JPH10238983A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH10238983A
JPH10238983A JP4414797A JP4414797A JPH10238983A JP H10238983 A JPH10238983 A JP H10238983A JP 4414797 A JP4414797 A JP 4414797A JP 4414797 A JP4414797 A JP 4414797A JP H10238983 A JPH10238983 A JP H10238983A
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JP
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fin
tube
fin tube
axis
fins
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JP4414797A
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Akihide Washida
田 朗 秀 鷲
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フインチューブにおける管外流に対する抵抗
損失を少なくするとともに、管外熱伝達率を向上させる
こと。 【解決手段】 放射状の複数の切り込み或は切り欠き1
3が形成されたフイン12をチューブ11の外周に取り
付けたフインチューブを、そのフインチューブの軸線が
管外流体の流れに対して直交するように配設した熱交換
器に関するものであって、フイン12の高さHに対する
切り込み或は切り欠き13の深さHとの割合を、管外
流に対するフインチューブの上流側と下流側とにおいて
互いに異ならしめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周にフインを取
付けたフインチューブの内部に管内流体を流すとともに
管外に管外流体を流して、上記フインチューブを介して
互いに熱交換を行う熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱交換器においては、その熱交
換器内に多数の伝熱管を配列し、その伝熱管内に例えば
冷却水の如き管内流体を流し、その伝熱管の管外に上記
伝熱管の軸線に直交する方向に例えば被冷却流体の如き
管外流体を流して、上記伝熱管内の流体と伝熱管外の流
体との間に熱交換を行わせることが行われている。
【0003】ところで、上記熱交換器の伝熱管には、管
外伝熱面積が大きく伝熱管一本当たりの熱交換量を増す
ことができるようにフインチューブが用いられている。
すなわち、図17は上記フインチューブを使用した熱交
換器の断面図であって、熱交感器内には多数のフインチ
ューブ1が互いに平行に配列されており、その管外には
矢印で示すように上記伝熱管1の軸線と直交する方向に
管外流体が流され、また上記フインチューブ1内には他
の管内流体が流される。
【0004】上記フインチューブ1の形状としては図1
8に示すソリッドフインチューブや図19に示すセレー
テッドフインチューブが広く用いられている。上記ソリ
ッドフインチューブはチューブ2の外周にフイン3を取
り付けたものであり、セレーテッドフインチューブはフ
イン3がセグメント4と呼ばれる放射状の矩形フインに
形づくられたものである。上記セレーテッドフインチュ
ーブは同一寸法のソリッドフインチューブよりも伝熱面
積は少ないがセグメント化によりフイン表面での温度環
境層の発達が抑止されて管外熱伝達率はソリッドフイン
チューブよりも高くなり、伝熱面積と管外熱伝達率との
積で表わされる収熱量としてはソリッドフインチューブ
と同等以上となる。そこで、上記フインチューブは用途
に応じて使い分けられている。
【0005】管外流体は前述のように図中矢印で示すよ
うにフインチューブの軸と直交する方向から流入してフ
イン3間を流れて、フイン表面およびチューブ2の表面
を通して管内流体と熱交換を行うため、このようなフイ
ンチューブで構成された熱交換器は、フインのないチュ
ーブのみで構成された熱交換器と比較した場合、交換熱
量が規定されている場合はチューブ本数を減らし小形化
が可能となり、またチューブ本数が規定されている場合
は、交換量の増加が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図20にフ
インチューブ廻りの管外流体の流線を示すように、図中
矢印の方向から流入した管外流体のフイン間の流れは、
よどみ点から角度θの位置aで剥離し、フインチューブ
下流側には後流域bが形成される。この後流域bでは管
外流体の流速は殆ど0または逆流であり、局所管外熱伝
達率は著しく小さい値となる。したがって、この後流域
に位置するフインは伝熱には殆ど寄与しておらず、フイ
ンの付加による伝熱面積拡大の効果が十分に得られてい
ない。
【0007】本発明は、このような点に鑑み、管外流の
剥離を抑止しフインチューブ下流側の後流域を減少させ
ることにより管外熱伝達率を向上させるとともに抵抗損
失を少なくし、伝熱性能を高くした熱交換器を得ること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、放射状の
複数の切り込み或は切り欠きが形成されたフインをチュ
ーブの外周に取り付けたフインチューブを、そのフイン
チューブの軸線が管外流体の流れに対して直交するよう
に配設した熱交換器において、上記フインの高さに対す
る上記切り込み或は切り欠きの長さの割合が、管外流に
対するフインチューブの上流側と下流側とにおいて互い
に異なっていることを特徴とする。
【0009】第2の発明は、上記第1の発明において、
さらに切り込み或は切り欠きによって区画されたフイン
外周部に、フインチューブの軸線から放射方向に延びる
軸線まわりのねじりまたは曲げが加えられていることを
特徴とする。
【0010】また、第3の発明は、第2の発明におい
て、切り込み或は切り欠きによって区画されたフイン外
周部に加えられたねじりまたは曲げの角度が管外流に対
するフインチューブの上流側と下流側とにおいて互いに
異なるようにしてあることを特徴とする。
【0011】第4の発明は、第1乃至第3の発明のいず
れかにおいて、フインの高さが、管外流に対するフイン
チューブの上流側と下流側とにおいて互いに異なるよう
に形成されていることを特徴とする。
【0012】さらに第5の発明は、放射状の複数の切り
込み或は切り欠きが形成されたフインをチューブの外周
に取り付けたフインチューブを、そのフインチューブの
軸線が管外流体の流れに対して直交するように配設した
熱交換器において、上記切り込み或は切り欠きによって
区画されたフイン外周部に、フインチューブの軸線から
放射方向に延びる軸線まわりのねじりまたは曲げが加え
られており、そのねじりまたは曲げの角度が、管外流に
対するフインチューブの上流側と下流側とにおいて互い
に異なるようにしてあることを特徴とする。
【0013】第6の発明は、上記第5の発明において、
フインの高さが管外流に対するフインチューブの上流側
と下流側とにおいて互いに異なるように形成されている
ことを特徴とする。
【0014】また、第7の発明は、放射状の複数の切り
込み或は切り欠きが形成されたフインをチューブの外周
に取り付けたフインチューブを、そのフインチューブの
軸線が管外流体の流れに対して直交するように配設した
熱交換器において、フインの高さが、管外流に対するフ
インチューブの上流側と下流側とにおいて互いに異なる
ように形成されていることを特徴とする。
【0015】第8の発明は、上記第7の発明において、
さらに切り込み或は切り欠きによって区画されたフイン
外周部に、フインチューブの軸線から放射方向に延びる
軸線まわりのねじりまたは曲げが加えられていることを
特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図1は本発明における
フインチューブ10の正面図であり、図2は図1のA−
A線に沿う断面図であり、チューブ11の外周にフイン
12が設けられ、フインチューブ10が構成されてい
る。上記フイン12の外周部には、フイン12の外周か
らフインチューブ10の軸心に向う放射状の複数の切り
込み或は切り欠き13が形成され、その切り込み或は切
り欠き13によって複数のフイン外周部14が形成され
ている。
【0017】上記切り込み或は切り欠き13の深さは、
フインチューブの軸線に対して直交する方向に流れる管
外流に対するフインチューブの上流側と下流側とで互い
に異なる深さとしてある。すなわち、例えば上流側の切
り込み深さHc1,Hc2はそれぞれフインの高さHの
20%、50%であり、下流側の切り込み深さHc3
フイン高さHの70%の長さとしてある。そして、チュ
ーブ11の外部に気体或は液体の管外流体が流され、チ
ューブ11の内部に液体或は気体の管内流体が流され、
チューブ11の内側と外側の流体間での熱交換が行われ
る。
【0018】ところで、図19に示すように従来のフイ
ンチューブにおけるフイン3の高さHに対する切り込み
深さHの割合は一定であるが、このフイン高さHを変
えず、切り込み深さHを変えた場合のフインチューブ
の交換熱量の変化は図3に示すようになる。ここで、縦
軸は交換熱量比Qを、横軸は切り込み深さの比H
Hを表わし、上記交換熱量比Qは、切り込みがないフ
インを巻き付けた管を有するフインチューブの交換熱量
をQとし、切り込みがあるフインチューブの交換熱量
をQとすると、Q/Qである。なお、H/H=
0はフインに切り込みがない場合を意味し、このときQ
=1.0となる。
【0019】そこで、上記図3を見ると、0<H/H
<1.0の範囲では交換熱量比Q>1.0であり、フ
インに切り込みを入れた方が交換熱量が多くなってい
る。特に、フイン高さの20〜80%の深さの切り込み
が入っていれば伝熱性能が向上することがわかる。これ
は、フインに切り込み或は切り欠きを入れることにより
フイン近傍の流体に乱れが生じ伝熱が促進されるととも
に、上記流体の乱れに基いてフインチューブの下流側に
おける後流域すなわち止水域が小さくなったためであ
る。
【0020】一方、フインに対してあまり長い切り込み
或は切り欠きを入れた場合には、フインの伝熱面積が減
少するとともに、フイン近傍の流体に必要以上の乱れを
生じさせ、結果的に圧力損失を増加させることもある。
【0021】そこで、図1および図2に示すフインチュ
ーブにおいては、前述のようにフインチューブの管外流
に対する上流側と下流側における切り込み或は切り欠き
13の深さを互いに異ならせたものである。
【0022】すなわち、本発明はフインチューブの上流
側においては切り込み或は切り欠き13の深さを比較的
小さくすることにより伝熱面積の減少を少なくして伝熱
性能を確保するとともに圧力損失を少なくし、一方下流
側における切り込み或は切り欠き13の深さを比較的大
きくすることによって、フイン近傍の流体に乱れを生じ
させ、この流体の乱れによってフインチューブの下流側
に生じる後流域すなわち止水域を小さくして当該域にお
ける伝熱性能を向上させることができ、フインチューブ
自体の伝熱性能を向上させることができる。
【0023】図4は本願発明の他の実施の形態を示すフ
インチューブの断面図であって、チューブ11の外周に
はそのチューブ11の軸線に対して垂直になるようにフ
イン12が巻き付けられており、このフイン12に外周
から中心に向ってフインの高さの70%の深さの複数の
切り込み13が入れられ、この切り込み13によって複
数のフイン外周部14が区画形成されている。そして上
記切り込み13によって区画された各フイン外周部14
はフインチューブの軸心から放射方向に延びる線のまわ
りに所定角度ねじられている。
【0024】このねじり角度はフイン外周部の位置によ
って異なっており、管外流に対するフインチューブの上
流側Fにおけるフイン外周部14aのねじり角度は5
度、下流側Iにおけるフイン外周部14bのねじり角度
は15度、それらの中間位置Jにおけるフイン外周部1
4cのねじり角は10度としてある。図5の(a),
(b),(c)にそれぞれ各フイン外周部14a,14
c,14bのねじり角を示す部分拡大図を示す。
【0025】図6はフインチューブのフイン高さHを変
えず、切り込み深さHを変えた場合のフインチューブ
の交換熱量の変化を示す図であり、縦軸は交換熱量比Q
を、横軸は切り込み深さ比H/Hを表わしている。
また、上記交換熱量比Qは、フイン外周部にねじりを
加えていないフインチューブの交換熱量をQとし、フ
イン先端部にねじりを加えたフインチューブの交換熱量
をQとしたとき、Q/Qで表わされる。
【0026】しかして、この図6から、0<H/H<
1.0の範囲でフイン外周部にねじりがある場合の方が
切り込みの深さHにかかわりなくねじりがない場合に
比べて交換熱量比が大きいことがわかる。これはフイン
外周部にねじりを加えることによりフイン近傍の流体に
乱れが一層生じ熱交換が盛んになるとともに、上記流体
の乱れに伴なってフインチューブの下流側における後流
域すなわち止水域が小さくなったためである。
【0027】一方、フイン外周部のねじり角度θ
(度)の変化に伴う交換熱量比Qθの変化、圧力損失
比△Pθの変化をそれぞれ図7、および図8に示す。図
7において、縦軸は交換熱量比Qθを、横軸はねじり角
度θを表わす。ここで、交換熱量比Qθは、すべての
フイン外周部のねじり角度が0度であるフインチューブ
の交換熱量をQとし、すべてのフイン外周部を一定角
度ねじったフインチューブの交換熱量をQとした場
合、Q/Qである。また図8において、縦軸は圧力
損失比△Pθを、横軸はねじり角度θ(度)を表わ
す。ここで、圧力損失比△Pθとは、すべてのねじり角
度が0度のフインチューブの圧力損失を△Pとし、す
べてのフイン外周部を一定角度ねじったフインチューブ
の圧力損失を△Pとした場合、△P/△Pであ
る。
【0028】しかして、図7および図8をみると、ねじ
り角度が大きい程交換熱量は大きくなり、また圧力損失
比も大きくなることがわかる。したがって、圧力損失を
考慮せずに伝熱性能のみを向上させるだけならば、すべ
てのフイン外周部のねじり角度を20度程度にすればよ
いが、圧力損失の増加を抑制したい場合は、ねじり角度
を小さくした方がよい。
【0029】そこで、本実施の形態においては、前述の
ように、管外流に対するフインチューブの上流側のフイ
ン外周部の広い範囲でねじり角度が5度および10度と
して、最下流のフイン外周部の狭い範囲のみねじり角度
が15度にしてあるため、上記上流側での圧力損失の増
加が抑制され、下流側では流れの乱れによって後流域す
なわち止水域が小さくなり、伝熱性能が向上される。
【0030】このようにして、フインの位置によりフイ
ン外周部のねじり角度を変えることにより、熱交換器の
圧力損失の増加を抑制するとともに、伝熱性能の向上を
実現することができる。なお、上記実施の形態において
は、フイン外周部のねじり方向は同じであるが、フイン
外周部の位置によりねじり方向を変えてもよい。
【0031】図9は、本願発明の他の実施の形態を示す
断面図であり、図2に示すものと同様に、フイン12に
設けられている切り込み13の深さがフイン外周部の位
置により互いに異ならせてあり、しかもすべてのフイン
外周部が一定角度(10度)ねじってある。すなわち、
管外流に対するフインチューブの上流側に位置するフイ
ンの切り込み深さHc4,Hc5はそれぞれフイン高さ
Hの20%,50%であり、下流側の切り込み深さH
c6はフイン高さHの70%としてある。
【0032】しかして、この場合もフイン外周部のねじ
りによるフインチューブの伝熱性能を向上できるととも
に管外流に対するフインチューブの上流側においてはフ
イン外周部のねじりによる圧力損失を小さく抑制し、下
流側における後流域すなわち止水域を小さくでき、熱交
換器の伝熱性能をより向上させることができる。
【0033】上記図9に示す実施の形態においては、切
り込みにより区画形成されたすべてのフイン外周部が一
定角度ねじられているけれども、上記フイン外周部14
にそれぞれその位置に応じて角度が異なるねじりを加え
てもよい。
【0034】すなわち、フイン12には、図10に示す
ように、管外流に対するフインチューブの上流側から下
流側に向って順次L,M,N,Pの四つの範囲が設けら
れており、上流側の範囲L内にある各フイン外周部14
にはねじりが加えられておらず、範囲Lより下流側の範
囲Mにおいては5度、範囲Mより下流側の範囲Nにおい
ては10度、最下流側の範囲Pにおいては15度のねじ
り角で各フイン外周部14が放射方向の軸線まわりにね
じられている。
【0035】しかして、前記フインチューブの上流側に
位置するフイン外周部のねじり角度が小さくしてあるこ
とにより、若干の伝熱性能の減少はあるが、圧力損失を
大きく減少させることができる。一方、下流側に位置す
るフイン外周部には大きなねじり角度でもってねじりが
加えられているため、下流側で発生する後流域すなわち
止水域が小さくなり、伝熱性能が向上される。このよう
にして、フイン外周部のねじり角度をそのフイン外周部
の位置により変えることにより、すべてのフイン外周部
に同一角度のねじりが加えられているものより、上流側
における圧力損失を減らすことができ、伝熱性能を向上
させることができる。
【0036】図11は、本願発明の他の実施の形態を示
すであり、フイン12の高さがその位置によって異なる
ようにしてある。すなわち、上流側及び中間部における
フイン高さH,Hはそれぞれチューブ11の外径D
の75%,60%としてあり、下流側のフイン高さH
はチューブ11の外径Dの50%としてある。そし
て、上記フイン12には外周から中心に向って同一深さ
c7の切り込み或は切り欠き13が入れられ、その切
り込み或は切り欠き13によってフイン外周部14が区
画形成されている。
【0037】しかして、上記切り込み深さHc7はすべ
て同じであるが、フイン高さがフインの位置により異な
っているので、フイン高さHと切り込み深さHとの比
/Hは一定ではなく、この比H/Hは上流側及び
中間部においてはそれぞれ0.4,0.5であり、下流
側においては0.7である。
【0038】したがって、上流側におけるフインの伝熱
面積が下流側よりも広くなり伝熱面積を向上させること
ができ、一方、下流側においては上記H/Hが大きく
してあるので、フイン外周部近傍の流体に乱れ生じ、止
水域が小さくなり、熱交換器としての伝熱性能を向上さ
せることができる。
【0039】図12は、さらに他の実施の形態を示す図
であり、チューブ11にそのチューブ11の軸線に対し
て垂直になるように取りつけられたフイン12の高さが
その位置によって異ならせてあり、かつ切り込み深さも
その位置によって異なるようにしてある。
【0040】すなわち、フインの上流側域におけるフイ
ン高さH4及び中間部のフイン高さHは図11に示す
ものと同様にそれぞれチューブ11の外径Dの75
%,60%としてあり、下流側のフイン高さHはDo
の50%としてある。また、上流側における切り込みの
深さHc8及び中間部における切り込みの深さH
c9は、それぞれフイン高さHの10%、フイン高さ
の25%としてあり、下流側の切り込み深さH
c10はフイン高さHの70%としてある。
【0041】しかして、この場合も上流側の伝熱面積が
広くなり伝熱性能を向上でき、切り込み深さが一定の場
合よりもフインチューブの伝熱性能を向上させることが
できる。
【0042】また、図11及び図12においてはフイン
外周部14にねじりが加えられていないものを示した
が、図13及び図14に示すように、各フイン外周部1
4に一度角度のねじりを加えてもよい。しかして、この
場合にはフイン外周部近傍の流体に乱れが生じ、伝熱が
促進されるとともに下流側の止水域が小さくなり、伝熱
性能を向上させることができる。
【0043】さらに、図15及び図16は図13及び図
14の変形例を示す図であり、各フイン外周部14がそ
の位置に応じてそのねじり角度が変えられている。すな
わち、下流側に位置するフイン外周部のねじり角が上流
側のものに比し大きくしてある。例えば上流側の範囲
S,Tにおいてはねじり角度が5度以下とされ、最下流
側における狭い範囲Vにおいてはねじり角度が15度と
してあり、その中間の範囲Uでは10度のねじり角度と
してある。
【0044】しかして、この場合も下流側の止水域を小
さくして伝熱性能を向上させることができ、上流側では
圧力損失を少なくすることができる。
【0045】また、上記各実施の形態においてはフイン
外周部のねじり方向を同じにしたものを示したが、フイ
ン外周部の位置によりねじり方向を変えてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、切り込
みあるいは切り欠きの入ったフインを管に取り付けて形
成したフインチューブをそのフインチューブの軸線が管
外流体の流れに対して直交するように配設した熱交換器
において、前記フインの高さに対する前記切り込みある
いは切り欠きの長さの割合をその位置に応じて異なるよ
うにすることにより、熱交換器の圧力損失の増加を抑制
し伝熱性能を大きく向上させることができる。さらに、
前記切り欠きあるいは前記切り欠きに挟まれた部分にね
じりあるいは曲げを加えることにより、伝熱性能を一層
向上させることができる。
【0047】また、前記切り込みあるいは前記切り欠き
に挟まれた部分に角度の異なるねじりあるいは曲げを加
えた場合には、さらに熱交換器の圧力損失の増加を抑制
し伝熱性能を大きく向上させることもできる。
【0048】このようにしてフインチューブの伝熱性能
を向上させることにより熱交換器全体の総伝熱面積を減
らすことができ、伝熱性能が良く、小型で、軽量の熱交
換器を提供でき、さらに、熱交換器を小型、軽量にで
き、熱交換器の製造経費を安くでき、設置面積も小さく
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるフインチューブの第1の実施の
形態の正面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】フインの切り込み深さに対する交換熱量比の変
化を示す図。
【図4】本発明におけるフインチューブの第2の実施の
形態の断面図。
【図5】(a),(b),(c)はそれぞれ図4のフイ
ン外周部の部分拡大図。
【図6】フィンの切り込み深さの変化に対するフイン外
周部にひねりを加えたものとひねりがないものの交換熱
量の比の変化を示す図。
【図7】従来のフインチューブにおける、ねじり角度変
化時の伝熱性能の変化を示す図。
【図8】従来のフインチューブにおける、ねじり角度変
化時の圧力損失性能を示す図。
【図9】本発明におけるフインチューブの他の実施の形
態を示す平断面図。
【図10】本発明におけるフインチューブのさらに他の
実施の形態を示す平断面図。
【図11】本発明におけるフインチューブの他の実施の
形態を示す平断面図。
【図12】本発明におけるフインチューブのさらに他の
実施の形態を示す平面図。
【図13】図11に示すフインチューブの変形例を示す
図。
【図14】図12に示すフインチューブの変形例を示す
図。
【図15】図13に示すフインチューブの変形例を示す
図。
【図16】図14に示すフインチューブの変形例を示す
図。
【図17】熱交換器の縦断面図。
【図18】(a),(b)は従来のソリッドフインチュ
ーブの断面図及び側面図。
【図19】(a),(b)は従来のセレーテッドフイン
チューブの断面図及び側面図。
【図20】従来のフインチューブ廻りの管外流体線図。
【符号の説明】
10 フインチューブ 11 チューブ 12 フイン 13 切り込み或は切り欠き 14 フイン外周部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射状の複数の切り込み或は切り欠きが形
    成されたフインをチューブの外周に取り付けたフインチ
    ューブを、そのフインチューブの軸線が管外流体の流れ
    に対して直交するように配設した熱交換器において、上
    記フインの高さに対する上記切り込み或は切り欠きの長
    さの割合が、管外流に対する上記フインチューブの上流
    側と下流側とにおいて互いに異なっていることを特徴と
    する熱交換器。
  2. 【請求項2】上記切り込み或は切り欠きによって区画さ
    れたフイン外周部に、フインチューブの軸線から放射方
    向に延びる軸線まわりのねじりまたは曲げが加えられて
    いることを特徴とする、請求項1記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】上記切り込み或は切り欠きによって区画さ
    れたフイン外周部に加えられたねじりまたは曲げの角度
    が、管外流に対するフインチューブの上流側と下流側と
    において互いに異なっていることを特徴とする、請求項
    2記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】フインの高さが、管外流に対するフインチ
    ューブの上流側と下流側とにおいて互いに異なるように
    形成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】放射状の複数の切り込み或は切り欠きが形
    成されたフインをチューブの外周に取り付けたフインチ
    ューブを、そのフインチューブの軸線が管外流体の流れ
    に対して直交するように配設した熱交換器において、上
    記切り込み或は切り欠きによって区画されたフイン外周
    部に、フインチューブの軸線から放射方向に延びる軸線
    まわりのねじりまたは曲げが加えられており、そのねじ
    りまたは曲げの角度が、管外流に対するフインチューブ
    の上流側と下流側とにおいて互いに異なっていることを
    特徴とする、熱交換器。
  6. 【請求項6】フインの高さが、管外流に対するフインチ
    ューブの上流側と下流側とにおいて互いに異なるように
    形成されていることを特徴とする、請求項5記載の熱交
    換器。
  7. 【請求項7】放射状の複数の切り込み或は切り欠きが形
    成されたフインをチューブの外周に取り付けたフインチ
    ューブを、そのフインチューブの軸線が管外流体の流れ
    に対して直交するように配設した熱交換器において、フ
    インの高さが、管外流に対するフインチューブの上流側
    と下流側とにおいて互いに異なるように形成されている
    ことを特徴とする熱交換器。
  8. 【請求項8】上記切り込み或は切り欠きによって区画さ
    れたフイン外周部に、フインチューブの軸線から放射方
    向に延びる軸線まわりのねじりまたは曲げが加えられて
    いることを特徴とする、請求項7記載の熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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