JPH10331460A - トランクルーム建造物 - Google Patents

トランクルーム建造物

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JPH10331460A
JPH10331460A JP14546597A JP14546597A JPH10331460A JP H10331460 A JPH10331460 A JP H10331460A JP 14546597 A JP14546597 A JP 14546597A JP 14546597 A JP14546597 A JP 14546597A JP H10331460 A JPH10331460 A JP H10331460A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】都市部においても建築でき、一般ユーザであっ
ても自由に利用することができ、トランクルームのある
建造物内における物品の運搬が容易で、使い勝手の良い
多数のトランクルームを多数階に亘って持つトランクル
ーム建造物を提供する。 【解決手段】物品を収納する、複数のトランクルーム
と、この複数のトランクルームに物品を運搬するための
連絡通路とを有する階層を複数階備えた複数階建の建造
物と、複数階の連絡通路を接続するエレベータと、少な
くとも1つの階層に設けられ、連絡通路を建造物の外部
に連絡する出入口と、連絡通路に設置された物品の移送
手段とを具備することにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、企業の書類、磁気
テープや磁気ディスク、書籍や家財道具までの様々な物
品を収納、保管するためのトランクルーム専用の階層を
多数階に亘って有するトランクルーム建造物に関する。
【0002】
【従来の技術】比較的中小型の物品、例えば企業や個人
の書類や磁気テープや書籍から使わない家具、衣類や季
節商品等の家財道具などまでを収納する収納庫としてト
ランクルームが人気を集めている。例えば、いわゆる分
譲マンションなどの集合住宅において、今直ちに必要で
はない家財道具などを収納するためのトランクルーム
が、住宅の付加価値を付けるために、特定の階などに集
約して設けられている。
【0003】一方、大都市の狭い住宅事情や、海外赴任
の増加や、企業において保管すべき事務書類や磁気テー
プや磁気ディスクや光ディスク等の記憶媒体等の急増と
事務所経費の高騰や、高価品の普及による盗難予防など
のために、倉庫業の一種としてトランクルームサービス
が注目を集めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、集合住宅の
特定の階などに設けられるトランクルームは、住宅に並
設されているため、ユーザは利用しやすいが、トランク
ルームに収納する物品は、住宅に居住する個人が出し入
れするのが前提であり、個人が手で運搬可能な物品に限
られており、トランクルームへの物品の運搬の利便性に
ついては何ら考慮されていないという問題があった。
【0005】一方、倉庫業の一環として行われているト
ランクルームサービスでは、その採算性からトランクル
ームが設置される場所が、遠隔地や過疎地などであり、
一般のユーザ自身がトランクルームまで物品を運搬して
収納したり、あるいはトランクルームから物品を取り出
して運搬するのは大変であるため、トランクルームサー
ビス業者やその委託業者がユーザの物品を適宜集配し、
業者自身がトランクルームへの物品の収納やトランクル
ームからの物品の取り出しを行っている。このため、一
般ユーザによるトランクルームへの出し入れが前提にさ
れておらず、トランクルームのある建物内における物品
の運搬には業者専用の高価な運搬装置が用いられること
が多く、一般ユーザが簡便かつ自由に使うことができる
ものでもないし、一般ユーザにとって必ずしも使い勝手
がよいものでもないという問題があった。
【0006】また、このような運搬装置を一般ユーザの
利用に供するためには、利用コストが高くなるため、ト
ランクルーム自体の利用コストが上昇してしまうという
問題もあった。また、多数のトランクルームを設置した
通路に従来の業者専用の運搬手段を不特定多数のユーザ
が利用可能な物品の移送手段として固定的に設置するこ
とは、設置コストもかかるし、移送手段のメンテナンス
が必要となるため、トランクルーム自体の利用コストが
上昇してしまうという問題もあった。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、都市部においても建築でき、一般ユーザであっ
ても自由に利用ができ、トランクルームのある建造物内
における物品の運搬が容易で、使い勝手の良い多数のト
ランクルームを多数階に亘って持つトランクルーム建造
物を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、物品を収納する、複数のトランクルーム
と、この複数のトランクルームに前記物品を運搬するた
めの連絡通路とを有する階層を複数階備えた複数階建の
建造物であって、さらに、複数階の連絡通路を接続する
エレベータと、少なくとも1つの階層に設けられ、前記
連絡通路を前記建造物の外部に連絡する出入口と、前記
連絡通路に設置された前記物品の移送手段とを具備する
ことを特徴とするトランクルーム建造物を提供するもの
である。
【0009】ここで、前記移送手段は、前記連絡通路に
沿って設置されるのが好ましい。また、前記移送手段
は、前記連絡通路に沿って設置された移送手段と、この
移送手段と前記トランクルームの入口との間にも設置さ
れるのが好ましい。また、前記移送手段は、さらに前記
エレベータの床面にも設置されるのが好ましい。また、
前記移送手段は、前記連絡通路の路面またはこの路面お
よび前記エレベータの床面に設けられた凹部に所定間隔
離間して埋設される正逆両方向に従動回転可能なロー
ラ、コロまたは球であり、これらのローラ、コロまたは
球は、その頂部が前記連絡通路の路面より突出してなる
のが好ましい。
【0010】また、前記移送手段は、前記連絡通路の路
面またはこの路面および前記エレベータの床面に設けら
れた凹部に所定間隔で格子状もしくは千鳥状に埋設され
る任意の方向に従動回転可能な球であり、これらの球の
頂部は、前記連絡通路の路面より突出するものであるの
が好ましい。また、前記外部出入口は、1階に設けら
れ、この1階の前記連絡通路は、エレベータの出入口お
よび前記外部出入口に連絡するのが好ましい。また、前
記複数のトランクルームは、前記連絡通路の両側に配列
されるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るトランクルーム建造
物を添付の図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明
する。
【0012】図1は、本発明のトランクルーム建造物の
1階部分の一実施例の平面模式図であり、図2は、本発
明のトランクルーム建造物の2階〜6階部分の一実施例
の平面模式図である。なお、図1および図2に示す実施
例は、地上6階建のトランクルーム建造物であるが、本
発明はこれに限定されず、何階建であってもよいし、ま
た、地下に1階層もしくは複数階層を有する建造物であ
ってもよい。
【0013】本発明のトランクルーム建造物10は、基
本的に倉庫として建造することができ、人が居住するこ
とや人が常駐することを前提としていないので、住宅や
事務所用ビルなどを建築するのに不向きな土地、例えば
住宅やビルなどには狭い土地や住宅やビルなどには環境
が良くない土地や土地の形状が住宅やビルなどに向かな
い細い土地や屈曲した土地などであっても、好適に建造
することができる。このような土地は、地価的にも近辺
の相場よりも安いため、また、本発明のトランクルーム
建造物は、住宅や事務所用ビルなどと異なり、水回りの
設備が不要もしくは極めて簡単にできるので、その点か
らも建築コストを低減できるため、利用コストを低減で
きることから、都市部もしくはその近郊であっても、本
発明のトランクルーム建造物によってトランクルームサ
ービス業を容易に採算に乗せることができる。このた
め、本発明のトランクルーム建造物によって、上述した
ような住宅や事務所用ビルなどに不向きな土地も有効利
用することができる。
【0014】図1に示すように、本発明のトランクルー
ム建造物10の1階層部分10aは、ユーザが荷物(物
品)を運搬しつつ通行可能な細長い廊下である連絡通路
12と、この連絡通路12の両側に複数、図示例では一
方の側に8室、他方の側に7室のトランクルーム14
と、連絡通路12の一方の側に設けられるエレベータホ
ール15に設置されるエレベータ16と、連絡通路12
の一方の側に設けられた、トランクルーム建造物10の
外部に連通する出入口18と、連絡通路12の略中央に
連絡通路12に沿って設置された移送手段20とを具備
する。図示例においては、この他、この1階部分には、
建物の内部に連絡通路12に面して一方の側にトイレ2
2が、他方の側に倉庫23がそれぞれ設置されており、
建物の外部には各階層を連絡する非常階段24が設置さ
れている。
【0015】図2に示す2階以上の階層10bは、1階
部分の階層10aと、トイレ22および倉庫23も、そ
れぞれ1つのトランクルーム14となり、外部への出入
口18が外部への非常出入口26となり、この各階層1
0bの非常出入口26と非常階段24とを連絡する非常
通路28が設けられている点を除いて、全く同一の構成
を有している。従って、図2においては、図1と同一の
構成要素には同一の番号を付し、その説明は省略する。
【0016】なお、本発明では、各階層10aおよび1
0bにおいて連絡通路12の中央に沿って設けられた細
長い移送手段20と各トランクルーム14の排出入口1
4aおよびエレベータ16の出入口16aとの間の連絡
通路12の路面にも短い移送手段を設置してもよい。さ
らに、本発明においては、エレベータ16の床面にも短
い移送手段を設けてもよい。
【0017】トランクルーム14は、企業の事務書類
や、磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒
体(メディア)や、書籍や、使わない家具、衣類等の家
財道具や季節商品などを収納するためのもので、収納の
対象とする物品に応じて形状、寸法を適宜選択すればよ
い。例えば、図示例の場合には、トランクルーム14の
形状として間口150cm×奥行き230cm×高さ2
85cmが挙げられるが、本発明はこれに限定されない
ことはいうまでもない。
【0018】連絡通路12は、ユーザが物品(荷物)を
運搬しながら通行するためのもので、図示例では幅15
0cm×長さ1370cm×高さ285cmの寸法、形
状を有するものであるが、ユーザがトランクルーム14
に収納する物品を運搬しつつ通行できる幅があればよ
く、本発明では、その寸法や形状は特に制限されない。
また、本発明では、連結通路12の平面形状も直線状の
廊下状の通路に限定されず、屈曲していてもよいし、湾
曲していてもよいし、放射状になっていてもよいし、本
発明のトランクルーム建造物10が建造される土地の形
状やトランクルーム建造物10自体の形状に合わせて最
も効率良くかつユーザの利便性良くトランクルーム14
を配置できる形状とするのが好ましい。
【0019】また、図示例では、複数(8室または9
室)のトランクルーム14を連結通路12の両側に配置
しているけれども、本発明はこれに限定されず、片側に
配置してもよいし、千鳥状に配置してもよいし、放射状
に配置されていてもよいが、土地やこれに合わせて建造
される本発明のトランクルーム建造物10の形状に合わ
せて、トランクルーム14を最も効率良く、かつユーザ
が利用しやすいように配置するのが好ましい。
【0020】エレベータ16は、トランクルーム14に
収納される物品をユーザとともに運搬するもので、所定
大きさ(容積)の通常のエレベータ、もしくは人荷用エ
レベータであればよく、図示例の場合、例えば6人乗用
通常のエレベータが用いられているが、本発明はこれに
限定されず、トランクルーム14の大きさ(容積)等に
応じて適宜選択すればよい。また、図示例においては、
エレベータ16は一基しか設置されていないが、本発明
はこれに限定されず、その数は、1階層当たりのトラン
クルーム14の数、階層10aと10bの数などに応
じ、ユーザへのサービスなども考慮して適宜決定すれば
よい。図示例では、エレベータ16の出口16aは連絡
通路12に設けられているが、本発明はこれに限定され
ず、例えば直接外部に連絡するようにしてもよいし、別
の外部出入口に連絡するようにしてもよい。
【0021】連絡通路12に設置される移送手段20
は、ユーザがトランクルーム14に収納する物品を運搬
する際に、ユーザ自身による物品の運搬を助け、容易な
ものとするために設置されるものである。本発明に用い
られる移送手段20は、設置コストやメンテナンスコス
トが廉価であれば、駆動装置を備えた自走式の搬送装置
でもよいが、設置コストおよびメンテナンスコストがト
ランクルーム14の利用コストに反映されることを考慮
すると、ユーザが物品自体もしくは物品を積載した台、
あるいは台車を押すもしくは引くことにより、これらの
運搬を容易にする従動式の搬送装置であるのが好まし
い。
【0022】なお、連結通路12は、ユーザが物品(荷
物)をトランクルーム14に収納した後やトランクルー
ム14に物品を取り出しに行く時などは、荷物を持たな
いで歩行する廊下でもあるので、このような時のユーザ
の歩行の妨げとならないように、図3(a)および
(b)に示すように、移送手段20は、連結通路12の
路面に埋設するのが好ましい。このようにして設置され
る移送手段20の一実施形態としてローラ式移送装置3
0の一実施例を図3(a)および(b)に示す。
【0023】図3(a)および(b)に示すローラ式移
送装置30は、多数の従動ローラ32を所定間隔で連続
して、連絡通路12の路面に設けられた凹部12aに埋
設してなるもので、所定間隔で配置される従動ローラ
と、このローラ32の回転軸32aの両端を回転可能に
支持するステー34,34と、ステー34,34を連結
するフレーム36とを有し、フレーム36はアンカーボ
ルトとナットなどの固定手段38によって連絡通路12
の凹部12aの底部に固定される。
【0024】ここで、従動ローラ32は、耐久性を考慮
すると金属製ローラ、例えばステンレス製ローラ等が好
ましいが、本発明はこれに限定されず、コストと耐久性
を考慮して適宜選択すればよい。また、従動ローラ32
の設置間隔やサイズ(ローラ半径と長さ)も特に制限的
ではなく、運搬する荷物や荷物を積載する台や台車に応
じて適宜選択すればよいが、従動ローラ32の頂部32
bが連絡通路12の路面12bから突出しているのが好
ましい。従動ローラ32の頂部32bの突出量も、運搬
される物品等の荷物や荷物を積載する台や台車が連絡通
路12の路面に接触して擦れ損傷することがなければ、
特に制限的ではないが、あまり突出量が多いとユーザの
歩行の妨げとなるので、好ましくは10cm以下、より
好ましくは1cm以上5cm以下とするのがよい。
【0025】図示例においては、移送手段20として、
従動ローラ32を用いるが、本発明はこれに限定される
わけではなく、従動ローラ32の代わりにコロを用いて
もよいし、従動ローラ32のような一体型ローラではな
い分割ローラを用いてもよいし、分割ローラの代わりに
1個以上の球を1本の軸で回転可能に支持し、これらを
所定間隔で配列してもよい。この時、1本の軸に回転可
能に支持される球は、1個であっても、2個以上であっ
てもよい。また、この1本の軸を回転軸としてこの回転
軸に球を固定して、球を回転させるようにしてもよい
し、1本の軸を回転軸として球をこの回転軸のまわりに
回転させるようにしてもよい。さらに、球の配置は、格
子状であっても、千鳥状であってもよく、特に限定され
ない。
【0026】上述した移送手段20は、正逆一方向に回
転するローラ、コロおよび球などを用いて、連絡通路1
2の長手方向に沿った方向への物品の移送を行うもので
あるが、本発明はこれに限定されず、任意の方向に物品
を移送可能な移送手段も本発明の移送手段として用いる
ことができる。このような移送手段20の一実施例形態
として球式移送装置40の一実施例を図4に示す。
【0027】同図に示す球式移送装置40は、連絡通路
12の短手方向の中央に長手方向に沿って路面に設けら
れた凹部12aに埋設され、図示しないアンカーボルト
などの固定手段によって固定される。この移送装置40
は、任意の方向に回転可能な球42を千鳥状に2個また
は1個配置するもので、球42を任意の方向に回転自在
に支持する支持受台44と、支持受台44を内部に持つ
筐体46と、球42を外部に突出させるための穴48a
が球42に対応して穿孔された筐体46をカバーするた
めの蓋体48とを有する。
【0028】なお、図示例の移送装置40は、任意の方
向に回転可能な球42を千鳥状に配列してなるものであ
るが、本発明はこれに限定されず、球の間隔および個数
ならびに千鳥状か格子状かなどの配列方法は、トランク
ルーム14への収納のために運搬される物品や物品など
の荷物を積載する台や台車等に応じて適宜選択すればよ
い。また、本発明においては、球42を支持受台44で
任意の方向に回転させる方法も特に制限的ではなく、ど
のような方法であってもよいし、支持受台44の構造も
どのようなものであってもよい。
【0029】ここで、図4に示す球式移送装置40にお
いて、球42を任意の方向に回転可能に支持する支持受
台44の支持構造一例の詳細を断面図として図5(a)
に示す。図5(a)に示すように、球42は、支持受台
44の球状凹部44aに嵌入され、蓋体48の穴48a
から球42の頂部が突出するよう構成される。ここで球
状凹部44aの曲率半径は球42の半径より大きく、蓋
体48の穴48aの半径は球42の半径より小さくなっ
ている。
【0030】従って、蓋体48が筐体46に取り付けら
れていなければ、球42を球状凹部44aに出し入れす
ることは容易であるが、蓋体48が取り付けられた状態
では、球42は、蓋体48やその穴48aに接触するこ
となく、球状凹部44a内を任意の方向に回転できる
が、球状凹部44aから外に出ないようにすることがで
きる。なお、球42および球状凹部44aならびに蓋体
48の穴48aの寸法は、上述した関係を満足するもの
であれば、特に制限的ではなく、適宜選択可能である。
【0031】なお、図5(a)に示すように球42を支
持受台44に直接支持させるのではなく、図5(b)に
示すように少なくとも3個の小球50を介在させて球4
2を任意の方向に回転可能に支持受台44に支持させる
ように構成してもよい。この例では、球状凹部44aの
外周に少なくとも3個の小球50をそれぞれ回転可能に
支持する球状凹部または断面球状のリング状凹部44b
が設けられ、これらの球状もしくはリング状凹部44b
に少なくとも3個の小球50を嵌入させ、これらの小球
50によって球42を任意の方向に支持することができ
る。
【0032】ここで、小球50の数は、3個以上であれ
ば球42を安定して任意の方向に回転可能に支持できる
ので、何個であってもよいし、小球50の半径も球42
を回転可能に安定支持できれば特に制限されない。また
球状凹部44aの形状も、特に制限的ではないし、球状
もしくはリング状凹部44bの寸法も、その曲率半径が
小球50の半径より大きく、小球50を任意の方向に回
転可能に支持できればどのような寸法、形状であっても
よい。この例においても、図4および図5(a)に示す
例と同様に蓋体48の穴48aの半径は、球42の頂部
を接触することなく突出させることができ、球42の半
径より小さいのはもちろんである。
【0033】図4、図5(a)および(b)に示す例に
おいても、図3(a)および(b)に示す例と同様に、
球42の頂部は連絡通路12の路面より、所定量突出す
るのがよく、その突出量も上述した図3(a)および
(b)に示す場合と同様とすることができる。しかし、
本発明においては、すなわち図3(a)、(b)、図
4、図5(a)および(b)に示す例においても、物品
を直接移送手段20に載せて運搬するのではなく、予め
取り付けられたもしくは所定の専用台や専用台車に載
せ、専用台や専用台車を移送手段20に載せて運搬する
のであれば、移送手段20の頂部は連絡通路12の路面
と同じ高さもしくは逆に凹んでいてもよい。もちろん、
この場合には、専用台や専用台車の裏面が連絡通路12
の路面に接触しないように構成することはもちろんであ
る。
【0034】図示例においては、連結通路12のほぼ中
央に1列の移送手段20を設置しているが、本発明はこ
れに限定されず、連絡通路12の路面のどこに設置して
もよい。また、本発明に用いられる移送手段20の数も
1列に限定されず、何列でもよく、例えば、ユーザが連
絡通路12の中央を歩行できるように、連絡通路12の
両側に2列の好ましくは小型の移送手段を設置するよう
にしてもよい。
【0035】なお、専用台車を用いる場合には、移送手
段20として連絡通路12に埋設されたレールを用いる
こともできる。このようなレールとしては、専用台車の
車輪を単にその上に載置するものの他、専用台車の車輪
を嵌挿することのできるコの字型のレールを用いてもよ
い。
【0036】本発明に係るトランクルーム建造物は、基
本的に以上のように構成されるが、本発明はこれに限定
されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて、種々の改良や設計の変更が可能なことはもちろ
んである。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
住宅や事務所用ビルの用地としては不向きな土地であっ
ても建築することができるため、都市部であっても建築
可能であり、また、管理者を常駐させる必要がなく、一
般ユーザであっても自由に利用でき、建物内の物品の運
搬が容易で、使い勝手の良いトランクルームを提供でき
るという効果を奏する。従って、本発明のトランクルー
ム建造物は産業上の利用性が高く、その効果は大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るトランクルーム建造物の1階部
分の一実施例の平面模式図である。
【図2】 本発明に係るトランクルーム建造物の2階以
上の部分の一実施例の平面模式図である。
【図3】 (a)は、本発明のトランクルーム建造物に
設置された移送手段の一実施例の断面模式図であり、
(b)はその平面模式図である。
【図4】 本発明のトランクルーム建造物に設置された
移送手段の別の実施例の斜視模式図である。
【図5】 (a)は、図4に示す移送手段の構造の一実
施例の詳細を示す拡大断面模式図であり、(b)はその
別の実施例の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 トランクルーム建造物 10a 1階層部分 10b 2階層以上の部分 12 連絡通路 12a 凹部 12b 路面 14 トランクルーム 16 エレベータ 16a エレベータの出入口 18 出入口 20 移送手段 30 ローラ式移送装置 32 ローラ 32a 回転軸 32b 頂部 34 ステー 36 フレーム 38 固定手段 40 球式移送装置 42 球 44 支持受台 44a 球状凹部 44b 球状(リング状)凹部 46 筐体 48 蓋体 48a 穴 50 小球

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物品を収納する、複数のトランクルーム
    と、この複数のトランクルームに前記物品を運搬するた
    めの連絡通路とを有する階層を複数階備えた複数階建の
    建造物であって、 さらに、複数階の連絡通路を接続するエレベータと、 少なくとも1つの階層に設けられ、前記連絡通路を前記
    建造物の外部に連絡する出入口と、 前記連絡通路に設置された前記物品の移送手段とを具備
    することを特徴とするトランクルーム建造物。
  2. 【請求項2】前記移送手段は、前記連絡通路に沿って設
    置される請求項1に記載のトランクルーム建造物。
  3. 【請求項3】前記移送手段は、前記連絡通路に沿って設
    置された移送手段と、この移送手段と前記トランクルー
    ムの入口との間にも設置される請求項2に記載のトラン
    クルーム建造物。
  4. 【請求項4】前記移送手段は、さらに前記エレベータの
    床面にも設置される請求項1〜3のいずれかに記載のト
    ランクルーム建造物。
  5. 【請求項5】前記移送手段は、前記連絡通路の路面また
    はこの路面および前記エレベータの床面に設けられた凹
    部に所定間隔離間して埋設される正逆両方向に従動回転
    可能なローラ、コロまたは球であり、これらのローラ、
    コロまたは球は、その頂部が前記連絡通路の路面より突
    出してなる請求項1〜4のいずれかに記載のトランクル
    ーム建造物。
  6. 【請求項6】前記移送手段は、前記連絡通路の路面また
    はこの路面および前記エレベータの床面に設けられた凹
    部に所定間隔で格子状もしくは千鳥状に埋設される任意
    の方向に従動回転可能な球であり、これらの球の頂部
    は、前記連絡通路の路面より突出するものである請求項
    1〜4のいずれかに記載のトランクルーム建造物。
  7. 【請求項7】前記外部出入口は、1階に設けられ、この
    1階の前記連絡通路は、エレベータの出入口および前記
    外部出入口に連絡する請求項1〜6のいずれかに記載の
    トランクルーム建造物。
  8. 【請求項8】前記複数のトランクルームは、前記連絡通
    路の両側に配列される請求項1〜7のいずれかに記載の
    トランクルーム建造物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106528A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Hitachi Plant Technologies Ltd 階層入出庫式ストッカ装置
JP2012215032A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Misawa Homes Co Ltd 建物

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