JPH10333587A - 表示用蛍光ランプ - Google Patents

表示用蛍光ランプ

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JPH10333587A
JPH10333587A JP11300797A JP11300797A JPH10333587A JP H10333587 A JPH10333587 A JP H10333587A JP 11300797 A JP11300797 A JP 11300797A JP 11300797 A JP11300797 A JP 11300797A JP H10333587 A JPH10333587 A JP H10333587A
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JP
Japan
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light
front plate
fluorescent lamp
external light
display
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Application number
JP11300797A
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English (en)
Inventor
Koichi Honda
宏一 本多
Junichi Nakajima
淳一 中島
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外光遮光用のルーバの取付作業の作業性が良好
であり、かつ表示画面の高精細化が可能な表示用蛍光ラ
ンプを提供する。 【解決手段】透光性前面板2、カソード室および透光性
前面板とカソード室との間に略面一に配設されるととも
に内面に蛍光体層が形成された複数の発光室を有し、発
光室とカソード室との間を連通する放電孔が発光室毎に
形成された気密容器と;透光性前面板に一体的に取着さ
れた外光を遮光する外光遮光ルーバ2cと;を具備して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は競技場等に設置され
る表示装置の表示素子である表示用蛍光ランプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図21はこの種の従来の表示用蛍光ラン
プの一例を示しており、この表示用蛍光ランプ101は
その透光性前面板の表示面(外面)101aに、外光遮
光用の複数のルーバ102を、そのスタッド103を取
付ねじ104によりねじ止めすることにより取り付け、
太陽光等の外光が表示面に入射するのをルーバ102に
より遮光することにより表示面101aの視認性の向上
を図っている。
【0003】また、他の表示用蛍光ランプとしては、そ
の表示面の前面全体を拡散性の遮光マスクにより被覆し
て表示面に外光が入射するのを遮光するものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図21
で示す従来の表示用蛍光ランプ101では、スタッド1
03が狭いピッチで図21中上下方向に多段に並設され
た複数の微細なルーバ102同士間の狭隘な間隙にある
ので、このスタッド103を取付ねじ104によりねじ
止めすることにより、ルーバ102を多数の表示用蛍光
ランプ101の小さい表示面前面101aに一つ一つ取
り付ける取付作業の作業性が低いという課題がある。
【0005】さらに、表示用蛍光ランプ101の表示面
101a側には取付ねじ103を受けるスペースが必要
であるので、その分、表示用蛍光ランプ101の配列密
度が低下し、表示画面の高精細化を阻害している。
【0006】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的は、外光遮光用のルーバの取
付作業の作業性が良好であり、かつ表示画面の高精細化
が可能な表示用蛍光ランプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
透光性前面板、カソード室および透光性前面板とカソー
ド室との間に略面一に配設されるとともに内面に蛍光体
層が形成された複数の発光室を有し、発光室とカソード
室との間を連通する放電孔が発光室毎に形成された気密
容器と;この気密容器内に封入された放電媒体と;気密
容器のカソード室内に配設されたカソードと;気密容器
の発光室内に配設され、カソードと放電路を形成する複
数のアノードと;透光性前面板に一体的に取着された外
光を遮光する外光遮光ルーバと;を具備していることを
特徴とする。
【0008】ここで、透光性前面板は、表示用蛍光ラン
プの表示面を構成するものであり、透光性ガラスで形成
することが可能であるが、必ずしも透明である必要はな
く、例えば透過波長選択性または光拡散性を有するもの
を含む。また、外表面または内表面に低融点ガラスある
いは透光性樹脂等からなる色フィルターを形成したもの
でもよい。カソード室とは、カソードが配設された部屋
であり、放電孔のみで連通するものであれば、発光室と
一体的に形成されたものでもよい。
【0009】この発明によれば、透光性前面板に外光遮
光ルーバを予め一体的に取着しているので、この透光性
前面板の表示面に入射する外光を外光遮光ルーバにより
遮光して表示面の視認性を向上させることができるうえ
に、透光性前面板を所定の取付位置に取着することによ
り同時に外光遮光ルーバを取り付けることができる。
【0010】このために、外光遮光ルーバの取付作業の
作業性の向上を図ることができるうえに、透光性前面板
に外光遮光ルーバの取付ねじを取り付ける等のスペース
を設ける必要がないので、表示面の高精細化を図ること
ができる。
【0011】請求項2の発明は、外光遮光ルーバは、内
外一対の透光性前面板により挟持されていることを特徴
とする。
【0012】この発明によれば、請求項1の発明の作用
に加えて、予め内外一対の透光性前面板により外光遮光
ルーバを挟持することにより、この外光遮光ルーバを透
光性前面板に一体的に取り付けるので、その取付が容易
である。
【0013】請求項3の発明は、内外一対の透光性前面
板の一方に、色フィルターを配設していることを特徴と
する。
【0014】この発明によれば、請求項1または2の発
明の作用に加えて、内外一対の透光性前面板の一方に、
ブラックストライプ等の黒色やその他の色の色フィルタ
ーを配設しているので、この色フィルターを透過して透
光性前面板から外方へ出射される出光の色度とコントラ
ストを向上させることができる。
【0015】請求項4の発明は、外光遮光ルーバは、透
光性前面板内に埋設されていることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、請求項1の発明の作用
に加えて、外光遮光ルーバを透光性前面板内に埋設して
いるので、外光遮光ルーバの取付角や位置等が外力等に
よりずれて外光遮光機能が低下するのを防止することが
できる。
【0017】請求項5の発明は、外光遮光ルーバは、そ
の基端部を透光性前面板内に埋設する一方、その他端部
を透光性前面板から外方へ突出させてなることを特徴と
する。
【0018】この発明によれば、請求項1の発明の作用
に加えて、外光遮光ルーバの一端部が透光性前面板の前
面より外方へ突出しているので、その分、外光透光機能
を向上させることができる。また、外光遮光機能が向上
する分だけ外光遮光ルーパの枚数を削減することができ
る。
【0019】請求項6の発明は、外光遮光ルーバは、所
定数の発光室を囲む枠と、この枠上に立設された庇とを
有し、この枠を透光性前面板内に埋設して庇の一端部を
透光性前面板から外方へ突出させてなることを特徴とす
る。
【0020】この発明によれば、請求項1の発明の作用
に加えて、外光遮光ルーバの庇の一端部が透光性前面板
の前面から外方へ突出しているので、その分、外光遮光
機能を向上させることができ、庇の枚数を削減すること
ができる。
【0021】請求項7の発明は、透光性前面板の外面に
拡散処理を施していることを特徴とする。
【0022】この発明によれば、請求項1ないし6のい
ずれかの発明の作用に加えて、透光性前面板の外面を拡
散処理しているので、この透光性前面板の表示面外面へ
入射された光をここで拡散させることができる。このた
めに、外光遮光ルーバの外光遮光作用と相俟って一段と
外光遮光機能を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の表示用蛍光ラ
ンプを図面に基づいて説明する。なお、図中、同一部分
には同一符号を付している。
【0024】図1は本発明の第1の実施形態に係る表示
用蛍光ランプAの要部を一部切り欠いて示す斜視図、図
2は図1の要部を具備した表示用蛍光ランプAの概略斜
視図、図3は図2の正面図、図4,5は図3の底面図、
図6は図3の側面図、図7は図6の縦断面を示す模式図
である。
【0025】これらの図において、1は気密容器であ
り、透光性前面板2、発光室部3およびカソード室部4
から構成されている。気密容器1内には放電媒体である
水銀と希ガスが適量封入される。
【0026】図1に示すように透光性前面板2は透光性
ガラスにより横長平板状に形成されている内外一対のガ
ラス板2a,2bにより、例えば金属製の黒い複数の薄
い横長帯板状のルーバ2cを挟持せしめて一体的に形成
されている。これらルーバ2cは各ガラス板2a,2b
とほぼ同じ長さの帯状薄板よりなり、図中上下方向に所
定のピッチを置いて多段に並設されている。各ルーバ2
cの幅方向両端面は内,外ガラス板2a,2bの対向面
に単に当接されて機械的に挟持され、またはこれら当接
部がガラスフリット等の接着剤により固着されている。
【0027】なお、これらルーバ2cは透光性前面板2
を一枚板により形成し、その一枚板内に埋設してもよ
い。また、この場合、これらルーバ2cの各幅方向先端
部をこの透光性前面板2の前面から外方前方へそれぞれ
若干突出させてもよい。さらに、透光性前面板2の前面
を拡散処理して光の拡散性を向上させてもよい。
【0028】図4は、透光性前面板2の表示面側の図中
上部の外周縁部に、外側方に突出するフランジ2dを全
周に亘って一体に突設し、このフランジ2dを気密容器
1の開口端1a上に載置固定している実施形態を示して
いる。
【0029】これに対し、図5は透光性前面板2にフラ
ンジ2dを形成せずに、遮光性を有する気密容器1の開
口端1aに、外側方に突出する外向フランジ1bを形成
して、この外向フランジ1b内に透光性前面板2の外周
縁部を嵌合させている変形例を示している。
【0030】図5で示すように気密容器1の開口端1a
に外向フランジ1bを形成する場合は、この気密容器1
ないし外向フランジ1bが遮光性を有する金属製である
ので、その斜め上方から見たときの視線が外向フランジ
1bにより遮断されるので、視認角が狭くなる。これに
対し、図4に示すように透光性前面板2にフランジ2d
を突設する場合は、このフランジ2dが気密容器1の開
口端1a上に載置されているので、その斜め上方から見
たときの視線が開口端1aにより遮光されないので、視
認角を拡大させることができる。つまり、視認性を向上
させることができる。また、透光性前面板2のフランジ
2dの下方の段部が気密容器1の開口端1a内に嵌合す
るので透光性前面板2の位置決めが容易になる上に、透
光性前面板2のフランジ2dにより気密容器1の開口端
1aを隠蔽することができるので、美観を向上させるこ
とができる。
【0031】一方、発光室部3は、横長角筒状の例えば
金属製容器の内,外両面を含む全面にガラス被膜をコー
ティングしたホーロー製であり、内部に図3中上下2段
に配列された48個の縦長矩形状の発光室5を有し、前
面側には図7で示すように開口6が形成されている。開
口6には透光性前面板2が低融点のフリットガラスなど
によって気密に封着されている。なお、図3中、符号5
aは補助電極5を収容している補助電極室であり、補助
放電孔5cを介してカソード室4に連通している。
【0032】カソード室部4は発光室部3の背面側に取
り付けられている。カソード室部4は、長手方向の大き
さは発光室部3とほぼ同サイズであるが長手方向に直交
する方向のサイズはやや小さく、横長角筒状の例えばガ
ラスまたはセラミックス製で形成されている。カソード
室部4の内部には熱陰極からなるカソード7が配設され
ている。
【0033】発光室部3は、各発光室5同士間を区画す
るように設けられた側壁部8、およびカソード室部4側
とを仕切るように設けられた底面部9からなり、透光性
前面板2の内面の一部とで空間を形成している。
【0034】底面部9には図7中上下方向で対向する発
光室5側にそれぞれ近接する位置に放電孔10が形成さ
れており、透光性前面板2の図7中上方側から表示用蛍
光ランプA全体を見ると、図3に示すように長手方向に
沿ってほぼ中央位置に2段に配列された48個の放電孔
10が形成されている。発光室5内の放電孔10の反対
側にはアノード11が底面部9から気密に挿通されたリ
ードピン12を介して配設されている。
【0035】発光室5は横方向に並んだ3個で1画素を
形成しており、左から順に赤(R),緑(G),青
(B)で発光するように側壁部8および底面部9の内面
にそれぞれの光色で発光する蛍光体17,18がそれぞ
れ塗布されている。すなわち、本実施形態の発光室は2
段に配列された16個の画素が設けられている。
【0036】カソード室部4は背面板13とこの背面板
13の周縁を囲むように設けられた側壁板14とから形
成されている。背面板13には、フィラメントコイルに
エミッタ物質を塗布した熱陰極からなるカソード7が配
設されている。カソード7は背面板13から気密に挿通
されたリードピン15を介して外部と電気的に接続さ
れ、かつ支持されている。16は排気管であり、底面か
ら背面方向に突設されている。カソード室4には水銀放
出構体が配設され、この水銀放出構体は、その基体の一
面側にゲッターとしてのZr−Al合金を被着させ、他
面側にTi−Hg合金を被着させたものである。水銀放
出構体は、背面板13に気密に挿通された内導線に接続
され、気密容器1の外部からの高周波誘導加熱により、
気密容器1内に水銀を蒸発させる。なお、一対のカソー
ド7a,7bおよび一対の水銀放出構体は背面板13の
長手方向中間部にて仕切られた隔壁19の対称位置にて
左右に一対ずつ設けられている。隔壁19は図中左右の
カソード室同士を若干の間隙を通して連通させるように
なっている。
【0037】そして、透光性前面板2の内ガラス板2a
の発光室5側の内表面には、ブラックストライプ(図3
では平行斜線で表示)20としての黒色フィルターや
R,G,Bの色フィルター等が塗料の印刷等により形成
されている。
【0038】つまり、ブラックストライプ20は各発光
室5間と、R,B,Gにそれぞれ発光する3室の発光室
5により構成される各画素間と、各画素の外周を包囲す
るように透光性前面板2の内面に黒色塗料の印刷や黒色
フィルターによって一連に形成されている。色フィルタ
ーは各発光室5の発光色(R,B,G)に一致してR,
B,Gに着色されている。
【0039】しかし、これら色フィルターやブラックス
トライプ20にカーボン等の有機物が多く含有されてい
る場合には、これら有機物が不純ガスとして放電空間に
放出され、気密容器1内の真空度が低下する虞がある。
このために、始動電圧が上昇して始動性が低下したり、
ランプ電圧が高くなる等ランプ特性が低下する場合があ
る。
【0040】そこで、図8に示すように、ブラックスト
ライプ20等のカラーフィルターの外面には例えばSi
2 等からなるガラス質の保護層21を例えば約9μm
の厚さで形成して被覆している。なお、保護層21は2
層構造で厚さ15μmでもよい。
【0041】図9はこの表示用蛍光ランプAの雰囲気温
度と真空度との相対関係を示しており、その真空度はブ
ラックストライプ20の黒色フィルターを露出させた場
合(図11中A曲線で表示)が最も低く、その色フィル
ターに保護層21を形成した場合(図11中B曲線で表
示)が最も高く,内ガラス板2aに色フィルターを形成
しない場合(図11中C曲線で表示)がその中間の真空
度を示している。なお、この真空度は黒色フィルター以
外の赤,緑,青の各色フィルターについても同様であ
る。
【0042】また、ブラックストライプ20は図3と図
7に示すように、各放電孔10の上方、つまり透光性前
面板2側に配設されているので、各ブラックストライプ
20により各放電孔10を隠すことができる。このため
に、直接放電孔10を見ることがないので、微放電等に
よる迷光を低減することができる。
【0043】そして、この実施形態によれば、透光性前
面板2に複数のルーバ2cを設けているので、この前面
板2の表示面に入射しようとする太陽光等の外光をルー
バ2cにより遮光することができる。このために、前面
板2の表示面の視認性を向上させることができる。
【0044】また、透光性前面板2に外光遮光ルーバ2
cを予め一体的に取着しているので、透光性前面板2c
を所定の取付位置に取着することにより同時に外光遮光
ルーバ2cを所望位置に正確に取り付けることができ
る。
【0045】このために、外光遮光ルーバ2cの取付作
業の作業性の向上を図ることができるうえに、透光性前
面板2に外光遮光ルーバ2cの取付ねじを取り付ける等
のスペースを設ける必要がないので、表示面の高精細化
を図ることができる。
【0046】図10は本発明の第2の実施形態に係るラ
ンプ装置22の外観斜視図、図11はその分解斜視図で
ある。このランプ装置22は上記表示用蛍光ランプAの
図11中上下2段の複数のリードピン12,12,…
を、柔軟な上下一対のフレキシブル基板23a,23b
の前端の図示しない複数のソケット孔内に嵌入させて電
気的に接続し、上下一対のフレキシブル基板23a,2
3bの先端部を重合させて、フレキシブル基板23の幅
方向両側面23c,23dをそれぞれ開口させている。
【0047】次に、このフレキシブル基板23a,23
bと表示用蛍光ランプAの背面部を角筒状のケーシング
24内に挿入して、ケーシング24の開口端部内に表示
用蛍光ランプAの背後部を密に嵌合させ、表示用蛍光ラ
ンプAの表示面を外面に露出させている。
【0048】ケーシング24はその後部に外向フランジ
24aを突設すると共に、背面には複数の開口24bを
それぞれ穿設し、これら開口24bからケーシング24
内に冷却用空気を導入し、さらに、上下一対のフレキシ
ブル基板23a,23b同士間の間隙内に、その両側面
開口23c,23dから通風して表示用蛍光ランプAを
内側から冷却するようになっている。
【0049】図12は本発明の第3の実施形態に係るラ
ンプ装置25の外観斜視図、図13はそのフレキシブル
基板23a,23bとケーシング24(図11参照)を
取り外した後の表示用蛍光ランプBの側面図、図14は
同一部切欠斜視図である。このランプ装置25は図1等
で示す小型のルーバ2cを、上下一対の大型のルーバ2
6a,26bに置換した点に特徴があり、これ以外の構
成は図10等で示すランプ装置22と同様であるので、
その説明は省略する。
【0050】大形ルーバ26a,26bは例えば黒色等
の金属製細長帯状薄板により前面板2eの長手方向長さ
とほぼ同じ長さに形成され、上記小型のルーバ2cより
も幅方向長さが長く形成されている。
【0051】これら大型ルーバ26a,26bは、その
幅方向一端部を、例えば一枚板等からなる透光性前面板
2eの前面表示面の図中上端部と、上下方向中間部とに
おいて、垂直等所定角度で埋設し、その他端部を前面板
2eの前面表示面に対してほぼ垂直等所定角度で外方へ
突出させている。このような大型ルーバ26a,26b
は前面板2eの形成工程時に予め埋設される。
【0052】すなわち、上大型ルーバ26aは図12中
上段の各発光室5よりも若干上方にて図中、水平方向に
て沿って配設され、下大型ルーバ26bは、上,下の発
光室5,5同士の中間部にて図中水平方向に沿って配設
されている。なお、図12中、符号27は前面板2eの
外周縁部を気密容器1の開口端内周縁部に封着するため
の黒色フリットガラスである。
【0053】これら大型ルーバ26a,26bにより前
面板2eの前面表示面に入射する太陽光等の外光を表示
面のほぼ全面にて遮光することができる。しかも、これ
ら大型ルーバ26a,26bは前面板2eから前外方へ
突出し、その突出長さが上記小型のルーバ2cよりも長
いので、外光遮光性が向上する。また、外光遮光性が向
上する分だけ、外光遮光ルーバの枚数を削減することが
でき、この実施形態では上下2枚のルーバ26a,26
bにより前面板2eの表示面のほぼ全面において外光入
射を十分に遮光して表示面のほぼ全面の視認性を向上さ
せることができる。
【0054】図15は本発明の第3の実施形態に係る表
示用蛍光ランプCの側面図、図16はその一部切欠正面
図である。この表示用蛍光ランプCは図13と図14で
示す上下一対の大型ルーバ26a,26bを、枠付ルー
バ28に置換した点に特徴があり、これ以外の構成は上
記表示用蛍光ランプBと同様であるので、その説明は省
略する。
【0055】枠付ルーバ28は、例えば図15,16中
上段にて横方向に一列に配列された所定数の画素(R,
G,B)の外周を囲む横長矩形枠状の角枠28aと、こ
の角枠28aの横長上辺部と下辺部の前面上において、
それぞれほぼ垂直等所定角度で起立させて、固着してな
る上下一対の庇28b,28cとを有する。各庇28
b,28cは例えば黒色等の金属製帯状薄板により透光
製前面板2eの長手方向長さとほぼ同じ長さに形成され
ている。この枠付ルーバ28は前面板2eの形成工程時
に、この前面板2e内に埋設される。
【0056】角枠28aは前面板2e内に埋設され、各
庇28b,28cの先端は前面板2eの前面から垂直等
所定角度で外方へ突出し、上下2段の各画素に太陽光等
の外光が入射するのをこれら庇28b,28cにより遮
光するようになっている。
【0057】したがって、これら庇28b,28cによ
り前面板2eに入射する外光を前面板2eのほぼ全面で
遮光することができる。このために、前面板2eの視認
性を向上させることができると共に、庇28b,28c
の設置数を低減することができる。
【0058】さらに、庇28b,28cを支持する角枠
28aの全体を前面板2e内に埋設しているので、庇2
8b,28cの支持強度を増強させることができる。
【0059】なお、角枠28aは上記形状に限定される
ものではなく、例えば横長角枠28aの短手方向の側辺
部を、その所定箇所にて下段の画素間に垂下させてもよ
い。さらに、角枠28aの上下一対の庇28b,28c
に平行する上,下辺部を省略して、単に上下一対の庇2
8b,28cの長手方向各両端部のみを、縦棒部材によ
り連結してもよく、これによれば枠付ルーバ28の部品
数を低減することができる。
【0060】図17は本発明の第4の実施形態に係る表
示ユニット29の斜視図である。この表示ユニット29
は、その前面側に、上記のように構成された複数のラン
プ装置22,25の例えば22をマトリックス状に配列
した状態で装着せしめる支持体30を有し、後端側はラ
ンプ装置23の表示用蛍光ランプAを点灯させるのに必
要な電気部品等(図示せず)を内蔵するユニット本体3
1を有する。
【0061】支持体30は、例えば、縦8列横4行(8
×4)の32個の表示用蛍光ランプ23を装着すること
ができるようになっている。これにより、表示ユニット
29は、表示画面として垂直16×水平32=512の
画素を有する。さらに、このような表示ユニット29の
多数を縦横に配置して、大画面を構成することができ
る。
【0062】ユニット本体31の背面にはそのほぼ中央
部において電気部品収納部32を配設し、その両側にて
左右一対の角筒状の排気管33,34を配設している。
各排気管33,34はその軸方向両端をユニット本体3
1の図17中上下方向両端よりも外方へそれぞれ若干突
出した状態で終端して、その両端を開口させており、こ
れら各開口端部は、複数のユニット本体31をその高さ
方向に積み上げたときに、その高さ方向で隣り合うもの
同士が嵌合して連結されて1本の排気管をそれぞれ形成
するようになっている。
【0063】図18に示すように、各排気管33,34
のユニット本体31の背面側の内面上端部にはユニット
本体31の背面排気孔31aに連通する連通孔35が穿
設され、ユニット本体31内と連通するようになってい
る。また、ユニット本体31はその天面パネル31bの
後端部の幅方向中間部を、図中上方へほぼ直角に折り返
すことにより突出壁31cを突設している。
【0064】図19はユニット本体31を背面から見た
ときの内部の構成を示す模式図であり、電気収納部32
には図示省略した吸気ファンを内蔵している。この吸気
ファンは外気を図中矢印で示すようにユニット本体31
内へ吸気し、各表示用蛍光ランプAの内端に開口された
複数の開口24b(図10参照)へ送風して、各表示用
蛍光ランプAを冷却するようになっている。
【0065】そして、表示用蛍光ランプAは上記開口2
4bに内部で横方向に連通する他方の開口24bは、ユ
ニット本体31内に配設された左右一対の排気ダクト3
6,37に連通し、この排気ダクト36,37の各排気
端はユニット本体31の背面開口24b、連通孔35を
通して左右一対の排気管33,34にそれぞれ連通され
ている。
【0066】したがって、図19、図20に示すよう
に、外気が図中矢印で示すように吸気ファンによりユニ
ット本体31内に吸気されると、この吸気は各表示用蛍
光ランプAの各一方の開口24bから、その内部を通風
して各表示用蛍光ランプAを冷却し、その冷却の際に加
温された排気は、表示用蛍光ランプAの各他方の開口2
4bから各排気ダクト36,37を通って各排気管3
3,34へ排気される。
【0067】これにより、各表示用蛍光ランプAの発生
熱を効果的に冷却することができるので、表示用蛍光ラ
ンプAの温度上昇による不具合を未然に防止することが
できる。なお、図20中2重丸は紙面の裏面側から表面
側に向かう送風方向を示している。
【0068】そして、各排気管33,34は、その図1
7中上部開口をユニット本体31の天面パネル31bよ
りも図中上方へ突出させているので、天面パネル31b
上へ伝わってきた雨水等が排気管33,34へ侵入する
のを防止することができると共に、給気ファン等の電気
部品を収納する電気部品収納部32や図示しないコネク
タ等へ侵入するのを天面パネル31bの突出壁31cに
より阻止することができる。つまり、表示ユニット29
の防水性を向上させることができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本願の請求項1の発
明は、透光性前面板に外光遮光ルーバを予め一体的に取
着しているので、透光性前面板に入射する外光を外光遮
光ルーバにより遮光して視認性を向上させることができ
るうえに、透光性前面板を所定の取付位置に取着するこ
とにより同時に外光遮光ルーバを取り付けることができ
る。
【0070】このために、外光遮光ルーバの取付作業の
作業性の向上を図ることができるうえに、透光性前面板
に外光遮光ルーバの取付ねじを取り付ける等のスペース
を設ける必要がないので、表示面の高精細化を図ること
ができる。
【0071】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の作用に加えて、予め内外一対の透光性前面板により外
光遮光ルーバを挟持することにより、この外光遮光ルー
バを透光性前面板に一体的に取り付けるので、その取付
が容易である。
【0072】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明の作用に加えて、内外一対の透光性前面板の一
方に、ブラックストライプ等の黒色やその他の色の色フ
ィルターを配設しているので、この色フィルターを透過
して透光性前面板から外方へ出射される出光の色度とコ
ントラストを向上させることができる。
【0073】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
の作用に加えて、外光遮光ルーバを透光性前面板内に埋
設しているので、外光遮光ルーバの取付角や位置等が外
力等によりずれて外光遮光機能が低下するのを防止する
ことができる。
【0074】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
の作用に加えて、外光遮光ルーバの一端部が透光性前面
板の前面より外方へ突出しているので、その分、外光透
光機能を向上させることができる。また、外光遮光機能
が向上する分だけ外光遮光ルーパの枚数を削減すること
ができる。
【0075】請求項6の発明によれば、請求項1の発明
の作用に加えて、外光遮光ルーバの庇の一端部が透光性
前面板の前面から外方へ突出しているので、その分、外
光遮光機能を向上させることができ、庇の枚数を削減す
ることができる。
【0076】請求項7の発明によれば、請求項1ないし
6のいずれかの発明の作用に加えて、透光性前面板の外
面を拡散処理しているので、この透光性前面板の表示面
外面へ入射された光をここで拡散させることができる。
このために、外光遮光ルーバの外光遮光作用と相俟って
一段と外光遮光機能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る表示用蛍光ラン
プの要部の一部切欠斜視図。
【図2】図1で示す要部を含む表示用蛍光ランプの概略
斜視図。
【図3】図2の拡大正面図。
【図4】図3の底面図。
【図5】本発明の第1の実施形態の変形例の底面図。
【図6】図3の側面図。
【図7】図6の縦断面を示す模式図。
【図8】図1等で示す前面板の部分拡大縦断面図。
【図9】図8の実施形態に係る表示用蛍光ランプの真空
度を従来例と比較して示すグラフ。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るランプ装置の
正面図。
【図11】図10で示すランプ装置の分解斜視図。
【図12】本発明の第3の実施形態に係るランプ装置の
斜視図。
【図13】図12で示すランプ装置の表示用蛍光ランプ
の側面図。
【図14】図13で示す表示用蛍光ランプの一部切欠正
面図。
【図15】本発明の第4の実施形態に係る表示用蛍光ラ
ンプの正面図。
【図16】図15で示す表示用蛍光ランプの一部切欠正
面図。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る表示ユニット
の斜視図。
【図18】図17で示す表示ユニットを背後から見たと
きの一部切欠斜視図。
【図19】図17で示す表示ユニットの送風路を主に示
す模式図。
【図20】図19を平面的に見たときの模式図。
【図21】従来の表示用蛍光ランプの斜視図。
【符号の説明】
1 気密容器 1a 開口端 1b 外向フランジ 2 透光性前面板 2a,2b 内外一対のガラス板 2c ルーバ 2d フランジ 3 発光室部 4,4a,4b カソード室部 5 発光室 6 開口 7,7a,7b カソード 8 側壁部 9 底面部 10 放電孔 20 ブラックストライプ 21 保護層 22,25 ランプ装置 23a,23b フレキシブル基板 26a,26b 一対の大型のルーバ 28 枠付ルーバ 28a 角枠 28b,28c 一対の庇 29 表示ユニット 30 支持体 31 ユニット本体 31a 背面排気孔 31b 天面パネル 32 電気部品収納部 33,34 排気管 35 連通孔 36,37 排気ダクト A,B,C 表示用蛍光ランプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性前面板、カソード室および透光性
    前面板とカソード室との間に略面一に配設されるととも
    に内面に蛍光体層が形成された複数の発光室を有し、発
    光室とカソード室との間を連通する放電孔が発光室毎に
    形成された気密容器と;この気密容器内に封入された放
    電媒体と;気密容器のカソード室内に配設されたカソー
    ドと;気密容器の発光室内に配設され、カソードと放電
    路を形成する複数のアノードと;透光性前面板に一体的
    に取着された外光を遮光する外光遮光ルーバと;を具備
    していることを特徴とする表示用蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 外光遮光ルーバは、内外一対の透光性前
    面板により挟持されていることを特徴とする請求項1記
    載の表示用蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 内外一対の透光性前面板の一方に、色フ
    ィルターを配設していることを特徴とする請求項1また
    は2記載の表示用蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 外光遮光ルーバは、透光性前面板内に埋
    設されていることを特徴とする請求項1記載の表示用蛍
    光ランプ。
  5. 【請求項5】 外光遮光ルーバは、その基端部を透光性
    前面板内に埋設する一方、その他端部を透光性前面板か
    ら外方へ突出させてなることを特徴とする請求項1記載
    の表示用蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 外光遮光ルーバは、所定数の発光室を囲
    む枠と、この枠上に立設された庇とを有し、この枠を透
    光性前面板内に埋設して庇の一端部を透光性前面板から
    外方へ突出させてなることを特徴とする請求項1記載の
    表示用蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】 透光性前面板の外面に拡散処理を施して
    いることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記
    載の表示用蛍光ランプ。
JP11300797A 1997-03-31 1997-04-30 表示用蛍光ランプ Pending JPH10333587A (ja)

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JP9-81072 1997-03-31
JP8107297 1997-03-31
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007049584A1 (ja) * 2005-10-24 2007-05-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 反射型スクリーンおよび前方投影システム

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WO2007049584A1 (ja) * 2005-10-24 2007-05-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 反射型スクリーンおよび前方投影システム

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