JPH10332188A - 空気調和装置の運転制御装置 - Google Patents

空気調和装置の運転制御装置

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JPH10332188A
JPH10332188A JP9145198A JP14519897A JPH10332188A JP H10332188 A JPH10332188 A JP H10332188A JP 9145198 A JP9145198 A JP 9145198A JP 14519897 A JP14519897 A JP 14519897A JP H10332188 A JPH10332188 A JP H10332188A
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signal
bit
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JP9145198A
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Hisatoshi Kawakami
久寿 川上
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親ユニットの決定を迅速に行うようにして快
適性の向上を図る。 【解決手段】 電源電力を重畳する親ユニットと電源電
力を重畳しない子ユニットとを決定する親子決定処理時
に、シリアル番号の1ビットのビット信号を出力する
と、親宣言信号を出力する。この親宣言信号の出力が完
了しないと、次ぎの1ビットの信号を出力し、親宣言信
号の出力を完了した場合及び、シリアル番号の全ビット
信号の出力を終了した場合、親ユニットに決定する。一
方、1ビットの信号出力時に、通信ライン(4M)を監視
してビット信号の競合に負けると、子ユニットに決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の運
転制御装置に関し、特に、データ伝送用の直流電源の重
畳対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置において、例え
ば、室外ユニットと室内ユニットとの間のデータ伝送方
式にAMI(Alternate Mark Inversion)通信方式を採用
しているものがある。
【0003】このAMI通信方式においては、予め定め
られた極性でデータを伝送しており、誤接続等によって
極性が一致しないと、データの内容を正確に読み取るこ
とができないので、伝送ラインに直流電圧を印加して該
伝送ラインの極性を判定し、各機器の極性を一致させる
ようにしている。
【0004】その際、特開平8−170852号公報に
開示されているように、各室内ユニットに予め設定され
た製造番号等のシリアル番号を利用し、複数の室外ユニ
ットのうちから、直流電圧を印加する1台の親ユニット
を自動的に決定し、他の室外ユニットは、直流電圧を印
加しない子ユニットに自動的に決定するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た空気調和装置は、例えば、電源投入時に親ユニットの
決定処理を行っており、この親ユニットの決定処理は、
全てのシリアル番号を出力し、CSMA/CD(キャリ
ア検出多重アクセス/衝突検出)方式によって1台の親
ユニットを決定しているため、親ユニットの決定に時間
を要するという問題があった。
【0006】具体的に、上記各室外ユニットに設定され
るシリアル番号は、24ビットのビット列で構成され、
1ビットの競合処理に約14秒を要するので、電源の安
定待ちの時間である50秒を加えて、24ビットの競合
処理、つまり、親ユニットを決定するのに386秒(5
0秒+24×14秒=6分26秒)を要するという問題
があった。この結果、電源を投入してから実際に空調運
転を開始するまでに長時間を要し、快適性を損なうとい
う問題があった。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、親ユニットの決定を迅速に行うようにして快適性の
向上を図ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要− 本発明は、親ユニットと子ユニットとを決定する親子決
定処理時に、シリアル番号の1ビットのビット信号を出
力すると、親宣言信号を出力する。この親宣言信号の出
力が完了しないと、次ぎの1ビットの信号を出力し、親
宣言信号の出力を完了した場合及び、シリアル番号の全
ビット信号の出力を終了した場合、親ユニットに決定す
る。一方、1ビットの信号出力時に、伝送ライン(4A,
4B)を監視してビット信号の競合に負けると、子ユニッ
トに決定する。
【0009】−解決手段− 具体的に、図1に示すように、請求項1に係る発明が講
じた手段は、先ず、複数の空調制御ユニット(2A,3A,
…)が伝送ライン(4A,4B)を介して相互にデータ伝送
可能に接続される一方、上記空調制御ユニット(2A,3
A,…)は、伝送ライン(4A,4B)に電源電力を重畳す
る1台の親ユニットと、伝送ライン(4A,4B)に電源電
力を重畳しない他の子ユニットとに設定される空気調和
装置の運転制御装置を前提としている。
【0010】そして、少なくとも2台以上の空調制御ユ
ニット(2A,2A,…)には、該各空調制御ユニット(2
A,2A,…)毎に異なるシリアル番号が予め設定されて
いる。更に、少なくとも2台以上の空調制御ユニット
(2A,2A,…)は、上記親ユニットと子ユニットとを決
定する親子決定処理時に、上記シリアル番号のビット列
における1ビット毎のビット信号を出力するビット信号
手段(61)と、該ビット信号手段(61)が1ビットの信
号出力を完了すると、親ユニットを通知するための親宣
言信号を伝送ライン(4A,4B)に出力する親宣言手段
(62)と、上記ビット信号手段(61)の1ビットの信号
出力時に、伝送ライン(4A,4B)を監視してビット信号
の競合に負けると、子ユニットに決定する子決定手段
(63)と、上記伝送ライン(4A,4B)を監視し、親宣言
信号の出力が完了しないと、上記ビット信号手段(61)
に次ぎの1ビットの信号出力を実行させる続行手段(6
4)と、上記親宣言手段(62)が親宣言信号の出力を完
了した場合及び、上記ビット信号手段(61)がシリアル
番号の全ビット信号の出力を終了した場合、親ユニット
に決定する親決定手段(65)とを備えている。
【0011】上記の発明特定事項により、請求項1記載
の発明では、先ず、親ユニット決定処理を開始すると、
ビット信号手段(61)がシリアル番号のビット信号を出
力する。該ビット信号手段(61)がビット信号を出力し
終わると、親宣言手段(62)が親宣言信号を出力し、こ
の親宣言信号の出力中に、他の空調制御ユニット(2A,
2A,…)が親宣言信号を出力すると、親宣言信号が衝突
し、信号が潰れて正常送信を認識することができない。
【0012】そして、上記親宣言信号を正常に送信でき
ないと、続行手段(64)が次のビット信号をビット信号
手段(61)に出力させ、上述の動作を繰り返す。
【0013】一方、同じビット信号の空調制御ユニット
(2A)が1台のみである場合、上記親宣言信号を正常送
信することができるので、この親宣言信号の送信が完了
すると、親決定手段(65)が親ユニットを決定決定して
決定処理を終了する。
【0014】また、上記ビット信号手段(61)の1ビッ
トの信号出力時に、伝送ライン(4A,4B)を監視してビ
ット信号の競合に負けると、子決定手段(63)が、子ユ
ニットを決定する。
【0015】請求項2記載の発明が講じた手段は、上記
請求項1記載の発明において、親決定手段(65)が、親
ユニットを決定すると、親宣言信号を所定時間毎に出力
するように構成される一方、該親決定手段(65)が、親
ユニットを決定した状態で、他の空調制御ユニット(2
A)から親宣言信号を受信すると、親宣言信号に含まれ
るシリアル番号を比較し、予め定められたシリアル番号
の優先順位が下位であると、各親決定手段(65)の親決
定を解除し、子ユニットに決定する変更手段(66)を備
えた構成としている。
【0016】上記の発明特定事項により、請求項2記載
の発明では、上記親ユニットの決定処理において、誤っ
て2台以上の空調制御ユニット(2A,2A,…)が親ユニ
ットに決定された場合、この親ユニットの親決定手段
(65)が親宣言信号を1分毎に出力するので、各空調制
御ユニット(2A,2A,…)の変更手段(66)は、他の空
調制御ユニット(2A,2A,…)から親宣言信号を受信す
ると、該親宣言信号のシリアル番号を比較し、予め定め
られたシリアル番号の優先順位に基づいて優先順位が下
位であると、例えば、シリアル番号が小さいと、各親決
定手段(65)の親決定を解除し、子ユニットに決定す
る。この結果、1台の空調制御ユニット(2A)のみが必
ず親ユニットになる。
【0017】
【発明の効果】したがって、請求項1記載の発明によれ
ば、親子決定処理時に、シリアル番号の1つのビット信
号の出力毎に親宣言信号を出力するようにしたために、
従来のようにシリアル番号の全ビットを出力して親ユニ
ットを決定する場合に比して親子決定の処理時間を極め
て短縮することができる。
【0018】つまり、シリアル番号の多数のビットが競
合する場合は極めて少ないと考えられることから、実用
上は最初の1ビット目又は2ビット目で親宣言信号の送
信完了が行われることから、親ユニットを決定するのに
64秒又は78秒に短縮することができる。この結果、
電源を投入してから実際に空調運転を開始するまでに時
間を短縮することができるので、快適性の向上を図るこ
とができる。
【0019】また、請求項2記載の発明によれば、2台
以上の空調制御ユニット(2A,2A,…)が親ユニットに
決定されても、変更手段(66)によって1台の親ユニッ
トが定められるので、親子決定処理の確実に行うことが
できるので、伝送ライン(4A,4B)に過電流等が流れる
ことがなく、信頼性の向上を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0021】−全体構成− 図2に示すように、(10)は、空気調和装置の空調制御
系統であって、冷媒循環回路に対応する4つの室内側伝
送系統(1A,〜,1D)から構成され、該各冷媒循環回路
は、室外ユニット(20)に対して4台の室内ユニット
(30,30,…)が冷媒配管によって互いに並列状態で接
続されて構成されている。
【0022】上記室外ユニット(20)は、図示しない
が、少なくとも圧縮機と四路切換弁とファンを有する室
外熱交換器と室外電動膨張弁とを備えて熱源側ユニット
を構成し、室内ユニット(30)は、図示しないが、少な
くとも室内電動膨張弁とファンを有する室内熱交換器と
を備えて利用側ユニットを構成している。そして、上記
各冷媒循環回路は、冷房運転モードと暖房運転モードと
に冷媒循環方向が可逆可能に構成されている。
【0023】また、上記室外ユニット(20)は、空調制
御ユニットである室外制御ユニット(2A)を備える一
方、室内ユニット(30)は、空調制御ユニットである室
内制御ユニット(3A)を備えている。そして、上記各室
内側伝送系統(1A,〜,1D)は、室外制御ユニット(2
A)及び各室内制御ユニット(3A,3A,…)が1つの自
系統伝送ライン(4A)によって各制御ユニット(2A,3
A,…)の間で相互にデータ伝送可能に接続されて1の
制御グループを構成している。
【0024】一方、上記各室内側伝送系統(1A,〜,1
D)における室外制御ユニット(2A,2A,…)は、1つ
の集中伝送ライン(4B)を介して各室外制御ユニット
(2A,2A,…)の間で相互にデータ伝送可能に接続され
ると共に、該集中伝送ライン(4B)と自系統伝送ライン
(4A,4A,…)との間で相互にデータ伝送可能に該集中
伝送ライン(4B)が各室外制御ユニット(2A,2A,…)
において自系統伝送ライン(4A,4A,…)に接続されて
1つの通信ライン(4M)が構成されている。
【0025】そして、上記通信ライン(4M)における室
外制御ユニット(2A,2A,…)、室内制御ユニット(3
A,3A,…)及び集中コントローラ(50)等の間のデー
タ伝送は、AMI通信方式の平衡通信方式が採用されて
おり、予め設定された極性で半2重のデータ伝送を行う
ように構成され、上記通信ライン(4M)の自系統伝送ラ
イン(4A,4A,…)及び集中伝送ライン(4B)は、正側
と負側との2本の信号線(4s,4s)で構成されている。
【0026】上記集中伝送ライン(4B)には、集中コン
トローラ(50)が接続されて各室外ユニット(20,20,
…)及び室内ユニット(30,30,…)を集中制御可能に
構成されている。更に、上記集中伝送ライン(4B)に
は、4台のオンオフコントローラ(5a,5a,…)及び1
台のスケジュールタイマ(5b)が接続され、該オンオフ
コントローラ(5a,5a,…)は、各室内側伝送系統(1
A,〜,1D)の室内ユニット(30,30,…)を運転及び
停止する制御信号を送信して各室内側伝送系統(1A,
〜,1D)毎に制御するように構成されている。また、上
記スケジュールタイマ(5b)は、例えば、複数台の室内
ユニット(30,30,…)に対して1週間単位で運転時間
及び停止時間を設定するものである。
【0027】尚、上記室内制御ユニット(3A,3A,…)
は、リモコン(3B)が接続されて該リモコン(3B)によ
って室内ユニット(30,30,…)の運転及び停止の他、
設定温度などを入力可能に構成されている。
【0028】−室外制御ユニット(2A)の構成− 上記室外制御ユニット(2A)は、図3に示すように、送
信回路(21)と受信回路(22)と極性判定回路(23)と
を備え、該送信回路(21)、受信回路(22)及び極性判
定回路(23)はMPU(60)に接続されている。
【0029】上記送信回路(21)は、2つのドライバ
(D1,D2)がコンデンサ(C1,C2)及び配線(2L)を介
して自系統伝送ライン(4A)及び集中伝送ライン(4B)
に接続されて成り、MPU(60)からの出力信号に基づ
いてデータ信号を通信ライン(4M)に送信するように構
成されている。
【0030】また、上記受信回路(22)は、配線(2L)
を介して通信ライン(4M)に接続され、受信データをM
PU(60)に出力するように構成されている。また、上
記極性判定回路(23)は、配線(2L)を介して通信ライ
ン(4M)に接続され、自系統伝送ライン(4A)及び集中
伝送ライン(4B)の極性を判定し、MPU(60)に極性
判定信号を出力するように構成され、この極性判定信号
に基づいて上記送信回路(21)は、送信するデータ信号
の極性を通信ライン(4M)の極性に一致させている。
【0031】更に、上記室外制御ユニット(2A)には、
電源重畳回路(24)が設けられており、該電源重畳回路
(24)は、電源供給スイッチ(25)を介して通信ライン
(4M)に接続されている。上記電源重畳回路(24)は、
直流電源(DC)がコンデンサ(C3)及び信号の歪みを抑
制する終端抵抗(R1,R2)を介して通信ライン(4M)で
ある自系統伝送ライン(4A)及び集中伝送ライン(4B)
の2本の信号線(4s,4s)に接続され、上述した各室外
制御ユニット(2A,2A,…)の極性判定回路(23)が通
信ライン(4M)の極性を判定し得るように2本の信号線
(4s,4s)に所定の直流電圧、例えば、+16Vの直流
電圧を印加している。
【0032】上記電源供給スイッチ(25)は、a接点の
電源供給リレー(Ry1)で構成され、電源重畳回路(2
4)と通信ライン(4M)との断接を行うように構成され
ている。
【0033】また、上記集中伝送ライン(4B)は、他系
統スイッチ(26)を介して自系統伝送ライン(4A)に接
続されており、該他系統スイッチ(26)は、a接点の他
系統リレー(Ry2)で構成され、集中伝送ライン(4B)
と自系統伝送ライン(4A)との断接を行うように構成さ
れ、自系統である室内側伝送系統(1A,〜,1D)のみで
室外制御ユニット(2A)と室内制御ユニット(3A,3A,
…)とがデータを授受する際にOFFするように構成さ
れている。
【0034】更に、上記電源重畳回路(24)には、図示
しない放電抵抗を有する強制放電回路(27)が設けら
れ、強制放電回路(27)は、a接点の放電リレー(Ry
3)を有し、1データの送信後等にONしてコンデンサ
(C3)等の電荷を放電させるように構成されている。
【0035】−他の室内制御ユニット(3A)等の構成− 上記室内制御ユニット(3A,3A,…)は、図示しない
が、上述した電源重畳回路を備えておらず、室外制御ユ
ニット(2A)と同様な送信回路と受信回路と極性判定回
路とを備え、該送信回路、受信回路及び極性判定回路は
MPUに接続されている。
【0036】また、上記集中コントローラ(50)は、図
示しないが、室外制御ユニット(2A)と同様に、電源重
畳回路を備えると共に、送信回路と受信回路と極性判定
回路とを備え、該送信回路、受信回路及び極性判定回路
はMPUに接続されている。
【0037】−室外制御ユニット(2A)のMPU(60)
等の構成− 一方、上記室外制御ユニット(2A)のMPU(60)に
は、ビット信号手段(61)と親宣言手段(62)と子決定
手段(63)と続行手段(64)と親決定手段(65)と変更
手段(66)とが設けられている。
【0038】該ビット信号手段(61)は、親ユニットと
子ユニットとを決定する親子決定処理時に、シリアル番
号のビット列における1ビット毎のビット信号を出力す
るように構成されている。つまり、上記室外制御ユニッ
ト(2A,2A,…)及び室内制御ユニット(3A,3A,…)
には、例えば、それぞれ異なる製造番号よりなるシリア
ル番号が32ビットで書込まれている。具体的に、図8
に示すように、上記シリアル番号は、工場コードなどの
各種のコード部の他、番号部より構成され、上記ビット
信号手段(61)は、シリアル番号の最下位ビットLSB
から3バイトの24ビットを通信ライン(4M)に出力す
るように構成されている。
【0039】上記親宣言手段(62)は、ビット信号手段
(61)が1ビットの信号出力を完了すると、親ユニット
を通知するための親宣言信号OPCA4を伝送ライン
(4A,4B)に出力するように構成されている。子の親宣
言信号OPCA4は、図9に示すように、例えば、室外
制御ユニットに設定されたアドレス番号部SAの他、上述
したシリアル番号部D3〜D0などから構成されている。
【0040】上記子決定手段(63)は、ビット信号手段
(61)の1ビットの信号出力時に、自系統伝送ライン
(4A,4A,…)及び集中伝送ライン(4B)である通信ラ
イン(4M)を監視してビット信号の競合に負けると、子
ユニットに決定するように構成されている。つまり、上
記各室外制御ユニット(2A,2A,…)がシリアル番号を
最下位ビットLSBから出力するので、CSMA/CD
(キャリア検出多重アクセス/衝突検出)方式によって
競合の勝ち負けを判定し、シリアル番号のビットデータ
“0”を出力している状態で、他の室外制御ユニット
(2A,2A,…)がビットデータ“1”を出力すると、競
合に負け、子決定手段(63)が子ユニットを決定する。
【0041】上記続行手段(64)は、通信ライン(4M)
を監視し、親宣言信号OPCA4の出力が完了しない
と、上記ビット信号手段(61)に次ぎの1ビットの信号
出力を実行させるように構成されている。
【0042】上記親決定手段(65)は、親宣言手段(6
2)が親宣言信号OPCA4の出力を完了した場合及
び、上記ビット信号手段(61)がシリアル番号の全ビッ
ト(3バイト分)の信号出力を終了した場合、親ユニッ
トに決定するように構成されている。例えば、上記シリ
アル番号の最初の1ビットの信号を出力することがで
き、且つ親宣言信号OPCA4を出力することができる
と、最短時間の14秒で親ユニットを決定する。
【0043】上記変更手段(66)は、親決定手段(65)
が、親ユニットを決定した状態で、他の室外制御ユニッ
ト(2A,2A,…)から親宣言信号OPCA4を受信する
と、該親宣言信号OPCA4のシリアル番号を比較し、
予め定められたシリアル番号の優先順位に基づいて優先
順位が下位であると、例えば、シリアル番号が小さい
と、各親決定手段(65)の親決定を解除し、子ユニット
に決定するように構成されている。
【0044】−データ伝送の動作− 次に、上記空調制御系統(10)におけるデータ伝送動作
について制御フローに基づき説明する。
【0045】図4は、空気調和装置のメインスイッチを
ONした状態から運転を開始するまでのフローを示して
おり、先ず、メインの電源(尚、この電源は電源重畳回
路(24)の電源(DC)とは異なる。)をONすると、ス
テップST1において、室外制御ユニット(2A,2A,…)
にデータ伝送するためのアドレスが設定されているか否
かを判定する。
【0046】例えば、据付直後などにおいては、上記室
外制御ユニット(2A,2A,…)にアドレスが設定されて
いないので、このアドレスが設定されていない場合、ス
テップST2に移り、他系統リレー(Ry2)をONして各
室外制御ユニット(2A,2A,…)の間の伝送を可能にし
た後、ステップST3に移り、後述する親子決定処理(図
5参照)によって親ユニットを決定する。
【0047】尚、その際、本実施例のように集中コント
ローラ(50)が通信ライン(4M)に接続されている場
合、電源供給を行う親ユニットは強制的に集中コントロ
ーラ(50)になるようにフォーマットされている。
【0048】その後、上記親ユニットが決定されると、
ステップST4に移り、室外制御ユニット(2A,2A,…)
のアドレスが設定されているか否か、又は、室外制御ユ
ニット(2A,2A,…)のアドレスが重複設定或いは未設
定でないか否かを判定する。そして、上記室外制御ユニ
ット(2A,2A,…)にアドレスが設定されていない場
合、又は、室外制御ユニット(2A,2A,…)のアドレス
が重複設定或いは未設定である場合、ステップST5に移
り、アドレス設定を自動設定する。
【0049】すなわち、上述したように電源供給を行う
親ユニットが決定されたので、各室外制御ユニット(2
A,2A,…)及び室内制御ユニット(3A,3A,…)の間
でデータ伝送が可能となり、上記シリアル番号に基づい
てアドレスを設定する1の室外制御ユニット(2A)をア
ドレス用親ユニットに決定する。そして、このアドレス
用親ユニットが全ての室外制御ユニット(2A,2A,…)
及び室内制御ユニット(3A,3A,…)にアドレスを設定
する。以後、このアドレスに基づいてデータ伝送が室外
制御ユニット(2A,2A,…)及び室内制御ユニット(3
A,3A,…)の間などで行われることになる。
【0050】続いて、空調制御系統(10)が、いわゆる
スーパ配線でない場合にステップST5からステップST6
に移ることになる。具体的に、スーパ配線は、1の通信
ライン(4M)で室外制御ユニット(2A,2A,…)及び室
内制御ユニット(3A,3A,…)を接続する配線状態をい
い、このスーパ配線であるか否かは、予め室外制御ユニ
ット(2A,2A,…)等に書込まれているので、このスー
パ配線でない場合、ステップST6に移ることになる。そ
して、他系統リレー(Ry2)をOFFした後、ステップ
ST7に移り、他系統リレー(Ry2)の切換えの後処理を
行った後、電源供給リレー(Ry1)をONしてステップ
ST8に移ることになる。
【0051】このステップST8において、各室外制御ユ
ニット(2A,2A,…)は、自系統アドレスの第1設定処
理を行い、自系統の室内側伝送系統(1A,〜,1D)に属
する室内制御ユニット(3A,3A,…)の台数を認識し、
つまり、所定のコマンドを各室内制御ユニット(3A,3
A,…)に送信して応答数を取込む。そして、ステップS
T9において、自系統の室内制御ユニット(3A,3A,
…)が1台以上か否かを判定し、室内制御ユニット(3
A)が接続されていない場合は、接続異常等であるの
で、上記ステップST8に戻る一方、室内制御ユニット
(3A,3A,…)が接続されている場合は、ステップST10
に移り、他系統リレー(Ry2)をOFFした後、ステッ
プST7に移り、他系統リレー(Ry2)の切換えの前処理
を行い、親ユニットであれば、電源供給リレー(Ry1)
をONし、子ユニットであれば、電源供給リレー(Ry
1)をOFFする。
【0052】その後、ステップST11に移り、他系統リレ
ー(Ry2)をONしてステップST12に移り、各室外制御
ユニット(2A,2A,…)は、自系統の室内側伝送系統
(1A,〜,1D)の室内制御ユニット(3A,3A,…)とイ
ニシャル処理を行うことになる。このイニシャル処理が
終了すると、ステップST13に移り、通常の伝送処理が開
始され、空調運転が開始されることになる。
【0053】上記ステップST8、ステップST12及びステ
ップST13において、アドレスが重複設定又は未設定であ
ると、上記ステップST5に戻り、アドレス設定をやり直
すことになる。
【0054】上記ステップST12及びステップST13におい
て、親ユニットから子ユニットに変化すると、変化フラ
グFがセットされ、上記ステップST2に戻り、親ユニッ
トの決定等を最初からやり直すことになる。
【0055】上記ステップST5において、各室外制御ユ
ニット(2A,2A,…)及び室内制御ユニット(3A,3A,
…)にアドレスが手動で設定された場合、ステップST14
に移り、各室外制御ユニット(2A,2A,…)は、ステッ
プST8と同様な自系統アドレスの第3設定処理を行うこ
とになり、自系統の室内側伝送系統(1A,〜,1D)に属
する室内制御ユニット(3A,3A,…)の台数を認識して
上記ステップST10に移り、上述の動作を行うことにな
る。
【0056】上記ステップST13における通常の伝送処理
において、親ユニットが存在しないと判定した場合、直
流電圧が通信ライン(4M)に重畳されないので、ステッ
プST2に戻り、親ユニットの決定等をやり直す一方、こ
の通常の伝送処理において、室内制御ユニット(3A,3
A,…)の電源がリセット(ON→OFF→ON)した
場合は、該室内制御ユニット(3A,3A,…)がオペレー
ションコード信号OPC6Bを出力し、このオペレーシ
ョンコード信号OPC6Bを室外制御ユニット(2A)が
受信すると、上記ステップST12に戻り、イニシャル処理
をやり直すことになる。
【0057】また、上記ステップST13における通常の伝
送処理において、テレコチェックスイッチがONされる
と、つまり、冷媒循環回路と室内側伝送系統(1A,〜,
1D)とが一致しているか否かの検査スイッチがONさ
れると、ステップST15に移り、系統アドレスのリセ
ット処理を行うことになる。その後、ステップST16に移
り、テレコ運転を実行し、冷媒温度等から冷媒回路と室
内側伝送系統(1A,〜,1D)とが一致しているか否かを
判定し、上記ステップST14に移り、上述の動作を行うこ
とになる。
【0058】尚、上記ステップST4において、室外制御
ユニット(2A,2A,…)にアドレスが設定されている場
合等には、直接ステップST12に移り、イニシャル処理が
実行される。
【0059】一方、上記ステップST1において、室外制
御ユニット(2A,2A,…)にアドレスが設定されている
場合には、ステップST17に移り、集中コントローラ(5
0)が集中伝送ライン(4B)に接続されているか否かを
判定し、集中コントローラ(50)が接続されていない場
合には、ステップST18に移り、他系統リレー(Ry2)を
OFFした後に電源供給リレー(Ry1)をONしてステ
ップST19に移り、また、集中コントローラ(50)が接続
されている場合には、上記ステップST17から電源供給リ
レー(Ry1)をONしてステップST19に移ることにな
る。
【0060】このステップST19において、各室外制御ユ
ニット(2A,2A,…)は、自系統アドレスの第2設定処
理を行い、室内制御ユニット(3A,3A,…)の接続確認
台数と記憶している室内制御ユニット(3A,3A,…)の
台数が一致するまで自系統アドレスの処理を行うことに
なる。
【0061】そして、上記各室外制御ユニット(2A,2
A,…)は、室内制御ユニット(3A,3A,…)との伝送
が正常であれば、ステップST20に移り、他系統リレー
(Ry2)をONしてステップST21に移り、上記ステップ
ST3と同様に、各室外制御ユニット(2A,2A,…)は、
電源供給等の決定処理を行い、親ユニットであれば、電
源供給リレー(Ry1)をONし、子ユニットであれば、
電源供給リレー(Ry1)をOFFする。その後、上記ス
テップST12に移り、室内制御ユニット(3A,3A,…)と
のイニシャル処理を行い、上述の動作を行うことにな
る。
【0062】上記ステップST19において、アドレスが重
複設定又は未設定であると、上記ステップST2に戻り、
親ユニットの決定等をやり直すことになる。
【0063】また、上記ステップST13及びステップST19
において、配線替えスイッチがONされると、制御形態
の変更があり得るので、上記ステップST5に戻り、アド
レス設定をやり直すことになる。
【0064】また、上記ステップST12及びステップST13
において、室内制御ユニット(3A,3A,…)との伝送異
常等が発生すると、上記ステップST17に移り、上述した
動作が行われることになる。
【0065】−親ユニットの決定処理− 次に、上記ステップST3及びステップST21における親ユ
ニット決定処理について図5〜図7に基づき説明する。
【0066】先ず、スタートして親ユニット決定処理を
開始すると、状態ST31において、初期化制御を行い、電
源重畳回路(24)の電源供給リレー(Ry1)及び放電リ
レー(Ry3)をOFFすると共に、電源競合確定フラグ
及び競合勝ち負けフラグをクリアし、ビットカウンタを
零にしてタイマT1をセットする。尚、該タイマT1は、例
えば、8秒に設定されている。
【0067】この状態において、先ず、ビット信号手段
(61)がシリアル番号の最初のビット信号を出力する。
その際、ビットデータが“1”であると状態ST32に、ビ
ットデータが“0”であると状態ST33にそれぞれ移る。
【0068】上記状態ST32において、ビット信号の前半
の出力処理を行い、放電リレー(Ry3)をOFFのまま
電源供給リレー(Ry1)をONし、タイマT1がカウント
中は放電リレー(Ry3)のOFF及び電源供給リレー
(Ry1)のONを継続し(状態32-1参照)、タイマT1が
カウントアップすると、タイマT2をセットして極性判定
が負けか否かを判定する(状態32-2参照)。この極性判
定は、通信ライン(4M)に過電流が流れている場合など
に負けになる。尚、上記タイマT2は、例えば、6秒に設
定されている。
【0069】上記極性判定が負けでない場合、状態ST34
に移り、ビット信号の後半の出力処理を行い、電源供給
リレー(Ry1)及び放電リレー(Ry3)をONし、タイ
マT2がカウント中は放電リレー(Ry3)及び電源供給リ
レー(Ry1)のONを継続し、親宣言信号OPCA4の
送信を要求して親宣言手段(62)が親宣言信号OPCA
4を出力する(状態34-1参照)。
【0070】この親宣言信号OPCA4の出力中に、他
の室外制御ユニット(2A,2A,…)が親宣言信号OPC
A4を出力すると、親宣言信号OPCA4が衝突し、信
号が潰れて正常送信を認識することができない。つま
り、この状態においては、シリアル番号の最初の1ビッ
トのデータを出力しているのみであるので、シリアル番
号は異なっていても1つのビットデータが“1”である
室外制御ユニット(2A,2A,…)は複数台存する場合も
あり得る。
【0071】その際、複数台の室外制御ユニット(2A,
2A,…)が親宣言信号OPCA4を出力するので、この
親宣言信号OPCA4が衝突して潰れることになる。
【0072】一方、上記1つのビットデータが“1”で
ある室外制御ユニット(2A,2A,…)が1台のみである
場合、上記親宣言信号OPCA4を正常送信することが
できるので、この親宣言信号OPCA4の送信が完了す
ると、タイマT3をセットして状態ST34-2から状態ST35に
移り、電源待の処理を行う。該状態ST35においては、電
源供給リレー(Ry1)をONのまま放電リレー(Ry3)
をOFFし、タイマT3が、例えば、10秒に設定されて
このタイマT3がカウントアップする間で待機する。
【0073】上記タイマT3がカウントアップすると、上
記状態ST35から状態ST36に移り、親決定手段(65)が競
合勝ちの処理を行う。該状態ST36においては、電源供給
リレー(Ry1)をONのまま放電リレー(Ry3)をOF
Fし、電源競合確定フラグ及び競合勝ちフラグをセット
して親ユニット決定処理を終了する。
【0074】上記状態ST34において、親宣言信号OPC
A4を正常に送信できないままタイマT2がカウントアッ
プすると、ビットカウンタを1つインクリメントして次
のビット信号を出力する(状態34-3及び状態34-4参
照)。つまり、現在、最初のビットデータを送信し終わ
った状態で、2台以上の室外制御ユニット(2A,2A,
…)が同じビットデータ“1”を送信した状態であるの
で、続行手段(64)が2番目のビットデータをビット信
号手段(61)に出力させる。その際、2番目のビットデ
ータが“1”であるとタイマT1(8秒)をセットして状
態ST32に、ビットデータが“0”であるとタイマT1をセ
ットして状態ST33にそれぞれ移る。そして、上記ビット
データが“1”であると上述した状態ST32及び状態ST34
の動作を繰り返す。
【0075】一方、上記ビットデータが“0”である場
合、例えば、最初のビットデータや2番目のビットデー
タが“0”である場合、状態ST33において、ビット信号
の前半の出力処理を行い、電源供給リレー(Ry1)をO
FFし、放電リレー(Ry3)をONし、通信ライン(4
M)の極性があるか否かを判定する(ST33-1参照)。こ
の通信ライン(4M)の極性がなければ、電源供給リレー
(Ry1)のOFF及び放電リレー(Ry3)のONを継続
する(状態33-2参照)。
【0076】また、上記通信ライン(4M)に極性がある
場合、他の室外制御ユニット(2A,2A,…)がビットデ
ータの“1”を出力していることになるので、子決定手
段(63)が競合の負けを判定し、上記状態ST33から状態
ST37に移り、子決定手段(63)が競合負けの処理を行
う。該状態ST37においては、放電リレー(Ry3)及び電
源供給リレー(Ry1)をOFFし、電源競合確定フラグ
及び競合負けフラグをセットして子ユニット決定処理を
終了する。
【0077】上記状態ST33において、通信ライン(4M)
の極性がないままタイマT1がカウントアップすると、状
態ST33から状態ST38に移り、ビット信号の後半の出力処
理を行い、電源供給リレー(Ry1)をOFFしたまま、
放電リレー(Ry3)をONする。そして、通信ライン
(4M)の極性があるか否かを判定し(ST38-1参照)、こ
の通信ライン(4M)に極性がある場合、他の室外制御ユ
ニット(2A,2A,…)がビットデータの“1”を出力し
ていることになるので、子決定手段(63)が競合の負け
を判定し、上記状態ST38から上述した状態ST37に移り、
子決定手段(63)が競合負けの処理を行う。
【0078】また、上記通信ライン(4M)に極性がない
場合、タイマT2がカウント中は電源供給リレー(Ry1)
のOFF及び放電リレー(Ry3)のONを継続し、上記
状態ST34と同様に、親宣言信号OPCA4の送信を要求
して親宣言手段(62)が親宣言信号OPCA4を出力す
る(ST38-2参照)。
【0079】この親宣言信号OPCA4の出力中に、他
の室外制御ユニット(2A,2A,…)が親宣言信号OPC
A4を出力すると、親宣言信号OPCA4が衝突し、信
号が潰れて正常送信を認識することができない。つま
り、全ての室外制御ユニット(2A,2A,…)のビットデ
ータが“0”である場合、上記親宣言信号OPCA4が
衝突して潰れることになる。
【0080】一方、上記親宣言信号OPCA4を正常送
信すると、タイマT3をセットして状態ST38-3から上述し
た状態ST35に移り、電源待の処理を行う。
【0081】上記状態ST38において、親宣言信号OPC
A4を正常に送信できないままタイマT2がカウントアッ
プすると、上述した状態ST34と同様に、ビットカウンタ
を1つインクリメントし(ST38-2参照)、次のビット信
号を出力する(ST38-4及びST38-5参照)。つまり、現
在、1のビットデータを送信し終わった状態で、2台以
上の室外制御ユニット(2A,2A,…)が同じビットデー
タ“0”を送信した状態であるので、続行手段(64)が
次のビットデータをビット信号手段(61)に出力させ
る。その際、次のビットデータが“1”であるとタイマ
T1(8秒)をセットして状態ST32に、ビットデータが
“0”であるとタイマT1をセットして状態ST33にそれぞ
れ移る。そして、上述の動作を繰り返す。
【0082】また、上記ビットカウンタが25になる
と、シリアル番号の24ビットを全て出力した状態にな
るので、最後に“0”の1ビットデータを出力するため
に、タイマT1をセットして上記状態ST34-4及び上記状態
ST38-5から上述した状態ST33及び状態ST38の動作を行
う。
【0083】一方、上記ビットカウンタが25よりも大
きくなると、シリアル番号の全てのビット信号を出力し
た状態であるので、1台の室外制御ユニット(2A)のみ
が残っていることになる。この場合、タイマT3をセット
して上記状態ST34-4及び上記状態ST38-5から上述した状
態ST35及び状態ST36の競合の勝ち処理を行う。
【0084】また、上記状態ST32において、極性判定が
負けている場合、状態ST39に移り、負け出力処理を行
い、電源供給リレー(Ry1)をオフし、放電リレー(Ry
3)をONする。そして、タイマT2がカウントアップす
ると、上述した状態状態ST37に移り、競合負けの処理を
行う。
【0085】また、図5〜図7には示さないが、上述し
た親ユニットの決定処理中において、集中コントローラ
(50)から親宣言信号OPCA4を受信すると、全室外
制御ユニット(2A,2A,…)は、上述した状態状態ST37
に移り、競合負けの処理を行う。つまり、上記集中コン
トローラ(50)が、親ユニットになるように予めフォー
マットされている場合など、全室外制御ユニット(2A,
2A,…)が自動的に子ユニットに決定される。
【0086】また、図示しないが、上述した親ユニット
の決定処理において、誤って2台以上の室外制御ユニッ
ト(2A,2A,…)が親ユニットに決定された場合、この
親ユニットの親決定手段(65)が親宣言信号OPCA4
を1分毎に出力するので、各室外制御ユニット(2A,2
A,…)の変更手段(66)は、他の室外制御ユニット(2
A,2A,…)から親宣言信号OPCA4を受信すると、
該親宣言信号OPCA4のシリアル番号を比較し、予め
定められたシリアル番号の優先順位に基づいて優先順位
が下位であると、例えば、シリアル番号が小さいと、各
親決定手段(65)の親決定を解除し、子ユニットに決定
する。この結果、1台の室外制御ユニット(2A)のみが
必ず親ユニットになる。
【0087】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態によれば、親子決定処理時
に、シリアル番号の1つのビット信号の出力毎に親宣言
信号OPCA4を出力するようにしたために、従来のよ
うにシリアル番号の全ビットを出力して親ユニットを決
定する場合に比して親子決定の処理時間を極めて短縮す
ることができる。
【0088】つまり、シリアル番号の多数のビットが競
合する場合は極めて少ないと考えられることから、実用
上は最初の1ビット目又は2ビット目で親宣言信号OP
CA4の送信完了が行われることから、親ユニットを決
定するのに64秒又は78秒に短縮することができる。
この結果、電源を投入してから実際に空調運転を開始す
るまでに時間を短縮することができるので、快適性の向
上を図ることができる。
【0089】また、2台以上の室外制御ユニット(2A,
2A,…)が親ユニットに決定されても、変更手段(66)
によって1台の親ユニットが定められるので、親子決定
処理の確実に行うことができるので、通信ライン(4M)
に過電流等が流れることがなく、信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0090】
【発明の他の実施の形態】本実施形態においては、4つ
の室内側伝送系統(1A,〜,1D)を有する空調制御系統
(10)について説明したが、本発明は4つの室内側伝送
系統(1A,〜,1D)に限れるものではなく、また、室内
側伝送系統(1A,〜,1D)は1台の室内制御ユニット
(30)を有するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】空調制御系統を示すシステム図である。
【図3】室外制御ユニットの概略回路ブロック図であ
る。
【図4】運転開始までの空調制御系統の制御フロー図で
ある。
【図5】親ユニット決定処理の制御フロー図である。
【図6】親ユニット決定処理の制御フロー図である。
【図7】親ユニット決定処理の制御フロー図である。
【図8】シリアル番号を示す構成図である。
【図9】親宣言信号を示す構成図である。
【符号の説明】
10 空調制御系統 1A〜1D 室内側伝送系統 20 室外制御ユニット(空調制御ユニッ
ト) 21 送信回路 22 受信回路 23 極性判定回路 24 電源重畳回路 30 室内制御ユニット(空調制御ユニッ
ト) 4A 自系統伝送ライン 4B 集中伝送ライン 60 MPU 61 ビット信号手段 62 親宣言手段 63 子決定手段 64 続行手段 65 親決定手段 66 変更手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の空調制御ユニット(2A,3A,…)
    が伝送ライン(4A,4B)を介して相互にデータ伝送可能
    に接続される一方、 上記空調制御ユニット(2A,3A,…)は、伝送ライン
    (4A,4B)に電源電力を重畳する1台の親ユニットと、
    伝送ライン(4A,4B)に電源電力を重畳しない他の子ユ
    ニットとに設定される空気調和装置の運転制御装置にお
    いて、 少なくとも2台以上の空調制御ユニット(2A,2A,…)
    には、 該各空調制御ユニット(2A,2A,…)毎に異なるシリア
    ル番号が予め設定される一方、 上記親ユニットと子ユニットとを決定する親子決定処理
    時に、上記シリアル番号のビット列における1ビット毎
    のビット信号を出力するビット信号手段(61)と、 該ビット信号手段(61)が1ビットの信号出力を完了す
    ると、親ユニットを通知するための親宣言信号を伝送ラ
    イン(4A,4B)に出力する親宣言手段(62)と、 上記ビット信号手段(61)の1ビットの信号出力時に、
    伝送ライン(4A,4B)を監視してビット信号の競合に負
    けると、子ユニットに決定する子決定手段(63)と、 上記伝送ライン(4A,4B)を監視し、親宣言信号の出力
    が完了しないと、上記ビット信号手段(61)に次ぎの1
    ビットの信号出力を実行させる続行手段(64)と、 上記親宣言手段(62)が親宣言信号の出力を完了した場
    合及び、上記ビット信号手段(61)がシリアル番号の全
    ビット信号の出力を終了した場合、親ユニットに決定す
    る親決定手段(65)とを備えていることを特徴とする空
    気調和装置の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置の運転制御
    装置において、 親決定手段(65)は、親ユニットを決定すると、親宣言
    信号を所定時間毎に出力するように構成される一方、 該親決定手段(65)が、親ユニットを決定した状態で、
    他の空調制御ユニット(2A)から親宣言信号を受信する
    と、親宣言信号に含まれるシリアル番号を比較し、予め
    定められたシリアル番号の優先順位が下位であると、各
    親決定手段(65)の親決定を解除し、子ユニットに決定
    する変更手段(66)を備えていることを特徴とする空気
    調和装置の運転制御装置。
JP9145198A 1997-06-03 1997-06-03 空気調和装置の運転制御装置 Pending JPH10332188A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182991A (ja) * 1999-12-27 2001-07-06 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
JP2011028574A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Panasonic Electric Works Co Ltd 火災警報システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182991A (ja) * 1999-12-27 2001-07-06 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
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