JPH1033299A - 車両用シートフレーム構造 - Google Patents

車両用シートフレーム構造

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JPH1033299A
JPH1033299A JP19645596A JP19645596A JPH1033299A JP H1033299 A JPH1033299 A JP H1033299A JP 19645596 A JP19645596 A JP 19645596A JP 19645596 A JP19645596 A JP 19645596A JP H1033299 A JPH1033299 A JP H1033299A
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JP
Japan
Prior art keywords
wire
spring
ring portions
portions
seat back
Prior art date
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Pending
Application number
JP19645596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Maki
博史 牧
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1033299A publication Critical patent/JPH1033299A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員が着座して背凭れした状態において、そ
の腰推部および胸推部に違和感を生ずること無く安定姿
勢に保持することのできる。 【解決手段】 フレーム本体22の左右のサイドフレーム
24A,24B 間にスプリング部材31を張着するシートバック
フレーム21において、このスプリング部材は左右のトー
ションスプリング32,33 と1本のワイヤ45とよりなり、
この左右のトーションスプリンクは所定の間隔で複数の
リング部34a 〜34f,35a 〜35f を形成したスプリング部
34,35 と、その上下に形成される大小の上部トーション
バー36,37と下部トーションバー38,39 を介して左右の
サイドフレームに取付け可能に設けて、左右のリング部
間に1本のワイヤ45をクロス状に掛合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用のシート
フレームに係り、詳しくはシートバックフレーム構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用のシートフレー
ム、例えばシートバックフレーム1としては、図6およ
び図7に示す構成のものがあり、このシートバックフレ
ーム1は左右のサイドフレーム4と上部フレーム3とに
より略逆U字形状にプレス成形されるフレーム本体2と
左右のサイドフレーム4の下部間に横架される下部フレ
ーム9とからなり、このフレーム本体2の上部フレーム
3はパイプ状に形成され、この上部フレーム3の連続形
成されるサイドフレーム4はフラット部5と同フラット
部5に両側に形成される縁部6とにより略断面コ字形状
に形成されている。このように形成されたサイドフレー
ム4のフラット部5には例えば対応して所定の間隔で対
向状に図7に示すように切起し膨出状に上部側より順次
第1掛合部7a,第2掛合部7bおよび第3掛合部7c
が形成され、この各対応する第1掛合部7a,第2掛合
部7bおよび第3掛合部7c間には図示のように上部よ
り順次第1Sばね8a,第2Sばね8bおよび第3Sば
ね8cが横架状に掛合されてその各両端部は第1掛合部
7a,第2掛合部7bおよび第3掛合部7cにカシメが
施されて固定されている。なお、10は上部フレーム3
に所定の間隔で取付けられたヘッドレスト取付け用のサ
ポートパイプである。このように形成されたシートバッ
クフレーム1には図示はしないがシートバッククッショ
ンが取付けられるとともに、シートバックカバーが包着
されてシートバックが形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のシートバックフレーム1の構成においては、シート
バックフレーム1に第1Sばね8a,第2Sばね8bお
よび第3Sばね8cを独立的に横架状に掛合固定してい
ることから、乗員が着座して背凭れした状態で第1Sば
ね8a,第2Sばね8bおよび第3Sばね8cが独立し
て作用することにより背凭れ面の縦方向面での連続性が
分断される状態となって着座姿勢に違和感を生じて安定
感を欠く問題があった。本発明は、上記従来の問題点を
解決するためになされたもので、乗員が着座して背凭れ
した状態において、背凭れ面の縦方向面でその腰椎部お
よび胸椎部に違和感を生ずること無く長距離運転におい
ても安定姿勢に保持することのできる車両用のシートフ
レーム構造を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、第1の発明は、フレーム本体の左右の
サイドフレーム間にスプリング部材を張着するシートバ
ックフレームにおいて、このスプリング部材は左右のト
ーションスプリングと1本のワイヤとよりなり、この左
右のトーションスプリンクは所定の間隔で複数のリング
部を形成したスプリング部と、その上下に形成される大
小の上部トーションバーと下部トーションバーを介して
左右のサイドフレームに取付け可能に設けて、左右のリ
ング部間に1本のワイヤをクロス状に掛合する構成とし
たことであり、第2の発明は、前記スプリング部に形成
される複数のリング部の間隔は下部側の間隔を上部側よ
り小さく形成する構成としたことである。したがって、
乗員が着座して背凭れすると、人体荷重で上部トーショ
ンバーを介して複数のリング部間のワイヤも後部方向に
撓み移動して人体上半身の胸椎部分は後方へ移動し、ま
た、この上部側の後部方向の撓み移動により、下部側の
リング部間のワイヤには前部方向に反力を生じて、同下
部側は丁度、ランバーサポートの役務を果たして腰椎部
分を安定保持し、いわゆる猫背姿勢となることが防止さ
れて、内臓の圧迫が解消されることとなり、疲れない最
適な着座姿勢を保持することができるものであるから、
長時間運転姿勢を保つことができる。また、乗員の上半
身は左右のスプリング部に連続して掛合した1本のワイ
ヤに背凭れするので、同ワイヤは連続する撓み面を形成
するので違和感を生ずることがない。
【0005】
【実施例】次に、本発明のシートバックフレーム21の
一実施例を図1ないし図5にしたがって説明すると、こ
のシートバックフレーム21は従来と同様に上部フレー
ム23と左右のサイドフレーム24とにより略逆U字形
状にプレスにより形成されるフレーム本体22と左右の
サイドフレーム24A,24Bの下部間に横架されるパ
イプ状の下部フレーム29とからなり、このフレーム本
体22の上部フレーム23はパイプ状に形成され、この
上部フレーム23の左右に連続形成されるサイドフレー
ム24A,24Bはフラット部25と同フラット部25
に両側に形成される縁部26とにより略断面コ字形状に
形成されている。このように形成されたフレーム本体2
2のサイドフレーム24A,24Bのフラット部25の
上下の所定の位置には例えば図2に示すように対応して
断面略W形状で切起し膨出状に所定の間隔で上部掛合部
27と下部掛合部28が形成され、この対応する上部掛
合部27および下部掛合部28間には図示のようにスプ
リング部材31が張着固定されている。なお、30は上
部フレーム23に所定の間隔で取付けられたヘッドレス
ト取付け用のサポートパイプである。
【0006】このスプリング部材31は図3に示すよう
に左トーションスプリング32と右トーションスプリン
グ33と、この左右のトーションスプリング32,33
間に複数箇所クロス状に掛合連繋される1本のワイヤ4
5とより構成されている。
【0007】この左右のトーションスプリング32,3
3は例えば所定の径を有するピアノ線材あるいは硬鋼線
材により左右対称の形状に形成されており、その縦方向
のスプリング部34,35には所定の間隔で所定の径で
折曲されて、上部より順次、複数のリング部34a〜3
4fおよびリング部35a〜35f(本例では6個の場
合を例示した)がそれぞれ連続状に形成されている。ま
た、この左右のスプリング部34,35の上部リング部
34a,35aおよび下部リング部34f,35fのス
プリング端部は図4に示すように(図4は下部リング部
34f,35f側のみ示す)上部リング部34a,35
a側では所定の長さL1 で側方へ張出す上部トーション
バー36,37が形成され、また、下部リンク部34
f,35fの端部には所定の長さL2 側へ張出す下部ト
ーションバー38,39が形成されている。なお、この
上下のトーションバー36,37および38,39はL
1 >L2 の関係にある。また、この上下のトーションバ
ー36,37および38,39の端部は図示のように対
応して直角状に折曲されて支持片40がそれぞれ形成さ
れるとともに、各支持片40の端部には略U字形状に折
曲されてシートバックフレーム21の左右のサイドフレ
ーム24A,24Bに形成された上下部の掛合部27,
28に掛止めされる掛止め部41が形成されている。
【0008】このように形成された左右のトーションス
プリング32,33はその上下の掛止め部41が左右の
サイドフレーム24A,24Bの上下に形成された掛合
部27,28に挿通されてカシメ固定され、この状態で
左右のスプリング部34,35は略ハの字形状に取付け
られるとともに、各リング部34a〜34fおよびリン
グ部35a〜35fは後部側に指向して取付けられてい
る。このように取付けられた左右のスプリング部34,
35のリング部34a〜34fおよびリング部35a〜
35f間には1本のワイヤ45がクロス状に掛合連繋さ
れている。
【0009】このワイヤ45は例えば所定の径で伸びが
ほぼ0の硬鋼線材からなるもので、リング部34a〜3
4fおよびリング部35a〜35fの上部側よりその両
端がリング部34a,35aの外側より内側向きに挿通
され、同リング部34aの端部はリング部35bの内側
より外向きに挿通されて折り返され、また、リング部3
5aの端部は同様にリング部34bの内側より外向きに
挿通されて折り返されてワイヤ45はリング部34a,
34bおよびリング部35a,35b間でクロスされ、
以下同様にリング部34c〜34fおよびリング部35
c〜35fに交互に挿通され、略靴ひも状にクロスして
掛合され、このリング部34f,35fに挿通されたワ
イヤ45の両端部は図5に示すように、カシメプレート
47の両端部に折曲形成した挿通孔47aに対向して挿
通されて、同ワイヤ45は所定の張力で引締められ、挿
通孔47aがカシメ固定されることでワイヤ45の端部
に形成した抜け止め部45aにより抜け止めされてい
る。このように張着されたワイヤ45は図4に示すよう
に各リング部34a〜fおよびリング部35a〜fのリ
ング合せ部分に掛合されている。
【0010】このように左右のトーションスプリング3
2,33に張着されたワイヤ45は図3に示すように上
部リング部34a,35a間では所定の寸法H1 に、ま
た、下部リング部34f,35f間では所定の寸法H2
で、H1 <H2 の関係でスプリング部34,35は図示
略ハ字形状に張着されている。このように形成されたシ
ートバックフレーム21にはシートバッククッションが
取付けられるとともに、シートバックカバーが包着され
てシートバックが形成され、同シートバックをリクライ
ニング装置等を介してシートクッションに取付けること
によりシートが形成される。
【0011】このように形成されたシートバックフレー
ム21を取付けたシートに着座して上半身をシートバッ
クに背凭れすると、上半身の荷重は腰椎部にかかること
となる。この状態で背凭れした姿勢において、上半身の
胸椎部分の荷重は、例えば左右のトーションスプリング
32,33のスプリング部34,35のリング部34a
〜34dおよび35a〜35d間に掛合したワイヤ45
にかかる。これにより、左右のトーションスプリング3
2,33の上部側には所定長さL1 の上部トーションバ
ー36,37が、また、下部側にはこれより短尺L2 の
下部トーションバー38,39を設けたものであるか
ら、上部トーションバー36,37および下部トーショ
ンバー38,39は荷重に応じてそれぞれ後方へ所定の
角度変位される。この各トーションバー36,37およ
び38,39の角度変位において、長さの長い上部トー
ションバー36,37は大きく変位されることから、こ
の左右のトーションスプリング32,33のスプリング
部34,35のリング部34a〜34dおよび35a〜
35d間のワイヤ45も後部B矢印方向に撓み移動され
る。このスプリング部34,35のリング部34a〜3
4dおよび35a〜35d間のワイヤ45の後部B矢印
方向に撓み移動されることで、下部トーションバー3
8,39の後方への角度変位が若干規制を受ける形態を
とってリング部34e〜34fおよび35e〜35f間
のワイヤ45には前部F矢印方向に反力を生じる。
【0012】この様に、フレーム本体22の左右のサイ
ドフレーム24A,24B間にスプリング部材31を張
着するシートバックフレーム21において、スプリング
部材31は左右のトーションスプリング32,33と1
本のワイヤ45とよりなり、この左右のトーションスプ
リンク32,33は所定の間隔で複数のリング部34a
〜34fおよび35a〜35fを形成したスプリング部
34,35と,その上下に形成される大小の上部トーシ
ョンバー36,37と下部トーションバー38,39を
介して左右のサイドフレーム24A,24に取付け可能
に設けて、左右のリング部34a〜34fおよび35a
〜35f間に1本のワイヤ45をクロス状に掛合する構
成としたものである。したがって、乗員が着座して背凭
れすると上記したように上部トーションバー36,37
を介してリング部34a〜34dおよび35a〜35d
間のワイヤ45も後部B矢印方向に撓み移動して人体上
半身の胸椎部分は後方へ移動し、また、この上部側の後
部B矢印方向に撓み移動により、下部側のリング部34
e〜34fおよび35e〜35f間のワイヤ45には前
部F矢印方向に反力を生じるものであるから、丁度、ラ
ンバーサポートの役務を果たして腰椎部分を安定保持
し、いわゆる猫背姿勢となることが防止されて、内臓の
圧迫が解消されて、疲れない最適な着座姿勢を保持する
ことができ、長時間運転姿勢を保つことができる。ま
た、乗員の上半身は左右のスプリング部34,35に連
続して掛合した1本のワイヤ45に背凭れするので、同
ワイヤ45は連続する撓み面を形成するので違和感を生
ずることがない。
【0013】なお、上記実施例では左右のトーションス
プリンク32,33に所定の間隔で複数のリング部34
a〜34fおよび35a〜35fを形成して例示した
が、これに限定するものではなく、例えば下部側のリン
グ部34e〜34fおよび35e〜35fの間隔を上部
側のリング部34a〜34dおよび35a〜35dの間
隔より小さく設定することにより、腰椎部分をより安定
保持することができる。また、胸椎部分および腰椎部分
を保持する強弱作用は上部トーションバー36,37お
よび下部トーションバー38,39の長さL1,L2 を選
択設定することにより制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートバックフレームの斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】スプリング部材の斜視図である。
【図4】図3の丸印部の拡大図である。
【図5】ワイヤ止め部分の斜視図である。
【図6】従来のシートバックフレームの斜視図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【符号の説明】
21 シートバックフレーム 22 フレーム本体 24A,24B サイドフレーム 31 スプリング部材 32,33 トーションスプリング 34,35 スプリング部 34a〜f,35a〜f リング部 36,37 上部トーションバー 38,39 下部トーションバー 45 ワイヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム本体の左右のサイドフレーム間
    にスプリング部材を張着するシートバックフレームにお
    いて、このスプリング部材は左右のトーションスプリン
    グと1本のワイヤとよりなり、この左右のトーションス
    プリンクは所定の間隔で複数のリング部を形成したスプ
    リング部と、その上下に形成される大小の上部トーショ
    ンバーと下部トーションバーを介して左右のサイドフレ
    ームに取付け可能に設けて、左右のリング部間に1本の
    ワイヤをクロス状に掛合する構成としたことを特徴とす
    る車両用シートフレーム構造。
  2. 【請求項2】 前記スプリング部に形成される複数のリ
    ング部の間隔は下部側の間隔を上部側より小さく形成す
    る構成とした請求項1の車両用シートフレーム構造。
JP19645596A 1996-07-25 1996-07-25 車両用シートフレーム構造 Pending JPH1033299A (ja)

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JP19645596A JPH1033299A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 車両用シートフレーム構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2160119A1 (en) * 2007-06-01 2010-03-10 Steelcase Inc. Seating unit with adjustable lumbar device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2160119A1 (en) * 2007-06-01 2010-03-10 Steelcase Inc. Seating unit with adjustable lumbar device
EP2160119A4 (en) * 2007-06-01 2012-05-02 Steelcase Inc SEAT UNIT WITH ADJUSTABLE LUMBAR DEVICE

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