JPH10330037A - 大型回転機のケーブル巻き取り装置 - Google Patents

大型回転機のケーブル巻き取り装置

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JPH10330037A
JPH10330037A JP14550797A JP14550797A JPH10330037A JP H10330037 A JPH10330037 A JP H10330037A JP 14550797 A JP14550797 A JP 14550797A JP 14550797 A JP14550797 A JP 14550797A JP H10330037 A JPH10330037 A JP H10330037A
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rotating machine
diameter
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルの自重により発生する回転トルクを
最小のものとし、またケーブルスプールの外径に関係な
くケーブルピットの幅を小さいものとする。 【解決手段】 軸心方向を水平とする回転軸周りに回転
する大型回転機の周囲に設けられた円筒形の大径スプー
ル1と、大径スプール1に巻回され、下方に掘られたケ
ーブルピット20内にU字型に垂れ下がり、他端がケー
ブルピット20の開口部に設けられた第1の地上端子箱
4aに導入される第1のケーブル6aと、第1のケーブ
ル6aと軸心方向で異なる位置に、第1のケーブル6a
と反対方向に大径スプール1に巻回され、ケーブルピッ
ト20内にU字型に垂れ下がり、他端がケーブルピット
20の反対側の開口部に設けられた第2の地上端子箱4
bに導入される第2のケーブル6bとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば陽子線治
療装置等の低速横軸大型回転機のケーブル処理に関し、
装置の外部に延びるケーブルを大型回転機の周囲に設け
られたケーブルスプールに巻回するケーブル巻き取り装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陽子線治療装置等の低速横軸大型回転機
は、一般に大型の装置全体が床面に対して概略水平な回
転軸で低速に回転する。そして大型回転機は、内部に多
数の電磁石や電装機器を有し、特に陽子線治療装置は、
この他に装置の心臓部となる照射装置を備えている。こ
れらの各機器に接続される電源線や制御線の数は多数と
なり、例えば陽子線治療装置の場合で、大小約900本
くらいである。これらの電源線や制御線は、装置の外部
に設けられた地上端子箱から引き延ばされて大型回転機
に接続されるが、大型回転機が回転するため大型回転機
の周りに設けられたケーブルスプールに巻き付けられて
いる。また、電源線や制御線は本数が多数のうえ種々の
太さのものがあり取り扱いに不便な為、所定の本数毎に
束ねられて概略同じ太さとされ本数が減らされている。
【0003】図12は従来の大型回転機のケーブル巻き
取り装置の側面図である。図12において、1は床面か
ら支持されて軸芯方向を水平とする回転軸周りに回転す
る大型回転機の外周に設けられ、大型回転機と共に回転
するケーブルスプールである。ケーブルスプール1は概
略円筒形をなし、大型回転機の回転軸と同心に設けら
れ、外周面にケーブル6を案内する案内溝が形成されて
いる。陽子線治療装置等の場合、大型回転機は中央に陽
子線を導く為の真空ダクトが設けられ、さらに真空ダク
トの周囲に電磁石等が配置され、大型回転機の直径は約
2mくらいとなる。そしてその外周に設けられたケーブ
ルスプール1の直径は約2.2mくらいとなる。そし
て、陽子線治療装置等の場合、大型回転機は基準位置か
らプラスマイナス185度くらい回転する。
【0004】4は部屋の側壁に固定された地上端子箱で
ある。6は所定本数の電源線や制御線が束ねられて1本
にされた複数本のケーブルである。図12において、ケ
ーブル6は1本のように見えるが、実際には大型回転機
の軸方向に複数本が並べて設けられている。ケーブル6
は、他種類の太さの電源線や制御線が、各々所定本数が
何本か集められて各束が各々同じ径となるように、長さ
方向に所定の間隔で所々結束バンドで縛られて1本のケ
ーブルに形成されている。各々の電源線や制御線は、一
端が大型回転機の電磁石や電装機器に接続され、大型回
転機の所定の位置に集められて、その位置より束ねられ
てケーブル6とされ、ケーブルスプール1に径方向に設
けられた穴を通って、ケーブルスプール1の外周面に延
出され、その位置からケーブルスプール1に巻回され
る。ケーブル6は、所定の回数ケーブルスプール1に巻
回された後、ケーブルスプール1の下方に垂下され、他
端は地上端子箱4に至っている。
【0005】ケーブルスプールの下方に垂下した部分
は、大型回転機の回転を妨げることがないように、余裕
を持った長さとされ、概略U字型に垂れ下がっている。
地上端子箱4に至ったケーブル6は、地上端子箱4に導
入され、その後結束を解かれ、あるものは地上端子箱4
内の配電盤に接続され、あるものは、地上端子箱4を通
過して、外部の機器に接続される。特に映像が送られる
同軸ケーブルは、大型回転機内の映像装置から、地上端
子箱4を経由して外部の装置まで途中で途切れることな
く配線されている。
【0006】ケーブルスプール1は大型回転機の回転に
伴い回転し、外周面に形成された案内溝に沿ってケーブ
ル6を巻き取ったり繰り出したりする。ケーブルスプー
ル1がすべてのケーブル6を繰り出したとき、ケーブル
6のU字型部分は、一番低い位置まで垂れ下がるが、こ
の際、ケーブル6が床面あるいは側壁に接触しないよう
に、ケーブルスプール1の下方には、所定の深さおよび
所定の幅のケーブルピット20が掘られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の大型回転機のケ
ーブル巻き取り装置は以上のように構成されているの
で、ケーブル6の長さは、ケーブルスプール1の外形と
大型回転機の回転角度によって決まり、この長さに見合
ったケーブルピット20深さが必要であった。さらに、
ケーブル6は、ケーブルスプール1の外径より広がった
幅でU字型に垂れ下がるので、この幅に見合うケーブル
ピット20の幅が必要であった。また、ケーブル6の重
量は大きなものとなり、ケーブル6はケーブルスプール
1の一側からのみ垂れ下がっているので、ケーブル6の
自重によりケーブルスプール1が回転する力すなわち回
転トルクが働くが、それに打ち勝つために、大型回転機
に大型のモーターあるいは、ブレーキを設ける必要があ
った。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、ケーブルの自重により発生す
る回転トルクを最小のものとし、またケーブルスプール
の外径に関係なくケーブルピットの幅を小さいものとす
ることができる大型回転機のケーブル巻き取り装置を得
ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の大型回転機の
ケーブル巻き取り装置においては、軸芯方向を水平とす
る回転軸周りに回転する大型回転機の周囲に、大型回転
機の回転軸と同心に設けられた円筒形の大径スプール
と、一端が大型回転機に接続され、大径スプールを貫通
して、大径スプールの外周面に延出され、大径スプール
に所定回数巻回され、大径スプールの下方に掘られたケ
ーブルピット内にU字型に垂れ下がり、他端がケーブル
ピットの開口部に設けられた第1の地上端子箱に導入さ
れる第1のケーブルと、一端が大型回転機に接続され、
大径スプールを貫通して、大径スプールの外周面に延出
され、第1のケーブルと軸芯方向で異なる位置に、第1
のケーブルと反対方向に大径スプールに所定回数巻回さ
れ、ケーブルピット内にU字型に垂れ下がり、他端がケ
ーブルピットの反対側の開口部に設けられた第2の地上
端子箱に導入される第2のケーブルとを備えている。
【0010】請求項2の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、軸芯方向を水平とする回転軸周りに回
転する大型回転機の周囲に、大型回転機の回転軸と同心
に設けられた円筒形の大径スプールと、大径スプールの
下方に所定の間隔を離して大径スプールの回転軸の軸芯
と平行な回転軸周りに回転可能に配設された円筒形の小
径スプールと、一端が大型回転機に接続され、大径スプ
ールを貫通して、大径スプールの外周面に延出され、大
径スプールに所定回数巻回され、小径スプールに巻き掛
かり、大径スプールの下方に掘られたケーブルピット内
にU字型に垂れ下がり、他端がケーブルピットの開口部
に設けられた第1の地上端子箱に導入される第1のケー
ブルと、一端が大型回転機に接続され、大径スプールを
貫通して、大径スプールの外周面に延出され、第1のケ
ーブルと軸芯方向で異なる位置に、第1のケーブルと反
対方向に大径スプールに所定回数巻回され、第1のケー
ブルと反対側にて小径スプールに巻き掛かり、ケーブル
ピット内にU字型に垂れ下がり、他端がケーブルピット
の反対側の開口部に設けられた第2の地上端子箱に導入
される第2のケーブルとを備えている。
【0011】請求項3の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、水平方向に回転する大型回転機の周囲
に大型回転機の回転軸と同心に設けられた円筒形の大径
スプールと、大径スプールの斜め上方に所定の間隔を離
して大径スプールの回転軸の軸芯と平行な回転軸周りに
回転可能に配設された円筒形の小径スプールと、一端が
大型回転機に接続され、大径スプールの外周面に延出さ
れ、大径スプールに所定回数巻回され、小径スプールに
巻き掛かり、大径スプールの側方にU字型に垂れ下が
り、他端が大径スプールの側方に配設された地上端子箱
に導入されるケーブルと、小径スプールおよび地上端子
箱の間のケーブルに固定されケーブルに張力を与える重
りとを備えている。
【0012】請求項4の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、ケーブルは複数本設けられ、大径スプ
ールおよび小径スプールの外周面に形成された案内溝内
に径方向に重ねて巻回され、重ねて巻回されたケーブル
は、U字型に垂れ下った部分で互いに重ならないように
上下方向にずらされている。
【0013】請求項5の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、ケーブルは、複数本の電線が熱収縮チ
ューブ内に収納されて一本のケーブルとされている。
【0014】請求項6の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、複数本の電線は、熱収縮チューブ内で
断面1列となるように配置され、さらに隣接する各電線
間にスペーサが収納され、ケーブルは、大径スプールの
外周面に平行な主面を有する平板状とされている。
【0015】請求項7の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、ケーブルは、複数本の電線が束ねられ
て形成され、電線は、大径スプールの外周面に延出され
た位置および地上端子箱に導入される位置で切断され、
大径スプールの外周面に設けられた第1のコネクタおよ
び地上端子箱に設けられた第2のコネクタを介して接続
されている。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の大型回転機のケーブル巻
き取り装置の側面図である。図2は大径スプールの外周
面にケーブルが掛けられた様子を示す図1のII−II線に
沿う矢視断面図である。図3は小径スプールの外周面に
ケーブルが掛けられた様子を示す図1のIII−III線に沿
う矢視断面図である。図1乃至3において、1は大型回
転機の外周に設けられ大型回転機と共に回転する大径ス
プールであるケーブルスプールである。ケーブルスプー
ル1は、概略円筒形をなし、大型回転機の回転軸と同心
に設けられ、外周面にケーブル6を案内する複数の案内
溝1aが形成されている。
【0017】2はケーブルスプール1の下方に所定の間
隔を離して、ケーブルスプール1の回転軸と平行な回転
軸回りに回転可能に配設された小径スプールである。小
径スプール2は、概略円筒形をなし、外周面にケーブル
6を案内する複数の案内溝2aが形成されている。小径
スプール2は、外周面に設けられた複数の案内溝2aが
ケーブルスプール1の複数の案内溝1aと、軸方向に各
々1対1に対応して同じ位置となるように配置されてい
る。小径スプール2は、ケーブルピット20の側壁に突
設された小径スプール軸受け3によって、ケーブルピッ
ト20の開口中央に回転可能に支持されている。
【0018】6は従来と同じように電源線や制御線が束
ねられて1本にされたケーブルである。ケーブル6は、
他種類の太さの電源線や制御線が各々何本か束ねられ
て、各束が各々同じ径となるようにされ、長さ方向に所
定の間隔で所々結束バンドで縛られて形成されている。
各々の電源線や制御線は、一端が大型回転機の各電磁石
や電装機器に接続され、大型回転機内の所定の位置に集
められ、その位置より束ねられてケーブル6とされ、ケ
ーブルスプール1に径方向に穿孔された穴を通ってケー
ブルスプール1の外周面に延出され、ケーブルスプール
1に巻回される。
【0019】実施の形態1では、ケーブル6は、全部で
18本設けられている。18本のケーブル6のうちの8
本である第1のケーブル6aは、ケーブルスプール1の
図1の下方の所定の位置において、ケーブルスプール1
の外周面に延出され、その後、図1の右回りに概略1回
転巻回された後外周面を離れて下方に向かい、小径スプ
ール2の上方を通過し、小径スプール2の図1の左側に
巻き掛けられた後、下方に垂下している。下方に垂下し
たケーブル6aは、ケーブルピット20内にU字型に垂
れ下がった後、その他端は、ケーブルピット20の開口
部の部屋の床面に設置された第1の地上端子箱4aに至
っている。
【0020】尚、図1において、ケーブル6aは、1本
のように見えるが、これは単にケーブル6の経路を示し
た図であって、実際には、図2および図3に示されるよ
うに、案内溝1aおよび案内溝2a内に径方向に2本ず
つ重ねて巻回されている。それが、軸方向に4列並べら
れている。ケーブル6aは、揺れを抑制される目的で、
ケーブルピット20の開口部内側の壁面と外側の床面に
て、ケーブル押さえ金具5にて固定されている。
【0021】18本のケーブル6のうちの他の10本で
ある第2のケーブル6bは、ケーブルスプール1の図1
の下方の所定の位置において、ケーブルスプール1の外
周面に延出され、その後、第1のケーブル6aとは逆に
図1の左回りに概略1回転ケーブルスプール1に巻回さ
れ、その後、ケーブルスプール1を離れ、小径スプール
2の上方を通過し、小径スプール2の図1の右側に巻き
掛けられた後、下方に垂下している。下方に垂下したケ
ーブル6bは、ケーブルピット20内にU字型に垂れ下
がった後、その他端は、第1の地上端子箱4aとケーブ
ルピット20の反対側に設置された第2の地上端子箱4
bに至っている。すなわち、第1のケーブル6aと第2
のケーブル6bとは、ケーブルスプール1と小径スプー
ル2の両スプールの軸線を通る面に対して概略対称とな
るように配設されている。第2のケーブル6bも、第1
のケーブル6aと同じように案内溝1aおよび案内溝2
a内に径方向に2本ずつ重ねて巻回され、またケーブル
ピット20の開口部内側の壁面と外側の床面にて所定の
位置をケーブル押さえ金具5にて固定されている。
【0022】ケーブルスプール1に各々巻回された後図
1の左右から下方に向かう第1のケーブル6aおよび第
2のケーブル6bは、小径スプール2の上方でクロスし
た後、それぞれ反対側で小径スプール2に巻き掛けら
れ、さらに下方に向かい各々U字型に垂れ下がってい
る。第1のケーブル6aおよび第2のケーブル6bは、
その自重によって、案内溝1aおよび案内溝2a内にぴ
ったりと収納されている。各々のケーブル6a,6b
は、図2および図3に示されるように2本ずつ重ねて巻
回されているが、ケーブルスプール1で外側に巻回され
たものは、小径スプール2で内側となるように、またケ
ーブルスプール1で内側に巻回されたものは、小径スプ
ール2で外側となるように巻回されている。本実施の形
態の各々のケーブル6a,6bの下方に垂れ下がったU
字型部は、小径スプール2に掛っているので、幅が小さ
くなる。そのため、ケーブルピット20の幅は、従来よ
り小さなものでよい。そして、たとえケーブルスプール
1の外径が大きくなろうとも、下方に垂れ下がったU字
型部の幅は、大きくなることがなく、ケーブルピット2
0の幅を大きくする必要がない。
【0023】次に動作について説明する。図1のケーブ
ルスプール1は基準位置より若干左に回転した位置を示
している。この状態では、ケーブル6bの方がケーブル
ピット20の深い位置まで垂れ下がっている。この状態
から図1中の矢印にて示されるように、ケーブルスプー
ル1が右回転すると、ケーブル6bがケーブルスプール
1に巻き取られ、逆にケーブル6aが繰り出されて行
く。一方ケーブルスプール1が左回転すると、ケーブル
6aがケーブルスプール1に巻き取られ、ケーブル6b
が繰り出されて行く。このようにして、ケーブルスプー
ル1の回転に伴い、ケーブル6a,6bが巻き取られあ
るいは繰り出され、下方に垂れ下がったU字型部はケー
ブルピット20を互い違いに上下する。
【0024】このように構成された大型回転機のケーブ
ル巻き取り装置においては、第1のケーブル6aと第2
のケーブル6bがケーブルスプール1に向きを逆にして
巻回され、各々反対側で小径スプール2に掛かり下方に
U字型に垂れ下がっているので、各ケーブル6a,6b
が発生する回転トルクは、互いに打ち消し合い小さなも
のとなる。そのため、大型のモーターあるいはブレーキ
等が必要でなくなる。また、ケーブルスプール1の径に
関係なくケーブルピット20の幅を小さいものとするこ
とができる。また、各々のケーブル6a,6bは、径方
向に2本ずつ重ねて巻回されるので、多数のケーブルを
巻回することができる。
【0025】尚、本実施の形態では、各々のケーブル6
a,6bの種類は、特に述べていないが、例えば第1の
ケーブル6aは、制御線が束ねられたもの、第2のケー
ブル6bは、電源線が束ねられたものというように種類
を分ければ、互いのケーブル6a,6bは、近づく部分
が少ないので、ケーブルにのるノイズを低減することが
できる。
【0026】また、本実施の形態では、ケーブルスプー
ル1および小径スプール2に巻回されたケーブル6は全
部で18本であったが、この本数より多い場合には、ケ
ーブルスプール1および小径スプール2が、大型回転機
の軸方向さらに所定個数並べて配設され、これらに同じ
ように巻回されることにより、本数が多くされる。
【0027】実施の形態2.図4は本発明の大型回転機
のケーブル巻き取り装置の他の例を示す側面図である。
図において、1は実施の形態1と同じように大型回転機
の外周に設けられ大型回転機と共に回転する大径スプー
ルであるケーブルスプールである。ケーブルスプール1
は、概略円筒形をなし、大型回転機の回転軸と同心に設
けられ、外周面にケーブル6を案内する複数の案内溝が
形成されている。12は大径スプールであるケーブルス
プール1の斜め上方に所定の間隔を離して設けられ、天
井から回転可能に支持された定滑車である小径スプール
である。
【0028】小径スプール12は、概略円筒形をなし、
外周面にケーブル6を案内する複数の案内溝が形成され
ている。小径スプール12は、外周面に設けられた複数
の案内溝がケーブルスプール1の複数の案内溝と、軸方
向に各々1対1で同じ位置となるように配置されてい
る。小径スプール12は、天井に突設された小径スプー
ル軸受け13によって回転可能に支持されている。
【0029】ケーブル6は、ケーブルスプール1の外周
面に延出された後、図1の左回りに巻回され、その後上
方に向かい、小径スプール12に巻き掛けられ、今度は
下方に向かいケーブルスプール1の側方に垂下してい
る。下方に垂下したケーブル6は、ケーブルスプール1
の側方にU字型に垂れ下がった後、その他端は、所定の
高さの段上に設置された地上端子箱4aに至っている。
ケーブル6は、揺れを抑制される目的で、段の壁面にケ
ーブル押さえ金具5にて固定されている。
【0030】小径スプール12と地上端子箱4aの間の
ケーブル6には、ケーブル6に張力を与えるための重り
7が固定されている。重り7は、ケーブル6の所定に位
置に、ワイヤで吊り下げられて固定され、ケーブル6と
接触しないように断面コ字型とされている。
【0031】次に動作について説明する。ケーブルスプ
ール1が図4中の矢印で示されるように右回転すると、
ケーブル6がケーブルスプール1に巻き取られる。ま
た、逆にケーブルスプール1が左回転すると、ケーブル
6がケーブルスプール1から繰り出される。このように
して、ケーブルスプール1の回転に伴い、ケーブル6が
巻き取られあるいは繰り出され、下方に垂れ下がったU
字型部はケーブルスプール1の側方で上下する。ケーブ
ル6には、重り7が固定されているので、その質量によ
りケーブル6に張力が働く。そのため、巻き取られる場
合においても繰り出される場合においても、弛むことが
なく案内溝から外れることがない。
【0032】このように構成された大型回転機のケーブ
ル巻き取り装置においては、装置側方の空間を有効利用
することができ、ケーブルスプール1の下方に必要以上
の深さのケーブルピットを設ける必要がなく建設費用の
低減に効果がある。
【0033】尚、本実施の形態では、ケーブル6は、ケ
ーブルスプール1の一方向にのみ巻回され、小径スプー
ル12は、ケーブルスプール1の一側にのみ配設されて
いるが、小径スプール12がケーブルスプール1の両側
上方に配設され、ケーブル6のうち約半分がケーブルス
プール1に反対方向に巻回され、各々小径スプール12
に巻き掛けられた後、各々側方にU字型に垂下されるよ
うにすれば、回転トルクを打ち消すことも可能である。
【0034】実施の形態3.図5は本発明の大型回転機
のケーブル巻き取り装置の他の例を示す側面図である。
図において、1は実施の形態1と同じように大型回転機
の外周に設けられ大型回転機と共に回転する大径スプー
ルであるケーブルスプールである。ケーブルスプール1
は、概略円筒形をなし、大型回転機の回転軸と同心に設
けられ、外周面にケーブル6を案内する複数の案内溝が
形成されている。
【0035】複数のケーブル6のうちの約半数の第1の
ケーブル6aは、ケーブルスプール1の図5の右回りに
巻回され、図5の右側において下方に垂下され、ケーブ
ルピット20内にU字型に垂れ下がり、その後、他端は
ケーブルピット20の開口部の床面に設置された第1の
地上端子箱4aに至っている。また、複数のケーブル6
のうちの残り約半数である第2のケーブル6bは、ケー
ブルスプール1の図5の左回りに巻回され、図5の左側
において下方に垂下され、ケーブルピット20内にU字
型に垂れ下がり、その後、他端は第2の地上端子箱4b
と反対側の床面に設置された第2の地上端子箱4bに至
っている。
【0036】次に動作を説明する。ケーブルスプール1
が右回転すると、第2のケーブル6bが巻き取られ、第
1のケーブル6aが繰り出され、第1のケーブル6aの
U字型部がケーブルピット20内の深い位置まで垂れ下
がる。逆にケーブルスプール1が左回転すると、第1の
ケーブル6aが巻き取られ、第2のケーブル6bが繰り
出され、第2のケーブル6bのU字型部がケーブルピッ
ト20内の深い位置まで垂れ下がる。
【0037】このように構成された大型回転機のケーブ
ル巻き取り装置においては、第1のケーブル6aと第2
のケーブル6bがケーブルスプール1に向きを逆にして
巻回され、各々反対側で下方にU字型に垂れ下がってい
るので、各ケーブル6a,6bが発生する回転トルク
は、互いに打ち消され小さなものとなる。そのため、大
型のモーターあるいはブレーキが必要でなくなる。
【0038】実施の形態4.図6は本発明の大型回転機
のケーブル巻き取り装置の他の例を示す側面図である。
図において、1は実施の形態1と同じように大型回転機
の外周に設けられ大型回転機と共に回転する大径スプー
ルであるケーブルスプール1である。ケーブルスプール
1は、概略円筒形をなし、大型回転機の回転軸と同心に
設けられ、外周面にケーブル6を案内する複数の案内溝
が形成されている。
【0039】複数のケーブル6のうちの約半数の第1の
ケーブル6aは、ケーブルスプール1に図6の左回りに
巻回され、図6の左側において下方に垂下され、ケーブ
ルスプール1の下方にU字型に垂れ下がり、その後ケー
ブルピット20の反対側の開口部床面に設置された第1
の地上端子箱4aに至っている。また、複数のケーブル
6のうちの残り約半数である第2のケーブル6bは、ケ
ーブルスプール1に図6の右回りに巻回され、図6の右
側において下方に垂下され、ケーブルスプール1の下方
にU字型に垂れ下がり、その後、他端は第1の地上端子
箱4bと反対側の開口部床面に設置された第2の地上端
子箱4bに至っている。
【0040】第1のケーブル6aおよび第2のケーブル
6bは、実施の形態1と同じように各々ケーブルスプー
ル1の案内溝に、径方向に2本ずつ重ねて巻回されてい
る。そしてさらに、地上端子箱4a,4b側において
は、内側に巻かれたケーブルが上になるように高さを変
えて導入されている。
【0041】次に動作を説明する。ケーブルスプール1
が左回転すると、第2のケーブル6bが巻き取られ、第
1のケーブル6aが繰り出され、第1のケーブル6aの
U字型部がケーブルピット20内の深い位置まで垂れ下
がる。逆にケーブルスプール1が右回転すると、第1の
ケーブル6aが巻き取られ、第2のケーブル6bが繰り
出され、第2のケーブル6bのU字型部がケーブルピッ
ト20内の深い位置まで垂れ下がる。
【0042】このように構成された大型回転機のケーブ
ル巻き取り装置においては、第1のケーブル6aおよび
第2のケーブル6bは、実施の形態1と同じように各々
ケーブルスプール1の案内溝に、径方向に2本ずつ重ね
て巻回されている。そしてさらに、地上端子箱4a,4
b側においては、内側に巻かれたケーブルが上になるよ
うに高さを変えて導入されている。そのため、U字型に
垂れ下った部分で2本のケーブルが重なることがなく、
ケーブルの接触による摩耗を防ぐことができる。
【0043】尚、本実施の形態においては、第1のケー
ブル6aおよび第2のケーブル6bは、各々ケーブルス
プール1の案内溝に、径方向に2本ずつ重ねて巻回され
ているが、さらに多くの本数が重ねて巻回されてもよ
い。その場合においても、地上端子箱側において各々高
さを変えて導入されることにより、ケーブルの接触によ
る摩耗を防ぐことができる。
【0044】実施の形態5.図7は本発明の大型回転機
のケーブル巻き取り装置の他の例を示すケーブルの側面
図である。図8は図7のVIII−VIII線に沿う矢視断面図
である。図において、8は外部から大型回転機の内部機
器に接続される複数の電源線や制御線等の電線である。
9はこれらの電線8を束ねて1本のケーブル6にする熱
収縮チューブである。すなわち、本実施の形態のケーブ
ル6は、所定本数の電線8が、熱収縮チューブ9に収納
され、熱収縮チューブ9に熱が加えられて収縮され1本
のケーブル6に形成されている。このケーブル6は、実
施の形態1〜4の各実施の形態に用いることができる。
【0045】本実施の形態においては、電線8が、熱収
縮チューブ9に収納され1本のケーブル6に形成されて
いるので、従来と同じように他種類の太さの電源線や制
御線が、各々所定本数が何本か集められて各束が各々同
じ径とされると共に、従来のように、所定の間隔で所々
結束バンドで縛られるものに比べて、耐久性が向上し、
ケーブル6の取り替え頻度が減少する。
【0046】実施の形態6.図9は本発明の大型回転機
のケーブル巻き取り装置の他の例を示すケーブルの断面
図である。図において、8は外部から大型回転機の内部
機器に接続される複数の電源線や制御線等の電線であ
る。電線8は、断面1列となるように配置されている。
10は1列となるように配置された各々の電線8間に配
設され、電線8に沿って延びるスペーサである。
【0047】すなわち、本実施の形態のケーブル6は、
所定本数の電線8と各電線8間に配設されたスペーサ1
0が、熱収縮チューブ9内に交互に1列に並べて収納さ
れ1本の平板状のケーブル6に形成されている。このケ
ーブル6は、実施の形態1〜4の各実施の形態に用いる
ことができるが、その際、ケーブルスプール1の外周面
および小径スプール2,12の外周面に、主面が密着す
るように巻回され、そして、ケーブルスプール1の外周
面および小径スプール2,12の外周面には、案内溝が
形成されていない。
【0048】本実施の形態においては、ケーブル6が平
板状にされているので、ケーブルスプール1の外周面に
安定して巻回され、ケーブル6の耐久性が向上する。そ
して、ケーブルスプール1および小径スプール2,12
の外周面には、案内溝を形成しなくともよいので、ケー
ブルスプール1および小径スプール2,12の作製が容
易でコストダウンすることができる。
【0049】実施の形態7.図10は本発明の大型回転
機のケーブル巻き取り装置の他の例を示すケーブルスプ
ールの要部の表面の図である。図11は図10のXI−XI
線に沿う矢視断面図である。図において、11は外部か
ら大型回転機の内部機器に接続される複数の同軸ケーブ
ルの電線である。13はケーブルスプール1の外周部に
配設された第1のコネクタであるケーブルコネクタであ
る。電線11は、外周面に延出される所定の位置で切断
され、ケーブルコネクタ13を介して接続されている。
ケーブルコネクタ13は、ケーブルスプール1に締着さ
れた雄13bと、雄12bに係合する雌13aとから構
成されている。
【0050】電線11は、ケーブルコネクタ13の位置
から、一端はケーブルスプール1の内部に延びて、画像
機器に接続され、他端は所定の位置から複数本が束ねら
れてケーブル6とされ、ケーブルスプール1に巻回され
ている。束ねてケーブル6とされた電線11は、その
後、下方にU字型に垂れ下がった後、所定の位置に設け
られた地上端子箱に導入されているが、この図示しない
地上端子箱の側面にも、ケーブルコネクタ13と概略同
じ構造の第2のコネクタであるケーブルコネクタが配設
されている。このケーブルコネクタを介して、地上端子
箱の内部と外部で接続されている。その他の構成は実施
の形態1と同じである。
【0051】一般に、同軸ケーブルは、その構造から対
屈曲性が悪いため他の電線に比べ、耐用年数が低く交換
頻度が高い。そして、損傷する場所は必ず大型回転機の
運転に伴って湾曲する部分である。すなわち、ケーブル
スプール1に巻回された部分とU字型に垂れ下がった部
分のうちのいずれかが損傷する。
【0052】本実施の形態においては、ケーブルスプー
ル1の外周部と地上端子箱の導入部にケーブルコネクタ
13を設けた。そのため、いずれかの電線11が損傷し
た場合、ケーブルスプール1側のケーブルコネクタ13
から地上端子箱側のケーブルコネクタまでの間の電線1
1を交換すればよい。そのため、交換する電線11の長
さを短くすることが出来き、コストダウンすることがで
きる。また、交換作業が容易となる。
【0053】
【発明の効果】請求項1の大型回転機のケーブル巻き取
り装置においては、軸芯方向を水平とする回転軸周りに
回転する大型回転機の周囲に、大型回転機の回転軸と同
心に設けられた円筒形の大径スプールと、一端が大型回
転機に接続され、大径スプールを貫通して、大径スプー
ルの外周面に延出され、大径スプールに所定回数巻回さ
れ、大径スプールの下方に掘られたケーブルピット内に
U字型に垂れ下がり、他端がケーブルピットの開口部に
設けられた第1の地上端子箱に導入される第1のケーブ
ルと、一端が大型回転機に接続され、大径スプールを貫
通して、大径スプールの外周面に延出され、第1のケー
ブルと軸芯方向で異なる位置に、第1のケーブルと反対
方向に大径スプールに所定回数巻回され、ケーブルピッ
ト内にU字型に垂れ下がり、他端がケーブルピットの反
対側の開口部に設けられた第2の地上端子箱に導入され
る第2のケーブルとを備えている。そのため、第1のケ
ーブルと第2のケーブルが発生する回転トルクは、互い
に打ち消し合い小さなものとなる。その結果、大型のモ
ーターあるいはブレーキが必要でなくなる。
【0054】請求項2の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、軸芯方向を水平とする回転軸周りに回
転する大型回転機の周囲に、大型回転機の回転軸と同心
に設けられた円筒形の大径スプールと、大径スプールの
下方に所定の間隔を離して大径スプールの回転軸の軸芯
と平行な回転軸周りに回転可能に配設された円筒形の小
径スプールと、一端が大型回転機に接続され、大径スプ
ールを貫通して、大径スプールの外周面に延出され、大
径スプールに所定回数巻回され、小径スプールに巻き掛
かり、大径スプールの下方に掘られたケーブルピット内
にU字型に垂れ下がり、他端がケーブルピットの開口部
に設けられた第1の地上端子箱に導入される第1のケー
ブルと、一端が大型回転機に接続され、大径スプールを
貫通して、大径スプールの外周面に延出され、第1のケ
ーブルと軸芯方向で異なる位置に、第1のケーブルと反
対方向に大径スプールに所定回数巻回され、第1のケー
ブルと反対側にて小径スプールに巻き掛かり、ケーブル
ピット内にU字型に垂れ下がり、他端がケーブルピット
の反対側の開口部に設けられた第2の地上端子箱に導入
される第2のケーブルとを備えている。そのため、第1
のケーブルと第2のケーブルが発生する回転トルクは、
互いに打ち消し合い小さなものとなる。また、大径スプ
ールの径に関係なくケーブルピットの幅を小さいものと
することができる。
【0055】請求項3の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、水平方向に回転する大型回転機の周囲
に大型回転機の回転軸と同心に設けられた円筒形の大径
スプールと、大径スプールの斜め上方に所定の間隔を離
して大径スプールの回転軸の軸芯と平行な回転軸周りに
回転可能に配設された円筒形の小径スプールと、一端が
大型回転機に接続され、大径スプールの外周面に延出さ
れ、大径スプールに所定回数巻回され、小径スプールに
巻き掛かり、大径スプールの側方にU字型に垂れ下が
り、他端が大径スプールの側方に配設された地上端子箱
に導入されるケーブルと、小径スプールおよび地上端子
箱の間のケーブルに固定されケーブルに張力を与える重
りとを備えている。そのため、装置側方の空間を有効利
用することができ、大径スプールの下方に必要以上の深
さのケーブルピットを設ける必要がない。
【0056】請求項4の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、ケーブルは複数本設けられ、大径スプ
ールおよび小径スプールの外周面に形成された案内溝内
に径方向に重ねて巻回され、重ねて巻回されたケーブル
は、U字型に垂れ下った部分で互いに重ならないように
上下方向にずらされている。そのため、U字型に垂れ下
った部分で複数本のケーブルが重なることがなく、互い
のケーブルの接触による摩耗を防ぐ効果がある。
【0057】請求項5の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、ケーブルは、複数本の電線が熱収縮チ
ューブ内に収納されて一本のケーブルとされている。そ
のため、ケーブルの耐久性が向上し、ケーブルの取り替
え頻度が減少する。
【0058】請求項6の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、複数本の電線は、熱収縮チューブ内で
断面1列となるように配置され、さらに隣接する各電線
間にスペーサが収納され、ケーブルは、大径スプールの
外周面に平行な主面を有する平板状とされている。その
ため、ケーブルは、大径スプールに安定して巻回され耐
久性が向上する。また、大径スプールの外周面には、案
内溝を形成しなくともよいので、作製が容易でコストダ
ウンすることができる。
【0059】請求項7の大型回転機のケーブル巻き取り
装置においては、ケーブルは、複数本の電線が束ねられ
て形成され、電線は、大径スプールの外周面に延出され
た位置および地上端子箱に導入される位置で切断され、
大径スプールの外周面に設けられた第1のコネクタおよ
び地上端子箱に設けられた第2のコネクタを介して接続
されている。そのため、電線が損傷した場合、第1のコ
ネクタと第2のコネクタの間の電線のみを交換すること
ができ、コストダウンすることができる。また、電線の
交換作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の大型回転機のケーブル巻き取り装置
の側面図である。
【図2】 図2は大径スプールの外周面にケーブルが掛
けられた様子を示す図1のII−II線に沿う矢視断面図で
ある。
【図3】 小径スプールの外周面にケーブルが掛けられ
た様子を示す図1のIII−III線に沿う矢視断面図であ
る。
【図4】 本発明の大型回転機のケーブル巻き取り装置
の他の例を示す側面図である。
【図5】 本発明の大型回転機のケーブル巻き取り装置
の他の例を示す側面図である。
【図6】 本発明の大型回転機のケーブル巻き取り装置
の他の例を示す側面図である。
【図7】 本発明の大型回転機のケーブル巻き取り装置
の他の例を示すケーブルの側面図である。
【図8】 図7のVIII−VIII線に沿う矢視断面図であ
る。
【図9】 本発明の大型回転機のケーブル巻き取り装置
の他の例を示すケーブルの断面図である。
【図10】 本発明の大型回転機のケーブル巻き取り装
置の他の例を示すケーブルスプールの要部の表面の図で
ある。
【図11】 図10のXI−XI線に沿う矢視断面図であ
る。
【図12】 従来の大型回転機のケーブル巻き取り装置
の側面図である。
【符号の説明】
1 ケーブルスプール(大径スプール)、2,12 小
径スプール、4a 第1の地上端子箱(地上端子箱)、
4b 第2の地上端子箱(地上端子箱)、6ケーブル、
6a 第1のケーブル(ケーブル)、6b 第2のケー
ブル(ケーブル)、7 重り、8,11 電線、9 熱
収縮チューブ、10 スペーサ、13ケーブルコネクタ
(第1のコネクタ)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸芯方向を水平とする回転軸周りに回転
    する大型回転機の周囲に、該大型回転機の回転軸と同心
    に設けられた円筒形の大径スプールと、 一端が上記大型回転機に接続され、上記大径スプールを
    貫通して、上記大径スプールの外周面に延出され、上記
    大径スプールに所定回数巻回され、上記大径スプールの
    下方に掘られたケーブルピット内にU字型に垂れ下が
    り、他端が該ケーブルピットの開口部に設けられた第1
    の地上端子箱に導入される第1のケーブルと、 一端が上記大型回転機に接続され、上記大径スプールを
    貫通して、上記大径スプールの外周面に延出され、上記
    第1のケーブルと軸芯方向で異なる位置に、上記第1の
    ケーブルと反対方向に上記大径スプールに所定回数巻回
    され、上記ケーブルピット内にU字型に垂れ下がり、他
    端が上記ケーブルピットの反対側の開口部に設けられた
    第2の地上端子箱に導入される第2のケーブルとを備え
    たことを特徴とする大型回転機のケーブル巻き取り装
    置。
  2. 【請求項2】 軸芯方向を水平とする回転軸周りに回転
    する大型回転機の周囲に、該大型回転機の回転軸と同心
    に設けられた円筒形の大径スプールと、 上記大径スプールの下方に所定の間隔を離して上記大径
    スプールの回転軸の軸芯と平行な回転軸周りに回転可能
    に配設された円筒形の小径スプールと、 一端が上記大型回転機に接続され、上記大径スプールを
    貫通して、上記大径スプールの外周面に延出され、上記
    大径スプールに所定回数巻回され、上記小径スプールに
    巻き掛かり、上記大径スプールの下方に掘られたケーブ
    ルピット内にU字型に垂れ下がり、他端が該ケーブルピ
    ットの開口部に設けられた第1の地上端子箱に導入され
    る第1のケーブルと、 一端が上記大型回転機に接続され、上記大径スプールを
    貫通して、上記大径スプールの外周面に延出され、上記
    第1のケーブルと軸芯方向で異なる位置に、上記第1の
    ケーブルと反対方向に上記大径スプールに所定回数巻回
    され、上記第1のケーブルと反対側にて上記小径スプー
    ルに巻き掛かり、上記ケーブルピット内にU字型に垂れ
    下がり、他端が上記ケーブルピットの反対側の開口部に
    設けられた第2の地上端子箱に導入される第2のケーブ
    ルとを備えたことを特徴とする大型回転機のケーブル巻
    き取り装置。
  3. 【請求項3】 水平方向に回転する大型回転機の周囲に
    該大型回転機の回転軸と同心に設けられた円筒形の大径
    スプールと、 上記大径スプールの斜め上方に所定の間隔を離して上記
    大径スプールの回転軸の軸芯と平行な回転軸周りに回転
    可能に配設された円筒形の小径スプールと、 一端が上記大型回転機に接続され、上記大径スプールの
    外周面に延出され、大径スプールに所定回数巻回され、
    上記小径スプールに巻き掛かり、上記大径スプールの側
    方にU字型に垂れ下がり、他端が上記大径スプールの側
    方に配設された地上端子箱に導入されるケーブルと、 上記小径スプールおよび地上端子箱の間の上記ケーブル
    に固定され上記ケーブルに張力を与える重りとを備えた
    ことを特徴とする大型回転機のケーブル巻き取り装置。
  4. 【請求項4】 上記ケーブルは複数本設けられ、上記大
    径スプールおよび上記小径スプールの外周面に形成され
    た案内溝内に径方向に重ねて巻回され、該重ねて巻回さ
    れたケーブルは、U字型に垂れ下った部分で互いに重な
    らないように上下方向にずらされていることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の大型回転機のケー
    ブル巻き取り装置。
  5. 【請求項5】 上記ケーブルは、複数本の電線が熱収縮
    チューブ内に収納されて一本のケーブルとされているこ
    とを特徴とした請求項1乃至3のいずれかに記載の大型
    回転機のケーブル巻き取り装置。
  6. 【請求項6】 上記複数本の電線は、上記熱収縮チュー
    ブ内で断面1列となるように配置され、さらに隣接する
    各電線間にスペーサが収納され、上記ケーブルは、上記
    大径スプールの外周面に平行な主面を有する平板状とさ
    れていることを特徴とする請求項5に記載の大型回転機
    のケーブル巻き取り装置。
  7. 【請求項7】 上記ケーブルは、複数本の電線が束ねら
    れて形成され、該電線は、上記大径スプールの外周面に
    延出された位置および上記地上端子箱に導入される位置
    で切断され、上記大径スプールの外周面に設けられた第
    1のコネクタおよび上記地上端子箱に設けられた第2の
    コネクタを介して接続されていることを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれかに記載の大型回転機のケーブル巻
    き取り装置。
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