JP2747192B2 - シート用ばね構造体 - Google Patents

シート用ばね構造体

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JP2747192B2 JP10128993A JP10128993A JP2747192B2 JP 2747192 B2 JP2747192 B2 JP 2747192B2 JP 10128993 A JP10128993 A JP 10128993A JP 10128993 A JP10128993 A JP 10128993A JP 2747192 B2 JP2747192 B2 JP 2747192B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用シートに代表さ
れる乗物用のシート等に内装する枠形のベースフレーム
と、該ベースフレームの上側に離間して配した外枠ワイ
ヤと、前記ベースフレームと外枠ワイヤとの間に介装し
たフォームドワイヤとを具備して成るシート用ばね構造
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のシート用ばね構造体とし
ては、例えば特開平4−325330号公報に示された
ようなものがある。すなわち、枠形のワイヤ内に複数の
フォームドワイヤを張設して成るパッドサポータと、そ
の下方に配するフレームとの間に、円錐コイルばねや弓
状に湾曲したSばねを介装し、それにより、パッドサポ
ータをフレームに対してクッション性を持たせて支持し
たものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、ばね感を出しクッション性を高める
ために、枠形のワイヤ内に複数張設したフォームドワイ
ヤの他に、円錐コイルやSばねが必要であるから、部品
点数が多くなり、組付け工数が増大し、コスト高の要因
となるという問題点があった。
【0004】また、着座者の臀部の下側に位置し、局部
荷重が強くかかる枠形のワイヤの後端は一本の線材より
成るため、構造的に剛性に乏しく脆弱であるから、過度
の荷重がかかった際にワイヤ後端が下方に向い弓状に湾
曲してしまう。従って、ワイヤ後端の中程がフレーム底
部に近接し、たわみ範囲が小さくなり、底づき感が生じ
て、乗り心地等の着座感が損なわれるという問題点があ
った。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、部品点数や組み付け工数を削減し
て、コストを低減することができるとともに、充分なば
ね感を得ることができ、クッション性に富み、着座感を
向上させることができ、特にパッド後部のクッション性
を充分に高めることができるシート用ばね構造体を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、シートに内装する枠
形のベースフレーム(20)と、該ベースフレーム(2
0)の上側に離間して配した外枠ワイヤ(60)と、前
記ベースフレーム(20)と外枠ワイヤ(60)との間
に介装したフォームドワイヤ(30,40,50)とを
具備して成るシート用ばね構造体(10)において、前
記フォームドワイヤ(30,40,50)は線材を折曲
して成り、前記外枠ワイヤ(60)に囲まれた面に沿う
よう両側方向に展開しパッドを載置する支持受部(3
1,41,51)と、該支持受部(31,41,51)
の両端より外枠ワイヤ(60)に重合して延び該外枠ワ
イヤ(60)に止着する上側固定部(32,42,5
2)と、該上側固定部(32,42,52)より外枠ワ
イヤ(60)の内側に向い斜め下方に屈曲した後、外枠
ワイヤ(60)とベースフレーム(20)との略中間位
置にて再び屈曲して前記上側固定部(32,42,5
2)と平行に延び、さらに屈曲して外枠ワイヤ(60)
の外側に向い斜め下方の延びる弾発部(33,43,5
3)と、該弾発部(33,43,53)の下端に連なり
前記ベースフレーム(20)に止着する下側固定部(3
4,44,54)とを有し、前記ベースフレーム(2
0)と外枠ワイヤ(60)との間における前端側から後
端側にかけて、前記フォームドワイヤ(30,40,5
0)を所定間隔おきに複数並設し、前記外枠ワイヤ(6
0)に、少なくともその後端(63)両側に重合させて
止着する二重固定部(71,71)を有する補強ワイヤ
(70)を別途設け、前記外枠ワイヤ(60)の後端
(63)両側間及び前記補強ワイヤ(70)の両二重固
定部(71,71)間の何れか一方の途中部位を、前記
外枠ワイヤ(60)の内側に向けて折曲させて荷重受け
部(64)を形成し、該荷重受け部(64)を、最後端
にある前記フォームドワイヤ(50)の支持受部(5
1)に重合させて止着したことを特徴とするシート用ば
ね構造体(10)に存する。
【0007】
【作用】フォームドワイヤ(30,40,50)は折曲
ピッチや曲げ形状等を自由に設定できるため、本発明で
は線材を折曲して、両側方向に展開しパッドを載置する
支持受部(31,41,51)と、支持受部(31,4
1,51)の両端より所定形状に折曲しばねの役割を果
す弾発部(33,43,53)と、該弾発部(33,4
3,53)の下端に連なりベースフレーム(20)に止
着する下側固定部(34,44,54)とを有する専用
型のフォームドワイヤ(30,40,50)として形成
する。
【0008】ベースフレーム(20)とその上側に配し
た外枠ワイヤ(60)との間におけるその前端側から後
端側にかけて、前記フォームドワイヤ(30,40,5
0)を所定間隔おきに複数並設する。それにより、複数
のSばねと各Sばねの横ずれ防止用ワイヤや、Sばねを
下側から弾発的に支持する円錐コイルばね等を用いるこ
となく、前記フォームドワイヤ(30,40,50)の
みで、充分なばね感を得ることができ、座り心地上必要
な部位に最適なクッション性を持たせることができる。
【0009】また、外枠ワイヤ(60)に、少なくとも
その後端(63)両側に重合させて止着する二重固定部
(71,71)を有する補強ワイヤ(70)を別途設け
る。そして、外枠ワイヤ(60)の後端(63)両側間
及び前記補強ワイヤ(70)の両二重固定部間(71,
71)の何れか一方の途中部位を、前記外枠ワイヤ(6
0)の内側に向けて折曲させて荷重受け部(64)を形
成し、該荷重受け部(64)を最後端にある前記フォー
ムドワイヤ(50)の支持受部(51)に重合させて止
着する。
【0010】それにより、着座者の臀部の下側に位置
し、局部荷重が強くかかるシート用ばね構造体(10)
の後部が構造的に強くなり、特に、パッド後部を載置す
るばね面が下側に向い凹状に湾曲変形するのを防ぐこと
ができる。従って、大きな荷重がかかっても、底づき感
が生じることなく、充分なばね感を得ることができ、乗
り心地等の着座感を向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1〜図6本発明の一実施例を示している。図1
に示すように、シート用ばね構造体10は、車両用シー
トに内装する枠形のベースフレーム20と、ベースフレ
ーム20の上側に離間して配した外枠ワイヤ60と、ベ
ースフレーム20と外枠ワイヤ60との間に介装したフ
ォームドワイヤ30,40,50、それに補強ワイヤ7
0とを具備して成る。なお、本実施例では、シート用ば
ね構造体10は車両用シートを構成するものであるが、
その他家具用ソファ等に用いてもよい。
【0012】ベースフレーム20は、L字形断面に折曲
したアングル材を四角形状に固結したものであり、前端
21と、両側端22,22、それに後端23とから成
る。各端21,22,23は、それぞれ略水平な底面部
と、該底面部より略直角に立設する端縁部とから成る。
【0013】外枠ワイヤ60は、ベースフレーム20に
対応すべく線材を略四角形状に折曲してなるが、その前
半側の両側方向の横幅がベースフレーム20の横幅に比
して大きい一方、後半側の両側方向の横幅がベースフレ
ーム20の横幅にほぼ等しいように形成されている。ま
た、外枠ワイヤ60とベースフレーム20との前後方向
の長さはほぼ等しくなっている。
【0014】外枠ワイヤ60には別途補強ワイヤ70が
設けられている。補強ワイヤ70は、外枠ワイヤ60の
後端63両側に重合させた状態で固定用クリップ1にて
止着する二重固定部71,71と、外枠ワイヤ60の両
側凹部62b,62bより側方に張り出した状態で前後
方向に延びパッド側部(図示せず)を保持するパッド保
形部72とを有する。パッド保形部72の前端は、外枠
ワイヤ60の側凸部62aと側凹部62bとの間に固定
用クリップ1で止着されている。
【0015】外枠ワイヤ60の後端63両側間の途中部
位は、外枠ワイヤ60の内側に向けて略コ字形に折曲さ
れて、荷重受け部64が形成されている。この荷重受け
部64は、最後端にある後述するフォームドワイヤ50
の支持受部51に重合させて固定用クリップ1にて止着
されている。かかる荷重受け部64や前記二重固定部7
1,71は、共にシート用ばね構造体10の後部ばね面
(パッド後部を載置する面)の剛性を高めるものであ
る。
【0016】ベースフレーム20と外枠ワイヤ60との
間における前端側から後端側にかけて、フォームドワイ
ヤ30,40,50が所定間隔おきに複数並設されてい
る。フォームドワイヤ30,40,50は、線材を折曲
して曲げ形状等が互いに多少異なる3種の専用型に形成
されたものである。
【0017】図4〜図6に示すように、最前端に配され
たフォームドワイヤ30を代表して説明すれば、外枠ワ
イヤ60に囲まれた面に沿うよう両側方向に展開しパッ
ド(図示せず)を載置する支持受部31と、支持受部3
1の両端より外枠ワイヤ60に重合して延び該外枠ワイ
ヤ60の前端61両側に止着する上側固定部32と、上
側固定部32の両端より所定形状に屈曲しばねの役割を
果す弾発部33、それに弾発部33の下端に連なりベー
スフレーム20の前端21両側の底面部に止着する下側
固定部34とを有する。
【0018】さらに詳しく言えば、弾発部33は、上側
固定部32の両端より外枠ワイヤ60の内側(前端61
より後側)に向い斜め下方に屈曲した第1傾斜バー33
aと、外枠ワイヤ60とベースフレーム20との略中間
位置にて前記上側固定部32と平行に延びたトーション
バー33bと、外枠ワイヤ60の外側(前端61側)に
向い斜め下方の延びた第2傾斜バー33cとが互いに連
なって成る。
【0019】また、上側固定部32は、外枠ワイヤ60
の前端61と2重に合さった状態において、略C字形断
面の固定用クリップ1により強固に止着されている。外
枠ワイヤ60と各フォームドワイヤ30,40,50と
の線材同士は、以下同様にこのような固定用クリップ1
により互いに止着されている。一方、下側固定部34は
所定の固定具(図示せず)によって、ベースフレーム2
0の底面部に止着されている。これは、他のフォームド
ワイヤ40,50の下側固定部44,54においても同
様である。
【0020】最前端から2番目に配設されたフォームド
ワイヤ40は、その基本的な構成部分はフォームドワイ
ヤ40と同様に、支持受部41、上側固定部42、弾発
部43(第1傾斜バー43aとトーションバー43bと
第2傾斜バー43cとから成る。)、及び下側固定部4
4であるが、曲げ形状がフォームドワイヤ30とは多少
異なる。すなわち、フォームドワイヤ40は、その上側
固定部42及び下側固定部44が外枠ワイヤ60の側端
62と平行に延びる点で、上側固定部32及び下側固定
部34が外枠ワイヤ60の前端61と平行に延びる前記
フォームドワイヤ30とは異なる。
【0021】フォームドワイヤ40の上側固定部42
は、外枠ワイヤ60の側端62のうち特に横幅が広く形
成された側凸端62aに止着されている。さらに詳しく
言えば、フォームドワイヤ40の上側固定部42は、下
方に位置するベースフレーム20の側端縁22aより外
側に延出した状態にて、外枠ワイヤ60の側凸端62a
に止着されている。
【0022】それにより、外枠ワイヤ60の側凸端62
a側に荷重がかかった際、下方変位するフォームドワイ
ヤ40の途中はベースフレーム20の側端縁22aに係
合する。この側端縁22aを支点として、該支点より上
側固定部42側にかけて延出した部分を、弾発部43と
は別に更に下方に弾発的に変位可能なばねとして構成す
る。なお、下側固定部44は、ベースフレーム20の側
端22の底面部に止着されている。
【0023】最前端から2番目のフォームドワイヤ40
の後方に続く残り3本のフォームドワイヤ50は互いに
同形状であり、これらの基本的な構成部分は前記フォー
ムドワイヤ40と同様に、支持受部51、上側固定部5
2、弾発部53(第1傾斜バー53aとトーションバー
53bと第2傾斜バー53cとから成る。)、及び下側
固定部54である。
【0024】フォームドワイヤ50は、その上側固定部
52がベースフレーム20の側端縁22aのほぼ真上に
位置すべく、上側固定部52とトーションバー53bと
のスパンが短い点で、上側固定部42とトーションバー
43bとのスパンが長目に形成された前記フォームドワ
イヤ40とは異なる。従って、フォームドワイヤ50の
上側固定部52は、外枠ワイヤ60の側端62のうち横
幅がベースフレーム20とほぼ等しく形成された側凹端
62bに止着されている。
【0025】次に作用を説明する。フォームドワイヤ
は、Sばねと異なり折曲ピッチや曲げ形状等を自由に設
定できるため、本実施例では図1に示す如く線材を折曲
して、3種の専用型のフォームドワイヤ30,40,5
0を形成する。これら各フォームドワイヤ30,40,
50は、何れも、両側方向に展開しパッドを載置する支
持受部31,41,51と、支持受部31,41,51
の両端より所定形状に折曲しばねの役割を果す弾発部3
3,43,53と、該弾発部33,43,53の下端に
連なりベースフレーム20に止着する下側固定部34,
44,54とを有するべく形成する。
【0026】ベースフレーム20と外枠ワイヤ60との
間の前端側から後端側にかけて、前記フォームドワイヤ
30,40,50を所定間隔おきに複数並設する。この
場合、最前のフォームドワイヤ30の上側固定部32
は、これと平行な外枠ワイヤ60の前端61両側に止着
し、かつ下側固定部34は、これと平行なベースフレー
ム20の前端21両側の底面部に止着する。一方、最前
以外の各フォームドワイヤ40,50にあっては、それ
らの上側固定部42,52は、これと平行な外枠ワイヤ
60の両側端62,62に止着し、かつ下側固定部4
4,54は、これと平行なベースフレーム20の両側端
22,22の底面部に止着する。
【0027】それにより、外枠ワイヤ60の枠内におい
て、両側方向に展開した各フォームドワイヤ30,4
0,50の支持受部31,41,51がほぼ同一平面上
で前後に連なるから、パッド(図示せず)を載置するシ
ート用ばね構造体10のばね面の剛性を充分確保するこ
とができる。しかも、Sばね等を下側から弾発的に支持
する円錐コイルばね等を用いることなく、各フォームド
ワイヤ30,40,50自体の弾発部33,43,53
のみで、充分なばね感を得ることができ、座り心地上必
要な部位に最適なクッション性を持たせることができ
る。
【0028】また、図1に示すように、外枠ワイヤ60
には別途補強ワイヤ70を設ける。この補強ワイヤ70
の二重固定部71,71を、外枠ワイヤ60の後端63
両側に重合させた状態で固定用クリップ1にて止着す
る。さらに外枠ワイヤ60の後端63両側間の途中部位
を、外枠ワイヤ60の内側に向けて略コ字形に折曲させ
て荷重受け部64を形成する。かかる荷重受け部64
を、最後端にあるフォームドワイヤ50の支持受部51
に重合させた状態で固定用クリップ1にて止着する。
【0029】それにより、図2に示すように、着座者の
臀部の下側に位置し、局部荷重が強くかかるシート用ば
ね構造体10の後部ばね面F(荷重受け部64等を含む
略水平面)の剛性が高まる。従って、図3に示すよう
に、後部ばね面Fに強い荷重がかかっても、かかる後部
ばね面Fが下方に向い凹状に湾曲変形(想像線で示す)
することはない。
【0030】すなわち、後部ばね面Fは略水平な状態を
維持しつつ、フォームドワイヤ50の弾発部53の縮閉
に伴い下方に変位する。このとき、後部ばね面Fとベー
スフレーム20の底面の間隔はL1(>L2)の距離だ
け保たれるため、強い荷重がかかっても底づき感が生じ
ることなく、充分なばね感を得ることができ、乗り心地
等の着座感を向上させることができる。
【0031】なお、本実施例では、外枠ワイヤ60の後
端63両側間の途中部位を外枠ワイヤ60の内側に折曲
して荷重受け部64を形成したが、他の構成例として、
補強ワイヤ70の両二重固定部71,71間の途中部位
を、外枠ワイヤ60の内側に向けて折曲させて荷重受け
部を形成してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明にかかるシート用ばね構造体によ
れば、両側方向に展開しパッドを載置する支持受部と、
ばねの役割を果す弾発部と、ベースフレームに止着する
下側固定部とを有するフォームドワイヤを、ベースフレ
ームと外枠ワイヤとの間の前後に所定間隔おきに複数並
設したから、円錐コイルばね等を用いることなく、部品
点数や組み付け工数を削減して、コストを低減すること
ができるとともに、フォームドワイヤのみで充分なばね
感を得ることができ、座り心地上必要な部位に最適なク
ッション性を持たせることができる。
【0033】特に、外枠ワイヤに、少なくともその後端
両側に重合させて止着する補強ワイヤを別途設け、外枠
ワイヤ及び補強ワイヤの何れか一方の後端両側間の途中
部位を折曲させて荷重受け部を形成し、該荷重受け部を
最後端にあるフォームドワイヤの支持受部に重合させて
止着したから、着座者の臀部の下側に位置し、局部荷重
が強くかかるシート用ばね構造体の後部が構造的に強く
なり、パッド後部を載置するばね面が下側に向い凹状に
湾曲変形するのを防ぐことができる。従って、大きな荷
重がかかっても、底づき感が生じることなく、充分なば
ね感を得ることができ、乗り心地等の着座感を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるシート用ばね構造体
を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明の一実施例にかかるシート用ばね構造体
の後部に強い荷重がかかった状態を示す作用説明図であ
る。
【図4】本発明の一実施例にかかるシート用ばね構造体
を構成する最前端のフォームドワイヤを示す平面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例にかかるシート用ばね構造体
を構成する最前端のフォームドワイヤを示す正面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例にかかるシート用ばね構造体
を構成する最前端のフォームドワイヤを示す右側面図で
ある。
【符号の説明】
10…シート用ばね構造体 20…ベースフレーム 30,40,50…フォームドワイヤ 31,41,51…支持受け部 32,42,52…上側固定部 33,43,53…弾発部 34,43,53…下側固定部 60…外枠ワイヤ 64…荷重受け部 70…補強ワイヤ 71…二重固定部 72…パッド保形部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートに内装する枠形のベースフレーム
    と、該ベースフレームの上側に離間して配した外枠ワイ
    ヤと、前記ベースフレームと外枠ワイヤとの間に介装し
    たフォームドワイヤとを具備して成るシート用ばね構造
    体において、 前記フォームドワイヤは線材を折曲して成り、前記外枠
    ワイヤに囲まれた面に沿うよう両側方向に展開しパッド
    を載置する支持受部と、該支持受部の両端より外枠ワイ
    ヤに重合して延び該外枠ワイヤに止着する上側固定部
    と、該上側固定部より外枠ワイヤの内側に向い斜め下方
    に屈曲した後、外枠ワイヤとベースフレームとの略中間
    位置にて再び屈曲して前記上側固定部と平行に延び、さ
    らに屈曲して外枠ワイヤの外側に向い斜め下方の延びる
    弾発部と、該弾発部の下端に連なり前記ベースフレーム
    に止着する下側固定部とを有し、 前記ベースフレームと外枠ワイヤとの間における前端側
    から後端側にかけて、前記フォームドワイヤを所定間隔
    おきに複数並設し、前記外枠ワイヤに、少なくともその
    後端両側に重合させて止着する二重固定部を有する補強
    ワイヤを別途設け、 前記外枠ワイヤの後端両側間及び前記補強ワイヤの両二
    重固定部間の何れか一方の途中部位を、前記外枠ワイヤ
    の内側に向けて折曲させて荷重受け部を形成し、該荷重
    受け部を、最後端にある前記フォームドワイヤの支持受
    部に重合させて止着したことを特徴とするシート用ばね
    構造体。
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