JP2024043479A - 姿勢サポート装置 - Google Patents

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祥之 河村
誠 大村
敬太 伊藤
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Abstract

【課題】従来に比べてサポート部材の位置、角度の自由度を高める事ができる、姿勢サポート装置の提供。【解決手段】シートバック102に配設される少なくとも1つの固定盤20と、固定盤20に配設される少なくとも1つのサポート部材30と、を有しており、サポート部材30が、固定盤20の前面21の任意の位置に任意の角度で配設可能とされている。そのため、サポート部材30を、シートバック102に対して、上下方向のみならず左右方向にも位置調整できるだけでなく、角度も調整できる。よって、従来に比べてサポート部材30の位置、角度の自由度を高める事ができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、シートに着座する人の姿勢をサポートする姿勢サポート装置に関する。
特開2012-045098号公報は、シートバックに凸条からなるサポート部材を設ける事で着座者の姿勢をサポートする技術を開示している。
骨格、筋力等は、性別や年齢の違いなど各個人によって異なるため、サポート部材の位置、角度がシートバックに対して調整可能とされている事が望ましい。しかし、上記公報開示の技術では、サポート部材は、上下方向には位置調整可能であるが、左右方向、前後方向に位置調整する事はできない。また、サポート部材の角度も変更できず調整できない。そのため、サポート部材の位置、角度の自由度を高める点で改善の余地がある。
特開2012-045098号公報
本発明の目的は、従来に比べてサポート部材の位置、角度の自由度を高める事ができる、姿勢サポート装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1)〔実施例1,2〕
本発明の、シートの着座者の姿勢をサポートする姿勢サポート装置は、前記シートのシートバックに配設される少なくとも1つの固定盤と、前記固定盤に配設される少なくとも1つのサポート部材と、を有する。
前記固定盤は、前記シートバックと別体に形成されて該シートバックの前面に配設されるか、または、前記シートバックの内部に配設されている。
前記サポート部材は、前記固定盤の前面の任意の位置に任意の角度で配設可能とされている。
(2)〔実施例1,2〕
上記(1)において、前記固定盤は、使用状態においては、前記シートバックに対して上、下、左、右、前、後、の少なくとも1つの方向に移動困難とされている。
(3)〔実施例1,2〕
上記(2)において、前記固定盤は、使用状態においては、前記シートバックに対して少なくとも下方向に移動困難とされている。
(4)〔実施例1,2〕
上記(1)において、少なくとも1つの前記サポート部材の全部または一部は、一般面部と該一般面部よりも前記シートの着座者側への突出量が大となる突出面部とを有する第1のサポート部材である。
前記突出面部は、前記第1のサポート部材の幅方向中央線が該第1のサポート部材の正面視で上下方向となる基本角度で前記第1のサポート部材が前記固定盤に配設されているときにおける、前記第1のサポート部材の幅方向中央部の少なくとも一部に設けられている。
(5)〔実施例1,2〕
上記(4)において、前記第1のサポート部材は、前記基本角度で前記固定盤に配設されているときにおける下部と、該下部の上側にある上部と、を有している。
前記下部は、前記上部よりも、前記シートの着座者側への突出量が大となっている。
(6)〔実施例1〕
上記(1)において、前記固定盤は、前記シートバックと別体に形成されて該シートバックの前面に配設されている。
前記サポート部材は、前記固定盤に着脱可能とされている。
(7)〔実施例1〕
上記(6)において、前記固定盤は、少なくとも前記固定盤の前面に、規則的に配列された模様を有している。
(8)〔実施例1〕
上記(7)において、前記固定盤の前記模様は、前記固定盤の正面視で、左右方向に延びる水平線上に設けられる模様要素が上下方向に複数の列を有するように規則的に配列された模様と、上下方向に延びる鉛直線上に設けられる模様要素が左右方向に複数の列を有するように規則的に配置された模様と、の少なくとも一方を有する。
上記(1)の姿勢サポート装置によれば、つぎの効果を得る事ができる。
シートバックに配設される少なくとも1つの固定盤と、固定盤に配設される少なくとも1つのサポート部材と、を有しており、サポート部材が、固定盤の前面の任意の位置に任意の角度で配設可能とされているため、サポート部材を、シートバックに対して、上下方向のみならず左右方向にも位置調整できるだけでなく、角度も調整できる。よって、従来に比べてサポート部材の位置、角度の自由度を高める事ができる。
上記(2)の姿勢サポート装置によれば、つぎの効果を得る事ができる。
固定盤が、使用状態においては、シートバックに対して上、下、左、右、前、後、の少なくとも1つの方向に移動困難とされているため、上、下、左、右、前、後、の全ての方向に比較的容易に移動可能とされている場合に比べて、固定盤がシートバックに対して位置ズレする事を抑制できる。よって、固定盤に配設されるサポート部材がシートバックに対して位置ズレする事を抑制できる。
上記(3)の姿勢サポート装置によれば、つぎの効果を得る事ができる。
固定盤は、使用状態においては、シートバックに対して少なくとも下方向に移動困難とされているため、下方向に比較的容易に移動可能とされている場合に比べて、使用時に最もズレる傾向にある下方向に固定盤がシートバックに対して位置ズレする事を抑制できる。よって、固定盤に配設されるサポート部材が、シートバックに対して、使用時に最もズレる傾向にある下方向に位置ズレする事を抑制できる。
上記(4)の姿勢サポート装置によれば、つぎの効果を得る事ができる。
少なくとも1つのサポート部材の全部または一部が、一般面部と突出面部とを有する第1のサポート部材であり、突出面部が、基本角度で第1のサポート部材が固定盤に配設されているときにおける、第1のサポート部材の幅方向中央部の少なくとも一部に設けられているため、サポート部材と着座者の身体との接触部の面積を増やすことができ、該接触部における単位面積当たりの負荷が低減し、着座者が異物感や違和感を覚え難くすることができる。
上記(5)の姿勢サポート装置によれば、つぎの効果を得ることができる。
第1のサポート部材が、基本角度で固定盤に配設されているときにおける下部と、該下部の上側にある上部と、を有しており、下部が、上部よりも、シートの着座者側への突出量が大となっているため、サポート部材と着座者の身体との接触部の面積を増やすことができ、該接触部における単位面積当たりの負荷が低減し、着座者が異物感や違和感を覚え難くすることができる。
上記(6)の姿勢サポート装置によれば、つぎの効果を得る事ができる。
固定盤が、シートバックと別体に形成されてシートバックの前面に配設されており、サポート部材が固定盤に着脱可能とされているため、サポート部材を固定盤の前面の任意の位置に任意の角度で比較的容易に取付ける事ができる。
また、固定盤からの前方向への突出(膨出)量が異なる複数種類のサポート部材を用意しておき、該複数種類のサポート部材を使い分ける事で、サポート部材をシートバックに対して上下、左右方向だけでなく前後方向にも位置調整できる。
上記(7)の姿勢サポート装置によれば、つぎの効果を得ることができる。
固定盤が、少なくとも固定盤の前面に、規則的に配列された模様を有するため、模様を有さない場合に比べて、最適なサポート部材の配置を容易に再現できる。
上記(8)の姿勢サポート装置によれば、つぎの効果を得ることができる。
固定盤の模様が、固定盤の正面視で、左右方向に延びる水平線上に設けられる模様要素が上下方向に複数の列を有するように規則的に配列された模様と、上下方向に延びる鉛直線上に設けられる模様要素が左右方向に複数の列を有するように規則的に配置された模様と、の少なくとも一方を有するため、着座者がサポート部材の配置位置を覚えやすくなり、最適なサポート部材の配置を容易に再現できる。
本発明実施例1の姿勢サポート装置の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材が半楕円球状である場合の、固定盤とサポート部材の分解斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材が半球状である場合の、サポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材が1/4球状である場合の、サポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材が半円筒状である場合の、サポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材が1/4円筒状である場合の、サポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材が3D形状である場合の、サポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、固定盤とサポート部材の分解概略断面図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置の変形例における、固定盤とサポート部材の分解斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、固定盤のシートバックへの配設例を示す概略側面図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、固定盤のシートバックへの配設例を示す概略側面図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、固定盤のシートバックへの配設例を示す概略側面図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、固定盤のシートバックへの配設例を示す分解斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材を配設する前の固定盤装着状態例を示す斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材の配設例を示す斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材の配設例を示す斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材の配設例を示す斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材の配設例を示す斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、サポート部材の配設例を示す斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、固定盤が規則的に配列された模様を有する場合の、固定盤の正面図とその部分拡大図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、固定盤が規則的に配列された模様を有する場合の、固定盤の正面図とその部分拡大図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の斜視図である。 本発明実施例1の姿勢サポート装置における、第1のサポート部材の概略断面図である。 本発明実施例2の姿勢サポート装置の斜視図である。 本発明実施例の姿勢サポート装置の比較例における、骨格と姿勢サポート装置の概略側面図である。 本発明実施例の姿勢サポート装置の比較例における、骨格と姿勢サポート装置の概略側面図である。 本発明実施例の姿勢サポート装置の比較例における、シートと着座者の概略正面図である。 本発明実施例の姿勢サポート装置の比較例における、骨格とサポート部材の背面図である。
以下に、図面を参照して、本発明実施例の姿勢サポート装置10を説明する。図1~図11は、本発明実施例1の姿勢サポート装置を示しており、図12は本発明実施例2の姿勢サポート装置を示している。なお、図中UPはシートの上方向、FRはシートの前方向、RHはシートの右方向を示す。
まず、本発明全実施例にわたって共通する部分を説明する。
本発明実施例の姿勢サポート装置(以下、単に装置ともいう)10は、シート100の着座者の姿勢をサポートする装置である。シート100は、たとえば車両に搭載される運転席である。ただし、シート100は、助手席、リア席、補助席等の車両用シートであってもよい。また、シート100は、車両用シートでなく、家の中等で使用される椅子であってもよい。
図1に示すように、シート100は、着座されるシートクッション101と、シートクッション101の後側端部に配置され着座者の背もたれとして利用されるシートバック102と、シートバック102の上方に設けられ着座者の頭部を後側から支持するヘッドレスト103と、を有する。シートバック102は、左右両端部に、前端がシートバック102の左右中央部102aより前側に膨らんでいるサイドサポート102bを有している。ただし、本発明実施例および図示例では、サイドサポート102bとヘッドレスト103が設けられる場合を説明するが、シートバック102にサイドサポート102bは設けられていなくてもよく、また、ヘッドレスト103も設けられていなくてもよい。
装置10は、シートバック102に配設される固定盤20と、固定盤20に配設されるサポート部材30と、を有する。
固定盤20は、ベースといってもよい。固定盤20は、シートバック102に少なくとも1つ配設される。なお、図示例では、固定盤20がシートバック102に1つのみ配設される場合を示している。固定盤20は、繊維製であってもよく、金属製であってもよく、樹脂製であってもよい。固定盤20が繊維製である場合には、固定盤20は、繊維を編んだり織ったりして作製される布であってもよく、不織布であってもよく、不織布に近い布であってもよい。固定盤20が樹脂製である場合には、固定盤20はゴムなどの軟質樹脂製であってもよい。
固定盤20は、前面視すなわち正面視で、シートバック102の左右中央部102aの少なくとも一部とラップする位置に配設されている。また、サイドサポート102bの設定されているシートにおいては、固定盤20は、サイドサポート102bとラップする位置にも配設されていてもよく、サイドサポート102bとラップする位置には配設されていなくてもよい。
固定盤20の正面視形状は、矩形などの多角形であってもよく、楕円や長円を含む円形であってもよく、その他の形状であってもよい。その他の形状としては、たとえば、シートバック102の左右中央部102aと同じ(略同じを含む)形状が考えられる。
固定盤20は、図1、図12に示すように、シートバック102と別体に形成されてシートバック102の左右中央部102aの前面に配設されるか(実施例1)、または、シートバック102の左右中央部102aの内部の前部に配設される(実施例2)。なお、シートバック102の左右中央部102aの内部の前部とは、内部をシートバック102の厚み方向に2等分したときの前側部分である。
固定盤20は、シートバック102に対する配設位置の調整のために、シートバック102に対して上下、左右、前後方向の少なくともいずれかの方向に移動可能、すなわち位置調整可能とされていてもよい。ただし、固定盤20は、使用状態においては、シートバック102に対して上、下、左、右、前、後、の少なくとも1つの方向に移動困難とされている。なお、使用状態とは、実際に着座者が使用している状態であり、位置調整可能とされている場合には位置調整されて実際に着座者が使用している状態である。固定盤20は、使用状態においては、シートバック102に対して少なくとも下方向に移動困難とされている事が望ましい。使用状態においては、下方向に位置ズレやすいからである。
サポート部材30は固定盤20の前面21に少なくとも1つ配設される。なお、図1、図12では、サポート部材30が固定盤20の前面21に2個配設される場合を示しているが、固定盤20の前面21に配設されるサポート部材30の数は、1個であってもよく、3個以上であってもよい。サポート部材30は、ウレタン製であってもよく、金属製であってもよく、樹脂製であってもよい。サポート部材30がウレタン製である場合には、サポート部材30はシートバック102の内部に設けられるパッドと同材料であってもよい。サポート部材30が樹脂製である場合には、サポート部材30はゴムなどの軟質樹脂製であってもよい。サポート部材30の材料は、硬度が同じ同一種のみが用いられていてもよく、硬度が異なる複数種が用いられていてもよい。各サポート部材30は、固定盤20の前面21の任意の位置に任意の角度で配設可能とされている。
サポート部材30の形状は、図2A-図2Fに示すように、特に限定されるものではない。図2Aは、半楕円球状、すなわち半ラグビーボール状のサポート部材30aを示している。図2Bは、半球状のサポート部材30bを示している。図2Cは1/4球状のサポート部材30cを示している。図2Dは半円筒状のサポート部材30dを示している。図2Eは1/4円筒状のサポート部材30eを示している。図2Fはその他の3D形状のサポート部材30fを示している。また、サポート部材30のサイズも特に限定されるものではない。
図10A-図10Mに示すように、少なくとも1つのサポート部材30の全部または一部は、一般面部32と一般面部32よりも着座者側への突出量が大となる突出面部33とを有する第1のサポート部材30gであってもよい。第1のサポート部材30gは、着座者側の面であり着座者の姿勢をサポートするサポート面31を有しており、一般面部32と突出面部33は、サポート面31に設けられている。
突出面部33は、第1のサポート部材30gの幅方向中央線CLが第1のサポート部材30gの正面視で上下方向となる基本角度で第1のサポート部材30gが固定盤20の前面21に配設されているときに、同じ高さ位置にある一般面部32部分よりも着座者側への突出量が大となっている部分である。
突出面部33は、前記基本角度で第1のサポート部材30gが固定盤20の前面21に配設されているときにおける、第1のサポート部材30gの幅方向中央部の少なくとも一部に設けられている。
第1のサポート部材30gは、前記基本角度で第1のサポート部材30gが固定盤20の前面21に配設されているときにおける下部34が、上部35よりも、着座者側への突出量が大となっていてもよい。
図10A-図10Eは、第1のサポート部材30gの一例を示しており、下部34と上部35の突出量が同じとされている場合を示している。
図10Aは、一般面部32が平面で突出面部33が断面コ字状の面とされている第1のサポート部材30gaを示している。
図10Bは、一般面部32が平面で突出面部33が断面半円状の面とされている第1のサポート部材30gbを示している。
図10Cは、一般面部32が凸状の傾斜面で突出面部33が矩形の平面とされている第1のサポート部材30gcを示している。
図10Dは、一般面部32が凸状の傾斜面で突出面部33が断面コ字状の面とされている第1のサポート部材30gdを示している。
図10Eは、一般面部32が凹状の傾斜面で突出面部33が断面コ字状の面とされている第1のサポート部材30geを示している。
また、図10F-図10Mは、第1のサポート部材30gの一例を示しており、下部34が上部35よりも突出量が大とされている場合を示している。
図10Fは、一般面部32と突出面部33の突出量が下方に行くにつれて大となっており、突出面部33が断面コ字状の面とされている第1のサポート部材30gfを示している。
図10Gは、一般面部32と突出面部33の突出量が下方に行くにつれて大となっており、突出面部33が断面半円状の面とされている第1のサポート部材30ggを示している。
図10Hは、一般面部32の突出量が下方に行くにつれて大となっており、突出面部33が下部34のみに設けられており下方に行くにつれて一般面部32からの突出量が小となる断面コ字状の面とされている、第1のサポート部材30ghを示している。
図10Iは、一般面部32の突出量が一定であり、突出面部33が下部34のみに設けられており断面コ字状の面とされている、第1のサポート部材30giを示している。
図10Jは、一般面部32の突出量が一定であり、突出面部33が下部34のみに設けられており断面半円状の面とされている、第1のサポート部材30gjを示している。
図10kは、一般面部32の突出量が一定であり、突出面部33が下部34のみに設けられており下方に行くにつれて一般面部32からの突出量が大となる断面コ字状の面とされている、第1のサポート部材30gkを示している。
図10Lは、一般面部32が凸状の傾斜面で突出面部33が矩形の平面とされており、上部35のみ、一般面部32と突出面部33の突出量が下方に行くにつれて大となっている、第1のサポート部材30glを示している。
図10Mは、上部35においては、一般面部32の突出量が一定であり、突出面部33は設けられておらず、下部34においては、一般面部32が凸状の傾斜面で突出面部33が矩形の平面とされている、第1のサポート部材30gmを示している。
ただし、第1のサポート部材30gは、図10A-図10Mに示す形状以外の形状であってもよい。
ここで、本発明全実施例にわたって共通する部分の作用、効果を説明する。
人体には個人差がある。例えば、老若男女、身長差、骨格の歪み、頭と胴体の比率、など、挙げればきりがない。
これに対し、車両用シートは、車種やメーカーによって差はあるが、車種限定で見てみると概ね一元化されており、ユーザが購入する際に個人差に適したシートを選択できないのが現状である。したがって、現状の車両用シートは個人差に対応できていない。
以下に、人体の個人差の発生要因と現状対応の事例を、数例挙げる。
〈事例1〉
人体を側面から見ると、一般的には、腰背部は男性よりも女性の方がくびれた形となっている。これは、主に骨盤の傾斜違いによって生じるものである。
(i)詳しく説明すると、骨盤は、頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨からなる椎骨の集合体である脊柱、すなわち背骨の下端末にある仙骨/尾骨と繋がっており、骨盤が傾斜すると、それに即して仙骨/尾骨も傾斜する。また、仙骨/尾骨の上に存在する椎骨の集合体もそれに伴って形状を変えるものである。そして、一般的に、骨盤の傾斜は男性と女性で異なっており、男性は骨盤後傾傾向にあり女性は骨盤前傾傾向にある。これにより、男性の仙骨/尾骨よりも女性の仙骨/尾骨の方がお辞儀をするような感じで前方に傾斜してしまう。そのため、女性は一般的に男性よりも側面視で腰背部がくびれたシルエットとなる。ただし、女性においても個人差があるので、くびれの大きい人、小さい人が存在する事はもちろんの事、男性においてもくびれが大きく出ている人も存在する。
(ii)次に、腰背部がくびれたシルエットの人がシートに着座した場合を考えてみる。
図13A、図13Bでは、簡素化のため骨格のみを示しているが、腰背部P1のくびれが大きいほど、図13Aに示すように、腰背部P1とシート100との間に隙間すなわち空間S1が生じてしまう。なお、図13Aではクッション1がシート100上に置かれている場合を示しているが、このクッション1の有無にかかわらず空間S1は生じてしまう。この姿勢の状態を維持するには相応の筋力が必要となり、車を長時間運転しているとその空間S1を埋めるように腰背部P1が後退してくると考えられる。そして腰背部P1が後退すると、くびれていた腰背部P1が伸ばされ、腰部への負担が増えてしまう。また、一般的に腰背部P1が後退すると、代わりに肋骨すなわち胸郭P2が前進する。そうすると、前方を見るためには顔を上げる必要があり頸部(首)に負荷が掛かる姿勢となってしまう。そのため、頸部への負担も増えてしまう。
つまり、腰背部P1とシート100との間に空間S1があると、腰部や頸部に負担を掛けてしまう要因の1つになると考えられる。
(iii)腰背部P1とシート100との間に空間S1があると、快適な姿勢を保つのに筋力が必要となる。また、筋力が持続できない場合、姿勢が崩れていき身体への負担が掛かると考えられる。そのため、対応例1として図13Aに示すように、市販のクッション1をシート100上に置いて背中とシートバックで挟む事で姿勢をサポートする等の対応をする事も考えらえる。また、対応例2として図13Bに示すように、シートバックを上下方向や左右方向に周回する固定材2を用いてクッション1を固定する事も考えられる。
しかし、図13Aに示す対応例1では、シート100上に直接クッション1を置くので、クッション1のサイズと使用する人との関係性によっては、位置が合わないなどクッション1が欲しいところである空間S1から外れてしまい、個人差に適応しきれない。
また、図13Bに示す対応例2では、固定材2の周回方向、すなわち上下方向または左右方向にクッション1を位置調整できるが、固定材2がシート100に対して固定されていないため、例えば着座者の姿勢がズレて胸郭P2が降下するとクッション1も降下してしまい、着座者が快適な姿勢に戻ったときにクッション1の位置がズレていて、位置が合わず効果が得られなくなってしまう。
〈事例2〉
人体を正面から見ると、一般的には、横腹部は男性よりも女性の方がくびれた形となる。これは、主に胸郭のサイズ、骨盤の幅、大腿骨頭の長さの違いによって生じるものである。
(i)一般的に、男性と女性で、胸郭のサイズ、骨盤の幅、大腿骨頭の長さは、下表のような関係性となっている。
Figure 2024043479000002
表1に示される関係性によって、一般的に女性の横腹部は男性に比べると正面から見てもくびれたシルエットとなる。特に骨盤の幅は横腹部のくびれに与える寄与度が一般的に大きいとされている。ただし、女性においても個人差があるので、くびれの大きい人、小さい人が存在する事はもちろんの事、男性においてもくびれが大きく出ている人も存在する。
(ii)次に、横腹部がくびれたシルエットの人がシートに着座した場合を考えてみる。
図14に示すように、横腹部P3のくびれが大きいほど、横腹部P3とシート100との間に、より具体的には、横腹部P3とシートバック102のサイドサポート102bとの間に、隙間すなわち空間S2が生じてしまう。この状態下で車がコーナーなどを走行して横Gを受けると身体を支えるサポートが少なく、身体が振られてしまう。横Gを受けると、身体は左右に振られようとするが、臀部P4は重力を受けてシート100に接触しているため、摩擦力も強く、上体に対して振られにくい。一方、横腹部P3はサイドサポート102bとの間に空間S2があるため、支持してくれる部材がなく、左右に振られやすい。したがって、図中矢印Dにて示すように、臀部P4を軸として上体が振り子のように振られてしまう。
つまり、横腹部P3とシート100との間に空間S2があると、走行時に姿勢を支持しにくく、姿勢維持のため身体に負担を掛けてしまう事となる。
(iii)横腹部P3とシート100との間に空間S2があると上体が左右に振られてしまい、快適な姿勢を維持しにくくなる。そのため、横腹部P3の両サイドの空間S2を埋めるように市販のクッションを設定する等の対応をする事も考えられる。これによれば、例えば肩帯や頭部などの、上体の上部が、左右に振られる量を小さくできる。
しかし、シート100上に直接クッションを置く場合であっても、シートバックを周回する固定材を設けてクッションを固定する場合であっても、事例1と同様、個人差に適応しきれない、クッションの位置がズレる、などといった課題が残る。
〈事例3〉
着座姿勢において、その姿勢を保持し続けるのにも筋力は必要である。
(i)一般的に、背筋(せすじ)を保持するための筋力は脊柱近傍に存在する脊柱起立筋と言われている。また、脊柱起立筋をサポートする筋肉として、腰背部にある腰方形筋が知られている。
(ii)一般的に着座姿勢をとった後、姿勢を保持する筋力が低下した場合、胸郭が下がる傾向にある。なお、筋力量には個人差があるが、年齢を重ねると筋力低下が進行するのが通例である。また、生まれつき筋力が低い人や、不慮の事故等により筋力低下してしまった人など姿勢を維持するのに必要な筋力が不足している人は世の中に存在している。
姿勢を保持する筋力が低下した場合、胸郭が下がる傾向にあるため、これをサポートするためには、図15に示すように胸郭P2を下から支えてあげる必要がある。
(iii)図15は、人体骨格を背面から見た図である。一般的に肋骨すなわち胸郭P2は左右12対からなり、最下端の骨(一般的には、第12肋骨)P2aは浮遊骨であり、ハの字形状をしている。この第12肋骨P2aをハの字形状のクッション3で下から支えてあげる事で、姿勢を保持する筋力をサポートしてあげる事ができると考えられる。
しかし、シート上に直接クッション3を置く場合であっても、シートバックを周回する固定材を設けてクッション3を固定する場合であっても、事例1、2と同様、個人差に適応しきれない、クッション3の位置がズレる、などといった課題が残る。
〈事例4〉
(i)脊柱を正して着座していたいが、姿勢が悪く車を運転しているといつの間にか脊柱が捻じれた状態の着座姿勢になっている事がある。正しい着座姿勢をサポートして欲しいが、そういったクッションは存在しない。
(ii)身体に左右差があり、一般的に市販されているクッションでは自分に合わないなど、個人によって欲しいクッションは千差万別である。
上記〈事例1〉〈事例2〉の男女による骨格の差から生まれる着座姿勢の困り事や、〈事例3〉のような筋力低下等による着座姿勢の困り事、〈事例4〉の個々の課題に対する困り事に対して、1つのアイテムでセミオーダー的に個人に極力対応できるサポート装置が望まれる。
(A)本発明では、シートバック102に配設される少なくとも1つの固定盤20と、固定盤20に配設される少なくとも1つのサポート部材30と、を有しており、サポート部材30が、固定盤20の前面21の任意の位置に任意の角度で配設可能とされている。そのため、サポート部材30を、シートバック102に対して、上下方向のみならず左右方向にも位置調整できるだけでなく、角度も調整できる。よって、従来に比べてサポート部材30の位置、角度の自由度を高める事ができる。
その結果、上記〈事例1〉〈事例2〉の男女による骨格の差から生まれる着座姿勢の困り事や、〈事例3〉のような筋力低下等による着座姿勢の困り事、〈事例4〉の個々の課題に対する困り事に対して、1つのアイテム、すなわち1つの装置10でセミオーダー的に個人に極力対応できる。
図7A-図7Fは、サポート部材30を配設する前の固定盤20装着状態と、サポート部材30の固定盤20に対する配設例を示している。
図7Aは、サポート部材30を配設する前の固定盤20装着状態を示している。
図7Bは、上述した〈事例1〉で紹介した腰背部後退対応で、腰背部にサポート部材30を設定した状態を示している。
図7Cは、上述した〈事例2〉で紹介した横腹部対応で、横腹部の両側にサポート部材30を設定した状態を示している。
図7Dは、上述した〈事例3〉で紹介した胸郭降下対応で、腰背部にハの字でサポート部材30を設定した状態を示している。
図7Eは、上述した〈事例1〉-〈事例4〉で紹介した事例以外に対応するために、サポート部材30を左右に近接させて設定した状態を示している。
図7Fは、上述した〈事例4〉で紹介した、脊柱を正す姿勢対応で、身体の正中線上にサポート部材30を設定した状態を示している。
(B)固定盤20が、使用状態においては、シートバック102に対して上、下、左、右、前、後、の少なくとも1つの方向に移動困難とされているため、上、下、左、右、前、後、の全ての方向に比較的容易に移動可能とされている場合に比べて、固定盤20がシートバック102に対して位置ズレする事を抑制できる。よって、固定盤20に配設されるサポート部材30がシートバック102に対して位置ズレする事を抑制できる。
(C)固定盤20は、使用状態においては、シートバック102に対して少なくとも下方向に移動困難とされているため、下方向に比較的容易に移動可能とされている場合に比べて、使用時に最もズレる傾向にある下方向に固定盤20がシートバック102に対して位置ズレする事を抑制できる。よって、固定盤20に配設されるサポート部材30が、シートバック102に対して、使用時に最もズレる傾向にある下方向に位置ズレする事を抑制できる。
(D)図10A-図10Mに示すように、少なくとも1つのサポート部材30の全部または一部が、一般面部32と突出面部33とを有する第1のサポート部材30gである場合、サポート部材30と着座者の身体との接触部の面積を増やすことができ、単位面積当たりの負荷が低減し、着座者が異物感や違和感を覚え難くすることができる。(D1)-(D4)で詳しく説明する。
(D1)人体の脊柱の周りには、棘筋、最長筋、肋筋の筋肉群である脊柱起立筋が存在している。この脊柱起立筋は、脊柱を構成している椎骨の一部である棘突起を中心に付着し、棘突起よりも背中側に突出した(膨らんだ)構造となっている。そのため、図11に示すように、人体の背中P5は、幅方向で、中央部に比べてその両側が後方に突出した凹凸形状となっている。
(D2)これを踏まえた上で、仮に、サポート部材30が画一的なフラット面で構成されている場合、サポート部材30の硬度によって差はあるが、サポート部材30は背中P5の凹凸に対し形状追従できずに背中P5の凸面でのみ接触する事になる。そのため、接触部の面積が小さくなり、接触部の負荷が上がり、着座者は異物感や違和感を覚えやすい。
(D3)接触部の面積を増やすために、サポート部材30を極めて柔らかい素材を使用するという考え方もあるが、その場合は、身体がサポート部材30に沈み込んで行ってしまうため、サポート機能としてそぐわない。また、圧縮されて潰れたサポート部材30の密度差も大きくなる為、これも違和感を覚える要因の一つになりかねない。サポート部材30としては、身体を支えるための適度な硬度が必要で、サポート時の粗密差も小さい方が良い。
(D4)本発明では、少なくとも1つのサポート部材30の全部または一部が、一般面部32と突出面部33とを有する第1のサポート部材30gであるため、突出面部33が背中P5の凹部P5aに介在される。よって、サポート部材30と身体との接触部の面積が増え、単位面積当たりの負荷が低減し、着座者が異物感や違和感を覚え難くすることができる。
(E)図10F-図10Mに示すように、第1のサポート部材30gの下部34が上部35よりも着座者側への突出量が大となっている場合、サポート部材30と着座者の身体との接触部の面積を増やすことができ、単位面積当たりの負荷が低減し、着座者が異物感や違和感を覚え難くすることができる。(E1)-(E3)で詳しく説明する。
(E1)人体の上半身を側面から見ると、背中から腰にかけて下方かつ前方に傾斜している。これは、図13Aの符号P6に示すように、個人差はあるが一般的に、人体を構成するメインの骨格である脊柱が下方かつ前方に傾斜しているためである。
(E2)そのため、下部34の突出量を上部35の突出量より大とすることで、傾斜している脊柱により適した形で第1のサポート部材30gを身体に当てる事ができる。
(E3)よって、サポート部材30と身体との接触部の面積が増え、単位面積当たりの負荷が低減し、着座者が異物感や違和感を覚え難くすることができる。
次に、本発明の各実施例に特有な部分を説明する。
〔実施例1〕(図1-図11)
本発明実施例1では、装置10は装置10aからなっており、装置10aは次のようになっている。
図1に示すように、固定盤20は、シートバック102と別体に形成されてシートバック102の左右中央部102aの前面に配設される固定盤20aからなっている。サポート部材30は、固定盤20aに手動で着脱可能とされる。
図5A-図5Cに示すように、固定盤20aは、使用状態においては、シートバック102に対して少なくとも下方向に移動困難とされている。なお、図5A-図5Cは、下方向のみに移動困難であり、上、左、右、前、後には比較的容易に移動可能とされている一例を示している。図5Aは、固定盤20aに紐、バンド、ベルト等からなる取付部材22を設けて該取付部材22をシート100に設けられる図示略のヘッドレストステーに引掛ける事で、固定盤20aをヘッドレストステーから吊り下げて下方向にズレ難くする場合を示している。図5Bは、取付部材22をシートバック102の背面に設けられるフック102cに引掛ける事で、固定盤20aを下方向にズレ難くする場合を示している。図5Cは、シート100が車両のリア席である場合に、取付部材22を車両ボデー104に設定されているチャイルドシート用のフック104aに引掛ける事で、固定盤20aを下方向にズレ難くする場合を示している。
ただし、固定盤20aは、使用状態においては、シートバック102に対して、下方向以外の方向にも移動困難とされていてもよい。図6は、固定盤20が、上、下、左、右、前、後の全ての方向に移動困難とされている場合の一例を示している。
図6は、シート100とは別体でありシート100に装着されるシートカバー110のシートバック部112に一体化させて設けられる固定盤20a1を示している。シートカバー110は、シートバック102だけをカバーする構造であってもよく、シートクッション101までカバーする構造となっていてもよい。なお、図6では、サポート部材30の固定盤20aへの取付けは、後述するオスメス構造部43,44にて行われる場合を示しているが、後述するオスメス生地41,42にて行われていてもよく、その他の方法で行われていてもよい。
サポート部材30の固定盤20aへの取付けは、サポート部材30が固定盤20aに着脱可能であり、かつ、サポート部材30の固定盤20aに対する配置が可変な構造であれば特に限定されるものでない。つまり、(a)図3に示すように、固定盤20aの前面21の少なくとも一部にオス生地41を設定し、サポート部材30にオス生地41に着脱可能なメス生地42を設定して、面ファスナーのようにオスメス生地を用いて行われていてもよいし、(b)図4に示すように、固定盤20aの前面21の少なくとも一部に例えば複数の穴を設定するなどして凹のメス構造部43を設定し、サポート部材30に例えば複数のキノコ型突起部を設定するなどしてメス構造部43に嵌合可能な凸のオス構造部44を設定して、行われていてもよいし、(c)図示はしないが、固定盤20aをメッシュ状にしてサポート部材30をバンドのような固定具で固定する事で行われていてもよい。ただし、上記(a)では、固定盤20aの前面21にメス生地42を設定し、サポート部材30にオス生地41を設定してもよい。また、上記(b)では、固定盤20aの前面21にオス構造部44を設定し、サポート部材30にメス構造部43を設定してもよい。
また、固定盤20aは、図8、図9に示すように、サポート部材30の配置を補助するために、少なくとも前面21に規則的に配列された模様を有する固定盤20a2であることが望ましい。この理由を以下に説明する。
例えば、車両の運転席に固定盤20aを配置し、装置10aを家族で使用する場合を想定する。
まず、夫が、自分の身体に合った位置にサポート部材30を配置して車両を使用する。その後、妻が車両を使用する際に、身長差や骨盤幅の違い等により、夫のサポート部材30の位置では妻の身体に合わない場合がある。そのため、妻が車両を使用する際には、妻の身体に適した位置にサポート部材30を配置して使用する。その後、再び夫が車両を使用する際に、妻の身体に適した位置では夫の身体に合わない為、サポート部材30を夫の身体に適した位置に戻す必要が出てくる。この時、目印などが無ければ、再度、一から自分の身体に合う位置を探してサポート部材30を配置し直す必要があり、使用者としては億劫に感じてしまうおそれがある。
この事例では、夫と妻の2人の場合を説明したが、2人以上の使用であれば、親と子供、兄弟姉妹、親と祖父母などであっても同様である。また、車両の運転席を事例に挙げたが、車両の助手席や後部座席、家の中等で使用される椅子であっても同様である。
ここで、固定盤20aが規則的に配列された模様を有している場合には、固定盤20aが規則的に配列された模様を有していない場合に比べて、個人個人の最適なサポート部材30の配置の再現を容易にすることができる。つまり、個人個人が、自分の身体に適した位置を覚えておくことで、サポート部材30の配置が他人によって変えられたとしても、自分の身体に適した位置にサポート部材30を比較的容易に再配置することができ、再現性の精度も向上する。
よって、固定盤20aは、規則的に配列された模様を有する固定盤20a2であることが望ましい。
固定盤20a2の規則的に配列された模様は、たとえば、直線、ドット、穴、などで構成されている。固定盤20a2の規則的に配列された模様は、図8に示すように、固定盤20a2の正面視で、(a1)横方向すなわち左右方向に延びる水平線上に設けられる直線、ドットまたは穴、などの模様要素T1aが縦方向すなわち上下方向に複数の列を有するように規則的に配列された模様T1を少なくとも有していてもよく、(a2)縦方向に延びる鉛直線上に設けられる直線、ドットまたは穴、などの模様要素T2aが横方向に複数の列を有するように規則的に配置された模様T2を少なくとも有していてもよく、(a3)模様T1と模様T2の両方を有していてもよい。なお、図8は、模様T1と模様T2の両方を有する場合を示している。
また、固定盤20a2の規則的に配列された模様は、図9に示すように、固定盤20a2の正面視で、(a4)左下から右上に延びる斜め線上に設けられる直線、ドットまたは穴、などの模様要素T3aが右下から左上に複数の列を有するように規則的に配列された模様T3を少なくとも有していてもよく、(a5)右下から左上に延びる斜め線上に設けられる直線、ドットまたは穴、などの模様要素T4aが左下から右上に複数の列を有するように規則的に配列された模様T4を少なくとも有していてもよく、(a6)模様T3と模様T4の両方を有していてもよい。なお、図9は、模様T3と模様T4の両方を有する場合を示している。
また、固定盤20a2の規則的に配列された模様は、図示はしないが、模様T1、T2の少なくとも1つと、模様T3,T4の少なくとも1つを有していてもよい。
固定盤20a2の規則的に配列された模様は、固定盤20a2の素地に加工を施すことで設けられる。
本発明実施例1では、上記構成を有しているため、本発明全実施例にわたって共通する部分で得られる作用、効果に加えて、さらに次の作用、効果を得る事ができる。
(F1)固定盤20aが、シートバック102と別体に形成されてシートバック102の前面に配設されており、サポート部材30が固定盤20aに着脱可能とされているため、サポート部材30を固定盤20aの前面21の任意の位置に任意の角度で比較的容易に取付ける事ができる。
(F2)固定盤20aからの前方向への突出(膨出)量が異なる複数種類のサポート部材30を用意しておき、該複数種類のサポート部材30を使い分ける事で、サポート部材30をシートバック102に対して上下、左右方向だけでなく前後方向にも位置調整できる。
(F3)固定盤20aが、規則的に配列された模様を有する固定盤20a2であるため、個人個人の最適なサポート部材30の配置の再現を容易にすることができる。
〔実施例2〕(図12)
本発明実施例2では、装置10は装置10bからなっており、装置10bは次のようになっている。
図12に示すように、装置10bは、シートバック102の内部に配設(内包)されている。固定盤20は、シートバック102の内部に配設される固定盤20bからなっている。サポート部材30は、固定盤20bに対して位置および角度を手動以外の電動等の方法で調整可能とされる。
固定盤20bは、シートバック102の内部の前部に配設されている。なお、シートバック102の内部の前部とは、シートバック102の内部をシートバック102の厚み方向に2等分したときの前側部分である。
サポート部材30は、固定盤20bに対して上下、左右方向のみならず任意の角度を設定できる、または、前後方向にも位置を調整可能とされている。
本発明実施例2では、上記構成を有しているため、本発明全実施例にわたって共通する部分で得られる作用、効果に加えて、さらに次の作用、効果を得る事ができる。
(G1)サポート部材30が、固定盤20bに対して、位置および角度が電動等で調整可能とされているため、サポート部材30が固定盤20bに対して位置および角度が手動で調整可能とされている場合に比べて、姿勢サポート装置10bに高級感を付与できる。
(G2)サポート部材30を固定盤20bに対して上下、左右方向のみならず任意の角度を設定できる、または、前後方向にも位置を調整可能とされているため、サポート部材30をシートバック102に対して上下、左右方向だけでなく任意の角度、または、前後方向にも位置調整できる。
10 姿勢サポート装置
20 固定盤
22 取付部材
21 固定盤の前面
30 サポート部材
30g 第1のサポート部材
32 一般面部
33 突出面部
34 下部
35 上部
41 オス生地
42 メス生地
43 メス構造部
44 オス構造部
100 シート
101 シートクッション
102 シートバック
102a シートバックの左右中央部
102b サイドサポート
103 ヘッドレスト
110 シートカバー
112 シートカバーのシートバック部
CL 第1のサポート部材の幅方向中央線
T1,T2,T3,T4 模様

Claims (8)

  1. シートの着座者の姿勢をサポートする姿勢サポート装置であって、
    前記シートのシートバックに配設される少なくとも1つの固定盤と、
    前記固定盤に配設される少なくとも1つのサポート部材と、
    を有し、
    前記固定盤は、前記シートバックと別体に形成されて該シートバックの前面に配設されるか、または、前記シートバックの内部に配設されており、
    前記サポート部材は、前記固定盤の前面の任意の位置に任意の角度で配設可能とされている、姿勢サポート装置。
  2. 前記固定盤は、使用状態においては、前記シートバックに対して上、下、左、右、前、後、の少なくとも1つの方向に移動困難とされている、請求項1記載の姿勢サポート装置。
  3. 前記固定盤は、使用状態においては、前記シートバックに対して少なくとも下方向に移動困難とされている、請求項2記載の姿勢サポート装置。
  4. 少なくとも1つの前記サポート部材の全部または一部は、一般面部と該一般面部よりも前記シートの着座者側への突出量が大となる突出面部とを有する第1のサポート部材であり、
    前記突出面部は、前記第1のサポート部材の幅方向中央線が該第1のサポート部材の正面視で上下方向となる基本角度で前記第1のサポート部材が前記固定盤に配設されているときにおける、前記第1のサポート部材の幅方向中央部の少なくとも一部に設けられている、請求項1記載の姿勢サポート装置。
  5. 前記第1のサポート部材は、前記基本角度で前記固定盤に配設されているときにおける下部と、該下部の上側にある上部と、を有しており、
    前記下部は、前記上部よりも、前記シートの着座者側への突出量が大となっている、請求項4記載の姿勢サポート装置。
  6. 前記固定盤は、前記シートバックと別体に形成されて該シートバックの前面に配設されており、
    前記サポート部材は、前記固定盤に着脱可能とされている、請求項1記載の姿勢サポート装置。
  7. 前記固定盤は、少なくとも前記固定盤の前面に、規則的に配列された模様を有している、請求項6記載の姿勢サポート装置。
  8. 前記固定盤の前記模様は、前記固定盤の正面視で、左右方向に延びる水平線上に設けられる模様要素が上下方向に複数の列を有するように規則的に配列された模様と、上下方向に延びる鉛直線上に設けられる模様要素が左右方向に複数の列を有するように規則的に配置された模様と、の少なくとも一方を有する、請求項7記載の姿勢サポート装置。
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