JP3146343B2 - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP3146343B2
JP3146343B2 JP00571796A JP571796A JP3146343B2 JP 3146343 B2 JP3146343 B2 JP 3146343B2 JP 00571796 A JP00571796 A JP 00571796A JP 571796 A JP571796 A JP 571796A JP 3146343 B2 JP3146343 B2 JP 3146343B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、子ども等の勉強机
用の椅子や、事務仕事用の椅子等であって、正しい姿勢
で座れるようにした椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の椅子は、座部の大きさは不変とな
っている。しかして、座部の奥行きについては、着座者
の尻だけでなく、太ももも載せて深く着座できる寸法と
してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の椅子で
は、第1に、成長により体の大きさが変わりやすい子ど
もの勉強机用の椅子等の場合に、座部の大きさを含めた
椅子の寸法を、着座者の体の大きさに合わせた適切なも
のとすることができない。椅子の寸法が着座者に対して
適切でなければ、着座中の姿勢が崩れやすくて悪い姿勢
となる。そのため、短期的には、着座中に疲れやすくな
り、また長期的には、背骨に悪い曲がりの癖を付けて、
体形を崩したり、腰痛の原因になったりする。椅子に悪
い姿勢で着座を続ける時の影響については、成長期にあ
る子どもだけではなく、すでに成長の止まった大人が事
務仕事用椅子に着座する場合についても言える。
【0004】第2に、従来の椅子のように、座部の奥行
きの大きいものでは、深く座ると、着座者の尻だけでな
く、太ももも座部上面に押しつけられることになるか
ら、太ももの血行を悪くし、着座者を疲れやすくする。
また、座部の奥行きが大きければ、腰を深くして着座す
るだけでなく、浅く座ることも可能となる。浅く着座す
る場合には、着座者の背中を支える機能を有する背凭れ
から、着座者の背中が離れて、背中を丸め易くしてしま
い、着座姿勢を悪くすることになる。
【0005】本発明の目的は、子ども等の勉強机用の椅
子や、事務仕事用の椅子等の日常的に長時間、長期にわ
たって使用される椅子について、座部の奥行きを含めた
椅子の寸法を、着座者の体の大きさに合わせて適切な寸
法に調整できるようにし、また、座部の奥行きを小さく
設定することにより、正しい着座姿勢を保ち、疲れにく
い健康的なものにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次のような手段を採用している。 (1) 座部を上部座席と座部ベースとの2部分に分割す
るとともに、前記上部座席を、前記座部ベースの上に前
方にスライド可能に保持し、上部座席を前方にスライド
させた時に露出する座部ベースの後部上面に、左右両側
部を下に折り曲げた座席補助片を跨いで置くように嵌め
込んで、上部座席の後ろに継ぎ足すことにより、座部の
奥行きの拡張を可能とし、かつ前記上部座席の前端下部
に、前脚を固定する。
【0007】(2) 前記(1)項において、座部を略水平
で且つその奥行きを着座者の尻だけを載せられる狭いも
のとし、さらに、略垂直な背凭れを設ける。
【0008】(3) 前記(1)または(2)項において、着
座者の腰を背凭れに押さえるベルトと、着座者の両肩を
背凭れに押さえるベルトとを設ける。 (4) 前記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、座部の高
さを調整可能とする。
【0009】(5) 前記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、背凭れの背凭れ面に健全な人の脊椎の曲線に合わせ
た曲面を形成する。 (6) 前記(5)項において、曲面をなす背凭れ面の座部
に対する高さを調整可能とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を、図
1から図4を用いて説明する。図3において、(1)は、
椅子(2)に対する着座者、例えば成長期にある子供であ
る。(3)は勉強机である。勉強机(3)は、着座者(1)の
成長に合わせて、その高さ、すなわ4個の脚(4)の長さ
を調整しうるようになっている。椅子(2)は、座部
(5)、4個からなる脚(6)、背凭れ(7)の3つの主要部
を有している。
【0011】座部(5)は、図3に示すように、ほぼ水平
で、その奥行きは、着座者(1)の尻だけを載せられる狭
いものとしてある。座部(5)は、図1、図2に示すよう
に、着座するための上部座席(8)と、上部座席(8)を下
から支える座部ベース(9)との2部分に分割され、上部
座席(8)を、座部ベース(9)の上に前方にスライド可能
に保持させ、左右にあるねじ(10)により、任意の位置で
固定できるようにしてある。
【0012】(11)は、座席補助片であって、上部座席
(8)を前方にスライドさせた時に露出した座部ベース
(9)の後部上面にまたいで置けるように、板状で前後方
向に狭く左右両端部を下に折り曲げ、さらに上面が上部
座席(8)と面一になる形状をしており、1または複数の
座席補助片(11)を嵌め込み、上部座席(8)で背凭れ(7)
側との間に挟み付け、上部座席(8)の後ろに座席の一部
として継ぎ足すことにより、座部(5)の奥行きの拡張を
可能としている。ただし、座部(5)の奥行きの拡張の範
囲は、着座者(1)が大人であるとした場合の尻だけを載
せられる寸法とする。
【0013】座部ベース(9)の後端には、2個の後ろ脚
(12)(12)と背凭れ(7)が取り付けられている。上部座席
(8)の前端下部には、2個の前脚(13)(13)が固定されて
る。
【0014】4個の脚(12)(12)(13)(13)は、それぞれ、
パイプ状の上側脚部(14)とそれに嵌合する下側脚部(15)
からなり、ねじ(16)により長さを調整して固定される構
造となっている。それにより、着座者(1)の成長に合わ
せて、座部(5)の高さを調整することができる。
【0015】2個の後ろ脚(12)(12)の上側脚部(14)(14)
は、上方に伸びて2個の支柱(17)(17)となっており、支
柱(17)(17)に背凭れ(7)が、ほぼ垂直に、かつ上下方向
に移動調整可能に、6個のねじ(18)により取り付けられ
ている。背凭れ(7)は、健全な人の脊椎のS形の曲線に
より生じる背中側腰上部の前方への凹みに合わせて、背
凭れ面に緩やかな山形に突き出る曲面を形成しており、
その山形を上方向に移動調整することにより、成長する
着座者の脊椎の曲線に、いつも合わせることができる。
【0016】背凭れ(7)の前面には、図3、図4に示す
ように、着座者(1)の腰を背凭れ(7)に押さえるベルト
(19)と、着座者(1)の両肩を背凭れ(7)に押さえるベル
ト(20)(20)とが設けられている。
【0017】次に、上述のように構成された椅子の各部
の作用、機能について説明する。椅子の座部(5)を一定
の寸法としないで、奥行きを拡張可能とする構造は、着
座者(1)が子供である場合でも、その成長の過程に合わ
せて最適の寸法に調整することができる。
【0018】座部(5)を、ほぼ水平で、かつその奥行き
を着座者(1)の尻だけを載せられる狭いものとすると、
着座者(1)の腰を背凭れ(7)に押しつけることになる。
しかも背凭れ(7)はほぼ垂直であるから、着座者(1)の
背中は背凭れ(7)に密着して、背筋を真っ直ぐに伸ばし
た着座姿勢となる。また、太ももを座部(5)に押しつけ
ないから、太ももの血行を悪くしない。
【0019】着座者(1)の腰と両肩を背凭れ(7)に押さ
えるベルト(19)(20)(20)を設けることにより、背筋を真
っ直ぐに伸ばした着座姿勢を長く保つことができる。
【0020】座部(5)の高さは調整可能であるから、着
座者(1)が子供である場合に、その成長に合わせて座部
(5)の高さを大きくし、大腿部をほぼ水平とすることが
でき、上半身の背筋を伸ばした姿勢を無理なく取れ、疲
れにくくしうる。
【0021】背凭れ(7)の背凭れ面に、健全な人の脊椎
の曲線に合わせた曲面を形成すると、着座者(1)の背中
が背凭れ面に密着した時に、着座者(1)の脊椎を、健全
な曲線になるように押さえて、健康的な体形作りに役立
つ。
【0022】曲面をなす背凭れ面の座部(5)に対する高
さを調整可能とすると、着座者(1)が子供である場合
に、その成長に合わせて、曲面をなす背凭れ面を、いつ
もぴったり着座者(1)の背中形状(脊髄の健全な曲線)
に合わせることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果が奏される。 (1) 請求項1の構造とすると、着座者が子供である場
合に、その着座者の成長に合わせて、座部の奥行きを拡
張して最適な寸法にすることができ、正しい着座姿勢を
作り維持することに役立つ。
【0024】(2) 請求項2の構造とすると、着座者の
背中はほぼ垂直な背凭れから離れることなく密着するか
ら、背中を丸め難く、背筋を伸ばした正しい姿勢を取る
ことになる。また、太ももを座部に押しつけないから、
太ももの血行を悪くせず疲れにくくする。
【0025】(3) 請求項3の構造とすると、請求項2
の構造により背筋を伸ばした着座姿勢を、さらに確実に
保持するのに役立つ。
【0026】(4) 請求項4の構造とすると、着座者が
子供である場合に、その着座者の成長に合わせて座部の
高さを大きくし、大腿部をほぼ水平な姿勢とすることが
でき、請求項2、3による上半身の姿勢と合わせて、体
全体の正しい、疲れにくい姿勢を取ることができる。
【0027】(5) 請求項5の構造とすると、着座者の
背中が背凭れ面に密着した時に、着座者の脊椎を健全な
曲線になるように押さえるから、健康的な体形作りに役
立つ。
【0028】(6) 請求項6の構造とすると、着座者が
子供である場合に、その着座者の成長に合わせて、曲面
をなす背凭れ面の座部に対する高さをいつも最適なもの
とし、請求項5による効果をいつも得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の座部を拡張するときの状態
を示す斜視図である。
【図2】同じく椅子の座部を拡張しない状態を示す斜視
図である。
【図3】同じく椅子の使用状態を示す側面図である。
【図4】同じく椅子の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
(1)着座者 (2)椅子 (3)勉強机 (4)机の脚 (5)座部 (6)脚 (7)背凭れ (8)上部座席 (9)座部ベース (10)(16)(18)ねじ (11)座席補助片 (12)後ろ脚 (13)前脚 (14)上側脚部 (15)下側脚部 (17)支柱 (19)(20)ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 1/00 A47C 7/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部を上部座席と座部ベースとの2部分
    に分割するとともに、前記上部座席を、前記座部ベース
    の上に前方にスライド可能に保持し、 上部座席を前方にスライドさせた時に露出する座部ベー
    スの後部上面に、左右両側部を下に折り曲げた座席補助
    片を跨いで置くように嵌め込んで、上部座席の後ろに継
    ぎ足すことにより、座部の奥行きの拡張を可能とし、か
    つ前記上部座席の前端下部に、前脚を固定したことを特
    徴とする椅子。
  2. 【請求項2】 座部を、ほぼ水平で、かつ奥行きを、着
    座者の尻だけを載せられる狭いものとし、さらに、ほぼ
    垂直な背凭れを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    椅子。
  3. 【請求項3】 着座者の腰を背凭れに押さえるベルト
    と、着座者の両肩を背凭れに押さえるベルトとを有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の椅子。
  4. 【請求項4】 座部の高さを調整可能としたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の椅子。
  5. 【請求項5】 背凭れの背凭れ面に、健全な人の脊椎の
    曲線に合わせた曲面を形成したことを特徴とする請求項
    2〜4のいずれかに記載の椅子。
  6. 【請求項6】 曲面をなす背凭れ面の座部に対する高さ
    を、調整可能としたことを特徴とする請求項5記載の椅
    子。
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