JPH10330088A - ウインチの速度制御回路 - Google Patents

ウインチの速度制御回路

Info

Publication number
JPH10330088A
JPH10330088A JP18897097A JP18897097A JPH10330088A JP H10330088 A JPH10330088 A JP H10330088A JP 18897097 A JP18897097 A JP 18897097A JP 18897097 A JP18897097 A JP 18897097A JP H10330088 A JPH10330088 A JP H10330088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
winch
stroke
valve
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18897097A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahide Takiguchi
敬英 瀧口
Kinya Mori
欣哉 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP18897097A priority Critical patent/JPH10330088A/ja
Publication of JPH10330088A publication Critical patent/JPH10330088A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定格モード域をパイロット弁操作レバーのス
トロークエンド近傍の操作範囲まで拡大し、しかも、前
記ストロークエンド近傍に速度モードの切換えが感知で
きる手段を提供することを目的とする。さらに、速度モ
ードが切換わる時の急激な速度変化を緩和する手段を提
供する。 【解決手段】 ウインチドラムを直接駆動する可変容量
形油圧モータと、減圧機能を有するレギュレータを制御
して前記可変容量形油圧モータの傾転角を調整する制御
シリンダと、コントローラの信号により圧力比例制御機
能を有するパイロット弁の出力油圧を前記レギュレータ
に導く高速モード切換弁を備えたウインチの油圧回路に
おいて、ウインチ巻下げ時、パイロット弁操作レバーの
ストロークエンド近傍までの操作範囲内では、そのスト
ロークに対してウインチドラムの回転数がほぼ所定回転
数に設定され、さらに操作レバーが最大ストローク域で
は速度モード切換えスイッチで複数の速度モードを選択
することにより、各速度モードに対応するウインチドド
ラム回転数が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーンなどに装
備されたウインチの速度制御回路に係わり、特に、ウイ
ンチの巻下げ作業においてウインチドラムと直結した可
変容量形油圧モータの回転速度を制御する油圧回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のウインチの速度制御回路として特
開平5−347753号公報が知られている。図8は従
来のウインチの速度制御回路であり、図9は、パイロッ
ト弁の操作レバーストロークとウインチドラムの回転数
との関係を示す線図である。図8において、1はウイン
チを駆動するための油圧ポンプで図示しないエンジン等
により駆動される。4はパイロット式操作弁、5はパイ
ロット式操作弁4等にパイロット圧を供給するパイロッ
ト弁、5aはウインチを操作するための操作レバー、5
bは高速モード切換ボタンである。また、6は可変容量
形油圧モータ、8は速度制御システムの制御圧を供給す
るためのコントロールポンプ、9はモータの制御圧供給
用の切換弁、11はリリーフ弁10により一定圧に保持
されたコントロールポンプ8のパイロット元圧の切換弁
である。
【0003】12は可変容量形油圧モータ6に内蔵され
たネガティブブレーキ、13は可変容量形油圧モータ6
により駆動されるウインチドラム、18はシャトル弁2
3を介して出力されるパイロット弁5からのパイロット
圧を切り換える高速モード切換弁で、a位置にある状態
を定格モード、b位置にある状態を高速モードと言う。
19は高速モード切換弁18を介して供給されるパイロ
ット圧による油圧と設定ばね19aのばね力の差により
制御され可変容量形油圧モータ6の容量を制御するレギ
ュレータ、20は制御シリンダ、35a,35b,35
cはチェック弁である。24はコントローラで、高速モ
ード切換ボタン5bのON信号と、パイロット弁5の下
げ側パイロット圧信号Pd,および、あらかじめ設定さ
れたロープの張力信号Tsの3条件が同時に入力された
時、高速モード切換弁18にb位置への切換信号を送
る。28はタンク、32はコントロールポンプ8のパイ
ロット元圧を切換弁11を介してネガティブブレーキ1
2に供給する管路に設けた絞りである。
【0004】次に、作用について主巻きウインチの巻下
げ作業の例で説明するが、補巻きウインチについてもこ
れと同様のため説明は省略する。高速モード切換ボタン
5bを操作しない(OFF)状態、即ち、定格モード
(高速モード切換弁18がa位置)の状態で、パイロッ
ト弁5の操作レバー5aをウインチドラム13の巻下げ
方向に徐々に操作すると、操作量に応じたコントロール
ポンプ8の油圧が、パイロット弁5からシャトル弁23
を介して高速モード切換弁18に伝達されると同時に、
パイロット式操作弁4にも伝達されb位置に切換わる。
しかし、高速モード切換弁18はa位置にあるためコン
トロールポンプ8の油圧はレギュレータ19には流れな
い。一方、パイロット式操作弁4から取出される負荷圧
により切換弁9がb位置に切換わり、コントロールポン
プ8の油圧が切換弁9、および、絞り32を介して切換
弁11に供給されて、ネガティブブレーキ12の制動が
解除される。同時に、パイロット弁5には操作レバー5
aのストロークに比例した圧力を出力する、所謂、圧力
比例制御機能を有するので、パイロット式操作弁4は、
操作レバー5aの操作量に応じてb位置に切換わり、油
圧ポンプ1から可変容量形油圧モータ6に供給される油
量が徐々に増加する 即ち、ウインチドラム13の回転
が操作レバー5aの操作量に応じて増速される。
【0005】図9は前記構成によるウインチの速度制御
システムに関する、操作レバー5aのストロークとウイ
ンチのドラム回転数との関係を示す図で、定格モードに
おける巻下げ時の各速度について説明する。なお、油圧
ポンプ1を駆動する図示しないエンジンの回転状態は、
ハイアイドリングに相当するHi状態と、ローアイドリ
ングに相当するLo状態で表し、Hi(定格モード)と
はHi状態で、かつ、速度モードは定格モードであるこ
とを示す。 (1)Hi (定格モード)の場合 レバーストロークがN〜S1までは、油圧ポンプ1や可
変容量形油圧モータ6等の油圧機器の漏れ油による不感
域のためウインチドラム13は回転し始めない。レバー
ストロークがS1〜S5までは、パイロット式操作弁4
の開口特性で決まる流量によってドラム回転数はHi 状
態における油圧ポンプ1のほぼ最大流量に相当する最大
N6まで増加する。レバーストロークがS5〜S6で
は、レバーストロークによるパイロット式操作弁4の開
口特性による流量増加分は僅かであるため、ドラム回転
数はN6のままで一定回転数となる。 (2)Lo (定格モード)の場合 レバーストロークがN〜S1 までは、Hi (定格モー
ド)の場合と同様にウインチドラム13は回転し始めな
い。レバーストロークがS1 〜S3 までは、パイロット
式操作弁4の開口特性で決まる流量によってドラム回転
数は、Lo 状態における油圧ポンプ1のほぼ最大流量に
相当する最大N3まで増加する。レバーストロークがS
3〜S6までは、油圧ポンプ1からパイロット式操作弁
4に流入する流量がほぼ最大に達し、一定であるためド
ラム回転数はN3のまま一定である。
【0006】図8において、所定のロープ張力信号(T
s)が入力されている状態で、高速モード切換ボタン5
bを操作して高速モード(ON)信号に切換え、且つ、
パイロット弁5の操作レバー5aをウインチドラム13
の巻下げ方向(パイロット圧信号Pd)に操作すると、
コントローラ24からの指令により高速モード切換弁1
8はb位置に切換わる。すると、コントロールポンプ8
の油圧が、一方はパイロット弁5を介してパイロット式
操作弁4に、他方は高速モード切換弁18を通り、レギ
ュレータ19に供給される。しかし図9のレバーストロ
ークがN〜S4までは、図8の操作レバー5aのストロ
ークに比例して出力するパイロット圧による押力が設定
ばね19aのばね力より小さく設定されているため、レ
ギュレータ19はb位置のままである。レバーストロー
クがS4を越えるとパイロット圧による押力が設定ばね
19aのばね力より大きくなり、前記レギュレータ19
をa位置に切換える。一方、定格モードの作動と同様に
パイロット式操作弁4がb位置に切換わり、油圧ポンプ
1から可変容量形油圧モータ6に油が供給されると共
に、コントロールポンプ8の油圧が切換弁9、絞り32
を介してネガティブブレーキ12に供給されて制動が解
除される。同時に、チェック弁35bを介して可変容量
形油圧モータ6の駆動圧、または、チェック弁35cを
介してコントロールポンプ8の油圧のいずれか高い油圧
が、一方は制御シリンダ20のピストンロッド側に直
接、他方はレギュレータ19のa位置を通って反ピスト
ンロッド側に伝達される。すると、制御シリンダ20は
面積差によりピストンロッドの伸び側方向に移動し、可
変容量形油圧モータ6の傾転角が小さくなり、単位回転
当たりの容量は減少し、結果としてポンプ吐出量に対し
て高速回転することになる。
【0007】高速モードにおける操作レバー5aのスト
ロークとウインチのドラム回転数との関係を、図9の右
側に示される巻下げ時の例で説明する。 (1)Hi (高速モード)の場合 レバーストロークがN〜S1までは、Hi (定格モー
ド)の場合と同様にウインチドラム13は回転し始めな
い。レバーストロークがS1〜S4まではパイロット式
操作弁4の開口特性で決まる流量によってドラム回転数
が最大N4まで増加する。従って、レバーストロークが
N〜S4までは、レバーストロークとドラム回転数との
関係はHi (定格モード)の場合と全く同じになる。レ
バーストロークがS4〜S5では、レギュレータ19が
a位置に操作されるため可変容量形油圧モータ6の単位
回転当たりの容量が小さくなると共に、パイロット式操
作弁4の開口特性で決まる流量の増加に応じてウインチ
ドラムの回転数は最大N7まで増加する。レバーストロ
ークがS5〜S6では、可変容量形油圧モータ6の固有
容積が一定であり、レバーストロークによるパイロット
式操作弁4の開口特性による流量増加分は僅かであるた
め、ドラム回転数はN7のままで一定回転数となる。
【0008】(2)Lo (高速モード)の場合 レバーストロークがN〜S3までは、Lo (定格モー
ド)の場合と同様にウインチドラム13は回転し始めな
い。レバーストロークがS1〜S3までは、パイロット
式操作弁4の開口特性で決まる流量によってドラム回転
数が最大N3まで増加する。従って、レバーストローク
がN〜S4までは、レバーストロークに対するドラム回
転数はLo (定格モード)の場合と全く同じになる。レ
バーストロークがS4〜S5までは、Hi (高速モー
ド)の場合と同様にレバーストロークに応じた可変容量
形油圧モータ6の容量減少分と、パイロット式操作弁4
の開口特性で決まる流量増加分によってウインチドラム
13の回転数が最大N5まで増速する。レバーストロー
クがS5〜S6の範囲では可変容量形油圧モータ6の固
有容積が一定であり、レバーストロークによるパイロッ
ト式操作弁4の開口特性による流量増加分は僅かである
ため、ドラム回転数はN5のままで一定となる。以上の
構成と作用であれば、ウインチの速度制御性はクラッチ
・ブレーキ方式に比較して格段に向上し、従って、経験
の浅いオペレータにも容易に操作できる様になった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特にエ
ンジンがHiアイドリング状態で、且つ、高速モードで
ウインチを巻下げ作業をする場合、クラッチ・ブレーキ
方式を長く使用していたオペレータは、クラッチレバー
と同一感覚で、無意識にON/OFF的にストロークエ
ンドまで操作しがちであり、また、経験の浅いオペレー
タにとっても、操作レバーストロークの中間近くのどの
位置からウインチドラムが高速回転するのか、目安が無
いため操作するにあたって極めて不安を感じる。まし
て、オペレータが予想もしない速度変化が生じると、荷
振れ、ショック、ワイヤーロープの弛み、乱巻きなどの
トラブルが発生する可能性がある。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に着目し、ウ
インチの速度制御回路に係わり、特に、定格モード域を
パイロット弁操作レバーのストロークエンド近傍の操作
範囲まで拡大し、しかも、前記ストロークエンド近傍に
速度モードの切換えが感知できる手段を提供することを
目的とする。さらに、速度モードが切換わる時の急激な
速度変化を緩和する手段を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記目
的を達成するために、本発明に係わるウインチの速度制
御回路の第1の発明では、ウインチドラムを直接駆動す
る可変容量形油圧モータと、減圧機能を有するレギュレ
ータにより制御され前記可変容量形油圧モータの傾転角
を調整する制御シリンダと、コントローラからの信号を
受けて圧力比例制御機能を有するパイロット弁の出力油
圧を前記レギュレータに導く高速モード切換弁を備えた
ウインチの油圧回路において、ウインチ巻下げ時、パイ
ロット弁操作レバーのストロークエンド近傍までの操作
範囲内では、そのストロークに対してウインチドラムの
回転数がほぼ所定回転数に設定され、さらに操作レバー
が最大ストローク域では速度モード切換えスイッチで複
数の速度モードを選択することにより、各速度モードに
対応するウインチドラム回転数が得られることを特徴と
する。上記構成により、ウインチドラムの回転数がパイ
ロット弁操作レバーのストロークとほぼ一義的に決ま
る、いわゆる、定格モード域を、操作レバーのストロー
クエンド近傍の操作範囲まで拡大したので、ストローク
の中間位置にある時よりも急激な速度変化が発生する可
能性が無く、安心して操作ができる。
【0012】第1の発明を主体とする第2の発明では、
パイロット弁に、操作レバーのストロークエンド近傍で
操作力を急変させるデテント装置、または、二段スプリ
ングを備えたことを特徴とする。上記構成により、速度
モードの切換えが感知できる手段を設けたので、無意識
にON/OFF的にストロークエンドまで操作しようと
しても、オペレータの注意を喚起することができる。
【0013】第1の発明を主体とする第3の発明では、
パイロット弁と高速モード切換弁との間、あるいは/お
よび、高速モード切換弁とレギュレータとの間にアキュ
ムレータを介在させたことを特徴とする。上記構成によ
り、速度モードを定格モードから高速モードに切換えて
も、パイロット弁からのコントロールポンプの油圧はア
キュムレータに蓄圧されるので、急激な速度変化が緩和
されて、荷振れ、ショック、ワイヤーロープの弛み、乱
巻きなどの発生を無くすことが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態及び実施例】以下に、本発明に係わ
るウインチの速度制御回路についての詳細につき、図面
を参照して説明する。なお、同一部品には同一符号を付
して説明は省略する。図1は本発明のウインチの速度制
御回路図であり、図2はパイロット弁の操作レバースト
ロークとウインチドラムの回転数および時間との関係を
示す線図であり、図2の左側図面は本発明の主巻きウイ
ンチのレバーストロークとウインチドラム回転数との関
係を示す線図であり、図2の左側図面は本発明の主巻き
ウインチドラムの回転数の変化を、時間を尺度に示した
線図である。図3、5は速度モードの切換えが感知でき
る手段を設けたパイロット弁の断面図である。図1のウ
インチの速度制御回路において、本発明と従来とで構成
上相違する第1点として、パイロット弁5と高速モード
切換弁18との間、あるいは/および、高速モード切換
弁18とレギュレータ19との間にアキュムレータ3
6、あるいは/および、アキュムレータ49を介在させ
たことである。また、第2点は、運転席前の操作パネル
などにスイッチ37を設けたことである。
【0015】図3はデテント装置を備えたパイロット弁
である。図3において、パイロット弁5の操作レバー5
aと一体形成されたロータリ38には、揺動中心46に
近い半径の小さい曲面47と、若干離れた半径の大きい
曲面48が有り、両面の接触面40は傾斜状に滑らかに
盛り上がっている。これらの小さい曲面47および大き
い曲面48には、先端が球面形状のデテントロッド41
が接している。デテントロッド41の球面接触部の反対
側にはスプリング42が有って、デテントロッド41を
ロータリ38の曲面47、48に押しつけている。デテ
ントロッド41とスプリング42を収納するハウジング
45は、パイロット弁ハウジング44のネジ込み量でス
プリング42の強さが調整されてナット43で固定され
る。
【0016】図5は二段スプリング機構を備えたパイロ
ット弁である。図6は、図5のP部の拡大図である。図
5において、パイロット弁5の操作レバー5aと一体形
成されたロータリ50の下面には、先端が球面形状の二
個のピストン39が接触している。ピストン39の内部
には図6に示すスプリング受け54を介して3種類のス
プリング51、52、53が組込まれているが、スプリ
ング52だけはスプリング受け54と接せずにLの間隔
を保っている。
【0017】次に作用について図1、2、4、6により
Hi(定格モード)の状態、即ち、エンジン回転がハイ
アイドリングで、速度を定格モードにした時の主巻きウ
インチの巻下げ作業について、従来と異なる点を重点に
説明する。図1で、レバーストロークの操作量に比例し
て圧力を出力するパイロット弁5の操作レバー5aを操
作すると、パイロット式操作弁4がb位置方向に切換わ
り、油圧ポンプ1の油が可変容量形油圧モータ6に供給
されると同時に、コントロールポンプ8の油圧が切換弁
9、絞り32からネガティブブレーキ12に供給されて
制動が解除されウインチドラム13は操作レバー5aの
操作量に応じて回転する。なお、アキュムレータ36に
もパイロット弁5のパイロット圧が伝達されるが、高速
モード切換弁18がa位置にあるのでレギュレータ19
を操作することは無い。
【0018】(1)Hi(定格モ−ド)時でのストロー
クとウインチドラム回転数との関係 Hi(定格モ−ド)で、操作レバー5aの操作量(スト
ローク)と可変容量形油圧モータ6と直結するウインチ
ドラム13の回転数との関係を図2の左側図面で見る
と、ストロークK1から回転し始め(a点)、ストロー
クK2でn1回転(b点)に達する間、緩やかに回転数
が増加しているが、これは操作レバー5aの操作量(ス
トローク)に応じてパイロット式操作弁4がb位置方向
に徐々に切換わる結果、油圧ポンプ1から可変容量形油
圧モータ6への流量が次第に増加するためである。な
お、ストロークがK2〜K4の範囲では可変容量形油圧
モータ6の固有容積が一定であり、パイロット式操作弁
4の開口特性による流量増加分は僅かであるためウイン
チドラム13の回転数はn1回転のままで実線Vcのよ
うに一定となる。また、K2までストロークした時のウ
インチドラム13の回転数を時間経過を図2の右側図面
で見ると、d点(0回転)からe点(n1回転)に徐々
に増速し、e点(n1回転)で実線Vdのように一定に
なる。なお、本発明では、図2の左側図面でドラム回転
数の制御できるストロークの範囲(K2までの範囲)を
ストロークエンド近傍(K4の85〜95%)の範囲ま
で拡大したので、操作レバー5aの微操作性が容易にな
り、回転数を緩やかに制御することができる。
【0019】次にHi(高速モード)の状態、即ち、エ
ンジン回転がハイアイドリングで、速度を高速モードに
した時の主巻きウインチの巻下げ作業について説明す
る。図1でパイロット弁5の操作レバー5aを巻下げ方
向に操作し、且つ、スイッチ37を操作してコントロー
ラ24からの指令を高速モードに切換えると、高速モー
ド切換弁18はb位置に切換わる。すると、パイロット
弁5のパイロット圧がパイロット式操作弁4に供給され
ると同時に、アキュムレータ36と高速モード切換弁1
8を通り、または、アキュムレータ36、高速モード切
換弁18、アキュムレータ49を通ってレギュレータ1
9にも供給される。しかし、図2の左側図面のレバース
トロークがN〜K2までは、操作レバー5aのストロー
クに比例して出力するパイロット圧による押力が設定ば
ね19aのばね力より小さく設定されているため、レギ
ュレータ19はb位置のままである。レバーストローク
がK2を越えるとパイロット圧による押力が設定ばね1
9aのばね力より大きくなり、前記レギュレータ19を
a位置に切換える。一方、パイロット式操作弁4もb位
置に切換わり、油圧ポンプ1から可変容量形油圧モータ
6に油が供給されると共に、コントロールポンプ8の油
圧が切換弁9、絞り32を介してネガティブブレーキ1
2に供給されて制動が解除される。同時に、チェック弁
35bを介して可変容量形油圧モータ6の駆動圧、また
は、チェック弁35cを介してコントロールポンプ8の
油圧のいずれか高い油圧が、一方は制御シリンダ20の
ピストンロッド側に直接、他方はレギュレータ19のa
位置を通って反ピストンロッド側に伝達される。する
と、制御シリンダ20は面積差によりピストンロッドが
最伸長の方向に移動し、可変容量形油圧モータ6の傾転
角が小さくなり、単位回転当たりの容量は減少し、結果
としてポンプ吐出量に対して高速回転することになる。
【0020】(2)Hi(高速モ−ド)時でのストロー
クとウインチドラム回転数との関係 Hi(高速モ−ド)で、操作レバー5aの操作量(スト
ローク)と可変容量形油圧モータ6と直結するウインチ
ドラム13の回転数との関係を図2の左側図面ので見る
と、レバーストロークがN〜K2までは、設定ばね19
aのばね力によりレギュレータ19はb位置のままであ
るから、Hi(定格モード)と同様にストロークK1か
ら回転し始め(a点)、ストロークK2でn1回転(b
点)に達する間、緩やかに回転数が増加していく。レバ
ーストロークがK2を越えるとレギュレータ19がa位
置に切換わるのでストロークエンド(K4)近傍のスト
ロークK2からK3の間でドラム回転数はn1回転(b
点)からn2回転(c点)に増速される。この時、パイ
ロット弁5と高速モード切換弁18との間にアキュムレ
ータ36を、あるいは/および、高速モード切換弁18
とレギュレータ19との間にアキュムレータ49を介在
させたので、パイロット圧は時間軸で見た場合、図2の
右側図面に示す通り緩やか(q→u→r)に上昇する。
この結果、ドラム回転数はe点(n1回転)からf点
(n2回転)に緩やかに加速されるので、操作が容易
で、しかも、安全である。これに対してアキュムレータ
が無い従来例では、パイロット圧は点線Weのように急
激に上昇(q→t→r)するため、ドラム回転数の速度
変化が点線Wfのように急激に上昇(e点からg点)す
るため、操作し難い。
【0021】パイロット弁5には、操作レバー5aの操
作量(ストローク)がK2の位置に図3に示すデテント
装置、または、図5に示す二段スプリングが働くように
なっている。図3で操作レバー5aを右方向に操作する
と、デテントロッド41が曲面47を滑り、曲面47、
48の接触傾斜面40の谷部に至る。この位置までのス
トロークはK2で、図4に示す通りp点からh点(スト
ロークK2の位置)までの操作力は緩やかに上昇する。
さらに、高速モードに切換えるため操作レバー5aを操
作すると、デテントロッド41が曲面47から接触面4
0の傾斜を乗り越えて曲面48に沿って滑る。従って、
操作レバー5aの操作力は傾斜を乗り越える間、h点
(ストロークK2)からi点に急激に上昇するため、定
格モードと高速モードの切換わりが明瞭に感知できる。
このことは、クラッチ・ブレーキ方式を長く使用してい
たオペレータでもクラッチレバーと同一感覚で、無意識
にON/OFF的にストロークしても、また、経験の浅
いオペレータにとっても不安なく操作できるという大き
なメリットとなる。
【0022】図5では操作レバー5aを右方向に操作す
るとロータリ50がピストン39を押し込み、図6でス
プリング受け54を介して、先ずスプリング51が圧縮
されL=K2の間隔を置いてスプリング52が圧縮され
る。従って、図7に示すn点からj点(ストロークK
2)までの操作力はスプリング51が作用し、操作力は
ストロークK2まで緩やかに上昇する。さらに、高速モ
ードに切換えるため操作レバー5aを操作すると、スプ
リング52の操作力が加わり、j点(ストロークK2)
からm点(ストロークエンド)まで上昇する。即ち、定
格モードと高速モードの切換わり点から操作力が大きく
なるので、オペレータは容易に感知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウインチの速度制御回路である。
【図2】本発明の主巻きウインチのレバーストロークと
ウインチドラム回転数および時間との関係を示す線図で
ある。
【図3】本発明のパイロット弁のデテント装置である。
【図4】本発明のデテント装置のレバーストロークと操
作力との関係を示す線図である。
【図5】本発明のパイロット弁の二段スプリング機構で
ある。
【図6】本発明のパイロット弁の二段スプリングのピス
トン内部詳細図である。
【図7】本発明の二段スプリングのレバーストロークと
操作力との関係を示す線図である。
【図8】従来のウインチの速度制御回路である。
【図9】従来の主巻きウインチのレバーストロークとウ
インチドラム回転数との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1…油圧ポンプ、4…パイロット式操作弁、5…パイロ
ット弁、5a…操作レバー、6…可変容量形油圧モー
タ、18…高速モード切換弁、19…レギュレータ、2
0…制御シリンダ、24…コントローラ、36…アキュ
ムレータ、37…スイッチ、39…ピストン、41…デ
テントロッド、49…アキュムレータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインチドラムを直接駆動する可変容量
    形油圧モータと、減圧機能を有するレギュレータにより
    制御され前記可変容量形油圧モータの傾転角を調整する
    制御シリンダと、コントローラからの信号を受けて圧力
    比例制御機能を有するパイロット弁の出力油圧を前記レ
    ギュレータに導く高速モード切換弁を備えたウインチの
    油圧回路において、ウインチ巻下げ時、パイロット弁操
    作レバーのストロークエンド近傍までの操作範囲内で
    は、そのストロークに対してウインチドラムの回転数が
    ほぼ所定回転数に設定され、さらに操作レバーが最大ス
    トローク域では速度モード切換えスイッチで複数の速度
    モードを選択することにより、各速度モードに対応する
    ウインチドラム回転数が得られることを特徴とするウイ
    ンチの速度制御回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のウインチの速度制御回路
    において、パイロット弁は操作レバーのストロークエン
    ド近傍で操作力を急変させるデテント装置、または、二
    段スプリングを備えたことを特徴とするウインチの速度
    制御回路。
  3. 【請求項3】 パイロット弁と高速モード切換弁との
    間、あるいは/および、高速モード切換弁とレギュレー
    タとの間にアキュムレータを介在させたことを特徴とす
    る請求項1記載のウインチの速度制御回路。
JP18897097A 1997-05-30 1997-05-30 ウインチの速度制御回路 Pending JPH10330088A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18897097A JPH10330088A (ja) 1997-05-30 1997-05-30 ウインチの速度制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18897097A JPH10330088A (ja) 1997-05-30 1997-05-30 ウインチの速度制御回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10330088A true JPH10330088A (ja) 1998-12-15

Family

ID=16233122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18897097A Pending JPH10330088A (ja) 1997-05-30 1997-05-30 ウインチの速度制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10330088A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540037A (ja) * 1999-03-24 2002-11-26 マンネスマン レックスロート アクチエンゲゼルシヤフト ウインチを繰り出し運転、巻き上げ運転及び係留運転で駆動するための液圧式の制御装置
CN100344524C (zh) * 2003-12-26 2007-10-24 神钢起重机株式会社 液压绞车的控制装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540037A (ja) * 1999-03-24 2002-11-26 マンネスマン レックスロート アクチエンゲゼルシヤフト ウインチを繰り出し運転、巻き上げ運転及び係留運転で駆動するための液圧式の制御装置
CN100344524C (zh) * 2003-12-26 2007-10-24 神钢起重机株式会社 液压绞车的控制装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10106955B2 (en) Turning control apparatus
KR101702250B1 (ko) 펌프 용적 제어 장치
JPH09126139A (ja) 可変容量ポンプの容量制御装置
JPH10330088A (ja) ウインチの速度制御回路
US4689955A (en) Vibration roller having a power limiting device
JP2002081540A (ja) ホイール式油圧走行車両の速度制御装置
JPH0968169A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JPS59137218A (ja) 駆動システム
GB2277612A (en) Method for operating an adjustable hydrostatic pump
JP4282871B2 (ja) 油圧走行車両
JP2001295682A (ja) 油圧走行車両
EP1172325A2 (en) Control device for hydraulic drive winch
JPS63214562A (ja) 油圧駆動回路
JP4259513B2 (ja) 油圧駆動ウインチの制御装置
JP3090976B2 (ja) 油圧駆動回路
EP4179209B1 (en) Hydrostatic variable displacement axial piston unit and displacement volume setting device
JPH0239641B2 (ja)
JP2012069043A (ja) ペダル装置
JPH08219004A (ja) 液圧回転機の容量制御装置
JPH06193731A (ja) 作業車両の走行用油圧モータ駆動回路
JP2708873B2 (ja) 油圧回路の制御装置
JP3241062B2 (ja) 作業機のポンプ流量制御装置
JPH06193730A (ja) 作業車両の走行用油圧モータ駆動回路
JP2548497Y2 (ja) 油圧装置の流量制御装置
JP3092042B2 (ja) 可変容量形アキシャルピストンモータ用制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20041111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050727

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051228