JPH10330920A - 蒸着方法および蒸着装置 - Google Patents

蒸着方法および蒸着装置

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JPH10330920A
JPH10330920A JP14833897A JP14833897A JPH10330920A JP H10330920 A JPH10330920 A JP H10330920A JP 14833897 A JP14833897 A JP 14833897A JP 14833897 A JP14833897 A JP 14833897A JP H10330920 A JPH10330920 A JP H10330920A
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heating
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Yoshiyuki Okazaki
禎之 岡崎
Toshiaki Kunieda
敏明 国枝
Toshibumi Kamiyama
俊文 神山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性に優れた有機材料の蒸着方法および蒸
着装置を提供する。 【解決手段】 真空中において、有機材料の粉体を加熱
部に連続的に供給する工程と、該有機材料の粉体を加熱
し気化する工程と、該気化された該有機材料を基体の表
面に堆積させる工程と、を包含する蒸着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸着方法および蒸
着装置、特に、有機材料の蒸着方法および蒸着装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体、カラーフィルタ、マイクロ
レンズ、および薄膜EL(エレクトロルミネッセンス)
などは、機能性材料からなる薄膜を用いて形成されてい
る。機能性材料としては、酸化物材料、金属材料、硫化
物材料や機能性材料が用いられている。薄膜の形成方法
としては、真空蒸着や塗布方法が用いられている。
【0003】特に、有機材料からなる薄膜を形成する方
法として、塗布方法が広く利用されている。しかしなが
ら、塗布方法には、下記〜の問題があった。
【0004】 1μm以下の膜厚の薄膜を作製するこ
とが困難である。
【0005】 100nm程度の膜厚の制御が困難で
ある。
【0006】 溶剤を必要とするので、材料の選択の
幅が狭く(不溶な材料を用いられない)、環境汚染の問
題がある。
【0007】上記の問題を解決する方法として、特開昭
59-177365号公報には、有機材料を真空蒸着する方法が
開示されている。この公報は、エンドレスベルトの一方
の面に液状または気化した有機材料を供給し、エンドレ
スベルトの他方の面を加熱することによって、有機材料
を蒸発させる真空蒸着方法を開示している。エンドレス
ベルトの面に有機材料を供給する方法としては、有機材
料の融点に応じて、液状の有機材料を塗布する方法と、
気相で蒸着する方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示されている真空蒸着方法には、以下の問題があった。
まず、塗布法は、加熱により溶解し液状になる有機材料
に限られる。また、有機材料はエンドレスベルトの表面
に膜状に供給されるので、十分な量の有機材料を供給す
ることが困難である。特に、蒸着法を用いると、この問
題はさらに顕著となる。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、生産性に優れた有機材料の蒸着方法お
よび蒸着装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の蒸着方法は、有
機材料の粉体を加熱部に連続的に供給する工程と、該有
機材料の粉体を加熱し気化する工程と、該気化された該
有機材料を基体の表面に堆積させる工程とを包含し、該
供給工程と、該気化工程と、該堆積工程とは真空中で行
われ、そのことによって上記目的が達成される。
【0011】該供給工程は、エンドレスベルトに前記粉
体を供給する工程と、該エンドレスベルトを回転させる
ことによって、該粉体を加熱部に供給する工程と、を包
含してもよい。
【0012】前記供給工程は、前記粉体の有機材料を撹
拌しながら、前記エンドレスベルトに該粉体の有機材料
を供給する工程を包含することが好ましい。
【0013】前記エンドレスベルトは多孔質材料からな
り、前記供給工程は、該エンドレスベルトの孔に前記有
機材料の粉体を充填する工程を包含することが好まし
い。
【0014】前記多孔質材料は、発泡メタルからなって
もよい。
【0015】前記有機材料の粉体を充填する工程は、前
記エンドレスベルトに超音波振動を加えながら、該有機
材料の粉体を前記エンドレスベルトの孔に充填する工程
であってもよい。
【0016】前記有機材料の粉体を撹拌しながら、前記
エンドレスベルトに該有機材料の粉体を供給する前記工
程は、該有機材料の粉体を金属粉体とともに撹拌する工
程を包含してもよい。
【0017】前記エンドレスベルトは、前記加熱部を通
過した後、冷却され、その後、前記有機材料の粉体を再
び供給される構成としてもよい。
【0018】前記気化された前記有機材料を前記基板の
表面に堆積させる工程は、該気化された該有機材料を媒
体の表面に堆積する工程と、該媒体の該表面に堆積され
た該有機材料を加熱し再度気化する工程と、該再度気化
された該有機材料を該基体の表面に堆積させる工程とを
包含してもよい。
【0019】前記媒体は、耐熱性繊維からなる布である
ことが好ましい。
【0020】本発明の蒸着装置は、第1の領域と第2の
領域とを巡回通過するエンドレスベルトと、該第1の領
域に設けられ、有機材料の粉体を撹拌しながら、該エン
ドレスベルトに該有機材料の粉体を供給する手段と、該
第2の領域に設けられ、該エンドレスベルトを加熱し、
該エンドレスベルトに保持された該有機材料を加熱し気
化する手段と、該気化された該有機材料を基体の表面に
堆積させるように、該基体を保持する手段と、を真空槽
内に有し、そのことによって上記目的が達成される。
【0021】前記エンドレスベルトは多孔質材料からな
り、該エンドレスベルトは、該エンドレスベルトの孔に
前記有機材料の粉体を保持する構成としてもよい。
【0022】前記多孔質材料は、発泡メタルからなって
もよい。
【0023】前記エンドレスベルトに超音波振動を加え
る手段を前記第1の領域にさらに有する構成としてもよ
い。
【0024】前記エンドレスベルトが前記第1の領域か
ら前記第2の領域に至る経路および前記第2の領域から
前記第1の領域に至る経路の少なくとも一方に断熱手段
をさらに有する構成としてもよい。
【0025】前記エンドレスベルトが前記第1の領域か
ら前記第2の領域に至る経路および前記第2の領域から
前記第1の領域に至る経路の少なくとも一方に冷却手段
をさらに有する構成としてもよい。
【0026】前記エンドレスベルトから気化された前記
有機材料を媒体の表面に堆積するように、該媒体を保持
する手段と、該媒体を加熱し、該媒体に保持された該有
機材料を加熱し再度気化する手段と、を更に有してもよ
い。
【0027】前記媒体は、耐熱性繊維からなる布である
ことが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。以下の実施形態では、追記型光ディスクの
有機色素層の製造に好適に用いられる蒸着装置および蒸
着方法について説明するが、本発明は、以下の実施形態
に限られない。
【0029】(実施形態1)図1に本発明の実施形態1
による蒸着装置100を示す。蒸着装置100は、真空
ポンプ20で排気される真空槽10内に、エンドレスベ
ルト30と、ホッパー(粉体供給装置)40と、基板6
0を保持する保持装置50とを有している。真空槽10
内の圧力は、典型的には、約10-5torrである。
【0030】有機材料の粉体は、ホッパー40からエン
ドレスベルト30に供給され(第1領域)、エンドレス
ベルト30に保持された状態で移送され、加熱装置34
によって加熱気化される(第2領域)。気化された有機
材料70は、保持装置50によって保持された基体60
(基板やフィルム)の蒸着面に堆積される。以下に、そ
れぞれの構成要素、および工程をさらに詳細に説明す
る。
【0031】ホッパー40内に蓄えられた有機材料の粉
体は、ホッパー40に設けられた撹拌装置42によって
撹拌されながら、エンドレスベルト30に供給される。
有機材料の粉体は、一般的に圧縮率が高く凝集しやすく
流動性が低いので、撹拌しないとエンドレスベルト30
に安定に供給できない場合がある。撹拌装置を用いるこ
とによって、流動性の低い有機材料の粉体を安定に供給
することができる。
【0032】また、有機材料の粉体とともに、金属粉体
を混合することによって、流動性を更に向上することが
できる。金属粉体は、熱伝導性がよいとともに、耐熱性
が高いので、粉体を加熱・気化させる工程における熱の
ロスが少なく、加熱によって気化する成分を実質的に含
まないので、形成する膜中に不純物を混在させることが
なく、再利用することもできる。有機粉体と金属粉体と
の混合比は、重量比で1:3〜1:20程度が好まし
い。有機粉体の流動性を考慮して適宜、混合比を設定す
ればよい。
【0033】なお、本実施形態で用いた撹拌装置42
は、弾性を有する材料(例えば、プラスチック)からな
る羽根を有している。撹拌装置42の羽根は、図1中の
矢印2aで示すように、エンドレスベルト30の移動方
向(矢印1a)に対向する方向に回転する。羽根がエン
ドレスベルト30と接触するときに、羽根はその弾性力
によって、粉体をエンドレスベルト30に押しつける。
後に詳述するように、エンドレスベルト30が多孔性材
料や表面に孔を有する材料(金属メッシュなど)から構
成されている場合、上記の羽根の作用によって、これら
の孔に効率よく粉体を充填することができる。
【0034】エンドレスベルト30は、有機材料の粉体
を保持し移送する機能を有するものであればよい。な
お、有機材料を気化(蒸発および昇華を含む)させる温
度に耐える材料であることが好ましく、また、熱伝導率
が高い材料からなることが好ましい。具体的には、薄厚
の金属板が好ましく、真空中で使用するので、特にSU
S304が好ましい。SUS304以外に、ニッケルや
チタンからなる金属板を用いることができる。さらに、
エンドレスベルト30の材料として、多孔質材料や表面
に孔を有する材料(金属メッシュなど)を用いることに
よって、有機材料の粉体を効率よく(単位長さ当たり多
くの粉体を)保持することができるとともに、粉体を効
率よく加熱する(粉体との接触面積が増加する)ことが
できる。多孔質材料としては、発泡メタルを用いること
ができる。
【0035】また、多孔性材料等からなるエンドレスベ
ルト30を用いる場合には、粉体供給部にさらに、超音
波振動子80を設けることによって、粉体の充填効率を
更に向上することができる。超音波振動子80として
は、約10〜100kHzの超音波を発生するものが好
ましい。超音波振動子80の代わりに、超音波モータ等
など、粉体に超音波を印加できる装置を広く利用するこ
とができる。
【0036】エンドレスベルト30は、駆動装置32a
および32bによって、周回運動している。エンドレス
ベルト30に保持された有機材料の粉体は移動され、加
熱装置34によって加熱・気化される。加熱装置34は
抵抗型加熱装置や誘電加熱装置などの公知の加熱装置を
用いることができる。エンドレスベルト30が加熱され
る領域の両側に断熱部材36aおよび36bを設けるこ
とによって、放熱を抑制することができるので、エンド
レスベルト30の加熱効率を上昇することができる。粉
体供給側にのみ断熱部材36aを設けてもよいし、エン
ドレスベルト30の長さ(粉体供給部との距離)や加熱
装置の能力によっては、もちろん省略することができ
る。断熱部材36aおよび36bの材料としては、耐熱
性が約1000℃以上で、熱伝導率が0.007cal/se
c・℃・cm以下の材料が好ましい。例えば、石原薬品社製
のマコールなどのセラミック材料を用いることができ
る。また、加熱によって凝集しやすい粉体材料を用いる
場合には、断熱部材36aおよび36bの両側に、更に
冷却部材38aおよび38bを設けてもよい。冷却部材
38bを省略することも、もちろん可能である。
【0037】気化された有機材料70は、保持装置50
によって保持された基体60(基板やフィルム)の蒸着
面に堆積される。有機材料の気化速度は、エンドレスベ
ルト30の送り速度と加熱パワーで制御することができ
る。堆積速度は、気化速度と基体60の送り速度を調整
することによって、制御することができる。更に、有機
材料が蒸発する領域(加熱領域)と基体の蒸着面との距
離を調節することによっても、堆積速度を制御すること
ができる。なお、保持装置50は、基板60を回転させ
ながら(例えば矢印4aの方向に)、矢印3aの方向に
移動する。基板60を回転させることによって、堆積さ
れる膜の均一性を向上することができる。
【0038】図2にエンドレスベルト30の模式図を示
す。例えば、図2に示すように、幅約50mmのエンド
レスベルト30の幅方向の中央部の幅約30mmの領域
(有機材料領域)30aに有機材料の粉体がホッパー4
0によって供給される。エンドレスベルト30が移動す
ることによって、有機材料の粉体は、加熱装置34によ
って加熱される領域(加熱領域)34aに移送され、蒸
発する。加熱領域34aは、例えば図2に示したよう
に、エンドレスベルト30の長手方向の長さ約30m
m、幅方向全体の領域とすることができる。加熱領域3
4aの幅は、有機材料の粉体を完全に蒸発させるよう
に、有機材料領域30aの幅よりも広いことが好まし
い。
【0039】なお、有機材料としては、フタロシアニン
系、ナフタロシアニン系、スクアリリウム系、コロコニ
ウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノ
ン系、キサンテン系、トリフェニルメタン系、アズレン
系、テトラヒドロコリン系、フェナナスレン系、トリフ
ェノチアゾン系、ポリメチン系の色素材料等を用いるこ
とができる。
【0040】(実施形態2)図3に本発明の実施形態2
による蒸着装置200を示す。蒸着200は、エンドレ
スベルトとして、ホイール状のエンドレスベルト130
を用いている点において、実施形態1の蒸着装置100
と異なる。
【0041】蒸着装置200は、真空ポンプ120で排
気される真空槽110内に、ホイール状のエンドレスベ
ルト130と、ホッパー(粉体供給装置)140と、基
板60を保持する保持装置150とを有している。有機
材料の粉体は、ホッパー140からエンドレスベルト1
30に供給され(第1領域)、エンドレスベルト130
に保持された状態で移送され、加熱装置134によって
加熱気化される(第2領域)。気化された有機材料70
は、保持装置150によって保持された基体60(基板
やフィルム)の蒸着面に堆積される。
【0042】なお、エンドレスベルト130の形態が異
なるので、断熱部材136や冷却部材138の配置が、
蒸着装置100と異なるが、これらの配置はこれに限ら
れず、実施形態1と同様の配置としてもよい。また、ホ
ッパー140に設けられた撹拌装置142は、実施形態
1と同じものを用いてもよいし、他の公知の撹拌装置を
用いることもできる。ホイール状エンドレスベルト13
0の回転方向11aと撹拌装置142の回転方向12a
は、互い対向する方向であることが好ましいのは、実施
形態1と同様である。基体60の回転方向14aや移送
方向13aは、図示の例に限られないのは、勿論であ
る。
【0043】蒸着装置200において、有機材料が加熱
・気化される位置が、有機材料の粉体が供給される位置
よりも高いところにあるので、特に、ホイール状エンド
レスベルト130の材料としては、多孔質材料や表面に
孔を有する材料を用いることが好ましい。表面が平坦な
材料を用いると、図3中の130aで示したように、有
機材料の粉体を安定に保持して、移送することが困難な
場合がある。
【0044】エンドレスベルト130の例を図4に示
す。図4(a)は、エンドレスベルト130の断面図、
(b)は上面図である。エンドレスベルト130は、例
えば、外径約100mm、内径約98mmのSUS30
4(厚さ:約1mm)からなるベルトで、その表面に深
さ約0.5mm、直径約3mmの孔130bを多数有す
る。勿論、孔の形状は円に限られず、また、規則正しく
配置されていなくてもよい。また、平坦な表面を有する
材料と貫通孔を有する材料とを貼りあわせて、表面に孔
を有するベルトを形成することもできる。なお、エンド
レスベルトの材料としては、耐熱性と熱伝導性に優れた
材料が好ましいのは、実施形態1と同様である。
【0045】(実施形態3)図5に本発明の実施形態3
による蒸着装置300を示す。蒸着装置300は、エン
ドレスベルト230と基体60との間に、ガラス布33
0を連続的に搬送する機構と、ガラス布330を加熱し
有機材料を気化させる加熱装置234とを備え、その点
において、実施形態2による蒸着装置200と異なって
いる。エンドレスベルト230から気化した有機材料
は、ガラス布330に堆積する(第1蒸着過程)。その
後、ガラス布330上に堆積した有機材料が再び加熱・
気化され、基体60上に蒸着される(第2蒸着過程)。
蒸着装置300は、2段階に蒸着を行うことに特徴があ
る。
【0046】蒸着装置300は、真空ポンプ220で排
気される真空槽210内に、有機材料の粉体を気化し、
ガラス布330の表面に有機材料を蒸着する第1蒸着部
と、ガラス布330の表面に堆積された有機材料を気化
し、基体60の表面に有機材料を蒸着する第2蒸着部を
有する。
【0047】第1蒸着部は、ホイール状のエンドレスベ
ルト230と、加熱装置234、断熱部材236、冷却
部材235と、ホッパー(粉体供給装置)240と、撹
拌装置242とを有している。これらの構成要素は、実
施形態2による蒸着装置200の対応する構成要素と同
様の機能を有しているので、その詳細な説明は省略す
る。なお、撹拌装置242として実施形態1の羽根状の
撹拌装置42を用いると、羽根の回転方向23aはホイ
ール状エンドレスベルトの回転方向22aと対向する方
向であることが、好ましい。
【0048】有機材料の粉体は、ホッパー240からエ
ンドレスベルト230に供給され(第1領域)、エンド
レスベルト230に保持された状態で移送され、加熱装
置234によって加熱気化される(第2領域)。気化さ
れた有機材料70は、ガラス布330の表面に堆積され
る。
【0049】ガラス布330は、閉曲面を形成する(エ
ンドレスとなる)ように構成されており、回転する搬送
ローラ233、冷却ローラ238によって、矢印21a
の方向に周回運動している。有機材料を保持したガラス
布330は、その後、加熱装置334で加熱され、ガラ
ス布330の表面に保持された有機材料は気化される。
【0050】ガラス布330は広い表面積を有するの
で、気化された有機材料は広範囲に分散して堆積する。
従って、スプラッシュの発生原因となるように凝集して
存在する有機材料の量は少ないので、ガラス繊維から再
び気化する過程においてスプラッシュが発生することは
少ない。ガラス布330に代えて、種々の材料を用いる
ことができる。ガラス繊維などの耐熱性繊維からなる布
は、表面積が広いので、有機材料を分散して保持するこ
とができるので、スプラッシュの発生を抑制する効果が
高く、好ましい。また、エンドレスベルトと同様SUS
304等の金属板や発泡メタル等の多孔性材料を用いて
もよい。熱伝導性の高い材料を用いる場合には、必要に
応じて、加熱部周辺を断熱することによって、加熱効率
を向上することができる。
【0051】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)本実施例においては、実施形態1の薄膜製
造装置100を用いて、銅フタロシアニンの薄膜を作製
する。銅フタロシアニンは、追記型光ディスクの色素層
の材料として、本発明の実施例において、好適に用いら
れる。なお、銅フタロシアニンは、有機溶剤に難溶性な
ので、従来の塗布法で成膜することは困難な材料の1つ
である。
【0052】本実施例では、有機材料の粉体として、粒
径が約10〜20μmの銅フタロシアニン粉末を用い
た。また、エンドレスベルト30の材料として、厚さ約
0.2mmt、幅約50mmのSUS304を用いた。
ホッパー40内の撹拌装置42の回転数を約3rpmと
した。
【0053】エンドレスベルト30の送り速度を約20
mm/min、加熱装置34の加熱パワーを100Wと
したとき、約3.0〜4.0nm/secの堆積速度
(蒸着速度)で、銅フタロシアニンの薄膜を安定に連続
的に形成することができた。
【0054】また、エンドレスベルト30の送り速度を
約40mm/min、加熱装置34の加熱パワーを15
0Wとしたとき、約5.0〜6.2nm/secの堆積
速度で、銅フタロシアニンの薄膜を安定に連続的に形成
することができた。
【0055】このように、本実施例によると、銅フタロ
シアニンの薄膜を連続して、安定に形成できる。また、
ベルトの送り速度や加熱パワーを調整することによっ
て、堆積速度を制御できる。
【0056】(実施例2)本実施例においても、実施例
1と同様に、実施形態1の薄膜製造装置100を用い
て、銅フタロシアニンの薄膜を作製する。本実施例で
は、エンドレスベルト30の材料として、発泡メタル
(住友電工社製、Niセルメット、厚さ1.6mmt
7メッシュ孔)を用いた。その他の条件は、実施例1と
同様とした。
【0057】ホッパー40内の撹拌装置42の回転数を
約3rpm、エンドレスベルト30の送り速度を約20
mm/min、加熱装置34の加熱パワーを100Wと
したとき、約5.0〜5.9nm/secの堆積速度
で、銅フタロシアニンの薄膜を安定に連続的に形成する
ことができた。実施例1(約3.0〜4.0nm/se
c)と比較して、発泡メタルを用いることによって、蒸
着速度が向上したことが分かる。
【0058】また、ホッパー40内の撹拌装置42の回
転数を約3rpm、エンドレスベルト30の送り速度を
約40mm/min、加熱装置34の加熱パワーを15
0Wとしたとき、約7.0〜7.6nm/secの堆積
速度で、銅フタロシアニンの薄膜を安定に連続的に形成
することができた。実施例1(約5.0〜6.2nm/
sec)と比較して、発泡メタルを用いることによっ
て、蒸着速度が向上したことが分かる。
【0059】さらに、ホッパー40で粉体を供給しなが
ら、超音波振動子80を用いて、約50kHzの超音波
を印加しながら、同様の実験を行った。エンドレスベル
ト30の送り速度を約20mm/min、加熱装置34
の加熱パワーを100Wとしたとき、約5.0〜5.6
nm/secの堆積速度で、銅フタロシアニンの薄膜を
安定に連続的に形成することができた。また、エンドレ
スベルト30の送り速度を約40mm/min、加熱装
置34の加熱パワーを150Wとしたとき、約8.0〜
8.4nm/secの堆積速度で、銅フタロシアニンの
薄膜を安定に連続的に形成することができた。このよう
に、多孔質材料に粉体を供給しながら、超音波を印加す
ることによって、均等に粉体を供給できるので堆積速度
(気化速度)を更に安定させることができる。
【0060】(実施例3)本実施例においても、実施例
1と同様に、実施形態1の薄膜製造装置100を用い
て、銅フタロシアニンの薄膜を作製する。本実施例で
は、粒径約1〜10μmの銅フタロシアニンと100〜
200メッシュ品の銅粉とを、重量比で約1:15の比
率で混合したものをホッパー40に投入して、実験を行
った。エンドレスベルトの材料には、実施例1と同様、
厚さ約0.2mmt、幅約50mmのSUS304を用
い、撹拌装置42の回転数を約3rpmとした。
【0061】エンドレスベルト30の送り速度を約60
mm/min、加熱装置34の加熱パワーを100Wと
したとき、約6.5〜7.0nm/secの堆積速度
で、銅フタロシアニンの薄膜を安定に連続的に形成する
ことができた。また、エンドレスベルト30の送り速度
を約120mm/min、加熱装置34の加熱パワーを
150Wとしたとき、約9.0〜9.5nm/secの
堆積速度で、銅フタロシアニンの薄膜を安定に連続的に
形成することができた。
【0062】実施例1との比較から明らかなように、金
属粉体と有機材料の粉体とを混合することによって、単
位ベルト送り速度当たりの堆積速度は低下するものの、
得られた膜の均一性は、実施例1で得られた膜よりも優
れていた(スプラシュが少ない)。これは、有機材料の
粉体を金属粉体と混合することによって、有機材料の粉
体が均一に効率よく加熱されたためと思われる。
【0063】(実施例4)本実施例においては、実施形
態2の薄膜製造装置200を用いて、銅フタロシアニン
の薄膜を作製する。有機材料の粉体として、粒径が約1
0〜20μmの銅フタロシアニン粉末を用いた。また、
エンドレスベルト130として、図4に示したものを用
いた。ホッパー140内の撹拌装置142(実施例1と
同じものを用いた)の回転数を約3rpmとした。
【0064】エンドレスベルト130の回転数を約0.
17rpmとし、加熱装置134の加熱パワーを100
Wとしたとき、約3.0〜3.9nm/secの堆積速
度で、銅フタロシアニンの薄膜を安定に連続的に形成す
ることができた。また、エンドレスベルト130の回転
数を約0.25rpmとし、加熱装置134の加熱パワ
ーを150Wとしたとき、約6.0〜7.0nm/se
cの堆積速度で、銅フタロシアニンの薄膜を安定に連続
的に形成することができた。
【0065】このように、本実施例によると、銅フタロ
シアニンの薄膜を連続して、安定に形成できる。また、
ホイール状エンドレスベルトの回転速度や加熱パワーを
調整することによって、堆積速度を制御できる。
【0066】(実施例5)本実施例においては、実施形
態3の薄膜製造装置300を用いて、銅フタロシアニン
の薄膜を作製する。有機材料の粉体として、粒径が約1
0〜20μmの銅フタロシアニン粉末を用いた。また、
エンドレスベルト230として、図4に示したものを用
いた。ホッパー240内の撹拌装置242(実施例1と
同じものを用いた)の回転数を約3rpmとした。すな
わち、第1蒸着部の構成は、実施例4の対応する構成と
同様である。なお、有機材料が気化する領域とガラス布
330との距離を調節し、第1蒸着部から、約50nm
/secの堆積速度で、銅フタロシアニンをガラス布3
30に安定に連続して供給できる構成とした。ガラス布
330として、150デニールのガラス繊維からなるガ
ラス布(幅40mmで縦糸:約80本、長手方向30m
m当たり横糸:約35本、厚さ:約0.1mm、ガラス
繊維の引張強度:約100kg)を用いた。
【0067】加熱装置334の加熱パワーを150Wと
して、ガラス布330を搬送速度約400mm/min
で、約300℃の加熱源に接触させて搬送したとき、約
8.0〜9.0nm/secの堆積速度が得られた。形
成された銅フタロシアニンの薄膜には、スプラッシュが
ほとんど見られず、非常に均一性の高い膜が得られた。
【0068】
【発明の効果】上述したように、本発明によると、従来
の塗布法が有していた問題を解決するとともに、生産性
に優れた蒸着方法および蒸着装置を提供することができ
る。本発明による蒸着方法および蒸着装置は、追記型光
ディスクの色素層など、1μm以下の厚さの薄膜を高精
度で製造することができる。さらに、有機材料を粉体と
して供給するので、本発明による蒸着方法の生産性は、
従来の方法に比べて高い。また、2段階蒸着を行うこと
によって、スプラッシュの発生を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1による蒸着装置100を示す模式図
である。
【図2】実施形態1で用いたエンドレスベルト30の模
式図である。
【図3】実施形態2による蒸着装置200を示す模式図
である。
【図4】実施形態2で用いたエンドレスベルト130の
模式図である。(a)は断面図、(b)は上面図であ
る。
【図5】実施形態3による蒸着装置300を示す模式図
である。
【符号の説明】
10、110 真空槽 20、120 真空ポンプ 30、130、 230 エンドレスベルト 32a、32b 駆動装置 34、134 加熱装置 36a、36b、136 断熱部材 38a、38b、138 冷却部材 40、140 ホッパー(粉体供給装置) 42、142、242 撹拌装置 50、150 基体保持装置 60 基体 70 気化した有機材料 80 超音波振動子 100、200、300 蒸着装置

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機材料の粉体を加熱部に連続的に供給
    する工程と、 該有機材料の粉体を加熱し気化する工程と、 該気化された該有機材料を基体の表面に堆積させる工程
    と、を包含し、 該供給工程と、該気化工程と、該堆積工程とは真空中で
    行われる蒸着方法。
  2. 【請求項2】 該供給工程は、エンドレスベルトに前記
    粉体を供給する工程と、該エンドレスベルトを回転させ
    ることによって、該粉体を加熱部に供給する工程と、を
    包含する請求項1に記載の蒸着方法。
  3. 【請求項3】 前記供給工程は、前記粉体の有機材料を
    撹拌しながら、前記エンドレスベルトに該粉体の有機材
    料を供給する工程を包含する請求項2に記載の蒸着方
    法。
  4. 【請求項4】 前記エンドレスベルトは多孔質材料から
    なり、前記供給工程は、該エンドレスベルトの孔に前記
    有機材料の粉体を充填する工程を包含する請求項2に記
    載の蒸着方法。
  5. 【請求項5】 前記多孔質材料は、発泡メタルからなる
    請求項4に記載の蒸着方法。
  6. 【請求項6】 前記有機材料の粉体を充填する工程は、
    前記エンドレスベルトに超音波振動を加えながら、該有
    機材料の粉体を前記エンドレスベルトの孔に充填する工
    程である請求項4または5に記載の蒸着方法。
  7. 【請求項7】 前記有機材料の粉体を撹拌しながら、前
    記エンドレスベルトに該有機材料の粉体を供給する前記
    工程は、該有機材料の粉体を金属粉体とともに撹拌する
    工程を包含する請求項3から6のいずれかに記載の蒸着
    方法。
  8. 【請求項8】 前記エンドレスベルトは、前記加熱部を
    通過した後、冷却され、その後、前記有機材料の粉体を
    再び供給される請求項2に記載の蒸着方法。
  9. 【請求項9】 前記気化された前記有機材料を前記基板
    の表面に堆積させる工程は、 該気化された該有機材料を媒体の表面に堆積する工程
    と、 該媒体の該表面に堆積された該有機材料を加熱し再度気
    化する工程と、 該再度気化された該有機材料を該基体の表面に堆積させ
    る工程と、 を包含する請求項1から8に記載の蒸着方法。
  10. 【請求項10】 前記媒体は、耐熱性繊維からなる布で
    ある請求項9に記載の蒸着方法。
  11. 【請求項11】 第1の領域と第2の領域とを巡回通過
    するエンドレスベルトと、 該第1の領域に設けられ、有機材料の粉体を撹拌しなが
    ら、該エンドレスベルトに該有機材料の粉体を供給する
    手段と、 該第2の領域に設けられ、該エンドレスベルトを加熱
    し、該エンドレスベルトに保持された該有機材料を加熱
    し気化する手段と、 該気化された該有機材料を基体の表面に堆積させるよう
    に、該基体を保持する手段と、 を真空槽内に有する蒸着装置。
  12. 【請求項12】 前記エンドレスベルトは多孔質材料か
    らなり、該エンドレスベルトは、該エンドレスベルトの
    孔に前記有機材料の粉体を保持する請求項11に記載の
    蒸着装置。
  13. 【請求項13】 前記多孔質材料は、発泡メタルからな
    る請求項12に記載の蒸着装置。
  14. 【請求項14】 前記エンドレスベルトに超音波振動を
    加える手段を前記第1の領域にさらに有する請求項12
    または13に記載の蒸着装置。
  15. 【請求項15】 前記エンドレスベルトが前記第1の領
    域から前記第2の領域に至る経路および前記第2の領域
    から前記第1の領域に至る経路の少なくとも一方に断熱
    手段をさらに有する請求項11から14のいずれかに記
    載の蒸着装置。
  16. 【請求項16】 前記エンドレスベルトが前記第1の領
    域から前記第2の領域に至る経路および前記第2の領域
    から前記第1の領域に至る経路の少なくとも一方に冷却
    手段をさらに有する請求項11から15のいずれかに記
    載の蒸着装置。
  17. 【請求項17】 前記エンドレスベルトから気化された
    前記有機材料を媒体の表面に堆積するように、該媒体を
    保持する手段と、 該媒体を加熱し、該媒体に保持された該有機材料を加熱
    し再度気化する手段と、を更に有する請求項11から1
    6のいずれかに記載の蒸着装置。
  18. 【請求項18】 前記媒体は、耐熱性繊維からなる布で
    ある請求項17に記載の蒸着装置。
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