JPH10332292A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH10332292A
JPH10332292A JP14258797A JP14258797A JPH10332292A JP H10332292 A JPH10332292 A JP H10332292A JP 14258797 A JP14258797 A JP 14258797A JP 14258797 A JP14258797 A JP 14258797A JP H10332292 A JPH10332292 A JP H10332292A
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JP
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fin
tube
segment
flow
small
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Application number
JP14258797A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kimura
村 賢 一 木
Akihide Washida
田 朗 秀 鷲
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
    • F28F1/12Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element
    • F28F1/34Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending obliquely
    • F28F1/36Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending obliquely the means being helically wound fins or wire spirals

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  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィン外周に管外流体の条件に応じて自由度
の高い剥離抑止形状部を設けて、管外流の剥離を抑止
し、フィンチューブ下流側の後流域を減少させることに
より、後流域の局所管外熱伝達率を上昇させ、伝熱性能
を高める。 【解決手段】 矩形状のセグメント14を放射状に配置
したフィン12を外周に取付けたフィンチューブ10を
有する熱交換器において、各セグメント14にそのセグ
メントの高さより短い少なくとも一つの切り込みまたは
切り欠き16を入れ、各セグメント14に小矩形片17
を区画形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周にフィンを取
り付けたフィンチューブの内部に管内流体を流すととも
に管外に管外流体を流して、上記フィンチューブを介し
て熱交換を行う熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱交換器においては、その熱交
換器内に多数の伝熱管を配列し、その伝熱管内に例えば
冷却水の如き流体を流し、その伝熱管の管外に上記伝熱
管の軸線に直交する方向に例えば被冷却流体の如き流体
を流して、上記伝熱管内の流体と伝熱管外の流体との間
に熱交換を行わせることが行われている。
【0003】ところで、上記熱交換器の伝熱管には管外
伝熱面積が大きく、伝熱管一本当たりの熱交換量を増す
ことができるようにフィンチューブが用いられている。
すなわち図23は上記フィンチューブを使用した熱交換
器の断面図であって、熱交換器には多数のフィンチュー
ブ1が互いに平行に配列されており、その管外には矢印
で示すように上記フィンチューブ1の軸線と直交する方
向に管外流体が流され、また上記フィンチューブ1内部
には他の管内流体が流される。
【0004】上記フィンチューブ1の形状としては図2
4の(a)および(b)に示すソリッドフィンチューブ
や、図25の(a)および(b)に示すセレーテッドフ
ィンチューブが広く用いられている。上記ソリッドフィ
ンチューブはチューブ2の外周にフィン3を取り付けた
ものであり、セレーテッドフィンチューブはフィン3が
セグメント4と呼ばれる放射状の矩形フィンに形づくら
れたものである。上記セレーテッドフィンチューブは同
一寸法のソリッドフィンチューブよりも切り欠き分だけ
伝熱面積は少ないが、セグメント化によりフィン表面で
の温度境界層の発達が抑止されて、かつ管外流体との有
効温度差が大きいフィン根元部へ管外流体が流れ込むの
で、熱伝達率はソリッドフィンチューブよりも高くな
り、伝熱面積と管外熱伝達率との積で表される収熱量と
してはソリッドフィンチューブと同等以上となる。そこ
で、上記フィンチューブは用途に応じて使い分けられて
いる。
【0005】管外流体は前述のように図中矢印で示すよ
うにフィンチューブの軸と直交する方向から流入してフ
ィン3の間を流れて、フィン3の表面およびチューブ2
の表面を通して管内流体と熱交換を行うため、このよう
なフィンチューブで構成された熱交換器は、フィンのな
いチューブのみで構成された熱交換器と比較した場合、
交換熱量が規定されている場合はチューブ本数を減らし
小形化が可能となり、またチューブ本数が規定されてい
る場合は、交換熱量の増加が可能となる。
【0006】ところが、図26にセレーテッドフィンチ
ューブ廻りの管外流体の流線を示すように、図中矢印の
方向から流入した管外流体のフィン間の流れは、よどみ
点から角度θの位置aで剥離し、フィンチューブ下流側
には後流域bが形成される。この後流域bでは管外流体
の流速は殆ど0または逆流であり、局所管外熱伝達率は
著しく小さい値となる。また、フィン形状をソリッドフ
ィンとした場合でも上記の後流域の形成状態はセレーテ
ッドフィンの場合と殆ど変わらす、フィンには伝熱に寄
与しない部分が存在する。
【0007】この管外流の剥離を抑止して管外熱伝達率
の向上を図ったものとしては、例えば特開昭56−16
5897号公報記載のように、剥離が生じるフィンチュ
ーブの斜め後ろ位置に抵抗体を取り付けることも提案さ
れている。すなわち、上記公報記載のものには、上記抵
抗体として図27に示すように適当な幅Lの板5が設け
られ、或いは図28に示すようにフィン3の外周に折り
曲げ片6が設けられており、このような抵抗体によって
剥離しようとする管外流がフィンチューブの下流側に回
り込み、管外熱伝達率が向上される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、剥離の位置
および後流域の形成状況は、管外流体の種類,温度,圧
力および流速によって変化するので、抵抗体の設置位
置、範囲L或いは高さhは上記管外流体の条件に対応し
たものである必要がある。
【0009】そこで、上記図27に記載の抵抗板の場
合、板5の設置範囲すなわち幅Lを変化させることによ
り流体条件に対応させることができるが、この抵抗板の
設置個所によってはフィン隙間の流路が抵抗板により塞
がれてしまい、設置範囲が広い場合は、フィン隙間流の
閉塞による圧力損失の増加は無視できないものになり、
しかも抵抗板の付加により重量も増加する等の問題があ
る。図28に示す折曲げ片6では高さhは常にフィンの
大きさ等により規制されるので、折曲げ範囲Lを決定す
ると、その幾何形状から折り曲げ高さhも決定されてし
まい、両者を独立に決定することはできない。
【0010】このように、従来の方法では管外流の剥離
の抑止に最も重要な形状要素である抵抗体設置範囲Lお
よび抵抗体の高さhを最適に設定することが困難であ
り、したがって、後流抑止効果を最適に得ることができ
ない等の問題がある。
【0011】本発明は、このような点に鑑み、フィン外
周に管外流体の条件に応じて自由度の高い剥離抑止形状
部を設けて、管外流の剥離を抑止し、フィンチューブ下
流側の後流域を減少させることより、後流域の局所管外
熱伝達率を上昇させて伝熱面積の拡大効果を得て伝熱性
能の高い熱交換器を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、矩形状の
セグメントを放射状に配置したフィンを外周に取り付け
たフィンチューブを配設した熱交換器において、上記各
セグメントにそのセグメントの高さより短い少なくとも
一つの切り込みまたは切り欠きを入れて、上記セグメン
トに小矩形片が区画形成されていることを特徴とする。
【0013】第2の発明は、第1の発明において、上記
切り込みまたは上記切り欠きの方向が上記フィンの外周
からチューブ本体へ向かう方向とされていることを特徴
とする。
【0014】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、上記セグメントがフィンに対して折り曲げまたは
ねじられていることを特徴とする。
【0015】第4の発明は、第1乃至第3の発明のいず
れかにおいて、上記小矩形片が上記セグメントに対して
折り曲げまたはねじられていることを特徴とする。
【0016】第5の発明は、第1乃至第4の発明のいず
れかにおいて、上記切り込みの長さがフィン外周の位置
により変化させられていることを特徴とする。
【0017】第6の発明は、第1乃至第5の発明のいず
れかにおいて、上記切り込みの位置がフィン外周の特定
部に限定されていることを特徴とする。
【0018】
【作用】このようにすると、フィンチューブから剥離し
ようとする管外流が、フィン外周に位置する切り込みま
たは切り欠き部での乱れの増加により、フィンチューブ
下流側まで回り込み、後流域を減少させてフィンチュー
ブ下流側の局所管外熱伝達率が上昇し、フィンチューブ
全体での平均管外熱伝達率が上昇して熱交換器の伝熱性
能が向上される。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。 (第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態を図1
より図6を参照して説明する。図1の(a)は本発明に
おけるフィンチューブ10の断面図であり、(b)はそ
の側面図である。図中の矢印は管外流体の流れ方向を示
している。チューブ11の外周にフィン12が設けら
れ、フィンチューブ10が構成されている。上記フィン
12の外周部には、フィン12の外周からチューブ11
の軸心に向かう複数の切り込み13によりセグメント1
4と呼ばれる放射状の小フィン(図中では24個)に分
割されている。この切り込みの長さをセグメント高さH
と呼ぶ。このセグメント部の拡大図を図2の(a),
(b)に示す。上記セグメント設置面15はフィン設置
面と略同一面上に位置している。上記セグメント14の
フィン外周に、セグメント高さより短い切り込み16
(以下小切り込みと呼ぶ)を入れる。上記小切り込み1
6により上記セグメント14は矩形形状の、複数の小矩
形片17に分割される(図では計48個)。図2の
(b)は図2の(a)のA−A部矢視であるが、小矩形
片17はセグメント設置面15に対して小矩形片の放射
方向軸線まわりに角度θsねじられている。
【0020】このフィンチューブ10の軸線を管外流の
流れ方向と直交するように従来と同様に複数本配設して
図23と同様の熱交換器が構成される。このように構成
された熱交換器のフィンチューブ10廻りの管外流体の
流線は図3のようになる。従来のセレーテッドフィンで
は図26で示したように、よどみ点からθなる角度で管
外流はフィンチューブから剥離していたが、本発明では
セグメント14に小切り込み16を設けて複数の小矩形
片17に区画し、さらに小矩形片17をセグメント設置
面15に対して角度θsねじることにより、フィン外周
の小矩形片部での管外流の乱れが増し、管外流はフィン
チューブから剥離しにくくなり、フィンチューブ10の
下流側まで回り込んで従来のような後流域は殆ど形成さ
れなくなる。
【0021】上記の剥離位置および後流域の形成状態は
管外流体の種類や流速によって異なるが、いずれの場合
もセグメント高さや小切り込み長さおよび小矩形片のね
じり角度θsを変化させることにより、従来のセレーテ
ッドフィンに比べて後流域を大きく減少させることがで
きる。
【0022】したがって、上述の如き管外流のフィンチ
ューブ10の下流側への流れ込みにより、フィンチュー
ブ下流側の管外流体の流速が従来のフィンチューブより
高まり、この部分での局所管外熱伝達率が向上する。す
なわちフィン全面が伝熱に寄与するようになり、伝熱面
積拡大の効果が十分得られる。このようにして従来のフ
ィンチューブにおいて上流側に比べて下流側の局所管外
熱伝達率が著しく低かったことが改善されるため、熱交
換器全体での管外熱伝達率が大きく向上する。さらに、
小切り込み16によりセグメント14が微細化されるの
でセグメント表面の温度境界層の発達が抑止される。ま
た従来のセレーテッドフィンの特徴である切り込み13
により、フィン根本部への管外流の流れ込みは保持され
るので、管外流との有効温度差が最も大きくなるチュー
ブ近傍での高伝熱性能は維持される。
【0023】各部の詳細寸法を図4(a),(b)のよ
うにした本実施の形態のフィンチューブで構成した熱交
換器と、従来のセレーテッドフィンチューブの熱交換器
の伝熱特性の対比をを図5に示す。図5の横軸は管外流
体近寄り流速であり、縦軸は平均管外熱伝達率である。
小切り込みを入れて小矩形片を形成し、さらに小矩形片
をセグメント設置面に対してねじったフィンチューブを
使用したことにより、熱交換器の平均管外熱伝達率は図
5に示したように約30%向上する。すなわち、従来の
熱交換器と同一の交換熱量を得るとすると、本発明熱交
換器では伝熱面積を30%削減しフィンチューブ本数の
削減が可能となる。また、伝熱面積すなわちフィンチュ
ーブ総本数を同一とすると交換熱量を30%増すことが
できる。
【0024】また、上述の説明では小矩形フィン設置面
をセグメント設置面15に対して角度θsの位置として
いるが、図6の(a)および(b)に示すように、小矩
形片設置面をセグメント設置面15と略同一面上(θs
=0゜)としても、小切り込み16により分割された小
矩形片17により、フィン外周部での管外流の乱れは従
来のセレーテッドフィンに比べて増すので管外流の剥離
が抑止され、上述と同様の効果が得られる。 (第2の実施の形態)本発明第2の実施の形態を図7乃
至図9を参照して説明する。図7の(a)は本発明にお
けるフィンチューブ20の断面図であり、図7の(b)
はその側面図である。図中の矢印は管外流体の流れ方向
を示している。チューブ21の外周にフィン22が設け
られ、フィンチューブ20が構成されている。上記フィ
ン22の外周部には、フィン22の外周からチューブ2
1の軸心に向かう複数の切り込み23によりセグメント
24と呼ばれる小フィン(図中では24個)に分割され
ている。このセグメント部の拡大図を図8の(a),
(b)に示す。上記セグメント設置面25はフィン設置
面と略同一面上に設置される。上記セグメント24のフ
ィン外周に、セグメント高さより短い複数の切り込み2
6を入れる(図ではセグメント当たり3ヶ所)。上記小
切り込み26によりセグメント24は矩形形状の、複数
の小矩形片27に分割される(図ではセグメント当たり
4個、計96個)。図8(b)は図8(a)のA−A部
矢視であるが、小矩形フィン27はセグメント設置面2
5に対して小矩形片の放射軸線まわりに角度θsねじら
れている。
【0025】このフィンチューブ20の軸線を管外流の
流れ方向と直交するように従来と同様に複数本配設して
図23と同様の熱交換器が構成される。
【0026】本実施の形態では、セグメント24上に多
数の小切り込み26を入れて多数の小矩形片27を形成
することにより、フィン外周での管外流の乱れは増し、
管外流の剥離は抑止されるので後流域の形成を抑えるこ
とができ、かつ、微細化により小矩形片表面の温度境界
層の発達も抑止されて、第1の実施の形態同様に本実施
の形態の熱交換器の管外熱伝達率も向上する。
【0027】また、上述の説明では小矩形片設置面をセ
グメント設置面25に対して角度θsの位置としている
が、図9(a)および図9(b)に示すように、小矩形
片設置面をセグメント設置面25と略同一面上(θs=
0゜)としても、小切り込み26により分割された小矩
形片27により、フィン外周部での管外流の乱れは従来
のセレーテッドフィンに比べて増すので管外流の剥離が
抑止され、上述と同様の効果が得られる。したがって、
これらの実施の形態でも第1の実施の形態と同様の効果
を奏する。 (第3の実施の形態)本発明第3の実施の形態を図10
乃至図12を参照して説明する。図10の(a)は本発
明におけるフィンチューブ30の断面図であり、図10
の(b)はその側面図である。図中の矢印は管外流体の
流れ方向を示す。チューブ31の外周にフィン32が設
けられ、フィンチューブ30が構成されている。上記フ
ィン32の外周部には、フィン32の外周からチューブ
31の軸心に向かう複数の切り込み33によりセグメン
ト34と呼ばれる小フィン(図中では24個)に分割さ
れている。このセグメント部の拡大図を図11(a),
(b)に示す。上記セグメント設置面35はフィン設置
面に対してセグメントの放射方向軸線まわりに角度θt
ねじられた位置にある。上記セグメントのフィン外周
に、セグメント高さより短い切り込み36を入れる。上
記の小切り込み36によりセグメントは矩形形状の、複
数の小矩形片37に分割される(図では計48個)。こ
の小矩形片37はセグメント設置面35に対して小矩形
片の放射方向軸線まわりに角度θsねじられている。す
なわち、小矩形片37はフィン設置面に対して角度θt
+θsねじられている。
【0028】このフィンチューブ30の軸線を管外流の
流れ方向と直交するように従来と同様に複数本配設して
図23と同様の熱交換器が構成される。
【0029】本実施の形態では、セグメント34上に小
切り込み36を入れて複数の小矩形片37を形成するこ
とにより、フィン外周での管外流の乱れは増し、管外流
の剥離は抑止されるので後流域の形成を抑えることがで
き、かつ、微細化により小矩形片表面の温度境界層の発
達も抑止される。さらに、フィンチューブ30はセグメ
ント34がフィン設置面に対して角度θtねじられた、
一般にツイストタイプと呼ばれるセレーテッドフィンチ
ューブをベースとしているので、セグメント部での管外
流の乱れは図25のセレーテッドフィンチューブよりも
大きく、より高い伝熱性能が得られる。このようにし
て、第1の実施の形態同様に本実施の形態の熱交換器の
管外熱伝達率も向上する。
【0030】また、上述の説明では小矩形フィン設置面
をセグメント設置面に対して角度θsの位置としている
が、図12(a)および図12(b)に示すように、小
矩形片設置面をセグメント設置面と略同一面上(θs=
0゜)としても、小切り込みにより分割された小矩形片
により、フィン外周部での管外流の乱れは従来のセレー
テッドフィンに比べて増すので管外流の剥離が抑止さ
れ、上述と同様の効果が得られる。したがって、これら
の実施の形態でも第1の実施の形態と同様の効果を奏す
る。 (第4の実施の形態)本発明第4の実施の形態を図13
乃至図15を参照して説明する。図13の(a)は本発
明におけるフィンチューブ40の断面図であり、図13
の(b)はその側面図である。図中の矢印は管外流体の
流れ方向を示している。チューブ41の外周にフィン4
2が設けられ、フィンチューブ40が構成されている。
上記フィン42の外周部には、フィン42の外周からチ
ューブ41の軸心に向かう複数の切り込み43によりセ
グメント44と呼ばれる小フィン(図中では24個)に
分割されている。セグメント部の拡大図を図14
(a),(b)に示す。上記セグメント設置面45はフ
ィン設置面に対してセグメントの放射方向軸線まわりに
角度θtねじられた位置にある。上記セグメント44の
フィン外周に、セグメント高さより短い複数の切り込み
46を入れる(図ではセグメント当たり3ヶ所)。上記
の小切り込み46によりセグメント44は矩形形状の、
複数の小矩形片47に分割される(図ではセグメント当
たり4個、計96個)。図14(b)は図14(a)の
A−A部矢視であるが、この小矩形片47はセグメント
設置面45に対して小矩形片の放射方向軸線まわりに角
度θsねじられている。すなわち、小矩形片47はフィ
ン設置面に対して角度θt+θsねじられている。
【0031】このフィンチューブ40の軸線を管外流の
流れ方向と直交するように従来と同様に複数本配設して
図23と同様の熱交換器が構成される。
【0032】本実施の形態では、セグメント44上に多
数の小切り込み46を入れて多数の小矩形片47を形成
することにより、フィン外周での管外流の乱れは増し、
管外流の剥離は抑止されるので後流域の形成を抑えるこ
とができ、かつ、微細化により小矩形片表面の温度境界
層の発達も抑止される。さらに、フィンチューブ40は
セグメント44がフィン設置面に対して角度θtねじら
れた、一般にツイストタイプと呼ばれるセレーテッドフ
ィンチューブをベースとしているので、セグメント部で
の管外流の乱れは図25のセレーテッドフィンチューブ
よりも大きく、より高い伝熱性能が得られる。このよう
にして、第1の実施の形態同様に本実施の形態の熱交換
器の管外熱伝達率も向上する。
【0033】また、上述の説明では小矩形片設置面をセ
グメント設置面45に対して角度θsの位置としている
が、図15の(a)および(b)に示すように、小矩形
片設置面をセグメント設置面45と略同一面上(θs=
0゜)としても、小切り込みにより分割された小矩形片
により、フィン外周部での管外流の乱れは従来のセレー
テッドフィンに比べて増すので管外流の剥離が抑止さ
れ、上述と同様の効果が得られる。したがって、これら
の実施の形態でも第1の実施の形態と同様の効果を奏す
る。 (第5の実施の形態)本発明の第5の実施の形態を図1
6を用いて説明する。図16は本発明におけるフィンチ
ューブ50の断面図である。図中の矢印は管外流体の流
れ方向を示している。チューブ51の外周にフィン52
が設けられ、フィンチューブ50が構成されている。上
記フィン52の外周部には、フィン52の外周からチュ
ーブ51の軸心に向かう複数の切り込み53によりセグ
メント54と呼ばれる放射状の小フィン(図では24
個)に分割されている。上記セグメント54のフィン外
周に、セグメント高さよりも短い切り込み56(以下小
切り込みと呼ぶ)を入れる。この小切り込みの長さはフ
ィン外周の位置により変化している。この小切り込みに
よりセグメント54はそれぞれ大きさの異なる矩形形状
の、複数の小矩形片57に分割される(図では32
個)。
【0034】このフィンチューブ50の軸線を管外流の
流れ方向と直交するように従来と同様に複数本配設して
図23と同様の熱交換器が構成される。
【0035】本実施の形態では、管外流の剥離が生じや
すいフィンチューブ下流側の小切り込み56の長さを大
きくして、他の部分よりも大きな小矩形片57を区画形
成しているので、この小切り込み長さが大きい部分では
フィン外周のでの管外流の乱れは他の部分よりも増し、
管外流の剥離が抑止されるので後流域の形成を抑えるこ
とができる。さらに、管外流の剥離が生じにくい上流側
では小切り込み56の長さを短くしているあるいは小切
り込み56を入れていないので、この部分ではフィン外
周での管外流の乱れはフィン外周全域にわたって同一長
さの小切り込み56を入れた場合よりもフィン外周での
管外流の乱れは小さく、乱れの増加による管外圧力損失
の増加を最小限に抑えることができる。本実施の形態で
は図のような小切り込み長さの分布を設定しているが、
もちろんこの範囲は熱交換器が使用する管外流体の条件
から最適に設定すればよい。このように、本実施の形態
でも第1の実施の形態と同様の効果を奏する。 (第6の実施の形態)本発明の第6の実施の形態を図1
7を用いて説明する。図17は本発明におけるフィンチ
ューブ60の断面図である。図中の矢印は管外流体の流
れ方向を示している。チューブ61の外周にフィン62
が設けられ、フィンチューブ60が構成されている。上
記フィン62の外周部にはフィン62の外周からチュー
ブ61の軸心に向かう複数の切り込み63によりセグメ
ント64と呼ばれる放射状の小フィン(図では24個)
に分割されている。上記セグメント64のフィン外周の
範囲Aに、セグメント高さよりも短い切り込み66(以
下小切り込みと呼ぶ)を入れる。小切り込み66により
セグメント64は矩形形状の、複数の小矩形片67に分
割される(図では計22個)。
【0036】このフィンチューブ60の軸線を管外流の
流れ方向と直交するように従来と同様に複数本配設して
図23と同様の熱交換器が構成される。
【0037】本実施の形態では、管外流の剥離が生じや
すい範囲Aにおいては小切り込み66を入れて多数の小
矩形片67が区画形成されているので、フィン外周での
管外流の乱れは増し、管外流の剥離は抑止されるので後
流域の形成を抑えることができる。さらに、管外流の剥
離が生じやすい範囲A以外では小矩形片67を区画して
いないので、範囲A以外ではフィン外周での管外流の乱
れはセレーテッドフィンチューブと同程度であり、乱れ
の増加による管外圧力損失の増加を最小限に抑えること
ができる。本実施の形態では図のような範囲Aを設定し
ているが、もちろんこの範囲は熱交換器が使用する管外
流体の条件から最適に設定すればよい。
【0038】また、図18に示すように、剥離の生じに
くい上流側ではセグメントも区画しないで、ソリッドフ
ィンをベースとするフィン形状としても同様の効果が得
られる。このように、本実施の形態でも第1の実施の形
態と同様の効果を奏する。 (他の実施の形態)以上の実施の形態では、小矩形片を
セグメントに対してねじる場合はセグメントに形成した
すべての小矩形片のねじり角度θsを同一方向かつ同一
角度としており、また、小矩形片の幅も同一フィンチュ
ーブではすべて同一としている。図19および図20に
示すように、これらの図はいずれも図2の(b)と同様
にフィン外周方向からフィンを眺めた図であるが、、小
矩形片のセグメント設置面に対するねじり角度θs1、
θs2は必ずしも同一方向または同一角度である必要は
ない。また、図21(a)および(b)に示すように、
これらの図は図2の(a)および(b)と同様にセグメ
ント部の拡大図であるが、小切り込みにより分割された
小矩形片の幅W1,W2は必ずしも同一寸法である必要
はない。さらに、小切り込みを入れる方向はフィン外周
からチューブ本体に向かう方向としているが、必ずしも
この方向である必要はない。これらの小矩形片のねじり
角度や小矩形片幅および小切り込みの方向は、熱交換器
が必要とする交換熱量や許容される管外圧力損失、使用
管外流体の物性や竜頭の条件から最適に定めればよい。
もちろん、フィン設置面に対するセグメントのねじり角
度やセグメント幅、セグメント数およびセグメント高さ
についても同様に、熱交換器の使用条件から最適に定め
ればよい。
【0039】また、小切り込み数を可能な限り多くすれ
ば、小矩形片は図22のような針状のフィンとなり、よ
り高い伝熱性能を得ることができる。
【0040】いずれにおいても、セグメント上に小切り
込みを入れて複数の小矩形片を形成することにより、フ
ィン外周での管外流の乱れは増し、管外流の剥離は抑止
されるので後流域の形成を抑えることができ、かつ微細
化により小矩形片表面の温度境界層の発達も抑止され
て、第1の実施の形態同様に本実施の形態の熱交換器の
管外熱伝達率も向上する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
セレーテッドフィンチューブのセグメントにフィン外周
からチューブ本体側に向かうセグメント高さよりも短い
複数の切り込みまたは切り欠きを入れ、形状自由度の高
い小矩形片を形成することにより、フィン外周部での管
外流の乱れを増して、管外流の剥離を抑止し後流域の形
成を減少させてフィンチューブ下流側の局所管外熱伝達
率を向上させると同時に、セレーテッドフィンの特徴で
ある深い切り込みによるフィン根元部への管外流の流れ
込みによる効果は保持させている。さらに、セグメント
を小矩形片に微細化することにより表面での温度境界層
の発達を抑止して、伝熱面積の拡大効果を十分に得るこ
とができ、熱交換器全体の平均管外熱伝達率を向上させ
ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明の第1の実施の形態の
フィンチューブの断面図および側面図。
【図2】(a),(b)は第1図のセグメント部拡大図
およびA−A矢視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態のフィンチューブ廻
りの管外流体流線図。
【図4】(a),(b)は本発明の第1の実施の形態の
フィンチューブの詳細寸法図。
【図5】本発明の熱交換器の管外伝熱性能特性図。
【図6】(a),(b)は本発明の第1の実施の形態に
おける小矩形片をセグメント設置面に対してねじらない
例を示すセグメント部拡大図およびA−A矢視図。
【図7】(a),(b)は本発明の第2の実施の形態の
フィンチューブの断面図および側面図。
【図8】(a),(b)は第7図のセグメント部拡大図
およびA−A矢視図。
【図9】(a),(b)は本発明の第2の実施の形態に
おける小矩形をセグメント設置面に対してねじらない例
を示すセグメント部拡大図およびA−A矢視図。
【図10】(a),(b)は本発明の第3の実施の形態
のフィンチューブの断面図および側面図。
【図11】(a),(b)は第10図のセグメント部拡
大図およびA−A矢視図。
【図12】(a),(b)は本発明の第3の実施の形態
における小矩形片をセグメント設置面に対してねじらな
い例を示すセグメント部拡大図およびA−A矢視図。
【図13】(a),(b)は本発明の第4の実施の形態
のフィンチューブの断面図および側面図。
【図14】(a),(b)は第13図のセグメント部拡
大図およびA−A矢視図。
【図15】(a),(b)は本発明の第4の実施の形態
におけるフィンチューブの小矩形片をセグメント設置面
に対してねじらない例を示すセグメント部拡大図および
A−A矢視図。
【図16】本発明の第5の実施の形態のフィンチューブ
断面図。
【図17】本発明の第6の実施の形態のフィンチューブ
断面図。
【図18】本発明の他の形態のフィンチューブ断面図。
【図19】本発明の他の実施の形態のフィンチューブの
小矩形片のねじり角度を示す図。
【図20】フィンチューブの小矩形片のねじり角度の他
の例を示す図。
【図21】(a),(b)は本発明のさらに他の実施の
形態のフィンチューブのセグメント部拡大図およびA−
A矢視図。
【図22】本発明のさらに他の実施の形態のフィンチュ
ーブのセグメント部拡大図。
【図23】熱交換器の縦断面図。
【図24】(a),(b)は従来のソリッドフィンチュ
ーブの断面図および側面図。
【図25】(a),(b)は従来のセレーテッドフィン
チューブの断面図および側面図。
【図26】従来のフィンチューブ廻りの管外流体流線
図。
【図27】(a),(b)は従来のフィンチューブの断
面図および側面図。
【図28】(a),(b)はさらに従来のフィンチュー
ブの断面図および側面図。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60 フィンチューブ 11、21、31、41、51、61 チューブ 12、22、32、42、52、62 フィン 13、23、33、43、53、63 セグメント 14、24、34、44、54、64 切り込み 15、25、35、45、55、65 セグメント設置
面 16、26、36、46、56、66 小切り込み 17、27、37、47、57、67 小矩形片 H セグメント高さ θs フィン設置面に対する小矩形フィンのねじり角度 θt フィン設置面に対するセグメント設置面のねじり
角度

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状のセグメントを放射状に配置したフ
    ィンを外周に取り付けたフィンチューブを有する熱交換
    器において、上記各ゼグメントにそのセグメントの高さ
    より短い少なくとも一つの切り込みまたは切り欠きを入
    れて、上記セグメントに小矩形片が区画形成されている
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】上記切り込みまたは上記切り欠きの方向が
    上記フィンの外周からチューブ本体へ向かう方向とされ
    ていることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】上記セグメントがフィンに対して折り曲げ
    またはねじられていることを特徴とする請求項1または
    2記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】上記小矩形片が上記セグメントに対して折
    り曲げまたはねじられていることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】上記切り込みまたは切り欠きの長さがフィ
    ン外周の位置により変化させられていることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】上記切り込みの位置がフィン外周の特定部
    に限定されていることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の熱交換器。
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