JPH1049015A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1049015A
JPH1049015A JP20214396A JP20214396A JPH1049015A JP H1049015 A JPH1049015 A JP H1049015A JP 20214396 A JP20214396 A JP 20214396A JP 20214396 A JP20214396 A JP 20214396A JP H1049015 A JPH1049015 A JP H1049015A
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toner
image
cleaning blade
blade
modulus
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JP20214396A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Kashiwakura
邦章 柏倉
Koji Matsushita
浩治 松下
Yasunori Nakayama
康範 中山
Futoshi Okazaki
太 岡崎
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体上に静電潜像を形成し、潜像をトナ
ーにより現像して可視トナー像とし、トナー像を記録材
に転写定着させる画像形成装置であり、転写後、像担持
体上に残留するトナーを除去するための、エッジ部分が
像担持体に圧接されるクリーニングブレードを含むクリ
ーニング装置を備える画像形成装置であって、環境温度
が高いときでも、また、像担持体の表面移動速度が大き
いときでも、クリーニングブレードのエッジ部が摩耗し
難く、それによりトナーの拭き残しが発生し難い画像形
成装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 クリーニング装置におけるクリーニング
ブレード611は、100%モジュラスが15〜70k
g/cm2 、300%モジュラスが100〜600kg
/cm2 、硬度が60°〜80°、永久伸びが5%以下
である画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置、特
に、感光体や誘電体等の像担持体上に形成されたトナー
像を記録材へ転写したあと該像担持体上に残留するトナ
ーを除去するための該像担持体に圧接されるクリーニン
グブレードを含むクリーニング装置を備える画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機、ファクシミリ、
プリンタ等の画像形成装置においては、感光体や誘電体
等の像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像
剤であるトナーにより現像して、通常は、該トナー像が
記録材に転写される。このとき、大部分のトナーは記録
材に転写されるが、一部のトナーは像担持体上に残留す
る。残留トナーは画像不良等の発生の原因となるため、
クリーニング装置により除去される。
【0003】クリーニング装置は種々のタイプのものが
提案されているが、例えば、クリーニングブレードを使
用するタイプのクリーニング装置においては、クリーニ
ングブレードのエッジ部分が像担持体に圧接され、該エ
ッジ部分により像担持体上の残留トナーが掻き落とされ
る。このタイプのクリーニング装置の場合、クリーニン
グブレードのエッジ部分を像担持体に圧接して使用して
いると、該エッジ部が像担持体との摩擦により摩耗して
トナーの拭き残しが生じ易くなる。
【0004】この点、特開平1−105983号公報に
よると、クリーニングブレードの突き出し量を8mm前
後とし、そのゴム硬度を常温で65〜70度とし、反発
弾性を常温で35%前後とすることにより、さらにこれ
に加えてクリーニングブレードの像担持体への圧接力を
45〜55g/cmとし、クリーニングブレードの厚さ
を2〜3mmとすることにより、クリーニング性能を向
上させることができるとともに、像担持体及びクリーニ
ングブレードエッジの摩耗や異音の発生を抑制できるこ
とが開示されている。
【0005】また、特開平4−249285号公報によ
ると、クリーニングブレードの表面粗さ(クリーニング
ブレードの基準長さL0.8mmの最大高さRmax で示
したもの)を2μm以上10μm以下とすることによ
り、クリーニングブレードと像担持体との摩擦が少なく
なり、ブレード及び像担持体の寿命が長くなることが開
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平1−105983号公報及び特開平4−24928
5号公報が教える各画像形成装置は、いずれも、トナー
の特性によって、或いは規定のブレード特性値以外の特
性値が変化することによって、クリーニングブレードの
エッジ部の摩耗が大きくなり、その結果、クリーニング
不良が発生し易くなる。このような現象は、特に画像形
成装置の使用環境温度が高いときや像担持体の表面移動
速度が大きいときに顕著になる。
【0007】そこで本発明は、像担持体上に静電潜像を
形成し、該潜像をトナーにより現像して可視トナー像と
し、該トナー像を記録材に転写定着させる画像形成装置
であり、転写後、該像担持体上に残留するトナーを除去
するための、エッジ部分が該像担持体に圧接されるクリ
ーニングブレードを含むクリーニング装置を備える画像
形成装置であって、環境温度が高いときでも、また像担
持体の表面移動速度が大きいときでも、クリーニングブ
レードのエッジ部が摩耗し難く、それによりトナーの拭
き残しが発生し難い画像形成装置を提供することを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、像担持体上に静電潜像を形成し、該潜像を
トナーにより現像して可視トナー像とし、該トナー像を
記録材に転写定着させる画像形成装置であり、転写後、
該像担持体上に残留するトナーを除去するための、エッ
ジ部分が該像担持体に圧接されるクリーニングブレード
を含むクリーニング装置を備える画像形成装置であっ
て、前記クリーニングブレードは、100%モジュラス
が15〜70kg/cm2 、より好ましくは15〜45
kg/cm 2 、300%モジュラスが100〜600k
g/cm2 、より好ましくは150〜600kg/cm
2 であることを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0009】前記のクリーニングブレードのモジュラス
とは、クリーニングブレードの一端を固定し、他端をブ
レードの軸方向(該一端と他端を結ぶ方向)に引いた場
合の該ブレードの断面にかかる応力のことであり、伸び
弾性率を示している。100%モジュラスと300%モ
ジュラスとでは、測定時にブレードを伸ばす長さが異な
り、300%モジュラスの方が100%モジュラスより
伸ばす長さが長い。なお、100%モジュラス及び30
0%モジュラスの測定はJIS規格に基づいて行った。
【0010】本発明において、クリーニングブレードの
100%モジュラス及び300%モジュラスを前記範囲
に設定したのは、後述する実験で示されるように、この
範囲内でクリーニングブレードが摩耗し難いため、実用
上問題となるトナーの拭き残し発生を十分抑制できるか
らである。本発明の画像形成装置によると、クリーニン
グブレードの100%モジュラス及び300%モジュラ
スを前記範囲の値に設定しているため、後述する実験で
示されるように、クリーニングブレードが摩耗し難く、
従ってトナーの拭き残しが発生し難い。
【0011】これは、クリーニングブレードの100%
モジュラスが15〜70kg/cm 2 と小さいため、ブ
レードエッジ部の変形に対して粘り強さがあり、該ブレ
ードエッジ部の摩耗が抑制されること、及び、例えば環
境温度が高く、残留トナーの帯電量が少ないため該トナ
ーの像担持体への吸着力が弱いとき、或いは像担持体の
表面移動速度が高いとき等にはブレードエッジ部が比較
的大きく変形するが、クリーニングブレードの300%
モジュラスが100〜600kg/cm2 と大きいた
め、該エッジ部の摩耗が抑制されることによるものと考
えられる。
【0012】前記像担持体には、例えば、感光体や誘電
体を用いることができる。感光体としては、有機感光体
(OPC)、セレンヒ素感光体、セレンテルル感光体、
セレン感光体、CdS感光体、アモルファスシリコン感
光体等の公知のものを例示できる。また、誘電体として
は、ポリカーボネイト、ポリエステル、ポリアミド、ア
セテート、アクリル、ポリエチレン、ポリイミド、ポリ
ウレタン等からなるものを例示できる。いずれにしても
像担持体の形状は、ドラム状やベルト状等を例示でき
る。
【0013】前記クリーニングブレードの材質は、耐摩
耗性、耐オゾン性、耐トナー性、化学的安定性(像担持
体との反応性が低い)、加工性等に優れることが要求さ
れる。このような材料としては、ポリウレタン系樹脂、
ポリテトラフルオロエチレン樹脂等を用いることができ
るが、この限りではない。前記クリーニングブレードの
像担持体への圧接方式は、カウンター方式、トレーリン
グ方式のいずれも採用できる。なお、カウンター方式は
図15(A)に示す方法によりクリーニングブレードを
像担持体に当接させる方式であり、トレーリング方式は
図15(B)に示す方法によりクリーニングブレードを
像担持体に当接させる方式である。
【0014】前記クリーニングブレードの像担持体への
圧接力はトナーを掻き取るための要素として重要で、
0.5〜5g/mm程度が好ましい。これは、0.5g
/mmより小さいとトナー阻止力が弱くなりトナーの拭
き残しが発生し易くなるからであり、5g/mmより大
きいと像担持体とクリーニングブレード間の摩擦力が大
きすぎて、クリーニングブレードの波打ちやめくれ、エ
ッジ部分の欠け等が生じ易く、クリーニング不良、ひい
ては画像不良となり易いからである。
【0015】なお、前記圧接力の範囲では、クリーニン
グブレードエッジ部と像担持体との摩擦力が大きくな
り、ブレードエッジ部の摩耗が生じ易い。この摩耗は、
特に像担持体の表面移動速度が大きいときや、環境温度
が高く残留トナーの帯電量が低いときに顕著であり、摩
耗が進行すると、ブレードエッジ部によるトナー阻止力
が小さくなり、トナーの拭き残しが発生するようにな
る。従って、本発明ではクリーニングブレードの100
%モジュラス及び300%モジュラスを前記規定の範囲
の値とすることによりクリーニングブレードエッジ部の
摩耗を抑制しようとしている。
【0016】また、前記クリーニングブレードの硬度は
60〜80°、好ましくは60〜75°程度とすること
が望ましい。これは、クリーニングブレードの硬度が8
0°より大きくなってくると、硬い反面クリーニングブ
レードの粘り強さが弱くなり、却ってブレードエッジ部
の摩耗が生じ易くなるからであり、硬度が60°より小
さくなってくると、クリーニングブレードの腰が弱くな
り、トナー阻止力が弱くなるからである。このクリーニ
ングブレードの硬度を60〜80°、前記の100%モ
ジュラスを15〜70kg/cm2 とそれぞれ小さくす
ると、より確実にクリーニングブレードの粘り強さが良
好となり、それだけブレードエッジ部の摩耗が抑制され
る。
【0017】また、前記クリーニングブレードの永久伸
びは、5%以下、好ましくは2%以下とすることが望ま
しい。これは、永久伸びが5%より大きくなってくる
と、ブレード材料の分子間結合力が小さくなり過ぎ、ブ
レードエッジ部の大きな変形に対して該エッジ部の摩耗
を抑制し難くなるからである。なお、この永久伸びはま
ったく無いということはなく、5%以下とするときも、
2%以下とするときも0%よりは大きくなる。
【0018】また、本発明において、トナーの流動性を
向上させるために、トナーには例えば2酸化ケイ素(S
iO2 )等の後処理剤が添加される。後処理剤は粒径1
0〜1000nm、好ましくは50〜500nmのもの
を用いることが望ましい。これは、後処理剤の粒径が1
0nmより小さくなってくると、後処理剤の像担持体へ
の吸着力が強くなりすぎるため、該後処理剤が像担持体
とクリーニングブレードのエッジ部との間を通過すると
き転がりながら通過することができず、該後処理剤がブ
レードエッジ部を研磨してしまうからである。また、1
000nmより大きくなってくるとトナーの流動性が悪
く、現像時に像担持体へのトナー付着量が低下したり不
均一になったりして画像のきめが粗くなるからである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1(A)は本発明に係る画像形
成装置の1例の概略構成図である。この装置は、像担持
体であるドラム状感光体11を備え、感光体ドラム11
の周辺に帯電装置として帯電ローラ21、現像装置3
1、転写装置として転写ローラ41、記録材の除電及び
分離装置として除電針51及びクリーニング装置61が
この順序で配置されている。感光体11は図中矢印で示
すように、反時計回りに回転駆動される。
【0020】帯電ローラ21には、交流電圧にマイナス
直流電圧を重畳することができる電源が接続されてお
り、感光体ドラム11表面をマイナス電位に帯電させる
ことができる。記録像光Lは、帯電ローラ21と現像装
置31の間から感光体11表面の前記帯電ローラ21に
より一様に帯電せしめられた領域に照射される。記録像
光Lは、画像形成装置がアナログ複写機の場合、照明ラ
ンプ、反射ミラー、結像レンズ等を含む光学走査系によ
り原稿画像の反射光が導かれるものである。画像形成装
置がデジタル複写機の場合、前記光学走査系により読み
取られた原稿画像がCCD等のイメージセンサにより光
電変換され、一旦メモリ等の記憶手段に記憶され、該記
憶手段に記憶されているデータに基づいて半導体レーザ
等を含む露光手段により照射されるものである。画像形
成装置がプリンタ、ファクシミリの場合、該プリンタ、
ファクシミリに接続されるコンピュータ等のホスト機器
から入力される画像データに基づいて半導体レーザ等を
含む露光手段により照射されるものである。
【0021】感光体ドラム11は有機感光体(OPC)
を使用している。この有機感光体は、図1(B)に示す
ように、円筒状のアルミニウム素管111の表面に、ビ
スアゾ顔料及びバインダー樹脂よりなる厚さ1μm以下
の電荷発生層112、ヒドラゾン誘導体とポリカーボネ
イト樹脂よりなる厚さ約23μmの電荷輸送層113を
この順に積層して形成したものである。
【0022】現像装置31は、帯電ローラ21によって
負極性に帯電された感光体ドラム11に、ネガの記録像
光Lを照射することにより作成されるポジの静電潜像
を、現像装置31内に収容されている帯電された粉体や
粒子により顕像化することができるもので、本例では正
極性に帯電した非磁性トナー粉体と磁性キャリアを用い
る2成分乾式現像方式により静電潜像をポジに顕像化す
ることができるものである。
【0023】クリーニング装置61は、ポリウレタン系
樹脂からなるクリーニングブレード611を備えてお
り、ブレード611はエッジ部分が感光体ドラム11に
圧接されている。クリーニングブレード611はそのエ
ッジ部分がカウンター方式で感光体ドラム11に当接さ
れている。この画像形成装置において、ブレード611
の常温での100%モジュラスは15〜70kg/cm
2 、好ましくは15〜45kg/cm2 、300%モジ
ュラスは100〜600kg/cm2 、好ましくは15
0〜600kg/cm2 、ブレード611の硬度は60
〜80°、好ましくは60〜75°、ブレード611の
永久伸びは0%より大きく5%以下、好ましくは0%よ
り大きく2%以下、ブレード611のドラム11への圧
接力は0.5〜5g/mmである。また、トナーに添加
される後処理剤の粒径は10〜1000nm、好ましく
は50〜500nmである。
【0024】この画像形成装置によると、図1(A)中
反時計回りに回転駆動される感光体ドラム11は、その
表面を帯電ローラ21により負電位に均一に帯電され、
帯電された感光体ドラム11に記録像光Lが照射される
ことにより記録像光Lに応じた静電潜像が形成される。
静電潜像は現像装置31によりトナー像とされ、図示し
ない給紙手段により供給される記録材に転写ローラ41
により転写される。トナー像が転写された記録材は、除
電針51により感光体ドラム11から分離された後、図
示しない定着手段によりトナー像が定着され、装置外に
排出される。
【0025】一方、記録材に転写されずに感光体ドラム
11に残留したトナーは、次の画像形成工程に悪影響を
及ばさないように、クリーニング装置61により除去さ
れる。なお、画像調整用として感光体ドラム11上に作
成されるパターン等は記録材に転写されず、そのままク
リーニング装置61により除去される。トナーを除去す
るにあたり、クリーニングブレード611は、そのエッ
ジ部分が感光体ドラム11の表面に押し当てられ、該エ
ッジ部分で残留トナーを掻きとる。
【0026】次に、図1に示すタイプの複写機を用い
て、クリーニングブレードの常温での100%モジュラ
スと、該ブレードエッジ部の摩耗量及びトナーの拭き残
しの発生との関係を調べた実験について説明する。A4
横通紙の連続複写スピードが76枚/分の高速複写機を
用いて、クリーニングブレード材料であるポリウレタン
系樹脂の種類をアジペート系、カプロラクトン系等に変
化させたり、クリーニングブレードの製造方法やその条
件を変化させることでクリーニングブレード611の常
温での100%モジュラスを種々変え、A4紙10万枚
複写後のブレードエッジ部の摩耗断面積及びそのときの
トナーの拭き残しの発生の有無を調べた。摩耗断面積
は、走査型電子顕微鏡を用いてブレード611エッジ部
表面を観察することで測定した。
【0027】なお、この実験は、感光体ドラム11への
圧接力を0.5g/mm、トナーに添加する後処理剤の
粒径を50nmとし、温度25°C、相対湿度50%の
環境下で行った。なお、クリーニングブレード611の
300%モジュラス、硬度及び永久伸びは、100%モ
ジュラスの値に対応して変化した。結果を図6に示す。
これによると、100%モジュラスが大きくなるほどブ
レードエッジ部の摩耗断面積は大きくなっている。これ
は、100%モジュラスが大きくなるほどクリーニング
ブレードは硬くなるがその反面粘り強さがなくなるため
と考えられる。しかし、ここで実験を行った100%モ
ジュラスが23〜80kg/cm2 の範囲内では、トナ
ーの拭き残しは発生していない。
【0028】また、図7及び図8は、図6に結果を示し
た前記実験と同様にして、但し、ブレード611の感光
体ドラム11への圧接力をそれぞれ3.0g/mm及び
5.0g/mmとして、クリーニングブレード611の
常温での100%モジュラスとブレード611エッジ部
の摩耗断面積及びそのときのトナーの拭き残しの発生の
有無との関係を調べた結果である。
【0029】いずれの場合も、100%モジュラスが大
きくなるほどブレードエッジ部の摩耗断面積は大きくな
るが、感光体ドラム11への圧接力が3.0g/mmの
場合、100%モジュラスが23〜63kg/cm2
範囲内ではトナーの拭き残しは発生していないが、10
0%モジュラスが80kg/cm2 のときトナーの拭き
残しが発生している。また、感光体ドラム11への圧接
力が5.0g/mmの場合、100%モジュラスが23
〜45kg/cm2 の範囲内ではトナーの拭き残しは発
生していないが、100%モジュラスが50kg/cm
2 以上のときトナーの拭き残しが発生している。
【0030】なお、図6〜8において、環境温度が異な
る場合及び複写スピードが異なる画像形成装置を用いた
場合は、摩耗断面積の値はシフトするものの、拭き残し
に関してはほぼ同様の結果が得られた。また、図6〜8
中には示していないが、100%モジュラスが15kg
/cm 2 より小さいときは、A4紙10万枚複写後のみ
ならず連続複写開始初期からトナーの拭き残しが発生し
た。これはクリーニングブレードの腰が弱くなり、トナ
ーの阻止力が小さくなったからと考えられる。
【0031】従って100%モジュラスは広くは15〜
70kg/cm2 程度、より好ましくは15〜45kg
/cm2 程度とすればよいことが分かる。また、図9、
図10、図11はそれぞれ、図1に示すタイプの複写機
を用いて、クリーニングブレードの常温での300%モ
ジュラスと、該ブレードエッジ部の摩耗量及びトナーの
拭き残しの発生との関係を調べた結果を示したものであ
る。
【0032】ブレード611の感光体ドラム11への圧
接力はそれぞれ0.5g/mm、3.0g/mm及び
5.0g/mmとし、その他の条件は前記実験と同様と
した。これらによると、ブレード611の常温での30
0%モジュラスが大きくなるほどブレードエッジ部の摩
耗断面積は小さくなっている。これは、300%モジュ
ラスが大きくなるほどクリーニングブレードエッジ部の
大きな変形に対して該エッジ部の摩耗を抑制できること
によるものと考えられる。なお、クリーニングブレード
エッジ部の大きな変形は、例えば環境温度が高いため残
留トナーの帯電量が小さくトナーの感光体ドラムへの吸
着力が弱いときや、感光体ドラムの表面移動速度が高い
とき等に生じる。
【0033】ブレード611の感光体ドラム11への圧
接力が0.5g/mmのときは、300%モジュラスが
100〜640kg/cm2 の範囲内でトナーの拭き残
しは発生していない。また、該圧接力が3.0g/mm
のときは、300%モジュラスが120〜640kg/
cm2 の範囲内でトナーの拭き残しは発生していない。
また、該圧接力が5.0g/mmのときは、300%モ
ジュラスが160〜640kg/cm2 の範囲内では、
トナーの拭き残しは発生していないが、140kg/c
2 以下のときトナーの拭き残しが発生している。
【0034】なお、図9〜11中には示していないが、
300%モジュラスが650kg/cm2 以上のとき
は、連続複写開始初期からクリーニングブレード611
のチッピング摩耗に伴う筋状のトナーの拭き残しが発生
した。これは、300%モジュラスが大きすぎるため、
ブレードエッジ部が大きく変形したときに通常摩耗が生
じ難く、その結果、ブレード中のソフトセグメントが集
中する部分から引きちぎられるチッピング摩耗が生じた
ものと考えられる。
【0035】なお、環境温度が異なる場合及び複写スピ
ードが異なる画像形成装置を用いた場合は、摩耗断面積
の値はシフトするものの、拭き残しに関してはほぼ同様
の結果が得られた。なお、摩耗断面積の値は、一般に温
度が高くなると大きくなり、温度が低くなると小さくな
る。従って、300%モジュラスは、広くは100〜6
00kg/cm2 程度、より好ましくは、150〜60
0kg/cm2 程度とすればよいことが分かる。
【0036】次に、図1に示すタイプの複写機を用い
て、クリーニングブレードの常温での硬度と、該ブレー
ドエッジ部の摩耗量及びトナーの拭き残しの発生との関
係を調べた実験について説明する。A4横通紙の連続複
写スピードが76枚/分の高速複写機を用いて、クリー
ニングブレード材料であるポリウレタン系樹脂の種類を
アジペート系、カプロラクトン系等に変化させたり、ク
リーニングブレードの製造方法やその条件を変化させる
ことでクリーニングブレード611の硬度を種々変え、
A4紙10万枚複写後のブレードエッジ部の摩耗断面積
及びそのときのトナーの拭き残しの発生の有無を調べ
た。
【0037】なお、この実験は、感光体ドラム11への
圧接力を3.0g/mm、トナーに添加する後処理剤の
粒径を50nmとし、温度25°C、相対湿度50%の
環境下で行った。なお、クリーニングブレード611の
100%モジュラス、300%モジュラス及び永久伸び
は、硬度の値に対応して変化した。結果を図12に示
す。これによると、硬度が大きくなるほどブレードエッ
ジ部の摩耗断面積は大きくなっている。これは、硬度が
大きくなるほど粘り強さがなくなるためと考えられる。
硬度61〜73°の範囲ではトナーの拭き残しは発生し
ていないが、硬度が概ね80°より大きくなってくると
トナーの拭き残しが発生し始めている。
【0038】なお、図示していないが、硬度が60°よ
り小さいとき連続複写開始初期からトナーの拭き残しが
発生した。これは、硬度が小さすぎるためブレードの腰
がなくなり、その結果、トナーの阻止力が低下したもの
と考えられる。また、クリーニングブレード611の感
光体ドラム11への圧接力を0.5g/mm又は5.0
g/mmとして同様の実験を行ったところ、摩耗断面積
の大きさには差があるものの、拭き残しに関しては図1
2に示すと同様の結果が得られた。
【0039】なお、環境温度が異なる場合及び複写スピ
ードが異なる画像形成装置を用いた場合は、摩耗断面積
の大きさには差があるものの、拭き残しに関してはほぼ
同様の結果が得られた。従って、クリーニングブレード
硬度は広くは60°〜80°程度、より好ましくは、6
0°〜75°程度とすればよいことが分かる。
【0040】次に、図1に示すタイプの複写機を用い
て、クリーニングブレードの常温での永久伸びと、該ブ
レードエッジ部の摩耗量及びトナーの拭き残しの発生と
の関係を調べた実験について説明する。A4横通紙の連
続複写スピードが76枚/分の高速複写機を用いて、ク
リーニングブレード材料であるポリウレタン系樹脂の種
類をアジペート系、カプロラクトン系等に変化させた
り、クリーニングブレードの製造方法やその条件を変化
させることでクリーニングブレード611の常温での永
久伸びを種々変え、A4紙10万枚複写後のブレードエ
ッジ部の摩耗断面積及びそのときのトナーの拭き残しの
発生の有無を調べた。
【0041】なお、この実験は、感光体ドラム11への
圧接力を3.0g/mm、トナーに添加する後処理剤の
粒径を50nmとし、温度25℃、相対湿度50%の環
境下で行った。なお、クリーニングブレード611の1
00%モジュラス、300%モジュラス及び硬度は、永
久伸びの値に対応して変化した。結果を図13に示す。
これによると、永久伸びが大きくなるほどブレードエッ
ジ部の摩耗断面積は大きくなっている。これは、永久伸
びが大きくなるほどブレード構成分子の分子間結合力が
小さくなり、ブレードエッジ部の大きな変形に対して該
エッジ部の摩耗を抑制できなくなることによるものと考
えられる。永久伸びが3.2%以下のときトナーの拭き
残しは発生していないが、永久伸びが概ね5%より大き
くなってくると、トナーの拭き残しが発生し始めてい
る。
【0042】また、クリーニングブレード611の感光
体ドラム11への圧接力を0.5g/mm又は5.0g
/mmとして同様の実験を行ったところ、図13に示す
と同様の結果が得られた。なお、環境温度が異なる場合
及び複写スピードが異なる画像形成装置を用いた場合も
ほぼ同様の結果が得られた。
【0043】従って、永久伸びについては、広くは概ね
5%以下、より好ましくは2%以下程度とすればよいこ
とが分かる。次に、図1に示すタイプの複写機を用い
て、トナーに添加される後処理剤の粒径と、クリーニン
グブレードエッジ部の摩耗量及びトナーの拭き残しの発
生との関係を調べた実験について説明する。
【0044】A4横通紙の連続複写スピードが76枚/
分の高速複写機を用いて、A4紙10万枚複写後のブレ
ードエッジ部の摩耗断面積及びそのときのトナーの拭き
残しの発生の有無を調べた。なお、この実験は、クリー
ニングブレード611の100%モジュラスを30kg
/cm2 、300%モジュラスを130kg/cm2
硬度を67°、永久伸びを1.04%とし、ブレード6
11の感光体ドラム11への圧接力を3.0g/mmと
し、温度25°C、相対湿度50%の環境下で行った。
【0045】結果を図14に示す。これによると、後処
理剤粒径が大きくなるほどブレードエッジ部の摩耗断面
積は小さくなっている。これは、後処理剤粒径が大きく
なるほど感光体ドラム11への吸着力が小さくなり、感
光体ドラム11とクリーニングブレード611との間を
トナーとともに後処理剤が通過するとき、転がりながら
通過できるため、ブレード611を研磨してしまわない
ためと考えられる。また、後処理剤粒径が50〜100
0nm程度のときトナーの拭き残しは発生しなかった
が、30nm以下では拭き残しが発生した。
【0046】また、クリーニングブレード611の感光
体ドラム11への圧接力を0.5g/mmとして同様の
実験を行ったところ、後処理剤粒径が10nmより小さ
くなってくるとトナーの拭き残しが発生した。また、該
圧接力を5.0g/mmとして同様の実験を行ったとこ
ろ、後処理剤粒径が100nmより小さくなってくると
トナーの拭き残しが発生した。
【0047】また、いずれの場合も、後処理剤粒径が8
00nm以上になると、トナーの流動性が悪くなり、現
像時の感光体ドラムへのトナーの付着量が低下したり不
均一になりやすく、画像のきめが粗くなりやすかった。
なお、環境温度が異なる場合及び複写スピードが異なる
画像形成装置を用いた場合もほぼ同様の結果が得られ
た。
【0048】従って、後処理剤粒径については、広くは
概ね10〜1000nm程度、より好ましくは50〜5
00nm程度とすればよいことが分かる。なお、図1に
示す画像形成装置においては、像担持体として、円筒状
のアルミニウム素管表面に、ビスアゾ顔料及びバインダ
ー樹脂よりなる電荷発生層、ヒドラゾン誘導体とポリカ
ーボネイト樹脂よりなる電荷輸送層をこの順に積層して
形成した有機感光体を使用したが、この他、円筒状のア
ルミニウム素管にアルマイト処理を行い、フタロシアニ
ン系顔料及びバインダー樹脂よりなる電荷発生層、ヒド
ラゾン誘導体とポリカーボネイト樹脂よりなる電荷輸送
層をこの順に積層して形成した有機感光体を使用するこ
ともできる。また、導電性基板の上に電荷発生層、電荷
輸送層及びオーバコート層を設けたものや、電荷発生層
と電荷輸送層を逆積層したものや、導電性基板の上にア
ンダーコート層を設けたもの等を使用することもでき
る。有機感光体以外にも、既述のとおり、像担持体とし
てセレンヒ素感光体、セレンテルル感光体、セレン感光
体、CdS感光体、アモルファスシリコン感光体や誘電
体等を使用することもできる。
【0049】また、ここでは帯電手段として帯電ローラ
を用いたが、この他、スコロトロン帯電チャージャー、
帯電ブラシ、回転帯電ブラシ等の公知の帯電手段を用い
ることもできる。また、ここでは転写手段として転写ロ
ーラを用いたが、この他、転写チャージャー等の公知の
転写手段を用いることもできる。
【0050】また、ここでは分離手段として除電針を用
いたが、この他、分離チャージャー等の公知の分離手段
を用いることもできる。また、ここではクリーニング手
段としてカウンター方式で像担持体に圧接されるクリー
ニングブレードを用いたが、トレーリング方式で像担持
体に圧接されるクリーニングブレードを用いてもよく、
さらに掻き落したトナーを収納するための廃トナーボト
ルに該廃トナーを搬送するための搬送スクリューを設け
てもよい。また、クリーニングブレードを採用すること
に加え、像担持体上の紙粉や異物を取り除いたり、像担
持体上の残留トナーを掻き取ったり、逆にトナー等の少
ない像担持体の部分にトナー等を供給したり、バイアス
電源を接続することで残留トナーの帯電量を制御できる
クリーナーブラシ、クリーナーローラを備えることもで
きる。また、ここではクリーニングブレード材料として
ポリウレタン系樹脂を用いたが、この他、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂等を使用することもできる。
【0051】また、ここでは現像装置として2成分乾式
現像方式によるものを用いたが、この他トナー粉体のみ
を用いる1成分乾式現像方式等による現像装置を用いる
こともできる。本発明の画像形成装置は、クリーニング
前の像担持体の表面電位やトナーの帯電量を制御するた
めのクリーナー前チャージャや、光除電装置等の除電手
段を備えることもできる。
【0052】上記のように本発明の画像形成装置は像担
持体等の組み合わせにより様々な態様をとることがで
き、その例を図2〜5に示す。図2〜図5はいずれも本
発明にかかる画像形成装置の概略構成図である。図2の
画像形成装置は、像担持体として図1に示すものと同じ
有機感光体ドラム11を備え、その周辺に、スコロトロ
ン帯電チャージャー22、現像装置31、転写チャージ
ャー42、分離チャージャー52、クリーナー前チャー
ジャー7、カウンター方式で感光体ドラム11に圧接さ
れるクリーニングブレード621や、掻き取ったトナー
を図示しない廃棄ボトルに搬送するための搬送スクリュ
ー622を備えるクリーニング装置62、光除電装置8
が配置されている。記録像光Lは、ポジのものが帯電チ
ャージャー22と現像装置31の間から照射される。
【0053】図2に示す画像形成装置によると、記録材
上に転写されずに感光体ドラム11上に残留したトナー
は、直流成分がバイアスされた交流のクリーナー前チャ
ージャー7により残留トナーの帯電量が制御された後、
クリーニング装置62により除去される。また、画像調
整用として感光体ドラム11上に作成されるトナーパタ
ーン等も同様に、クリーニング装置62により除去され
る。
【0054】この画像形成装置においても、ブレード6
21の常温での、100%モジュラス、300%モジュ
ラス、硬度、永久伸び、感光体ドラム11への圧接力、
トナーに添加される後処理剤の粒径は図1の装置と同様
の範囲内に設定する。この画像形成装置を使用して、ク
リーナー前チャージャー7により残留トナーの帯電量を
様々に変化させて、図1の装置を用いた前記各実験と同
様の実験を行ったところ、クリーニングブレードのエッ
ジ部の摩耗量は前記各実験とは異なる結果が得られた
が、トナーの拭き残しの発生状況は図6〜14に示すも
のとほぼ同様の結果が得られた。
【0055】次に、図3の画像形成装置は、像担持体と
してドラム状感光体12を備え、その周辺に、帯電ブラ
シ23、現像装置32、転写ローラ41、カウンター方
式で感光体ドラム11に圧接されるクリーニングブレー
ド631やクリーナーブラシ632を備えるクリーニン
グ装置63が配置されている。記録像光Lは、帯電ブラ
シ23と現像装置32の間から照射される。
【0056】感光体ドラム12は有機感光体(OPC)
を使用している。この有機感光体は、円筒状のアルミニ
ウム素管にアルマイト処理を行い、フタロシアニン系顔
料及びバインダー樹脂よりなる厚さ1μm以下の電荷発
生層、ヒドラゾン誘導体とポリカーボネイト樹脂よりな
る厚さ約20μmの電荷輸送層をこの順に積層して形成
したものである。
【0057】現像装置32は2成分乾式現像方式のもの
であり、マイナス極性に帯電した非磁性トナー粉体と磁
性キャリアにより、マイナス極性に帯電される感光体ド
ラム12にポジの記録像光Lを照射して作成するネガの
静電潜像に応じて、感光体ドラム12上に該記録像に応
じたポジのトナー像を形成する。現像装置32は、図1
に示す現像装置31とは逆極性のものを使用している。
また、クリーナーブラシ632には、バイアス電源(図
示せず)が接続されている。クリーナーブラシ632
は、感光体ドラム12上の紙粉や異物を取り除いたり、
感光体ドラム12上の残留トナーを掻き取ったり、逆に
トナー等の少ない部分にトナー等を供給したりする役割
がある。また、ブラシ632の材質を適宜選択したり、
バイアス電源を接続したりすることで感光体ドラム12
上に残留するトナーの帯電量を制御することもでき、図
2に示すクリーナー前チャージャー7と同様の機能も合
わせもつ。
【0058】この画像形成装置においても、ブレード6
31の常温での、100%モジュラス、300%モジュ
ラス、硬度及び永久伸び、感光体ドラム12への圧接
力、トナーに添加される後処理剤粒径は図1の装置と同
様の範囲内に設定する。この画像形成装置を使用して、
クリーナーブラシ632に接続されているバイアス電源
(図示せず)を制御することで残留トナーの帯電量を様
々に変化させて、図1の装置を用いた前記各実験と同様
の実験を行ったところ、クリーニングブレードのエッジ
部の摩耗量は前記各実験とは異なる結果が得られたが、
トナーの拭き残しの発生状況は図6〜14に示すものと
ほぼ同様の結果が得られた。
【0059】図4の画像形成装置は、像担持体として図
1に示すものと同じ有機感光体ドラム11を備え、その
周辺に、回転帯電ブラシ24、現像装置31、転写ロー
ラ41、トレーリング方式で感光体ドラム11に圧接さ
れるクリーニングブレード641やクリーナーローラ6
42を備えるクリーニング装置64が配置されている。
記録像光Lは、回転帯電ブラシ24と現像装置31の間
から照射される。
【0060】この画像形成装置においても、ブレード6
41の常温での、100%モジュラス、300%モジュ
ラス、硬度及び永久伸び、感光体ドラム11への圧接
力、トナーに添加される後処理剤粒径は図1の装置と同
様の範囲内に設定する。クリーナーローラ642には、
バイアス電源(図示せず)が接続されており、感光体ド
ラム11上に残留するトナーの帯電量を制御することも
でき、図3に示すクリーナー前チャージャー7と同様の
機能も合わせもつ。
【0061】このバイアス電源により残留トナーの帯電
量を制御することで残留トナーの帯電量を様々に変化さ
せて、図1の装置を用いた前記各実験と同様の実験を行
ったところ、クリーニングブレードのエッジ部の摩耗量
は前記各実験とは異なる結果が得られたが、トナーの拭
き残しの発生状況は図6〜14に示すものとほぼ同様の
結果が得られた。
【0062】図5の画像形成装置は、像担持体としてド
ラム状の誘電体13を備え、その周辺に、記録電極9
1、現像装置31、転写ローラ41、カウンター方式で
誘電体ドラム13に圧接されるクリーニングブレード6
51を備えるクリーニング装置65、除電ブラシ92が
配置されている。誘電体ドラム13は、円筒状のアルミ
ニウム素管の上に、誘電体の樹脂を塗布して形成したも
のである。この画像形成装置では、記録電極91により
誘電体ドラム13上に静電潜像が形成される。
【0063】この画像形成装置においても、ブレード6
51の常温での、100%モジュラス、300%モジュ
ラス、硬度及び永久伸び、誘電体ドラム13への圧接
力、トナーに添加される後処理剤粒径は図1の装置と同
様の範囲内に設定する。図5に示す画像形成装置を使用
して、図1の装置を用いた前記各実験と同様の実験を行
ったところ、クリーニングブレードのエッジ部の摩耗量
及びトナーの拭き残しの発生状況は図6〜14に示すも
のとほぼ同様の結果が得られた。
【0064】これにより、像担持体は感光体、誘電体い
ずれであっても本発明の効果が得られることが分かっ
た。
【0065】
【発明の効果】本発明によると、像担持体上に静電潜像
を形成し、該潜像をトナーにより現像して可視トナー像
とし、該トナー像を記録材に転写定着させる画像形成装
置であり、転写後、該像担持体上に残留するトナーを除
去するための、エッジ部分が該像担持体に圧接されるク
リーニングブレードを含むクリーニング装置を備える画
像形成装置であって、環境温度が高いときでも、また、
像担持体の表面移動速度が大きいときでも、クリーニン
グブレードのエッジ部が摩耗し難く、それによりトナー
の拭き残しが発生し難い画像形成装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(A)は本発明に係る画像形成装置の1例の
概略構成図であり、図(B)は図(A)の画像形成装置
における感光体ドラムの断面図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の他の例の概略構成
図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の概
略構成図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の概
略構成図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の概
略構成図である。
【図6】図1の装置における、クリーニングブレードの
常温での100%モジュラスとブレードエッジ部の摩耗
量及びトナーの拭き残しの発生との関係の1例を示す図
である。
【図7】図1の装置における、クリーニングブレードの
常温での100%モジュラスとブレードエッジ部の摩耗
量及びトナーの拭き残しの発生との関係の他の例を示す
図である。
【図8】図1の装置における、クリーニングブレードの
常温での100%モジュラスとブレードエッジ部の摩耗
量及びトナーの拭き残しの発生との関係のさらに他の例
を示す図である。
【図9】図1の装置における、クリーニングブレードの
常温での300%モジュラスとブレードエッジ部の摩耗
量及びトナーの拭き残しの発生との関係の1例を示す図
である。
【図10】図1の装置における、クリーニングブレード
の常温での300%モジュラスとブレードエッジ部の摩
耗量及びトナーの拭き残しの発生との関係の他の例を示
す図である。
【図11】図1の装置における、クリーニングブレード
の常温での300%モジュラスとブレードエッジ部の摩
耗量及びトナーの拭き残しの発生との関係のさらに他の
例を示す図である。
【図12】図1の装置における、クリーニングブレード
の常温での硬度とブレードエッジ部の摩耗量及びトナー
の拭き残しの発生との関係を示す図である。
【図13】図1の装置における、クリーニングブレード
の常温での永久伸びとブレードエッジ部の摩耗量及びト
ナーの拭き残しの発生との関係を示す図である。
【図14】図1の装置における、トナーに添加される後
処理剤の粒径とブレードエッジ部の摩耗量及びトナーの
拭き残しの発生との関係を示す図である。
【図15】クリーニングブレードを像担持体に当接させ
る方式を説明するための図であり、図(A)はカウンタ
ー方式を、図(B)はトレーリング方式を説明するため
の図である。
【符号の簡単な説明】
11、12 感光体ドラム(像担持体) 13 誘電体ドラム(像担持体) 21 帯電ローラ 22 スコロトロン帯電チャージャー 23 帯電ブラシ 24 回転帯電ブラシ 31、32 現像装置 41 転写ローラ 42 転写チャージャー 51 除電針 52 分離チャージャー 61、62、63、64、65 クリーニング装置 611、621、631、641、651 クリーニン
グブレード 622 廃トナー搬送スクリュー 632 クリーナーブラシ 642 クリーナーローラ 7 クリーナー前チャージャー 8 光除電装置 91 記録電極 92 除電ブラシ L 記録像光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 康範 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 岡崎 太 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に静電潜像を形成し、該潜像を
    トナーにより現像して可視トナー像とし、該トナー像を
    記録材に転写定着させる画像形成装置であり、転写後、
    該像担持体上に残留するトナーを除去するための、エッ
    ジ部分が該像担持体に圧接されるクリーニングブレード
    を含むクリーニング装置を備える画像形成装置であっ
    て、 前記クリーニングブレードは、100%モジュラスが1
    5〜70kg/cm2、300%モジュラスが100〜
    600kg/cm2 であることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】前記クリーニングブレードの前記像担持体
    への圧接力が0.5〜5g/mmである請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記クリーニングブレードの硬度が60〜
    80°、永久伸びが5%以下である請求項1又は2記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】現像に供される前記トナーに添加される後
    処理剤の粒径が10〜1000nmである請求項1、2
    又は3記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006267299A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
JP2006301564A (ja) * 2005-03-25 2006-11-02 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

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