JPH10329851A - 瞬間接着剤が充填されたラミネートチューブの製造方法 - Google Patents
瞬間接着剤が充填されたラミネートチューブの製造方法Info
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- JPH10329851A JPH10329851A JP15758797A JP15758797A JPH10329851A JP H10329851 A JPH10329851 A JP H10329851A JP 15758797 A JP15758797 A JP 15758797A JP 15758797 A JP15758797 A JP 15758797A JP H10329851 A JPH10329851 A JP H10329851A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、瞬間接着剤が充填されたラミネート
チューブの製造方法、ゲル状α−シアノアクリレート系
瞬間接着剤の充填方法及びゲル状α−シアノアクリレー
ト系瞬間接着剤用容器の改良に関する。 【解決手段】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤
を、金属薄層と合成樹脂層とからなるラミネート材を用
いたラミネートチューブ容器に充填、密封してなること
を特徴とする瞬間接着剤が充填されたラミネートチュー
ブの製造方法。
チューブの製造方法、ゲル状α−シアノアクリレート系
瞬間接着剤の充填方法及びゲル状α−シアノアクリレー
ト系瞬間接着剤用容器の改良に関する。 【解決手段】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤
を、金属薄層と合成樹脂層とからなるラミネート材を用
いたラミネートチューブ容器に充填、密封してなること
を特徴とする瞬間接着剤が充填されたラミネートチュー
ブの製造方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、瞬間接着剤が充填
されたラミネートチューブの製造方法、ゲル状α−シア
ノアクリレート系瞬間接着剤の充填方法及び高粘度接着
剤用容器の改良に関する。
されたラミネートチューブの製造方法、ゲル状α−シア
ノアクリレート系瞬間接着剤の充填方法及び高粘度接着
剤用容器の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、例えばα−シアノアクリレー
トモノマー等のいわゆる瞬間接着剤の収納容器としてア
ルミニウム、錫、鉛若しくは亜鉛等の金属製チューブ
（以下、金属製チューブという）や、特殊ポリエチレン
等のポリオレフィン系樹脂製容器（以下、プラスチック
容器という）が用いられ、特にアルミニウムチューブが
内容物の保存安定性、使用上の便宜等から広く用いられ
ている。
トモノマー等のいわゆる瞬間接着剤の収納容器としてア
ルミニウム、錫、鉛若しくは亜鉛等の金属製チューブ
（以下、金属製チューブという）や、特殊ポリエチレン
等のポリオレフィン系樹脂製容器（以下、プラスチック
容器という）が用いられ、特にアルミニウムチューブが
内容物の保存安定性、使用上の便宜等から広く用いられ
ている。
【０００３】しかし、かかる金属製チューブは、その材
質上、可撓性に乏しいために、種々の問題がある。例え
ば、接着剤等の製品を金属製チューブ容器に充填する際
に、他の容器と接触するだけで凹みが生じ商品価値を損
なう。また、金属製チューブは復元力がないので、押出
し後の残圧により液垂れが生じたり、押出しによる使用
後の容器の外観を見苦しくする。一方、プラスチック容
器は、一般に通気性があり、適切な蒸気バリヤー性を示
さず、α−シアノアクリレート系瞬間接着剤の貯蔵安定
性に問題がある。
質上、可撓性に乏しいために、種々の問題がある。例え
ば、接着剤等の製品を金属製チューブ容器に充填する際
に、他の容器と接触するだけで凹みが生じ商品価値を損
なう。また、金属製チューブは復元力がないので、押出
し後の残圧により液垂れが生じたり、押出しによる使用
後の容器の外観を見苦しくする。一方、プラスチック容
器は、一般に通気性があり、適切な蒸気バリヤー性を示
さず、α−シアノアクリレート系瞬間接着剤の貯蔵安定
性に問題がある。
【０００４】これらの欠点を改善するために金属箔の層
と複数のプラスチック材料層とを含む多層シート材料か
ら作られたチューブ（以下ラミネートチューブという）
を用いることが考えられるが、最内側にプラスチック層
を設けたラミネートチューブの場合、α−シアノアクリ
レート系瞬間接着剤はプラスチックを膨潤させ又はプラ
スチックを通過し、金属箔層まで移行し、金属箔層と隣
のプラスチック層との間で剥離し、或いは変形するため
実用化は困難であった。この改善策として第１層に高密
度ポリエチレンを用い、第２層に特定の樹脂層、第３層
に特定のプライマー層等からなり、長手方向に延伸する
ラップシームを有する多層チューブが提案されている
（例えば、特開昭61−232159号公報) 。
と複数のプラスチック材料層とを含む多層シート材料か
ら作られたチューブ（以下ラミネートチューブという）
を用いることが考えられるが、最内側にプラスチック層
を設けたラミネートチューブの場合、α−シアノアクリ
レート系瞬間接着剤はプラスチックを膨潤させ又はプラ
スチックを通過し、金属箔層まで移行し、金属箔層と隣
のプラスチック層との間で剥離し、或いは変形するため
実用化は困難であった。この改善策として第１層に高密
度ポリエチレンを用い、第２層に特定の樹脂層、第３層
に特定のプライマー層等からなり、長手方向に延伸する
ラップシームを有する多層チューブが提案されている
（例えば、特開昭61−232159号公報) 。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のラミネートチューブは、構造が複雑となり、また高価
となるのみならず、α−シアノアクリレートモノマーは
化学的に活性であり、プラスチックに対し透過性があ
り、また、ラミネートチューブがヒートシールする必要
があり、通常最内側にポリエチレン層が設けられている
ことから、樹脂層の膨潤や金属箔層との剥離はなお避け
られず、その改善が要請されていた。
のラミネートチューブは、構造が複雑となり、また高価
となるのみならず、α−シアノアクリレートモノマーは
化学的に活性であり、プラスチックに対し透過性があ
り、また、ラミネートチューブがヒートシールする必要
があり、通常最内側にポリエチレン層が設けられている
ことから、樹脂層の膨潤や金属箔層との剥離はなお避け
られず、その改善が要請されていた。
【０００６】本発明者らは、ラミネートチューブの可撓
性、復元性、強靱性等の特徴を生かしてα−シアノアク
リレート系瞬間接着剤の容器として使用する方法につい
て鋭意、研究検討の結果、ゲル状α−シアノアクリレー
ト系接着剤を用い、好ましくは特定の粘度、チクソ指数
を有する特定のα−シアノアクリレート系接着剤を用い
れば、上記の問題点が一挙に改善されることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
性、復元性、強靱性等の特徴を生かしてα−シアノアク
リレート系瞬間接着剤の容器として使用する方法につい
て鋭意、研究検討の結果、ゲル状α−シアノアクリレー
ト系接着剤を用い、好ましくは特定の粘度、チクソ指数
を有する特定のα−シアノアクリレート系接着剤を用い
れば、上記の問題点が一挙に改善されることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゲル状α−シ
アノアクリレート系接着剤を、金属薄層と合成樹脂層と
からなるラミネート材を用いたラミネートチューブ容器
に充填、密封してなることを特徴とするゲル状α−シア
ノアクリレート系瞬間接着剤が充填されたラミネートチ
ューブの製造方法である。
アノアクリレート系接着剤を、金属薄層と合成樹脂層と
からなるラミネート材を用いたラミネートチューブ容器
に充填、密封してなることを特徴とするゲル状α−シア
ノアクリレート系瞬間接着剤が充填されたラミネートチ
ューブの製造方法である。
【０００８】また、本発明は、ゲル状α−シアノアクリ
レート系接着剤を、金属薄層と合成樹脂層とからなるラ
ミネート材を用いたラミネートチューブ容器に充填する
ことを特徴とするゲル状α−シアノアクリレート系瞬間
接着剤の充填方法である。
レート系接着剤を、金属薄層と合成樹脂層とからなるラ
ミネート材を用いたラミネートチューブ容器に充填する
ことを特徴とするゲル状α−シアノアクリレート系瞬間
接着剤の充填方法である。
【０００９】更にまた、本発明は、金属薄層と合成樹脂
層とからなるラミネート材を用いたラミネートチューブ
容器であって、ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤
を収納する容器であることを特徴とするゲル状α−シア
ノアクリレート系瞬間接着剤用ラミネートチューブ容器
である。
層とからなるラミネート材を用いたラミネートチューブ
容器であって、ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤
を収納する容器であることを特徴とするゲル状α−シア
ノアクリレート系瞬間接着剤用ラミネートチューブ容器
である。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の特徴とするところは、α
−シアノアクリレート系接着剤のラミネートチューブ容
器への充填に際し、特定の粘度、チクソ指数を有するゲ
ル状α−シアノアクリレート系接着剤を用いることにあ
る。ここで、特定の粘度とは、通常、その粘度が１万 m
Pa・s 〜１００万 mPa・s 、好ましくは２万 mPa・s 〜
７０万mPa・s のα−シアノアクリレート系接着剤であ
り、またチクソ指数とは２〜２０、好ましくは３〜１０
であるゲル状α−シアノアクリレート系接着剤である。
−シアノアクリレート系接着剤のラミネートチューブ容
器への充填に際し、特定の粘度、チクソ指数を有するゲ
ル状α−シアノアクリレート系接着剤を用いることにあ
る。ここで、特定の粘度とは、通常、その粘度が１万 m
Pa・s 〜１００万 mPa・s 、好ましくは２万 mPa・s 〜
７０万mPa・s のα−シアノアクリレート系接着剤であ
り、またチクソ指数とは２〜２０、好ましくは３〜１０
であるゲル状α−シアノアクリレート系接着剤である。
【００１１】なお、ここでいうゲル状α−シアノアクリ
レート系接着剤の特定の粘度及びチクソ指数は、JIS K
6833に準じて測定し、粘度計はBH型粘度計を使用して測
定した。ここでチクソ指数は、BH型粘度計での２r.p.m.
の粘度と２０ r.p.m. 粘度との比である。
レート系接着剤の特定の粘度及びチクソ指数は、JIS K
6833に準じて測定し、粘度計はBH型粘度計を使用して測
定した。ここでチクソ指数は、BH型粘度計での２r.p.m.
の粘度と２０ r.p.m. 粘度との比である。
【００１２】本発明に適用されるゲル状α−シアノアク
リレート系接着剤には、通常、安定剤（例えば、二酸化
イオウ、メタンスルホン酸、ｐ−トルエンスルホン酸、
三弗化ホウ素ジエチルエーテル、ホウフッ化水素酸（Ｈ
ＢＦ4 ）、トリアルキルボレート等のアニオン重合禁止
剤や、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエー
テル、ｔ−ブチルカテコール、カテコール、ピロガロー
ル等のラジカル重合禁止剤等）、可塑剤（フタル酸ジメ
チル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸
２−エチルヘキシル、フタル酸ジイソデシル等）、着色
剤、香料、溶剤、強度向上剤、脂肪族多価カルボン酸、
芳香族多価カルボン酸等、目的に応じ、α−シアノアク
リレートモノマーの安定性を阻害しない範囲で適宜、添
加配合される。
リレート系接着剤には、通常、安定剤（例えば、二酸化
イオウ、メタンスルホン酸、ｐ−トルエンスルホン酸、
三弗化ホウ素ジエチルエーテル、ホウフッ化水素酸（Ｈ
ＢＦ4 ）、トリアルキルボレート等のアニオン重合禁止
剤や、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエー
テル、ｔ−ブチルカテコール、カテコール、ピロガロー
ル等のラジカル重合禁止剤等）、可塑剤（フタル酸ジメ
チル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸
２−エチルヘキシル、フタル酸ジイソデシル等）、着色
剤、香料、溶剤、強度向上剤、脂肪族多価カルボン酸、
芳香族多価カルボン酸等、目的に応じ、α−シアノアク
リレートモノマーの安定性を阻害しない範囲で適宜、添
加配合される。
【００１３】また、本発明のゲル状α−シアノアクリレ
ート系接着剤は、通常増粘剤としてポリメタクリル酸ア
ルキル又はメタクリル酸アルキルとそれ以外のメタクリ
ル酸エステル若しくはアクリル酸エステルとの共重合
体、アクリルゴム、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、セ
ルロースエステル、ポリアルキル−α−シアノアクリレ
ート、エチレン−酢ビ共重合体等シアノアクリレート用
として公知の増粘剤の１種又は２種以上が添加、配合さ
れることができる。
ート系接着剤は、通常増粘剤としてポリメタクリル酸ア
ルキル又はメタクリル酸アルキルとそれ以外のメタクリ
ル酸エステル若しくはアクリル酸エステルとの共重合
体、アクリルゴム、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、セ
ルロースエステル、ポリアルキル−α−シアノアクリレ
ート、エチレン−酢ビ共重合体等シアノアクリレート用
として公知の増粘剤の１種又は２種以上が添加、配合さ
れることができる。
【００１４】本発明のゲル状α−シアノアクリレート系
接着剤には、増粘或いはチクソ性向上剤として微粉状シ
リカが添加され、本発明の好ましい実施態様であり、本
発明に特に好ましく用いられる。
接着剤には、増粘或いはチクソ性向上剤として微粉状シ
リカが添加され、本発明の好ましい実施態様であり、本
発明に特に好ましく用いられる。
【００１５】これらの微粉状シリカは、通常α−シアノ
アクリレートモノマーに対して１〜２０重量％、好まし
くは２〜１５重量％含有される。また、かかるゲル状α
−シアノアクリレート系接着剤は、高いチクソ指数を持
っており、本発明に好ましく用いられるα−シアノアク
リレート系接着剤は、２〜２０のチクソ指数を有するゲ
ル状α−シアノアクリレート系接着剤である。
アクリレートモノマーに対して１〜２０重量％、好まし
くは２〜１５重量％含有される。また、かかるゲル状α
−シアノアクリレート系接着剤は、高いチクソ指数を持
っており、本発明に好ましく用いられるα−シアノアク
リレート系接着剤は、２〜２０のチクソ指数を有するゲ
ル状α−シアノアクリレート系接着剤である。
【００１６】本発明に好ましく用いられる微粉状シリカ
としては、親水性シリカ微粉状、疎水性微粉状シリカが
用いられる。親水性シリカ微粉状として具体的には、日
本アエロジル社製のアエロジル１３０、２００、３０
０、３８０等があり、これらはそれぞれ１３０±２５ｍ
2 ／ｇ、２００±２５ｍ2 ／ｇ、３００±３０ｍ2 ／
ｇ、３８０±３０ｍ2 ／ｇの比表面積を有している。
又、トクヤマ社製のレオロシールＱＳ−１０、ＱＳ−２
０、ＱＳ−３０、ＱＳ−４０等もあり、これらはそれぞ
れ１４０±２０、２２０±２０、３００±３０、３８０
±３０ｍ2 ／ｇの比表面積を有している。これらの他の
親水性超微粉状無水シリカとしては、独：ＤＥＧＵＳＳ
Ａ社製、米：ＣＡＢＯＴ社製等の親水性シリカが使用さ
れる。
としては、親水性シリカ微粉状、疎水性微粉状シリカが
用いられる。親水性シリカ微粉状として具体的には、日
本アエロジル社製のアエロジル１３０、２００、３０
０、３８０等があり、これらはそれぞれ１３０±２５ｍ
2 ／ｇ、２００±２５ｍ2 ／ｇ、３００±３０ｍ2 ／
ｇ、３８０±３０ｍ2 ／ｇの比表面積を有している。
又、トクヤマ社製のレオロシールＱＳ−１０、ＱＳ−２
０、ＱＳ−３０、ＱＳ−４０等もあり、これらはそれぞ
れ１４０±２０、２２０±２０、３００±３０、３８０
±３０ｍ2 ／ｇの比表面積を有している。これらの他の
親水性超微粉状無水シリカとしては、独：ＤＥＧＵＳＳ
Ａ社製、米：ＣＡＢＯＴ社製等の親水性シリカが使用さ
れる。
【００１７】また、疎水性微粉状シリカとしては、具体
的には、日本アエロジル社製のアエロジルＲ９７２、Ｒ
Ｘ２００、ＲＹ２００等があり、これらはそれぞれＣＨ
3 グループ、トリメチルシリル基、ジメチルシリコーン
オイルで親水性シリカを表面処理したものであり、それ
ぞれ１１０±２０ｍ2 ／ｇ、１４０±２５ｍ2 ／ｇ、１
００±２０ｍ2 ／ｇの比表面積を有している。更にま
た、日本アエロジル社製アエロジルＲ２０２、Ｒ８０
５、Ｒ８１２等もあり、これらはそれぞれ、ジメチルシ
リコーンオイル、ｎ−オクチルトリメトキシシラン、ト
リメチルシリル基で処理したものであり、それぞれ１０
０±２０ｍ2 ／ｇ、１５０±２５ｍ2 ／ｇ、２６０±３
０ｍ2 ／ｇの比表面積を有している。さらにトクヤマ社
製のレオロシールＭＴ−１０、ＤＭ−２０、ＨＭ−２０
Ｓ等もあり、これらはそれぞれモノメチルトリクロロシ
ラン、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジシラザ
ンで処理したものであり、それぞれ１２０±１０ｍ2 ／
ｇ、１８０±２０ｍ2 ／ｇ、１４５±２０ｍ2 ／ｇの比
表面積を有している。これらの他の疎水性超微粉状無水
シリカとしては、独：ＤＥＧＵＳＳＡ社製、米：ＣＡＢ
ＯＴ社製の疎水性シリカが使用される。
的には、日本アエロジル社製のアエロジルＲ９７２、Ｒ
Ｘ２００、ＲＹ２００等があり、これらはそれぞれＣＨ
3 グループ、トリメチルシリル基、ジメチルシリコーン
オイルで親水性シリカを表面処理したものであり、それ
ぞれ１１０±２０ｍ2 ／ｇ、１４０±２５ｍ2 ／ｇ、１
００±２０ｍ2 ／ｇの比表面積を有している。更にま
た、日本アエロジル社製アエロジルＲ２０２、Ｒ８０
５、Ｒ８１２等もあり、これらはそれぞれ、ジメチルシ
リコーンオイル、ｎ−オクチルトリメトキシシラン、ト
リメチルシリル基で処理したものであり、それぞれ１０
０±２０ｍ2 ／ｇ、１５０±２５ｍ2 ／ｇ、２６０±３
０ｍ2 ／ｇの比表面積を有している。さらにトクヤマ社
製のレオロシールＭＴ−１０、ＤＭ−２０、ＨＭ−２０
Ｓ等もあり、これらはそれぞれモノメチルトリクロロシ
ラン、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジシラザ
ンで処理したものであり、それぞれ１２０±１０ｍ2 ／
ｇ、１８０±２０ｍ2 ／ｇ、１４５±２０ｍ2 ／ｇの比
表面積を有している。これらの他の疎水性超微粉状無水
シリカとしては、独：ＤＥＧＵＳＳＡ社製、米：ＣＡＢ
ＯＴ社製の疎水性シリカが使用される。
【００１８】また、本発明のゲル状α−シアノアクリレ
ート系接着剤には、必要により速硬化添加剤が適宜添加
される。これら速硬化添加剤として、多価アルコール誘
導体、ポリアルキレンオキサイド誘導体、カリックスア
レン、クラウンエーテル等から選ばれた１種以上が用い
られる。
ート系接着剤には、必要により速硬化添加剤が適宜添加
される。これら速硬化添加剤として、多価アルコール誘
導体、ポリアルキレンオキサイド誘導体、カリックスア
レン、クラウンエーテル等から選ばれた１種以上が用い
られる。
【００１９】本発明にいうα−シアノアクリレートモノ
マーとしては、アルキル（メチル、エチル、ｎ−プロピ
ル、ｉ−プロピル、ｎ−ブチル、ｉ−ブチル、ｓｅｃ−
ブチル、オクチル、ネオペンチル、エチルヘキシル、ド
デシル、アリル、メトキシエチル、エトキシエチル、メ
トキシプロピル、ベンジル、フェニル、クロロエチル
等）α−シアノアクリレートが用いられる。
マーとしては、アルキル（メチル、エチル、ｎ−プロピ
ル、ｉ−プロピル、ｎ−ブチル、ｉ−ブチル、ｓｅｃ−
ブチル、オクチル、ネオペンチル、エチルヘキシル、ド
デシル、アリル、メトキシエチル、エトキシエチル、メ
トキシプロピル、ベンジル、フェニル、クロロエチル
等）α−シアノアクリレートが用いられる。
【００２０】本発明にいうラミネートチューブ容器に使
用される金属薄層と合成樹脂層とからなるラミネート材
は、具体的には、例えば金属箔と合成樹脂フィルムが積
層されたラミネート材料、又は金属、金属酸化物又は無
機物を蒸着した合成樹脂層と合成樹脂フィルムが積層さ
れたラミネート材料であり、該積層は通常機械加工、接
着又は融着して作製される。
用される金属薄層と合成樹脂層とからなるラミネート材
は、具体的には、例えば金属箔と合成樹脂フィルムが積
層されたラミネート材料、又は金属、金属酸化物又は無
機物を蒸着した合成樹脂層と合成樹脂フィルムが積層さ
れたラミネート材料であり、該積層は通常機械加工、接
着又は融着して作製される。
【００２１】ここで、合成樹脂フィルム材料としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレ
ンテレフタレート（ＰＥＴ）、エチレンメタクリル酸共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が、金属箔と
してはアルミニウム、錫、亜鉛等が、蒸着フィルムに使
用される金属、金属酸化物としては、アルミニウム、ク
ロム、酸化アルミ、酸化珪素等が挙げられる。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレ
ンテレフタレート（ＰＥＴ）、エチレンメタクリル酸共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が、金属箔と
してはアルミニウム、錫、亜鉛等が、蒸着フィルムに使
用される金属、金属酸化物としては、アルミニウム、ク
ロム、酸化アルミ、酸化珪素等が挙げられる。
【００２２】蒸着手段としてはベースフィルム上に真空
蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、
プラズマ法等任意の方法で行われる。具体的には、前記
特開昭61−232159号公報、或いは特開平３−20637 号公
報、特開平７−257609号公報等に記載されたラミネート
チューブ容器が挙げられる。
蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、
プラズマ法等任意の方法で行われる。具体的には、前記
特開昭61−232159号公報、或いは特開平３−20637 号公
報、特開平７−257609号公報等に記載されたラミネート
チューブ容器が挙げられる。
【００２３】本発明に用いられるラミネートチューブと
しては、例えば、関西チューブ社製のラミネートチュー
ブ（製品（商品）グレードＬＦＫ、ＬＦＳ、ＬＳＴ、Ｌ
ＳＬ、ＬＰＡ等）が挙げられる。
しては、例えば、関西チューブ社製のラミネートチュー
ブ（製品（商品）グレードＬＦＫ、ＬＦＳ、ＬＳＴ、Ｌ
ＳＬ、ＬＰＡ等）が挙げられる。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、金属製チューブ及び合
成樹脂チューブの従来の問題点を改善し、かつ両者の優
れた点を兼ね備えた優れた性能を具備するものである。
例えば、接着剤等の製品を金属製チューブ容器に充填す
る際に、他の容器と接触するだけで凹みが生じ商品価値
を損なうとか、復元力がないので、押出し後の残圧によ
り液垂れが生じたり、押出しによる使用後の容器の外観
を見苦しくする等の欠点を一挙に解決したものであり、
かつ本発明のラミネートチューブは、金属層を有するこ
とから、適切なガスバリヤー性を有し、金属製チューブ
と全く変わらない貯蔵安定性を有し、その工業的に利用
価値は測り知れないものがある。
成樹脂チューブの従来の問題点を改善し、かつ両者の優
れた点を兼ね備えた優れた性能を具備するものである。
例えば、接着剤等の製品を金属製チューブ容器に充填す
る際に、他の容器と接触するだけで凹みが生じ商品価値
を損なうとか、復元力がないので、押出し後の残圧によ
り液垂れが生じたり、押出しによる使用後の容器の外観
を見苦しくする等の欠点を一挙に解決したものであり、
かつ本発明のラミネートチューブは、金属層を有するこ
とから、適切なガスバリヤー性を有し、金属製チューブ
と全く変わらない貯蔵安定性を有し、その工業的に利用
価値は測り知れないものがある。
【００２５】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はかる実施例の範囲に限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はかる実施例の範囲に限定されるもの
ではない。
【００２６】実施例１ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤の調製 エチル−α−シアノアクリレート１００重量部（SO2 30
ppm 、ハイドロキノン2000ppm 含有) に、増粘剤として
重量平均分子量１５万のメタクリル酸メチル／アクリル
酸メチル（１００／１）共重合体１４重量部と速硬化添
加剤としてポリエチレングリコール（４００）モノメチ
ルエーテルのモノメタクリレート０．１重量部を溶解
し、これにアエロジル１３０を５重量部添加し、混合分
散機で均一に分散して接着剤組成物を調製した。
ppm 、ハイドロキノン2000ppm 含有) に、増粘剤として
重量平均分子量１５万のメタクリル酸メチル／アクリル
酸メチル（１００／１）共重合体１４重量部と速硬化添
加剤としてポリエチレングリコール（４００）モノメチ
ルエーテルのモノメタクリレート０．１重量部を溶解
し、これにアエロジル１３０を５重量部添加し、混合分
散機で均一に分散して接着剤組成物を調製した。
【００２７】実施例２〜６、比較例１〜３ 実施例１と同様にして微粉状シリカ、増粘剤、安定剤及
び速硬化添加剤の添加量等を変え、種々の粘度、チクソ
指数を有するゲル状α−シアノアクリレート系接着剤を
調製し、これらをラミネートチューブ（関西チューブ社
製 グレードＬＦＫ）に通常の充填方法により充填し、
ヒートシーラーで密封し、以下の試験に供した。
び速硬化添加剤の添加量等を変え、種々の粘度、チクソ
指数を有するゲル状α−シアノアクリレート系接着剤を
調製し、これらをラミネートチューブ（関西チューブ社
製 グレードＬＦＫ）に通常の充填方法により充填し、
ヒートシーラーで密封し、以下の試験に供した。
【００２８】試験方法 実施例に従ってシアノボンドを充填したラミネートチュ
ーブ容器（製品）を５０℃の恒温層内に入れ、１ケ月保
存後に容器形状の外観、ラミネートチューブ容器を切断
して最内側樹脂層の膨潤性を観察し、それぞれ以下の判
定基準により評価し、結果を表−１に示した。
ーブ容器（製品）を５０℃の恒温層内に入れ、１ケ月保
存後に容器形状の外観、ラミネートチューブ容器を切断
して最内側樹脂層の膨潤性を観察し、それぞれ以下の判
定基準により評価し、結果を表−１に示した。
【００２９】結果を なお、表−１中の粘度の測定方法は以下のとおり。 １．粘度 JIS K 6833に準じて測定した。（BH型粘度計） ２．チクソ指数 JIS K 6833に準じて測定した。（BH型粘度計２r.p.m.の
粘度と２０ r.p.m.の粘度との比）
粘度と２０ r.p.m.の粘度との比）
【００３０】３．容器形状外観テストの判定基準 ◎ 全く変化なし ○ 変化なし △ 少し変形 × 変形し、使用に耐えない
【００３１】４．最内側樹脂層の膨潤性テストの判定基
準 ◎ 膨潤性全くなし ○ 膨潤性ほとんど無し △ 僅かに膨潤 × 膨潤性あり
準 ◎ 膨潤性全くなし ○ 膨潤性ほとんど無し △ 僅かに膨潤 × 膨潤性あり
【００３２】
【表−１】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 紘一 大阪市淀川区西三国４丁目２番11号 田岡 化学工業株式会社内
Claims (12)
- 【請求項１】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤
を、金属薄層と合成樹脂層とからなるラミネート材を用
いたラミネートチューブ容器に充填、密封してなること
を特徴とするゲル状α−シアノアクリレート系瞬間接着
剤が充填されたラミネートチューブの製造方法。 - 【請求項２】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤の
粘度が、１万 mPa・s 〜１００万 mPa・s である請求項
１に記載のゲル状α−シアノアクリレート系瞬間接着剤
が充填されたラミネートチューブの製造方法。 - 【請求項３】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤
が、微粉状シリカを含有してなる請求項１又は請求項２
のいずれかに記載のゲル状α−シアノアクリレート系瞬
間接着剤が充填されたラミネートチューブの製造方法。 - 【請求項４】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤の
チクソ指数が、２〜２０である請求項１〜請求項３のい
ずれかに記載のゲル状α−シアノアクリレート系瞬間接
着剤が充填されたラミネートチューブの製造方法。 - 【請求項５】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤
を、金属薄層と合成樹脂層とからなるラミネート材を用
いたラミネートチューブ容器に充填することを特徴とす
るゲル状α−シアノアクリレート系瞬間接着剤の充填方
法。 - 【請求項６】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤の
粘度が、１万 mPa・s 〜１００万 mPa・s である請求項
５に記載のゲル状α−シアノアクリレート系瞬間接着剤
の充填方法。 - 【請求項７】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤
が、微粉状シリカを含有してなる請求項５又は請求項６
のいずれかに記載のゲル状α−シアノアクリレート系瞬
間接着剤の充填方法 - 【請求項８】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤の
チクソ指数が、２〜２０である請求項５〜請求項７のい
ずれかに記載のゲル状α−シアノアクリレート系瞬間接
着剤の充填方法。 - 【請求項９】金属薄層と合成樹脂層とからなるラミネー
ト材を用いたラミネートチューブ容器であって、ゲル状
α−シアノアクリレート系接着剤を収納する容器である
ことを特徴とするゲル状α−シアノアクリレート系瞬間
接着剤用ラミネートチューブ容器。 - 【請求項１０】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤
の粘度、１万 mPa・s 〜１００万 mPa・s のα−シアノ
アクリレート系接着剤である請求項９に記載のゲル状α
−シアノアクリレート系瞬間接着剤用ラミネートチュー
ブ容器。 - 【請求項１１】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤
が、微粉状シリカを含有してなる請求項９又は請求項１
０のいずれかに記載のゲル状α−シアアクリレート系瞬
間接着剤用ラミネートチューブ容器。 - 【請求項１２】ゲル状α−シアノアクリレート系接着剤
のチクソ指数が、２〜２０である請求項９〜請求項１１
のいずれかに記載のゲル状α−シアアクリレート系瞬間
接着剤用ラミネートチューブ容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15758797A JPH10329851A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 瞬間接着剤が充填されたラミネートチューブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15758797A JPH10329851A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 瞬間接着剤が充填されたラミネートチューブの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10329851A true JPH10329851A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15652973
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15758797A Pending JPH10329851A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 瞬間接着剤が充填されたラミネートチューブの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10329851A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016537279A (ja) * | 2013-11-06 | 2016-12-01 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 容易に空にできる可撓性容器 |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP15758797A patent/JPH10329851A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016537279A (ja) * | 2013-11-06 | 2016-12-01 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 容易に空にできる可撓性容器 |
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