JPH10334179A - 楽譜認識装置 - Google Patents

楽譜認識装置

Info

Publication number
JPH10334179A
JPH10334179A JP10175184A JP17518498A JPH10334179A JP H10334179 A JPH10334179 A JP H10334179A JP 10175184 A JP10175184 A JP 10175184A JP 17518498 A JP17518498 A JP 17518498A JP H10334179 A JPH10334179 A JP H10334179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
symbol
recognized
image
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10175184A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kikuchi
菊池  健
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP10175184A priority Critical patent/JPH10334179A/ja
Publication of JPH10334179A publication Critical patent/JPH10334179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V30/00Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
    • G06V30/10Character recognition
    • G06V30/30Character recognition based on the type of data
    • G06V30/304Music notations

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Auxiliary Devices For Music (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Character Discrimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 楽譜入力画像の認識結果をユーザに適切に伝
達することができる楽譜認識装置を提供することを目的
とする。 【構成】 複数の楽譜記号が含まれる画像データを一括
して読み込んで認識する認識手段と、画像データに含ま
れる楽譜記号が認識できた場合記号コードを、認識でき
なかった場合画像データに対応させて認識対象画像デー
タの座標情報、縦方向及び横方向の長さ情報を含む認識
不可コードを記録し、記号コード、認識不可コードに基
づいて楽譜画像を再構成する再構成手段と、記号コード
をそれに対応した記号フォントに基づいて表示し、認識
不可コードについては該認識不可コードが示す画像デー
タに基づいて画像を表示するものであって、該記号フォ
ントと該画像データとで色を異ならせる表示制御手段と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽譜を2次元画像デー
タに変換しその画像データから音符および記号等を認識
する楽譜認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷された楽譜をイメージスキャナ等で
読み取ることにより画像データに変換し、楽譜の画像デ
ータから音符、記号等の楽譜記号を認識して、MIDI
(musical instrument digit
al interface)データ等の演奏データを作
成する楽譜認識装置が提案されている。
【0003】楽譜認識装置は、楽譜をイメージスキャナ
で読み取った後に、画像データから、楽譜上の五線、音
符、シャープ(♯)、フラット(♭)、休止符、ト音記
号またはヘ音記号等の認識を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の楽譜認識装置に
あっては、楽譜記号の認識率が100%まで達しないも
のが多数存在する。特に、手書きの楽譜について完全な
認識を行わせることは困難である。したがって、完全に
全ての画像情報を楽譜記号として認識できない場合もあ
る。しかし、認識できないことをユーザに知らせること
をしなければ、ユーザは完全に認識できたものと思って
しまい、認識を行った結果を把握することが困難であ
る。
【0005】また、楽譜の認識には時間がかかるので、
全ての画像情報について認識が終了してから認識結果を
表示するとユーザは認識装置から長時間何の応答もなく
待たされてしまう。
【0006】本発明の目的は、楽譜の入力画像を認識し
た結果をユーザに適切に伝達することができる楽譜認識
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の楽譜認識装置
は、複数の楽譜記号が含まれる画像データを一括して読
み込む読み込み手段と、読み込んだ記号を解析して認識
する認識手段と、画像データに含まれる楽譜記号が前記
認識手段で認識できた場合記号コードを、認識できなか
った場合前記画像データに対応させて認識対象画像デー
タの座標情報、縦方向及び横方向の長さ情報を含む認識
不可コードを記録する記録手段と、記録した記号コー
ド、認識不可コードに基づいて楽譜画像を再構成する再
構成手段と、前記記号コードをそれに対応した記号フォ
ントに基づいて表示し、前記認識不可コードについては
該認識不可コード中の座標情報、縦方向及び横方向の長
さ情報が示す前記画像データに基づいて画像を表示する
ものであって、該記号フォントと該画像データとで色を
異ならせる、または該記号フォントと該画像データとの
いずれかを点滅させる表示制御手段とを有する。
【0008】
【作用】楽譜記号として認識した記号と認識できなかっ
た記号とを異なる態様で表示することにより、認識装置
が楽譜中において認識した記号と認識できなかった記号
とを操作者は容易に識別することができる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の実施例による楽譜認識装置
の構成例を示す。
【0010】CPU6は、バス11を介して、イメージ
スキャナ2に楽譜1の読み込みを指示する。イメージス
キャナ2は、楽譜1を画像データとして読み取る。読み
取られた画像データは、バス11を介して、ワーキング
メモリを構成するRAM8に元画像データとして記憶さ
れる。イメージスキャナ2は、例えば300dpiの解
像度を有する画像読み取り装置である。
【0011】RAM8に記憶された元画像データは、バ
ス11を介して、表示装置3に供給され、楽譜画像の表
示が行われる。
【0012】CPU6は、楽譜の元画像データと同一の
データをRAM8内の別のメモリ領域に複写して、認識
画像データとして記憶する。そして、認識画像データを
基にして認識処理を行い、認識結果をRAM9に記憶す
る。認識された楽譜記号はRAM9内の記号メモリに記
憶され、認識されなかったものはRAM9内のビットマ
ップメモリに記憶される。記号メモリには楽譜記号を示
す記号コードが記憶され、ビットマップメモリには楽譜
記号の画像データが記憶される。
【0013】CPU6は、RAM9に記憶されている認
識結果から再び楽譜の再構成した画像データを生成し、
RAM8に記憶する。認識された楽譜記号についてはR
AM9の記号メモリに記憶されている記号コードに対応
する音符、記号等のフォントをROM10から読み出
し、認識されなかった楽譜記号についてはRAM9のビ
ットマップメモリから画像データをそのまま読み出し、
RAM8に再構成画像を構成する。
【0014】RAM8に記憶された再構成画像データ
は、バス11を介して、表示装置3に供給され、認識に
より再構成された楽譜画像の表示が行われる。
【0015】操作子群4は、表示装置3に表示された処
理メニューの選択や指示操作等を行う入力装置であり、
例えばマウス装置やキーボードである。
【0016】CPU6は、RAM9に記憶された楽譜の
認識結果を基にMIDIデータを生成し、RAM8に記
憶する。RAM8に記憶されたMIDIデータは、バス
11を介して、MIDIインターフェース5から外部機
器に送出される。また、外部機器からMIDIインター
フェース5に入力されたMIDIデータは、バス11を
介して、RAM8に記憶される。
【0017】プログラムメモリを構成するROM7は演
算プログラムを記憶している。CPU6はこの演算プロ
グラムに従って、RAM8に備えられたレジスタやバッ
ファメモリ等のワーキングメモリを用いて各種演算処理
を行う。
【0018】図2は、RAM9内の記号メモリとビット
マップメモリの構成例を示す。記号メモリには、認識さ
れた楽譜記号のデータが記憶され、ビットマップメモリ
には、認識されなかった楽譜記号のデータが記憶され
る。
【0019】図2(A)は、記号データと認識不可デー
タが記憶されるRAM9の記号メモリを示す。RAM9
は、認識された楽譜記号を記憶する記号メモリと認識で
きなかった楽譜記号を記憶する認識不可データを有し、
それぞれ認識処理の結果が記憶される。これらの認識結
果の最後にエンドコードを記憶することにより、RAM
9上での認識結果データの終わりを示す。
【0020】記号データには、記号コード、x座標およ
びy座標が記憶される。イメージスキャナから入力され
た楽譜の元画像を基にして音符、記号等の楽譜記号の認
識が行われると、認識された楽譜記号に対応する記号コ
ードに変換され、記号データとして記号メモリに記憶さ
れる。記号コードは、楽譜記号における種類を識別する
ために予め各種類に1つ割り当てられたコードである。
例えば、ト音記号、ヘ音記号、拍子記号、音符または休
符等の楽譜記号の種類に対応する記号コードがある。ま
た、認識された音符、記号等の画像上での位置を表すx
座標とy座標も記号メモリに記憶される。
【0021】認識不可データには、認識不可コード、x
座標、y座標、横長画素数、縦長画素数および開始アド
レスが記憶される。イメージスキャナから入力された楽
譜の元画像を基にして楽譜記号の認識ができなかったと
きには、その旨を示す認識不可コードが記憶される。し
たがって、認識処理において、認識が行われたときには
対応する記号コードが記憶され、認識ができなかったと
きには認識不可コードが記憶される。
【0022】図2(B)は、ビットマップメモリに記憶
される横長画素数、縦長画素数および開始アドレスに対
応する画像データを示す。元画像を基にして音符、記号
等の楽譜記号の認識処理を行い、楽譜記号の種類を認識
できなかった画像領域に対しては外接長方形を設定す
る。その外接長方形内の画像データをビットマップメモ
リに記憶し、外接長方形のx座標、y座標、横長画素
数、縦長画素数および画像データが記憶されているビッ
トマップメモリの開始アドレスを記号メモリに認識不可
データとして記憶する。
【0023】x座標とy座標は、外接長方形の左上隅の
頂点の画像上の座標位置を示す。横長画素数は、外接長
方形内の横方向の画素数であり、縦長画素数は、外接長
方形内の縦方向の画素数である。開始アドレスは、この
画像データが記憶されているビットマップメモリ上の開
始アドレスである。
【0024】したがって、外接長方形内の画像データ
は、ビットマップメモリの開始アドレスから読み出すこ
とができる。
【0025】なお、認識できなかった記号の画像データ
をビットマップメモリに記憶しなくてもよい。この場
合、認識不可データで示される外接長方形の画像データ
を元画像データから読み出せばよい。
【0026】図3は、楽譜記号を記号メモリまたはビッ
トマップメモリへ記憶する例を示す。
【0027】図3(A)は、表示装置における楽譜の元
画像の表示例を示す。イメージスキャナから入力された
楽譜は元画像データとしてRAMに記憶される。RAM
に記憶された元画像データは、表示装置に供給されて画
像として表示される。
【0028】認識処理は、楽譜の元画像を基にして行わ
れる。まず、五線26の認識処理を行う。図の画像から
五線26を除くと黒画素により表される5つの画像デー
タ21,22,23,24,25が残される。
【0029】画像データ21について認識処理を行った
結果、画像データ21が本来のト音記号に比べて形が少
し歪んでいる等の理由で楽譜記号の種類を特定すること
ができなかったとする。
【0030】そして、画像データ22,23,24,2
5について認識処理を行った結果、画像データ22は拍
子記号(C)であると認識され、画像データ23,2
4,25の3つは四分音符であると認識されたとする。
【0031】つまり、画像データ21については認識す
ることができなかったが、画像データ22,23,2
4,25については認識することができた。
【0032】図3(C)は、画像データの認識結果を記
号メモリに記憶する例を示す。画像データ22,23,
24,25については認識されたので、それぞれに対応
する記号コードに変換する。画像データ22は、認識処
理により拍子記号(C)を表す記号コードに変換され
る。そして、元画像中における画像データ22を囲む外
接長方形の左上隅の頂点の位置を表すx座標とy座標が
求められる。変換された記号コードと求められたx座標
とy座標を記号メモリに記憶する。
【0033】画像データ23,24,25は、それぞれ
認識処理により四分音符を表す記号コードに変換され、
画像データを囲む外接長方形の左上隅の頂点の位置を表
すx座標とy座標が求められる。変換された記号コード
と求められたx座標とy座標を記号メモリに記憶する。
【0034】画像データ21については認識できなかっ
たので、認識不可コードを記号メモリに記憶し、画像デ
ータ21を囲む外接長方形20を形成し、その外接長方
形20の横方向の辺の長さの画素数である横長画素数
と、縦方向の辺の長さの画素数である縦長画素数を更に
記憶する。
【0035】元画像上の外接長方形の左上隅の頂点の座
標(x1,y1)を位置データとして記憶する。ここ
で、画像上の2次元座標は、画像の横方向をx軸とし、
縦方向をy軸として表す。更に、これから記憶する外接
長方形内の画像データのビットマップメモリの開始アド
レスを記憶する。
【0036】なお、記号メモリには、画像データを囲む
外接長方形の左上隅の頂点のx座標とy座標を記憶する
場合を例に述べたが、外接長方形の重心位置のx座標と
y座標を記憶させてもよい。また、楽譜記号に応じて、
座標の位置を異ならせてもよい。例えば、音符に関して
は符頭の中心位置の座標を記憶させ、拍子記号は記号全
体の中心位置の座標を記憶させてもよい。
【0037】図3(B)は、認識できなかった画像デー
タをビットマップメモリに記憶する例を示す。
【0038】外接長方形内の画像は一連のビットマップ
としてビットマップメモリに記憶する。ただし、前述し
たように、このビットマップはRAM8から取り出すよ
うにし、RAM9には書き込まないようにしてもよい。
【0039】図4は、記号メモリまたはビットマップメ
モリに記憶された楽譜記号から生成された再構成画像の
表示例を示す。表示画面は、元画像表示エリア37、再
構成画像表示エリア38、楽譜記号選択エリア39およ
びマウスカーソル40を有する。
【0040】イメージスキャナから入力された楽譜は2
次元の画像データに変換され、元画像表示エリア37に
元画像として表示される。その元画像データを基にして
認識処理が行われる。元画像は、前述と同様に五線の画
像データ26と5つの画像データ21,22,23,2
4,25を含む。そして、認識処理において、画像デー
タ21の楽譜記号は認識することができないためにビッ
トマップメモリに記憶され、画像データ22,23,2
4,25の楽譜記号は認識されて記号メモリに記憶され
る。
【0041】つまり、画像データ22は、拍子記号
(C)の記号コードに変換され、画像データ23,2
4,25は、3つとも四分音符の記号コードに変換され
て、それぞれの位置を表す座標データと共に記号メモリ
に記憶される。
【0042】五線の画像データ26について認識処理を
行うことにより、五線の線間隔と線幅が検出される。再
構成画像上において、認識された線間隔と線幅と等しい
線間隔と線幅を有する五線の画像データ36を生成す
る。そして、記号メモリに記憶された記号コードを調
べ、記号コードが拍子記号(C)であれば、対応する拍
子記号のフォントをROMから読み出し、記号メモリに
記憶されたx座標、y座標を読み出し、再構成画像にお
けるその座標位置に画像データ32を生成する。
【0043】同様に記号メモリから、記号コードとx座
標・y座標を読み出し、ROM内の四分音符のフォント
を用いて再構成画像上に画像データ33,34,35を
生成する。ROM内のフォントは、ビットマップ等の画
像データとして記憶されている。
【0044】また、認識不可コードを読み出したとき、
記号メモリからx座標、y座標、横長画素数、縦長画素
数および開始アドレスを読み出し、開始アドレスが示す
ビットマップメモリ内の元画像データから外接長方形内
の画像データを取り込む。外接長方形は、読み出された
横長画像数の辺と縦長画素数の辺とから構成される。ま
た、読み出された開始アドレスより画像上の座標位置が
算出され、再構成画像に対応する座標位置に画像データ
31を生成する。画像データ31は、外接長方形30に
より囲まれた画像データであり、外接長方形内の画像デ
ータがそのまま画像データ31として再構成画像上に生
成される。
【0045】以上により、画像データ36,31,3
2,33,34,35を有する再構成画像が生成され
る。この再構成画像は表示装置の再構成画像表示エリア
38に表示される。その際に記号メモリから読み出して
生成された画像データ32,33,34,35または五
線を示す画像データ36は黒色で表示され、ビットマッ
プメモリから読み出して生成された画像データ31は赤
色で表示される。
【0046】つまり、認識処理により、認識された画像
データは黒色で表示され、認識できなかった画像データ
は赤色で表示される。画像の表示色の違いにより、認識
できた楽譜記号と認識できなかった楽譜記号を容易に見
分けることができる。なお、認識できなかった楽譜記号
は、赤色で表示するのではなく、点滅による表示を行っ
てもよい。したがって、必ずしもカラー画像表示する必
要はなく、白黒画像表示装置を用いても、楽譜記号を認
識できたか否かを容易に判断することができる。
【0047】次に、ユーザがマウス入力装置を用いて、
認識できなかった楽譜記号を正しい楽譜記号に置き換え
る操作を説明する。上述のように、認識できなかった楽
譜記号は、再構成画像表示エリア38内で赤色にて表示
されている。
【0048】まず、赤色にて表示されている画像データ
31を指定し、楽譜記号選択エリア39から正しい楽譜
記号を選択する。例えば、ユーザは、画像データ31ま
たはそれに対応する元画像中の画像データ21を比較し
て、画像データ31はト音記号であると判断する。そし
て、マウス装置を用いて、マウスカーソル40を楽譜記
号選択エリア39のト音記号の位置に移動させる。ここ
で、マウスボタンをクリックすると、画像データ31は
ト音記号の記号コードに置き換えられる。以上により得
られた記号コードとx座標・y座標は記号メモリに記憶
され、ビットマップメモリに記憶されている画像データ
31を消去する。
【0049】画像データ31は、ビットマップメモリか
ら消去されたので、赤色で表示されていた画像データは
再構成画像表示エリア38から消え、記号メモリから読
み出したト音記号の記号コードからROM内のフォント
を読み出して再構成画像の画像データを生成し、黒色で
再構成画像表示エリア38に表示する。
【0050】以上のように、再構成画像表示エリア38
に赤色で表示されている画像データがあれば、その画像
データを指定して、楽譜記号選択エリア39から正しい
楽譜記号を選択することにより、認識装置が認識できな
かった箇所をユーザが補うことができる。
【0051】図5は、イメージスキャナから読み込まれ
た画像の認識と表示の手順を示す。イメージスキャナか
ら読み込まれた画像は、元画像表示エリア37に表示さ
れる。
【0052】元画像表示エリア37に表示される元画像
の画像データを基にして認識の処理を行う。まず、元画
像の楽譜中の五線の認識を行う。五線の認識により、元
画像の楽譜は4段の五線譜41,42,43,44から
構成されていることがわかる。なお、「五線譜」とは五
線と五線上の音符記号等を含む楽譜を指すものとする。
以下、五線譜の段毎に元画像の認識と再構成画像の表示
を行う。
【0053】まず、元画像の1段目の五線譜41の音符
・記号等の認識を行い、再構成画像の生成を行い、再構
成された1段目の五線譜45を再構成画像表示エリア3
8に表示する。図5は、この段階までの元画像と再構成
画像の表示を示している。さらに、認識できなかった楽
譜記号をユーザが正しい楽譜記号に選択するための楽譜
記号選択エリア39も表示されている。
【0054】この後、元画像の2段目の五線譜42の音
符・記号等の認識を行い、2段目の五線譜の再構成画像
を生成し再構成画像表示エリア38に表示する。続い
て、元画像の3段目の五線譜43の認識を行い、再構成
画像を生成し表示する。次に、元画像の4段目の五線譜
44の認識を行い、再構成画像を生成し表示する。
【0055】なお、従来は、元画像中の4つの段の全て
の五線譜41,42,43,44の認識を行った後に、
4つの段の五線譜についての再構成画像を生成して表示
していた。この手順によると、4つの段の全ての五線譜
の認識が終了しないと、再構成画像は表示されない。楽
譜の認識処理は、高精度の認識を行おうとすればするほ
ど、また認識対象の楽譜が複雑なほど認識処理に要する
時間が長くなる。この結果、楽譜をイメージスキャナに
読み込ませてから認識が終了するまで、ユーザは長時間
何の応答もなく待たされてしまう。
【0056】そこで、本実施例のように五線譜の段毎に
認識と認識結果を示す再構成画像を表示装置へ表示する
ことにより、認識装置が現在楽譜中のどの部分まで認識
したのかをユーザに知らせることができる。
【0057】なお、オーケストラやコーラス等の楽譜の
ように、複数のパートを有する楽譜の場合には、各パー
ト毎の五線譜に分割して、それぞれのパートの五線譜毎
に認識等の処理を行うこともできる。
【0058】図6は、CPUが行う楽譜認識結果の表示
と認識結果の修正の処理を示すフローチャートである。
ステップS1から処理はスタートし、ステップS2にお
いてイメージスキャナに楽譜の読み込みを指示する。指
示命令を受けたイメージスキャナは、楽譜をスキャンし
て2値画像情報に変換する。イメージスキャナに入力さ
れた楽譜の画像情報は、元画像データとしてRAMに記
憶される。
【0059】ワーキングメモリのRAMには、元画像デ
ータと同じデータが複写され、認識画像データとして元
画像データとは異なるメモリ領域に記憶される。以後、
この認識画像データを認識対象の画像データとしてワー
キングメモリ上で認識処理を行う。
【0060】ステップS3では、ワーキングメモリに記
憶されている認識画像データを基にして五線の認識を行
い、入力された楽譜が何段の五線譜から構成されている
のかを判断する。そして、段毎の五線譜の領域に画像デ
ータを分割する。五線の認識処理を行った後に、五線を
示す記号コードとその座標を記号メモリに記憶する。
【0061】ステップS4では、カウンタレジスタnに
1をセットする。カウンタレジスタnは、入力された楽
譜中において何段目の五線譜の処理を行うのかを示す変
数に相当する。カウンタレジスタnに1をセットするこ
とにより、以後1段目の五線譜から処理を開始する。
【0062】ステップS5において、カウンタレジスタ
nが示すn段目の五線譜の認識処理を以下の手順で行
う。なお、ステップS3における五線の認識を含めて以
下の五線譜の認識方法の一例は、特開平5−35924
号公報等に示されている。以下は、五線以外の五線譜の
認識の手順を示す。
【0063】まず、ステップS3で既に五線の認識が行
われているので、五線の画像データを認識画像データか
ら削除する。
【0064】次に、小節線の認識を行うために、認識画
像データ上において小節線を示す画像データの検出を行
う。そして、検出された小節線の位置を座標データに変
換する。変換された座標データを小節線の記号コードと
共に記憶メモリに記憶する。その後、検出された小節線
の画像データを認識画像データから削除する。n段目の
五線譜における全ての小節線の画像データについて同様
の処理を行う。
【0065】次に、音符の認識を行うために、認識画像
データ上において音符を示す画像データの検出を行う。
そして、検出された音符の位置を座標データに変換す
る。変換された座標データを音符の記号コードと共に記
憶メモリに記憶する。音符の記号コードは、四分音符、
符点八分音符等の音符の種類別に記号コードが複数あ
る。その後、検出された音符の画像データを認識画像デ
ータから削除する。n段目の五線譜における全ての音符
の画像データについて同様の処理を行う。
【0066】次に、ト音記号、拍子記号、休符、シャー
プ(♯)等の記号を示す画像データの検出を行い、記号
コードを得、検出された記号の位置を座標データに変換
する。変換された座標データを各記号の記号コードと共
に記憶メモリに記憶する。その後、検出された各記号の
画像データを認識画像データから削除する。n段目の五
線譜における全ての記号の画像データについて同様の処
理を行う。
【0067】以上の処理により、認識された画像データ
は全て認識画像データから除去されている。したがっ
て、未だ除去されないで残された画像データは認識でき
なかった画像データである。その残された画像データを
外接長方形で囲んで位置データと縦長、横長を記号メモ
リに記憶し、その中の画像データをビットマップメモリ
に記憶する。その後、外接長方形内の画像データを認識
画像データから削除する。n段目の五線譜の領域内にあ
る画像データが全て除去されるまで、残された画像デー
タについて同様の処理を行う。
【0068】ステップS6では、記号メモリまたはビッ
トマップメモリに記憶された楽譜記号を表示装置に表示
する。まず、記号メモリに記憶された記号データの記号
コードと位置データを調べ、記号コードに対応するフォ
ントをROMから読み出して、座標データの示す位置の
再構成画像データを生成し、黒色で表示装置に表示す
る。
【0069】また、記号メモリに記憶された認識不可デ
ータの位置データ、横長画素数、縦長画素数および開始
アドレスを調べ、横長画素数と縦長画素数から構成され
る外接長方形の画像データをビットマップメモリ内の元
画像データの開始アドレスから読み出し、対応する再構
成画像の座標位置に画像データを生成して、赤色で表示
する。
【0070】ステップS7では、全ての段の五線譜につ
いての処理が終了したか否かを判断する。なお、ステッ
プS3での五線の認識処理において、楽譜が何段の五線
譜より構成されているかが既に認識されている。カウン
タレジスタnは、現在処理を行った五線譜の段数を示す
ので、カウンタレジスタnを調べて最終段の五線譜を示
していなければ、ステップS8へ進む。ステップS8で
は、カウンタレジスタnをインクリメントして、ステッ
プS5へ進み次段の五線譜の処理を同様にして繰り返
す。
【0071】ステップS7において、カウンタレジスタ
nが最終段の五線譜を示していれば、五線譜の処理を終
了してステップS9へ進む。
【0072】ステップS9では、ステップS5の処理に
おいて認識できなかった楽譜記号をユーザの指示により
修正する処理を行う。表示装置に赤色で表示されている
複数の画像データの中から1つの画像データをユーザが
マウス操作により選択入力するのを待つ。次に選択され
た画像データに対応する正しい楽譜記号を楽譜記号選択
エリアからユーザが選択入力するのを待つ。
【0073】選択された正しい楽譜記号の記号コードと
選択された画像データの位置を示す座標データを記号メ
モリに記憶する。そして、ビットマップメモリに記憶さ
れているその画像データを削除し、赤色の画像データの
表示を消し、ROMに記憶されているフォントを用いて
黒色で表示し直す。
【0074】ステップS10では、記号メモリに記憶さ
れた記号コードを基にしてMIDIデータを生成する。
生成されたMIDIデータは、MIDIインターフェー
スから出力する。その後、ステップS11へ進み、処理
は終了する。
【0075】以上のように、認識結果を再構成画像とし
て表示し、認識できた楽譜記号と認識できなかった楽譜
記号とを色を変えて表示することにより、認識装置の処
理結果をユーザに知らせることができる。これにより、
認識結果の全てについてチェックする必要がなくなり、
赤色で表示されている部分さえチェックすれば、認識装
置が認識できなかった部分をユーザが容易に修正するこ
とができる。その際に、正しい認識情報を楽譜記号選択
エリアからユーザがマウス等により選べばよいので操作
性がよい。
【0076】また、楽譜はほとんどのものが、複数の縦
に並ぶ五線譜の段より構成されている。そこで、楽譜中
の五線の認識を行い、楽譜を五線譜の段毎の領域に分割
し、段毎に認識または表示を行う。これにより、ユーザ
は認識装置が楽譜中のどの部分まで認識したのかを知る
ことができる。なお、ユーザが認識処理に割込みをかけ
て修正を行えるようにしてもよい。
【0077】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組合わせ等が可能なことは当業者に自
明であろう。
【0078】
【発明の効果】楽譜記号として認識した記号と認識でき
なかった記号とを異なる態様で表示することにより、操
作者は容易に認識できなかった記号を知得することがで
き、所望の楽譜記号に置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による楽譜認識装置の構成例
を示すブロック図である。
【図2】 RAM内の記号メモリとビットマップメモリ
を示す。図2(A)は、記号メモリのメモリマップを示
し、図2(B)は、ビットマップメモリに記憶される横
長画素数、縦長画素数および開始アドレスに対応する画
像データを示す概念図である。
【図3】 楽譜記号を記号メモリまたはビットマップメ
モリへ記憶する例を示す。図3(A)は、表示装置にお
ける楽譜の元画像の表示例を示す概略図であり、図3
(B)は、認識できなかった画像データをビットマップ
メモリに記憶する例を示す概念図であり、図3(C)
は、画像データの認識結果を記号メモリに記憶する例を
示す概念図である。
【図4】 記号メモリまたはビットマップメモリに記憶
された楽譜記号から生成された再構成画像の表示例を示
す概略図である。
【図5】 イメージスキャナから読み込まれた画像の認
識と表示の手順を示す概略図である。
【図6】 CPUが行う楽譜認識結果の表示と認識結果
の修正の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 楽譜、 2 イメージスキャナ、 3 表示装
置、 4 操作子群、 5 MIDIインターフェ
ース、 6 CPU、 7,10 ROM、
8,9 RAM、 11 バス、 37 元画像表
示エリア、 38 再構成画像表示エリア、 39
楽譜記号選択エリア、 40 マウスカーソル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の楽譜記号が含まれる画像データを
    一括して読み込む読み込み手段と、 読み込んだ記号を解析して認識する認識手段と、 画像データに含まれる楽譜記号が前記認識手段で認識で
    きた場合記号コードを、認識できなかった場合前記画像
    データに対応させて認識対象画像データの座標情報、縦
    方向及び横方向の長さ情報を含む認識不可コードを記録
    する記録手段と、 記録した記号コード、認識不可コードに基づいて楽譜画
    像を再構成する再構成手段と、 前記記号コードをそれに対応した記号フォントに基づい
    て表示し、前記認識不可コードについては該認識不可コ
    ード中の座標情報、縦方向及び横方向の長さ情報が示す
    前記画像データに基づいて画像を表示するものであっ
    て、該記号フォントと該画像データとで色を異ならせ
    る、または該記号フォントと該画像データとのいずれか
    を点滅させる表示制御手段とを有する楽譜認識装置。
JP10175184A 1998-06-22 1998-06-22 楽譜認識装置 Pending JPH10334179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10175184A JPH10334179A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 楽譜認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10175184A JPH10334179A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 楽譜認識装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5295423A Division JPH07146914A (ja) 1993-10-20 1993-11-25 楽譜認識装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10334179A true JPH10334179A (ja) 1998-12-18

Family

ID=15991757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10175184A Pending JPH10334179A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 楽譜認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10334179A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008089812A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kenwood Corp ペン型楽譜記号入力装置
JP2010220097A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Canon Inc 画像処理装置、その画像処理装置上で実行される楽譜編集方法およびプログラム
WO2011125204A1 (ja) * 2010-04-08 2011-10-13 パイオニア株式会社 情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JP2012215960A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 音再生プログラム及び音再生装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008089812A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kenwood Corp ペン型楽譜記号入力装置
JP2010220097A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Canon Inc 画像処理装置、その画像処理装置上で実行される楽譜編集方法およびプログラム
WO2011125204A1 (ja) * 2010-04-08 2011-10-13 パイオニア株式会社 情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JP2012215960A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 音再生プログラム及び音再生装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5825905A (en) Musical score recognition apparatus with visual scanning and correction
JPH11102414A (ja) ヒートマップを用いて光学式文字認識の訂正を行うための方法および装置、並びに、ocr出力の誤りを発見するための一連の命令を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3637925B2 (ja) 写真複写機用の単光路走査によるマーカで囲まれた領域の検出装置及び方法
US6504540B1 (en) Method and apparatus for altering one or more attributes of one or more blocks of image data in a document
JPH10334179A (ja) 楽譜認識装置
JP2740575B2 (ja) 文字処理装置
JP2838969B2 (ja) 楽譜読取装置
JPH07146914A (ja) 楽譜認識装置
JP4218517B2 (ja) 色修正装置
JP3367973B2 (ja) 文字処理方法及び装置
JPH0540845A (ja) 文字校正方法及びその装置
JPH07249098A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP3761923B2 (ja) 画像処理装置及び方法
JP2876568B2 (ja) 文字認識装置
JPS6398788A (ja) 認識装置
JPH0773269A (ja) 文字認識結果の照合方法
JPH07121654A (ja) 文字認識表示装置
JP2003204430A (ja) 画像縮小変換方法、画像処理装置及び画像縮小変換プログラム
JPH07121661A (ja) 楽譜認識結果表示システム
JPH01292586A (ja) 文字認識支援装置
JP4774876B2 (ja) データ入力装置及びプログラム
JP3302211B2 (ja) 文字処理システム及びその外字パターン登録方法
JP3221969B2 (ja) 文字認識装置
JPH06301524A (ja) プログラム自動生成装置
JP2001022886A (ja) 手書き入力装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010313