JP2647636B2 - エレベータの平形移動ケーブル用輸送箱 - Google Patents

エレベータの平形移動ケーブル用輸送箱

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JP2647636B2
JP2647636B2 JP7122489A JP12248995A JP2647636B2 JP 2647636 B2 JP2647636 B2 JP 2647636B2 JP 7122489 A JP7122489 A JP 7122489A JP 12248995 A JP12248995 A JP 12248995A JP 2647636 B2 JP2647636 B2 JP 2647636B2
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cable
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moving cable
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利明 石橋
健一郎 羽賀
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
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Toshiba Elevator Technos KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータの平形移動ケ
ーブルの輸送箱に関する。
【0002】
【従来の技術】昇降路内を走行するエレベータのかごに
は移動ケーブルが付属している。
【0003】この移動ケーブルとは、エレベータの機械
室の制御盤とかご内の操作盤とを結ぶ電線のうち、かご
の走行に伴って移動する部分のケーブルのことで、テー
ルコードとも呼ばれている。
【0004】移動ケーブルは、エレベータの運転に必要
なあらゆる操作信号の他、かご内の照明用の電源、戸の
開閉装置の制御、インターホンの通話などの回路にも用
いられる電線群であり、一般的にその両端に端子を設け
ている。
【0005】エレベータに使用する移動ケーブルは規則
で決められていて(電気設備の技術基準第25条及びその
細目を定める昭和40年通商産業省告示第271 号の告示の
第35条による)、JIS C3408 「エレベーター用ケーブ
ル」に適合するものでなければならないことになってい
る。この規格では、当初は丸形ケーブルのみであった
が、のちに平形ケーブルも追加(昭和53年)された。
【0006】平形ケーブルは、複数本の線心群を平行に
配列した構造で、懸垂特性がよく、かごの走行時の揺れ
が少ないなど、耐震性に優れている。このため近年は、
それまでの丸形ケーブルの代わりに平形の移動ケーブル
が一般に使用されるようになったものである。
【0007】エレベータ据付工事の際、建物にエレベー
タの昇降路が形成され、その内部にガイドレールが固定
されて、更に、かごが組込まれてからこの移動ケーブル
が機械室とかごの間に布設される。
【0008】従来の布設作業は、長くて太い移動ケーブ
ル1の場合は、これを大きな木製ボビン2に巻付けて機
械室床面に置き(図6)、ボビン2を回転しながら移動
ケーブル1を巻きほぐし、昇降路内に垂れ下げてかごに
接続する。或いは、少し小さめの場合は、その束巻きの
移動ケーブル3をターンテーブル4上に置いて(図7)
巻きほぐしたり、更に、小さな束巻き3の場合は、それ
を作業者5が抱き抱えて巻きほぐすこともある(図
8)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように用いられる
エレベータ用の平形移動ケーブルは、エレベータの走行
行程により異なるが、一般的な住宅用エレベータの場合
で、長さが20m〜80m、重量は約1kg/m程度の範囲内
もの(即ちケーブル重量が約80kg以下)で、その要求を
まかなうことが出来る。このようなケーブルをボビンに
巻き込んで機械室から垂れ下げて、又は、最下階から引
上げて布設作業がなされている。
【0010】このとき、前述のように、長い移動ケーブ
ル1の場合(80m以上)は、直径約1.8 mの木製ボビン
2に巻き込んだもの(図6)用いて布設をする。平形移
動ケーブルは丸形ケーブルに比し、捩じれると元に戻ら
ないので丸形ケーブルのように巻付軸に平行に複数本を
巻き付けることが出来ない。このため平形ケーブルの場
合は一本のケーブルを何十巻き(重ね巻き)にするの
で、巻付軸に平行に巻き込める丸形に比べ外形が大きく
なる。短い移動ケーブル(20〜80 m)3の場合はケー
ブルを単独に巻き込んで(束巻き)ターンテーブル4上
に置くか(図7)、あるいは作業者5が抱き抱えて巻き
ほぐしている(図8)。
【0011】このような巻きほぐし作業は、作業場所を
大きく占有したり、ケーブルにキンクが生じたり、更に
は束巻きのときはそれがばらけたりするので、それを防
ぐために作業者に力仕事を要求することになり、作業の
能率も低下し問題となっている。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るため、本発明では、段ボール製輸送箱に収納して輸送
されてきた平形移動ケーブルを、ほぼその荷姿のままケ
ーブルの巻きほぐしをできるようにするものである。
【0013】即ち、平形の移動ケーブルを紙製のボビン
に巻き付けて輸送用の段ボール箱に収納・梱包して輸送
し、この輸送箱を移動ケーブル布設現場の機械室床面上
に置いて箱を開封し、そのままケーブルを巻付けたボビ
ンに紙管製回転軸を取付て、このボビンを回転して平形
移動ケーブルを巻きほどき、昇降路内に垂下し、かごに
接続することにより、布設作業の簡易化を計るものであ
る。
【0014】
【作用】上記のように、輸送箱からそのまま、移動ケー
ブルを巻きほどくので、必要作業面積も小さくて済み、
しかも平形ケーブルが捩じれる(キンクする)ことな
く、昇降路内に垂れ下がり、布設作業がスムーズに短時
間で遂行される。
【0015】しかも、輸送箱もボビンも紙製であるため
軽量で安価でありながら、十分な強度と耐久性をもち、
巻きほぐし作業が容易に出来るものである。
【0016】
【実施例】本発明を図1〜図5に示す実施例に基づいて
説明する。
【0017】移動ケーブルの巻付け用のボビンと、それ
を収納・梱包する輸送箱を以下のごとく構成する。
【0018】1、 段ボール紙製のボビンの構成。
【0019】段ボール紙(例として、複両面段ボール、
厚さ約6mm)製の円形つば6の中心軸穴7の周囲に紙管
を円形線上に4本配置(接着)し、ボビンのケーブル巻
付軸8を構成する。同様に、このつば6と対のつば9
に、紙管8に嵌め合う大きさの紙管10を4本配置(接
着)して、この2枚のつば6と9を嵌め合わせてボビン
11を構成する。このボビン11に平形移動ケーブル1
或いは3を巻付ける。このときケーブル端末の端子は4
本の紙管8による巻付軸8で形成された内側の空間に置
く。
【0020】2、紙管製支持軸 ボビン11のつばの軸穴7に適合する大きさの紙管で、
ボビン支持軸12を構成し、その一端を太くして抜け止
め13を設けておく。
【0021】3、段ボール製の薄形輸送箱を構成する。
【0022】前記の平形移動ケーブル1或いは3を巻き
付けたボビン11を収納するほぼ正方形の蓋付きで、厚
さの薄い箱(薄箱)を輸送箱14として段ボール紙で構
成する。この輸送箱14の厚さは前記ボビン11の厚さ
(高さ)に適合する大きさとする。前記の蓋15は箱の
両面を突出させて形成し、両側から折り曲げて閉じる形
状にし、あとで布設作業のためケーブルを巻きほぐす
際、この2枚の蓋を外側に折り曲げて貼り付け、輸送箱
の開口部分の補強として使用する(因みに一例として、
60m程度の移動ケーブルの場合、ほぼ1m四方の大きさ
の箱である)。
【0023】輸送箱(前記正方形面側)14の中心位置
より箱の上辺(箱の蓋15を設けた側)に偏らせてボビ
ン11の支持軸用軸受穴16を開ける。
【0024】この軸受穴16の中心線17上から上方
(蓋側方向)に、軸受穴の上半分を大きく取巻く四角形
を象り、中心線を除く三辺に切り込みを設けて、切欠部
18を形成し、これを軸受穴補強板18とする。この補
強板(切欠部)18はケーブル巻きほぐしのとき、下方
に折り曲げて貼り付け、軸受部の補強となって、ケーブ
ルの支持・回転時の負荷に耐え働きをする。
【0025】さらに、この補強板18を折り曲げると、
箱側面の軸受穴上方部分に空間が生じるので、支持軸1
2をボビン11に組み込むとき、ボビン11を少し箱内
で、その上方に移動させれば、支持軸12をボビン11
に嵌め込むのは容易に出来、その後、ボビン11をずら
して箱側の軸受穴16に支持軸12を嵌め込めば良く、
これも容易である。
【0026】これは、このような空間部分がないとき
は、ボビンの軸穴7と箱の軸受穴16同志の位置を正確
に合わせなければならず、非常に面倒であるのに比し、
大きな利点である。
【0027】なお、この軸受穴16を楕円穴にしても良
く、この場合は支持軸が回転中に外れにくくなる利点も
ある。
【0028】4、移動ケーブルの梱包と巻きほぐし作
業。
【0029】平形移動ケーブル1をボビン11に巻き付
け、これを薄形の段ボール箱(輸送箱)14に収納・梱
包してエレベータ据付現場に輸送する。
【0030】この輸送箱14を移動ケーブル布設現場の
機械室床に縦置に設置し、輸送箱14の蓋15を開封
し、その蓋15を折り曲げて固定して、箱の開口を形成
する。
【0031】一方、ボビンを箱の軸穴16に合わせて紙
管軸12を通して固定する。この際、軸穴16より大き
い四角な切欠部18が、箱14とボビン11に合わせて
紙管軸12を通し易くしている。又、移動ケーブル巻き
ほぐしの際、軸受位置が上方にあって、ボビンが箱の上
方に位置し、束ねたケーブルの下部と箱底部との間にす
き間を生じ、ケーブルが箱の底に触れず、ほぐれ易くな
る。
【0032】このように移動ケーブルを巻きほぐし、昇
降路に垂れ下げてかごに接続する。本発明は上述の構成
により、その作用効果を得るもので、平形移動ケーブル
の巻き付けに適したボビンと、更に、このボビンの収納
に適した輸送箱との組み合わせが夫々の長所を生かし、
紙製のボビンと同じく紙製の輸送箱という軽量で安価な
組合せであるにも拘らず、十分な耐久性と強度のあるケ
ーブルの巻きほぐし装置を実現するものである。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、エレベータの平形移動
ケーブルの輸送箱を安価な段ボール箱で構成出来、しか
も、その荷姿のまま移動ケーブル布設作業用装置として
流用し、移動ケーブルの巻きほぐし作業が容易で、か
つ、移動ケーブルのキンクなどの発生もなく、布設作業
が短時間で能率も向上するなどの多くの利点が得られる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開封した輸送箱の斜視図、
【図2】本発明による平形移動ケーブルを巻付けたボビ
ン組立て斜視図、
【図3】図1の梱包した輸送箱の斜視図、
【図4】図1の支持軸の組立て説明図、
【図5】図1の部分詳細図、
【図6】従来の平形移動ケーブル用木製ボビンの斜視
図、
【図7】従来の束巻きの平形移動ケーブルの斜視図
【図8】従来の束巻き平形移動ケーブルの巻きほぐし説
明図である。
【符号の説明】
1、3 平形移動ケーブル 4 ターンテーブル 6、9 ボビンのつば 11 段ボール製ボビン 12 紙管製の支持軸 14 輸送箱 15 蓋 16 軸受穴 18 軸受穴補強板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平形ケーブルを巻付けた紙製ボビンを収納
    した薄型の紙製輸送箱を縦に置き、前記ボビンを前記箱
    の中心より上方の軸受に紙管製軸を通して支えて、平形
    ケーブルの巻きほぐし装置を形成するエレベータの平形
    移動ケーブル用輸送箱において、 前記輸送箱の中心位置より上方に開けたボビン支持軸用
    軸受穴の中心線から上に象った四角形の左右辺と上辺の
    三辺に切込みを設け、これを折り曲げて形成する軸受穴
    補強板を設けたことを特徴とするエレベータの平形移動
    ケーブル用輸送箱。
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JPH08319075A JPH08319075A (ja) 1996-12-03
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