JPH10332268A - 電気式灰溶融炉におけるベースメタルの湯面検出方法 - Google Patents

電気式灰溶融炉におけるベースメタルの湯面検出方法

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JPH10332268A
JPH10332268A JP9142836A JP14283697A JPH10332268A JP H10332268 A JPH10332268 A JP H10332268A JP 9142836 A JP9142836 A JP 9142836A JP 14283697 A JP14283697 A JP 14283697A JP H10332268 A JPH10332268 A JP H10332268A
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邦夫 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースメタルの量を正確に検出する。 【解決手段】 プラズマトーチ15Aを下降してベース
メタル4に没入させ下端部を炉底部3aに当接させてこ
の時のプラズマトーチ15Aの高さを検出し、プラズマ
トーチ15Aとベースメタル4との電位差を検出しつつ
プラズマトーチ15Aを上昇させて、プラズマトーチ1
5Aがベースメタル4内から溶融スラグFS中に抜き出
された時の、プラズマトーチ15Aとベースメタル4と
の電位差の変化を検知してベースメタルの湯面位置と
し、底壁部3aから湯面位置までのプラズマトーチ15
Aの上昇距離を検出してベースメタル4の湯面レベルM
Lを検出する。侵食や変動の無い底壁部を基準とするこ
とで、放電等により消耗した電極でも正確な湯面レベル
を検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱源供給電極を
備えた電気式溶融炉において、灰などの被溶融物中に含
有されるメタル分により増加するベースメタルを排出す
る時期を知るために、ベースメタルの湯面レベルを検出
するベースメタルの湯面検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の加熱源供給電極を備えた電気式溶
融炉、たとえばプラズマ式灰溶融炉において、灰中に含
有されるメタル分により増加するベースメタルを排出す
るために、炉の稼働時間すなわち灰溶融量に基づいて設
定されたタイマーによるレベル制御やロードセルによる
レベル制御により、ベースメタルの排出作業を行ってい
た。しかし、溶融する灰によっては含有するメタル量が
均一でないと正確な湯面検知ができないため、本発明者
等は、特開平8−320111号公報により、次のよう
なベースメタルの湯面検出方法を提案した。
【0003】すなわち、検出部材(プラズマ発生用黒鉛
電極)を下降させて溶融スラグ、ベースメタルに没入さ
せ、検出部材とベースメタルとの電位差を検出する。す
ると、検出部材と溶融スラグとが接触しない状態では電
位差が極めて大きく、接触すると幾分小さくなり、さら
に検出部材がベースメタルに接触すると電位差が極めて
小さくなる。したがって、排滓口から落下排出される溶
融スラグの表面を基準として、この溶融スラグの表面か
らベースメタルの接触位置までの検出部材の下降距離、
すなわち高さを検出することにより、ベースメタルの湯
面レベルを検知するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記検出方法
は、溶融スラグの表面を基準としているが、溶融スラグ
の表面レベルは、溶融スラグの表面張力により排滓口か
ら溶融スラグが連続して流れず断続的になるため、約2
0mm程度の変化がある。また排滓口の堰部の強制冷却
により溶融スラグの温度が変化して表面にできる凝固層
であるセルフコーティング層の厚さが変化する結果、そ
の表面レベルが約30mm程度変化する。これにより合
計で50mm程度の変化が生じる。したがって、溶融ス
ラグの表面を基準とするベースメタルの湯面レベルは検
出誤差が大きいという問題があった。
【0005】本発明は、ベースメタルの湯面レベルを正
確に検出できるプラズマ式灰溶融炉におけるベースメタ
ルの湯面検出方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の請求項1記載の発明は、加熱源供給電極を
下降してベースメタルに没入させ下端部を炉底部に当接
させてこの時の加熱源供給電極の高さを検出し、加熱源
供給電極とベースメタルとの間の抵抗値または電位差を
検出しつつ加熱源供給電極を上昇させ、加熱源供給電極
がベースメタルから抜き出されて加熱源供給電極とベー
スメタルとの間の抵抗値または電位差が大きくなった位
置をベースメタルの湯面位置として、加熱源供給電極の
炉底部からの上昇距離を検出することにより、ベースメ
タルの湯面レベルを検出するものである。
【0007】上記方法によれば、ベースメタルが接して
ほとんど侵食も無く変化の無い炉底部を基準として、加
熱源供給電極がベースメタルから抜き出される間に溶融
スラグが介在されることによりベースメタルと検出部材
の抵抗値または電位差が大きくなる位置をベースメタル
の湯面とし、加熱源供給電極の上昇距離を検出すること
で湯面位置を決定するので、加熱源供給電極に減耗され
る黒鉛電極が使用されていても、ベースメタルの湯面を
精度よく検出することができる。
【0008】また、請求項2の発明は、加熱源供給電極
とベースメタルとの間の抵抗値または電位差を検出しつ
つ加熱源供給電極を下降し、加熱源供給電極とベースメ
タルとの間の抵抗値または電位差が小さくなった位置を
ベースメタルの湯面位置としてこの時の加熱源供給電極
の高さを検出し、さらに加熱源供給電極をベースメタル
に没入させてその下端部を炉底部に当接させ、前記湯面
位置から炉底部までの加熱源供給電極の下降距離を検出
することにより、ベースメタルの湯面レベルを検出する
ものである。
【0009】上記方法によれば、上記方法と同様の効果
を奏するとともに、上記方法のようにベースメタル中か
ら電極を持ち上げた場合には、ベースメタルの粘性によ
り表面張力の作用で電極にベースメタルが同伴されるた
め、誤差が大きくなり易いのに対して、電極を没入する
場合には粘性による誤差はほとんどない。また、プラズ
マ式灰溶融炉では、起動時に電極を一旦ベースメタルに
接触してアークを発生させる。このため、湯面検出後の
電極の上昇途中から連続して起動動作に移れ、炉の運転
をスムーズに行うことができる。
【0010】
【実施の形態】以下、本発明に係るベースメタルレベル
検出装置を備えたプラズマ式灰溶融炉の実施の形態を図
1〜図4に基づいて説明する。
【0011】図1に示すように、架台1上には、支持ピ
ン2aを中心に傾動シリンダ2bにより傾動可能なベー
スメタル排出用傾動装置2を介して炉本体3が配設され
ている。この炉本体3の底壁部3aにはベースメタル4
を収容するメタル収容部が形成されている。また、炉本
体3の前壁部3bには、炉本体3のベースメタル4上に
焼却灰Aを投入する灰供給口6が形成され、この灰供給
口6の入口に臨んで灰供給ホッパ7と灰プッシャー8と
が設けられている。また炉本体3の後壁部3cには、ベ
ースメタル4上で溶融された溶融スラグFSを排出する
スラグ排出口9が形成され、スラグ排出口9の下部に溶
融スラグFSを水冷して水砕スラグWSを生成するスラ
グ冷却装置11が配設されている。12はスラグ排出口
9に対抗して設けられた予熱バーナである。
【0012】炉本体3の上部は水冷ジャケット13で覆
われると共に、天壁部3dにたとえば2個のトーチ挿入
口14A,14Bが前後方向に所定距離離れて形成さ
れ、灰供給口6側のトーチ挿入口14Aに加熱源供給電
極である陽極トーチ(以下プラズマトーチという)15
Aが、スラグ排出通路9側のトーチ挿入口14Bに加熱
源供給電極である陰極トーチ(以下プラズマトーチとい
う)15Bがそれぞれ垂下されている。これら両プラズ
マトーチ15A,15Bには安価な黒鉛電極が使用さ
れ、下端部のプラズマ放電による消耗に対応して下降さ
せベースメタル4との距離を所定に保持するトーチ昇降
装置16にそれぞれ支持されている。
【0013】さらに両プラズマトーチ15A,15Bに
は直流電源装置17が接続されるとともに、作動ガス供
給装置18が接続され、両プラズマトーチ15A,15
B内を通して炉本体3内に作動ガス(たとえば窒素ガ
ス)を供給するように構成されている。19は一方の側
壁部3eに形成された排ガス排出口で、排ガス処理装置
に接続される。
【0014】前記トーチ昇降装置16は、図2に示すよ
うに、炉本体3上またはその近傍に立設されたマスト2
1にガイドローラ21aを介して昇降自在に片持ち支持
された昇降アーム22と、昇降アーム22の先端部に設
けられた電極把持装置23と、マスト21の上端部に配
設されて昇降アームを昇降駆動する昇降駆動装置24と
で構成されている。この昇降駆動装置24は、先端部が
昇降アーム22に連結された索体24aをガイドシーブ
24bを介して巻き取る昇降ウインチ24cにより構成
され、プラズマトーチ15A,15Bの下降限を検出し
て過剰押し付けによる破損を防止する下降規制装置25
が設けられている。
【0015】また昇降アーム22には、プラズマトーチ
15A,15Bに作動電力を供給する電源ケーブル26
と作動ガスを供給する作動ガスホース27が接続され、
またマスト21に沿って取り付けられたラック28aに
噛合するピニオン28bの回転数を検出するロータリエ
ンコーダ28cからなる昇降位置検出装置28が設けら
れている。
【0016】前記下降規制装置25は、ガイドシーブ2
4bを上方に付勢するシーブ付勢具と、負荷の軽減によ
るガイドシーブ24bの浮き上がりを検知する浮上検出
器25aと、この浮上検出器25aの検出信号に基づい
て昇降ウインチ24cを停止する制御器25bとを具備
し、プラズマトーチ15A,15Bの下端部が炉底部1
aに接触した際の過剰な圧力によりプラズマトーチ15
A,15Bおよびその接続部が破損するのを防止してい
る。
【0017】なお、このトーチ昇降装置16はプラズマ
トーチ15A,15Bおよび昇降アーム22の自重を利
用したものであるが、昇降機構に油圧シリンダやねじ式
ジャッキ装置を使用したものでは、下降規制装置として
駆動軸にトルクリミッターを介在させ、トルクリミッタ
ーの検出信号により昇降を停止するものでもよい。
【0018】この炉本体1には、メタル排出の起動時期
を検知するために、ベースメタル4の湯面レベルMLを
検出するベースメタルレベル検出装置31が設けられて
いる。このベースメタルレベル検出装置31は、検出部
材として使用するプラズマトーチ15A,15Bと、プ
ラズマトーチ15A,15Bを炉底部1aまで下降させ
る前記トーチ昇降装置16と、トーチの位置を検出する
昇降位置検出装置28と、底壁部3aに配設されてベー
スメタル4と導通されるとともにアースされた接地極3
2と、電源ケーブル26に介装されてベースメタル4と
プラズマトーチ15A,15Bとの電位差および抵抗値
を検出する電圧計33と抵抗計34とで構成される。
【0019】つぎにベースメタル4の湯面レベルMLの
第1の検出方法を図3を参照して説明する。 1.起動後、所定量の灰Aが供給されて溶融処理され、
ベースメタル4が増加すると、焼却灰の投入を停止する
とともに、灰溶融用電力の供給を停止して炉を停止させ
る。そして図3(a)に示すように、プラズマトーチ
(たとえば陽極トーチ)15Aを下降して溶融スラグF
Sからのベースメタル4中に没入させ、下端部を炉底壁
3aに接触させて停止する。この時、下降規制装置25
が働くため、プラズマトーチ15Aが当接による過剰な
荷重で破損することはない。そして湯面レベルMLの検
出の基準となるこの当接位置の高さが昇降位置検出装置
28により検出される。
【0020】2.ついで図3(b)に示すように、直流
電源装置17からプラズマトーチ15Aと接地極32と
の間に湯面レベルの検出用電圧を印加し、トーチ昇降装
置16によりプラズマトーチ15Aをゆっくりと上昇さ
せながら、抵抗計34によりベースメタル4すなわち接
地極32とプラズマトーチ15Aとの抵抗値を検出す
る。この時の抵抗値は、ベースメタル4が導体であるた
めきわめて小さい。
【0021】3.そしてプラズマトーチ15Aをさらに
上昇して、図3(c)に示すように、ベースメタル4中
から溶融スラグFS中に移動すると、溶融スラグFSの
抵抗により、その抵抗値が大きくなる。この抵抗値の変
化により、プラズマトーチ15Aがベースメタル4から
抜き出されたのが検知され、昇降位置検出装置28によ
りプラズマトーチ15Aのこの高さ位置を検出すること
により、基準となる底壁部3Aからベースメタル4の湯
面レベルMLまでの上昇距離Hを正確に検知する。この
上昇距離Hは、プラズマトーチ15Aが消耗することが
あっても正確に検出できる。
【0022】4.ついで他方のプラズマトーチ(たとえ
ば陰極トーチ)15Bを同様に駆動して湯面レベルML
を検出する。これは、計測の基準となる底壁部3aはベ
ースメタル4と接触しており殆ど消耗もないが、その消
耗も考慮し、かつ測定回数および測定位置を変化させる
ことにより、測定誤差をなくしてより高精度に湯面レベ
ルMLを検出するためである。
【0023】5.そしてベースメタル4の湯面レベルM
Lからベースメタル4の適正な排出時期を知り、排出時
期になると灰の供給を停止し、ベースメタル排出用傾動
装置2を起動して炉本体3を傾動させ、スラグ排出口9
から溶融スラグFSを排出し、続いてベースメタル4を
排出する。
【0024】さらにベースメタル4の湯面レベルMLの
第2の検出方法を図4を参照して説明する。 1.起動後、所定量の灰Aが供給されて溶融処理され、
ベースメタル4が増加すると、焼却灰の投入を停止する
とともに、灰溶融用電力の供給を停止して炉を停止させ
る。そして図4(a)に示すように、直流電源装置17
からプラズマトーチ15Aと接地極32との間に湯面レ
ベルの検出用電圧を印加し、トーチ昇降装置16により
プラズマトーチ15Aをゆっくりと下降させながら、抵
抗計34により接地極32とプラズマトーチ15Aとの
抵抗値を検出する。プラズマトーチ15Aと溶融スラグ
FSが接触していない時の抵抗値はきわめて大きく、次
いでプラズマトーチ15Aが溶融スラグFSに接触する
と、溶融スラグFSの抵抗により抵抗計34に検出され
るし抵抗値が小さくなる。
【0025】2.ついで図4(b)に示すように、プラ
ズマトーチ15Aをさらに下降しベースメタル4に接触
させると、ベースメタル4が導体であるため、抵抗計3
4の抵抗値がきわめて小さくなる。この抵抗値の変化に
よりプラズマトーチ15Aがベースメタル4に接触した
のが検知され、昇降位置検出装置28によりこのときの
プラズマトーチ15Aの高さ位置が検出される。
【0026】3.さらに図4(c)に示すように、プラ
ズマトーチ15Aがさらに下降され底壁部3Aに接触さ
れて下降が停止される。この時のプラズマトーチ15A
の高さ位置が昇降位置検出装置28により検出される。
そしてこの基準となる底壁部3Aからベースメタル4の
湯面レベルMLまでの下降距離Hから湯面レベルMLが
検出される。なおこの時、下降規制装置25が働き、プ
ラズマトーチ15Aが底壁部3Aへの当接による過剰な
荷重で破損することはない。
【0027】4.ついで他方のプラズマトーチ(たとえ
ば陰極トーチ)15Bを同様に駆動して湯面レベルML
を検出する。 5.そしてベースメタル4の湯面レベルMLからベース
メタル4の適正な排出時期を知り、排出時期になると灰
の供給を停止し、ベースメタル排出用傾動装置2を起動
して炉本体3を傾動させ、スラグ排出口9から溶融スラ
グFSを排出し、続いてベースメタル4を排出する。
【0028】上記第2の方法によれば、第1の方法と同
様の効果を奏することができる。また、上記第1の方法
のようにベースメタル4中からプラズマトーチ15A,
15Bを持ち上げた場合には、ベースメタル4の粘性に
より表面張力の作用でプラズマトーチ15A,15Bに
ベースメタル4が同伴されて持ち上げられるため、計測
誤差が大きくなり易い。しかし、第2の方法では、プラ
ズマトーチ15A,15Bをベースメタル4に没入する
ため、ベースメタル4の粘性による誤差はほとんどな
い。また、プラズマ式灰溶融炉では、通常、起動時にプ
ラズマトーチ15A,15Bをベースメタル4に接触さ
せてアークを発生させる。このため、第1の方法では、
ベースメタル4の上方に一旦上昇させたプラズマトーチ
15A,15Bを再度下降してベースメタル4に接触ら
させる必要があるが、第2の方法では、計測後、ベース
メタル4からプラズマトーチ15A,15Bを抜き出す
途中で、プラズマトーチ15A,15Bに起動電力を供
給してベースメタル4から抜き出されると同時にアーク
を発生させることができる。したがって、計測動作に連
続して起動を行うことができ、炉の運転をスムーズに行
うことができる。
【0029】なお、上記第1,第2の方法で抵抗値で出
湯面レベルを検出したが、直流電源装置に基準電圧発生
回路を設け、この基準電圧発生回路からプラズマトーチ
15Aと接地極32との間に基準電圧を印加して電圧計
33によりその電位差を計測し、その変化によりベース
メタル4の湯面レベルMLを検出することもできる。
【0030】また、上記実施の形態では、プラズマ式溶
融炉としたが、アーク炉など加熱源供給電極を使用する
ものであれば、容易に適用できる。またプラズマトーチ
15A,15Bを黒鉛製としたが、これに限るものでは
なく、特に放電等により先端部が消耗する場合であって
も有効である。
【0031】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によればプラ
ズマトーチ15A,15B、ベースメタルが接してほと
んど侵食のない炉底部を基準として、加熱源供給電極が
ベースメタルから抜き出されて間に溶融スラグが介在さ
れることによりベースメタルと検出部材の電位差が変化
する位置をベースメタルの湯面とし、加熱源供給電極の
上昇距離を検出することで湯面位置を決定するので、加
熱源供給電極の先端部が放電などにより減耗される黒鉛
電極であっても、ベースメタルの湯面レベルを精度よく
検出することができ、ベースメタルの適正な排出時期を
知ることができる。
【0032】また、請求項2記載の方法は、請求項1記
載の方法と同様の効果を奏するとともに、上記方法のよ
うにベースメタル中から電極を持ち上げた場合には、ベ
ースメタルの粘性により表面張力の作用で電極にベース
メタルが同伴されるため、誤差が大きくなり易いのに対
して、電極を没入するためには粘性による誤差はほとん
どない。また、プラズマ式灰溶融炉では、起動時に電極
を一旦ベースメタルに接触してアークを発生させる。し
たがって、この方法を用いることにより、湯面検出後の
電極の上昇動作中から連続して起動動作に移れ、炉の運
転をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベースメタルレベル検出装置を備
えたプラズマ式灰溶融炉の実施の形態を示す縦断面図で
ある。
【図2】同トーチ昇降装置を示す側面図である。
【図3】(a)〜(c)はそれぞれ湯面レベルの第1の
検出手順を示す炉本体底部の縦断面図である。
【図4】(a)〜(c)はそれぞれ湯面レベルの第2の
検出手順を示す炉本体底部の縦断面図である。
【符号の説明】
2 ベースメタル排出用傾動装置 3 炉本体 3a 底壁部 4 ベースメタル 9 スラグ排出口 15A,15B プラズマトーチ 16 トーチ昇降装置 17 直流電源装置 24 昇降駆動装置 25 下降規制装置 26 電源ケーブル 28 昇降位置検出装置 31 ベースメタル湯面検出装置 32 接地極 33 電圧計 34 抵抗計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F27D 21/00 H05B 7/148 B G01F 23/24 B09B 3/00 ZAB H05B 7/148 303L (72)発明者 坂田 詞郎 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 佐々木 邦夫 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 中村 和範 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 小坂 浩史 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱源供給電極を下降してベースメタル
    に没入させ下端部を炉底部に当接させてこの時の加熱源
    供給電極の高さを検出し、加熱源供給電極とベースメタ
    ルとの間の抵抗値または電位差を検出しつつ加熱源供給
    電極を上昇させ、加熱源供給電極がベースメタルから抜
    き出されて加熱源供給電極とベースメタルとの間の抵抗
    値または電位差が大きくなった位置をベースメタルの湯
    面位置として、加熱源供給電極の炉底部からの上昇距離
    を検出することにより、ベースメタルの湯面レベルを検
    出することを特徴とする電気式灰溶融炉におけるベース
    メタルの湯面検出方法。
  2. 【請求項2】 加熱源供給電極とベースメタルとの間の
    抵抗値または電位差を検出しつつ加熱源供給電極を下降
    し、加熱源供給電極とベースメタルとの間の抵抗値また
    は電位差が小さくなった位置をベースメタルの湯面位置
    としてこの時の加熱源供給電極の高さを検出し、さらに
    加熱源供給電極をベースメタルに没入させてその下端部
    を炉底部に当接させ、前記湯面位置から炉底部までの加
    熱源供給電極の下降距離を検出することにより、ベース
    メタルの湯面レベルを検出することを特徴とする電気式
    灰溶融炉におけるベースメタルの湯面検出方法。
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Cited By (7)

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