JP2004239978A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の使用環境変動や現像剤の経時劣化等が生じた場合であっても、画像品質の劣化のない画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体2と、像担持体2上に形成される潜像を現像するとともに現像剤Tを収納する現像部5と、潜像を現像するための現像能力を可変できる可変手段120と、像担持体2上に形成される顕像の画像濃度を検出する検出部7と、検出部7の検出結果に基づいて可変手段120を制御する制御部90とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】像担持体2と、像担持体2上に形成される潜像を現像するとともに現像剤Tを収納する現像部5と、潜像を現像するための現像能力を可変できる可変手段120と、像担持体2上に形成される顕像の画像濃度を検出する検出部7と、検出部7の検出結果に基づいて可変手段120を制御する制御部90とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に、1成分現像剤を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子写真方式を用いた画像形成装置において、装置の小型化と低コスト化とを目的として、乾式の非磁性トナーで構成される1成分現像剤を用いた現像部が多く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
これらの1成分現像剤を用いた現像部は、カラー画像を形成する場合に透明度の高い画像が形成できることから、特に、カラー画像形成装置に対して有効なものになっている。
【0003】
ここで、1成分現像剤を収納する現像部は、主として、現像ローラ、トナー供給ローラ、ドクターブレード、撹拌部材等で構成されている。
そして、現像部内に収納された現像剤としてのトナーは、撹拌部材によってトナー供給ローラの位置に搬送された後に、トナー供給ローラによって現像ローラ上に供給される。現像ローラ上に供給されたトナーは、ドクターブレードによって所定量に規制された後に、感光体ドラムとの対向部(現像領域である。)に達する。そして、この位置で、現像ローラ上のトナーは、対向する感光体ドラム上に形成された静電潜像に移動して、感光体ドラム上に所望のトナー像が形成される。
【0004】
一方、非磁性トナーと磁性キャリアとからなる2成分現像剤を用いた画像形成装置においては、感光体ドラム上に形成する基準濃度パターン(パッチパターン)の画像濃度に応じて、2成分現像剤を収納する現像部内のトナー濃度を調整する技術が多く用いられている(例えば、特許文献2参照。)。
詳しくは、感光体ドラム上に顕像としての基準濃度パターンを形成して、その画像濃度を光学センサ(画像濃度センサ)で検出する。そして、その画像濃度が低い場合には、現像部に連結されたトナー補給部から現像部に向けてトナーを補給する。このように現像部内の2成分現像剤におけるトナー濃度が調整されて、常に安定した画像濃度のトナー像が感光体ドラム上に形成される。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−5281号公報(第3−4頁、第2図)
【特許文献2】
特許第3017526号公報(第2頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
1成分現像剤を用いた従来の画像形成装置は、装置の使用環境が変化した場合や、画像形成が大量に繰り返された場合等に、トナーの特性が変化して、画像品質が劣化する場合があった。
【0007】
具体的には、湿度の高い使用環境では、トナーの電気抵抗が低くなることにともない、摩擦帯電された後のトナーにおける電荷保持力が低下して、現像ローラ上のトナーの帯電量が小さくなってしまう。そのため、感光体ドラム上に形成される潜像を現像する能力(以下、適宜に「現像能力」という。)が低下して、画像濃度が低くなる等の画像品質の劣化が発生する。
また、長期間にわたり画像形成が大量におこなわれると、トナー帯電能力が低下する等のトナー自体の劣化が生じる。そのため、現像能力が低下して、画像濃度が低くなる等の画像品質の劣化が発生する。
【0008】
一方、上述の特許文献2に係わる2成分現像剤を用いた画像形成装置においては、画像濃度の変動に応じて現像部内のトナー濃度を変動させているために、使用環境変動があったり、経時であっても、画像濃度を安定化させることができる。
これに対して、1成分現像剤を用いた画像形成装置においては、現像部内に収納されているのはトナーのみであるために、2成分現像剤を用いた装置のようなトナー濃度制御による画像品質の安定化ができない。さらに、1成分現像剤を用いた画像形成装置においては、2成分現像剤を用いた装置のように、キャリアの磁性を利用したトナー搬送メカニズムや、キャリアとの摩擦帯電を利用したトナー帯電メカニズムをもたず、トナーを制御する上で種々のメカニズム上の制約がある。
【0009】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置の使用環境変動や現像剤の経時劣化等が生じた場合であっても、画像品質の劣化のない画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体上に形成される潜像を現像するとともに現像剤を収納する現像部と、前記潜像を現像するための現像能力を可変できる可変手段と、前記像担持体上に形成される顕像の画像濃度を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて前記可変手段を制御する制御部とを備えたものである。
【0011】
また、請求項2記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1記載の発明において、前記制御部は、前記検出結果が予め定めた範囲内におさまるように前記可変手段を制御するものである。
【0012】
また、請求項3記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記現像部は、前記像担持体に対して対向するように設置されるとともに前記現像剤を担持する現像剤担持体を備え、前記可変手段は、前記現像剤担持体と前記潜像との間に形成される電界の強さを可変するものである。
【0013】
また、請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項3に記載の発明において、前記現像剤担持体は、前記像担持体に対してギャップを設けて設置され、前記可変手段は、前記ギャップの大きさを変動させて前記電界の強さを可変するものである。
【0014】
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記現像部は、前記像担持体に対して対向するように設置される現像剤担持体と、前記現像剤担持体上に担持される現像剤の量を規制する規制部材とを備え、前記可変手段は、前記規制部材による前記現像剤の規制量を可変するものである。
【0015】
また、請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項5に記載の発明において、前記規制部材は、前記現像剤担持体に当接するように設置され、前記可変手段は、前記規制部材の前記現像剤担持体に対する当接圧を変動させて前記規制量を可変するものである。
【0016】
また、請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記現像部は、前記像担持体に対して対向するように設置される現像剤担持体と、前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材とを備え、前記可変手段は、前記供給部材による前記現像剤の供給量を可変するものである。
【0017】
また、請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項7に記載の発明において、前記供給部材は、前記現像剤担持体に当接するとともに回転可能に設置され、前記可変手段は、前記供給部材の回転数を変動させて前記現像剤の供給量を可変するものである。
【0018】
また、請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記現像剤を、トナーからなる1成分現像剤としたものである。
【0019】
また、請求項10記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記顕像を、非画像領域に形成されるパッチパターンとしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0021】
実施の形態1.
図1〜図5にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1は、実施の形態1における画像形成装置の要部を示す構成図である。図1において、2は像担持体としての感光体ドラム、5は感光体ドラム2上に形成される静電潜像を現像する現像部、7は感光体ドラム2上に形成される顕像の画像濃度を検出する検出部としての画像濃度センサ、51は感光体ドラム1に対向するように設置される現像剤担持体としての現像ローラ、53は現像ローラ51に当接するように設置されたトナー供給ローラ、54は現像ローラ51に先端部が当接するように設置された規制部材としてのドクタブレード、55はドクタブレード54を保持するとともに現像部5の上方を覆う保持部材、56、57は現像部5内の現像剤Tを撹拌・搬送する撹拌部材、58は現像部5の長手方向両端を覆う現像側板、59は現像部5の下方から後方にいたる部分を覆う現像ケース、90は制御部、120は可変手段としての現像ギャップ調整部を示す。
【0022】
ここで、現像部5内に収納された現像剤Tは、非磁性1成分のトナーである。また、現像部5の現像ローラ51は、感光体ドラム2に対してギャップ(現像ギャップ)を設けて設置されている。すなわち、本実施の形態1における画像形成装置は、非接触非磁性1成分現像方式を用いている。
なお、通常時の現像ギャップは、0.15mmに設定されている。
【0023】
また、現像ローラ51は、主として、アルミニウム等の芯金からなるローラ部と、ローラ部の両端に一体的に形成された軸部とからなる。
現像ローラ51のローラ部は、外径が20mm程度であり、その周面の十点平均粗さ(Rz)が粗面化処理により10〜25μmとなっている。なお、粗面化処理は、ビーズブラスト粒子#60を用いて1.5kg/cm2の噴射圧にておこなったものである。
そして、現像ローラ51の軸部を中心として、現像ローラ51は図中の矢印方向に回転駆動される。
【0024】
また、トナー供給ローラ53は、主として、外径が9mm程度の芯金と、芯金の両端に一体的に形成された軸部と、芯金に巻き付けた導電性のナイロンブラシとからなる。
ナイロンブラシの毛足は3.5mm程度に設定されているため、トナー供給ローラ53におけるナイロンブラシ先端までの外径は16mm程度となる。なお、ナイロンブラシは、体積抵抗が103〜108Ω・cm、繊維太さが200デニール/96フィラメント、ブラシ密度が14.4万本/平方インチで、プラスの帯電極性をもっている。
そして、トナー供給ローラ53は、現像ローラ51に対してナイロンブラシが1mm喰い込むように当接されて、図中の矢印方向に回転駆動される。これにより、トナー供給ローラ53に搬送された現像剤Tが現像ローラ51との当接部で摺擦されて、摩擦帯電により現像ローラ51上に現像剤Tが供給される。なお、当接部におけるトナー供給ローラ53の現像ローラに対する線速比(供給ローラ線速比R)は、通常時で1.6になるように設定されている。
【0025】
また、ドクタブレード54は、板厚が2mmのウレタンゴムからなる。そして、ドクタブレード54は、現像領域(感光体ドラム2と現像ローラ51との対向部である。)の上流位置にて、現像ローラ51に均一に腹当りするように当接する。
ここで、ドクタブレード54は、金属材料からなる保持部材55に対して接着等により固設されている。そして、保持部材55の両端が現像側板58にそれぞれ固定されて、現像ローラ51に対するドクタブレード54の当接状態が定まる。なお、ドクターブレード54の当接部における現像ローラ51に対する当接圧(ブレード圧P)は、2N/m2に設定されている。
そして、トナー供給ローラ53によって供給された現像ローラ51上の現像剤Tは、ドクターブレード54によって、摺擦されるとともに均一に薄層化される。
【0026】
また、現像部5内に設けられた2つの撹拌部材56、57は、ぞれぞれ、図中の矢印方向に回転することで、現像剤Tを撹拌するとともにトナー供給ローラ53に向けて搬送する。
また、図示は省略するが、現像ローラ51には電源部から所定の電圧(現像バイアス)が印加されている。これにより、現像ローラ51と感光体ドラム2上の潜像との間に電界が形成され、この電界により現像ローラ51上のトナーTが潜像に向けて移動することになる。
【0027】
また、現像ギャップ調整部120は、現像部5を図1の両矢印X方向に移動させることで、現像ギャップを調整できるように構成されている。そして、制御部90は、画像濃度センサ7による検出結果に基づいて現像ギャップ調整部120を制御して、現像ギャップの大きさを調整する。なお、現像ギャップ調整部120の構成・動作に係わる詳細は、後で述べることとする。
【0028】
また、現像部5に収納される現像剤Tとしてのトナーは、マイナスの帯電極性を有する。また、トナーは、重量平均粒子径が5〜15μmになるように設定されている。これは、粒子径が小さすぎるときに発生する画像濃度の低下と、粒子径が大きすぎるときに発生する地肌部汚れの発生とを抑止するためである。また、トナーは、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂に、キナクリドン系顔料、アゾ系顔料、ペリレン系顔料等の着色剤を溶融混合した後に、粉砕工程を経て製造されたものである。
【0029】
以上のように構成された現像部5の動作をまとめると以下のようになる。
まず、現像部5内に収納された現像剤Tとしてのトナーは、2つの撹拌部材56、57によって、トナー供給ローラ53の位置に搬送される。トナー供給ローラ53に供給されたトナーは、トナー供給ローラ53によって、さらに現像ローラ51上に供給される。現像ローラ51上に供給されたトナーは、ドクターブレード54によって所定量に規制された後に、感光体ドラム2との対向部に達する。そして、この位置で、現像ローラ51上のトナーは、感光体ドラム2上に形成された静電潜像に移動して、感光体ドラム2上に所望のトナー像が形成される。
【0030】
次に、図2にて、画像形成装置の全体について説明する。
図2において、1は画像形成装置としての広幅紙対応型の複写機、2は感光体ドラム、3は感光体ドラム2表面を帯電する帯電部、4は原稿Dの画像情報に基づいた露光光Lを発する書込部、5は現像部、7は画像濃度センサ、10は感光体ドラム2上に形成されたトナー像を転写紙に転写する転写部、11は感光体ドラム2上の未転写トナーを回収するクリーニング部、12は感光体ドラム2の表面電位をリセットする除電部を示す。
【0031】
また、14はロール紙15を収納する給紙部、15は芯部にロール状に巻きつけられた一続きの転写紙としてのロール紙、16は搬送経路Kを通過するロール紙15を所望の長さに裁断する用紙カット部、17は転写紙を転写部10に搬送するレジストローラ対、18は転写工程後の転写紙上のトナー像を転写紙に定着する定着部、19は定着工程後の転写紙を装置外に排出する排紙ローラ対、20は原稿Dを原稿読取部21へ搬送する原稿搬送部、21は原稿Dの画像情報を読み取る固定式の原稿読取部、90は制御部、120は現像ギャップ調整部を示す。
【0032】
そして、画像形成装置1は、次のように動作する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部20の搬送ローラによって、図中の矢印方向に搬送されて、所定位置に固設された原稿読取部21上を通過する。このとき、原稿読取部21では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。ここで、原稿Dは、例えば、A0サイズの広幅の原稿である。
そして、原稿読取部21で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、書込部4に転送される。そして、書込部4からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、感光体ドラム2上に向けて発せられる。
【0033】
一方、感光体ドラム2は、図中の矢印方向に線速200mm/sで回転しており、まず、帯電部3との対向位置でその表面が一様に帯電される。そして、帯電部3で帯電された感光体ドラム2表面は、露光光Lの照射位置に達する。そして、この位置で原稿Dの画像情報に対応した静電潜像が形成される。
その後、潜像が形成された感光体ドラム2表面は、現像部5との対向部(現像領域)に達する。所定の電圧が印加された現像ローラ51は、図中の矢印方向に線速220mm/sで回転しており、マイナスに帯電した現像剤T(トナー)が現像領域に形成された電界によって、潜像に移動して付着する。
【0034】
その後、現像部5の位置で現像された感光体ドラム2表面は、画像濃度センサ7の位置を通過した後に、転写部10との対向部に達する。そして、この位置で、レジストローラ対17により搬送された転写紙上に、感光体ドラム2上のトナー像が転写される。
このとき、感光体ドラム2上には、転写紙に転写されない未転写トナーが僅かながら残存する。
【0035】
その後、転写部10を通過した未転写トナーを有する感光体ドラム2表面は、クリーニング部11との対向部に達する。クリーニング部11では、感光体ドラム2に当接するクリーニングブレードにより、ドラム表面に付着する未転写トナーが回収される。
その後、クリーニング部11を通過した感光体ドラム2表面は、除電部12に達する。そして、ここで感光体ドラム2表面の電位は除電されて、一連の作像プロセスを終了する。
【0036】
他方、給紙部14では、ロール紙15が回転駆動されて、実際に転写工程に関与する転写紙の部分が搬送経路Pに向けて給送される。そして、転写紙の先端は、レジストローラ対17の位置に達して、この位置で感光体ドラム2上に作成されたトナー像とタイミングを合わせて転写部10に搬送される。そして、上述したように、転写部10で、トナー画像が転写紙上に転写される。
ここで、ロール状の転写紙は、給紙部14から給送された後に、用紙カット部16にて、所望の用紙長(搬送方向の長さである。)に裁断される。
【0037】
そして、転写部10の位置を通過した後の転写紙は、搬送経路Kを経て、定着部18に達する。そして、この位置で、転写紙上の未定着トナー像が定着される。
その後、定着工程後の転写紙は、排紙ローラ対19を通過して、画像形成装置1の外に向けて排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0038】
次に、図3にて、検出部としての画像濃度センサ7の構成・動作について詳述する。
画像濃度センサ7は、発光素子7aと受光素子7bとからなる光学センサである。そして、図3に示すように、画像濃度センサ7は、ドラム駆動部100によって回転駆動される感光体ドラム2に対して、その回転軸方向のほぼ中央位置に対向するように設置されている。
【0039】
そして、画像濃度センサ7によって、感光体ドラム2上の非画像領域(通常の画像B1、B2の形成されない領域である。)に形成されたパッチパターンAの画像濃度が検出される。
【0040】
詳しくは、まず、図2で説明した帯電工程、露光工程、現像工程によって、画像濃度の検出のみに用いられるパッチパターンA(1cm×2cm程の大きさである。)が、感光体ドラム2上に形成される。そして、パッチパターンAに向けて発光素子7aから光が射出されて、パッチパターンAから反射した光が受光素子7bに入射する。そして、画像濃度センサ7から、その反射光の光量に応じた出力電圧が、I/Oインターフェース80を介して制御部90に転送される。
このとき、パッチパターンAの画像濃度が低いときには、反射光量は大きくなり、画像濃度センサ7の出力電圧も大きくなる。これに対して、パッチパターンAの画像濃度が高いときには、反射光量は小さくなり、画像濃度センサ7の出力電圧も小さくなる。
【0041】
その後、制御部90では、転送されたパッチパターンAの濃度に係わる情報に基づいて、図1の現像ギャップ調整部120を制御することになる。
なお、制御部90は、現像ギャップ調整部120の制御以外にも、画像形成装置1における各部材の制御をもおこなう。
【0042】
次に、図4にて、現像能力を可変する可変手段としての現像ギャップ調整部120の構成・動作について詳述する。図4は、現像部5近傍を上方からみた断面図である。
感光体ドラム2の軸部2aは本体側板111、112に支持されていて、感光体ドラム2は軸部2aを中心に回転駆動される。
現像ローラ51の軸部51aと、現像側板58に一体的に形成された軸部58aとは、それぞれ、本体側板111、112に設けられた長穴に係合する。これによって、現像部5は、本体側板111、112に対して、図中矢印X方向に移動可能に支持される。
【0043】
また、現像部5の現像ケース59と、2つの本体側板111、112の間に橋架されたステー113との間には、2つの引張スプリング125が設置されている。これにより、現像部5は、後方(感光体ドラム2から離脱する方向である。)への付勢力を受ける。
【0044】
また、現像ギャップ調整部120は、主として、ステー113に固設されたモータ121(ステッピングモータである。)と、モータに連結されたギア122と、現像部5を前方(感光体ドラム2に近づく方向である。)に押圧する押圧部材123とで構成される。ここで、押圧部材123は、ギア122と噛合するギア部123aと、ギア部123aに一体的に設けられたネジ部123bとで構成される。また、押圧部材123のネジ部123bは、その中央部がステー113に形成されたメネジ部に螺合するとともに、その先端部が現像部5に当接する。また、ギア部123aの歯厚は充分大きく形成されている。
このような構成により、制御部90に制御されるモータ121によって、現像部5がX方向に移動して、現像ギャップGの大きさが変動することになる。
【0045】
詳しくは、高湿度環境時や経時等に、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が低いと判断されると、モータ121に制御信号が転送されてモータ軸が所定回転方向に所定角度だけ回転する。この回転力はギア122及びギア部123aを介してネジ部123bに伝達され、ネジ部123bの送り方向にしたがって押圧部材123が前方に所定量だけ移動する。そして、この移動量に応じて、現像ギャップGは小さくなる。
現像ギャップGが小さくなると、現像領域における電界強さが大きくなって現像能力が向上するために、画像濃度は高くなる。こうして、低い画像濃度は、適正な画像濃度に修正される。
なお、電界強さEと、現像バイアスと潜像電圧との電位差VEと、現像ギャップGとには、概ね、E=VE/Gなる関係が成立する。
【0046】
これに対して、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が高いと判断されると、モータ121に制御信号が転送されてモータ軸が上述の回転方向に対して逆方向に所定角度だけ回転する。これにより、押圧部材123は後方に所定量だけ移動して、現像ギャップGは大きくなる。
現像ギャップGが大きくなると、現像領域における電界強さが小さくなって現像能力が低下するために、画像濃度は低くなる。こうして、高い画像濃度は、適正な画像濃度に修正される。
【0047】
次に、図5を参照して、上述の制御について、さらに詳しい具体例について述べる。図5は、パッチパターンAの画像濃度に対する、現像パラメータの制御値を示すグラフである。
図5の横軸には、現像ギャップG、ブレード圧P、供給ローラ線速比Rの、3つの現像パラメータに対する制御値を示す。ここで、本実施の形態1においては、上述した構成によって、3つの現像パラメータのうち、現像ギャップGのみが可変される。なお、他の現像パラメータについては、後述する。
また、図5の縦軸には、感光体ドラム2上に形成したパッチパターンAにおける単位面積当りのトナーの付着量(感光体上トナー付着量)と、そのパッチパターンAの画像濃度を画像濃度センサ7で検出したときの出力値(画像濃度センサ出力値)とを示す。
【0048】
図5を参照して、感光体上トナー付着量が0.4〜0.7mg/cm2のときには(矢印Hの範囲である。)、出力される画像は適正な画像濃度となる。このとき、画像濃度センサ出力値は0.3〜0.4ボルトとなる。そして、この出力値が制御部90に転送された場合には、制御部90は適正な画像濃度であると判断して、現像ギャップ調整部120の調整をおこなわない。すなわち、デフォルト時の現像ギャップGは0.15mmに設定されているために、現像ギャップ調整部120を動作させることなく、現像ギャップGは0.15mmに維持される。
【0049】
これに対して、感光体上トナー付着量が0.4mg/cm2未満となって、画像濃度センサ出力値が0.4ボルトを超える場合には、制御部90は、画像濃度が低いと判断して、現像ギャップGが小さくなるように現像ギャップ調整部120を制御する。すなわち、現像ギャップGは、デフォルト時の0.15mmから0.1mmに減少される。これによって、現像能力は向上して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
また、感光体上トナー付着量が0.7mg/cm2を超えて、画像濃度センサ出力値が0.3ボルト未満となる場合には、制御部90は、画像濃度が高いと判断して、現像ギャップGが大きくなるように現像ギャップ調整部120を制御する。すなわち、現像ギャップGは、デフォルト時の0.15mmから0.2mmに増加される。これによって、現像能力は低下して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
【0050】
なお、このような現像ギャップGの調整制御は、任意のタイミングでおこなうことができる。例えば、まず画像形成装置の電源投入後に現像ギャップGの調整制御をおこない、その後は所定の画像形成回数ごとに現像ギャップGの調整制御をおこなうことができる。
【0051】
以上説明したように、本実施の形態1のように構成された画像形成装置においては、パッチパターンAの画像濃度に応じて現像ギャップGの大きさを変動させることで現像能力を可変できるので、使用環境変動や現像剤Tの経時劣化等が生じる場合であっても、画像濃度が安定した画像品質の良好な画像を提供することができる。
【0052】
なお、本実施の形態1では、現像ギャップGの大きさを変動させることで電界強さEを変動させて、現像能力を可変する構成とした。これに対して、上述の現像領域における電位差VEを変動させることで電界強さEを変動させて、現像能力を可変することもできる。この場合、電位差VEを変動させるために、現像バイアスを制御することになる。
【0053】
実施の形態2.
図6にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における画像形成装置の要部を示す構成図であり、前記実施の形態1の図1に対応するものである。本実施の形態2の画像形成装置は、現像能力の可変手段として現像ギャップGの替わりにブレード圧Pを可変にしている点が、前記実施の形態1と相違する。
【0054】
図6に示すように、現像部5の現像ケース59には、ステッピングモータ135が固設されている。ステッピングモータ135のモータ軸135aには、偏心カム130が設置されている。
一方、ドクタブレード54を保持する保持部材55は、2つの現像側板58にそれぞれ設けられたレール部(不図示である。)に挟まれて、図中の矢印X方向にのみ移動するように支持されている。また、保持部材55の後端には、偏心カム130が当接している。
【0055】
このような構成によって、保持部材55には、ドクターブレード54の弾性力によって、現像ローラ51から離脱する方向への付勢力が作用する。一方、その付勢力による保持部材55の移動は、保持部材55に当接する偏心カム130によって規制される。
換言すると、保持部材55の矢印X方向の位置は、偏心カム130によって定まる。そして、保持部材55の矢印X方向の位置が定まることによって、ドクターブレード54の現像ローラ51に対するブレード圧Pが定まる。
【0056】
ここで、偏心カム130は、その回転中心から周面までの距離が、ステッピングモータ135の回転に対応して数段階に可変できるように形成されている。これにより、制御部90によってステッピングモータ135の回転角度を制御して、保持部材55を矢印X方向に移動させるとともに、ブレード圧Pを変動させることができる。
【0057】
詳しくは、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が低いと判断されると、ステッピングモータ135に制御信号(パルス信号)が転送されて、モータ軸135aに連結された偏心カム130が所定回転方向に所定角度だけ回転する。そして、偏心カム130の回転によって、保持部材55は現像ローラ51から離脱する方向に移動して、ブレード圧Pは小さくなる。
ブレード圧Pが小さくなると、ドクターブレード54による現像ローラ51上のトナーTに対する規制量が低下して現像能力が向上するために、画像濃度は高くなる。こうして、低い画像濃度は、適正な画像濃度に修正される。
【0058】
これに対して、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が高いと判断されると、ステッピングモータ135に制御信号が転送されて、偏心カム130が上述の回転方向に対して逆方向に所定角度だけ回転する。そして、偏心カム130の回転によって、保持部材55は現像ローラ51に近づく方向に移動して、ブレード圧Pは大きくなる。
ブレード圧Pが大きくなると、ドクターブレード54による現像ローラ51上のトナーTに対する規制量が増加して現像能力が低下するために、画像濃度は低くなる。こうして、高い画像濃度は、適正な画像濃度に修正される。
【0059】
次に、再び図5を参照して、上述の制御について、さらに詳しい具体例について述べる。ここで、本実施の形態2においては、上述した構成によって、3つの現像パラメータのうち、ブレード圧Pのみが可変される。
図5を参照して、感光体上トナー付着量が0.4〜0.7mg/cm2となって、画像濃度センサ出力値が0.3〜0.4ボルトとなる場合には、制御部90は、適正な画像濃度であると判断して、ブレード圧Pの調整をおこなわない。すなわち、デフォルト時のブレード圧Pは2N/m2に設定されているために、ドクタブレード54位置を移動させることなく、ブレード圧Pは2N/m2に維持される。
【0060】
これに対して、感光体上トナー付着量が0.4mg/cm2未満となって、画像濃度センサ出力値が0.4ボルトを超える場合には、制御部90は、画像濃度が低いと判断して、ブレード圧Pが小さくなるように調整する。すなわち、ブレード圧Pはデフォルト時の2N/m2から1N/m2に減少される。これによって、現像能力は向上して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
また、感光体上トナー付着量が0.7mg/cm2を超えて、画像濃度センサ出力値が0.3ボルト未満となる場合には、制御部90は、画像濃度が高いと判断して、ブレード圧Pが大きくなるように調整する。すなわち、ブレード圧Pはデフォルト時の2N/m2から3N/m2に増加される。これによって、現像能力は低下して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
【0061】
以上説明したように、本実施の形態2のように構成された画像形成装置においては、パッチパターンAの画像濃度に応じてブレード圧Pを変動させることで現像能力を可変できるので、前記実施の形態1と同様に、使用環境変動や現像剤Tの経時劣化等が生じる場合であっても、画像濃度が安定した画像品質の良好な画像を提供することができる。
【0062】
なお、本実施の形態2では、ブレード圧Pを変動させることで現像剤Tに対する規制量を変動させて、現像能力を可変する構成とした。しかし、本発明の適用は、これに限定されることはない。例えば、ドクターブレード54の現像ローラ51に対する当接角度を変動させることで規制量を変動させて、現像能力を可変することもできる。
【0063】
実施の形態3.
図7にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図7は、実施の形態3における画像形成装置の要部を示す断面図であり、現像部5の一部を上方からみたものである。本実施の形態3の画像形成装置は、現像能力の可変手段として現像ギャップGの替わりに供給ローラ線速比Rを可変にしている点が前記実施の形態1と相違し、ブレード圧Pの替わりに供給ローラ線速比Rを可変にしている点が前記実施の形態2と相違する。
【0064】
図7に示すように、現像部5の現像側板58には、モータ140が固設されている。このモータ140にはトナー供給ローラ53の軸部53aが連結されており、これによりトナー供給ローラ53は回転駆動される。
ここで、トナー供給ローラ53は、モータ140を制御する制御部90に設けられたインバータ回路90aによって、その回転数を変動できるように構成されている。換言すると、トナー供給ローラ53は、現像ローラ51との当接部における現像ローラ51に対する線速比(供給ローラ線速比R)を可変できるように構成されている。
【0065】
詳しくは、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が低いと判断されると、モータ140に制御信号が転送されて、トナー供給ローラ53の回転数が大きくなるように設定される。
供給ローラ線速比Rが大きくなると、トナー供給ローラ53による現像ローラ51へのトナーTの供給量が増加して現像能力が向上するために、画像濃度は高くなる。こうして、画像濃度の低下は、修正される。
【0066】
これに対して、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が高いと判断されると、モータ140に制御信号が転送されて、トナー供給ローラ53の回転数が小さくなるように設定される。
供給ローラ線速比Rが小さくなると、トナー供給ローラ53による現像ローラ51へのトナーTの供給量が減少して現像能力が低下するために、画像濃度は低くなる。こうして、高い画像濃度は、適正な画像濃度に修正される。
【0067】
次に、再び図5を参照して、上述の制御について、さらに詳しい具体例について述べる。ここで、本実施の形態3においては、上述した構成によって、3つの現像パラメータのうち、供給ローラ線速比Rのみが可変される。
図5を参照して、感光体上トナー付着量が0.4〜0.7mg/cm2となって、画像濃度センサ出力値が0.3〜0.4ボルトとなる場合には、制御部90は、適正な画像濃度であると判断して、供給ローラ線速比Rの調整をおこなわない。すなわち、デフォルト時の供給ローラ線速比Rは1.6に設定されているために、トナー供給ローラ53の回転数を変動させることなく、供給ローラ線速比Rは1.6に維持される。
【0068】
これに対して、感光体上トナー付着量が0.4mg/cm2未満となって、画像濃度センサ出力値が0.4ボルトを超える場合には、制御部90は、画像濃度が低いと判断して、供給ローラ線速比Rが大きくなるようにトナー供給ローラ53の回転数を調整する。すなわち、供給ローラ線速比Rはデフォルト時の1.6から2.2に増加される。これによって、現像能力は向上して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
また、感光体上トナー付着量が0.7mg/cm2を超えて、画像濃度センサ出力値が0.3ボルト未満となる場合には、制御部90は、画像濃度が高いと判断して、供給ローラ線速比Rが小さくなるようにトナー供給ローラ53の回転数を調整する。すなわち、供給ローラ線速比Rはデフォルト時の1.6から1.2に減少される。これによって、現像能力は低下して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
【0069】
以上説明したように、本実施の形態3のように構成された画像形成装置においては、パッチパターンAの画像濃度に応じて供給ローラ線速比Rを変動させることで現像能力を可変できるので、前記各実施の形態と同様に、使用環境変動や現像剤Tの経時劣化等が生じる場合であっても、画像濃度が安定した画像品質の良好な画像を提供することができる。
【0070】
なお、本実施の形態3では、供給ローラ線速比Rを変動させることで現像ローラ51への現像剤Tの供給量を変動させて、現像能力を可変する構成とした。しかし、本発明の適用は、これに限定されることはない。例えば、トナー供給ローラ53におけるナイロンブラシの現像ローラ51に対する喰い込み量を変動させることで供給量を変動させて、現像能力を可変することもできる。
【0071】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態の中で示唆した以外にも、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、装置の使用環境変動や現像剤の経時劣化等が生じた場合であっても、画像濃度等の画像品質の劣化のない画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1における画像形成装置の全体を示す構成図である。
【図3】図1及び図2の画像形成装置における像担持体及び検出部を示す斜視図である。
【図4】図1及び図2の画像形成装置における現像ギャップ調整部を示す断面図である。
【図5】画像濃度に対する現像パラメータの制御値を示すグラフである。
【図6】この発明の実施の形態2における画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図7】この発明の実施の形態3における画像形成装置の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置、 2 感光体ドラム(像担持体)、
2a、51a、53a、58a 軸部、 3 帯電部、 4 書込部、
5 現像部、 7 画像濃度センサ(検出部)、 7a 発光素子、
7b 受光素子、 10 転写部、 11 クリーニング部、
51 現像ローラ(現像剤担持体)、 53 トナー供給ローラ(供給部材)、
54 ドクタブレード(規制部材)、 55 保持部材、
56、57 撹拌部材、 58 現像側板、 59 現像ケース、
80 I/Oインターフェース、 90 制御部、 100 ドラム駆動部、
111、112 本体側板、 120 現像ギャップ調整部(可変手段)、
121 モータ、 122 ギア、 123 押圧部材、 123a ギア部、
123b ネジ部、 125 引張スプリング、 130 偏心カム、
135 ステッピングモータ、 140 モータ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に、1成分現像剤を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子写真方式を用いた画像形成装置において、装置の小型化と低コスト化とを目的として、乾式の非磁性トナーで構成される1成分現像剤を用いた現像部が多く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
これらの1成分現像剤を用いた現像部は、カラー画像を形成する場合に透明度の高い画像が形成できることから、特に、カラー画像形成装置に対して有効なものになっている。
【0003】
ここで、1成分現像剤を収納する現像部は、主として、現像ローラ、トナー供給ローラ、ドクターブレード、撹拌部材等で構成されている。
そして、現像部内に収納された現像剤としてのトナーは、撹拌部材によってトナー供給ローラの位置に搬送された後に、トナー供給ローラによって現像ローラ上に供給される。現像ローラ上に供給されたトナーは、ドクターブレードによって所定量に規制された後に、感光体ドラムとの対向部(現像領域である。)に達する。そして、この位置で、現像ローラ上のトナーは、対向する感光体ドラム上に形成された静電潜像に移動して、感光体ドラム上に所望のトナー像が形成される。
【0004】
一方、非磁性トナーと磁性キャリアとからなる2成分現像剤を用いた画像形成装置においては、感光体ドラム上に形成する基準濃度パターン(パッチパターン)の画像濃度に応じて、2成分現像剤を収納する現像部内のトナー濃度を調整する技術が多く用いられている(例えば、特許文献2参照。)。
詳しくは、感光体ドラム上に顕像としての基準濃度パターンを形成して、その画像濃度を光学センサ(画像濃度センサ)で検出する。そして、その画像濃度が低い場合には、現像部に連結されたトナー補給部から現像部に向けてトナーを補給する。このように現像部内の2成分現像剤におけるトナー濃度が調整されて、常に安定した画像濃度のトナー像が感光体ドラム上に形成される。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−5281号公報(第3−4頁、第2図)
【特許文献2】
特許第3017526号公報(第2頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
1成分現像剤を用いた従来の画像形成装置は、装置の使用環境が変化した場合や、画像形成が大量に繰り返された場合等に、トナーの特性が変化して、画像品質が劣化する場合があった。
【0007】
具体的には、湿度の高い使用環境では、トナーの電気抵抗が低くなることにともない、摩擦帯電された後のトナーにおける電荷保持力が低下して、現像ローラ上のトナーの帯電量が小さくなってしまう。そのため、感光体ドラム上に形成される潜像を現像する能力(以下、適宜に「現像能力」という。)が低下して、画像濃度が低くなる等の画像品質の劣化が発生する。
また、長期間にわたり画像形成が大量におこなわれると、トナー帯電能力が低下する等のトナー自体の劣化が生じる。そのため、現像能力が低下して、画像濃度が低くなる等の画像品質の劣化が発生する。
【0008】
一方、上述の特許文献2に係わる2成分現像剤を用いた画像形成装置においては、画像濃度の変動に応じて現像部内のトナー濃度を変動させているために、使用環境変動があったり、経時であっても、画像濃度を安定化させることができる。
これに対して、1成分現像剤を用いた画像形成装置においては、現像部内に収納されているのはトナーのみであるために、2成分現像剤を用いた装置のようなトナー濃度制御による画像品質の安定化ができない。さらに、1成分現像剤を用いた画像形成装置においては、2成分現像剤を用いた装置のように、キャリアの磁性を利用したトナー搬送メカニズムや、キャリアとの摩擦帯電を利用したトナー帯電メカニズムをもたず、トナーを制御する上で種々のメカニズム上の制約がある。
【0009】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置の使用環境変動や現像剤の経時劣化等が生じた場合であっても、画像品質の劣化のない画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体上に形成される潜像を現像するとともに現像剤を収納する現像部と、前記潜像を現像するための現像能力を可変できる可変手段と、前記像担持体上に形成される顕像の画像濃度を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて前記可変手段を制御する制御部とを備えたものである。
【0011】
また、請求項2記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1記載の発明において、前記制御部は、前記検出結果が予め定めた範囲内におさまるように前記可変手段を制御するものである。
【0012】
また、請求項3記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記現像部は、前記像担持体に対して対向するように設置されるとともに前記現像剤を担持する現像剤担持体を備え、前記可変手段は、前記現像剤担持体と前記潜像との間に形成される電界の強さを可変するものである。
【0013】
また、請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項3に記載の発明において、前記現像剤担持体は、前記像担持体に対してギャップを設けて設置され、前記可変手段は、前記ギャップの大きさを変動させて前記電界の強さを可変するものである。
【0014】
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記現像部は、前記像担持体に対して対向するように設置される現像剤担持体と、前記現像剤担持体上に担持される現像剤の量を規制する規制部材とを備え、前記可変手段は、前記規制部材による前記現像剤の規制量を可変するものである。
【0015】
また、請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項5に記載の発明において、前記規制部材は、前記現像剤担持体に当接するように設置され、前記可変手段は、前記規制部材の前記現像剤担持体に対する当接圧を変動させて前記規制量を可変するものである。
【0016】
また、請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記現像部は、前記像担持体に対して対向するように設置される現像剤担持体と、前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材とを備え、前記可変手段は、前記供給部材による前記現像剤の供給量を可変するものである。
【0017】
また、請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項7に記載の発明において、前記供給部材は、前記現像剤担持体に当接するとともに回転可能に設置され、前記可変手段は、前記供給部材の回転数を変動させて前記現像剤の供給量を可変するものである。
【0018】
また、請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記現像剤を、トナーからなる1成分現像剤としたものである。
【0019】
また、請求項10記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記顕像を、非画像領域に形成されるパッチパターンとしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0021】
実施の形態1.
図1〜図5にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1は、実施の形態1における画像形成装置の要部を示す構成図である。図1において、2は像担持体としての感光体ドラム、5は感光体ドラム2上に形成される静電潜像を現像する現像部、7は感光体ドラム2上に形成される顕像の画像濃度を検出する検出部としての画像濃度センサ、51は感光体ドラム1に対向するように設置される現像剤担持体としての現像ローラ、53は現像ローラ51に当接するように設置されたトナー供給ローラ、54は現像ローラ51に先端部が当接するように設置された規制部材としてのドクタブレード、55はドクタブレード54を保持するとともに現像部5の上方を覆う保持部材、56、57は現像部5内の現像剤Tを撹拌・搬送する撹拌部材、58は現像部5の長手方向両端を覆う現像側板、59は現像部5の下方から後方にいたる部分を覆う現像ケース、90は制御部、120は可変手段としての現像ギャップ調整部を示す。
【0022】
ここで、現像部5内に収納された現像剤Tは、非磁性1成分のトナーである。また、現像部5の現像ローラ51は、感光体ドラム2に対してギャップ(現像ギャップ)を設けて設置されている。すなわち、本実施の形態1における画像形成装置は、非接触非磁性1成分現像方式を用いている。
なお、通常時の現像ギャップは、0.15mmに設定されている。
【0023】
また、現像ローラ51は、主として、アルミニウム等の芯金からなるローラ部と、ローラ部の両端に一体的に形成された軸部とからなる。
現像ローラ51のローラ部は、外径が20mm程度であり、その周面の十点平均粗さ(Rz)が粗面化処理により10〜25μmとなっている。なお、粗面化処理は、ビーズブラスト粒子#60を用いて1.5kg/cm2の噴射圧にておこなったものである。
そして、現像ローラ51の軸部を中心として、現像ローラ51は図中の矢印方向に回転駆動される。
【0024】
また、トナー供給ローラ53は、主として、外径が9mm程度の芯金と、芯金の両端に一体的に形成された軸部と、芯金に巻き付けた導電性のナイロンブラシとからなる。
ナイロンブラシの毛足は3.5mm程度に設定されているため、トナー供給ローラ53におけるナイロンブラシ先端までの外径は16mm程度となる。なお、ナイロンブラシは、体積抵抗が103〜108Ω・cm、繊維太さが200デニール/96フィラメント、ブラシ密度が14.4万本/平方インチで、プラスの帯電極性をもっている。
そして、トナー供給ローラ53は、現像ローラ51に対してナイロンブラシが1mm喰い込むように当接されて、図中の矢印方向に回転駆動される。これにより、トナー供給ローラ53に搬送された現像剤Tが現像ローラ51との当接部で摺擦されて、摩擦帯電により現像ローラ51上に現像剤Tが供給される。なお、当接部におけるトナー供給ローラ53の現像ローラに対する線速比(供給ローラ線速比R)は、通常時で1.6になるように設定されている。
【0025】
また、ドクタブレード54は、板厚が2mmのウレタンゴムからなる。そして、ドクタブレード54は、現像領域(感光体ドラム2と現像ローラ51との対向部である。)の上流位置にて、現像ローラ51に均一に腹当りするように当接する。
ここで、ドクタブレード54は、金属材料からなる保持部材55に対して接着等により固設されている。そして、保持部材55の両端が現像側板58にそれぞれ固定されて、現像ローラ51に対するドクタブレード54の当接状態が定まる。なお、ドクターブレード54の当接部における現像ローラ51に対する当接圧(ブレード圧P)は、2N/m2に設定されている。
そして、トナー供給ローラ53によって供給された現像ローラ51上の現像剤Tは、ドクターブレード54によって、摺擦されるとともに均一に薄層化される。
【0026】
また、現像部5内に設けられた2つの撹拌部材56、57は、ぞれぞれ、図中の矢印方向に回転することで、現像剤Tを撹拌するとともにトナー供給ローラ53に向けて搬送する。
また、図示は省略するが、現像ローラ51には電源部から所定の電圧(現像バイアス)が印加されている。これにより、現像ローラ51と感光体ドラム2上の潜像との間に電界が形成され、この電界により現像ローラ51上のトナーTが潜像に向けて移動することになる。
【0027】
また、現像ギャップ調整部120は、現像部5を図1の両矢印X方向に移動させることで、現像ギャップを調整できるように構成されている。そして、制御部90は、画像濃度センサ7による検出結果に基づいて現像ギャップ調整部120を制御して、現像ギャップの大きさを調整する。なお、現像ギャップ調整部120の構成・動作に係わる詳細は、後で述べることとする。
【0028】
また、現像部5に収納される現像剤Tとしてのトナーは、マイナスの帯電極性を有する。また、トナーは、重量平均粒子径が5〜15μmになるように設定されている。これは、粒子径が小さすぎるときに発生する画像濃度の低下と、粒子径が大きすぎるときに発生する地肌部汚れの発生とを抑止するためである。また、トナーは、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂に、キナクリドン系顔料、アゾ系顔料、ペリレン系顔料等の着色剤を溶融混合した後に、粉砕工程を経て製造されたものである。
【0029】
以上のように構成された現像部5の動作をまとめると以下のようになる。
まず、現像部5内に収納された現像剤Tとしてのトナーは、2つの撹拌部材56、57によって、トナー供給ローラ53の位置に搬送される。トナー供給ローラ53に供給されたトナーは、トナー供給ローラ53によって、さらに現像ローラ51上に供給される。現像ローラ51上に供給されたトナーは、ドクターブレード54によって所定量に規制された後に、感光体ドラム2との対向部に達する。そして、この位置で、現像ローラ51上のトナーは、感光体ドラム2上に形成された静電潜像に移動して、感光体ドラム2上に所望のトナー像が形成される。
【0030】
次に、図2にて、画像形成装置の全体について説明する。
図2において、1は画像形成装置としての広幅紙対応型の複写機、2は感光体ドラム、3は感光体ドラム2表面を帯電する帯電部、4は原稿Dの画像情報に基づいた露光光Lを発する書込部、5は現像部、7は画像濃度センサ、10は感光体ドラム2上に形成されたトナー像を転写紙に転写する転写部、11は感光体ドラム2上の未転写トナーを回収するクリーニング部、12は感光体ドラム2の表面電位をリセットする除電部を示す。
【0031】
また、14はロール紙15を収納する給紙部、15は芯部にロール状に巻きつけられた一続きの転写紙としてのロール紙、16は搬送経路Kを通過するロール紙15を所望の長さに裁断する用紙カット部、17は転写紙を転写部10に搬送するレジストローラ対、18は転写工程後の転写紙上のトナー像を転写紙に定着する定着部、19は定着工程後の転写紙を装置外に排出する排紙ローラ対、20は原稿Dを原稿読取部21へ搬送する原稿搬送部、21は原稿Dの画像情報を読み取る固定式の原稿読取部、90は制御部、120は現像ギャップ調整部を示す。
【0032】
そして、画像形成装置1は、次のように動作する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部20の搬送ローラによって、図中の矢印方向に搬送されて、所定位置に固設された原稿読取部21上を通過する。このとき、原稿読取部21では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。ここで、原稿Dは、例えば、A0サイズの広幅の原稿である。
そして、原稿読取部21で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、書込部4に転送される。そして、書込部4からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、感光体ドラム2上に向けて発せられる。
【0033】
一方、感光体ドラム2は、図中の矢印方向に線速200mm/sで回転しており、まず、帯電部3との対向位置でその表面が一様に帯電される。そして、帯電部3で帯電された感光体ドラム2表面は、露光光Lの照射位置に達する。そして、この位置で原稿Dの画像情報に対応した静電潜像が形成される。
その後、潜像が形成された感光体ドラム2表面は、現像部5との対向部(現像領域)に達する。所定の電圧が印加された現像ローラ51は、図中の矢印方向に線速220mm/sで回転しており、マイナスに帯電した現像剤T(トナー)が現像領域に形成された電界によって、潜像に移動して付着する。
【0034】
その後、現像部5の位置で現像された感光体ドラム2表面は、画像濃度センサ7の位置を通過した後に、転写部10との対向部に達する。そして、この位置で、レジストローラ対17により搬送された転写紙上に、感光体ドラム2上のトナー像が転写される。
このとき、感光体ドラム2上には、転写紙に転写されない未転写トナーが僅かながら残存する。
【0035】
その後、転写部10を通過した未転写トナーを有する感光体ドラム2表面は、クリーニング部11との対向部に達する。クリーニング部11では、感光体ドラム2に当接するクリーニングブレードにより、ドラム表面に付着する未転写トナーが回収される。
その後、クリーニング部11を通過した感光体ドラム2表面は、除電部12に達する。そして、ここで感光体ドラム2表面の電位は除電されて、一連の作像プロセスを終了する。
【0036】
他方、給紙部14では、ロール紙15が回転駆動されて、実際に転写工程に関与する転写紙の部分が搬送経路Pに向けて給送される。そして、転写紙の先端は、レジストローラ対17の位置に達して、この位置で感光体ドラム2上に作成されたトナー像とタイミングを合わせて転写部10に搬送される。そして、上述したように、転写部10で、トナー画像が転写紙上に転写される。
ここで、ロール状の転写紙は、給紙部14から給送された後に、用紙カット部16にて、所望の用紙長(搬送方向の長さである。)に裁断される。
【0037】
そして、転写部10の位置を通過した後の転写紙は、搬送経路Kを経て、定着部18に達する。そして、この位置で、転写紙上の未定着トナー像が定着される。
その後、定着工程後の転写紙は、排紙ローラ対19を通過して、画像形成装置1の外に向けて排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0038】
次に、図3にて、検出部としての画像濃度センサ7の構成・動作について詳述する。
画像濃度センサ7は、発光素子7aと受光素子7bとからなる光学センサである。そして、図3に示すように、画像濃度センサ7は、ドラム駆動部100によって回転駆動される感光体ドラム2に対して、その回転軸方向のほぼ中央位置に対向するように設置されている。
【0039】
そして、画像濃度センサ7によって、感光体ドラム2上の非画像領域(通常の画像B1、B2の形成されない領域である。)に形成されたパッチパターンAの画像濃度が検出される。
【0040】
詳しくは、まず、図2で説明した帯電工程、露光工程、現像工程によって、画像濃度の検出のみに用いられるパッチパターンA(1cm×2cm程の大きさである。)が、感光体ドラム2上に形成される。そして、パッチパターンAに向けて発光素子7aから光が射出されて、パッチパターンAから反射した光が受光素子7bに入射する。そして、画像濃度センサ7から、その反射光の光量に応じた出力電圧が、I/Oインターフェース80を介して制御部90に転送される。
このとき、パッチパターンAの画像濃度が低いときには、反射光量は大きくなり、画像濃度センサ7の出力電圧も大きくなる。これに対して、パッチパターンAの画像濃度が高いときには、反射光量は小さくなり、画像濃度センサ7の出力電圧も小さくなる。
【0041】
その後、制御部90では、転送されたパッチパターンAの濃度に係わる情報に基づいて、図1の現像ギャップ調整部120を制御することになる。
なお、制御部90は、現像ギャップ調整部120の制御以外にも、画像形成装置1における各部材の制御をもおこなう。
【0042】
次に、図4にて、現像能力を可変する可変手段としての現像ギャップ調整部120の構成・動作について詳述する。図4は、現像部5近傍を上方からみた断面図である。
感光体ドラム2の軸部2aは本体側板111、112に支持されていて、感光体ドラム2は軸部2aを中心に回転駆動される。
現像ローラ51の軸部51aと、現像側板58に一体的に形成された軸部58aとは、それぞれ、本体側板111、112に設けられた長穴に係合する。これによって、現像部5は、本体側板111、112に対して、図中矢印X方向に移動可能に支持される。
【0043】
また、現像部5の現像ケース59と、2つの本体側板111、112の間に橋架されたステー113との間には、2つの引張スプリング125が設置されている。これにより、現像部5は、後方(感光体ドラム2から離脱する方向である。)への付勢力を受ける。
【0044】
また、現像ギャップ調整部120は、主として、ステー113に固設されたモータ121(ステッピングモータである。)と、モータに連結されたギア122と、現像部5を前方(感光体ドラム2に近づく方向である。)に押圧する押圧部材123とで構成される。ここで、押圧部材123は、ギア122と噛合するギア部123aと、ギア部123aに一体的に設けられたネジ部123bとで構成される。また、押圧部材123のネジ部123bは、その中央部がステー113に形成されたメネジ部に螺合するとともに、その先端部が現像部5に当接する。また、ギア部123aの歯厚は充分大きく形成されている。
このような構成により、制御部90に制御されるモータ121によって、現像部5がX方向に移動して、現像ギャップGの大きさが変動することになる。
【0045】
詳しくは、高湿度環境時や経時等に、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が低いと判断されると、モータ121に制御信号が転送されてモータ軸が所定回転方向に所定角度だけ回転する。この回転力はギア122及びギア部123aを介してネジ部123bに伝達され、ネジ部123bの送り方向にしたがって押圧部材123が前方に所定量だけ移動する。そして、この移動量に応じて、現像ギャップGは小さくなる。
現像ギャップGが小さくなると、現像領域における電界強さが大きくなって現像能力が向上するために、画像濃度は高くなる。こうして、低い画像濃度は、適正な画像濃度に修正される。
なお、電界強さEと、現像バイアスと潜像電圧との電位差VEと、現像ギャップGとには、概ね、E=VE/Gなる関係が成立する。
【0046】
これに対して、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が高いと判断されると、モータ121に制御信号が転送されてモータ軸が上述の回転方向に対して逆方向に所定角度だけ回転する。これにより、押圧部材123は後方に所定量だけ移動して、現像ギャップGは大きくなる。
現像ギャップGが大きくなると、現像領域における電界強さが小さくなって現像能力が低下するために、画像濃度は低くなる。こうして、高い画像濃度は、適正な画像濃度に修正される。
【0047】
次に、図5を参照して、上述の制御について、さらに詳しい具体例について述べる。図5は、パッチパターンAの画像濃度に対する、現像パラメータの制御値を示すグラフである。
図5の横軸には、現像ギャップG、ブレード圧P、供給ローラ線速比Rの、3つの現像パラメータに対する制御値を示す。ここで、本実施の形態1においては、上述した構成によって、3つの現像パラメータのうち、現像ギャップGのみが可変される。なお、他の現像パラメータについては、後述する。
また、図5の縦軸には、感光体ドラム2上に形成したパッチパターンAにおける単位面積当りのトナーの付着量(感光体上トナー付着量)と、そのパッチパターンAの画像濃度を画像濃度センサ7で検出したときの出力値(画像濃度センサ出力値)とを示す。
【0048】
図5を参照して、感光体上トナー付着量が0.4〜0.7mg/cm2のときには(矢印Hの範囲である。)、出力される画像は適正な画像濃度となる。このとき、画像濃度センサ出力値は0.3〜0.4ボルトとなる。そして、この出力値が制御部90に転送された場合には、制御部90は適正な画像濃度であると判断して、現像ギャップ調整部120の調整をおこなわない。すなわち、デフォルト時の現像ギャップGは0.15mmに設定されているために、現像ギャップ調整部120を動作させることなく、現像ギャップGは0.15mmに維持される。
【0049】
これに対して、感光体上トナー付着量が0.4mg/cm2未満となって、画像濃度センサ出力値が0.4ボルトを超える場合には、制御部90は、画像濃度が低いと判断して、現像ギャップGが小さくなるように現像ギャップ調整部120を制御する。すなわち、現像ギャップGは、デフォルト時の0.15mmから0.1mmに減少される。これによって、現像能力は向上して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
また、感光体上トナー付着量が0.7mg/cm2を超えて、画像濃度センサ出力値が0.3ボルト未満となる場合には、制御部90は、画像濃度が高いと判断して、現像ギャップGが大きくなるように現像ギャップ調整部120を制御する。すなわち、現像ギャップGは、デフォルト時の0.15mmから0.2mmに増加される。これによって、現像能力は低下して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
【0050】
なお、このような現像ギャップGの調整制御は、任意のタイミングでおこなうことができる。例えば、まず画像形成装置の電源投入後に現像ギャップGの調整制御をおこない、その後は所定の画像形成回数ごとに現像ギャップGの調整制御をおこなうことができる。
【0051】
以上説明したように、本実施の形態1のように構成された画像形成装置においては、パッチパターンAの画像濃度に応じて現像ギャップGの大きさを変動させることで現像能力を可変できるので、使用環境変動や現像剤Tの経時劣化等が生じる場合であっても、画像濃度が安定した画像品質の良好な画像を提供することができる。
【0052】
なお、本実施の形態1では、現像ギャップGの大きさを変動させることで電界強さEを変動させて、現像能力を可変する構成とした。これに対して、上述の現像領域における電位差VEを変動させることで電界強さEを変動させて、現像能力を可変することもできる。この場合、電位差VEを変動させるために、現像バイアスを制御することになる。
【0053】
実施の形態2.
図6にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における画像形成装置の要部を示す構成図であり、前記実施の形態1の図1に対応するものである。本実施の形態2の画像形成装置は、現像能力の可変手段として現像ギャップGの替わりにブレード圧Pを可変にしている点が、前記実施の形態1と相違する。
【0054】
図6に示すように、現像部5の現像ケース59には、ステッピングモータ135が固設されている。ステッピングモータ135のモータ軸135aには、偏心カム130が設置されている。
一方、ドクタブレード54を保持する保持部材55は、2つの現像側板58にそれぞれ設けられたレール部(不図示である。)に挟まれて、図中の矢印X方向にのみ移動するように支持されている。また、保持部材55の後端には、偏心カム130が当接している。
【0055】
このような構成によって、保持部材55には、ドクターブレード54の弾性力によって、現像ローラ51から離脱する方向への付勢力が作用する。一方、その付勢力による保持部材55の移動は、保持部材55に当接する偏心カム130によって規制される。
換言すると、保持部材55の矢印X方向の位置は、偏心カム130によって定まる。そして、保持部材55の矢印X方向の位置が定まることによって、ドクターブレード54の現像ローラ51に対するブレード圧Pが定まる。
【0056】
ここで、偏心カム130は、その回転中心から周面までの距離が、ステッピングモータ135の回転に対応して数段階に可変できるように形成されている。これにより、制御部90によってステッピングモータ135の回転角度を制御して、保持部材55を矢印X方向に移動させるとともに、ブレード圧Pを変動させることができる。
【0057】
詳しくは、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が低いと判断されると、ステッピングモータ135に制御信号(パルス信号)が転送されて、モータ軸135aに連結された偏心カム130が所定回転方向に所定角度だけ回転する。そして、偏心カム130の回転によって、保持部材55は現像ローラ51から離脱する方向に移動して、ブレード圧Pは小さくなる。
ブレード圧Pが小さくなると、ドクターブレード54による現像ローラ51上のトナーTに対する規制量が低下して現像能力が向上するために、画像濃度は高くなる。こうして、低い画像濃度は、適正な画像濃度に修正される。
【0058】
これに対して、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が高いと判断されると、ステッピングモータ135に制御信号が転送されて、偏心カム130が上述の回転方向に対して逆方向に所定角度だけ回転する。そして、偏心カム130の回転によって、保持部材55は現像ローラ51に近づく方向に移動して、ブレード圧Pは大きくなる。
ブレード圧Pが大きくなると、ドクターブレード54による現像ローラ51上のトナーTに対する規制量が増加して現像能力が低下するために、画像濃度は低くなる。こうして、高い画像濃度は、適正な画像濃度に修正される。
【0059】
次に、再び図5を参照して、上述の制御について、さらに詳しい具体例について述べる。ここで、本実施の形態2においては、上述した構成によって、3つの現像パラメータのうち、ブレード圧Pのみが可変される。
図5を参照して、感光体上トナー付着量が0.4〜0.7mg/cm2となって、画像濃度センサ出力値が0.3〜0.4ボルトとなる場合には、制御部90は、適正な画像濃度であると判断して、ブレード圧Pの調整をおこなわない。すなわち、デフォルト時のブレード圧Pは2N/m2に設定されているために、ドクタブレード54位置を移動させることなく、ブレード圧Pは2N/m2に維持される。
【0060】
これに対して、感光体上トナー付着量が0.4mg/cm2未満となって、画像濃度センサ出力値が0.4ボルトを超える場合には、制御部90は、画像濃度が低いと判断して、ブレード圧Pが小さくなるように調整する。すなわち、ブレード圧Pはデフォルト時の2N/m2から1N/m2に減少される。これによって、現像能力は向上して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
また、感光体上トナー付着量が0.7mg/cm2を超えて、画像濃度センサ出力値が0.3ボルト未満となる場合には、制御部90は、画像濃度が高いと判断して、ブレード圧Pが大きくなるように調整する。すなわち、ブレード圧Pはデフォルト時の2N/m2から3N/m2に増加される。これによって、現像能力は低下して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
【0061】
以上説明したように、本実施の形態2のように構成された画像形成装置においては、パッチパターンAの画像濃度に応じてブレード圧Pを変動させることで現像能力を可変できるので、前記実施の形態1と同様に、使用環境変動や現像剤Tの経時劣化等が生じる場合であっても、画像濃度が安定した画像品質の良好な画像を提供することができる。
【0062】
なお、本実施の形態2では、ブレード圧Pを変動させることで現像剤Tに対する規制量を変動させて、現像能力を可変する構成とした。しかし、本発明の適用は、これに限定されることはない。例えば、ドクターブレード54の現像ローラ51に対する当接角度を変動させることで規制量を変動させて、現像能力を可変することもできる。
【0063】
実施の形態3.
図7にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図7は、実施の形態3における画像形成装置の要部を示す断面図であり、現像部5の一部を上方からみたものである。本実施の形態3の画像形成装置は、現像能力の可変手段として現像ギャップGの替わりに供給ローラ線速比Rを可変にしている点が前記実施の形態1と相違し、ブレード圧Pの替わりに供給ローラ線速比Rを可変にしている点が前記実施の形態2と相違する。
【0064】
図7に示すように、現像部5の現像側板58には、モータ140が固設されている。このモータ140にはトナー供給ローラ53の軸部53aが連結されており、これによりトナー供給ローラ53は回転駆動される。
ここで、トナー供給ローラ53は、モータ140を制御する制御部90に設けられたインバータ回路90aによって、その回転数を変動できるように構成されている。換言すると、トナー供給ローラ53は、現像ローラ51との当接部における現像ローラ51に対する線速比(供給ローラ線速比R)を可変できるように構成されている。
【0065】
詳しくは、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が低いと判断されると、モータ140に制御信号が転送されて、トナー供給ローラ53の回転数が大きくなるように設定される。
供給ローラ線速比Rが大きくなると、トナー供給ローラ53による現像ローラ51へのトナーTの供給量が増加して現像能力が向上するために、画像濃度は高くなる。こうして、画像濃度の低下は、修正される。
【0066】
これに対して、画像濃度センサ7の検出結果に基づいて制御部90で画像濃度が高いと判断されると、モータ140に制御信号が転送されて、トナー供給ローラ53の回転数が小さくなるように設定される。
供給ローラ線速比Rが小さくなると、トナー供給ローラ53による現像ローラ51へのトナーTの供給量が減少して現像能力が低下するために、画像濃度は低くなる。こうして、高い画像濃度は、適正な画像濃度に修正される。
【0067】
次に、再び図5を参照して、上述の制御について、さらに詳しい具体例について述べる。ここで、本実施の形態3においては、上述した構成によって、3つの現像パラメータのうち、供給ローラ線速比Rのみが可変される。
図5を参照して、感光体上トナー付着量が0.4〜0.7mg/cm2となって、画像濃度センサ出力値が0.3〜0.4ボルトとなる場合には、制御部90は、適正な画像濃度であると判断して、供給ローラ線速比Rの調整をおこなわない。すなわち、デフォルト時の供給ローラ線速比Rは1.6に設定されているために、トナー供給ローラ53の回転数を変動させることなく、供給ローラ線速比Rは1.6に維持される。
【0068】
これに対して、感光体上トナー付着量が0.4mg/cm2未満となって、画像濃度センサ出力値が0.4ボルトを超える場合には、制御部90は、画像濃度が低いと判断して、供給ローラ線速比Rが大きくなるようにトナー供給ローラ53の回転数を調整する。すなわち、供給ローラ線速比Rはデフォルト時の1.6から2.2に増加される。これによって、現像能力は向上して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
また、感光体上トナー付着量が0.7mg/cm2を超えて、画像濃度センサ出力値が0.3ボルト未満となる場合には、制御部90は、画像濃度が高いと判断して、供給ローラ線速比Rが小さくなるようにトナー供給ローラ53の回転数を調整する。すなわち、供給ローラ線速比Rはデフォルト時の1.6から1.2に減少される。これによって、現像能力は低下して、感光体上トナー付着量が矢印Hの適正範囲内におさまることになる。
【0069】
以上説明したように、本実施の形態3のように構成された画像形成装置においては、パッチパターンAの画像濃度に応じて供給ローラ線速比Rを変動させることで現像能力を可変できるので、前記各実施の形態と同様に、使用環境変動や現像剤Tの経時劣化等が生じる場合であっても、画像濃度が安定した画像品質の良好な画像を提供することができる。
【0070】
なお、本実施の形態3では、供給ローラ線速比Rを変動させることで現像ローラ51への現像剤Tの供給量を変動させて、現像能力を可変する構成とした。しかし、本発明の適用は、これに限定されることはない。例えば、トナー供給ローラ53におけるナイロンブラシの現像ローラ51に対する喰い込み量を変動させることで供給量を変動させて、現像能力を可変することもできる。
【0071】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態の中で示唆した以外にも、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、装置の使用環境変動や現像剤の経時劣化等が生じた場合であっても、画像濃度等の画像品質の劣化のない画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1における画像形成装置の全体を示す構成図である。
【図3】図1及び図2の画像形成装置における像担持体及び検出部を示す斜視図である。
【図4】図1及び図2の画像形成装置における現像ギャップ調整部を示す断面図である。
【図5】画像濃度に対する現像パラメータの制御値を示すグラフである。
【図6】この発明の実施の形態2における画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図7】この発明の実施の形態3における画像形成装置の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置、 2 感光体ドラム(像担持体)、
2a、51a、53a、58a 軸部、 3 帯電部、 4 書込部、
5 現像部、 7 画像濃度センサ(検出部)、 7a 発光素子、
7b 受光素子、 10 転写部、 11 クリーニング部、
51 現像ローラ(現像剤担持体)、 53 トナー供給ローラ(供給部材)、
54 ドクタブレード(規制部材)、 55 保持部材、
56、57 撹拌部材、 58 現像側板、 59 現像ケース、
80 I/Oインターフェース、 90 制御部、 100 ドラム駆動部、
111、112 本体側板、 120 現像ギャップ調整部(可変手段)、
121 モータ、 122 ギア、 123 押圧部材、 123a ギア部、
123b ネジ部、 125 引張スプリング、 130 偏心カム、
135 ステッピングモータ、 140 モータ。
Claims (10)
- 像担持体と、
前記像担持体上に形成される潜像を現像するとともに現像剤を収納する現像部と、
前記潜像を現像するための現像能力を可変できる可変手段と、
前記像担持体上に形成される顕像の画像濃度を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて前記可変手段を制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記検出結果が予め定めた範囲内におさまるように前記可変手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記現像部は、前記像担持体に対して対向するように設置されるとともに前記現像剤を担持する現像剤担持体を備え、
前記可変手段は、前記現像剤担持体と前記潜像との間に形成される電界の強さを可変することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記現像剤担持体は、前記像担持体に対してギャップを設けて設置され、
前記可変手段は、前記ギャップの大きさを変動させて前記電界の強さを可変することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記現像部は、前記像担持体に対して対向するように設置される現像剤担持体と、前記現像剤担持体上に担持される現像剤の量を規制する規制部材とを備え、
前記可変手段は、前記規制部材による前記現像剤の規制量を可変することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記規制部材は、前記現像剤担持体に当接するように設置され、
前記可変手段は、前記規制部材の前記現像剤担持体に対する当接圧を変動させて前記規制量を可変することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記現像部は、前記像担持体に対して対向するように設置される現像剤担持体と、前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材とを備え、
前記可変手段は、前記供給部材による前記現像剤の供給量を可変することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記供給部材は、前記現像剤担持体に当接するとともに回転可能に設置され、
前記可変手段は、前記供給部材の回転数を変動させて前記現像剤の供給量を可変することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記現像剤は、トナーからなる1成分現像剤であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記顕像は、非画像領域に形成されるパッチパターンであることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
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2003
- 2003-02-03 JP JP2003026302A patent/JP2004239978A/ja active Pending
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