JPH10330981A - 電解水又は殺菌水供給装置 - Google Patents

電解水又は殺菌水供給装置

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JPH10330981A
JPH10330981A JP9157946A JP15794697A JPH10330981A JP H10330981 A JPH10330981 A JP H10330981A JP 9157946 A JP9157946 A JP 9157946A JP 15794697 A JP15794697 A JP 15794697A JP H10330981 A JPH10330981 A JP H10330981A
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water
substance
amount
electrolyzed water
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Application number
JP9157946A
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English (en)
Inventor
Kazunori Sonoda
一徳 園田
Shoji Inokuchi
章二 井ノ口
Yasuhiro Kumamoto
保弘 熊本
Fumiki Akiyama
史樹 秋山
Junji Yonezawa
順治 米澤
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で使用目的に応じた適切な濃度及
び量の電解水を生成し、供給できる電解水供給装置を提
供する。 【解決手段】 電解用操作部36の生成設定スイッチを
操作することにより、次亜塩素酸の生成量を所望量に設
定できる。また、温度対応自動殺菌行程では、電解制御
装置34が浴室50内の温度をサーミスタにより検出
し、次亜塩素酸の経時的な消失度が温度により変化する
ことを考慮した上で、次亜塩素酸の適切な生成量及び濃
度を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解用原液を電気
分解して電解水を生成及び供給するための電解水供給装
置や、殺菌水を生成及び供給するための殺菌水供給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、飲用水として利用されるアルカリ
水、人体の肌を引きしめるための美容水として利用され
る弱酸性水、殺菌水として利用される次亜塩素酸含有水
等、水道水の電気分解により得られる電解水は、一般家
庭においても様々な形で利用されている。また、本願出
願人による特願平8−56708に記載されているよう
に、浴室の洗浄にpH5以下の酸性水を用いると、浴室
で発生する汚れ成分の一つである金属石鹸の除去に優れ
た効果がある。更にまた、本願出願人による国際出願P
CT/JP95/01650(国際公開番号WO96/
06237)に記載されているように、次亜塩素酸含有
水は便器の殺菌及び防汚に優れた効果を有する。このよ
うに、電解水は様々な目的で利用可能であり、その利用
範囲は今後ますます広まるものと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電解水の一つである次
亜塩素酸含有水により対象物を殺菌する場合を考える。
次亜塩素酸含有水を殺菌の対象物(例えば浴槽、便器
等)に吐出すると、その中の次亜塩素酸濃度は、次亜塩
素酸が空気中に散逸するため経時的に低下していく。こ
のような濃度の低下は、次亜塩素酸含有水の温度が高け
れば高いほど速く進む。従って、同一の濃度及び量の次
亜塩素酸含有水を同一の殺菌対象に作用させた場合であ
っても、雰囲気温度等によって殺菌効果が変わってく
る。例えば、雰囲気温度が高ければ高いほど殺菌作用は
低下するのである。
【0004】また、次亜塩素酸含有水で殺菌を行なう場
合、殺菌の対象物における菌の繁殖状態(菌の数)が異
なれば、殺菌のために必要となる次亜塩素酸の量も異な
ってくる。すなわち、対象物の上で繁殖した菌が多けれ
ばそれだけ多量の次亜塩素酸が必要となり、菌が少なけ
れば少量の次亜塩素酸で済む。このようなことを次亜塩
素酸含有水の生成及び供給する際に考慮しないと、生成
された次亜塩素酸の量が菌の数に対して少な過ぎて十分
な殺菌が行なえなくなったり、逆に次亜塩素酸の量が多
すぎてその一部が無駄になってしまうという問題があ
る。上記のような問題は、例えば、酸性水により浴室の
汚れを落とす場合にも生じ得る。すなわち、汚れを落と
すために必要な酸性水の濃度及び量はその汚れの程度に
応じて異なるから、汚れの程度に応じた適切な濃度の酸
性水を適量生成して供給しなければ、汚れが十分に落と
せない場合や、酸性水が無駄になる場合が生じてくる。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、簡単な
操作で使用目的に応じた適切な濃度及び量の電解水を生
成し、供給できる電解水供給装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る電解水供給装置は、電解用原液
を電気分解して所定の作用を有する物質又はイオンを含
有する電解水を生成するための電解水生成手段と、前記
物質又はイオンの生成量を設定するための物質量設定手
段と、前記電解水生成手段により生成された電解水に含
まれる前記物質又はイオンの累積量を検出するための物
質量検出手段と、該物質量検出手段により検出された累
積量が前記物質量設定手段により設定された生成量に達
したら前記電解水生成手段による電解水の生成を停止す
る制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る電解水供給装置で
は、まず物質量設定手段により目的に応じた物質又はイ
オンの生成量が設定された後に電解水生成手段による電
解水の生成が開始される。生成された電解水に含まれる
物質又はイオンの累積量は物質量検出手段によりモニタ
される。物質量検出手段により検出された累積量が前記
物質量設定手段により設定された生成量に達したら、制
御装置が前記電解水生成手段に停止信号を送り、電解水
の生成を停止する。
【0008】本発明に係る電解水供給装置において、上
記物質量設定手段に操作部を設け、使用者が操作部を操
作することにより前記物質又はイオンの生成量を設定す
るようにすることもできるし、上記物質量設定手段が所
定の信号や情報等に基づいて自動的に前記物質又はイオ
ンの生成量を設定するようにすることもできる。
【0009】本発明に係る電解水供給装置の一態様とし
ては、生成された電解水の累積流量を検出する累積流量
検出手段を備え、上記電解水生成手段は所定濃度の電解
水を生成し、上記物質量検出手段は前記累積流量検出手
段により検出された累積流量と前記所定濃度とに基づい
て上記物質又はイオンの累積量を求めること、を特徴と
するものが挙げられる。
【0010】本発明に係る電解水供給装置の別の態様と
しては、生成される電解水の濃度を設定する濃度設定手
段と、生成された電解水の累積流量を検出する累積流量
検出手段を備え、上記物質量検出手段は前記累積流量検
出手段により検出された累積流量と前記濃度設定手段に
より設定された濃度とに基づいて上記物質又はイオンの
累積量を求めること、を特徴とするものが挙げられる。
【0011】本発明に係る電解水供給装置の更に別の態
様としては、上記物質量設定手段は上記物質又はイオン
の経時的な消失度に応じて前記生成量を設定することを
特徴とするものが挙げられる。
【0012】例えば、上記物質又はイオンは雰囲気温度
に応じて経時的な消失度が変化するような物質又はイオ
ンである場合、上記態様の電解水供給装置は、上記電解
水生成手段により生成された電解水を作用させる対象物
の雰囲気温度を検出するための温度検出手段を備え、上
記物質量設定手段は前記温度検出手段により検出された
温度に応じて上記物質又はイオンの生成量を設定する、
というように構成することができる。
【0013】本発明に係る電解水供給装置の更に別の態
様としては、上記電解水生成手段により生成された電解
水を作用させる対象物の状態を示す状態量を検出する状
態量検出手段を備え、上記物質量設定手段は、前記状態
量検出手段により検出された状態量に応じて前記物質又
はイオンの生成量を設定すること、を特徴とするものが
挙げられる。
【0014】上記態様の電解水供給装置において、例え
ば、電解水生成手段により次亜塩素酸のような殺菌性物
質を含有する電解水を生成して菌に接触させることによ
り殺菌を行なう場合、「電解水の濃度」とは前記殺菌性
物質の濃度をいい、「対象物」とは菌をいい、「対象物
の状態を示す状態量」とは菌の繁殖状態を示す量(菌の
数、密度等)をいう。
【0015】また、電解水生成手段によりアルカリ水を
生成してタンパク質汚れに接触させることにより該汚れ
を除去する場合、「電解水の濃度」とはアルカリ水のp
Hをいい、「対象物」とはタンパク質汚れをいい、「対
象物の状態を示す状態量」とはタンパク質汚れの度合い
を示す量をいう。
【0016】更にまた、電解水生成手段により酸性水を
生成して金属石鹸汚れに接触させることにより該汚れを
除去する場合、「電解水の濃度」とは酸性水のpHをい
い、「対象物」とは金属石鹸汚れをいい、「対象物の状
態を示す状態量」とは金属石鹸汚れの度合いを示す量を
いう。
【0017】上記態様の電解水供給装置は、上記電解水
生成手段により生成された電解水を浴室内の対象物へ供
給するための電解水供給手段を備え、前記状態量検出手
段は前記浴室の使用状況に基づいて前記対象物の状態を
示す状態量を検出する、というように構成することもで
きる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、生成される電解水に含
まれる物質又はイオンの経時的な消失度に応じて、ある
いは電解水を作用させる対象物の状態に応じて、前記物
質又はイオンの生成量を適量又は所望の量に設定するこ
とができる。更に、物質量設定手段が所定の信号や情報
等に基づいて自動的に前記物質又はイオンの生成量を設
定するようにすれば、前記物質又はイオンの生成量が少
なすぎて十分な作用効果が得られなかったり、必要以上
の物質又はイオンを生成してしまったりすることもなく
なる。
【0019】なお、以上の説明では電解水生成手段によ
り殺菌水(次亜塩素酸含有水)や洗浄水(酸性水、アル
カリ水)等の電解水を生成及び供給する電解水供給装置
を主として対象としたが、一般の殺菌水供給装置や洗浄
水供給装置にも本発明の技術を適宜利用することができ
る。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例の電解水供給装置1
0を含む給湯システムの概略的構成を示す図である。電
解水供給装置10は、浴室50に備えられた給水栓51
に水を供給するための給水管52に接続された導水管1
1から導入される水を電気分解して酸性水、アルカリ水
又は次亜塩素酸含有水といった電解水を生成し、その電
解水を電解水供給管28を通じて給水栓51へ供給する
ものである。なお、給水栓51には、給水管52からの
水と電解水供給管28からの電解水を切り替えて吐出す
るための流路切替機構(図示せず)が備えられている。
【0021】電解水供給装置10において、導水管11
の途上には、上流から順に、減圧逆止弁12、電磁弁1
3及び流量調節弁14が配設されている。流量調節弁1
4の下流には切替弁17が配設されており、ここで流路
は第一分岐管15及び第二分岐管16に分岐している。
【0022】第一分岐管15の先端は、水を電気分解し
て酸性水及びアルカリ水を分別生成するための電極を有
する第一電解槽20の入口に接続されている。一方、第
二分岐管16の先端は、水を電気分解して次亜塩素酸含
有水を生成するための電極を有する第二電解槽22の入
口に接続されている。第二電解槽22の出口には電解水
供給管28が接続されている。一方、第一電解槽20の
酸性水出口及びアルカリ水出口は、それぞれ酸性水抽出
管24及びアルカリ水抽出管25により混合弁26の二
つの入口と接続されている。また、混合弁26が有する
二つの出口の一方は電解水供給管28の途上に通じてお
り、他方には排水管30が接続されている。また、電解
水供給管28の途上には流量センサ32が配設されてい
る。
【0023】電解制御装置34は、流量センサ32から
の出力信号や、浴室50内に配設された電解用操作部3
6からの信号を受け、これらの信号に基づいて、電磁弁
13、流量調節弁14、切替弁17、第一電解槽20、
第二電解槽22及び混合弁26から主として成る出力系
の作動を適宜制御する。
【0024】また、電解制御装置34は給湯機40の各
部を制御するための給湯制御装置41にも接続されてい
る。給湯制御装置41は給湯用操作部42と接続されて
おり、給湯用操作部42から給湯制御装置41へ送る操
作信号や給湯制御装置41が給湯機40の各部へ送出す
る制御信号は電解制御装置34にも送られ、電解水供給
装置10の各部の制御に適宜利用することができる。
【0025】また、電解制御装置34には、半導体メモ
リ等から成る記憶部35が備えられており、ここに制御
のための各種プログラムやデータが予め保存されてい
る。
【0026】図2は電解用操作部36の外観を示す図で
ある。電解用操作部36の前面には、出/止スイッチ3
61、自動スイッチ362、手動スイッチ363、洗浄
スイッチ364、殺菌スイッチ365、生成量設定スイ
ッチ366、濃度/pH設定スイッチ367が備えられ
ている。また、電解用操作部36の前面下部にはサーミ
スタ368が配設されている。上記各スイッチを操作し
たときに送出される操作信号及び上記サーミスタ368
の出力信号は、先に述べたように、電解制御装置34に
入力され、上記出力系の制御のために適宜利用される。
【0027】上記のような給湯システムにおいて、電解
水供給装置10を用いて酸性水又はアルカリ水を生成す
る行程について説明する。この行程において、まず電解
制御装置34は電磁弁13を開成する。すると、給水管
52を流れる水が導水管11に流入し、その流量は流量
調節弁14により所定流量に調節される。電解制御装置
34は、導水管11から第一分岐管15への流路が形成
されるように切替弁17を切り替え、且つ、第一電解槽
20の電極に電圧を印加する。これにより、第一電解槽
20を流れる水が電気分解され、酸性水とアルカリ水が
生成される。これら酸性水及びアルカリ水はそれぞれ酸
性水抽出管24及びアルカリ水抽出管25を通って混合
弁26に至り、ここで混合される。混合弁26を用いる
ことにより、電解水供給管28からは所望のpHを有す
る水を取り出すことができる。すなわち、酸性水を取り
出したい(pHを小さくしたい)場合にはアルカリ水の
一部又は全部を排水管30から排出するようにし、アル
カリ水を取り出したい(pHを大きくしたい)場合に
は、酸性水の一部又は全部を排水管30から排出するよ
うにする。こうして生成された所望のpHの電解水は電
解水供給管28を通じて給水栓51から吐出される。
【0028】なお、第一電解槽20の電極に印加する電
圧を変更することによっても、生成される電解水のpH
を適宜調節することができる。
【0029】次に、次亜塩素酸含有水を生成する行程に
ついて説明する。この行程において、電解制御装置34
は、電磁弁13を開成し、導水管11から第二分岐管1
6への流路が形成されるように切替弁17を切り替え、
且つ、第二電解槽22の電極に電圧を印加する。これに
より、第二電解槽22を流れる水が電気分解され、次亜
塩素酸含有水が生成される。次亜塩素酸含有水の濃度
は、第二電解槽22の電極に印加する電圧を変更するこ
とにより適宜調節することができる。こうして生成され
た次亜塩素酸含有水は電解水供給管28を通じて給水栓
51から吐出される。
【0030】なお、次亜塩素酸含有水の濃度は、流量調
節弁14の開度を変更することによっても変更すること
が可能である。すなわち、第二電解槽22に流入する水
の流量を小さくすれば次亜塩素酸含有水の濃度を高める
ことができ、水の流量を大きくすれば次亜塩素酸含有水
の濃度を低くすることができる。
【0031】以上のような構成の電解水供給装置の作用
について以下に説明する。なお、以下の説明では殺菌水
(次亜塩素酸含有水)を生成する場合を例に挙げるが、
洗浄水(タンパク質汚れを除去するためのアルカリ水、
金属石鹸汚れを除去するための酸性水)を生成する場合
の作用も同様である。
【0032】まず、手動殺菌行程について説明する。こ
れは、手動で電解用操作部36を操作して殺菌水(次亜
塩素酸含有水)を生成させる行程である。この行程を実
行するには、まず手動スイッチ363及び殺菌スイッチ
365を押すことにより「手動殺菌モード」を選択す
る。そして、生成量設定スイッチ366を操作して次亜
塩素酸の生成量を設定する。更に、濃度/pH設定スイ
ッチ367を操作して、生成される次亜塩素酸含有水の
濃度を設定する。設定が完了したら、出/止スイッチ3
61を押す。
【0033】出/止スイッチ361が押されると、電解
用操作部36から電解制御装置34へ電解開始信号及び
設定データ信号が送られ、これを受けた電解制御装置3
4は、導水管11から第二電解槽22への流路が形成さ
れるように切替弁17を切り替え、流量調節弁14の開
度を設定した上で、電磁弁13を開成し、設定データ信
号に基づいて第二電解槽22の電極に電圧を印加する。
すると、導水管11を第二電解槽22に流入する水が電
気分解され、次亜塩素酸含有水が生成される。
【0034】上記行程において電解制御装置34は、設
定データ信号から得られる設定濃度データに基づいて、
流量調節弁14の開度又は第二電解槽22の電極に印加
する電圧を調節することにより、設定された濃度の次亜
塩素酸含有水が生成されるようにする。そのためには、
例えば、記憶部35に設定濃度と流量調節弁14の開度
との関係又は設定濃度と印加電圧との関係を示す設定用
基礎データ(計算式、テーブル等)を予め保存してお
き、上記設定データ信号を受け取ったら記憶部35から
設定用基礎データを読み出し、設定濃度に対応する開度
又は印加電圧を読み出すようにすればよい。
【0035】上記のように生成された次亜塩素酸含有水
が電解水供給管28を通って浴室50へ供給されている
間、電解制御装置34は流量センサ32の出力信号に基
づいて次亜塩素酸含有水の累積流量をモニタし、その累
積流量及び上記設定濃度に基づいて、供給された次亜塩
素酸の累積量を求める。こうして求められる累積量が上
記設定データ信号から得られる設定生成量に達したら、
電解制御装置34は第二電解槽22への電圧の印加を停
止し、電磁弁13を閉成する。
【0036】次に、温度対応自動殺菌行程について説明
する。これは、浴室50内の温度に応じて自動的に次亜
塩素酸の濃度及び生成量が設定される行程である。この
行程を実行するには、まず自動スイッチ362及び殺菌
スイッチ365を押すことにより「自動殺菌モード」を
選択する。すると、電解用操作部36から電解制御装置
34へ自動殺菌開始信号が送られる。自動殺菌開始信号
を受けると、電解制御装置34は、サーミスタ368の
出力信号に基づいて浴室50内の温度を求め、その温度
に基づいて次亜塩素酸の濃度及び生成量を設定する。そ
の後の行程、すなわち、電磁弁13を開成し、電気分解
を開始して設定濃度の次亜塩素酸含有水を生成及び供給
し、次亜塩素酸が設定生成量だけ供給されたら電気分解
を停止し、電磁弁13を閉成する、という行程は、先の
「手動殺菌行程」と同様である。
【0037】温度対応自動殺菌行程においては、温度が
高ければ高いほど次亜塩素酸の消失速度が速くなること
を考慮し、温度が高くなるに応じて段階的又は連続的に
次亜塩素酸の生成量が多くなるように設定される。この
ようにするには、例えば、温度と次亜塩素酸の生成量と
の関係を示す設定基礎データ(計算式、テーブル等)を
予め電解制御装置の記憶部35に保存しておき、サーミ
スタ368の出力信号を受け取ったら記憶部35から設
定用基礎データを読み出し、検出温度に対応する次亜塩
素酸の生成量を求める、というようにすればよい。
【0038】次亜塩素酸の生成量を多くするには、次亜
塩素酸含有水の濃度を高める方法、次亜塩素酸含有水の
総供給量を多くする方法のいずれか一方又は両方を適宜
用いればよい。
【0039】ところで、先に述べたように、電解制御装
置34は給湯制御装置41に接続されており、給湯用操
作部42からの操作信号や給湯制御装置41が給湯機4
0の各部を制御する制御信号を受けることができる。こ
のようにしたことにより、電解水供給装置10におい
て、電解制御装置34が上記操作信号及び/又は制御信
号を解析することにより、浴室の使用頻度を示す値(使
用頻度値とする)を求め、その使用頻度値に応じて次亜
塩素酸の生成量や濃度を設定する、という行程を実施す
ることができる。
【0040】使用頻度値の例を挙げてみる。例えば、最
近の給湯システムでは、浴室優先機能、すなわち浴室で
温水が使われている間は他の場所(台所、洗面台等)に
設置されたリモコンを操作しても温水生成条件を変更す
ることはできないようにする機能を備えるものがある。
従って、浴室優先機能が有効になっている時間の累積値
を使用頻度値として利用することができる。また、特に
浴槽の使用頻度値を求めたい場合は、「湯はり行程(空
の浴槽に温水を貯留する)」や「沸かし行程(浴槽に貯
留された水を沸かす)」が実行された時間や回数の累積
値を用いることができる。
【0041】次に、浴室の天井に電解水専用の噴霧ノズ
ルを、また浴室のトラップ内に電解水専用の吐出口を、
それぞれ設け、更に電解水供給管28を途中で分岐させ
て前記噴霧ノズル及び吐出口にも電解水を供給可能にし
た場合を考えてみる。上記噴霧ノズルから次亜塩素酸含
有水を噴霧する場合、次亜塩素酸を作用させる対象は主
として浴室の壁であるが、上記吐出口から次亜塩素酸含
有水を吐出する場合、次亜塩素酸を作用させる対象はト
ラップ内壁及びそれより下流の排水管である。このよう
に作用対象が異なれば、必要となる次亜塩素酸の量も自
ずと異なってくる。このように、複数の電解水供給口
(吐出口、噴出口、噴霧口等)を有するシステムにおい
て、各電解水供給口から供給される次亜塩素酸含有水の
作用対象がほぼ特定可能である場合は、その作用対象に
応じて次亜塩素酸の生成量や濃度を適宜設定するように
してもよい。
【0042】以上、本発明に係る電解水供給装置の実施
例について説明したが、実施例は上記に限られることは
なく、本発明の精神及び範囲内で様々に変形が可能であ
ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の電解水供給装置を含む給
湯システムの概略的構成を示す図。
【図2】 電解用操作部の外観を示す図。
【符号の説明】
10…電解水供給装置 14…流量調節弁 20…第一電解槽 22…第二電解槽 28…電解水供給管 32…流量センサ 34…電解制御装置 36…電解用操作部 40…給湯機 41…給湯制御装置 52…給水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊本 保弘 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 秋山 史樹 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 米澤 順治 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解用原液を電気分解して所定の作用を
    有する物質又はイオンを含有する電解水を生成するため
    の電解水生成手段と、 前記物質又はイオンの生成量を設定するための物質量設
    定手段と、 前記電解水生成手段により生成された電解水に含まれる
    前記物質又はイオンの累積量を検出するための物質量検
    出手段と、 該物質量検出手段により検出された累積量が前記物質量
    設定手段により設定された生成量に達したら前記電解水
    生成手段による電解水の生成を停止する制御手段と、を
    備えることを特徴とする電解水供給装置。
  2. 【請求項2】 生成された電解水の累積流量を検出する
    累積流量検出手段を備え、 上記電解水生成手段は所定濃度の電解水を生成し、 上記物質量検出手段は前記累積流量検出手段により検出
    された累積流量と前記所定濃度とに基づいて上記物質又
    はイオンの累積量を求めること、を特徴とする請求項1
    に記載の電解水供給装置。
  3. 【請求項3】 生成される電解水の濃度を設定する濃度
    設定手段と、 生成された電解水の累積流量を検出する累積流量検出手
    段を備え、 上記物質量検出手段は前記累積流量検出手段により検出
    された累積流量と前記濃度設定手段により設定された濃
    度とに基づいて上記物質又はイオンの累積量を求めるこ
    と、を特徴とする請求項1に記載の電解水供給装置。
  4. 【請求項4】 上記物質量設定手段は上記物質又はイオ
    ンの経時的な消失度に応じて前記生成量を設定すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電解水供
    給装置。
  5. 【請求項5】 上記電解水生成手段により生成された電
    解水を作用させる対象物の雰囲気温度を検出するための
    温度検出手段を備え、 上記物質又はイオンは雰囲気温度に応じて経時的な消失
    度が変化するような物質又はイオンであり、 上記物質量設定手段は前記温度検出手段により検出され
    た温度に応じて上記物質又はイオンの生成量を設定する
    こと、を特徴とする請求項4に記載の電解水供給装置。
  6. 【請求項6】 上記電解水生成手段により生成された電
    解水を作用させる対象物の状態を示す状態量を検出する
    状態量検出手段を備え、 上記物質量設定手段は、前記状態量検出手段により検出
    された状態量に応じて前記物質又はイオンの生成量を設
    定すること、を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の電解水供給装置。
  7. 【請求項7】 上記対象物は菌であり、上記状態量は菌
    の繁殖状態を示す量であり、上記電解水は次亜塩素酸含
    有水であることを特徴とする請求項6に記載の電解水供
    給装置。
  8. 【請求項8】 上記対象物はタンパク質汚れであり、上
    記状態量はタンパク質汚れの度合いを示す量であり、上
    記電解水はアルカリ水であることを特徴とする請求項6
    に記載の電解水供給装置。
  9. 【請求項9】 上記対象物は金属石鹸汚れであり、上記
    状態量は金属石鹸汚れの度合いを示す量であり、上記電
    解水は酸性水であることを特徴とする請求項6に記載の
    電解水供給装置。
  10. 【請求項10】 上記電解水生成手段により生成された
    電解水を浴室内の対象物へ供給するための電解水供給手
    段を備え、前記状態量検出手段は前記浴室の使用状況に
    基づいて前記対象物の状態を示す状態量を検出すること
    を特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の電解水供
    給装置。
  11. 【請求項11】 殺菌性を有する物質又はイオンを含む
    水を生成する殺菌水生成手段を備える殺菌水供給装置に
    おいて、 前記物質又はイオンの生成量を設定するための物質量設
    定手段と、 前記殺菌水生成手段により生成された殺菌水に含まれる
    前記物質又はイオンの累積量を検出するための物質量検
    出手段と、 該物質量検出手段により検出された累積量が前記物質量
    設定手段により設定された生成量に達したら前記殺菌水
    生成手段による殺菌水の生成を停止する制御手段と、を
    備えることを特徴とする殺菌水供給装置。
  12. 【請求項12】 生成された殺菌水の累積流量を検出す
    る累積流量検出手段を備え、 上記殺菌水生成手段は所定濃度の殺菌水を生成し、 上記物質量検出手段は前記累積流量検出手段により検出
    された累積流量と前記所定濃度とに基づいて上記物質又
    はイオンの累積量を求めること、を特徴とする請求項1
    1に記載の殺菌水供給装置。
  13. 【請求項13】 生成される殺菌水の濃度を設定する濃
    度設定手段と、 生成された殺菌水の累積流量を検出する累積流量検出手
    段を備え、 上記物質量検出手段は前記累積流量検出手段により検出
    された累積流量と前記濃度設定手段により設定された濃
    度とに基づいて上記物質又はイオンの累積量を求めるこ
    と、を特徴とする請求項11に記載の殺菌水供給装置。
  14. 【請求項14】 上記物質量設定手段は上記物質又はイ
    オンの経時的な消失度に応じて前記生成量を設定するこ
    とを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の殺
    菌水供給装置。
  15. 【請求項15】 上記殺菌水生成手段により生成された
    殺菌水を作用させる対象物の雰囲気温度を検出するため
    の温度検出手段を備え、 上記物質又はイオンは雰囲気温度に応じて経時的な消失
    度が変化するような物質又はイオンであり、 上記物質量設定手段は前記温度検出手段により検出され
    た温度に応じて上記物質又はイオンの生成量を設定する
    こと、を特徴とする請求項14に記載の殺菌水供給装
    置。
  16. 【請求項16】 上記殺菌水生成手段により生成された
    殺菌水を作用させる対象物における菌の繁殖状態を示す
    状態量を検出する状態量検出手段を備え、 上記物質量設定手段は、前記状態量検出手段により検出
    された状態量に応じて前記物質又はイオンの生成量を設
    定すること、 を特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載の殺菌
    水供給装置。
  17. 【請求項17】 上記殺菌水生成手段により生成された
    殺菌水を浴室内の対象物へ供給するための殺菌水供給手
    段を備え、前記状態量検出手段は前記浴室の使用状況に
    基づいて前記菌の繁殖状態を示す状態量を検出すること
    を特徴とする請求項16に記載の殺菌水供給装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014004975A1 (en) * 2012-06-29 2014-01-03 Tennant Company Generator and method for forming hypochlorous acid
CN110603231A (zh) * 2017-05-09 2019-12-20 松下知识产权经营株式会社 电解水生成装置
JP2020045551A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 ホシザキ株式会社 電解水生成装置
KR102663312B1 (ko) * 2022-10-27 2024-05-03 세비앙 주식회사 살균수 및 일반수 공급 기능을 갖는 듀얼 수전 장치

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