JPH06304036A - シート用ばね構造体 - Google Patents

シート用ばね構造体

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Publication number
JPH06304036A
JPH06304036A JP10128493A JP10128493A JPH06304036A JP H06304036 A JPH06304036 A JP H06304036A JP 10128493 A JP10128493 A JP 10128493A JP 10128493 A JP10128493 A JP 10128493A JP H06304036 A JPH06304036 A JP H06304036A
Authority
JP
Japan
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wire
outer frame
base frame
fixed
spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP10128493A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohisa Masuda
智寿 増田
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ikeda Bussan Co Ltd filed Critical Ikeda Bussan Co Ltd
Priority to JP10128493A priority Critical patent/JPH06304036A/ja
Publication of JPH06304036A publication Critical patent/JPH06304036A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】部品点数や組み付け工数を削減して、コストを
低減することができるとともに、充分なばね感を得るこ
とができ、クッション性に富み、着座感を向上させるこ
とができるシート用ばね構造体を提供する。 【構成】両側方向に展開しパッドを載置する支持受部3
1,41,51と、ばねの役割を果す弾発部33,4
3,53と、ベースフレーム20に止着する下側固定部
34,44,54とを有するフォームドワイヤ30,4
0,50を、ベースフレーム20と外枠ワイヤ60との
間の前後に所定間隔おきに複数並設し、そのうち最前の
フォームドワイヤ30の上側固定部32を外枠ワイヤ6
0の前端61両側に止着し、かつ下側固定部34をベー
スフレーム20の前端21両側に止着する一方、最前以
外の各フォームドワイヤ40,50の上側固定部42,
52を外枠ワイヤ60の両側端62,62に止着し、か
つ下側固定部44,54をベースフレーム20の両側端
22,22に止着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用シートに代表さ
れる乗物用のシート等に内装する枠形のベースフレーム
と、該ベースフレームの上側に離間して配した外枠ワイ
ヤと、前記ベースフレームと外枠ワイヤとの間に介装し
たフォームドワイヤとを具備して成るシート用ばね構造
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のシート用ばね構造体とし
ては、例えば、特開平1−265911号公報に示すよ
うなものがある。すなわち、シートに内装する略四角形
状の骨格フレーム内に、前後方向に延びるSばねを複数
並設し、各Sばねには骨格フレーム内に別途張設した両
側方向に延びる横張りワイヤを交差させて止着し、それ
により、各Sばねの相互間の横ずれを防止していた。ま
た、各Sばねと横張りワイヤとの止着箇所の両端近傍部
分の構造は、一旦両者離間し、その後互いに交差する形
状となるように前記横張りワイヤは細かなピッチで折曲
され、それにより、各Sばねをワイヤにより下方より面
的に支持していた。
【0003】また、別のシート用ばね構造体として、例
えば、特開平4−325330号公報に示すようなもの
もある。すなわち、枠形のワイヤ内に複数のフォームド
ワイヤを張設して成るパッドサポータと、その下方に配
するフレームとの間に、円錐コイルばねや弓状に湾曲し
たSばねを介装し、それにより、パッドサポータをフレ
ームに対してクッション性を持たせて支持したものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−265911号公報に示された従来技術では、主た
る構成要素のSばねは等ピッチであるから、部位によっ
ては面剛性を変えたりするのが難しく、特に、着座者の
足の荷重が集中的にかかるシート前端部においては、充
分なばね感を得ることができず、クッション性に欠け、
乗り心地等の着座感が損なわれるという問題点があっ
た。
【0005】また、複数のSばねの他に、各Sばねの相
互間の横ずれを防止する横張りワイヤが必要となるか
ら、部品点数が多くなり、組付け工数が増大し、コスト
高の要因となるという問題点があった。さらに、横張り
ワイヤを細かなピッチで折曲し、各Sばねを面的に支持
するから、加工が煩雑で高価なものになり、さらなるコ
スト高を招いていた。
【0006】一方、特開平4−325330号公報に示
された従来技術では、ばね感を出しクッション性を高め
るために、枠形のワイヤ内に複数張設したフォームドワ
イヤの他に、円錐コイルばねやSばねが必要であるか
ら、前記従来技術と同様に、部品点数が多くなり、組付
け工数が増大し、コスト高を招いていた。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、部品点数や組み付け工数を削減し
て、コストを低減することができるとともに、充分なば
ね感を得ることができ、クッション性に富み、着座感を
向上させることができるシート用ばね構造体を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、シートに内装する枠
形のベースフレーム(20)と、該ベースフレーム(2
0)の上側に離間して配した外枠ワイヤ(60)と、前
記ベースフレーム(20)と外枠ワイヤ(60)との間
に介装したフォームドワイヤ(30,40,50)とを
具備して成るシート用ばね構造体(10)において、前
記フォームドワイヤ(30,40,50)は線材を折曲
して成り、前記外枠ワイヤ(60)に囲まれた面に沿う
よう両側方向に展開しパッドを載置する支持受部(3
1,41,51)と、該支持受部(31,41,51)
の両端より外枠ワイヤ(60)に重合して延び該外枠ワ
イヤ(60)に止着する上側固定部(32,42,5
2)と、該上側固定部(32,42,52)より外枠ワ
イヤ(60)の内側に向い斜め下方に屈曲した後、外枠
ワイヤ(60)とベースフレーム(20)との略中間位
置にて屈曲して前記上側固定部(32,42,52)と
平行に延び、再び屈曲して外枠ワイヤ(60)の外側に
向い斜め下方の延びる弾発部(33,43,53)と、
該弾発部(33,43,53)の下端に連なり前記ベー
スフレーム(20)に止着する下側固定部(34,4
4,54)とを有し、前記ベースフレーム(20)と外
枠ワイヤ(60)との間における前端側から後端側にか
けて、前記フォームドワイヤ(30,40,50)を所
定間隔おきに複数並設し、そのうち最前のフォームドワ
イヤ(30)の上側固定部(32)を外枠ワイヤ(6
0)の前端(61)両側に止着し、かつ下側固定部(3
4)をベースフレーム(20)の前端(21)両側に止
着する一方、最前以外の各フォームドワイヤ(40,5
0)の上側固定部(42,52)を外枠ワイヤ(60)
の両側端(62,62)に止着し、かつ下側固定部(4
4,54)をベースフレーム(20)の両側端(22,
22)に止着したことを特徴とするシート用ばね構造体
(10)に存する。
【0009】
【作用】フォームドワイヤ(30,40,50)は折曲
ピッチや曲げ形状等を自由に設定できるため、本発明で
は線材を折曲して、両側方向に展開しパッドを載置する
支持受部(31,41,51)と、支持受部(31,4
1,51)の両端より所定形状に折曲しばねの役割を果
す弾発部(33,43,53)と、該弾発部(33,4
3,53)の下端に連なりベースフレーム(20)に止
着する下側固定部(34,44,54)とを有する専用
型のフォームドワイヤ(30,40,50)として形成
する。
【0010】ベースフレーム(20)とその上側に配し
た外枠ワイヤ(60)との間におけるその前端側から後
端側にかけて、前記フォームドワイヤ(30,40,5
0)を所定間隔おきに複数並設する。この場合、最前の
フォームドワイヤ(30)の上側固定部(32)は外枠
ワイヤ(60)の前端(61)両側に止着し、かつ下側
固定部(34)はベースフレーム(20)の前端(2
1)両側に止着する。
【0011】一方、最前以外の各フォームドワイヤ(4
0,50)にあっては、それらの上側固定部(42,5
2)を外枠ワイヤ(60)の両側端(62,62)に止
着し、かつ下側固定部(44,54)をベースフレーム
(20)の両側端(22,22)に止着する。
【0012】それにより、複数のSばねと各Sばねの横
ずれ防止用ワイヤや、Sばねを下側から弾発的に支持す
る円錐コイルばね等を用いることなく、前記フォームド
ワイヤ(30,40,50)のみで、充分なばね感を得
ることができ、座り心地上必要な部位に最適なクッショ
ン性を持たせることができる。
【0013】特に、着座者の足の荷重が集中的にかかる
シート前端部においては、最前のフォームドワイヤ(3
0)を前述の如く配設することにより、別途補助用の円
錐コイルばね等を設けることなく、充分なばね感を得る
ことができ、乗り心地等の着座感を向上させることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1〜図5は本発明の一実施例を示している。図
1に示すように、シート用ばね構造体10は、車両用シ
ートに内装する枠形のベースフレーム20と、ベースフ
レーム20の上側に離間して配した外枠ワイヤ60と、
ベースフレーム20と外枠ワイヤ60との間に介装した
フォームドワイヤ30,40,50とを具備して成る。
なお、本実施例では、シート用ばね構造体10は車両用
シートを構成するものであるが、その他家具用ソファ等
に用いてもよい。
【0015】ベースフレーム20は、L字形断面に折曲
したアングル材を四角形状に固結したものであり、前端
21と、両側端22,22、それに後端23とから成
る。各端21,22,23は、それぞれ略水平な底面部
と、該底面部より略直角に立設する端縁部とから成る。
【0016】外枠ワイヤ60は、ベースフレーム20に
対応すべく線材を略四角形状に折曲してなるが、その前
半側の両側方向の横幅がベースフレーム20の横幅に比
して大きい一方、後半側の両側方向の横幅がベースフレ
ーム20の横幅にほぼ等しいように形成されている。ま
た、外枠ワイヤ60とベースフレーム20との前後方向
の長さはほぼ等しくなっている。
【0017】ベースフレーム20と外枠ワイヤ60との
間における前端側から後端側にかけて、フォームドワイ
ヤ30,40,50が所定間隔おきに複数並設されてい
る。フォームドワイヤ30,40,50は、線材を折曲
して曲げ形状等が互いに多少異なる3種の専用型に形成
されたものである。
【0018】図2〜図5に示すように、最前端に配設さ
れたフォームドワイヤ30は、外枠ワイヤ60に囲まれ
た面に沿うよう両側方向に展開しパッド(図示せず)を
載置する支持受部31と、支持受部31の両端より外枠
ワイヤ60に重合して延び該外枠ワイヤ60の前端61
両側に止着する上側固定部32と、上側固定部32の両
端より所定形状に屈曲しばねの役割を果す弾発部33、
それに弾発部33の下端に連なりベースフレーム20の
前端21両側の底面部に止着する下側固定部34とを有
する。
【0019】さらに詳しく説明すれば、弾発部33は、
上側固定部32の両端より外枠ワイヤ60の内側(前端
61より後側)に向い斜め下方に屈曲した第1傾斜バー
33aと、外枠ワイヤ60とベースフレーム20との略
中間位置にて前記上側固定部32と平行に延びたトーシ
ョンバー33bと、外枠ワイヤ60の外側(前端61
側)に向い斜め下方の延びた第2傾斜バー33cとが互
いに連なって成る。
【0020】また、上側固定部32は、外枠ワイヤ60
の前端61と2重に合さった状態において、略C字形断
面の固定用クリップ1により強固に止着されている。外
枠ワイヤ60と各フォームドワイヤ30,40,50と
の線材同士は、以下同様にこのような固定用クリップ1
により互いに止着されている。一方、下側固定部34は
所定の固定具(図示せず)によって、ベースフレーム2
0の底面部に止着されている。これは、他のフォームド
ワイヤ40,50の下側固定部44,54においても同
様である。
【0021】最前端から2番目に配設されたフォームド
ワイヤ40は、その基本的な構成部分はフォームドワイ
ヤ40と同様に、支持受部41、上側固定部42、弾発
部43(第1傾斜バー43aとトーションバー43bと
第2傾斜バー43cとから成る。)、及び下側固定部4
4であるが、曲げ形状がフォームドワイヤ30とは多少
異なる。すなわち、フォームドワイヤ40は、その上側
固定部42及び下側固定部44が外枠ワイヤ60の側端
62と平行に延びる点で、上側固定部32及び下側固定
部34が外枠ワイヤ60の前端61と平行に延びる前記
フォームドワイヤ30とは異なる。
【0022】フォームドワイヤ40の上側固定部42
は、外枠ワイヤ60の側端62のうち特に横幅が広く形
成された側凸端62aに止着されている。さらに詳しく
言えば、フォームドワイヤ40の上側固定部42は、下
方に位置するベースフレーム20の側端縁22aより外
側に延出した状態にて、外枠ワイヤ60の側凸端62a
に止着されている。
【0023】それにより、外枠ワイヤ60の側凸端62
a側に荷重がかかった際、下方変位するフォームドワイ
ヤ40の途中はベースフレーム20の側端縁22aに係
合する。この側端縁22aを支点として、該支点より上
側固定部42側に延出した部分を、弾発部43とは別に
更に下方に弾発的に変位可能なばねとして構成する。な
お、下側固定部44は、ベースフレーム20の側端22
の底面部に止着されている。
【0024】最前端から2番目のフォームドワイヤ40
の後方に続く残り3本のフォームドワイヤ50は互いに
同形状であり、これらの基本的な構成部分は前記フォー
ムドワイヤ40と同様に、支持受部51、上側固定部5
2、弾発部53(第1傾斜バー53aとトーションバー
53bと第2傾斜バー53cとから成る。)、及び下側
固定部54である。
【0025】フォームドワイヤ50は、その上側固定部
52がベースフレーム20の側端縁22aのほぼ真上に
位置すべく、上側固定部52とトーションバー53bと
のスパンが短い点で、上側固定部42とトーションバー
43bとのスパンが長目に形成された前記フォームドワ
イヤ40とは異なる。従って、フォームドワイヤ50の
上側固定部52は、外枠ワイヤ60の側端62のうち横
幅がベースフレーム20とほぼ等しく形成された側凹端
62bに止着されている。
【0026】図1に示すように、外枠ワイヤ60には別
途補強ワイヤ70が設けられている。補強ワイヤ70
は、外枠ワイヤ60の両側凹部62b,62bより外側
で前後方向に延びパッド側部(図示せず)を保持するパ
ッド保形部72と、外枠ワイヤ60の後端63両側に重
合させて止着する二重固定部71,71とを有する。パ
ッド保形部72の前端は、外枠ワイヤ60の側凸部62
aと側凹部62bとの間に固定用クリップ1で止着され
ている。
【0027】外枠ワイヤ60の後端63両側間の途中部
位は外枠ワイヤ60の内側に向けて略コ字形に折曲され
て、荷重受け部64が形成されている。この荷重受け部
64は、最後端にあるフォームドワイヤ50の支持受部
51に重合させて固定用クリップ1にて止着されてい
る。なお、本実施例では、外枠ワイヤ60の後端63両
側間の途中部位を外枠ワイヤ60の内側に折曲して荷重
受け部64を形成したが、他の構成例として、補強ワイ
ヤ70の両二重固定部71,71間の途中部位を、外枠
ワイヤ60の内側に向けて折曲させて荷重受け部を形成
してもよい。
【0028】次に作用を説明する。フォームドワイヤ
は、Sばねと異なり折曲ピッチや曲げ形状等を自由に設
定できるため、本実施例では図1に示す如く線材を折曲
して、3種の専用型のフォームドワイヤ30,40,5
0を形成する。これら各フォームドワイヤ30,40,
50は、何れも、両側方向に展開しパッドを載置する支
持受部31,41,51と、支持受部31,41,51
の両端より所定形状に折曲しばねの役割を果す弾発部3
3,43,53と、該弾発部33,43,53の下端に
連なりベースフレーム20に止着する下側固定部34,
44,54とを有するべく形成する。
【0029】ベースフレーム20と外枠ワイヤ60との
間の前端側から後端側にかけて、前記フォームドワイヤ
30,40,50を所定間隔おきに複数並設する。この
場合、最前のフォームドワイヤ30の上側固定部32
は、これと平行な外枠ワイヤ60の前端61両側に止着
し、かつ下側固定部34は、これと平行なベースフレー
ム20の前端21両側の底面部に止着する。
【0030】一方、最前以外の各フォームドワイヤ4
0,50にあっては、それらの上側固定部42,52
は、これと平行な外枠ワイヤ60の両側端62,62に
止着し、かつ下側固定部44,54は、これと平行なベ
ースフレーム20の両側端22,22の底面部に止着す
る。
【0031】それにより、外枠ワイヤ60の枠内におい
て、両側方向に展開した各フォームドワイヤ30,4
0,50の支持受部31,41,51がほぼ同一平面上
で前後に連なるから、パッド(図示せず)を載置するシ
ート用ばね構造体10のばね面の剛性を充分確保するこ
とができる。
【0032】しかも、Sばね等を下側から弾発的に支持
する円錐コイルばね等を用いることなく、各フォームド
ワイヤ30,40,50自体の弾発部33,43,53
のみで、充分なばね感を得ることができ、座り心地上必
要な部位に最適なクッション性を持たせることができ
る。
【0033】特に、着座者の足の荷重が集中的にかかる
シート前端部においては、最前のフォームドワイヤ30
を前述の如く配設することにより、別途補助用の円錐コ
イルばね等を設けることなく、丁度着座者の大腿部下側
に位置する弾発部33の作用、すなわちトーションバー
33bをねじれ中心とした第1傾斜バー33aと第2傾
斜バー33cとの弾発的な拡開または縮閉によって、充
分なばね感を得ることができ、乗り心地等の着座感を向
上させることができる。
【0034】最前端から2番目のフォームドワイヤ40
に関しては、その上側固定部42を下方に位置するベー
スフレーム20の側端縁22aより外側に延出した状態
にて、外枠ワイヤ60の側凸部62aに止着する。そし
て、外枠ワイヤ60の側凸部62a側に荷重がかかった
際、下方変位するフォームドワイヤ40の途中が係合す
る前記ベースフレーム20の側端縁22aを支点とし、
該支点より上側固定部42側のフォームドワイヤ40の
一部を、前記支点より更に下方に弾発的に変位可能なば
ねとして構成する。
【0035】従って、フォームドワイヤ40の側方は、
本来的にばねの役割を果す弾発部43による弾発的な変
形に加えて、フォームドワイヤ40が下方変位した際に
係合するベースフレーム20の側端縁22aを支点とし
て、フォームドワイヤ40の一部が更に下方に弾発的に
変位できるため、たわみ差を大きく確保することができ
る。それにより、フォームドワイヤ40の側方によって
保持されるパッド側部のクッション性が高まり、車両用
シートの側方から乗降する際、パッド側部が大きくたわ
むために乗降性も向上する。
【0036】図1に示すように、外枠ワイヤ60には別
途補強ワイヤ70を設ける。この補強ワイヤ70のパッ
ド保形部72は、外枠ワイヤ60の両側凹部62b,6
2bより外側で前後方向に延びるから、パッドを載置で
きる範囲は外枠ワイヤ60内に限定されない。すなわ
ち、乗降時等に大きな荷重がかかるパッド側部が外枠ワ
イヤ60の側凹端62bより延びたパッド保形部72に
より充分に保持され、パッド側部が下方に垂れるような
変形を防止することができる。
【0037】外枠ワイヤ60の後端63両側には、補強
ワイヤ70の二重固定部71,71を重合させて止着
し、さらに外枠ワイヤ60の後端両側間の途中部位を、
外枠ワイヤ60の内側に向けて折曲させて荷重受け部6
4を形成し、荷重受け部64を最後端にあるフォームド
ワイヤ50の支持受部51に重合させて止着する。
【0038】それにより、着座者の臀部の下側に位置
し、局部荷重が強くかかるシート用ばね構造体10の後
部ばね面(荷重受け部64等を含む面)の剛性が高ま
り、かかる後部ばね面が下方に向い凹状に湾曲変形する
のを防ぐことができる。従って、大きな荷重がかかって
も底づき感が生じることなく、充分なばね感を得ること
ができ、乗り心地等の着座感を向上させることができ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明にかかるシート用ばね構造体によ
れば、両側方向に展開しパッドを載置する支持受部と、
ばねの役割を果す弾発部と、ベースフレームに止着する
下側固定部とを有するフォームドワイヤを、ベースフレ
ームと外枠ワイヤとの間の前後に所定間隔おきに複数並
設したから、円錐コイルばね等を用いることなく、部品
点数や組み付け工数を削減して、コストを低減すること
ができるとともに、フォームドワイヤのみで充分なばね
感を得ることができ、座り心地上必要な部位に最適なク
ッション性を持たせることができる。
【0040】特に、着座者の大腿部の下側に位置し、足
全体の荷重が集中的にかかるシート用ばね構造体の前端
側においては、最前のフォームドワイヤの上側固定部を
外枠ワイヤの前端両側に止着し、かつ下側固定部をベー
スフレームの前端両側に止着したから、別途補助用の円
錐コイルばね等を設けなくとも、充分なばね感を得るこ
とができ、乗り心地等の着座感を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるシート用ばね構造体
を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例にかかるシート用ばね構造体
を構成するベースフレームと最前端に配すフォームドワ
イヤを示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例にかかるシート用ばね構造体
を構成する最前端のフォームドワイヤを示す平面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例にかかるシート用ばね構造体
を構成する最前端のフォームドワイヤを示す正面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例にかかるシート用ばね構造体
を構成する最前端のフォームドワイヤを示す右側面図で
ある。
【符号の説明】
10…シート用ばね構造体 20…ベースフレーム 30,40,50…フォームドワイヤ 31,41,51…支持受け部 32,42,52…上側固定部 33,43,53…弾発部 34,43,53…下側固定部 60…外枠ワイヤ 64…荷重受け部 70…補強ワイヤ 71…二重固定部 72…パッド保形部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートに内装する枠形のベースフレーム
    と、該ベースフレームの上側に離間して配した外枠ワイ
    ヤと、前記ベースフレームと外枠ワイヤとの間に介装し
    たフォームドワイヤとを具備して成るシート用ばね構造
    体において、 前記フォームドワイヤは線材を折曲して成り、前記外枠
    ワイヤに囲まれた面に沿うよう両側方向に展開しパッド
    を載置する支持受部と、該支持受部の両端より外枠ワイ
    ヤに重合して延び該外枠ワイヤに止着する上側固定部
    と、該上側固定部より外枠ワイヤの内側に向い斜め下方
    に屈曲した後、外枠ワイヤとベースフレームとの略中間
    位置にて屈曲して前記上側固定部と平行に延び、再び屈
    曲して外枠ワイヤの外側に向い斜め下方の延びる弾発部
    と、該弾発部の下端に連なり前記ベースフレームに止着
    する下側固定部とを有し、 前記ベースフレームと外枠ワイヤとの間における前端側
    から後端側にかけて、前記フォームドワイヤを所定間隔
    おきに複数並設し、そのうち最前のフォームドワイヤの
    上側固定部を外枠ワイヤの前端両側に止着し、かつ下側
    固定部をベースフレームの前端両側に止着する一方、最
    前以外の各フォームドワイヤの上側固定部を外枠ワイヤ
    の両側端に止着し、かつ下側固定部をベースフレームの
    両側端に止着したことを特徴とするシート用ばね構造
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63130011A (ja) * 1986-11-19 1988-06-02 アイシン精機株式会社 シ−トスプリング構造体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63130011A (ja) * 1986-11-19 1988-06-02 アイシン精機株式会社 シ−トスプリング構造体

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