JPH10332065A - スイベルジョイント - Google Patents

スイベルジョイント

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JPH10332065A
JPH10332065A JP9139524A JP13952497A JPH10332065A JP H10332065 A JPH10332065 A JP H10332065A JP 9139524 A JP9139524 A JP 9139524A JP 13952497 A JP13952497 A JP 13952497A JP H10332065 A JPH10332065 A JP H10332065A
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JP
Japan
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cylinder
middle cylinder
inner layer
annular groove
layer member
Prior art date
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Pending
Application number
JP9139524A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihisa Takahashi
典久 高橋
Shigeki Tamura
茂樹 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH10332065A publication Critical patent/JPH10332065A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の旋回対象物に作動油等の流体の供給を
行うことができ、且つ、小型で簡単な構成のスイベルジ
ョイントを得る。 【解決手段】 内筒31には、内筒油路311等が穿孔
されており、この内筒油路311等は、一端が内側環状
溝321d等に連通するとともに、他端の接続部311
b等が外方に開孔している。また、中筒32には、中筒
油路321等が穿孔されており、中筒油路321におい
ては、一端が内側環状溝321dおよび外側環状溝33
1cに連通するとともに、他端の接続部321bが外方
に開孔している。外筒33には、水平方向に伸びる複数
の外筒油路331等が穿孔されており、この外筒油路3
31等は、一端が外側環状溝331c等に連通するとと
もに、他端が外筒33の外周面33aにおいて外方に開
孔している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業車のブー
ムの先端部に水平旋回自在に配設された作業台や作業装
置への送油を行うため等に用いられるスイベルジョイン
トに関する。
【0002】
【従来の技術】起伏、伸縮が自在なブームの先端に垂直
ポストを備え、この垂直ポストに水平旋回が自在な作業
台を備えた高所作業車においては、垂直ポストの上端部
に垂直ポストに対して水平旋回自在なサブブームを設け
て構成したものがある。このような高所作業車において
作業台の旋回等の各作動は、油圧によって作動する油圧
モータ等の油圧アクチュエータの作動により行われる。
これら油圧アクチュエータの作動制御は、作業台に取り
付けられた操作装置を操作することにより車体上に取り
付けられた油圧ポンプからの作動油の給排制御を行うこ
とによってなされる。
【0003】油圧ポンプ、操作装置および油圧アクチュ
エータは、送油ホースによって結ばれており、油圧ポン
プに繋がれた送油ホースは操作装置を介して各油圧アク
チュエータに複数の送油ホースによって繋がれている。
ここで、前述のように操作装置は作業台に取り付けられ
ており、各油圧アクチュエータは垂直ポストやサブブー
ム内に取り付けられている。このため、高所作業車にお
いては、送油ホースの捻れを防止するために垂直ポスト
と同軸上にスイベルジョイントを設け、このスイベルジ
ョイントを介して各送油ホースの接続を行うこととして
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、操作装置や各
油圧アクチュエータには、油圧ポンプからの作動油の供
給を受けるための供給ホースや、タンクに繋がるドレン
ホースが繋がれるが、これらのホースも各アクチュエー
タ毎にスイベルジョイントに繋げているため、スイベル
ジョイントの油路(ポート孔)が多く必要となり、スイ
ベルジョイントが大型化するという問題があった。
【0005】さらに、垂直ポストに対して作業台を水平
旋回自在に構成するとともに、垂直ポストおよび作業台
に対して水平旋回自在なサブブーム等の旋回対象物を設
けた場合には、複数のスイベルジョイントを用いたり、
複数の旋回部を有するスイベルジョイントを用いる必要
があり、スイベルジョイントがより大型化するという問
題があった。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、複数の旋回対象物に作動油等の流体の供
給を行うことができ、且つ、小型で簡単な構成のスイベ
ルジョイントを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のスイベルジョイントは、同軸上で互いに
旋回自在な内層部材と、中筒と、外筒とから三層に形成
されている。そして、内層部材の外周面および中筒の内
周面の少なくとも一方の面には複数の内側環状溝が形成
され、中筒の外周面および外筒の内周面の少なくとも一
方の面には複数の外側環状溝が形成されている。これに
より、内層部材と中筒との摺動面に内側環状溝が形成さ
れることとなり、中筒と外筒との摺動面に外側環状溝が
形成されることとなる。
【0008】内層部材には、内層部材の軸線方向である
上下方向に伸びる複数の内層流路が穿孔されており、こ
の内層流路は、一端がいずれか一つもしくは複数の内側
環状溝に連通するとともに、他端が内層部材の上下端部
側である中筒と干渉しない位置において外方に開孔して
いる。また、中筒の壁体中には、上下方向に伸びる複数
の中筒流路が穿孔されており、この中筒流路は、一端が
いずれか一つもしくは複数の内側環状溝および外側環状
溝に連通するとともに、他端が中筒の上下端部側におい
て外方に開孔している。
【0009】外筒には、水平方向に伸びる複数の外筒流
路が外筒の壁体を貫通して穿孔されており、この外筒流
路は、一端がいずれか一つもしくは複数の外側環状溝に
連通するとともに、他端が外筒の外周面において外方に
開孔している。そして、複数の中筒流路のうち少なくと
も一本の中筒流路が、いずれかの内側環状溝およびいず
れかの外側環状溝に連通して形成されている。
【0010】このように構成されたスイベルジョイント
においては、内側環状溝を介して内層流路と中筒流路と
が連通し、外側環状溝を介して内筒流路と外筒流路とが
連通する。そして、内側環状溝と外側環状溝との両方の
環状溝に連通している中筒流路においては、この中筒流
路に連通する内層流路と外筒流路とが連通することとな
り、内層部材と、中筒と、外筒とにそれぞれ形成された
3つの流路が連通することとなる。従って、この中筒流
路およびこの中筒流路が連通する流路においては、1つ
の流路に対して他の2つの流路を分岐・合流させること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施の形態
について図面を参照しながら説明する。まず、本発明に
係るスイベルジョイントを備え、電柱上における電設作
業を行うための高所作業車を図3を参照して説明する。
この高所作業車10は、車体11上に旋回自在な旋回台
12を有し、この旋回台12に起伏自在に伸縮ブーム1
3が取り付けられている。この伸縮ブーム13はテレス
コピックに(入れ子式に)伸縮自在な基端ブーム13
a、中間ブーム13bおよび先端ブーム13cからな
り、基端ブーム13aが旋回台12に枢支されて起伏自
在となっている。
【0012】先端ブーム13cの先端には、垂直ポスト
14がブーム13の起伏状態にかかわらず、レベリング
装置(図示せず)によって常時垂直に維持されるように
取り付けられている。垂直ポスト14には、水平方向遠
方に延びるアーム15が旋回モータ(図示せず)の作動
により水平旋回自在に取り付けられており、アーム15
の先端には、アーム15に対して水平方向遠方に延びる
作業台ブラケット17が首振りモータ(図示せず)の作
動により首振り自在に取り付けられている。
【0013】また、垂直ポスト14の上部には、サブブ
ーム20が取り付けられている。このサブブーム20
は、垂直ポスト14の上端に水平旋回が自在に取り付け
られたウインチ旋回台21と、このウインチ旋回台21
の上部に、起伏自在に取り付けられたウインチブラケッ
ト22とを備えている。
【0014】ウインチブラケット22には、ブーム部材
23の基端部が挿入保持されている。ウインチブラケッ
ト22の上部には、ウンイチ25が取り付けられてお
り、ウインチ25から繰り出されたワイヤ25wがブー
ム部材23の上面に沿ってその先端まで延ばされ、さら
にクブーム部材23の先端に取り付けられたシーブ23
sを介して吊下げられている。
【0015】このようなサブブーム20では、ウインチ
ブラケット22をウインチ旋回台21に対して任意の起
立状態に保持することにより、ブーム部材23を起立さ
せ、ワイヤ25wの先端に重量物(図示せず)を引っ掛
けてウインチ25を作動させることにより、その重量物
を作業台16と地上との間で上げ降ろしすることができ
る。
【0016】作業台16には作業者が搭乗し、旋回台1
2の旋回作動やブーム13の起伏、伸縮作動あるいはア
ーム15、作業台ブラケット17の旋回作動を通じて任
意の作業位置に移動し、サブブーム20等を使用して電
柱上における電設工事等を行うことができる。
【0017】ここで、アーム15あるいはサブブーム2
0等の作動を行うための油圧モータおよびウインチ25
等の各油圧アクチュエータの作動制御は、作業台16に
取り付けられた操作装置19を作業者が操作することに
より行われる。この操作装置19は、操作レバーの操作
に応じて各油圧アクチュエータへの作動油の給排制御を
行う操作バルブが内蔵されている。
【0018】各油圧アクチュエータに供給される作動油
は、車体11上に配設された油圧ポンプ(図示せず)に
より供給され、各油圧アクチュエータの作動により排出
される作動油は、同じく車体11上に配設されたタンク
(図示せず)に貯留される。これら作動油の給排は、送
油ホースによって行われるが、この送油ホースは、車体
11からブーム13の内部を延びて配設され、スイベル
ジョイント30を介して操作装置19に繋がれる。
【0019】ここで、図1および図2を加えてブーム1
3から操作装置19やウインチ25等のアクチュエータ
への送油ホースの配設を行うためのスイベルジョイント
30について説明する。スイベルジョイント30は、内
筒(内層部材)31、中筒32および外筒33の3つの
部材から形成されている。
【0020】まず、内筒31について説明する。内筒3
1は円筒状に形成されており、複数の内筒油路311,
312…が形成されている。各内筒油路は同一の構成で
あるため、第一内筒油路311を例にとって説明する
と、第一内筒油路311は、内筒31の壁体において上
下方向(軸線方向)に伸びて穿孔された本体部311a
と、この本体部311aに繋がって内筒31の下部側に
おいて内筒外面31aに開孔する接続部311bとから
構成されている。そして、内筒外面31aよりも細い外
径で形成された外周面31bには、本体部311aに繋
がる連通孔311cが形成されている。
【0021】内筒31においては、上記のように構成さ
れた本体部311a,312a…が円周方向に並んで複
数形成されているため、内筒外面31aには円周方向に
並んで複数の接続部311b,312b…が形成され
る。また、本体部311a,312a…には上下方向に
異なる位置に連通孔311c,312c,313c,3
24cが形成されているため、外周面31bには円周方
向に並んで、且つ、異なる高さで複数の連通孔311
c,312c…が開孔している。
【0022】次に、中筒32について説明する。中筒3
2も円筒状に形成されており、内筒31の外側に装着さ
れて内筒31に対して同軸上で旋回自在に構成されてい
る。中筒32においても内筒油路311等と同様に構成
された複数の中筒油路321,322…が形成されてい
る。これらの中筒油路321,322…も、中筒32の
壁体において上下方向(軸方向)に伸びて穿孔された本
体部321a,322a…と、この本体部321a,3
22a…に繋がって中筒32の中筒外面32aに開孔す
る接続部321b,322b…とから構成されている。
【0023】中筒32の内周面32bには、上下方向に
並んで複数の内側環状溝321d,322d,323
d,324dが形成されている。なお、各内側環状溝3
21d等は、中筒32内に内筒31を挿入させた状態に
おいて、各連通孔311c等に対向する位置(高さ)に
形成されている。そして、各内側環状溝321d等には
本体部321a等に繋がる連通孔321c等が開孔して
形成されている。
【0024】なお、スイベルジョイント30において
は、本体部321aに繋がって形成された連通孔321
cは、本体部321aを貫通して外周面32cにおいて
開孔している。そして、その他の連通孔322c等は、
内側環状溝322d等と本体部322a等とを繋いで連
通させている。
【0025】中筒32においては、内周面32bにおけ
る各内側環状溝321d等の間にパッキン保持溝32
d,32d…が形成されており、これらのパッキン保持
溝32dには環状パッキン(Oリング)34,34…が
配設されている。これにより、内筒31の外周面31b
と中筒32の内周面32bとの間における作動油の漏れ
(各内側環状溝321d,322d…同士の連通)を防
止している。
【0026】次いで、外筒33について説明する。外筒
33も円筒状に形成されており、中筒32の外側に装着
されて中筒32に対して同軸上で旋回自在に構成されて
いる。外筒33の内周面33bには、上下方向に並んで
複数の外側環状溝331c,332c,333c,33
4c…が形成されている。
【0027】なお、各外側環状溝331c等は、外筒3
3内に中筒32を挿入させた状態において、各連通孔3
21c等に対向する位置(高さ)に形成されている。そ
して、各外側環状溝331c等には、外筒33を水平方
向(軸方向と直角な方向)に貫通する油路331等の本
体部331a等が開孔して形成されている。なお、外周
33aには本体部331a等に繋がる接続部331b等
が開孔して形成されている。
【0028】また、外筒33においても、内周面33b
における各外側環状溝331c等の間にパッキン保持溝
33c,33c…が形成されており、これらのパッキン
保持溝33cにも環状パッキン35,35…が配設され
ている。これにより、中筒32の外周面32cと外筒3
3の内周面33bとの間における作動油の漏れを防止す
ることができる。
【0029】このように構成された内筒31、中筒32
および外筒33は、同芯円上に挿入嵌合されて、互いに
水平旋回可能となる。そして、内筒31が、垂直ポスト
14に取り付けられることによって、スイベルジョイン
ト30がブーム13の先端部に配設されることとなる。
【0030】内筒31に形成された内筒油路311等に
はブーム13を介して車体11に伸びる送油ホースや、
油圧モータに伸びる送油ホースが繋がれ、中筒32に形
成された中筒油路321等にはアーム15や作業台16
(操作装置19)に伸びる送油ホースが繋がれるととも
に、外筒33に形成された外筒油路331等には、サブ
ブーム20に伸びる送油ホースが繋がれる。
【0031】従って、前記のように垂直ポスト14に対
してアーム15を水平旋回自在な構成としても垂直ポス
ト14からアーム15側に伸びる送油ホースが捻れるこ
とがない。また、垂直ポスト14に対してサブブーム2
0を水平旋回自在な構成としても垂直ポスト14からサ
ブブーム20に伸びる送油ホースや、アーム15側から
サブブーム20に伸びるホースが捻れることがない。
【0032】次に、スイベルジョイント30に繋がれる
送油ホースの種類および作動油の流れについて、いくつ
かの例を挙げて説明する。まず、各油路の接続先につい
て説明するが、各筒31,32,33には複数の油路が
形成されているため、説明の便宜上、図1および図2に
示されている各油路の接続先についてのみ、以下に説明
する。
【0033】内筒31における第一内筒油路311は、
ブーム13を介して車体11上に配設されたタンクに繋
がるドレン油路に繋がっており、第二内筒油路312
は、同じくブーム13を介して車体11上に配設された
ポンプに繋がる供給油路に繋がっている。また、第三内
筒油路313および第四内筒油路314は、垂直ポスト
14に取り付けられてアーム15の水平旋回を行うため
の油圧モータに繋がれており、油圧モータの正転および
逆転(アーム15の左旋回および右旋回)のために用い
られる。
【0034】中筒32における第一中筒油路321は、
操作装置19のドレン油路に繋がっており、第二中筒油
路322は、操作装置19の供給油路に繋がっている。
また、第四中筒油路324は、詳細を後述する第四外筒
油路334に繋がっており、第六中筒油路326は、詳
細を後述する第六外筒油路336に繋がっている。
【0035】外筒33における第一外筒油路331に
は、サブブーム20のドレン油路が繋がっており、第二
外筒油路332には、ウインチ25の繰り出しを行うた
めのウインチ下げ油路が繋がっている。第三外筒油路3
33には、ウインチブラケット22の左旋回を行わせる
ためのウインチ左油路が繋がっており、第四外筒油路3
34には、ブーム部材23の起仰作動を行わせるための
ウインチ起仰油路が繋がっている。
【0036】第五外筒油路335には、ウインチブラケ
ット22を油圧モータによる駆動ではなく作業者の手に
よる水平旋回作動を行うための旋回ロック装置に伸びる
旋回ロック油路が繋がり、第六外筒油路336には、ウ
インチ25の巻き取りを行うためのウインチ上げ油路が
繋がっている。第七外筒油路337には、ウインチブラ
ケット22の右旋回を行わせるためのウインチ右油路が
繋がっており、第八外筒油路338には、ブーム部材2
3の倒伏作動を行わせるためのウインチ倒伏油路が繋が
っている。
【0037】ここで、各第一油路311,321,33
1の作動油の流れについて説明する。サブブーム20の
ドレン油路を流れてきた作動油(ドレン油)は、外筒第
一油路331の本体部331aを流れて外側環状溝33
1cに流入する。外側環状溝331cに流入した作動油
は連通孔321cを流れて内側環状溝321dに流入
し、連通孔311cを流れて第一内筒油路311の本体
部311aを流れる。そして、接続部311bに繋がれ
たドレン油路を流れて車体11上に配設されたタンクに
流れる。
【0038】また、操作装置19のドレン油路を流れて
きた作動油は、第一中筒油路321の本体部311aを
流れた後、連通孔321cを流れて内側環状溝321d
に流入して前記のドレン油と同様に本体部311aを流
れる。すなわち、上記のスイベルジョイント30におい
ては、最終的にタンクに流れるドレン油路に繋がる第一
外装油路331および第一中筒油路321は、連通孔3
21cにおいて合流する。従って、複数のドレン油路を
一本に合流させることができるため、スイベルジョイン
ト30におけるドレン油路の数を減少させることがで
き、スイベルジョイント30の高さを小さくすることが
できる。
【0039】次に、各第二油路312,322の作動油
の流れについて説明する。ブーム13を介して車体11
上に配設されたポンプに繋がる供給油路は内筒第二油路
312に繋がっており、ポンプから供給される作動油
は、内筒第二油路312の本体部312aを流れる。そ
して、連通孔312cを流れて内側環状溝322dに流
入し、連通孔322cを流れて中筒第二油路322の本
体部322aを流れ、操作装置19へ流れる。
【0040】なお、スイベルジョイント30において
は、ポンプから供給される作動油を内筒第二油路312
(操作装置19)にのみ供給するように構成した場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限られるものではな
い。例えば、前記のドレン油路と同様に連通孔を中筒3
2の外周面32cに開孔するように形成し、ポンプから
供給される作動油を外筒33に形成された外筒油路にも
供給可能な構成としてもよい。
【0041】例えば、ポンプから供給される作動油を第
八外筒油路338にも流すようにする場合には、外側環
状溝338cに繋がる連通孔322c′を形成し、環状
溝338cに第八外筒油路338を繋げるように形成す
ればよい。
【0042】次に、図2に示されている各第四油路32
4,334の作動油の流れについて説明する。前記のよ
うに、第四油路324,334は、ブーム部材23の起
仰作動を行わせるための作動油の供給を行うための油路
である。従って、操作装置19から供給された作動油
は、第四中筒油路324の本体部324aを流れ、連通
孔324cを通って外側環状溝334cに流れた後、第
四外筒油路334に流れる。
【0043】また、各第六油路326,336において
は、操作装置19から供給された作動油は、第六中筒油
路326の本体部326aを流れ、連通孔326cを通
って外側環状溝336cに流れた後、第6外筒油路33
6に流れ、ウインチ25の巻き取りが行われる。
【0044】以上のように、スイベルジョイント30に
おいては、垂直ポスト14に対するアーム15(作業台
16)およびサブブーム20の相対旋回を許容すること
ができる。また、垂直ポスト14部においてアーム15
やサブブーム20から伸びて合流するドレン油路や、垂
直ポスト14部においてアーム15やサブブーム20へ
分岐する供給油路を、互いに連通している内筒油路31
1,中筒油路321および外筒油路331に接続するこ
とにより、ブーム13において1本にまとめることが可
能な油路(ドレン油路、供給油路)の分岐・合流をスイ
ベルジョイント30において行うことができる。
【0045】なお、上記のスイベルジョイント30にお
いては、請求の範囲に記載の内側環状溝を中筒32の内
周面32bに形成された内側環状溝321d,322d
…とした場合について説明したが、内側環状溝は必ずし
も中筒32の内周面32bに形成する必要はなく、内筒
31の外周面31bにも形成したり内筒31の外周面3
1bにのみ形成するようにしてもよい。
【0046】また、スイベルジョイント30において
は、請求の範囲に記載の外側環状溝を外筒33の内周面
33bに形成された外側環状溝331c,332c…と
した場合について説明したが、外側環状溝は必ずしも外
筒33の内周面33bに形成する必要はなく、中筒32
の外周面32cにも形成したり中筒32の外周面32c
にのみ形成するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明のスイベルジョイ
ントは、内層流路が形成された内層部材、中筒流路が形
成された中筒および外筒流路が形成された外筒とから三
層に形成されている。従って、内層部材に対して中筒お
よび外筒を異なる旋回角度で旋回させたり、異なる旋回
方向に旋回させることができるため、複数の旋回対象物
に作動油等の流体の供給を行うことができる。
【0048】そして、少なくとも一本の中筒流路が、い
ずれかの内側環状溝およびいずれかの外側環状溝を介し
て内層流路および外筒流路と連通している。これによ
り、内層流路および外筒流路と連通する中筒流路を介し
て(中筒の流路を共通化して)内層流路と外筒流路とを
連通させることができる。このため、内筒の流路を共通
化した流路においては、内層流路に対して中筒流路およ
び外筒流路を分岐・合流させたり、外筒流路に対して中
筒流路および内層流路を分岐・合流させたり、中筒流路
に対して外筒流路および内層流路を分岐・合流させたり
することができるため、スイベルジョイントに形成する
流路の数を少なくすることができる。
【0049】従って、本発明に係るスイベルジョイント
は、上下方向の長さ(高さ)を低くすることができると
ともに、外径を小さく形成することができる。また、流
路の数を少なくすることができるため、送油ホース等の
配管類を分岐・合流させるためのアダプタや、スイベル
ジョイントと流路の接続を行うアダプタや送油ホース等
の配管類を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイベルジョイントの断面図であ
る。
【図2】上記スイベルジョイントの断面図である。
【図3】上記スイベルジョイントを備えた高所作業車の
側面図である。
【符号の説明】
10 高所作業車 11 車体 13 ブーム 15 アーム 16 作業台 19 操作装置 20 サブブーム 30 スイベルジョイント 31 内筒(内層部材) 32 中筒 33 外筒 311,312… 内筒油路(内層流路) 321,322… 中筒油路(中筒流路) 331,332… 外筒油路(外筒流路) 321d,322d… 内側環状溝 331c,332c… 外側環状溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に伸びて円柱状もしくは円筒状
    に形成された内層部材と、上下方向に伸びて形成され、
    前記内層部材の外周に挿入嵌合されて前記内層部材に対
    して同軸上で回転自在な中筒と、上下方向に伸びて形成
    され、前記中層部材の外周に挿入嵌合されて前記中筒に
    対して同軸上で回転自在な外筒とからなり、 前記内層部材の外周面および前記中筒の内周面の少なく
    とも一方の面には、円周方向に沿って複数の内側環状溝
    が形成され、 前記中筒の外周面および前記外筒の内周面の少なくとも
    一方の面には、円周方向に沿って複数の外側環状溝が形
    成され、 前記内層部材には、一端が前記内側環状溝に選択的に連
    通するとともに他端が前記内層部材の上下端部側におい
    て外方に開孔し、前記内層部材中に前記内層部材の軸線
    方向に伸びて穿孔された複数の内層流路が形成され、 前記中筒には、一端が前記内側環状溝および前記外側環
    状溝に選択的に連通するとともに他端が前記中筒の上下
    端部側において外方に開孔し、前記中筒の壁体中に前記
    中筒の軸線方向に伸びて穿孔された複数の中筒流路が形
    成され、 前記外筒には、一端が前記外側環状溝に選択的に連通す
    るとともに他端が前記外筒の外周面において外方に開孔
    し、前記外筒の壁体を貫通して前記外筒の軸線方向と直
    角な方向に伸びて穿孔された複数の外筒流路が形成さ
    れ、 前記複数の中筒流路のうち少なくとも一本の中筒流路
    が、いずれかの内側環状溝およびいずれかの外側環状溝
    に連通して形成されていることを特徴とするスイベルジ
    ョイント。
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