JP3438591B2 - 乗客収容施設 - Google Patents

乗客収容施設

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JP3438591B2 JP17149398A JP17149398A JP3438591B2 JP 3438591 B2 JP3438591 B2 JP 3438591B2 JP 17149398 A JP17149398 A JP 17149398A JP 17149398 A JP17149398 A JP 17149398A JP 3438591 B2 JP3438591 B2 JP 3438591B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗客収容施設、特
に、鉄骨構造の搬送棟に設けられたレールを有し、この
レールに沿って複数のワゴンが移動できるようにした乗
客収容施設に関する。
【0002】
【従来の技術】内部に宿泊設備や食事設備等の設備を有
する客収容施設として、ホテルやレストランがある。ホ
テルには、共用設備としてのロビーや廊下と、専用設備
としての客室が設けられている。また、レストランに
は、共用設備としての厨房や通路と、専用設備としての
食卓を含む設備等が設けられている。
【0003】一方、この種のホテル、とくにリゾートホ
テルには屋内や屋外に共用設備として各種の娯楽設備が
分散して設けられている。たとえば屋外にはプールや専
用ビーチやテニスコート等の娯楽設備が、屋内にはアス
レチックジムや温水プールや大浴場等の娯楽設備が設け
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の客収容施設
では、いずれも専用設備や共用設備が占める空間の大き
さが主に設計時に決定され、これらの変更を容易に行え
ない。従って、シーズンやイベントの有無等により客数
が変動しても、専用設備を増減できない。このため、客
数の変動への対応が困難であり、無駄に専用設備を稼働
させなければならない。
【0005】これを防止するために、個別の客室を平面
的に移動可能な構成とし、客数の変動に応じて客室の数
を増減する構成が考えられるが、平面的に客室を配置す
ると客室の占有面積が大きくなり、土地を有効に利用で
きない。一方、施設の内部や外部に分散して設けられた
共用設備(娯楽設備)を利用する場合、従来は、その設
備まで客が徒歩またはカート等の移動手段を利用して出
向く必要があり、共用設備の利便性が損なわれている。
【0006】本発明の目的は、客数の変動に対応して効
率よく稼働できるようにすることにある。本発明の別の
目的は、狭いスペースにも配置でき、効率よく土地を利
用できるようにすることにある。本発明の別の目的は、
共用設備の利便性を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る乗客収容施
設は、鉄骨構造の搬送棟と、搬送棟内で上下にわたり設
けられた第1レールと、内部に乗客を収容可能であり
レールに沿って移動する複数のワゴンと、第1レール
の途中に設けられワゴンの第1レールからの離脱及び
1レールへの乗り入れを行うための第2レールとを備え
ている。
【0008】この施設では、乗客を収容するワゴンが
送棟に設けられた第1レールに沿って上下に移動する。
ここでは、客数に応じて効率よく施設を稼働できる。ま
た、狭いスペースで施設を実現でき、効率よく土地を利
用できる。また、第2レールによりワゴンを搬送棟内の
第1レールから離脱させ、ワゴンを別の娯楽設備に移
動させることにより、第1レール上でワゴンが停滞しに
くくなるとともに、ワゴンを搬送棟の第1レールとは別
のルートで移動させることができる。
【0009】ゴンには宿泊設備を設けてもよい。この
場合、内部での宿泊が可能になり、長時間の滞在が可能
である。
【0010】ワゴンには食事設備を設けてもよい。この
場合、内部での食事が可能になり、高所からの景色を楽
しみながら快適に食事ができる。ワゴンには音響および
/または映像設備を設けてもよい。この場合、内部で音
楽や映像を楽しむことができ、より快適に時間を過ごせ
る。第1レールから分岐して設けられるとともに第1レ
ールに合流するように設けられ、ワゴンが移動する第3
レールをさらに備えてもよい。この場合、第3レール
沿ってテニスコートやプール等の外部の娯楽施設を配置
すれば、それらの利便性が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕 図1において、本発明の一実施形態による乗客収容施設
であるリゾートホテル1は、立体構造物である本館2
と、本館2内に上下にわたり設けられた立体軌道3と、
立体軌道3に接続され、本館2外に延び本館2外の施設
に案内するための案内軌道4と、立体軌道3および案内
軌道4を走行可能なワゴン5と、本館2の外部に設けら
れた娯楽施設としてのプール6と、案内軌道4の途中に
設けられた乗降ステーション7とを備えている。
【0012】本館2は、鉄骨ALC構造の建屋棟10
と、建屋棟10の外壁に配置された鉄骨構造の搬送棟1
1とを有している。搬送棟11には、立体軌道3が取り
付けられている。また、建屋棟10の1階から3階部分
には大浴場や個室浴場を含む浴場や各種ゲーム機を配置
したゲーム場等の娯楽設備12が設けられている。ま
た、建屋棟11の4階以上には展望室13が設けられて
いる。
【0013】立体軌道3は、搬送棟11内の水平鉄骨部
材15に取付フレーム16(図3)を介して取り付けら
れた角パイプからなる1対のレール20と、各レール2
0の一面にそれぞれ取り付けられたラック21(図3)
とを有している。立体軌道3は、図2に示すように、搬
送棟11内で立ち上がり、最上階からヘアピン状に屈曲
して下方に下りている。また、一方のレール20の内側
にはワゴン5に電源を供給するための3本の電源供給線
22(図8)が張架されている。
【0014】立体軌道3の各階の水平部分には、図3に
示すように、各階の建屋棟10の展望室13や娯楽設備
12へ行くための案内軌道を兼ねた迂回軌道25が設け
られている。迂回軌道25は、立体軌道3との間で乗換
を行うための両端に配置された1対のポイント部26
(図3では左端のみ図示)と、1対のポイント部26間
に配置された固定部27とを有している。ポイント部
26は、1台のワゴン5の長さより長い2対4本のレー
ル30と、レール30の一面にそれぞれ取り付けられた
ラック31と、4本のレール30を支持してレール並設
方向に移動させる移動フレーム32とを有している。移
動フレーム32は、図示しない駆動手段により立体軌道
3と迂回軌道25との間隔分レール30を矢印A方向に
往復移動させる。固定部は、レール30に連続するよう
に配置された1対のレール35と、ラック36とを有し
ている。レール35は、取付フレーム16を介して搬送
棟11の水平鉄骨部材15に取り付けられている。
【0015】迂回軌道25に面して、建屋棟10内の展
望室13や娯楽設備12にワゴン5を出し入れするため
の1対のアーム40を有する着脱装置41が設けられて
いる。着脱装置41は、図示しない駆動装置によりアー
ム40を図4に実線で示す搬入位置と2点鎖線で示す搬
出位置とに前後および上下に移動して、ワゴン5を迂回
軌道25と建屋棟10との間で出し入れする。このよう
な迂回軌道25を設け、迂回軌道25に沿って娯楽設備
12や展望室13を配置することにより立体軌道3でワ
ゴン5が停滞しにくくなる。
【0016】案内軌道4は、立体軌道3と同様な構成で
あり、1対のレールとラックとを有する循環構造の軌道
である。案内軌道4は、搬送棟11内で立体軌道3と分
岐合流している。案内軌道4は、地上に立設された支持
脚28により適当な間隔で支持されている。案内軌道4
に面して娯楽設備としてのプール6と、乗降ステーショ
ン7とが配置されている。プール6には、案内軌道4か
ら分岐して多数のワゴン5を収容可能な駐車部50が、
乗降ステーション7には、案内軌道4から分岐して多数
のワゴン5を収容およびメンテナンス可能な車庫部が
れぞれ設けられている。乗降ステーション7では、ワゴ
ン5に乗降する人のための入場券や食事等を販売する店
舗部と、ワゴン5への給水やワゴン5内に設けられたト
イレ等からの下水を処理する上下水処理部とが設けられ
ている。
【0017】ワゴン5は、図4および図5に示すよう
に、客室であるワゴン本体55と、ワゴン本体55を着
脱可能に支持して走行するワゴン走行部56とを有して
いる。ワゴン本体55の内部は、図6に示すように、1
DKの空間である。ワゴン本体55の内部には、宿泊設
備としてのソファベッド5やシャワー付トイレ57
と、食事設備としての椅子付食卓58や流し台59と、
音響/映像設備としてのビデオ鑑賞機能およびカラオケ
機能付テレビジョン60とが備えられている。さらに、
ワゴン本体55の内部には、自動操縦を行うための入場
券の読み取り機や手動操作ボタンが取り付けられてい
る。また、ワゴン本体55の下部には、図5に示すよう
に、下水タンク61と給水タンク62とが設けられてい
るとともに、上部には空調設備63が設けられている。
この下水タンク61や給水タンク62に対して、前述し
たように乗降ステーション7で廃棄や給水が行われる。
さらに、ワゴン本体の上部両端には、吊り下げ用の凹溝
64が形成されている。
【0018】ワゴン走行部56は、図4および図5に示
すように、ワゴン本体55を吊下げ支持する支持体65
と、立体軌道3,案内軌道4および迂回軌道25上を走
行する走行体66とを有している。支持体65は、ワゴ
ン支持フレーム70と、ワゴン支持フレーム70の4隅
に配置されたワゴン係止部71と、ワゴン支持フレーム
70を走行体66に対して回転自在に支持するフレーム
支持部72とを有している。ワゴン係止部71は、ワゴ
ン本体55の凹溝64に係合する部材であり、ワゴン支
持フレーム70の4隅において図5の実線で示した係止
位置と破線で示した解除位置とに移動可能である。通常
走行時にはワゴン係止部71は、係止位置に配置され、
着脱装置41でワゴン本体55とワゴン走行部56とを
着脱する際に解除位置に配置される。
【0019】走行体66は、図7および図8に示すよう
に、支持体65のフレーム支持部72が回転自在に支持
される支持軸75と、支持軸75の両端に取り付けられ
た動力部76と、動力部76を駆動するように支持軸7
5の両端に配置された減速機付の駆動モータ77とを有
している。駆動モータ77の出力軸には歯付プーリ78
が取り付けられている。
【0020】動力部76は、略三角形状の動力フレーム
80と、動力フレーム80の各頂点部に配置され、水平
軸回りに回転自在に支持された3つの縦ガイド車輪81
と、2つの縦ガイド車輪81の間に配置され、動力フレ
ーム80に回転自在に支持されたピニオン軸82と、縦
ガイド車輪81と直交する軸回りに回転自在に支持され
た2つの横ガイド車輪83とを備えている。ピニオン軸
82の基端において歯付プーリ78の下方には、歯付プ
ーリ84が取り付けられおり、先端にはラック21,
31および案内軌道4のラックに噛合するピニオン85
が取り付けられている。歯付プーリ78,84には歯付
ベルト86が掛けられている。縦ガイド車輪81は、
方に配置された2つと下方に配置された1つとの間
ールの上下(左右)を挟持して転動する。横ガイド車輪
83は、レールの内面を転動してワゴン5の左右の振れ
を防止する。また、動力フレーム80には電源供給線2
2に接触可能な集電部材87が設けられている。集電部
材87は、動力フレーム80に配置された図示しない制
御盤とワゴン本体55とに接続されている。制御盤には
ワゴン走行部56を制御するためのコンピュータを含む
制御装置が組み込まれている。
【0021】このように構成されたリゾートホテル1で
は、入場者が乗降ステーション7で希望の設備の利用権
を含む入場券や食事等を購入し、食事を持ってワゴン5
内に乗り込むと、ワゴン5がピニオン85とラックとの
噛み合いによって走行し、購入された入場券に応じて自
動操縦されて希望の設備に向かう。たとえば、展望室1
3や大浴場を利用しかつ宿泊する場合には、ワゴン5
は、自動操縦されて案内移動4から立体軌道3に乗り入
れ、展望室13や大浴場の階に到着すると立体軌道3か
ら迂回軌道25に乗り入れ、所望の場所で着脱装置41
によってワゴン本体55が迂回軌道25にあるワゴン走
行部56から離脱される。そして、入場者がワゴン5か
ら降りた後、再度乗り込み所定の操作(たとえば、入場
券をその読み取り機に入れる)により、ワゴン本体55
が着脱装置41により迂回軌道25にあるワゴン走行部
56に装着され、次の設備に向かう。
【0022】なお、宿泊等で長時間停車する際には、た
とえば、迂回軌道25の所望の場所で手動操作ボタンを
操作してその場所に停止しておく。この停車中や移動中
に乗客は、食事を楽しんだり、カラオケやビデオを楽し
むことができる。また、展望室13を高所から外部の景
色を楽しめる。そして滞在が終了するとワゴン5は乗降
ステーション7に移動する。入場者は、乗降ステーショ
ン7で降りるとたとえば入場券で精算を行い外へ出る。
【0023】〔実施形態2〕 図9において、本発明の実施形態2による乗客収容施設
であるアミューズメントパーク1aは、乗客収容用のワ
ゴン5aをアミューズメントパーク1a内において循環
させるための循環機構8と、循環機構8の各場所に配置
された降車ステーション7aと、乗車ステーション7b
と、充電ステーション7cと、給排水ステーション7d
とを備えている。循環機構8は、主に、ワゴン5aが地
上を走る案内軌道4aと、空中で観覧車のように円を描
いて移動するための立体構造物を兼ねた立体軌道3aと
を有している。なお、前記各ステーション7a〜7d
は、案内軌道4aの途中に設けられている。
【0024】循環機構8は、図11に示すように、レー
ル20aとラックレール21aとから構成されている。
レール20aは地上に設けられた2本のレールである。
ラックレール21aは、図11に詳細に示すように、上
面にラック歯が形成されている。ラックレール21a
は、案内軌道4aの部分では地面から一定の高さで地面
に平行に延びており、立体軌道3a(図12)の部分で
は地上から上方に延びて1回転してさらに下方に下りる
ようになっている。
【0025】ワゴン5aは、図10に示すように、乗客
を搭乗させるためのワゴン本体55aと、ワゴン本体5
5aの側方に設けられたワゴン走行部56aとを備えて
いる。ワゴン本体55a内には、たとえばホテルの1室
のようにベッド,ソファー,椅子,トイレ,浴室,冷蔵
庫,テレビ,洗面所等の各種宿泊用設備が設けられてい
る。ワゴン本体55aの上部には、着脱自在な給電ユニ
ット90と給排水ユニット91とが設けられている。給
電ユニット90は主にバッテリーから構成されており、
ワゴン本体55a内の電気器具及びワゴン走行部56a
に電気を供給する。給排水ユニット91は、給水タン
ク、排水タンクを有しており、ワゴン本体55a内に給
水及びワゴン本体55aからの排水を行う。ワゴン本体
55aの下部には、レール20a上に載置された車輪1
6が設けられている。
【0026】ワゴン走行部56aは、主に、ワゴン本体
55aの側方に設けられたアーム93と、アーム93の
先端に設けられた支持部材94と、支持部材94からさ
らに側方に延びるピニオン96及びローラ97とを備え
ている。アーム93は、ワゴン本体55aに対して回動
自在であり、ワゴン本体55aに着脱自在である。ま
た、アーム93内には、ピニオン96を回転させるため
の駆動モータ(図示せず)が設けられている。この駆動
モータには、給電ユニット90から電気が供給される。
図11に示すように、ピニオン96はラックレール21
aの上面に形成されたラック歯と噛み合っている。さら
に、ローラ97は、ラックレール21aの平坦な下面に
当接している。このような状態で駆動モータが駆動され
ピニオン96が回転すると、ワゴン5aはラックレール
21aに沿って移動する。
【0027】次に、上述の実施例の動作について説明す
る。乗車ステーション7bに停車したワゴン5aに乗客
が搭乗すると、そこで種々のサービスが供給される。ワ
ゴン5aの図示しない駆動モータが回転すると、ワゴン
5aは循環機構に沿って移動を開始する。ワゴン5a
は、立体軌道3aに到達すると、ラックレール21aに
沿って上方に移動する。このとき、乗客は高い位置から
周囲の風景を楽しむことができる。また、ワゴン本体5
5aはワゴン走行部56aと回動自在であるので、ワゴ
ン本体55aの姿勢は変化しない。上方に達したワゴン
5aは下方に移動し、再び案内軌道4aを走行する。や
がて、ワゴン5aは降車ステーション7aに到達し、乗
客を降ろす。あるいは、乗客が乗車を続けることを望む
場合は停止せず、そのまま循環機構8を循環し続ける。
給電ユニット90の充電量が不足したワゴン5aは、充
電ステーション7cで停止する。そして、給電ユニット
90を充電するかまたは新しいものと交換する。このよ
うに、給電ユニット90が着脱可能であるため、ワゴン
本体55aに対する電気の供給が容易である。さらに、
給排水ユニット91の給水量が減るか又は排水タンクが
一杯になりかけたワゴン5aは、給排水ステーション7
dで停止する。給排水ステーション7dでは、給排水ユ
ニット91内の排水タンクの排水及び給水タンクへの給
水を行う。あるいは、給水ユニット91全体または各タ
ンクを交換する。これにより、給水タンクは満杯にな
り、排水タンクは空になる。このように、給排水ユニッ
ト91が着脱可能であるために、給排水処理が簡単に行
われる。
【0028】以上に述べたように、各ワゴン5aに給電
ユニット90及び給排水ユニット91が設けられている
ために、乗客はワゴン本体55a内で快適な空間を得ら
れる。すなわち、乗客はワゴン5aの走行中には外の風
景を楽しむことができ、一方でワゴン本体55a内での
快適なサービスを受けることができる。また、たとえば
夜間等にワゴン5aが循環機構8において停止している
場合には、各ワゴン5aはホテル施設として宿泊も可能
である。さらに、ワゴン5aのワゴン本体55aからワ
ゴン走行部56aを分離して、ワゴン本体55aを単独
のホテル施設として利用できる。
【0029】さらに、各ワゴン5aは、駆動モータを含
むワゴン走行部56aを有しているために、循環機構8
内であれば、案内軌道4aのみならず高い立体軌道3a
上を自走可能である。このため、従来の観覧車のように
観覧車そのものを駆動する大がかりな装置を必要とせず
に、乗客に対して高い所からの風景を楽しませることが
できる。
【0030】〔実施形態3〕 図1に示す実施形態3による乗客収容施設の循環機構
では、立体構造物である高い建物100と、斜め軌道3
bとを備えている。斜め軌道3bは、地上部分から建物
100の側壁に設けられたラックレール21Aと、建物
100の上方から地面に向かって下りる傾斜したラック
レール21Bとを備えている。このような構造におい
て、ワゴン5aは一旦建物100の上部まで上がり、そ
こから地面に向かって斜めに下りて行く。この降下する
際に、乗客は回りの風景を楽しむことができる。また、
ワゴン5aが斜めのラックレール21Bを上方に上がる
構成としてもよい。この場合も、ワゴン5aが自走する
ために、ワゴン5aを駆動するための大がかりな設備が
必要なくなる。
【0031】〔変形例〕 (a) 立体軌道3,3a及び斜め軌道3bを自走する
ためのワゴン走行部56aの構造については、前記実施
例に限定されない。 (b) 立体軌道については形状には限定されず、他の
様々な構造が可能である。 (c) 上記実施形態1では、本館内にのみ迂回軌道を
設け、本館内の設備への案内軌道と迂回軌道とを兼用し
たが、本館外のたとえば景観のよい場所に迂回軌道を設
けてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る乗客収容施設では、客数に
応じて効率よく施設を稼働できる。また、ワゴンが搬送
棟内の第1レールに沿って移動するので、狭いスペース
にも配置でき、効率よく土地を利用できる。また、第2
レールによりワゴンを第1レールから離脱させることに
より、第1レール上でワゴンが停滞しにくくなるととも
に、ワゴンを第1レールとは別のルートで移動させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による乗客収容施設の概略斜
視図。
【図2】その本館の正面図。
【図3】迂回軌道の平面部分図。
【図4】ワゴンおよび迂回軌道の正面図。
【図5】ワゴンの側面図。
【図6】ワゴン本体内部のレイアウトを示す平面図。
【図7】走行部の側面図。
【図8】走行部の正面部分図。
【図9】実施形態2による乗客収容施設の概略平面図。
【図10】そのワゴンの正面図。
【図11】ワゴンおよび循環機構の概略側面図。
【図12】立体軌道の側面図。
【図13】実施形態3における斜め軌道の概略側面図。
【符号の説明】
1 リゾートホテル 1a アミューズメントパーク 2 本館 3,3a 立体軌道 4,4a 案内軌道 5,5a ワゴン 6 プール 7 乗降ステーション

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨構造の搬送棟と、 前記搬送棟内で上下にわたり設けられた第1レールと、 内部に乗客を収容可能であり前記第1レールに沿って移
    動する複数のワゴンと、 前記第1レールの途中に設けられ、前記ワゴンの前記第
    1レールからの離脱及び前記第1レールへの乗り入れを
    行うための第2レールと、 を備えた乗客収容施設。
  2. 【請求項2】前記ワゴンには宿泊設備が設けられてい
    る、請求項1に記載の乗客収容施設。
  3. 【請求項3】前記ワゴンには食事設備が設けられてい
    る、請求項1又は2に記載の乗客収容施設。
  4. 【請求項4】前記ワゴンには音響および/または映像設
    備が設けられている、請求項1から3のいずれかに記載
    の乗客収容施設。
  5. 【請求項5】前記第1レールから分岐して設けられると
    ともに前記第1レールに合流するように設けられ、前記
    ワゴンが移動する第3レールをさらに備えた、請求項1
    から請求項のいずれかに記載の乗客収容施設。
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