JPH05190448A - 周辺露光装置 - Google Patents

周辺露光装置

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JPH05190448A
JPH05190448A JP4005864A JP586492A JPH05190448A JP H05190448 A JPH05190448 A JP H05190448A JP 4005864 A JP4005864 A JP 4005864A JP 586492 A JP586492 A JP 586492A JP H05190448 A JPH05190448 A JP H05190448A
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plate
peripheral exposure
pattern
exposure
light
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Gen Uchida
玄 内田
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Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】角形基板上の周辺部だけではなく、本来のマス
クパターン露光領域以外の任意の領域についても周辺露
光することが可能であり、しかも、スループットの低下
が少ない角型基板用の周辺露光装置を提供する。 【構成】本来のマスクパターンの露光を行なう露光装置
のステージに向けて角型基板の搬送を行なう搬送手段
(10、12、14、16、18)と、その搬送手段に
よる角型基板の搬送路の途中に、角型基板へ任意の形状
のパターンを露光できる周辺露光光学系(24、30〜
33、40〜43)とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示パネル等を製
造するための矩形状の大型基板、いわゆる角形基板(角
形プレート)の露光装置において、本来、角形プレート
上に露光される所定のマスクパターンの露光領域とは無
関係な特定の領域を露光用照明光で照射することでその
部分の感光層を事前に感光させる機能を備えた周辺露光
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電卓、ワープロ、パソコン、携帯
テレビ等の表示素子として、液晶表示パネルが多用され
るようになった。液晶表示パネルは、角形プレートとし
てのガラス基板上に透明薄膜電極をフォトリソグラフィ
の手法で所望の形状にパターニングして作られる。この
ための装置として、マスク上に形成された原画パターン
を投影光学系を介してガラス基板上のフォトレジスト層
に露光する、ミラープロジェクション方式のアライナー
やステップアンドリピート方式のステッパーが使われて
いる。被露光手段としてのガラス基板は年々大型化し、
最近では500mm×500mm程度のサイズのものが
使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ガラス基板上に原画パ
ターンを投影露光する前述のようなアライナーやステッ
パーは、そのガラス基板のほぼ全面に複数の同一なマス
クパターンを露光する。通常、各マスクパターンの露光
領域は、ガラス基板の周辺部において、大きいもので数
十mm程度の余白を作るように配列される。このため、
ポジ型レジストを用いてリソグラフィ工程を行うと、ガ
ラス基板の周辺部(余白部)は未露光であるので、現像
処理後にレジストが残存することになる。この残存レジ
ストは、ガラス基板の上面ばかりでなく、ガラス基板の
端面にも付着していることもある。従って、上述したプ
ロセスの後、ガラス基板の端面が何らかのストッパーに
よって係止される際に、その端面の残存レジストが剥離
してゴミになるといった問題があった。
【0004】また、プロセスの都合上で、ガラス基板以
外のレジスト塗布面上の周辺部に残ったレジストを除去
したいという要求がある。この問題点は半導体ウェハを
扱うリソグラフィ工程では以前から着目されており、現
像処理の前にウェハの周辺部のみを一定の幅でレジスト
除去のための露光をすることでその問題点を解決しよう
とする試みが多数提案されている。ウェハの場合は、そ
の外形が円形であることから、ウェハをほぼ偏心なく回
転させつつ、ウェハ周辺部に露光用照明光を1〜5mm
程度の幅で照射することによってプリ露光を行なってい
る。
【0005】ところが、角形プレートとしてのガラス基
板に関して、その周辺部のみを一定の幅で露光する方式
についての具体的な提案は存在しなかった。そこで、本
発明は、スループットの低下を招くことなく、かつガラ
ス基板上の周辺部だけではなく、本来のマスクパターン
露光領域以外の任意の領域についても周辺露光すること
が可能な周辺露光装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の周辺露光装置
は、上記の目的を達成するために以下に述べる構成を有
している。例えば、図1、図3に示す如く、露光装置に
より角形基板上に形成される所定のマスクパターンの露
光領域外を露光する周辺露光装置は、基板保管部(PC
1、PC2)から露光装置の露光用ステージ(ST)に
向けて角形基板(PG)を1次元的に搬送する1次元搬
送機構を含む搬送手段(10、12、14、16、1
8)と、この搬送手段(10、12、14、16、1
8)により角形基板(PG)が1次元的に搬送される搬
送路中に、角形基板(PG)へ周辺露光パターンを露光
する周辺露光光学系(24、30、31、32、33、
40、41A、41B、42、43〔以下、30、3
1、32、33は、30〜33と略記し、40、41
A、41B、42、43は、40〜43と略記する〕)
とを有するように構成したものである。
【0007】そして、この周辺露光光学系(24、30
〜33、40〜43)は、スリット状の光束断面を有す
るほぼ平行光束を供給する光束供給手段(24)と、光
束供給手段(24)からの光束によって角形基板(P
G)上に形状変更可能な周辺露光パターンを形成するパ
ターン形成手段(30〜33、40〜43)と、このパ
ターン形成手段により形成される周辺露光パターンの形
状を制御する制御手段(制御部51)とを有するように
構成したものである。
【0008】
【作用】本発明の周辺露光装置による周辺露光は、搬送
手段による角形基板の一次元的な搬送と、周辺露光光学
系による周辺露光パターンの基板への露光との組み合わ
せで行なわれる。具体的には、角形基板が搬送手段によ
り周辺露光光学系の露光領域内に搬送されると、周辺露
光が開始される。すると、基板上には所定の周辺露光パ
ターンが形成され、基板がそのまま搬送されると、その
角形基板上には周辺露光パターンが搬送方向に延びた第
1の周辺露光領域が形成される。
【0009】一方、第1の周辺露光領域とは別形状の周
辺露光領域を角形基板上に形成するときには、周辺露光
光学系内に設けられたパターン形成手段自身のパターン
形状を変更することによって、角形基板上には変更され
た周辺露光パターンの形状が形成される。そして、角形
基板が搬送手段により1次元的に搬送されると、この変
更パターンが搬送方向に延びた第2の周辺露光領域が形
成される。
【0010】従って、本発明の周辺露光装置では、1枚
の角形基板上において、スループットの低下を招くこと
なく、複数の異なる任意の形状の周辺露光領域の形成が
可能となる。なお、この角形基板の所定のマスクパター
ン領域外の周辺部分への露光を行なう動作と、基板を露
光用ステージに載置するローディング、及び露光用ステ
ージから基板保管部に搬送するアンローディングの動作
とを兼用させることができる。即ち、周辺露光に要する
時間は、本来の動作であるローディング、及びアンロー
ディングの動作に要する時間のみであるので、スループ
ット低下を少なくすることが可能となる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例について図1を参照し
ながら説明する。図1は、本発明の第1の実施例による
周辺露光装置を模式的に表したものである。図1では、
角形基板であるプレートPGの搬送方向をY軸、プレー
トPGの被露光面の法線方向をZ軸、Y軸とZ軸とに直
交する方向をX軸とした座標系をとっている。
【0012】図1において、プレートPGにマスクパタ
ーンを露光する露光装置本体はステッパーとして、不図
示の投影光学系の光軸Ax とプレートステージSTのみ
を表示する。このステッパーによる投影露光はステップ
アンドリピート方式であるものとし、露光時にプレート
PGを載置するプレートステージSTはXY座標系内で
二次元移動する。表面にレジスト層が塗布された複数枚
の角形のガラスプレートPGは、プレートキャリアPC
1及びPC2内にZ方向に積載される。このプレートキ
ャリアPC1、PC2からステッパーのプレートステー
ジSTに向けてプレートPGを搬送するプレート搬送機
構は、プレートPGの裏面を保持するフォーク状のアー
ム10と、このアーム10を一次元にスライドさせるた
めのアームガイド12と、このアームガイド12を矢印
K5方向に回転させるターンテーブル14と、このター
ンテーブル14を載置して図1中の矢印K1で示される
Y方向に一次元移動させるベース移動ユニット16と、
このベース移動ユニット16の一次元移動を案内するガ
イド部18とで構成される。このベース移動ユニット1
6は、その内部にエンコーダ等のプレート位置検出部5
4を有し、このプレート位置検出部54によって、プレ
ートPGの搬送位置を検出する。
【0013】図1で示されるようにプレートPGがアー
ム10上に保持された位置を引出し位置と呼ぶ。この位
置からアーム10が矢印K2のようにY方向に繰り出さ
れると、上記ステッパーによるマスクパターンの領域外
を露光する周辺露光光学系(24、30〜33、40〜
43)の下方を通過し、プレートPGはセンターアップ
20の直上に位置する。センターアップ20は矢印K3
のようにZ方向に上下動することによって、プレートP
Gをアーム10から受け取る動作を行なう。また、セン
ターアップ20は回転機構を備えているので、ステージ
ST上へ載置されるプレートPGの向きを変えることが
できる。スライダーアーム22A、22Bは矢印K4の
ようにY方向に一次元移動し、センターアップ20上の
プレートPGを受け取る。また、スライダーアーム22
A、22Bは、Z方向の動作が可能であるので、ステー
ジST上にプレートPGを載置できる。
【0014】不図示の投影光学系の光軸Ax に対して二
次元移動が可能であるステージST上に載置されたプレ
ートPGは、ステップアンドリピート方式により、マス
クパターンの露光が行われる。マスクパターンの露光が
終了したプレートPGは、スライダーアーム22A、2
2B、センターアップ20、アーム10、周辺露光光学
系(24、30〜33、40〜43)を介して、再び図
1に示される引出し位置まで戻される。プレートPGが
この引出し位置にきたとき、ターンテーブル14は、プ
レートPGのほぼ中央に位置する。その後、ターンテー
ブル14が90°回転することで、アーム10は、キャ
リアPC1又はPC2に向けてX方向に繰り出し可能と
なる。そして、プレートPGは、キャリアPC1又はP
C2内の元のスロットに収納される。
【0015】ところで、第1の実施例では図1に示され
るように、引出し位置とセンターアップ20との間の搬
送経路中には、周辺露光光学系(24、30〜33、4
0〜43)が設けられている。この周辺露光光学系(2
4、30〜33、40〜43)は、光を供給する光源部
24と、この光源部24からの光を制限してプレートP
G上に所望のパターンを形成するために、XY平面内で
移動する複数のブラインド40〜43と、このブライン
ド40〜43の位置を変更するブラインド駆動部30〜
33と、このブラインド駆動部30〜33の駆動を制御
してブラインド40〜43の位置を変更させる図3に示
す制御部51とで構成される。
【0016】ブラインド駆動部30は、X方向に長辺を
持つ長方形状のブラインド40の一端を支持しており、
内部のモーター等でブラインド40をY方向に移動させ
る。ブラインド駆動部31は、Y方向に長辺を持つブラ
インド41A、41Bの一端をそれぞれ支持し、内部の
モーター等でブラインド41A、41Bを独立にX方向
に移動させる。ブラインド駆動部32、33は、X方向
において、ブラインド駆動部31を挟むように設けられ
ており、Y方向に長辺を持つ長方形状の各々のブライン
ド42、43の一端を支持し、各内部のモーター等で、
各ブラインド42、43をX方向に移動させる。
【0017】また、ベース移動ユニット16内部に設け
られたプレート位置検出部54の検出位置とプレートP
Gの位置との対応付けを行うために、プレート端面検出
部55A、55Bが、引出し位置とブラインド40との
間に設けられている。このプレート端面検出部55A、
55Bは、赤外光をプレートPGの搬送路を横切るよう
に投射する投光光学系55Aと、プレートPGの搬送路
を挟んで投光光学系55Aと対向する位置に設けられた
受光光学系55Bとを有している。
【0018】ここで、周辺露光光学系について具体的に
説明すると、まず、図1のA−A’矢視断面図である図
2に示されるように、光源部24は、光源としてのロン
グアークタイプの棒状ランプ1と、放物面状の反射面2
aを持つ中空半円筒状の凹面鏡2と、シャッタ3とから
構成されている。この棒状ランプ1は、凹面鏡2の焦点
Fの位置に設けられており、凹面鏡2で反射された棒状
ランプ1からの光は、矩形断面を持つ略平行光束となっ
て、シャッタ3を通過する。このシャッタ3は、液晶等
の透過率可変部材で構成されており、後述する制御部5
1にて、電圧が印加されることにより、シャッタ3の透
過率が制御され、平行光束の供給又は停止が行なわれ
る。
【0019】シャッタ3を通過した平行光束は、ブライ
ンド40、41Aにより制限され、これを通過した光が
プレートPG上に塗布されたレジストRを感光させる。
このとき、プレートPGがY方向に搬送されていると、
斜線で示したように搬送方向に延びた周辺露光領域が形
成される。さて、ブラインド駆動部30〜33、光源部
24内のシャッタ3、ベース移動ユニット16は、図3
のブロック図に示すように、メモリー部51Aと演算部
51Bとを有する制御部51により制御される。
【0020】具体的には、まず、キーボード等の入力部
53を介して、プレートPG上に形成すべき周辺露光領
域に関する情報が入力されると、この入力情報はメモリ
ー部51Aにメモリーされる。そして、このメモリーさ
れた情報に基づいて、演算部51Bは、プレート上に露
光されるべき周辺露光領域を搬送方向(Y方向)におい
て、複数の区画に分割した後、この分割した全区画数M
と搬送方向での各区画間の距離ΔYN とを算出する。更
に、プレートPGのX方向の長さよりも短い周辺露光領
域が存在するときには、各区画をX方向に複数の区画に
分割した後、X方向の各区画間の距離ΔXNiを算出し、
これらの算出結果を再びメモリー部51Aにメモリーさ
せる。以上の処理が完了すると、制御部51は、メモリ
ー内の情報(M、ΔYN 、ΔXNi)と、ベース移動ユニ
ット16内に設けられたエンコーダ等のプレート位置検
出部54からのプレート位置情報に基づいて、ブライン
ド駆動部30〜33、シャッタ3、ベース移動ユニット
16を制御する。
【0021】次に、図5(a)に示される周辺露光領域
を周辺露光するときの動作について説明する。まず、キ
ーボード等の入力部53を用いて、プレートPG上のど
の位置に周辺露光を行なうかを設定する。例えば、図5
(a)に斜線で示される如く、プレートPGの周辺露光
を行う時には、帯状のパターンのX、Y方向の長さ(X
a 、Ya )、幅(Xb 、Xc 、Yb 、Yc )等が入力部
53を介して制御部51のメモリー部51Aに入力され
る。以下、この図5(a)に示す周辺露光領域をプレー
トPGに形成する場合についての動作を図3〜図8を参
照しながら説明する。
【0022】図4は、本実施例の動作の一例を示すフロ
ーチャート図である。 (ステップ100)ステップ100では、制御部51
は、入力部53による露光すべき周辺露光領域の設定に
基づいて、図5(b)に示すように、周辺露光領域を搬
送方向(Y方向)に沿って第1の区画71と第2の区画
72、72’と第3の区画73との3つの区画に分割
し、区画の総数M=3と、各区画の搬送方向の距離(Δ
1 、ΔY 2 、ΔY3 )とを算出する。また、各区画で
周辺露光を行なうパターンが複数存在するとき、または
プレートPGのX方向の長さ(Xa )よりも短いパター
ンが存在するときには、その区画をX方向に分割する。
このとき、図5(b)に示すように第2の区画72、7
2’のパターンのX方向の幅(ΔX21、ΔX23)、及び
非露光区画のX方向の幅(ΔX22)を算出する。そし
て、算出された(M、ΔY1 、ΔY2 、ΔY3 、Δ
21、ΔX22、ΔX23)をメモリー部51Aにメモリー
し、ステップ101に移行する。 (ステップ101)ステップ101では、制御部51
は、図5(b)に示される第1の区画71を周辺露光す
るために、区画の初値を表す区画番号Nを第1の区画、
即ちN=1とする。そして、ステップ102に移行す
る。 (ステップ102)ステップ102では、プレートPG
がプレートキャリアPC1、PC2から引出され、プレ
ートステージSTへ向けて、プレートPGの搬送が開始
される。このとき、プレートPGは、常にアーム10上
の同じ位置に載置されるとは限らないので、プレート端
面検出部55A、55BでプレートPGの最先端の位置
が検出される。つまり、投光光学系55Aと受光光学系
55Bとの間にプレートPGの先端が通過したときのプ
レート位置検出部54の位置を基準位置とし、制御部5
1は、この基準位置からのプレート位置検出部54の移
動量を求めて、プレートPGの正確な位置を検出する。
その後、ステップ103に移行する。 (ステップ103)ステップ103では、N番目の区画
の形状に見合った形状となるブラインド40〜43の位
置を設定する。この場合、図5(b)に示す第1の区画
の71の形状に見合ったブラインド40〜43の位置を
設定するために、制御部51は、ブラインド駆動部30
〜33を駆動させて、ブラインド40〜43を図6
(a)に示される位置に移動させる。このブラインド4
0〜43の位置の設定が完了すると、ステップ104に
移行する。 (ステップ104)ステップ104では、露光を開始す
る。制御部51がシャッタ3に電圧を印加すると、シャ
ッタ3の透過率が高められる。そして、楕円鏡を介した
棒状ランプ1からの光は、シャッタ3と、図6(b)に
示される位置に設定されたブラインド40〜43とを通
過して、プレートPG上で幅ΔY1 の帯状パターンの露
光を開始する。そして、ステップ105へ移行する。 (ステップ105)ステップ105では、プレートPG
が搬送されている状態であるか否かを判断する。ここで
は、プレートPGが搬送されているので、ステップ10
7に移行する。もし、プレートPGが搬送されていなけ
れば、ステップ106に移行する。 (ステップ106)ステップ106では、ブラインド4
0〜43の位置を変える際に搬送を停止していた搬送機
構54の搬送を開始させ、ステップ107に移行する。 (ステップ107)ステップ107では、制御部51
は、露光開始から搬送されているプレートPGの移動距
離が第1の区画のY方向の距離ΔY1 と等しいか否かを
判断する。プレートPGの移動距離が第1の区画のY方
向の距離ΔY1 と等しくない場合には、等しくなるま
で、ステップ107を繰り返して実行する。そして、プ
レートPGの移動距離がΔY1 と等しくなったときに、
次のステップ108へ移行する。 (ステップ108)ステップ108では、制御部51
は、プレートPGの搬送を停止させ、シャッタ3への電
圧の印加を停止して、シャッタ3の透過率を零にする。
その後、ステップ109へ移行する。 (ステップ109)ステップ109では、第2の区画7
2、72’のパターンの露光を行なうために、区画の初
値を表す区画番号Nを1増やし、1から2にする。 (ステップ110)ステップ110では、全ての区画に
ついて、周辺露光が完了したか否かを判断する。このと
き、条件式N≦Mを用いる。この場合は、総区画数M=
3であり、現在、周辺露光が終了した区画は、第1の区
画71のみであるので、ステップ103へ移行する。も
し、分割した区画のパターン71、72、72’、73
の周辺露光が完了したときは、ステップ111へ移行す
る。 (ステップ111)ステップ111では、周辺露光が完
了したプレートPGを本来のマスクパターンの露光を行
なうためのプレートステージSTに載置するため、プレ
ートPGの搬送を開始する。
【0023】さて、現在において、露光が完了している
区画は、第1の区画71のみであるので、次に、第2の
区画72、72’の周辺露光を行なうために、再び、ス
テップ103に移行し、ブラインド40〜43は、メモ
リー部51Aにメモリーされた第2の区画のパターン情
報(ΔY2 、ΔX21、ΔX22、ΔX23)に基づいて、図
7(a)に示される位置に設定される。次に、ステップ
104として、プレートPGに露光を開始し、ステップ
105へ移行する。ステップ105では、プレートPG
の搬送は現在停止しているので、ステップ106へ移行
し、ここで、プレートPGの搬送が再開される。そし
て、図7(b)に示すようにプレートPGがΔY2 移動
するまで、ステップ107を繰り返して実行する。その
後、ステップ108からステップ109までを順次実行
する。この結果、プレートPG上では、図5(b)に示
される第2の区画72、72’への周辺露光が完了す
る。
【0024】そして、次に、ステップ110に移行す
る。現在において、第3の区画73への周辺露光が完了
していないので、再び、ステップ103へ移行する。こ
のとき、ブラインド40〜43は、メモリー部51Aに
メモリーされた第3の区画のパターン情報ΔY3 に基づ
いて、図8(a)に示される位置に設定される。その
後、ステップ104の露光開始を実行する。次に、ステ
ップ105からステップ106までを実行し、プレート
PGの搬送を再開させる。そして、図8(b)に示すよ
うに、プレートPGがΔY3 移動するまで、ステップ1
07を繰り返して実行する。その後、ステップ108か
らステップ109までが順次実行される。この結果、プ
レートPG上には、図8(b)に示される第3の区画7
3の周辺露光が完了する。
【0025】このステップ110では、全ての区画につ
いて、周辺露光が完了しているため、条件式N≦Mは満
たされず、ステップ111へ移行する。ステップ111
では、周辺露光が完了したプレートPGに本来のマスク
パターンを投影露光するために、プレートステージST
へ向けて搬送が開始される。以上のステップ100〜1
11により、プレートPG上には、図5(b)に周辺露
光パターン71、72、72’、73が形成される。
【0026】次に、第2の実施例について説明する。図
9は、第2の実施例における周辺露光装置の模式図であ
り、図9において、図1の第1の実施例と同じ機能を持
つ部材には、同じ符号を付してある。上述の第1の実施
例による周辺露光では、ローディング時に、各区画の周
辺露光パターンを順番に露光していたが、第2の実施例
では、プレートPGの搬送を停止することなく、より高
いスループットを実現するために、ローディング時に区
画番号が奇数の区画のみに周辺露光を行ない、アンロー
ディング時に区画番号が偶数の区画のみに周辺露光を行
う例を示す。
【0027】第2の実施例では、ローディング時とアン
ローディング時とにおいて、周辺露光を行っているた
め、プレート位置検出部54の検出値とプレートの位置
との対応付けをアンローディング時にも行う必要があ
る。このため、第1の実施例と異なる構成は、図9の周
辺露光光学系の模式図に示すように、プレート端面検出
部56A、56Bを周辺露光光学系とセンターアップ2
0との間に配置している点であり、このプレート端面検
出部56A、56Bは、図10のブロック図に示す如
く、制御部51によって制御されている。
【0028】次に、ローディング時、アンローディング
時の両方で図12(a)に示される周辺露光領域の露光
を行うときの動作を説明する。まず、キーボード等の入
力部53を用いて、プレートPG上のどの位置に周辺露
光を行なうかを設定する。例えば、図12(a)に斜線
で示されるように、プレートPGの周辺部に露光を行う
時には、帯状のパターンのX、Y方向の長さ(Xa 、Y
a )、幅(Xb 、Xc 、Yb 、Yc )等を制御部51の
メモリー部51Aに入力する。以下、この図12(a)
に示す周辺露光パターンをプレートPGに形成する場合
についての動作を図12、図10〜図14を参照しなが
ら説明する。
【0029】図11は、このときの制御部51の動作を
示すフローチャート図である。 (ステップ200)ステップ200では、制御部51
は、入力部53による露光すべき周辺露光パターンの設
定に基づいて、図12(b)に示すように、周辺露光領
域を搬送方向(Y方向)に沿って第1の区画71と第2
の区画72、72’と第3の区画73との3つの区画に
分割し、区画の総数M=3と、各区画の搬送方向の距離
(ΔY1 、ΔY2 、ΔY3 )とを算出する。また、各区
画で周辺露光を行なうパターンが複数存在するとき、又
はプレートPGのX方向の長さ(Xa )よりも短いパタ
ーンが存在するときには、その区画をX方向に分割す
る。このとき、図12(b)に示すように第2の区画の
パターンのX方向の幅(ΔX21、ΔX23)、及び非露光
区画のX方向の幅である(ΔX22)を算出する。そし
て、(M、ΔY1 、ΔY 2 、ΔY3 、ΔX21、ΔX22
ΔX23)をメモリー部51Aにメモリーし、ステップ2
01に移行する。 (ステップ201)ステップ201では、制御部51
は、図12(b)に示される第1の区画71を周辺露光
するために、区画の初値を表す区画番号Nを第1の区
画、即ちN=1とする。そして、ステップ202に移行
する。 (ステップ202)ステップ202では、プレートPG
がプレートキャリアPC1、PC2から引出され、プレ
ートステージSTへ向けて、プレートPGの搬送(ロー
ディング)が開始される。このとき、プレートステージ
STと周辺露光光学系との間に設けられたプレート端面
検出部55A、55Bは、プレートPGの先端の位置を
検出し、このときのプレート位置検出部54の位置を基
準位置とする。以後、ローディング時において、制御部
51は、この基準位置からのプレート位置検出部54の
移動量を求めて、プレートPGの正確な位置を検出す
る。そして、ステップ203へ移行する。 (ステップ203)ステップ203では、制御部51
は、N番目の区画の形状に見合った形状となるブライン
ド40〜43の位置を設定する。この場合、第1の区画
の71の形状に見合ったブラインド40〜43の位置を
設定するために、制御部51は、ブラインド駆動部30
〜33を駆動させて、ブラインド40〜43を図13
(a)に示される位置に移動させる。このブラインド4
0〜43の位置の設定が完了すると、ステップ204に
移行する。 (ステップ204)ステップ204では、露光を開始す
る。制御部51がシャッタ3に電圧を印加すると、シャ
ッタ3の透過率が高められる。そして、楕円鏡2を介し
た棒状ランプ1からの光は、シャッタ3と、図13
(b)に示される位置に設定されたブラインド40〜4
3とを通過して、プレートPG上で幅ΔY1 の露光を開
始する。そして、ステップ205へ移行する。 (ステップ205)ステップ205では、露光開始から
搬送されているプレートPGの移動距離が第1の区画の
Y方向の距離ΔY1 と等しいか否かを判断する。プレー
トPGの移動距離が第1の区画のY方向の距離ΔY1
等しくない場合には、等しくなるまで、ステップ205
を繰り返して実行する。そして、プレートPGの移動距
離がΔY1 と等しくなったときに、次のステップ206
へ移行する。 (ステップ206)ステップ206では、制御部51
は、シャッタ3への電圧の印加を停止し、シャッタ3の
透過率を零にする。その後、ステップ207へ移行す
る。 (ステップ207)ステップ207では、第3の区画7
3のパターンの露光を行なうために、区画の初値を表す
区画番号Nを2増やし、1から3にする。 (ステップ208)ステップ208では、ローディング
時に行なう周辺露光、即ち、区画番号が奇数の区画につ
いて、周辺露光が完了したか否かを判断する。このと
き、条件式N≦Mを用いる。この場合は、総区画数M=
3であり、周辺露光が終了した区画は、第1の区画71
のみであるので、ステップ203へ移行する。もし、分
割した区画71、72、72’、73の区画番号Nが奇
数の区画について、全ての周辺露光が完了したときは、
ステップ209へ移行する。 (ステップ209)ステップ209では、プレートPG
は、プレートステージSTに向けて搬送され、最終的
に、プレートステージST上に載置される。
【0030】さて、現在、プレートPG上では、パター
ンの露光が完了している区画は、第1の区画71のみで
ある。このため、制御部51は、第3の区画の周辺露光
を行なうために、ステップ203に移行する。ステップ
203では、メモリー部51Aにメモリーされた第3の
区画のパターン情報に基づいて、ブラインド40〜43
が図13(a)に示される位置に設定され、ステップ2
04に移行する。次に、ステップ204では、露光が開
始され、ステップ205に移行する。そして、ステップ
205において、プレートPGの移動距離と第3の区画
のY方向の距離ΔY3 とが等しいか否かを判断する。こ
のプレートPGの移動距離とΔY3 とが等しくなるま
で、ステップ205を繰り返して実行する。このプレー
トPGの移動距離とΔY3 とが等しくなったときに、次
のステップ206に移行し、ここで、プレートPGに対
する露光を終了する。その後、ステップ207に移行
し、ここでは、区画の初値を表す区画番号Nを2増や
し、3から5にして、ステップ208に移行する。ステ
ップ208では、このときの総区画数M=3、区画の番
号N=5であるので、条件式N≦Mを満たさないので、
ステップ209へ移行する。ステップ209では、図1
3(b)に示すように、第1の区画71のパターンと第
3の区画73のパターンとが露光されたプレートPG
は、プレートステージSTに向けて搬送され、ステップ
210に移行する。 (ステップ210)ステップ210では、ステッパーに
よって、本来のマスクパターンの露光が行なわれる。そ
して、マスクパターンの露光が完了すると、ステップ2
11へ移行する。 (ステップ211)ステップ211では、偶数番目の区
画である第2の区画72、及び72’のパターンの露光
を行なうために、区画の初値を表す区画番号N=2と
し、ステップ212へ移行する。 (ステップ212)ステップ212では、プレートPG
は、スライダーアーム22A、22B、センターアップ
20を介して、プレートステージSTから引出され、ア
ーム10上に載置されてプレートキャリアPC1、PC
2に向けての搬送(アンローディング)が開始される。
このとき、ステップ202のときと同様に、プレートP
Gは、アーム10上の同じ位置に載置されるわけではな
いので、プレート端面検出部56A、56Bでプレート
PGの先端(搬送方向に対して)を検出する。そして、
この位置を基準位置とし、プレート位置検出部54とプ
レートPGの位置との対応付けを行う。その後、ステッ
プ213へ移行する。 (ステップ213)ステップ213では、制御部51
は、N番目の区画の形状に見合った形状となるブライン
ド40〜43の位置を設定する。この場合、第2の区画
72、72’の形状に見合ったブラインド40〜43の
位置を設定するために、制御部51は、メモリー部51
Aにメモリーされた(ΔX21、ΔX22、ΔX23)に基づ
いて、ブラインド駆動部30〜33を駆動させて、ブラ
インド40〜43を図14(a)に示される位置に設定
する。このブラインド40〜43の位置の設定が完了す
ると、ステップ214に移行する。 (ステップ214)ステップ214では、露光を開始す
る。露光を行う制御部51は、シャッタ3に電圧を印加
すると、シャッタ3の透過率が高められる。楕円鏡2を
介した棒状ランプ1からの光は、シャッタ3を透過す
る。そして、図14(b)に示されるように、ブライン
ド40〜43を通過して、プレートPG上に幅ΔX21
幅ΔX23との帯状のパターンの露光が開始される。そし
て、ステップ215へ移行する。 (ステップ215)ステップ215では、露光開始から
搬送されているプレートPGの移動距離が第2の区画の
Y方向の距離ΔY2 と等しいか否かを判断する。プレー
トPGの移動距離が第2の区画のY方向の距離ΔY2
等しくない場合には、等しくなるまで、ステップ215
を繰り返して実行する。そして、プレートPGの移動距
離がΔY2 と等しくなったときに、次のステップ216
へ移行する。 (ステップ216)ステップ216では、制御部51
は、シャッタ3への電圧の印加を停止し、シャッタ3の
透過率を零にする。その後、ステップ217へ移行す
る。 (ステップ217)ステップ217では、区画の初値を
表す区画番号Nを2増やし、1から3にする。 (ステップ218)ステップ218では、アンローディ
ング時に行なう周辺露光、即ち、区画番号Nが偶数の区
画について、周辺露光が完了したか否かを判断する。こ
のとき、条件式N−1<Mを用いる。この場合は、総区
画数M=3であり、周辺露光が終了した区画番号Nが偶
数の区画は、第2の区画72、72’であるのでN=4
となる。従って、条件式N−1<Mは満たされず、ステ
ップ219へ移行する。
【0031】もし、区画番号Nが偶数の区画の周辺露光
が完了していない場合、即ち、条件式N−1<Mが満た
されるときには、ステップ212へ移行し、区画番号N
が偶数の区画の周辺露光が完了するまで、ステップ21
3からステップ218までが繰り返して実行される。 (ステップ219)ステップ219では、プレートPG
は、プレートキャリアPC1、PC2に載置される。
【0032】以上のステップ200〜219により、プ
レートPG上には、ステッパーによる本来のマスクパタ
ーンの露光領域とそのマスクパターン露光領域外の図1
2(b)に示される周辺露光パターン71、72、7
2’、73が形成される。ところで、第1、及び第2の
実施例の周辺露光では、帯状の露光パターンが一定の幅
であった。ここで、周辺露光中にブラインド40〜43
の位置を移動させれば、プレートPG上において、斜め
の周辺露光パターンを形成することができる。
【0033】ここで、第1の実施例において、例えば、
図15(a)に示すようにプレートPG上に斜めの露光
パターンを形成させる場合について、図3に示すブロッ
ク図、図15(a)、図15(b)、図16(a)、図
16(b)を参照して説明する。図15(a)に示すよ
うに、プレートPG上に斜めの周辺露光パターンを形成
させるときには、周辺露光パターンのX方向の長さ(X
a )、幅(Xb1, Xb2)、及び周辺露光パターンのY方
向の長さ(Ya )、幅(Yb , Yc )を入力部53を用
いて設定する。この設定した情報は、メモリー部51A
にメモリーされる。そして、この情報に基づいて、制御
部51は、周辺露光領域を第1の区画74と第2の区画
75と第3の区画76とに分割する。このとき、制御部
51は、第2の区画75の露光開始時のX方向の幅であ
る(ΔX21S 、ΔX22S )と露光終了時のX方向の幅で
ある(ΔX21E 、ΔX22E )とを算出する。
【0034】以下、プレートPG上の第2の区画75の
パターンを斜めに露光する場合についてのみ説明する。
ブラインド40〜43は、第2の区画75への周辺露光
中に、図16(a)に示されるプレートPG上に形成さ
れるパターンのX方向の幅がΔX22S となる位置から、
図16(b)に示されるプレートPG上に形成されるパ
ターンのX方向の幅がΔX22E となる位置まで移動す
る。つまり、プレートPGを搬送させつつ、ブラインド
40〜43を通過する光束の幅をΔX22S からΔX22E
まで変化させているので、プレートPG上において、図
15(b)に示されるようなX方向の幅がΔX22S から
ΔX22E まで連続的に変化した斜めの周辺露光パターン
75を形成する事ができる。
【0035】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図17は、第3の実施例による周辺露光装置の模
式図であり、図17において、上述した図1の第1の実
施例と同じ機能を持つ部材には同じ符号を付してある。
本実施例において、図1の第1の実施例と異なる構成
は、複数の遮光パターンを持つブラインドマスク44と
ブラインドマスクの位置を変更するブラインドマスク駆
動部34とを設けた点である。このブラインドマスク駆
動部34は、ブラインドマスク44の一端を支持し、内
部のモーター等でブラインドマスク44をその遮光パタ
ーンの内の一つのパターンが光源部24の直下に位置す
るように移動させる。例えば、図19(a)に斜線で示
される領域に周辺露光を行う場合には、このブラインド
マスク44は、図20に示されるように、X方向の幅が
ΔX 11である矩形状の開口を持ち、X方向の幅がΔX11
である光束だけを通過させる遮光パターン44Aと、X
方向の幅ΔX21、ΔX23の2つの矩形状の開口を持ち、
X方向の幅ΔX21の光束とX方向の幅ΔX23の光束とを
通過させる遮光パターン44Bとを有するように構成さ
れる。そして、図19(b)に示される周辺露光パター
ン77を形成させるときには、光源部24の直下に遮光
パターン44Aが位置し、周辺露光パターン44Bを形
成させる時には、光源部24の直下に遮光パターン44
Bが位置する。
【0036】次に、図19(a)に示す周辺露光領域を
露光するときの動作について、図18〜図22を参照し
ながら説明する。まず、図18に示されるキーボード等
の入力部53を用いて、プレートPG上のどの位置に周
辺露光を行なうかを設定する。例えば、図19(a)に
斜線で示されるように、プレートPGの周辺部に露光を
行う時には、帯状のパターンのX、Y方向の長さ(Xa
、Ya )、幅(Xb 、Xc 、Yb 、Yc )等を制御部
51のメモリー部51Aに入力する。以下、この図19
(a)に示す周辺露光パターンをプレートPGに形成す
る場合についての動作を図19〜図22を参照しながら
説明する。
【0037】図22は、このときの制御部51の動作を
示すフローチャート図である。 (ステップ300)ステップ300では、制御部51
は、入力部53による露光すべき周辺露光パターンの設
定に基づいて、図19(b)に示すように、周辺露光領
域を搬送方向(Y方向)に沿って第1の区画77と第2
の区画78、78’と第3の区画79との3つの区画に
分割し、区画の総数M=3と、各区画の搬送方向の距離
(ΔY1 、ΔY2 、ΔY3 )とを算出する。そして、各
区画において、周辺露光を行なうパターンが複数存在す
るとき、又は、プレートPGのX方向の長さ(Xa )よ
りも短いパターンが存在するときには、その区画をX方
向に分割する。このとき、図19(b)に示すように第
2の区画のパターンのX方向の幅(ΔX21、ΔX23)、
及び非露光区画の幅である(ΔX22)を算出する。そし
て、(M、ΔY1 、ΔY2 、ΔY3 、ΔX21、ΔX22
ΔX23)をメモリー部51Aにメモリーし、ステップ3
01に移行する。 (ステップ301)ステップ301では、一番目の周辺
露光パターン77の露光を行うために、周辺露光パター
ンの露光する順番を表す初値NをN=1とし、ステップ
302へ移行する。 (ステップ302)ステップ302では、プレートPG
をステージキャリアSTに載置するために、プレートP
Gの搬送を開始する。そして、第1の実施例と同様に、
プレートPGの先端を検出し、ベース移動ユニットとプ
レートPGとの対応付けを行う。その後、ステップ30
3へ移行する。 (ステップ303)ステップ303では、N番目に露光
する周辺露光パターンを形成させる形状の遮光パターン
が光源部24の直下に位置するように、ブラインドマス
ク駆動部34を駆動させる。この場合、1番目に露光す
る周辺露光パターン77を形成させるので、図21
(a)に示すように、遮光パターン44Aが不図示の光
源部24の直下に位置する。そして、ステップ304へ
移行する。 (ステップ304)ステップ304では、周辺露光を開
始する。制御部51がシャッタ3に電圧を印加すると、
シャッタ3の透過率が高められる。そして、楕円鏡を介
した棒状ランプ1からの光は、シャッタ3を通過し、図
21(a)に示されるように、遮光パターン44Aで制
限される。この制限された光束24aは、プレートPG
上に幅ΔX11のパターンを露光する。そして、ステップ
305へ移行する。 (ステップ305)ステップ305では、プレートPG
が搬送中であるか否かを判断する。この場合、プレート
PGは、搬送されているので、ステップ307へ移行す
る。ただし、プレートPGが搬送されていない場合に
は、ステップ306へ移行する。 (ステップ306)ステップ306では、搬送が停止し
ていたプレートPGの搬送を再開し、ステップ307へ
移行する。 (ステップ307)ステップ307では、制御部51
は、露光開始時からのプレートPGの移動距離と、メモ
リー部51Aにメモリーされている1番目の周辺露光パ
ターン77のY方向の距離ΔY1 とが等しいか否かを判
断する。プレートPGの移動距離と1番目の周辺露光パ
ターン77のY方向の距離ΔY1 と等しくない場合に
は、等しくなるまで、ステップ307を繰り返して実行
する。そして、プレートPGの移動距離がΔY1 と等し
くなったときに、次のステップ308へ移行する。 (ステップ308)ステップ308では、制御部51
は、プレートPGの搬送を停止させ、シャッタ3への電
圧の印加を停止して、シャッタ3の透過率を零にする。
その後、ステップ309へ移行する。 (ステップ309)ステップ309では、2番目の周辺
露光パターン78、及び78’の露光を行なうために、
周辺露光パターンの初値Nを1増やし、1から2にす
る。 (ステップ310)ステップ310では、周辺露光パタ
ーンの露光が完了したか否かを判断する。このとき、条
件式N≦Mを用いる。この場合は、周辺露光パターンの
総数M=3であり、露光が終了した周辺露光パターン
は、一番目の周辺露光パターン77のみであるので、ス
テップ303へ移行する。もし、周辺露光パターン77
〜79の露光が完了したときは、ステップ311へ移行
する。 (ステップ311)ステップ311では、周辺露光が完
了したプレートPGを本来のマスクパターンの露光を行
なうためのプレートステージSTに載置するため、プレ
ートPGの搬送を開始する。
【0038】さて、現在において、1番目の周辺露光パ
ターン77の露光のみが終了しているので、次に、2番
目の周辺露光パターン78、及び78’の露光を行なう
ために、再び、ステップ303に移行し、図21(b)
に示すように、不図示の光源部24の直下に遮光パター
ン44Bを位置させる。次に、ステップ304として、
図21(b)に示されるように、不図示の光源部24か
らの光束は、遮光パターン44Bにより制限され、光束
24b、24b’として、プレートPG上に向かい、幅
ΔX21のパターンと幅ΔX23のパターンとの露光を行
う。そして、ステップ305へ移行する。ステップ30
5では、現在、プレートPGの搬送は停止しているの
で、ステップ306へ移行し、ここで、プレートPGの
搬送が再開される。そして、プレートPGの移動距離が
2番目の周辺露光パターン78、及び78’のY方向の
距離ΔY2 と等しくなるまで、ステップ307を繰り返
して実行する。その後、ステップ308からステップ3
09までを順次実行する。この結果、プレートPG上で
は、図19(b)に示される周辺露光パターン78、及
び78’の露光が完了する。
【0039】そして、次に、ステップ310に移行す
る。現在において、3番目の周辺露光パターン79の露
光が終了していないため、3番目の周辺露光パターン7
9の周辺露光を行うために、再び、ステップ303へ移
行し、遮光パターン44Aを光源部24の直下に位置さ
せる。そして、ステップ304の周辺露光開始を行う。
次に、ステップ305からステップ306までを実行
し、プレートPGの搬送を再開させる。その後、プレー
トPGの移動距離が3番目の周辺露光パターン79のY
方向の距離ΔY3 と等しくなるまで、ステップ307を
繰り返して実行し、その後、ステップ308からステッ
プ309までを順次実行する。この結果、プレートPG
上には、図19(b)に示される3番目の周辺露光パタ
ーン79の露光が完了する。このステップ310では、
周辺露光パターン77、78、78’、79の露光が完
了しているため、条件式N≦Mは満たされず、ステップ
311へ移行する。ステップ311では、周辺露光が完
了したプレートPGに本来のマスクパターンを投影露光
するために、プレートステージSTへ向けて、プレート
PGの搬送が開始される。
【0040】以上のステップ300〜311により、プ
レートPG上には、図19(b)に示される周辺露光パ
ターン77、78、78’、79が形成される。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、角形基
板の搬送と周辺露光とを同時に行っているので、スルー
プットの低下を招くことなく、周辺露光を実現できる。
また、角形基板上において、周辺露光パターンを任意の
位置、形状で形成することができるので、露光装置によ
り角形基板上に形成される所定のマスクパターンの露光
領域の形状や配置がどのようなものであっても、そのマ
スクパターン露光領域外で所定の周辺露光パターンを露
光することができる。
【0042】特に、周辺露光領域を角形基板の搬送方向
に対して、複数の区画に分割して周辺露光を行うとき、
角形基板をプレートステージに載置するローディング時
に奇数番目の区画に周辺露光を行い、プレートステージ
から基板保管部へ搬送するアンローディング時に偶数番
目の区画に周辺露光を行えば、より高いスループットで
周辺露光が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による周辺露光装置を模
式的に表した斜視図。
【図2】図1のA−A’矢視断面図。
【図3】本発明の第1の実施例におけるブロック図。
【図4】本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャ
ート図。
【図5】本発明の第1の実施例の露光領域設定を説明す
る図。
【図6】本発明の第1の実施例における代表的な動作の
一例を説明する図。
【図7】本発明の第1の実施例における代表的な動作の
一例を説明する図。
【図8】本発明の第1の実施例における代表的な動作の
一例を説明する図。
【図9】本発明の第2の実施例の周辺露光装置を模式的
に表した斜視図。
【図10】本発明の第2の実施例におけるブロック図。
【図11】本発明の第2の実施例の動作を示すフローチ
ャート図。
【図12】本発明の第2の実施例の露光領域設定を説明
する図。
【図13】本発明の第2の実施例における代表的な動作
の一例を説明する図。
【図14】本発明の第2の実施例における代表的な動作
の一例を説明する図。
【図15】本発明の第1、及び第2の実施例において、
斜めの周辺露光パターンを形成するときの露光領域設定
の一例を説明する図。
【図16】本発明の第1、及び第2の実施例において、
斜めの周辺露光パターンを形成するときの代表的な動作
の一例を説明する図。
【図17】本発明の第3の実施例の周辺露光装置を模式
的に表した斜視図。
【図18】本発明の第3の実施例におけるブロック図。
【図19】本発明の第3の実施例の露光領域設定を説明
する図。
【図20】本発明の第3の実施例におけるブラインドマ
スクの平面図。
【図21】本発明の第3の実施例におけるブラインドマ
スクの動作の一例を説明する斜視図。
【図22】本発明の第3の実施例の動作を示すフローチ
ャート図。
【符号の説明】
10 ‥‥アーム 14 ‥‥ターンテーブル 16 ‥‥ベース移動ユニット 24 ‥‥光源部 PG ‥‥プレート ST ‥‥プレートステージ 30 ‥‥ブラインド駆動部 31 ‥‥ブラインド駆動部 32 ‥‥ブラインド駆動部 33 ‥‥ブラインド駆動部 40 ‥‥ブラインド 41A‥‥ブラインド 41B‥‥ブラインド 42 ‥‥ブラインド 43 ‥‥ブラインド 55A‥‥プレート端面検出部 55B‥‥プレート端面検出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光装置により角形基板上に形成される所
    定のマスクパターンの露光領域外を露光する周辺露光装
    置において、 該周辺露光装置は、基板保管部から前記露光装置の露光
    用ステージに向けて前記角形基板を1次元的に搬送する
    1次元搬送機構を含む搬送手段と、 該搬送手段により前記角形基板が1次元的に搬送される
    搬送路中に、前記角形基板へ周辺露光パターンを露光す
    る周辺露光光学系とを有し、 該周辺露光光学系は、スリット状の光束断面を有するほ
    ぼ平行光束を供給する光束供給手段と、該光束供給手段
    からの光束によって前記角形基板上に形状変更可能な周
    辺露光パターンを形成するパターン形成手段と、該パタ
    ーン形成手段により形成される前記周辺露光パターンの
    形状を制御する制御手段とを有することを特徴とする周
    辺露光装置。
  2. 【請求項2】前記パターン形成手段は、前記角形基板と
    平行な平面内で可動な遮光部材を複数持ち、該各々の遮
    光部材の位置は、前記制御手段によって制御されること
    を特徴とする請求項1記載の周辺露光装置。
  3. 【請求項3】前記パターン形成手段は、第1の遮光パタ
    ーンと該第1の遮光パターンと異なる第2の遮光パター
    ンとを少なくとも有し、前記遮光パターンのいずれか一
    方が前記光束供給手段の照明光路内で選択的に設定可能
    に設けられていることを特徴とする請求項1記載の周辺
    露光装置。
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