JPH10333435A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10333435A
JPH10333435A JP9147820A JP14782097A JPH10333435A JP H10333435 A JPH10333435 A JP H10333435A JP 9147820 A JP9147820 A JP 9147820A JP 14782097 A JP14782097 A JP 14782097A JP H10333435 A JPH10333435 A JP H10333435A
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JP
Japan
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developing
toner
image
developer
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JP9147820A
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Inventor
Yasuyuki Suzuki
泰之 鈴木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境変動が生じた場合でもキャリア付着やト
ナー飛散及びカブリ画像等の発生を防止する。 【解決手段】 現像装置におけるトナー濃度制御を行う
ための基準パターン作成時に、湿度センサ12の出力に
応じて現像装置4全体を図の左右方向に位置調節して現
像ギャップを調整する。これにより、現像装置における
トナー補給が適正に行われるようになり、現像剤中のト
ナー濃度を常に一定に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、原稿像
に応じて像担持体(感光体)上に形成した静電潜像をト
ナー等の現像剤により可視像化している。このため、感
光体に近接して現像装置が配置されている。現像装置と
しては、例えばキャリアにトナーを付着させた2成分現
像剤を磁気ブラシ状に担持する現像スリーブ(現像ロー
ラ)を有する現像装置が広く用いられており、この現像
装置から静電潜像に向けてトナーを静電吸着させるよう
になっている。
【0003】ところで、上述したような現像装置では、
感光体上でのトナー付着濃度を一定化させて画質の安定
化を図ることが必要とされている。そこで、従来の画像
形成装置では、感光体の非画像部に基準パターンを原稿
像と同様な処理によりトナー像として形成し、この基準
パターンを光学式センサすなわちトナー濃度センサ(P
センサ)で検出するトナー濃度検知方式が採用されてい
る。そして、Pセンサによる検出結果を基準濃度と比較
することでトナー濃度の低下を判断した時には、現像装
置におけるトナー補給動作を行うように制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、環境条
件の変動によって、トナーとキャリアの吸引力(以下、
Q/Mという)は増減する。常温常湿(23℃、65
%)に比べて低温低湿(10℃、15%)時にはQ/M
が高くなり、逆に、高温高湿(30℃、90%)時には
Q/Mが低くなる。Q/Mが増減するということは、感
光体表面上にトナーが吸着し易くなったり、なかなか吸
着しにくい状態になったりする事である。
【0005】つまり、低温低湿時にはQ/Mが高くなる
ので感光体表面にトナーが付着しにくい状態となり、現
像された基準パターンの濃度が低くなる(トナー付着量
が少なくなる)。その結果、現像装置においてトナー補
給が行われ、現像剤は常温常湿時よりも高いトナー濃度
となる(現像剤が高トナー濃度に制御される)。
【0006】逆に、高温高湿時にはQ/Mが低くなるの
で感光体表面にトナーが付着し易い状態となり、現像さ
れた基準パターンの濃度が高くなる(トナー付着量が多
くなる)。その結果、現像剤中のトナー濃度が低下して
いた場合でもトナー補給が行われず、低いトナー濃度と
なる(現像剤が低トナー濃度に制御される)。。
【0007】このため、常温常湿時に比べて、低温低湿
時には高トナー濃度で画像形成が行われるためトナー飛
散を生じたりカブリ画像(地肌汚れ)等の不具合を生
じ、高温高湿時には低トナー濃度で画像形成が行われる
ために感光体電位差によりキャリアまで感光体表面に吸
着されてしまい、キャリア付着等の不具合を生じてしま
うという問題があった。
【0008】本発明は、従来の画像形成装置における上
述の問題を解決し、環境変動が生じてもキャリア付着や
トナー飛散及びカブリ画像等が起きず、常に良好な画像
を形成することのできる画像形成装置を提供することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題は本発明によ
り、像担持体と、キャリアとトナーからなる2成分現像
剤を担持する現像剤担持手段を有する現像装置と、前記
像担持体上に形成されたトナー像の濃度を検知する濃度
検知手段とを具備し、前記像担持体上の非画像部に基準
濃度パターンを形成し、該基準濃度パターンの濃度を前
記検知手段により検知して前記現像装置におけるトナー
補給を制御する画像形成装置において、前記像担持体近
傍の環境を測定する環境測定手段と、前記現像装置の現
像剤担持手段と前記像担持体との距離を可変させる現像
ギャップ可変手段とを設け、前記環境測定手段の測定出
力に基づいて前記現像ギャップ可変手段により現像ギャ
ップを調節することにより解決される。
【0010】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、上記構成の画像形成装置において、前記像担持体近
傍の環境を測定する環境測定手段と、前記現像装置の現
像剤担持手段と該現像剤担持手段に対して現像剤の層厚
を規制する現像剤規制部材との距離を可変させるドクタ
ーギャップ可変手段とを設け、前記環境測定手段の測定
出力に基づいて前記ドクターギャップ可変手段によりド
クターギャップを調節するすることを提案する。
【0011】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、上記構成の画像形成装置において、前記像担持体近
傍の環境を測定する環境測定手段と、前記現像装置の現
像剤担持手段の内部に配設されたマグネットの主極角度
を可変させるマグネット主極角度可変手段とを設け、前
記環境測定手段の測定出力に基づいて前記マグネット主
極角度可変手段によりマグネットの主極角度を調節する
dすることを提案する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態であ
る電子写真複写機の作像部を示す概略構成図である。こ
の図に示すように、複写機本体の内部には像担持体とし
てのドラム状感光体1を備えており、この感光体1の周
囲には矢印で示すドラム回転方向に、画像形成プロセス
を実行するための帯電装置2、現像装置4、転写装置
5、分離装置6、クリーニング装置7が夫々配置されて
いる。なお、帯電装置2と現像装置4の間には、図示し
ない露光装置からの露光光3を照射するための露光位置
が設けられている。また、現像装置4下部の感光体1に
近接する位置に、感光体1に供給される現像剤の濃度検
知を行う濃度センサ10と環境測定手段である湿度セン
サ12がブラケット11に支持されて配設されている。
感光体1はドラム状に限らず、ベルト状でも構わない。
【0013】本実施形態における作像動作を簡単に説明
すると、感光体1が帯電装置2により一様に帯電された
状態で、図示しない露光装置からの露光光3が感光体1
に照射されて原稿像に対応する静電潜像が形成される。
そして、感光体1上の静電潜像は、現像装置4によって
付与される現像剤中のトナーを静電吸着することで可視
像化される。その可視像は図示しない給紙部から搬送さ
れてくる転写紙に転写装置5の作用で静電転写され、転
写紙が分離装置6によって感光体1から分離される。感
光体1から分離された転写紙は図示しない定着装置に送
られてトナー像が紙上に定着される。画像転写を終えた
感光体1は、クリーニング装置7によって表面に残留付
着しているトナーを除去され、残留電荷を除電装置8で
除去して次の複写に備える。
【0014】ところで、現像装置4は、現像剤中のキャ
リアに付着させるトナーを補給する構造を有するもので
あって、感光体1に対向する位置で同一方向への移動が
得られる回転方向を設定された磁気ブラシローラから構
成された現像スリーブ4a,現像剤汲み上げ兼摩擦帯電
パドル4b,パドル上流側に位置するトナー補給ローラ
4c,現像スリーブ4aの表面近傍に位置して現像剤の
層厚を規制するブレード4d及びトナー収納部4eを主
要な構成として備えている。
【0015】図2は、感光体1の非画像部に形成された
基準パターンの濃度検知の様子を示す模式図である。こ
の図に示す制御部9はその主要部を複写機全体の駆動制
御を行うマイクロコンピュータにより構成されており、
制御部9にはI/Oインターフェースを介して外部機器
が接続される。I/Oインターフェースにおける入力側
に接続された外部機器の一つに濃度センサ10がある。
そして、I/Oインターフェースにおける出力側に接続
された外部機器のなかには、濃度センサ10からの出力
に基づいて駆動される現像装置の補給ローラ4cの駆動
モータ(図示せず)がある。
【0016】図2に示すように、感光体ドラム1の画像
領域1B以外の非画像部に形成された基準パターン1A
の濃度は、濃度センサ10によって検出され、I/Oイ
ンターフェース14を介して制御部9に入力される。濃
度センサ10は、感光体1に近接する発光部及び受光部
を備えたフォトセンサで構成しており、その発光部及び
受光部は感光体1と結像光学路上の適正な間隔を持たせ
て支持用ブラケット11(図1)に取り付けてある。ま
た、濃度センサ10は、感光体ドラム1の軸方向の中央
部に配置してあり、感光体1上の非画像部に形成され
た、例えば、1×2cm2 の大きさの基準濃度潜像パター
ン(基準パターン)1Aからの反射光を受光することで
基準パターンの濃度を検知するようになっている。
【0017】そして、制御部9においては、基準パター
ン1Aからの反射光量に応じた出力電圧を入力されるこ
とで現像剤濃度の検出を行うようになっている。具体的
には、濃度センサ10からの出力電圧の平均値を求め、
この平均値が現像剤の適性濃度に応じた電圧にない場合
にトナー補給を実行するために、補給ローラ4cに対す
る駆動モータ(図示せず)に駆動力を伝達するようにな
っている。なお、湿度センサ12も制御部9に接続され
ている。
【0018】図3は、感光体1と現像スリーブ4aとの
隙間すなわち現像ギャップを可変する手段の構成を示す
平面図である。感光体ドラム1は本体前後側板15,1
6に回転可能に支持されている。現像装置4も本体前後
側板15,16に支持されているが、矢印「X」方向に
移動可能に配設されている。具体的には、例えば、前後
側板15,16にスリットを設け、そのスリット中をス
ライドできるようにしてもよい。その現像装置4は、前
後側板15,16に固定されたステー17に係止された
引っ張りバネ18,18で感光体1から離れる方向に引
っ張られている。
【0019】ステー17の中央部にはタップが切ってあ
り、そこにネジ19が配設されて、ネジ先端部が現像装
置4に接触している。ネジ19の後端部はギヤとなって
おり、ステー17に取り付けられたモータ(ステッピン
グモータ)21の回転軸に固定されたギヤ20と噛み合
わされている。モータ21は制御部9により制御され
る。そして、制御部9からの信号によりモータ21が回
転し、ギヤ20を介してネジ19を回転させる。このネ
ジ19の回転により、現像装置が矢印「X」方向に移動
され、現像ギャップGgが可変される。ステッピングモ
ータであるモータ21の回転量を制御することで、現像
ギャップGgの大きさを調整することができる。現像ギ
ャップGgを狭くすると感光体1と現像スリーブ4aと
の間の現像剤の密度が高くなって現像能力は上がり、逆
に現像ギャップGgを広げると現像能力は下がる。
【0020】さて、上記のように構成された本実施形態
の複写機において、複写機が設置された場所における環
境が変化した場合、その環境変動を湿度センサ12によ
って検出し、その湿度センサ12の出力に基づいて現像
ギャップが調節される。その現像ギャップの可変制御に
ついて図4のグラフを参照して説明する。なお、図4に
は、本実施形態における現像ギャップの可変制御の他
に、後述する他の実施形態におけるドクターギャップの
可変制御および現像スリーブマグネットの主極角度の可
変制御についての説明が一緒に示されている。
【0021】図4に示すように、本実施形態では、湿度
約30〜80%の範囲を通常状態として、この時の現像
ギャップを0.8mmとする。そして、湿度30%未満の
低湿度時は現像ギャップを0.6mmに調節する。また、
湿度80%以上の高湿度時は現像ギャップを1.0mmに
調節する。
【0022】例えば、湿度センサ12の出力が10%を
示したとき、現像剤中のQ/Mが高くなり、感光体1表
面上にトナーが付着しにくくなるので、現像ギャップを
通常値より狭い0.6mmにすることにより現像濃度を上
げることができる。従って、基準パターンを作成して現
像剤のトナー補給を制御する際に、基準パターンを濃く
する(湿度低下によるパターン濃度の低下を防ぐ)こと
ができ、現像装置における不要なトナー補給を防いで現
像剤中のトナー濃度を保つことができる。
【0023】また、例えば、梅雨時など湿度90%を示
したときは、現像剤中のQ/Mが低くなって感光体1表
面上にトナーが付着し易くなるので、現像ギャップを通
常値より広い1.0mmにすることにより現像濃度を下げ
ることができる。従って、基準パターンを作成して現像
剤のトナー補給を制御する際に、基準パターンを薄くす
る(湿度上昇によるパターン濃度の上昇を防ぐ)ことが
でき、現像剤中のトナー濃度が低下しているにも関わら
ずトナー補給が行われない事態を回避して、適正なトナ
ー補給が行われることにより、現像剤中のトナー濃度を
保つことができる。
【0024】このように、本実施形態においては、環境
条件(湿度)の変動に応じて現像ギャップを可変制御す
るので、基準パターン現像の際の、湿度低下による濃度
低下および湿度上昇による濃度上昇を防ぎ、湿度変動に
関わらず基準パターンを通常時と同じ程度の濃度で現像
し、現像装置におけるトナー補給が適正に行われるよう
になり、現像剤中のトナー濃度を常に一定に保つことが
できる。従って、低湿度時のトナー飛散やカブリ画像の
発生を防止することが出来、また、高湿度時のキャリア
付着を防止することが出来、常に良好な画像形成(複
写)を行うことができる。
【0025】なお、本実施形態の複写機では基準パター
ンの作成によるトナー補給制御を所定時間毎(及び装置
立ち上げ時などの所定の時期)に行うようにしており、
その基準パターン作成の際に環境条件(湿度)に応じて
現像ギャップの調節を行い、次に基準パターン作成が行
われるまで調節された現像ギャップを維持して複写動作
を行うようにしている。
【0026】そして、環境条件として湿度に応じて現像
ギャップ可変制御を行っていたが、制御の条件として湿
度に温度を加えてもよい。あるいは、通常、低温時には
湿度が低く高温時には湿度が高い場合が多いので、湿度
に変えて温度を用いてもよい。
【0027】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。この実施形態の複写機では、現像ギャップではな
く、環境条件(湿度)に応じて現像装置のドクターギャ
ップを可変制御している。そして、現像ギャップ可変手
段が設けられておらず、ドクターギャップ可変手段を有
すること以外は前記実施形態の複写機の構成と同様であ
るので、異なる部分を中心に説明する。
【0028】図5は、現像装置4における現像スリーブ
4aと現像ブレード4dとの隙間すなわちドクターギャ
ップGdを可変する手段の構成を示す正面図である。現
像ブレード4dの水平延設部の上面には両端(図に垂直
な方向の両端)付近に軸22がかしめ固定されている。
軸22の先端部は現像ケーシング24から上方に突出
し、ケーシング24の上に配設されたモータ25の回転
軸に取り付けられた偏心カム23に当接している。
【0029】現像ブレード4dの両端部(図に垂直な方
向の両端部)には圧縮スプリング26が配設されている
が、その圧縮スプリング26はケーシングの前後側板
(図示せず)に設けられた突起に係止されており、現像
ブレード4dは圧縮スプリング26を介してケーシング
の前後側板に支持されている。そして、現像ブレード4
dは圧縮スプリング26により、常に現像スリーブ4a
から離れる方向へ付勢されている。
【0030】前述のモータ25は制御部9により制御さ
れ、制御部9からの信号によりモータ25が回転する
と、偏心カム23の回転によって軸22が上下方向(図
のY方向)に変位し、ドクターギャップGdが可変す
る。ステッピングモータであるモータ25の回転量を制
御することで、ドクターギャップGdの大きさを調整す
ることができる。ドクターギャップGdを大きくすると
規制力が弱まり、スリーブ4aへのトナー付着量が増え
て現像能力は上昇する。逆にドクターギャップGdを狭
くするとトナー付着量を減らして現像能力は下がる。
【0031】本実施形態における、環境変動に応じたド
クターギャップGdの可変制御について図4を参照して
説明する。図4に示すように、本実施形態では、湿度約
30〜80%の範囲を通常状態として、この時のドクタ
ーギャップを0.6mmとする。そして、湿度30%未満
の低湿度時はドクターギャップを0.7mmに調節する。
また、湿度80%以上の高湿度時はドクターギャップを
0.5mmに調節する。
【0032】低湿度時は現像剤中のQ/Mが高くなり、
感光体1表面上にトナーが付着しにくくなるので、ドク
ターギャップを通常値より広くすることにより現像スリ
ーブ4aに対するトナーの層厚規制を弱めることでスリ
ーブへのトナー付着量を増やし、現像能力を上昇させ
る。従って、基準パターンを作成して現像剤のトナー補
給を制御する際に、湿度低下によるパターン濃度の低下
を防ぐことができ、現像装置における不要なトナー補給
を防いで現像剤中のトナー濃度を保つことができる。
【0033】また、高湿度時は現像剤中のQ/Mが低く
なって感光体1表面上にトナーが付着し易くなるので、
ドクターギャップを通常値より狭くすることにより現像
スリーブ4aに対するトナーの層厚規制を強めることで
スリーブへのトナー付着量を減らし、現像能力を低下さ
せる。従って、基準パターンを作成して現像剤のトナー
補給を制御する際に、湿度上昇によるパターン濃度の上
昇を防ぐことができ、現像剤中のトナー濃度が低下して
いるにも関わらずトナー補給が行われない事態を回避し
て、適正なトナー補給が行われることにより、現像剤中
のトナー濃度を保つことができる。
【0034】このように、本実施形態においては、環境
条件(湿度)の変動に応じてドクターギャップを可変制
御するので、現像装置におけるトナー補給が適正に行わ
れるようになり、現像剤中のトナー濃度を常に一定に保
つことができる。従って、低湿度時のトナー飛散やカブ
リ画像の発生を防止することが出来、また、高湿度時の
キャリア付着を防止することが出来、常に良好な画像形
成(複写)を行うことができる。
【0035】次に、本発明のさらに他の実施形態につい
て説明する。この実施形態の複写機は、現像ギャップあ
るいはドクターギャップではなく、環境条件(湿度)に
応じて現像スリーブのマグネットの主極角度を可変制御
している。そして、現像ギャップ可変手段あるいはドク
ターギャップ可変手段が設けられておらず、マグネット
主極角度可変手段を有すること以外は前記各実施形態の
複写機の構成と同様であるので、異なる部分を中心に説
明する。
【0036】図6は、本実施形態における現像スリーブ
4aのマグネット主極角度可変手段の構成を示す平面図
である。この図に示すように、現像スリーブ4aは、現
像剤を搬送するスリーブ部4asと、現像スリーブ4a
内部に配設されているマグネット部4amに大きく分け
られる。通常の現像装置では、マグネット部4amが固
定でスリーブ部4asが回転されるものがほとんどであ
るが、本実施形態では、マグネット部4amも回動可能
に構成している。なお、図6には、スリーブ部4asを
回転させる構成は省略してある。
【0037】図6において、マグネット部4amの端部
に設けられた軸端にはギヤ30が固定されており、モー
タ32の回転軸に固定されたギヤ31と噛み合わされて
いる。ステッピングモータであるモータ32は制御部9
により制御され、マグネット部4amを所定量だけ回転
させることができる。
【0038】マグネット部4amには、主極4f(図1
参照)が感光体1に対向する位置に配設されている。通
常、主極4fは現像スリーブ4aの中心と感光体1の中
心とを結んだ線を0度(基準)としてスリーブ4a回転
方向上流側に7度程度傾けてあるのが常である。ただ
し、この数値は、現像スリーブ4aの線速等により異な
る。この主極4fの傾きを小さくすると現像能力が上が
り画像は濃くなる。逆に、主極4fの傾きを大きくする
と現像能力が下がり画像は薄くなる。これは、現像スリ
ーブ4aと感光体1の間の現像剤の密度が変化するから
である。
【0039】本実施形態における、環境変動に応じたマ
グネット主極角度の可変制御について図4を参照して説
明する。図4に示すように、本実施形態では、湿度約3
0〜80%の範囲を通常状態として、この時のマグネッ
ト主極角度を7度とする。そして、湿度30%未満の低
湿度時は主極角度を5度に調節する。また、湿度80%
以上の高湿度時は主極角度を9度に調節する。
【0040】低湿度時は現像剤中のQ/Mが高くなり、
感光体1表面上にトナーが付着しにくくなるので、マグ
ネット主極角度を通常値より小さくすることにより現像
能力を上昇させる。従って、基準パターンを作成して現
像剤のトナー補給を制御する際に、湿度低下によるパタ
ーン濃度の低下を防ぐことができ、現像装置における不
要なトナー補給を防いで現像剤中のトナー濃度を保つこ
とができる。
【0041】また、高湿度時は現像剤中のQ/Mが低く
なって感光体1表面上にトナーが付着し易くなるので、
マグネット主極角度を通常値より大きくすることにより
現像能力を下げる。従って、基準パターンを作成して現
像剤のトナー補給を制御する際に、湿度上昇によるパタ
ーン濃度の上昇を防ぐことができ、現像剤中のトナー濃
度が低下しているにも関わらずトナー補給が行われない
事態を回避して、適正なトナー補給が行われることによ
り、現像剤中のトナー濃度を保つことができる。
【0042】このように、本実施形態においては、環境
条件(湿度)の変動に応じてマグネット主極角度を可変
制御するので、現像装置におけるトナー補給が適正に行
われるようになり、現像剤中のトナー濃度を常に一定に
保つことができる。従って、低湿度時のトナー飛散やカ
ブリ画像の発生を防止することが出来、また、高湿度時
のキャリア付着を防止することが出来、常に良好な画像
形成(複写)を行うことができる。
【0043】なお、上述の各実施形態における現像ギャ
ップ可変制御,ドクターギャップ可変制御およびマグネ
ット主極角度可変制御は、夫々単独で行って十分な効果
を発揮することができるものであり、装置の構造が複雑
化するので敢えて重複して行う必要はない。
【0044】また、各実施形態を複写機として説明した
が、本発明を複写機以外の画像形成装置、例えばプリン
タやファクシミリに適用できることは言うまでもない。
さらに、上記各実施形態における現像ギャップ,ドクタ
ーギャップおよびマグネット主極角度可変制御の可変量
は一例であり、その値は適宜設定することができるもの
である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、環境条件に応じて現像ギャップを可変制
御するので、現像剤中のトナー濃度を常に一定に保つこ
とができる。従って、低湿度時のトナー飛散やカブリ画
像の発生を防止することが出来、また、高湿度時のキャ
リア付着を防止することが出来、常に良好な画像形成
(複写)を行うことができる。
【0046】請求項2の構成により、環境条件に応じて
ドクターギャップを可変制御するので、現像剤中のトナ
ー濃度を常に一定に保つことができる。従って、低湿度
時のトナー飛散やカブリ画像の発生を防止することが出
来、また、高湿度時のキャリア付着を防止することが出
来、常に良好な画像形成(複写)を行うことができる。
【0047】請求項3の構成により、環境条件に応じて
現像スリーブのマグネットの主極角度を可変制御するの
で、現像剤中のトナー濃度を常に一定に保つことができ
る。従って、低湿度時のトナー飛散やカブリ画像の発生
を防止することが出来、また、高湿度時のキャリア付着
を防止することが出来、常に良好な画像形成(複写)を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電子写真複写機の作
像部を示す概略構成図である。
【図2】その複写機における、基準パターン濃度検知の
様子を示す模式図である。
【図3】その複写機における、現像ギャップ可変手段の
構成を示す平面図である。
【図4】その複写機における、湿度に応じた現像ギャッ
プの可変制御を説明するグラフである。
【図5】本発明の他の実施形態における、現像装置のド
クターギャップ可変手段の構成を示す正面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態における、現像装
置の現像スリーブのマグネット主極角度可変手段の構成
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体) 1A 基準濃度潜像パターン 4 現像装置 4a 現像スリーブ 4d ドクターブレード 4e トナー収容部 4f マグネット主極 9 制御部 10 フォトセンサ(Pセンサ) 12 湿度センサ Gd ドクターギャップ Gg 現像ギャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、キャリアとトナーからなる
    2成分現像剤を担持する現像剤担持手段を有する現像装
    置と、前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を検
    知する濃度検知手段とを具備し、前記像担持体上の非画
    像部に基準濃度パターンを形成し、該基準濃度パターン
    の濃度を前記検知手段により検知して前記現像装置にお
    けるトナー補給を制御する画像形成装置において、 前記像担持体近傍の環境を測定する環境測定手段と、前
    記現像装置の現像剤担持手段と前記像担持体との距離を
    可変させる現像ギャップ可変手段とを設け、前記環境測
    定手段の測定出力に基づいて前記現像ギャップ可変手段
    により現像ギャップを調節することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体と、キャリアとトナーからなる
    2成分現像剤を担持する現像剤担持手段を有する現像装
    置と、前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を検
    知する濃度検知手段とを具備し、前記像担持体上の非画
    像部に基準濃度パターンを形成し、該基準濃度パターン
    の濃度を前記検知手段により検知して前記現像装置にお
    けるトナー補給を制御する画像形成装置において、 前記像担持体近傍の環境を測定する環境測定手段と、前
    記現像装置の現像剤担持手段と該現像剤担持手段に対し
    て現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材との距離を可
    変させるドクターギャップ可変手段とを設け、前記環境
    測定手段の測定出力に基づいて前記ドクターギャップ可
    変手段によりドクターギャップを調節することを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体と、キャリアとトナーからなる
    2成分現像剤を担持する現像剤担持手段を有する現像装
    置と、前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を検
    知する濃度検知手段とを具備し、前記像担持体上の非画
    像部に基準濃度パターンを形成し、該基準濃度パターン
    の濃度を前記検知手段により検知して前記現像装置にお
    けるトナー補給を制御する画像形成装置において、 前記像担持体近傍の環境を測定する環境測定手段と、前
    記現像装置の現像剤担持手段の内部に配設されたマグネ
    ットの主極角度を可変させるマグネット主極角度可変手
    段とを設け、前記環境測定手段の測定出力に基づいて前
    記マグネット主極角度可変手段によりマグネットの主極
    角度を調節することを特徴とする画像形成装置。
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