JPH0716361Y2 - 車両用シートのシートクッション構造 - Google Patents

車両用シートのシートクッション構造

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JPH0716361Y2
JPH0716361Y2 JP10976089U JP10976089U JPH0716361Y2 JP H0716361 Y2 JPH0716361 Y2 JP H0716361Y2 JP 10976089 U JP10976089 U JP 10976089U JP 10976089 U JP10976089 U JP 10976089U JP H0716361 Y2 JPH0716361 Y2 JP H0716361Y2
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JP
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seat cushion
cushion frame
spring
seat
cushion
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JP10976089U
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良典 末岡
尚人 渡辺
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Araco Corp
Original Assignee
Araco Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、車両用シートのシートクッション構造に関
する。
(従来の技術) 従来、車両用シート、例えばシートクッションにおいて
ヒップポイントの低いバケット調シートの場合、クッシ
ョン感およびヒップポインとの確保のため、第6図に示
すように乗員が着座した場合の尻下部5に適度のたわみ
を得るため、吊下げ板構造のものがある。すなわち、こ
のシートクッション1はシートクッションフレーム2上
にシートクッションパッド3が取付けられるとともに、
同シートクッションパッド3の上面および側面のかまち
部には縫製されたシート表皮4が包着され、同シート表
皮4の縫着部4a,4bは例えば吊り布等によりパッド3内
へ引込み固定され、同シートクッション1は乗員の尻部
の当る尻下部5と大腿部の当る前縁部6とからなり、こ
の尻下部5に相当するシートクッションフレーム2側に
おいては所定の面積で略方形状の開口部2aが開設され、
同開口部2aには所定の面積を有する略方形状の吊下げ板
7が開口部2aの縁部に対し複数の吊下げ用コイルスプリ
ング8を介して上下動可能に弾着する構成のものであっ
た。
(解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来のシートクッション構造に
おいては、シートクッションパッド3はシートクッショ
ンフレーム2上に載置されていて、これら両者2,3間に
は空間部が存在していない。このため、乗員が着座した
場合、シートクッションの後側部である尻下部5ではシ
ートクッションパッド3が吊下げ板7により弾発的に支
持され、比較的大きな撓み量を得て低いヒップポイント
を確保することができるものの、シートクッションの前
側部である前縁部6ではシートクッションパッド3がシ
ートクッションフレーム2の底部に直接支持され、尻下
部5に比較して低い撓み量しか得られない。この結果、
当該シートクッションにおいては体圧分布の連続性に欠
けることになって、着座者に違和感を与えるとともに、
車両の走行時には着座者の疲労感が大きくなる等の問題
がある。
本考案は、上記従来の問題点を解決すべくなされたもの
で、低いヒップポイントを確保した場合に尻下部から前
縁部にわたって連続するたわみが得られ、体圧分布の良
好なシートクッション構造を提供することを目的とする
ものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記技術課題を解決するため、皿状のクッシ
ョンフレーム上にクッションパッドを載置してなる車両
用シートのシートクッションにおいて、前記クッション
フレームの底部の後側部には所定の大きさの開口部が設
けられ、同開口部の周縁部において複数のばね部材を介
して平板が上下動可能に配設され、かつ同底部の前側部
には前端部が下方へ後方傾斜させて屈折された所定長さ
の複数本のばね部材が同クッションフレームの幅方向に
並列して配設され、これら同クッションフレームの幅方
向に並列して配置されたばね部材および前記平板が前記
クッションパッドを受承して同ばね部材と前記クッショ
ンフレームの底部間に前方へ漸次拡開する形状の空間部
を形成していることを特徴とする車両用シートのシート
クッション構造である。
(作用) このように構成したシートクッションにおいては、クッ
ションパッド、吊下状の平板、特殊形状の複数のばね部
材、および同ばね部材とクッションフレームの底部間に
形成された特殊形状の空間部等が総合して発揮する弾性
作用により、着座者に対して連続する体圧分布を付与す
ることができる。
(第1実施例) 次に、本考案の第1実施例を第1図ないし第3図にした
がって説明すると、図中21は車両用シートのシートクッ
ションであって、該シートクッション21はシートクッシ
ョンフレーム22とシートクッションパッド33とシート表
皮38とより構成されている。
このシートクッションフレーム22は従来と同様に上方に
開口する略箱型状に形成され、その底板23の尻下部HPに
相当する後側部には所定の面積を有する略方形状の開口
部24が開設され、同開口部24には吊下げ板25が吊下げ用
コイルスプリング26を介してほぼ水平状に保持された状
態で上下方向へ変位可能に設けられている。この吊下げ
板25はシートクッションフレーム22と同質の例えば鋼板
あるいは合成樹脂板等の剛性を有する所定の面積を有す
る略方形状に形成され、この吊下げ板25の図示前後縁の
左右の角部には取付孔が貫設されて開口部24の前後縁24
a,24bの左右端部寄り位置に対し、所定のばね圧を有す
る吊下げ用コイルスプリング26を介して弾着され、ま
た、同吊下げ板25の前縁側上面には所定の間隔で複数の
フック部材(本例では3個の場合を例示した)27が止着
され、このフック部材27にはSばね28が掛着されてい
る。このSばね28は、例えばピアノ線あるいは硬鋼線等
を等ピッチで略S字形状に折曲形成するとともに、その
前端部を所定長さ下方へ後方傾斜して折曲形成してなる
ものである。このSばね28においては、その前端部側に
シートクッションフレーム22の底板23の前縁側に取付け
られる取付部29と、この取付部29より図示のように所定
の角度で前枠22a側上方に向って上斜状に支持部30が設
けられるとともに、この支持部30の上端よりフック部材
27に向って下斜状に受け部31が設けられ、このように形
成されたSばね28は変曲点32a,32bを介して支持部30お
よび受け部31は変位可能に設けられている。Sばね28の
前縁22a側は変曲点32a,32bにより、開口部が前方に向か
って漸次拡開するフイッシュマウス形状に形成されてい
る。このような形状のSばね28はシートクッションフレ
ーム22の幅方向に所定の間隔を保持して並列され、その
取付部29にてシートクッションフレーム22の底板23に取
付部材を介して取付けられている。また、受け部31の端
部はフック部材27に掛着されているとともに、この受け
部31の傾斜角度は着座する平均体格の乗員の大腿部とほ
ぼ平行となるように設けられている。このように吊下げ
板25およびSばね28を取付けたシートクッションフレー
ム22にはシートクッションパッド33が取付けられてい
る。
このシートクッションパッド33においては、第2図に示
すように、乗員の尻下部HPに相当する後部側は吊下げ板
25に受承されて支持され、かつ乗員の大腿部を支持する
部分FPに相当する前側部は各Sばね28に受承されて支持
され、各Sばね28とシートクッションフレーム22との間
に前方へ漸次拡開する空間部36を形成している。本実施
例においては、シートクッションパッド33のこのような
形状から、シートクッションパッド33の後側部をフルフ
ォームパッド部34と称し、かつシートクッションパッド
33の前側部をセミフルフォームド部35と称する。このシ
ートクッションパッド33においては、その下面にばね受
け材37が貼着されていて、フルフォームパッド部34を吊
下げ板25およびシートクッションフレーム22の後部上
に、またセミフルフォームパッド部35を各Sばね28上に
受承した状態で、シート表皮38により包着されている。
この第1実施例のシートクッション21は上記のように構
成したものであるから、乗員が着座すると、その尻下部
HPの下部に設けた吊下げ板25はコイルスプリング26を介
して開口部24より下方へ弾性変位されるとともに、フル
フォームパット部34も吊下げ板25に追従して圧縮変形さ
れ、かつ下方へ変位される。一方乗員の大腿部の相当部
分FPにおいては、そのSばね28の受け部31が弾性伸長さ
れるとともに、下方へ変位され、この受け部31の弾性変
位により支持部30は変曲点32a,32b間において弾性圧縮
され、かつ変曲点32aを中心として前傾姿勢に弾性変位
され、これに追従してセミフルフォームパッド部35は圧
縮変形され、かつ下方へ変位される。したがって、この
大腿部の相当部分FPをセミフルフォームパッド部35とS
ばね28とによる組合せとしたものであるから、尻下部HP
より大腿部の相当部分FPにわたって連続した体圧分布が
得られ、また、尻下部HPのたわみが深くなったとしても
連続する体圧分布を得ることができ、着座時の違和感が
解消されフィーリングが良好となり、また、尻下部HPは
フルフォームパッド部34としたことで吊下げ板25とによ
りヒップポイントが安定化することができ、セミフルフ
ォームパッド部35と相俟って乗員の脚体の疲労度を解消
することができる。
次に、第4図および第5図は本考案の第2実施例を示す
もので、この第2実施例は第1実施例におけるSばね28
に代えてフォームドワイヤ40とSばね28とを組合せて張
着したもので、このフォームドワイヤ40は吊下げ板25の
左右に取付けられるもので、第1実施例と同様に取付部
41、支持部42、受け部43とが形成され、変曲点44a,44b
を有して前縁22a側はフイッシュマウス形状に形成さ
れ、受け部43の端部は吊下げ板25にフック部材27を介し
て取付けられ、また取付部41側はクッションフレーム22
の前縁側に第1実施例と同様に取付けられ、この左右の
フォームドワイヤ40の受け部43のほぼ中間部間にはSば
ね28が装架されている。その他の構成は第1実施例と同
様である。したがって、この第2実施例においても第1
実施例とほぼ同等の作用効果を奏するものである。
(考案の効果) 本考案は、上記のように構成したものであるから、乗員
が着座すると、尻下部より大腿部の相当部分にわたって
連続した体圧分布が得られ、また、尻下部のたわみが深
くなったとしても連続する体圧分布を得ることができ、
着座時の違和感が解消されフィーリングが良好となり、
また、尻下部をフルフォームパッド部としてことで、吊
下げ板とによりヒップポイント安定化させることがで
き、セミフルフォームパッド部と相俟って乗員の脚体の
疲労度を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の第1実施例を示し、第1
図はシートクッションの斜視図、第2図は第1図のII−
II線断面図、第3図はシートクッションフレームの斜視
図、第4図ないし第5図は本考案の第2実施例を示し、
第4図はシートクッションの断面図、第5図はシートク
ッションフレームの斜視図、第6図は従来例である。 21…シートクッション 22…シートクッションフレーム 22a…前縁 24…開口部 25…吊下げ板 26…吊下げ用コイルスプリング 28…Sばね 33…シートクッションパッド 34…フルフォームパッド部 35…セミフルフォームパッド部 40…フォームドワイヤ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】皿状のクッションフレーム上にクッション
    パッドを載置してなる車両用シートのシートクッション
    において、前記クッションフレームの底部の後側部には
    所定の大きさの開口部が設けられ、同開口部の周縁部に
    おいて複数のばね部材を介して平板が上下動可能に配設
    され、かつ同底部の前側部には前端部が下方へ後方傾斜
    させて屈折された所定長さの複数本のばね部材が同クッ
    ションフレームの幅方向に並列して配設され、これら同
    クッションフレームの幅方向に並列して配置されたばね
    部材および前記平板が前記クッションパッドを受承して
    同ばね部材と前記クッションフレームの底部間に前方へ
    漸次拡開する形状の空間部を形成していることを特徴と
    する車両用シートのシートクッション構造。
JP10976089U 1989-09-20 1989-09-20 車両用シートのシートクッション構造 Expired - Lifetime JPH0716361Y2 (ja)

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JPH0348547U JPH0348547U (ja) 1991-05-09
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