JPH10332949A

JPH10332949A - 光ケーブル接続部収納用キャビネット

Info

Publication number: JPH10332949A
Application number: JP9156058A
Authority: JP
Inventors: Kenji Kohara; 憲司古原; Fujikichi Shinoda; 冨士吉篠田; Ichiro Tanaka; 一郎田中; Koji Shino; 浩司篠; Kenichi Nakazawa; 賢一中澤; Sadaaki Takano; 貞明高野
Original assignee: JAPAN RIICOM KK; Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: JAPAN RIICOM KK; Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1997-05-30
Filing date: 1997-05-30
Publication date: 1998-12-18

Abstract

(57)【要約】【課題】光ケーブルの接続配線作業を簡素化し、キャ
ビネットの開閉作業や多数の心線接続の交換並びに増設
が容易にでき、コードの装着簡便化でケーブル接続部と
心線余長の収納を安全に行う。【解決手段】光ケーブルの心線接続部を着脱自在に支
持する支持部１と、前記心線接続部から延びる心線余長
を収納する余長収納部２とを備えたケース本体３と、蓋
ケース４とに対応して嵌着摺動嵌合部６、例えばガイド
溝とこのガイド溝に嵌入するピンとを形成し、該ケース
本体３にバネ７で一方向に付勢したロックレバー８を支
軸９により旋回自在に枢支すると共に、前記ロックレバ
ー８の先端に形成した鉤部８₁に当接係止される係止部
１０と、ロックレバー８の他端８₂に接触回動する回転
操作部１１、例えばキーシリンダのあるローラカム１２
とを前記蓋ケース４に備えてたことで、キャビネット並
びに接続処理取扱い簡便で作業性を大幅に向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ心線と
テンションメンバとを有する光ケーブルの接続や分岐配
線に用いる光ケーブル接続箱、詳しくは、ケース本体に
テンションメンバを含む光ケーブルなどの各光ファイバ
ケーブルを接続、分岐して止着状態に保持するようにし
た光ケーブル接続部収納用キャビネットに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、光ファイバ心線とテンションメ
ンバを有する光ケーブルの接続に際しては、テンション
メンバを止着することが不可欠であり、光ファイバの分
岐・引込接続には接続作業の失敗を見越して心線に余裕
を持たせた余長処理が不可欠であって、これら接続部を
含む心線の保護を必要とされている。このため従来で
は、心線接続後に接続部や心線余長を収納する収納トレ
イが多数枚使用され、かつ防塵・防水性のカバーが用い
られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ケーブル接続箱にあっては、特別なケースやカバー並
びにシートを用いる心線接続処理部材が必要で組立部品
も多く、カバー保持や任意の心線のハンドリングもやっ
かいであって、心線接続の安全性や、作業性の上でも問
題であり取扱並びに構造が複雑化してコスト高となるほ
か内部空間が小さいことから心線余長が収納しにくくケ
ーブル接続の作業性が低いという問題があった。本発明
は、これら従来の諸欠点を排除しようとするもので、ケ
ース本体の開閉操作や心線接続の交換並びに増設が簡単
にでき、取り扱い容易であり、安全な接続処理作業が行
えて、作業性を大巾に向上すると共に、心線接続部と余
長とが完全に分離状態で納められるし、余分な収納部材
を不要とし、低コストの光ケーブル接続部収納用キャビ
ネットを提供することを目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、光ケーブルの
心線接続部を着脱自在に支持する支持部と、前記心線接
続部から延びる心線余長を収納する余長収納部とからな
る接続モジュールと、成端モジュールとを備えたケース
本体と、該ケース本体に嵌着摺動自在に設けた蓋ケース
とからなり、該ケース本体内に導入されて前記心線接続
部に至る光ケーブルの光ケーブル及びテンションメンバ
を保持する把持金具を具備したものであって、前記ケー
ス本体と蓋ケースとに対応して嵌着摺動嵌合部を形成
し、該ケース本体にバネで一方向に付勢したロックレバ
ーを支軸により旋回自在に枢支すると共に、前記ロック
レバーの先端に形成した鉤部に当接係止される係止部
と、ロックレバーの他端に接触回動する回転操作部のあ
るローラカムとを前記蓋ケースに備えたものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】この発明にかかる光ケーブル接続
部収納用キャビネットは、蓋ケースにある回転操作部に
キーを差し込んで廻すと、ローラカムが回動されロック
レバーを支軸を中心としてバネに抗して押し込み他端の
鉤部を蓋ケース側にある係止部から外し、蓋ケースを摺
動して嵌脱すれば開蓋でき、ケース本体のケーブル把持
金具にケーブルを把持してテンションメンバ把持部にケ
ーブルのテンションメンバを止着し、引き出された心線
は内配線材料に接続し分岐配線される心線は心線係止部
を経てケース本体内に配索される。キャビネット内で
は、心線接続部支持部によって接続部が収納され、しか
も、コードクランプにコードを押し込んで固定して心線
接続の交換並びに増設が簡単にでき、余長収納ポケット
で心線余長の収容の余分な外力のかからないででき捻
回、巻き癖を生じないで一目でわかる配線ができて識別
性良好であると共に、任意の心線のハンドリングが容易
で取扱いも簡便であり、各心線余長の収容保持も確実
で、心線の固定化もワンタッチで可能で接続、分岐の作
業を安全かつ容易にすることができる。この心線処理が
終了したのちは、蓋ケースをケース本体に嵌着して若干
スライドすると係止部がロックレバーに当接し鉤部を乗
り越えて係止状態下でケース本体に閉蓋ロックされ、み
だりに開蓋せず確実な防水・防塵効果をあげて心線接続
部の安全な収納保護ができる。

【０００６】

【実施例】以下、この発明の実施例を図１乃至図３を参
照して説明すると、光ファイバケーブル接続部収納用キ
ャビネット（以下、キャビネットと略称する。）は、光
ケーブルの心線接続部を着脱自在に支持する支持部１
と、前記心線接続部から延びる心線余長を収納する心線
余長収納部２とを備えたケース本体３と、該ケース本体
３に摺動自在に設けた蓋ケース４とから構成され、キャ
ビネット内に接続モジュールＡと、成端モジュールＢと
を備え、該ケース本体３内に導入されて前記心線接続部
２に至る光ケーブルの光ケーブル及びテンションメンバ
を保持する把持金具５を具備したものであって、前記ケ
ース本体３と蓋ケース４とに対応して嵌着摺動嵌合部
６、例えばガイド溝とこのガイド溝に嵌入するピンとを
形成し、該ケース本体３にバネ７で一方向に付勢したロ
ックレバー８を支軸９により旋回自在に枢支すると共
に、前記ロックレバー８の先端に形成した鉤部８₁に当
接係止される係止部１０と、ロックレバー８の他端８₂
に接触回動する回転操作部１１、例えばキーシリンダの
あるローラカム１２とを前記蓋ケース４に備えて光ケー
ブル接続部収納用キャビネットとしてある。

【０００７】この場合、前記ケース本体３は、成端モジ
ュールＢをヒンジ部１５で回動自在で脱着自在に備えた
ものであって、該成端モジュールＢをプラグ収納トレイ
１３と余長収納トレイ１４とから構成してケース本体３
外に回動引き出せるものであってトレイ１４にある開閉
蓋を開けて心線余長の収納とプラグとの接続点検作業が
容易にできるようにしてある。

【０００８】この成端モジュールＢと並設される前記接
続モジュールＡとしては、コード挿入溝のあるコードク
ランプ１７と、該コードクランプ１７から延びる心線を
支持部１に保持する接続部を経てＵターン状に収納する
余長ポケット部１８と、該余長ポケット部１８に設けた
開閉扉１９とを備えたものを前記ケース本体３に着脱自
在に設けてある。

【０００９】なお、前記把持金具５は、ケース本体３に
等間隔で複数並列突設した支杆２０に係脱自在に嵌着す
る係合用孔２１を有するホルダー２２と、該ホルダー２
２に突設した固定ガイド２４とからなり、ケーブルの先
端部に固着したリング２３を挿脱しうるようにしてケー
ブルの挿入、挿脱を簡便化できるようにしてある。ま
た、前記ホルダー２２は、ケース本体３の内壁及び取付
片２５、例えば逆Ｕ字状或いはアングル状の取付板に固
定される。さらに、引き込みケーブルの場合はアースを
取るために前記固定リング２３を用いずに直接テンショ
ンメンバをネジでホルダー２２の固定部２３₂にネジ留
めするのがよい。

【００１０】前記心線接続部に設けたコードクランプ１
７並びに支持部１は、所定間隔で立設された複数の櫛状
の仕切板、或いは間隔をあけて立設する支杆群とから構
成され、心線余長収納部２に臨んで設けられていて心線
接続部、例えば、心線を接続したコネクタ、カセット或
いはケースをそれぞれ仕切板間に形成された隙間に、上
方から縦に挿入することで支持できるようにしたもので
ある。

【００１１】また、前記心線余長収納部２としては、仕
切板で複数に区画した余長ポケット部１８を備え、前面
に扉１９を開閉自在に設け、例えば観音開きとなるよう
に設けると共に、コードクランプ嵌合部１７は余長ポケ
ット部１８の側壁に突設した半円筒状のガイド部３０を
介して設け、余長ポケット部１８はブラケット３１を介
してケース本体３またはベースプレートに着脱自在に取
付けられるようになっている。

【００１２】このキャビネットは、樹脂の射出成形等に
より成形され、ケーブル導入用の配索孔が形成され、該
ケーブル配索孔から光ファイバ心線とテンションメンバ
を有する複数の光ケーブルを導入し、把持金具５でケー
ス本体３に定着できるようにしてあり、光ケーブル接続
用のプラグ１３₁および／またはコネクタのあるプラグ
収納トレイ１３と心線余長の余長収納トレイ１４とを有
する成端モジュールＢと、接続モジュールＡを内装して
ある。

【００１３】なお、前記成端モジュールＢは、ケース本
体３にヒンジ部１５で回動自在で係脱可能に内装され、
内蓋２６を有して余長収納部の配線整列を確実にしてあ
る。

【００１４】なお、前記余長収納部２は、支持部１に着
脱自在にネジ止めされるが、ケース本体壁と余長収納部
壁に対応形成した嵌合係止部で嵌着できるようにしても
よく、壁面定着用の取付孔を活用してもよい。

【００１５】この実施の形態にかかる光ケーブル接続用
収納ケースにあっては、分岐光ケーブルと引込光ケーブ
ルの接続に際しては、先ず、キャビネットのケース本体
３を建物の外壁面にビス等を用いて固定し、分岐光ケー
ブルと引込光ケーブルをそれぞれ配索溝に、例えば、分
岐光ケーブルを一方の配索孔に引込光ケーブルを他方の
配索孔に通す。そして、各光ケーブルの光ファイバ心線
はコードクランプ１７に押し込み固定し、接続部支持部
１および余長収納部２に導いてコネクタにより接続し、
その余長部分を余長ポケット部１８にＵターン状に保持
する。

【００１６】そして、ケース本体３に蓋ケース４を嵌着
摺動嵌合部６によって組み付けて覆ぶせてスライドとす
ると、蓋ケース４に設けた係止部１０がロックレバー８
の先端の鉤部８₁を押し上げ嵌込まれてロック状態とな
って閉蓋状態を維持する。また開蓋時には回転操作部１
１にキーを差込んで９０度回せばローラカム１２が回転
し、ロックレバー８の他端を押し上げて鉤部８₁を係止
部１０から外してフリーとしてから蓋ケース４をスライ
ドし、ケース本体３から取り外すことができケース本体
３内の配線作業が容易にできる。

【００１７】また、成端モジュールＢの内配線材料は、
一端にフエルールを設けたテープを単心分離部で多数に
分岐し、各単心線の他端にＳＣ簡易プラグまたはＭＰＯ
簡易プラグのプラグを備えた既製の変換心線を用いるの
が便利であり、接続モジュール内配線材料も一端にＳＣ
コネクタまたはＭＰＯコネクタを設けた既製の心線を用
いるのもよい。さらに、各成端モジュールＢは取付部材
でブラケットに対して個々に脱着できたりスライドさせ
て配線点検処理作業をしやすくすると共に、定着した際
にも支持されて任意の心線をハンドリングしやすくする
ことも配慮してあり、必要に応じ外して取り出しもでき
一目でわかりやすく識別性を良好にし、そして、各光ケ
ーブルの光ファイバ心線はケーブル巻回・接続部に導い
て、その余長部分を心線収納部に巻き取って保持するの
で、配線処理作業が容易にでき、またこのモジュールを
差し込むだけの簡単な操作で切替交換並びに増設ができ
るようにすることもできる。

【００１８】コネクタの交換及び増設は、コードおよび
コネクタを差むだけの簡単な作業でできるようにしてあ
って、しかも任意の心線のハンドリングも容易にできる
ようにしてあり、心線余長もポケット部によってＵター
ン収納方式で捻回、巻き癖を生じないで処理でき、また
開閉扉を開くことによって一目でわかる配線形態で識別
性も著しく容易にできるようにしてある。

【００１９】なお、前記蓋ケース４のロック機構では、
図４及び図５に示すように、回転操作部１１によって回
動するレバー１２₁でロックレバー８を作動するもので
該レバー８に係脱する係止部がロッド１０₁との組合せ
構造としたものである。

【００２０】

【発明の効果】本発明は、光ケーブルの心線接続部を着
脱自在に支持する支持部と、前記心線接続部から延びる
心線余長を収納する心線余長収納部とからなる接続モジ
ュールと成端モジュールとを備えたケース本体と、該ケ
ース本体に嵌着摺動自在に設けた蓋ケースとからなり、
該ケース本体内に導入されて前記心線接続部に至る光ケ
ーブルのケーブル及びテンションメンバを保持する把持
金具を具備したものであって、前記前記ケース本体と蓋
ケースとに対応して嵌着摺動嵌合部を形成し、該ケース
本体にバネで一方向に付勢したロックレバーを支軸によ
り旋回自在に枢支すると共に、前記ロックレバーの先端
に形成した鉤部に当接係止される係止部と、ロックレバ
ーの他端に接触回動する回転操作部のあるローラカムと
を前記蓋ケースに備えたことにより、キャビネットの開
閉作業が簡便で確実にでき、心線接続の交換並びに増設
が簡単にでき、心線余長の収容も簡便化し、かつ一目で
わかる配線ができて識別性良好で、しかも任意の心線の
ハンドリングが可能で取り扱い容易であり、安全な接続
処理作業が行えて、作業性を大巾に向上すると共に、心
線接続部と余長とが完全に分離状態で納められるし、コ
ードおよび心線接続部のみ固定すればよいので、余分な
収納部材を不要とし、低コストで生産できるなど実用上
の効果がある。また、本発明では、キャビネットの内部
でのコード配線の確実化でスペースを有効に用いられコ
ンパクト化と作業性向上とが実現でき切替操作も容易に
作業でき、しかも心線並びにケーブル把持も最小工具で
作業性を大幅に向上でき、心線余長収納も簡単で安全確
実なケーブル配線が可能で構成も簡単で安価な形態で取
扱い容易な光ケーブル接続部収納キャビネットとするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示し蓋ケースを取り外した状
態の正面図である。

【図２】図１の例の側面図である。

【図３】本発明で用いられる蓋ケースのロック機構の作
動状態を示し、（ａ）は閉状態の平面図、（ｂ）は開状
態の平面図である。

【図４】本発明で用いられるロック機構の他の例で、
（ａ）は正面図、（ｂ）はその平面図である。

【図５】図４の例の作動状態を示し、（ａ）は一部の縦
断面図、（ｂ）はそのロック時の正面図、（ｃ）はロッ
ク解除時の正面図である。

【符号の説明】

Ａ接続モジュールＢ成端モジュールＣケーブル１支持部２心線余長収納部３ケース本体４蓋ケース５把持金具６嵌着摺動嵌合部７バネ８ロックレバー８₁ 鉤部９支軸１０係止部１１回転操作部１２ローラカム１３プラグ収納トレイ１４余長収納トレイ１５ヒンジ部１７コードクランプ１８余長ポケット１９開閉扉

フロントページの続き (72)発明者田中一郎東京都渋谷区代々木４−35−３株式会社ジャパンリーコム内 (72)発明者篠浩司東京都新宿区西新宿３−19−２日本電信電話株式会社内 (72)発明者中澤賢一東京都新宿区西新宿３−19−２日本電信電話株式会社内 (72)発明者高野貞明東京都新宿区西新宿３−19−２日本電信電話株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】光ケーブルの心線接続部を着脱自在に支
持する支持部と、前記心線接続部から延びる心線余長を
収納する心線余長収納部とからなる接続モジュールと、
成端モジュールとを備えたケース本体と、該ケース本体
に嵌着摺動自在に設けた蓋ケースとからなり、該ケース
本体内に導入されて前記心線接続部に至る光ケーブルの
ケーブル及びテンションメンバを保持する把持金具を具
備したものであって、前記ケース本体と蓋ケースとに対
応して嵌着摺動嵌合部を形成し、該ケース本体にバネで
一方向に付勢したロックレバーを支軸により旋回自在に
枢支すると共に、前記ロックレバーの先端に形成した鉤
部に当接係止される係止部と、ロックレバーの他端に接
触回動する回転操作部のあるローラカムとを前記蓋ケー
スに備えたことを特徴とする光ケーブル接続部収納用キ
ャビネット。
【請求項２】前記ケース本体が、成端モジュールを回
動自在で脱着自在に備えたものであって、該成端モジュ
ールをケース本体外に回動引き出せるものである請求項
１記載のキャビネット。
【請求項３】前記接続モジュールが、コード挿入溝の
あるコードクランプと、該コードクランプから延びる心
線をＵターン状に収納し、開閉扉のある余長ポケット部
とを備え、前記ケース本体に着脱自在に設けた請求項１
または２記載のキャビネット。