JPH1049018A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1049018A
JPH1049018A JP20212896A JP20212896A JPH1049018A JP H1049018 A JPH1049018 A JP H1049018A JP 20212896 A JP20212896 A JP 20212896A JP 20212896 A JP20212896 A JP 20212896A JP H1049018 A JPH1049018 A JP H1049018A
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JP
Japan
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cleaning blade
image
toner
forming apparatus
image forming
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JP20212896A
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English (en)
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Koji Matsushita
浩治 松下
Shingo Hirota
眞吾 廣田
Kuniaki Kashiwakura
邦章 柏倉
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体上に静電潜像を形成し、潜像をトナ
ーにより現像して可視トナー像とし、トナー像を記録材
に転写定着させる画像形成装置であり、転写後、像担持
体上に残留するトナーを除去するための、エッジ部分が
像担持体に圧接されるクリーニングブレードを含むクリ
ーニング装置を備える画像形成装置であって、像担持体
表面がクリーニングブレードに対し連続移動していると
きは勿論のこと、像担持体表面がクリーニングブレード
に対し低速で移動しているとき、特に像担持体が停止し
ようとするときでも、また、使用環境温度が高いときに
も、トナーの種類にかかわらず、クリーニングブレード
と像担持体との摩擦による異音の発生を抑制できる画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 クリーニングブレード611は、硬度が
60°以上80°以下であるとともに、反発弾性が10
%以上65%以下であり、残留トナーは帯電量絶対値が
5μC/g以上50μC/g以下である画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置、特
に、感光体や誘電体等の像担持体上に形成されたトナー
像を記録材へ転写したあと該像担持体上に残留するトナ
ーを除去するための該像担持体に圧接されるクリーニン
グブレードを含むクリーニング装置を備える画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機、ファクシミリ、
プリンタ等の画像形成装置においては、感光体や誘電体
等の像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像
剤であるトナーにより現像して、通常は、該トナー像が
記録材に転写される。このとき、大部分のトナーは記録
材に転写されるが、一部のトナーは像担持体上に残留す
る。残留トナーは画像不良等の発生の原因となるため、
クリーニング装置により除去される。
【0003】クリーニング装置は種々のタイプのものが
提案されているが、例えば、クリーニングブレードを使
用するタイプのクリーニング装置においては、クリーニ
ングブレードのエッジ部分が像担持体に圧接され、該エ
ッジ部分により像担持体上の残留トナーは掻き落とされ
る。このタイプのクリーニング装置の場合、クリーニン
グブレードのエッジ部を像担持体に圧接して使用してい
ると、像担持体の表面移動に伴って異音が発生すること
がある。
【0004】この点、例えば特開平1─105983号
公報によると、クリーニングブレードの突き出し量を8
mm前後とし、そのゴム硬度を常温で65〜70度と
し、反発弾性を常温で35%前後とすることにより、さ
らにこれに加えてクリーニングブレードの像担持体への
圧接力を45〜55g/cmとし、クリーニングブレー
ドの厚さを2〜3mmとすることにより、クリーニング
性能を向上させることができるとともに、像担持体及び
クリーニングブレードエッジ部の摩耗や異音の発生を抑
制できることが開示されている。
【0005】また、特開平3−20768号公報による
と、像担持体材質として粘度平均分子量1.0×104
〜5.0×104 のビスフェノールZ型ポリカーボネイ
ト樹脂を含むものを採用し、またクリーニングブレード
をポリウレタンゴムからなるカウンター方式のものと
し、このゴム硬度をJIS A60〜70°、ヤング率
を38〜58Kgf/cm2 、厚さを1.5〜2.0m
m、突き出し量を9〜13mm、像担持体への圧接力を
1.3〜1.9g/cmとすることにより、ポリカーボ
ネイト樹脂の有する優れた機械的耐久性、塗布性が保た
れ、且つ像担持体とクリーニングブレードとの摩擦によ
る異音の発生が抑制されるとともに、クリーニング性能
を向上させることができることが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平1−105983号公報及び特開平3−20768
号公報が教える各画像形成装置は、いずれも、どのよう
なトナーを用いる場合にも異音の発生を抑制できるわけ
ではなく、クリーニングブレードが掻き取るトナーの種
類によっては異音の発生を抑制することができない。ま
た、像担持体表面がクリーニングブレードに対し低速で
移動しているとき、特に像担持体が停止しようとすると
き、及び画像形成装置の使用環境温度が高いときには異
音が発生し易くなる。
【0007】そこで本発明は、像担持体上に静電潜像を
形成し、該潜像をトナーにより現像して可視トナー像と
し、該トナー像を記録材に転写定着させる画像形成装置
であり、転写後、該像担持体上に残留するトナーを除去
するための、エッジ部分が該像担持体に圧接されるクリ
ーニングブレードを含むクリーニング装置を備える画像
形成装置であって、像担持体表面がクリーニングブレー
ドに対し連続移動しているときは勿論のこと、像担持体
表面がクリーニングブレードに対し低速で移動している
とき、特に像担持体が停止しようとするときでも、ま
た、使用環境温度が高いときにも、トナーの種類にかか
わらず、クリーニングブレードと像担持体との摩擦によ
る異音の発生を抑制できる画像形成装置を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、像担持体上に静電潜像を形成し、該潜像を
トナーにより現像して可視トナー像とし、該トナー像を
記録材に転写定着させる画像形成装置であり、転写後、
該像担持体上に残留するトナーを除去するための、エッ
ジ部分が該像担持体に圧接されるクリーニングブレード
を含むクリーニング装置を備える画像形成装置であっ
て、前記クリーニングブレードは、硬度が60°以上8
0°以下、好ましくは66°以上80°以下、より好ま
しくは68°以上80°以下であるとともに、反発弾性
が10%以上65%以下、好ましくは25%以上65%
以下、より好ましくは38%以上65%以下であり、前
記残留トナーは、帯電量絶対値が5μC/g以上50μ
C/g以下、好ましくは10μC/g以上50μC/g
以下であることを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0009】本発明において、クリーニングブレードの
硬度を60°以上80°以下に設定したのは、後述する
実験で示されるように、60°以上であれば異音の発生
が実用上問題ない程度に抑制されるからであり、80°
以下であれば実用上要求されるクリーニング性能を達成
できるクリーニングブレードを得ることができるからで
ある。従って硬度については60°以上、好ましくは6
6°以上、より好ましくは68°以上で、80°以下
の、クリーニングブレードとして機能する硬度を選べば
よい。なお、ここで言う「硬度」は、クリーニングブレ
ードを約12mmの厚さになるように複数重ねたもの
を、温度25℃、湿度50%の環境下で、JIS A形
ゴム硬度計を用いて、1000gの荷重をかけて垂直に
押圧して得られる硬度である。
【0010】また、本発明において、クリーニングブレ
ードの反発弾性を10%以上65%以下に設定したの
は、後述する実験で示されるように、10%以上であれ
ば異音の発生が実用上問題ない程度に抑制されるからで
あり、65%以下であれば実用上要求されるクリーニン
グ性能を達成できるクリーニングブレードを得ることが
できるからである。従って反発弾性については10%以
上、好ましくは25%以上、より好ましくは38%以上
で、65%以下の、クリーニングブレードとして機能す
るものを選べばよい。
【0011】また、本発明において、トナーの帯電量絶
対値を5μC/g以上50μC/g以下に設定したの
は、後述する実験で示されるように、5μC/g以上で
あれば異音の発生が実用上問題ない程度に抑制されるか
らである。また、5μC/gより小さいとトナーの飛散
が多くなりがちで、これが画像上トナーかぶりや画像形
成装置内の汚れの原因となるからである。また、50μ
C/gより大きいと現像性が悪くなりがちで、これによ
り画像上濃度が不足して実用的ではないからである。
【0012】本発明の画像形成装置によると、クリーニ
ングブレードの硬度、反発弾性、及びトナーの帯電量絶
対値を前記範囲の値に設定しているため、後述する実験
で示されるように、異音の発生が抑制される。すなわ
ち、本発明の画像形成装置では、クリーニングブレード
の硬度が60°以上と大きいため、クリーニングブレー
ドのエッジ部のニップ幅が小さくなって、像担持体進行
方向以外のクリーニングブレードの振動が殆ど無くな
り、その結果、異音の発生を防止できる。
【0013】また、クリーニングブレードの反発弾性が
70〜80%程度より高いときには、その振動が減衰し
難く異音が発生し易くなり、逆に反発弾性が低すぎると
エッジ部の振動エネルギがクリーニングブレード自体に
吸収されて熱となって、クリーニングブレードのニップ
部が局部的に高温となり、その結果、クリーニングブレ
ードの反発弾性が局部的に高くなって、異音が発生し易
くなる。本発明の画像形成装置では、クリーニングブレ
ードの反発弾性を10%以上65%以下としているた
め、異音の発生を抑制できる。
【0014】また、本発明の画像形成装置では、トナー
の帯電量絶対値が5μC/g以上と大きいため、像担持
体に対する残留トナーの吸着力が高くなって、極微小径
の残留トナー等がわずかにクリーニングブレードと像担
持体との間をすり抜けることで潤滑効果が増大し、その
結果、クリーニングブレードのエッジ部の振動の振幅が
小さくなって異音の発生を防止できる。
【0015】前記像担持体には、例えば、感光体や誘電
体を用いることができる。感光体としては、有機感光体
(OPC)、セレンヒ素感光体、セレンテルル感光体、
セレン感光体、CdS感光体、アモルファスシリコン感
光体等の公知のものを例示できる。また、誘電体として
は、ポリカーボネイト、ポリエステル、ポリアミド、ア
セテート、アクリル、ポリエチレン、ポリイミド、ポリ
ウレタン等からなるものを例示できる。いずれにしても
像担持体の形状は、ドラム状やベルト状等を例示でき
る。
【0016】前記クリーニングブレードの材質は、耐摩
耗性、耐オゾン性、耐トナー性、化学的安定性(像担持
体との反応性が低い)、加工性等に優れることが要求さ
れる。このような材料としては、ポリウレタン系樹脂、
ポリテトラフルオロエチレン樹脂等を用いることができ
るが、この限りではない。前記クリーニングブレードの
像担持体への圧接方式は、カウンター方式、トレーリン
グ方式のいずれも採用できる。なお、カウンター方式は
図10(A)に示す方法によりクリーニングブレードを
像担持体に当接させる方式であり、トレーリング方式は
図10(B)に示す方法によりクリーニングブレードを
像担持体に当接させる方式である。
【0017】前記クリーニングブレードの像担持体への
圧接力は0.5g/mm以上5g/mm以下程度が好ま
しい。これは、0.5g/mmより小さいとトナー阻止
力が弱くなりトナーの拭き残しが発生し易くなるからで
あり、5g/mmより大きいと像担持体とクリーニング
ブレード間の摩擦力が大きすぎて、クリーニングブレー
ドの振動により異音が発生し易くなるからである。ま
た、この場合、クリーニングブレードのニップ幅も大き
くなるために、この点からもクリーニングブレードが振
動し易くなり、その結果、異音が発生し易くなる。さら
に、この場合、クリーニングブレードの他の条件(例え
ばブレード材質)を調整することによっても異音の発生
を抑制することは困難である。
【0018】なお、前記圧接力の範囲では、クリーニン
グブレードのエッジ部と像担持体との摩擦が大きく、ク
リーニングブレードのエッジ部が振動することで異音が
発生し易い。この異音は、像担持体の移動速度が小さい
ときや像担持体の停止間際に特に発生し易くなる。従っ
て、本発明ではクリーニングブレードの硬度、反発弾性
及びトナーの帯電量絶対値を前記規定した範囲内の値と
することで異音の発生を抑制しようとしている。
【0019】本発明の画像形成装置の使用環境は、クリ
ーニングブレードの温度が2℃以上50℃以下程度に維
持されるものであることが好ましい。これは、2℃より
低いと一般的にクリーニングブレード材料のガラス転移
点に近くなりブレードのクリーニング性能が低下するか
らであり、50℃より高いと、クリーニングブレードの
反発弾性が70〜80%を越えて大きくなり過ぎるた
め、振動により異音が発生し易くなるからである。ま
た、特に高温高湿下では残留トナーの帯電量絶対値が低
下するため、異音が発生し易くなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1(A)は本発明に係る画像形
成装置の1例の概略構成図である。この装置は、像担持
体であるドラム状感光体11を備え、感光体ドラム11
の周辺に帯電装置として帯電ローラ21、現像装置3
1、転写装置として転写ローラ41、記録材の除電及び
分離装置として除電針51及びクリーニング装置61が
この順序で配置されている。感光体11は図中矢印で示
すように、反時計回りに回転駆動される。
【0021】帯電ローラ21には、交流電圧にマイナス
直流電圧を重畳することができる電源が接続されてお
り、感光体ドラム11表面をマイナス電位に帯電させる
ことができる。記録像光Lは、帯電ローラ21と現像装
置31の間から感光体11表面の前記帯電ローラ21に
より一様に帯電せしめられた領域に照射される。記録像
光Lは、画像形成装置がアナログ複写機の場合、照明ラ
ンプ、反射ミラー、結像レンズ等を含む光学走査系によ
り原稿画像の反射光が導かれるものである。画像形成装
置がデジタル複写機の場合、前記光学走査系により読み
取られた原稿画像がCCD等のイメージセンサにより光
電変換され、一旦メモリ等の記憶手段に記憶され、該記
憶手段に記憶されているデータに基づいて半導体レーザ
等を含む露光手段により照射されるものである。画像形
成装置がプリンタ、ファクシミリの場合、該プリンタ、
ファクシミリに接続されるコンピュータ等のホスト機器
から入力される画像データに基づいて半導体レーザ等を
含む露光手段により照射されるものである。
【0022】感光体ドラム11は有機感光体(OPC)
を使用している。この有機感光体は、図1(B)に示す
ように、円筒状のアルミニウム素管111の表面に、ビ
スアゾ顔料及びバインダー樹脂よりなる厚さ1μm以下
の電荷発生層112、ヒドラゾン誘導体とポリカーボネ
イト樹脂よりなる厚さ約23μmの電荷輸送層113を
この順に積層して形成したものである。
【0023】現像装置31は、帯電ローラ21によって
負極性に帯電された感光体ドラム11に、ネガの記録像
光Lを照射することにより作成されるポジの静電潜像
を、現像装置31内に収容されている帯電された粉体や
粒子により顕像化することができるもので、本例では正
極性に帯電した非磁性トナー粉体と磁性キャリアを用い
る2成分乾式現像方式により静電潜像をポジに顕像化す
ることができるものである。
【0024】クリーニング装置61は、ポリウレタン系
樹脂からなるクリーニングブレード611を備えてお
り、ブレード611はエッジ部分が感光体ドラム11に
圧接されている。クリーニングブレード611はそのエ
ッジ部分がカウンター方式で感光体ドラム11に当接し
ている。この画像形成装置において、ブレード611の
硬度は常温で60°以上80°以下、好ましくは66°
以上80°以下、より好ましくは68°以上80°以下
であり、ブレード611の反発弾性は常温で10%以上
65%以下、好ましくは25%以上65%以下、より好
ましくは38%以上65%以下であり、ブレード611
のドラム11への圧接力は0.5g/mm以上5g/m
m以下である。また、用いるトナーは単位重量あたりの
帯電量の絶対値が5μC/g以上50μC/g以下、好
ましくは10μC/g以上50μC/g以下である。ま
た、この画像形成装置の使用環境温度は2℃以上50℃
以下である。また、湿度は5%以上85%以下である。
【0025】この画像形成装置によると、図1(A)中
反時計回りに回転駆動される感光体ドラム11は、その
表面を帯電ローラ21により負電位に均一に帯電され、
帯電された感光体ドラム11に記録像光Lが照射される
ことにより記録像光Lに応じた静電潜像が形成される。
静電潜像は現像装置31によりトナー像とされ、図示し
ない給紙手段により供給される記録材に転写ローラ41
により転写される。トナー像が転写された記録材は、除
電針51により感光体ドラム11から分離された後、図
示しない定着手段によりトナー像が定着され、装置外に
排出される。
【0026】一方、記録材に転写されずに感光体ドラム
11に残留したトナーは、次の画像形成工程に悪影響を
及ばさないように、クリーニング装置61により除去さ
れる。なお、画像調整用として感光体ドラム11上に作
成されるパターン等は記録材に転写されず、そのままク
リーニング装置61により除去される。トナーを除去す
るにあたり、クリーニングブレード611は、そのエッ
ジ部分が感光体ドラム11の表面に押し当てられ、該エ
ッジ部分で残留トナーを掻きとる。
【0027】以下、図1に示すタイプの画像形成装置を
用いて、クリーニングブレードの硬度と異音発生との関
係、クリーニングブレードの反発弾性と異音発生との関
係及びトナーの単位重量あたりの帯電量絶対値と異音発
生との関係をそれぞれ調べた実験について説明する。な
お、以下の実験はいずれも常温(室温)常湿環境下で行
った。
【0028】図6は、クリーニングブレードの常温での
硬度及び感光体ドラム表面の移動速度と異音発生状況と
の関係を示した図である。異音が発生した場合を×で、
発生しなかった場合を○で示した。クリーニングブレー
ドの硬度は、クリーニングブレード材料であるポリウレ
タン系樹脂の種類をアジペート系、カプロラクトン系等
に変化させたり、クリーニングブレードの製造方法やそ
の条件を変化させることで種々変えている。なお、クリ
ーニングブレード611の常温での反発弾性を7〜61
%、感光体11へのブレード圧接力を2g/mm、トナ
ーの単位重量あたりの帯電量絶対値を10μC/gとし
た。
【0029】これによると、クリーニングブレードの硬
度が60°以上であれば、感光体ドラムの表面移動速度
が100mm/sec又は200mm/secのときは
異音が発生するが、感光体ドラムの表面移動速度が30
0mm/secと大きいときには異音は発生しない。連
続回転時の感光体ドラム表面の移動速度は、高速複写機
等の高速画像形成装置の場合、通常300mm/sec
程度であるため、クリーニングブレードの硬度が60°
以上であれば、クリーニングブレードの反発弾性等の諸
条件を前記値に設定したとき、異音の発生に関して実用
上問題は生じないことが分かる。また、クリーニングブ
レードの硬度が66°以上であれば、感光体ドラムの表
面移動速度が200mm/secのときにも異音が発生
しなくなり、クリーニングブレードの硬度が68°以上
であれば、感光体ドラムの表面移動速度が100mm/
secのときにも異音が発生しなくなった。このよう
に、クリーニングブレードの硬度が68°以上であれ
ば、どのようなプロセススピードの画像形成装置にでも
ほぼ対応できることが分かる。
【0030】このようにクリーニングブレードの硬度は
60°以上であれば大きいほど異音発生をより抑制でき
ることが分かる。これは、クリーニングブレードの硬度
が大きいと、クリーニングブレードのエッジ部のニップ
幅が小さくなって感光体ドラムの進行方向以外での振動
が殆どなくなり、その結果、異音発生が抑制されるもの
と考えられる。
【0031】また、ここではクリーニングブレードの硬
度が80°より大きいものについては実験していない
が、硬度が80°より大きくなってくるとクリーニング
性能が低下することが予測されるため、80°以下とす
ることが望ましい。また、図7はクリーニングブレード
の常温での反発弾性及び感光体ドラムの表面移動速度と
異音発生状況との関係を示した図である。異音が発生し
た場合を×で、発生しなかった場合を○で示した。クリ
ーニングブレードの反発弾性は前記硬度の場合と同様に
して種々変化させた。なお、クリーニングブレード61
1の常温での硬度を59〜79°、感光体11へのブレ
ード圧接力を2g/mm、トナーの単位重量あたりの帯
電量絶対値を10μC/gとした。
【0032】これによると、クリーニングブレードの反
発弾性が10%以上であれば、感光体ドラムの表面移動
速度が100mm/sec又は200mm/secのと
きは異音が発生するが、感光体ドラムの表面移動速度が
300mm/secと大きいときには異音は発生してい
ない。連続回転時の感光体ドラムの表面移動速度は、高
速複写機等の高速画像形成装置の場合、通常300mm
/sec程度であるため、クリーニングブレードの反発
弾性が10%以上であれば、クリーニングブレードの硬
度等の諸条件を前記値に設定したとき、異音の発生に関
して実用上問題は生じないことが分かる。また、クリー
ニングブレードの反発弾性が25%以上であれば、感光
体ドラムの表面移動速度が200mm/secのときに
も異音が発生しなくなり、クリーニングブレードの反発
弾性が38%以上であれば、感光体ドラムの表面移動速
度が100mm/secのときにも異音が発生しなくな
った。このように、クリーニングブレードの反発弾性が
38%以上であれば、どのようなプロセススピードの画
像形成装置にでもほぼ対応できることが分かる。
【0033】このように、クリーニングブレードの反発
弾性は10%以上であれば大きいほど異音発生をより効
率よく抑制できることが分かる。これはクリーニングブ
レードの反発弾性が大きいと、クリーニングブレードの
エッジ部の振動エネルギをクリーニングブレード自体が
吸収し難く、その結果、異音発生が抑制されるのではな
いかと考えられる。
【0034】また、ここではクリーニングブレードの反
発弾性が65%より大きいものについては実験していな
いが、反発弾性が65%より大きいとクリーニングブレ
ードの反転現象(めくれ)が生じて、クリーニング性能
が低下する恐れが強くなることが予測されるため65%
以下とすることが望ましい。また、図8はクリーニング
ブレードの常温での硬度及び反発弾性と異音発生状況と
の関係を示した図である。クリーニングブレードの硬度
及び反発弾性は前記と同様にして種々変化させた。な
お、感光体11へのブレード圧接力を2g/mm、トナ
ーの単位重量あたりの帯電量絶対値を10μC/gとし
た。
【0035】これによると、クリーニングブレードの硬
度が60°以上で且つ反発弾性が10%以上であれば、
感光体ドラムの表面移動速度が300mm/secと大
きいときには異音は発生していない。連続回転時の感光
体ドラムの表面移動速度は、高速複写機等の高速画像形
成装置の場合、通常300mm/sec程度であるた
め、クリーニングブレードの硬度が60°以上且つ反発
弾性が10%以上であれば、異音の発生に関して実用上
問題は生じないことが分かる。また、クリーニングブレ
ードの硬度が66°以上で且つ反発弾性が25%以上で
あれば、感光体ドラムの表面移動速度が200mm/s
ecのときにも異音が発生しなくなり、クリーニングブ
レードの硬度が68°以上で且つ反発弾性が38%以上
であれば、感光体ドラムの表面移動速度が100mm/
secのときにも異音が発生しなくなった。すなわち、
硬度が68°以上で且つ反発弾性が38%以上であれ
ば、どのようなプロセススピードの画像形成装置にでも
ほぼ対応できることが分かる。
【0036】なお、前記の図6、7及び8に結果を示し
た各実験を、それぞれ温度35℃、湿度85%として行
ったところ、ブレード近辺の温度は53℃となり、異音
が発生し易くなった。本発明の画像形成装置の使用環境
は、異音発生を抑制するために温度は50℃以下とする
ことが望ましく、トナーの帯電量絶対値を大きくするた
めにも湿度は85%以下とすることが望ましい。
【0037】なお、図1に示す画像形成装置において
は、像担持体として、円筒状のアルミニウム素管表面
に、ビスアゾ顔料及びバインダー樹脂よりなる電荷発生
層、ヒドラゾン誘導体とポリカーボネイト樹脂よりなる
電荷輸送層をこの順に積層して形成した有機感光体を使
用したが、この他、円筒状のアルミニウム素管にアルマ
イト処理を行い、フタロシアニン系顔料及びバインダー
樹脂よりなる電荷発生層、ヒドラゾン誘導体とポリカー
ボネイト樹脂よりなる電荷輸送層をこの順に積層して形
成した有機感光体を使用することもできる。また、導電
性基板の上に電荷発生層、電荷輸送層及びオーバーコー
ト層を設けたものや、電荷発生層と電荷輸送層を逆積層
したものや、導電性基板の上にアンダーコート層を設け
たもの等を使用することもできる。有機感光体以外に
も、既述のとおり、像担持体としてセレンヒ素感光体、
セレンテルル感光体、セレン感光体、CdS感光体、ア
モルファスシリコン感光体や誘電体を使用することもで
きる。
【0038】また、ここでは帯電手段として帯電ローラ
を用いたが、この他、スコロトロン帯電チャージャー、
帯電ブラシ、回転帯電ブラシ等の公知の帯電手段を用い
ることもできる。また、ここでは転写手段として転写ロ
ーラを用いたが、この他、転写チャージャー等の公知の
転写手段を用いることもできる。
【0039】また、ここでは分離手段として除電針を用
いたが、この他、分離チャージャー等の公知の分離手段
を用いることもできる。また、ここではクリーニング手
段としてカウンター方式で像担持体に圧接されるクリー
ニングブレードを用いたが、トレーリング方式で像担持
体に圧接されるクリーニングブレードを用いてもよく、
さらに掻き落したトナーを収納するための廃トナーボト
ルに該廃トナーを搬送するための搬送スクリューを設け
てもよい。また、クリーニングブレードを採用すること
に加え、像担持体上の紙粉や異物を取り除いたり、像担
持体上の残留トナーをかきとったり、逆にトナー等の少
ない像担持体の部分にトナー等を供給したり、バイアス
電源を接続することで残留トナーの帯電量を制御できる
クリーナーブラシ、クリーナーローラを備えることもで
きる。また、ここではクリーニングブレード材料として
ポリウレタン系樹脂を用いたが、この他、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂等を使用することもできる。
【0040】また、ここでは現像装置として2成分乾式
現像方式によるものを用いたが、この他トナー粉体のみ
を用いる1成分乾式現像方式等による現像装置を用いる
こともできる。本発明の画像形成装置は、クリーニング
前の像担持体の表面電位やトナーの帯電量を制御するた
めのクリーナー前チャージャや、光除電装置等の除電手
段を備えることもできる。
【0041】上記のように本発明の画像形成装置は像担
持体等の組み合わせにより様々な態様をとることがで
き、その例を図2〜5に示す。図2〜図5はいずれも本
発明にかかる画像形成装置の概略構成図である。図2の
画像形成装置は、像担持体として図1に示すものと同じ
有機感光体ドラム11を備え、その周辺に、スコロトロ
ン帯電チャージャー22、現像装置31、転写チャージ
ャー42、分離チャージャー52、クリーナー前チャー
ジャー7、カウンター方式で感光体ドラム11に圧接さ
れるクリーニングブレード621や搬送スクリュー62
2を備えるクリーニング装置62、光除電装置8が配置
されている。記録像光Lは、ポジのものが帯電チャージ
ャー22と現像装置31の間から照射される。
【0042】図2に示す画像形成装置によると、記録材
上に転写されずに感光体ドラム11上に残留したトナー
は、直流成分がバイアスされた交流のクリーナー前チャ
ージャー7により残留トナーの帯電量が制御された後、
クリーニング装置62により除去される。また、画像調
整用として感光体ドラム11上に作成されるトナーパタ
ーン等も同様に、クリーニング装置62により除去され
る。
【0043】この画像形成装置においては、ブレード6
21の硬度、反発弾性及び感光体ドラム11への圧接
力、トナーの単位重量あたりの帯電量の絶対値並びに使
用環境温度及び湿度は図1の装置と同様の範囲内に設定
した。この画像形成装置を使用して、クリーナー前チャ
ージャー7により残留トナーの帯電量を10μC/gに
制御しながら前述と同様の実験を行ったところ、異音の
発生状況は図6〜8に示すものとほぼ同様の結果が得ら
れた。
【0044】次に、図2に示すタイプの画像形成装置を
用いて、直流成分がバイアスされた交流のクリーナー前
チャージャー7の直流成分を変えることにより、残留ト
ナーの帯電量絶対値を5μC/gに設定し、常温でのク
リーニングブレードの硬度及び反発弾性と異音発生状況
との関係を示した実験について説明する。なお、他の実
験条件(ブレード圧接角等)は図1の装置を用いて行っ
た、前記図8に結果を示した実験の場合と同様にした。
【0045】結果を図9に示す。これによると、クリー
ニングブレードの硬度が63°以上で且つ反発弾性が1
2%以上であれば、感光体ドラムの表面移動速度が30
0mm/secと大きいときには異音は発生していな
い。また、クリーニングブレードの硬度が67°以上で
且つ反発弾性が25%以上であれば、感光体ドラムの表
面移動速度が200mm/secのときにも異音が発生
しなくなり、クリーニングブレードの硬度が69°以上
で且つ反発弾性が40%以上であれば、感光体ドラムの
表面移動速度が100mm/secのときにも異音が発
生しなくなった。
【0046】図9の結果と残留トナーの帯電量絶対値を
10μC/gとして同様の実験を行った前記結果(図
8)とを比べると、残留トナーの帯電量が大きい方が異
音が発生し難いことが分かる。これは、帯電量絶対値が
大きい場合、感光体ドラムに対する残留トナーの吸着力
が高くなって極微小径の残留トナー等がクリーニングブ
レードと感光体ドラムとの間をすり抜けることによる潤
滑効果が増大し、その結果、クリーニングブレードのエ
ッジ部の振動の振幅が小さくなり異音発生が抑制される
ものと考えられる。
【0047】なお、クリーニングブレードは原料や製造
方法等により、通常その硬度及び反発弾性が±数°程度
及び±数%程度ばらつく。しかし残留トナーの帯電量絶
対値が5μC/g以上50μC/g以下であれば、今回
作成したクリーニングブレードの1/2〜1/3が感光
体ドラムの表面移動速度が100mm/secでも異音
が発生しない硬度及び反発弾性の範囲内にあった。今回
作成したクリーニングブレードは、原料や製造方法を変
えることで硬度及び反発弾性を意図的に変化させたもの
であるが、硬度及び反発弾性のばらつきを考慮しても、
残留トナーの帯電量絶対値が前記範囲内にあれば、作成
したクリーニングブレードの中から異音が発生しないク
リーニングブレードを選択できるといえる。さらに、残
留トナーの帯電量絶対値が10μC/g以上50μC/
g以下であれば、今回作成したクリーニングブレードの
2/3〜1/2が感光体ドラムの表面移動速度が100
mm/secでも異音が発生しない硬度及び反発弾性の
範囲内にあったことから、残留トナーの帯電量絶対値を
前記範囲内にすることにより、作成したクリーニングブ
レードの中から異音が発生しないクリーニングブレード
をさらに数多く選択できるといえる。
【0048】なお、クリーナー前チャージャー7により
残留トナーの帯電量を制御する例を示したが、転写装置
や分離装置の出力、トナーやキャリアの材質、現像装置
の攪拌機能等を適宜調整又は選択することでも、残留ト
ナーの帯電量を大まかに制御することができる。図3の
画像形成装置は、像担持体としてドラム状感光体12を
備え、その周辺に、帯電ブラシ23、現像装置32、転
写ローラ41、カウンター方式で感光体ドラム11に圧
接されるクリーニングブレード631やクリーナーブラ
シ632を備えるクリーニング装置63が配置されてい
る。記録像光Lは、帯電ブラシ23と現像装置32の間
から照射される。
【0049】感光体ドラム12は有機感光体(OPC)
を使用している。この有機感光体は、円筒状のアルミニ
ウム素管にアルマイト処理を行い、フタロシアニン系顔
料及びバインダー樹脂よりなる厚さ1μm以下の電荷発
生層、ヒドラゾン誘導体とポリカーボネイト樹脂よりな
る厚さ約20μmの電荷輸送層をこの順に積層して形成
したものである。
【0050】現像装置32は2成分乾式現像方式のもの
であり、マイナス極性に帯電した非磁性トナー粉体と磁
性キャリアにより、マイナス極性に帯電される感光体ド
ラム12にポジの記録像光Lを照射して作成するネガの
静電潜像に応じて、感光体ドラム12上に記録像に応じ
たポジのトナー像を形成する。現像装置32は、図1に
示す現像装置31とは逆極性のものを使用している。ま
た、クリーナーブラシ632には、バイアス電源(図示
せず)が接続されており、感光体ドラム12上に残留す
るトナーの帯電量を制御することもでき、図2に示すク
リーナ前チャージャー7と同様の機能も合わせもつ。
【0051】この画像形成装置においても、ブレード6
31の硬度、反発弾性及び感光体ドラム12への圧接
力、トナーの単位重量あたりの帯電量の絶対値並びに使
用環境温度及び湿度は図1の装置と同様の範囲内に設定
した。この画像形成装置を使用して前述と同様の実験を
行ったところ、異音の発生状況は、図6〜9に示すもの
とほぼ同様の結果が得られた。この実験の際、クリーナ
ーブラシ632に接続されているバイアス電源(図示せ
ず)を制御して、トナーの帯電量を、10μC/gに対
しては−10μC/gとし、5μC/gに対しては−5
μC/gにして実験を行ったことから、異音の発生とト
ナーの帯電量との関係は、トナーの帯電量については絶
対値を考慮すればよいことが分かった。
【0052】図4の画像形成装置は、像担持体として図
1に示すものと同じ有機感光体ドラム11を備え、その
周辺に、回転帯電ブラシ24、現像装置31、転写ロー
ラ41、トレーリング方式で感光体ドラム11に圧接さ
れるクリーニングブレード641やクリーナーローラ6
42を備えるクリーニング装置64が配置されている。
クリーナーローラ642はドラム11上の紙粉や異物を
除去したり、ドラム11上の残留トナーを掻き取った
り、逆にトナーの少ない部分にトナー等を供給したりす
る等の役割をする。記録像光Lは、回転帯電ブラシ24
と現像装置31の間から照射される。
【0053】この画像形成装置においても、ブレード6
41の硬度、反発弾性及び感光体ドラム11への圧接
力、トナーの単位重量あたりの帯電量の絶対値並びに使
用環境温度及び湿度は図1の装置と同様の範囲内に設定
した。クリーナーローラ642には、バイアス電源(図
示せず)が接続されており、感光体ドラム11上に残留
するトナーの帯電量を制御することもでき、図2に示す
クリーナ前チャージャー7と同様の機能も合わせもつ。
【0054】このバイアス電源により残留トナーの帯電
量を制御しながら、図4に示す画像形成装置を使用して
前述と同様の実験を行ったところ、異音発生状況は、図
6〜9に示すものとほぼ同様の結果が得られた。これに
より、クリーニングブレードの像担持体への当て方は、
カウンター方式、トレーリング方式いずれによっても本
発明の効果が得られることが分かった。
【0055】図5の画像形成装置は、像担持体としてド
ラム状の誘電体13を備え、その周辺に、記録電極9
1、現像装置31、転写ローラ41、カウンター方式で
誘電体ドラム13に圧接されるクリーニングブレード6
51を備えるクリーニング装置65、除電ブラシ92が
配置されている。誘電体ドラム13は、円筒状のアルミ
ニウム素管の上に、誘電体の樹脂を塗布して形成したも
のである。この画像形成装置では、記録電極91により
誘電体ドラム13上に静電潜像が形成される。
【0056】この画像形成装置においても、ブレード6
51の硬度、反発弾性及び誘電体ドラム13への圧接
力、トナーの単位重量あたりの帯電量の絶対値並びに使
用環境温度及び湿度は図1の装置と同様の範囲内に設定
した。図5に示す画像形成装置を使用して前述と同様の
実験を行ったところ、クリーニング性能は、図6〜9に
示すものとほぼ同様の結果が得られた。これにより、像
担持体は感光体、誘電体いずれであっても本発明の効果
が得られることが分かった。
【0057】
【発明の効果】本発明によると、像担持体上に静電潜像
を形成し、該潜像をトナーにより現像して可視トナー像
とし、該トナー像を記録材に転写定着させる画像形成装
置であり、転写後、該像担持体上に残留するトナーを除
去するための、エッジ部分が該像担持体に圧接されるク
リーニングブレードを含むクリーニング装置を備える画
像形成装置であって、像担持体表面がクリーニングブレ
ードに対し連続移動しているときは勿論のこと、像担持
体表面がクリーニングブレードに対し低速で移動してい
るとき、特に像担持体が停止しようとするときでも、ま
た、使用環境温度が高いときにも、トナーの種類にかか
わらず、クリーニングブレードと像担持体との摩擦によ
る異音の発生を抑制できる画像形成装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(A)は本発明に係る画像形成装置の1例の
概略構成図であり、図(B)は図(A)の画像形成装置
における感光体ドラムの断面図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の他の例の概略構成
図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の概
略構成図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の概
略構成図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の概
略構成図である。
【図6】図1の装置における、クリーニングブレードの
硬度及び感光体ドラムの表面移動速度と異音発生状況と
の関係を示す図である。
【図7】図1の装置における、クリーニングブレードの
反発弾性及び感光体ドラムの表面移動速度と異音発生状
況との関係を示す図である。
【図8】図1の装置における、クリーニングブレードの
硬度及び反発弾性と異音発生状況との関係を示す図であ
る。
【図9】図2の装置における、クリーニングブレードの
硬度及び反発弾性と異音発生状況との関係を示す図であ
る。
【図10】クリーニングブレードを像担持体に当接させ
る方式を説明するための図であり、図(A)はカウンタ
ー方式を、図(B)はトレーリング方式を説明するため
の図である。
【符号の簡単な説明】
11、12 感光体ドラム(像担持体) 13 誘電体ドラム(像担持体) 21 帯電ローラ 22 スコロトロン帯電チャージャー 23 帯電ブラシ 24 回転帯電ブラシ 31、32 現像装置 41 転写ローラ 42 転写チャージャー 51 除電針 52 分離チャージャー 61、62、63、64、65 クリーニング装置 611、621、631、641、651 クリーニン
グブレード 622 廃トナー搬送スクリュー 632 クリーナーブラシ 642 クリーナーローラ 7 クリーナー前チャージャー 8 光除電装置 91 記録電極 92 除電ブラシ L 記録像光

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に静電潜像を形成し、該潜像を
    トナーにより現像して可視トナー像とし、該トナー像を
    記録材に転写定着させる画像形成装置であり、転写後、
    該像担持体上に残留するトナーを除去するための、エッ
    ジ部分が該像担持体に圧接されるクリーニングブレード
    を含むクリーニング装置を備える画像形成装置であっ
    て、 前記クリーニングブレードは、硬度が60°以上80°
    以下であるとともに、反発弾性が10%以上65%以下
    であり、前記残留トナーは帯電量絶対値が5μC/g以
    上50μC/g以下であることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】前記クリーニングブレードの前記像担持体
    への圧接力が0.5g/mm以上5g/mm以下である
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】運転時に、前記クリーニングブレードの温
    度が2℃以上50℃以下に維持される環境下で使用する
    請求項1又は2記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1004945A2 (en) * 1998-11-27 2000-05-31 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic apparatus and electrophotographic light receiving member
JP2009157117A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Sharp Corp 現像装置およびそれを備える画像形成装置
US8406676B2 (en) 2008-09-26 2013-03-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and image forming method
JP2019066607A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 キヤノン株式会社 画像形成装置

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