JPH1033426A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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Publication number
JPH1033426A
JPH1033426A JP19177996A JP19177996A JPH1033426A JP H1033426 A JPH1033426 A JP H1033426A JP 19177996 A JP19177996 A JP 19177996A JP 19177996 A JP19177996 A JP 19177996A JP H1033426 A JPH1033426 A JP H1033426A
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JP
Japan
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suction
rotating body
suction port
nozzle
impeller
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Application number
JP19177996A
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English (en)
Inventor
Susumu Sato
佐藤  進
Wataru Yamamoto
亘 山本
Taiji Tajima
泰治 田島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアータービン吸口の小型化・静音を図り、清
掃体を有する回転体を直接駆動させる。 【解決手段】下面に吸込口105を有する下ケースに上
ケース103を配設して形成された吸口本体101と、
吸口本体101の吸込口105に配設された清掃体を有
する回転体115を備え、回転体115を回転軸116
と同軸で回転体115の両外側に位置し、かつ回転体1
15を駆動する一対の羽根車120A,120Bよりな
る回転体120の外周上に複数の円筒ノズル122を配
設した吸口体を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機に係り、
特に、新規な吸口体を備えた電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機に使用されている吸口
体には、吸口体の内部に設けられた小型モータによって
回転体を回転させるパワーブラシと、吸口体の内部に設
けられた羽根車によって回転体をベルト等の伝達手段を
介して回転体を回転させるタービンブラシが実用化され
ている。
【0003】そして、パワーブラシはモータの重量が重
いことや、誤って幼児が回転体内に指を差し入れた時
に、モータが停止しない場合があり、指を損傷するとい
った問題があり、最近タービンブラシを用いた吸口体が
使用されるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この羽根車を
用いた吸口体で、回転伝達をベルトを用いて行ってお
り、吸口体自体が大型化するという問題と、吸口体を掃
除面に密着させた時と、持ち上げた時の羽根車の必要回
転数が逆の特性になって、好ましくないという問題があ
った。
【0005】特に後者の問題は、吸口体の清浄化機能を
向上させようとして羽根車の回転数を高くすると、吸口
体を持ち上げた時に大きな騒音が発生するという相矛盾
した問題があった。
【0006】本発明の目的は、羽根車を用いた吸口体の
小型化を図ると共に、吸口体を持ち上げた時に発生する
騒音を防止した電気掃除機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、下面に
吸込口を有する下ケースに上ケースを配設して形成され
た吸口本体と、前記吸口本体の吸込口に配設された第二
回転体を備え、前記第二回転体を前記第二回転体の回転
軸と同軸で前記回転体の両外側に位置し、かつ前記回転
体を駆動する一対の羽根車からなる第一回転体と、前記
第一回転体の羽根車に外気流(空気)を導くための複数個
の円筒或いは多角筒ノズルを羽根車外周上に設けた電気
掃除機。
【0008】この構成によれば第一回転体によって第二
回転体を直接駆動し、且つ第二回転体も第一回転体から
の出て来た気流が、第二回転体を形成している羽根に衝
突し回転が促進され、高い駆動力がでる構成としたの
で、吸口体を小型にできると共に、回転騒音を低くする
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付の図
面を参照して説明する。
【0010】図8に本発明の一実施例の電気掃除機の外
観の斜視図を示しており、201は制御回路や電動送風
機等が内蔵された掃除機本体、202は掃除機本体20
1の吸込口部に接続されたホース、203は使用者が握
るとともに一端側にホースを接続するホース手元部、2
04はホース手元部203の他端側に接続された延長
管、205は延長管204に接続された吸口体、206
はホース手元部203に設けられたスイッチ操作部、2
07はホース手元部203に設けられた赤外線発光部、
208はホース手元部203に設けられた赤外線発光
部、209は掃除機本体201の上面に設けられた赤外
線受光部であり、201は室内の天井を示している。
【0011】次に本発明の電気掃除機の動作について説
明する。掃除機の使用者がホース手元部203に設けら
れたスイッチ操作部206の一つを押すと、押されたス
イッチに従った信号コードが赤外線信号として赤外線発
光部207及び赤外線発光部208より放射される。
【0012】赤外線発光部207は通常の使用状況では
略鉛直上方を向くように配設されており、赤外線発光部
207から放射された赤外線信号は、部屋の天井や壁に
当たって反射し、掃除機本体201の赤外線受光部20
9に到達する。
【0013】また、赤外線発光部208は、ホース手元
部のグリップエンドに略水平より下方に向くように配設
されており、赤外線受光部208から放射された赤外線
信号は、直接的に掃除機本体201の赤外線受光部20
9に到達する。
【0014】赤外線受光部209に到達した赤外線信号
は、掃除機本体201に内蔵されている制御回路を介し
て掃除機を制御するようにしている。
【0015】本実施例に関する掃除機は、上述したよう
に使用者によって入力された操作情報を、赤外線信号を
利用して掃除機本体201に送信し、掃除機を制御する
ようにしているので、ホース202に電源線を用いるこ
とがなく、ホースの軽量化が図れる。
【0016】このような掃除機に用いられる吸口体は、
電動送風機の吸込気流によって回転する羽根車を駆動源
として、清掃体を回転させるタイプのものが主に用いら
れる。
【0017】本実施例はこのような吸口体205の改良
に関するものであり、図1は本発明の一実施例の吸口体
205の半断面の上面図、図2は図1における回転体1
20部を示す部分主要断面図、図3は回転体115とケ
ーシング107の断面図、図4は回転体120及び回転
体115の半断面図、図5は特性図、図6は吸口体20
5の下面図、図7は図1の側面図である。
【0018】図1〜図7で、吸口体205の骨格となる
吸口本体101は、その略中央の高さ位置で上下に2分
割されており、外郭を形成する下ケース102と、この
下ケース102の上部後方に配設される上ケース103
とにより形成されている。
【0019】下ケース102と上ケース103とが接触
する位置の外観には、気密を保持するとともに家具など
への傷付きを防止する衝撃吸収バンパ104が取付けら
れている。
【0020】吸口本体101の上部前方には、回転体1
20及び回転体115を覆う吸込口カバー106が着脱
自在に配設されている。
【0021】吸口本体101の後端部には上下回転自在
なケーシング107を備え、その先端に回転自在な吸口
継手108を接続している。
【0022】下ケース102には、図6に示すように、
吸口体205全体を前後方向に移動させるとともに、吸
口体205の下面と掃除面との間に一定間隔を保つよう
に一対の前車輪109と一対の後車輪110、及び掃除
機使用中における掃除面に対する圧力を受けるためのロ
ーラ111が配設されている。
【0023】また、下ケース102の前後には吸込口1
05内の吸込圧力を保持する圧力制御板112,113
が配設されている。
【0024】ここで、前車輪109と後車輪110は互
いに相向き合う位置に配置されている。
【0025】吸込口カバー106の内側には横方向にス
ライドする一対の開閉レバー114があり、これを操作
することにより、下ケース102及び上ケース103か
ら取り外すことができる。
【0026】吸口体205の内部には、図3に示すよう
に塵埃の掻き上げ、或いは掃除面の空拭き等を行う刷毛
115Aを吸込口105面より突出高さを適当に調節
し、上記作用をことならせることができる。刷毛115
Aよりなる清掃体を回転体を形成している羽根115B
間に挿入支持している。回転体115は、アルミニウム
等の金属或いは、ポリプロピレン等の合成樹脂で形成さ
れた羽根115Bに略凹状の溝115Cを形成し、溝1
15Cに柔らかい刷毛と硬い刷毛を交互に配設して形成
され、その両端には回転軸116が圧入されており、す
べり軸受117によって回転自在に軸支されている。
【0027】すべり軸受117は、軸受カバー118に
圧入され、下ケース102に設けた一対の対向した支持
リブ119により保持されている。
【0028】また、本実施例に用いられている回転体1
15は、その両端から中央にかけて捻られて成形されて
いる。さらに、回転体115の両端に圧入された左右2
本の回転軸116には、羽根車120A,120Bが挿
入されている。
【0029】更に、この羽根車120Aと対向するよう
に羽根車120Bが配設され、これら2つの羽根車12
0Aと羽根車120Bにより回転体120が構成されて
いる。
【0030】本実施例にもちいられる回転体120は、
このように2つの羽根車120A,120Bにより構成
し、羽根車120A,120Bを成形するにあたっての
金型の作製が容易になる。
【0031】次に回転体120を回転させるための手段
について説明すると、図2は回転体120及びノズル1
21,122の断面図。本実施例の吸口体205は図1
に示すように、羽根車120Bに向かって空気を吹き付
けるための多数のノズル121,122(以下ノズル12
1,122、と称する)が、羽根車120Bの外周をほ
ぼ覆うように配設されている。
【0032】このノズル121,122は、上下二分割
されており、上側のノズル121は、ねじ或いは接着剤
等の固着手段によって吸込口カバー106の裏面に固定
され、下側のノズル122も同様に固着手段により下ケ
ース102に固定されている。ここで、ノズル121,
122は羽根車120Bに空気を吹き付けるように羽根
車120B外周接線方向に最適配置されており、その空
気は羽根車120Aを移動して、回転体115のある羽
根115Bに吹き付けて、さらにここで回転駆動力が増
し、吸込口105に流れ込むようになっている。また、
外気流(空気)がノズル121,122に流入する際、ノ
ズル121,122の先端形状をR面としたベルマウス
に形成することで、気流の剥離が生せず気流入量の確保
に伴う回転駆動力の安定化,騒音低減がさらに達成され
る。
【0033】ここで、ノズル121,122下端面と回
転体120外周部との隙間は、回転体120の振れ、製
品輸送時の落下衝撃時の接触,下端部が回転体120回
転気流を乱さない距離等を考慮し、更にノズル121,
122下端面から噴出した気流が、回転体120の羽根
車120Bに効率よく吹き付ける為には、前述の隙間を
最適とすることが必要であり、トルク検討等より1〜5
mmの隙間であれば安定した回転駆動力が得られる。
【0034】ここで、本発明であるノズル122、12
2の最適な面積を選択するため、検討した内容として図
5にトルク特性図を示す。横軸に羽根車120A,12
0B回転数,縦軸に回転体120の軸トルクをとり、各
々のノズル121,122を出口内径の総面積即ち、ノ
ズル総面積に対する軸トルクを計測した結果、最適総面
積は250〜400mm2 が最適で、これ以下でもこれ以
上でも軸トルクは満足しない。また外気流のノズル流入
速度・流量・ノズル内の剥離等に伴う騒音や、吸込口1
05内の静圧による吸口体205の操作性への影響等を
考慮し、総面積範囲であれば、前述の点を満足し最適組
み合わせのノズル121,122を適せん選択すればよ
い。
【0035】次に、ノズル121,122形状について
は、吸口体205の寸法上の制約条件等を考慮し、図2
に示すように各々のノズルφd1,φd2の径(面積)を変え
た組合わせや、同一面積でノズル121,122入り口
から出口にかけて図2で示す121Aのように除々に寸
法が狭くなったものや、これらいろいろな組合わせで構
成されたノズル121,122形態としてもよい。ま
た、ノズル121,122形状は円筒形,楕円筒形や多
角筒形としてもよく、ノズル121,122の製作性・
組込性・寸法制約等を踏まえ適せん選択すればよい。
【0036】次に、回転体115も前述したように、回
転駆動力に寄与し、回転体115の外径も回転駆動力を
決定する重要な要素である。従って外径については、回
転体120の外径よりは同等かそれ以下とする必要があ
る。これらは、吸口体205の寸法制約上、掻きあげ或
いは拭き刷毛の突出量(吸込口105底面からの刷毛の
高さ)、掃除面と回転体115の羽根115Bとの接触
に伴う負荷増大、及び吸口体205持ち上げ時の回転体
115の羽根効果による空転による安全性への影響等を
加味し選択する。
【0037】また、下ケース102には前述したよう
に、一対の前車輪109と一対の後車輪110が位置
し、回転体120下部の吸込口105と清掃床面の間の
隙間を一定に保つようにしている。
【0038】次に回転体115を回転させるための動作
について説明すると、羽根車120A,120Bへ吹き付け
る空気は、図1に示すように吸口体205の上ケース1
03後部に設けられた多数の通気孔127を有する後部
吸気口(図示せず)、及び吸口体205の上ケース10
3上部に設けられた多数の通気孔127を有する上部吸
気口126より吸気される。
【0039】後部吸気口及び上部吸気口126は、吸気
口自体の強度を確保するために吸気口の角部(後部吸気
口の上端,上部吸気口126の上端)には通気孔127
を形成しないようにしている。これにより、多数の通気
孔127を有する吸気口を有する吸気口自体の強度を確
保することができる。
【0040】前述した後部吸気口および吸気口から吸気
された空気は、図1に示すように、下ケース102及び
上ケース103の前壁によって形成された仕切り壁12
8Aと下ケース102の外壁及び上ケース103の外壁
とにより通風路129Aが形成される。
【0041】また、回転体115の前側にも仕切り壁1
28B及び通風路が同様に成形されている。
【0042】後部吸気口及び上部吸気口126の通気孔
127から吸気された空気は図1に示すように、通風路
129Aを通って下ケース102と一体に成形された案
内壁128Aによって絞り込まれてノズル121,12
2に導かれ、羽根車120Bに吹き付けるようにしてい
る。
【0043】後部吸気口及び上部吸気口126の通気孔
127から吸気された空気の大半は、ノズル121,1
22の手前側から羽根車120Bに導かれるため、ノズ
ル121,122の前側及びノズル121,122には
ほとんど空気が流れない。そこで、本実施例ではノズル
121,122の前側及びノズル121,122にも空
気を流して羽根車120A,120B(回転体120)
のトルクを向上させるために、図8に示すように吸口体
205(吸込口カバー106)の側面に空気導入口13
1を設けるようにしている。
【0044】空気導入口131を設けることにより、前
側のノズル121及びノズル122にも空気が流れるよ
うになり、羽根車120B,120A(回転体120)
のトルクを向上させることができる。なお、必要に応じ
て空気導入口131の数やその位置は適せん選択出来る
ものである。例えば、羽根車120Bの上方に位置する
吸込口カバー106に空気導入口131を設け、ノズル
121に導き、羽根車120Bに吹き付ける用にしても
よい。
【0045】羽根車120A,120Bに吹き付けられ
た空気は、羽根車120A,120Bを図1に示すよう
に流れた後、吸込口105へ流れ、吸込口105のほぼ
中央部に位置するケーシング107,吸口継手108を
通って掃除機本体へ導かれる。一方、塵埃を含んだ空気
は吸込口105からケーシング107,吸口継手108を
通って掃除機本体へ導かれる。
【0046】本実施例の吸口体205では、吸口体20
5の後部吸気口及び上部吸気口126の通気孔127から
吸気された空気を羽根車120Bに流し、吸込口105
のほぼ中央部からケーシング107,吸口継手108を
通って掃除機本体へ吸引しているので、空気は吸込口1
05内で高速で回転しながら中央部に移動し、旋回流が
発生する。
【0047】本実施例によれば、吸口体205の後部吸
気口及び上部吸気口126の通気孔127から吸気され
た空気によって羽根車120B,120Aよりなる回転
体120を回転させ、さらに吸込口105内で発生する
旋回流の相乗効果により、掃除面の塵埃を巻き上げなが
ら吸塵できるので、集塵性能を大幅に向上出来る。さら
に、回転体115のねじり方向は羽根車120A,12
0Bから吸込口105に流入する空気の旋回流の速度ベ
クトルに沿った方向にねじられている。従って、回転体
115のねじれ形状はケーシング107付近を境にして
略V字状を呈している。
【0048】また、本実施例の吸口体205は、使用中
に吸口体205を掃除面から持ち上げた場合には、大半
の空気が吸込口105から吸い込まれるので羽根車12
0A,120B及び回転体115回転数が減少する。
【0049】これにより、負荷が軽くなることによって
羽根車120A,120Bが高速回転して騒音を上昇さ
せるという従来のエアータービンタイプの吸口体の欠点
を解消することが出来る。
【0050】さらに本実施例の吸口体205は、掃除面
の種類によって自動的に羽根車120A,120B及び回転
体115の回転数が変化するようになっている。
【0051】ここは、例えば掃除面が木床面或いは畳と
いった場合には、吸口体205の下面に配設された前車
輪109と後車輪110、及びローラ111によって、
吸口体205の下面と木面或いは畳に所定の隙間が生
じ、吸込口105から吸込まれる空気の量が増え、吸口
体205の後部吸気口及び上部吸気口126の通気孔1
27から吸い込まれる空気が減るので、羽根車120
A,120B及び回転体115の回転数が減少するの
で、回転体115による床面の傷付けを防止することが
出来る。
【0052】本実施例の吸口体205は先に説明したよ
うに、吸口体205の下面に圧力制御板112,113
が設けられている。このうち吸口体205の後方側に配
設される圧力制御板113の両端部は、図6に示すよう
に回転体120が配設される径方向延長部の位置よりも
内側に切欠いて設けるようにしている。圧力制御板11
3は掃除面と吸口体205を接触させたとき、吸込口1
05内の気密をとるためにもうけられるものであるが、
掃除面が床や畳の場合、この圧力制御板により気密が保
たれ、回転体120の羽根車120A,120Bに吹き
付ける空気の量が増加し、回転体115が高速で回転す
る。回転体115が高速で回転すると、床面が傷ついて
しまうので、圧力制御板113の両端部を切り欠いて羽
根車120Aに吹き付ける空気の量を減少させている。
この圧力制御板113の切欠きは両端部に限らず、ある
間隔を持たせて、複数箇所に切欠きを設けるようにして
もよい。
【0053】また、掃除面が絨毯の場合には、吸口体2
05の下面が絨毯と密着し、吸込口105から吸込まれ
る空気の量が減り、吸口体205の後部吸気口及び上部
吸気口126の通気孔127から吸い込まれる空気が増
加するので、羽根車120A,120B及び回転体11
5の回転数が上昇するとともに旋回流が発生する。
【0054】これにより、絨毯上の塵埃を回転体115
により掻きだし、更に旋回流により塵埃を巻き上げるこ
とができ、集塵効率が向上する。
【0055】本実施例の吸口体205は上述したよう
に、掃除面の種類によつて自動的に羽根車120A,1
20B及び回転体115の回転数が変化するようになっ
ているので、従来のエアータービンタイプの吸口体に必
要であった掃除面に合わせてエアータービンに吹き付け
る空気の量を手動で切り替える切替レバーが不要とな
り、使い勝手が向上する。
【0056】本実施例の吸口体205の下面部には、前
車輪109と後車輪110がそれぞれ左右の羽根車12
0A,120Bの径方向延長部に、また後方中央部にロ
ーラ111が配設される5点車輪としている。
【0057】これは、吸口体205の下面部と掃除面と
の接触面が不安定になると、回転体115の左右に配設
される羽根車120A,120Bに流れる空気の量が不
均一となり、回転体115及び羽根車120A,120
Bの回転数が不安定(トルクが変動)となり、集塵効率
が低下するようになる。
【0058】そこで、均一に羽根車120A,120B
に空気が流れるように吸口体205の下面部と掃除面と
の接触面を安定に保つために5点車輪の構成としたもの
である。
【0059】これにより、左右の羽根車120A,12
0Bに流れる空気の量がほぼ均一となり、回転体115
及び羽根車120A,120Bの回転数が安定し、集塵
効率の低下を防止することができる。
【0060】次に本実施例の吸口体205のメンテナン
ス方法について説明する。
【0061】本実施例の吸口体205は先に説明したよ
うに、吸口体205の吸込口105の上部に吸込口カバ
ー106が配設されている。吸込口カバー106には、
吸込口カバー106の両側で横方向にスライドする開閉
カバー114があり、これを操作することにより、下ケ
ース102及び上ケース103から取り外すことが出来
る。
【0062】また、吸口体205(吸込口カバー10
6)の側面には凹部が形成されている。そして、吸込口
カバー106を取外す場合には、まず人差指或いは中指
をこの凹部に挿入し、親指を開閉レバー114に掛け、
開閉レバー114を外側に向かってスライドさせて係合
を外し、親指と人差指とで摘みながら外す。この時、ノ
ズル121は吸込口カバー106の裏面に固定され、ま
たノズル121も下ケース102に固定されているの
で、回転体115と羽根車120A,120Bのみを外
して清掃が出来、使い勝手がきわめてよいものである。
【0063】本実施例によれば、吸込体205(吸込口
カバー106)の側面に凹部を設けるようにしているの
で、人差指或いは中指をこの凹部に挿入し、親指を開閉
レバー114に掛け、開閉レバー114を外側に向かつ
てスライドさせて係合を外し、親指と人差指とで摘み、
吸込口カバー106を吸口体205から容易に外すこと
ができる。
【0064】また、本実施例によれば、横方向にスライ
ドする開閉レバー114を吸込口カバー106の内側に
設けるようにしているので、掃除中に家具等に接触した
場合でも外力から開閉レバー114を保護することが出
来る。
【0065】さらに、本実施例によれば、回転軸116
に金属を用いた回転体115を羽根車120A,120
Bとともに容易に取外すことが出来るので、吸口体20
5の分解時間を短縮でき、また金属部分と合成樹脂部分
を分けることが出来るので、リサイクル性も大幅に向上
することが出来る。
【0066】本実施例のノズル最適形状は円筒形或いは
楕円筒形またはこの形状に近い多角筒形であり、矩形等
のノズルで生じ易い気流流入時の剥離により剥離音、こ
れによって生じる流入量の減少による回転駆動力の減少
が解消される。
【0067】また、円筒形ノズルを選択すれば、ノズル
121,122製作性が容易で生産性がよいものであ
る。ここで、外気流がノズル121,122穴を通過す
る際にノズル外周との流速(0m/s)との差異に基づ
く剪断力によって乱れが生じ、渦となって騒音が発生す
るため、ノズル121,122は矩形よりは円形が望ま
しい。さらに、ノズル121,122穴はある程度の深
さがあり、層流されやすく騒音低減に寄与する。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、羽根車によって回転体
を直接駆動出来る構成としたので吸口体を小型にできる
と共に、回転騒音を低くすることができ実用的価値の高
い吸口である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の吸口体の半断面の上面図。
【図2】回転体部を示す部分断面図。
【図3】回転体とケーシングの断面図。
【図4】回転体及び回転体の半断面図。
【図5】トルク特性図。
【図6】吸口体の下面図。
【図7】吸口体の側面図。
【図8】本発明の一実施例の電気掃除機の外観の斜視
図。
【符号の説明】
101…吸口本体、103…上ケース、105…吸込
口、106…吸込口カバー、107…ケーシング、10
8…吸口継手、114…開閉レバー、115…回転体、
115A…刷毛、116…回転軸、120A,120B
…羽根車、120…回転体、122…ノズル、126…
上部吸気口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 泰治 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下面に吸込口を有する下ケースに上ケース
    を配設して形成された吸口本体と、前記吸口本体の前記
    吸込口に配設された第二回転体と、前記第二回転体の回
    転軸と同一軸上で前記第二回転体の両側に位置し、前記
    第二回転体を駆動するための一対の羽根車より成る第一
    回転体と、前記吸口本体の後部に、前記吸口本体に対し
    て上下方向回動自在で、吸込通路を有するケーシング
    と、前記ケーシングの後部に配設される吸口継手と、前
    記第二回転体を覆う吸込口カバーと、前記吸込口カバー
    或いは前記上ケース或いは前記下ケースのいずれかに形
    成し、前記羽根車に空気を供給するためのノズルとを備
    え、前記ノズルは前記第一回転体の羽根車の外周部に対
    して接線方向に前記第一回転体に対して1ないし複数の
    ノズルを設け、前記ノズルの総面積を250〜400mm
    2 としたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記複数の個々のノズ
    ル面積を同一とした電気掃除機。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記複数の個々のノズ
    ルの面積をそれぞれ異なるようにした電気掃除機。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記ノズルの入口から
    出口にかけて除々に断面積を変化させた電気掃除機。
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