JPH10329379A - プリントメディアカートリッジ - Google Patents

プリントメディアカートリッジ

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JPH10329379A
JPH10329379A JP14403797A JP14403797A JPH10329379A JP H10329379 A JPH10329379 A JP H10329379A JP 14403797 A JP14403797 A JP 14403797A JP 14403797 A JP14403797 A JP 14403797A JP H10329379 A JPH10329379 A JP H10329379A
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JP
Japan
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spool
lower shell
leaf spring
portions
diameter shaft
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JP14403797A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kondo
真一 近藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロアーシェルとアッパーシェルとを合体して
構成されるカートリッジ本体の内部に、プリントメディ
ア(インクリボン)を巻装するスプール40が回転自在
に収納され、このスプール40は、板バネ61の弾性力
によって軸方向に押圧されることで空転が防止される構
造のプリントメディアカートリッジにおいて、組み立て
工程の途中で板バネ61の弾性力によってスプール40
がロアーシェル10から外れてしまうことを防止し、組
み立て作業性を向上させる。 【解決手段】 板バネ61のスプール40との当接箇所
に折り曲げ部64aを形成することにより、板バネ61
の弾性力が確実にスプール40の軸方向に向かって加わ
る構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオ映像等の記
録画像をハードコピー、いわゆるカラーなどの写真とし
て印画するためのプリンタ装置に使用されるプリントメ
ディアカートリッジに関し、特にプリントメディアを巻
装するスプールの空転を防止するために備えられる板バ
ネの構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、昇華型転写方式カラープリンタ
用のプリントメディアカートリッジには、イエロー、マ
ゼンタ、シアン等の着色部からなる着色領域が連続した
プリントメディア(インクリボン)を、供給側スプール
と巻き取り側スプールとに架け渡される状態で巻装した
ものが使用されている。
【0003】そしてこのプリントメディアカートリッジ
においては、スプールの空転を防止するために備えられ
る弾性部材として板バネを用いたものがある。
【0004】従来のこの種のプリントメディアカートリ
ッジの構成を図1〜図4に示す。図1〜図4において1
はプリントメディアカートリッジを全体として示し、2
はそのカートリッジ本体2で、このカートリッジ本体2
は何れも合成樹脂製のロアーシェル10とアッパーシェ
ル20とを超音波溶着等で合体固着して構成される。
【0005】図2で明らかな如くロアーシェル10は、
前後に相対向する前側部11と後側部12の左右両側に
半円筒状の一対の収納部13と14を一体に形成してな
り、その中央部にはプリンタのヘッドやプラテン等が挿
入される開口部15が形成されている。
【0006】またこのロアーシェル10の前側部11に
おいては、上記収納部13、14に対応して一対の円弧
状の半孔部16a,16bが形成されていると共に、こ
の半孔部16a,16bの下方において前側部11の内
面側には一対の係合突起17a,17bが突設されてい
る。さらにこのロアーシェル10の後側部12の内面側
には、上記収納部13,14に対応して一対の軸受け部
18a,18bが突設されている。この軸受け部18
a,18bは、上方側が開放した半円筒形状に形成され
ている。
【0007】一方アッパーシェル20は、前後に相対向
する前側部21と後側部22の左右両側に下方へ円弧状
に湾曲した一対の収納部23と24を一体に形成してな
り、その中央部にはプリンタのヘッドやプラテン等が挿
入される開口部25が形成されている。
【0008】またこのアッパーシェル20の前側部21
においては、上記収納部23,24に対応して一対の円
弧状の半孔部26a,26bが形成されていると共に、
この半孔部26a,26bの上方において前側部21の
内面側には一対の係合突起27a,27bが突設されて
いる。さらにアッパーシェル20の後部の内面側には、
ロアーシェル10の軸受け部18a,18bに対応して
この軸受け部18a,18bまで延びる突柱28a,2
8bが突設されている。
【0009】そして、これらのロアーシェル10とアッ
パーシェル11とを合体して構成されるカートリッジ本
体2の内部には、両シェル10と20の収納部13,1
4と23,24との間において合成樹脂製の一対のスプ
ール即ち供給側スプール30と巻き取り側スプール40
とが回転自在に収納されている。
【0010】各スプール30,40には、円筒状の胴部
31,41にプリントメディアとしてのインクリボン5
0が架け渡される状態で巻装されている。このインクリ
ボン50には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)の着色部からなる着色領域が連続して設けられ
ており、このインクリボン50が両スプール30と40
の間において上記開口部15,25から外部に露出さ
れ、ここの部分でプリントが行なわれる。
【0011】各スプール30,40の一端側には、胴部
31,41より径の大きい大径円筒部32,42が一体
に形成されており、この大径円筒部32、42は両シェ
ル10と20の前側部の半孔部16a,16bと26
a,26bとで形成される軸受け孔部に回転自在に支持
されると共に、この軸受け孔部から前面に表出される。
この大径円筒部32,42の内周面には、プリンタの回
転駆動軸と係合する係合突子32a,42aが設けられ
ている。
【0012】さらにこの大径円筒部32,42の周面に
は環円板状のフランジ部33,43が一体に形成されて
おり、このフランジ部33,43の外面側には、両シェ
ル10と20の係合突起17aと27a、17bと27
bに対し係脱自在な係合溝33a,43aが放射状に複
数形成されている。
【0013】各スプール30,40の他端側は、環円板
状のフランジ部34,44と中径軸部35,45と小径
軸部36,46とで三段形状に形成されており、先端の
小径軸部36,46がロアーシェル10の後側部12の
軸受け部18a,18bに挿入されて回転自在に支持さ
れる。
【0014】そして、各スプール30,40の中径軸部
35,45と軸受け部18a,18bとの間には、弾性
部材として金属製の板バネ61,61が介挿されてい
る。この板バネ61は、図5に示すように略逆U字形の
側面形状を有し、その基部側には二股状に分かれた左右
一対の脚部62aと62bが設けられており、この一対
の脚部62aと62bで軸受け部18a,18bを挟む
ようにロアーシェル10の上方から組み付けられる構造
となっている。
【0015】さらにこの一対の脚部62aと62bの内
側には一対の突片部63aと63bが切り起こし状に形
成されている。ここでは一対の突片部63aと63bの
間隔が軸受け部18a,18bの横幅寸法よりも若干狭
くなるように形成されており、このため板バネ61は突
片部63aと63bの弾性によって軸受け部18a,1
8bに確実に固定される。
【0016】またこの板バネ61の先端側64は各スプ
ール30,40の中径軸部35,45の径よりも大きい
幅に形成され、そこには各スプール30,40の小径軸
部36,46より僅かに幅広で、かつ中径軸部35,4
5よりは狭い幅の孔部65が形成されており、この孔部
65に小径軸部36,46が挿通されると共に、中径軸
部35,45と小径軸部36,46の間の段面が掛止さ
れるようになっている。
【0017】そしてこの板バネ61,61の弾性力によ
って各スプール30,40は両シェル10と20の前側
部11と21側に向って軸方向に押圧されてフランジ部
33,43が前側部11と21の内面側に圧接され、か
つ、フランジ部33,43の係合溝33a,43aが係
合突起17aと27a、17bと27bに係合し、これ
により各スプール30,40の不要な回転即ち空転が防
止されてインクリボン50の弛みが阻止される。
【0018】尚、プリントメディアカートリッジ1をプ
リンタに装填した状態では、プリンタの回転駆動軸が各
スプール30,40の大径円筒部32,42に挿入され
ることで各スプール30,40が板バネ61,61の弾
性力に抗して押し込まれ、これによって各スプール3
0,40はフランジ部33,43が両シェル10と20
の前側部11と21の内面側から離れて回転可能な状態
となる。
【0019】さらに供給側スプール30の中径軸部35
にはコードリング70が嵌合されて取り付けられてい
る。このコードリング70の外周面の半部はギヤ部71
となっており、残りの半部にはインクリボン50に関す
る情報(インクリボンの種類、サイズ、感度など)をバ
ーコード形式で印刷したコードラベル72が貼着されて
いる。このコードリング70に対応して両シェル10と
20の後部には切り欠き部19と29が形成されてお
り、ここからコードリング70の一部が外部に露出され
るようになっている。
【0020】以上の如く構成されるプリントメディアカ
ートリッジ1において、巻き取り側スプール40をロア
ーシェル10に組み付けるときの作業工程を図6及び図
7を参照して説明する(供給側スプール30の場合も同
様である)。
【0021】この作業では先ず図6及び図7の(A)に
示すように、板バネ61をロアーシェル10の上方から
後側部12の内面側に沿わせて落とし込むように軸受け
部18bに組み付ける。このとき板バネ61は、前述し
た如く一対の脚部62aと62bで軸受け部18bを挟
む状態に組み付けられ、ここで一対の突片部63aと6
3bの間隔が軸受け部18bの横幅寸法より若干狭く形
成されているため、突片部63aと63bの弾性によっ
て軸受け部18bに対し確実に固定することができる。
【0022】このように板バネ61を軸受け部18bに
固定した後、同図(B)から(C)に示すようにスプー
ル40を真上から落とし込むようにしてロアーシェル1
0に組み付ける。
【0023】このスプール40の組み付けにおいては、
小径軸部46を軸受け部18bに挿入して回転自在に支
持させるようにするが、ここで軸受け部18bは上方側
が開放した略半円筒状に形成されていることにより、小
径軸部46を上方から落とし込むようにして挿入するこ
とができる。
【0024】さらに このスプール40の組み付けにお
いては、スプール40の小径軸部46を上方から板バネ
61の孔部65に挿通し、中径軸部45と小径軸部46
の間の段面が孔部65に掛止される状態となることで板
バネ61の先端側64が弾性変形して撓み、これによっ
てスプール40に対し空転を防止するための弾性力が加
えられる状態となる。
【0025】そして以上の如くして板バネ61及び各ス
プール30,40が組み付けられたロアーシェル10に
アッパーシェル20を被せるように合体させることによ
りプリントメディアカートリッジ1の組み立てが完了
し、この状態では図3及び図4に示す如くアッパーシェ
ル20の突柱28a,28bにより各スプール30,4
0の小径軸部36,46が軸受け部18a,18b内で
ガタつかないように位置規制される状態で回転自在に支
持される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く構成される
プリントメディアカートリッジにおいては、板バネ61
の形状の関係により、ロアーシェル10にスプール3
0,40を組み付けたときの状態が不安定であった。即
ち、図8(A)に示すようにロアーシェル10にスプー
ル40を組み付けた状態では、板バネ61の弾性力が確
実にスプール40の軸方向に向かって加わらず、スプー
ル40の斜め上方(矢印a方向)に向かって加わる状態
となり、このため組み立てライン上を搬送する途中で振
動等が加わると、同図(B)に示す如く板バネ61の弾
性力によってスプール40がロアーシェル10が飛び出
すように外れてしまうことが多くあった。
【0027】このため従来は、ロアーシェル10にスプ
ール30,40を組み付けた直後にアッパーシェル20
をロアーシェル10に被せるようにしていたので、組み
立て工程の時間的余裕がなく、組み立て作業性が良いと
は言えなかった。本発明はこのような問題点を解消する
ことを目的としてなされたものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、ロアーシェルとアッパーシェルを合体し
て構成されるカートリッジ本体の内部にプリントメディ
アを巻装するスプールが回転自在に収納され、このスプ
ールは、板バネの弾性力によって軸方向に押圧されるこ
とで空転が防止される構造を有してなるプリントメディ
アカートリッジにおいて、板バネのスプールとの当接箇
所に折り曲げ部を形成することにより、板バネの弾性力
が確実にスプールの軸方向に向かって加わる構造とした
ものである。
【0029】このように板バネの弾性力が確実にスプー
ルの軸方向に向かって加わることにより、組み立てライ
ンの途中で振動等が加わってもロアーシェルからスプー
ルが外れることはなく、組み立て作業性が良好となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態の一例について説明する。本例のプリント
メディアカートリッジの基本的構造は、前述した従来例
の図1〜図4と同様である。
【0031】即ち、図1〜図4において1はプリントメ
ディアカートリッジを全体として示し、2はそのカート
リッジ本体2で、このカートリッジ本体2は何れも合成
樹脂製のロアーシェル10とアッパーシェル20とを超
音波溶着等で合体固着して構成される。
【0032】図2で明らかな如くロアーシェル10は、
前後に相対向する前側部11と後側部12の左右両側に
半円筒状の一対の収納部13と14を一体に形成してな
り、その中央部にはプリンタのヘッドやプラテン等が挿
入される開口部15が形成されている。
【0033】またこのロアーシェル10の前側部11に
おいては、上記収納部13、14に対応して一対の円弧
状の半孔部16a,16bが形成されていると共に、こ
の半孔部16a,16bの下方において前側部11の内
面側には一対の係合突起17a,17bが突設されてい
る。さらにこのロアーシェル10の後側部12の内面側
には、上記収納部13,14に対応して一対の軸受け部
18a,18bが突設されている。この軸受け部18
a,18bは、上方側が開放した半円筒形状に形成され
ている。
【0034】一方アッパーシェル20は、前後に相対向
する前側部21と後側部22の左右両側に下方へ円弧状
に湾曲した一対の収納部23と24を一体に形成してな
り、その中央部にはプリンタのヘッドやプラテン等が挿
入される開口部25が形成されている。
【0035】またこのアッパーシェル20の前側部21
においては、上記収納部23,24に対応して一対の円
弧状の半孔部26a,26bが形成されていると共に、
この半孔部26a,26bの上方において前側部21の
内面側には一対の係合突起27a,27bが突設されて
いる。さらにアッパーシェル20の後部の内面側には、
ロアーシェル10の軸受け部18a,18bに対応して
この軸受け部18a,18bまで延びる突柱28a,2
8bが突設されている。
【0036】そして、これらのロアーシェル10とアッ
パーシェル11とを合体して構成されるカートリッジ本
体2の内部には、両シェル10と20の収納部13,1
4と23,24との間において合成樹脂製の一対のスプ
ール即ち供給側スプール30と巻き取り側スプール40
とが回転自在に収納されている。
【0037】各スプール30,40には、円筒状の胴部
31,41にプリントメディアとしてのインクリボン5
0が架け渡される状態で巻装されている。このインクリ
ボン50には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)の着色部からなる着色領域が連続して設けられ
ており、このインクリボン50が両スプール30と40
の間において上記開口部15,25から外部に露出さ
れ、ここの部分でプリントが行なわれる。
【0038】各スプール30,40の一端側には、胴部
31,41より径の大きい大径円筒部32,42が一体
に形成されており、この大径円筒部32、42は両シェ
ル10と20の前側部の半孔部16a,16bと26
a,26bとで形成される軸受け孔部に回転自在に支持
されると共に、この軸受け孔部から前面に表出される。
この大径円筒部32,42の内周面には、プリンタの回
転駆動軸と係合する係合突子32a,42aが設けられ
ている。
【0039】さらにこの大径円筒部32,42の周面に
は環円板状のフランジ部33,43が一体に形成されて
おり、このフランジ部33,43の外面側には、両シェ
ル10と20の係合突起17aと27a、17bと27
bに対し係脱自在な係合溝33a,43aが放射状に複
数形成されている。
【0040】各スプール30,40の他端側は、環円板
状のフランジ部34,44と中径軸部35,45と小径
軸部36,46とで三段形状に形成されており、先端の
小径軸部36,46がロアーシェル10の後側部12の
軸受け部18a,18bに挿入されて回転自在に支持さ
れる。
【0041】そして、各スプール30,40の中径軸部
35,45と軸受け部18a,18bとの間には、弾性
部材として金属製の板バネ61,61が介挿されてい
る。この板バネ61は、図9に示すように略逆U字形の
側面形状を有し、その基部側には二股状に分かれた左右
一対の脚部62aと62bが設けられており、この一対
の脚部62aと62bで軸受け部18a,18bを挟む
ようにロアーシェル10の上方から組み付けられる構造
となっている。
【0042】さらにこの一対の脚部62aと62bの内
側には一対の突片部63aと63bが切り起こし状に形
成されている。ここでは一対の突片部63aと63bの
間隔が軸受け部18a,18bの横幅寸法よりも若干狭
くなるように形成されており、このため板バネ61は突
片部63aと63bの弾性によって軸受け部18a,1
8bに確実に固定される。
【0043】またこの板バネ61の先端側64は各スプ
ール30,40の中径軸部35,45の径よりも大きい
幅に形成され、そこには各スプール30,40の小径軸
部36,46より僅かに幅広で、かつ中径軸部35,4
5よりは狭い幅の孔部65が形成されており、この孔部
65に小径軸部36,46が挿通されると共に、中径軸
部35,45と小径軸部36,46の間の段面が掛止さ
れるようになっている。
【0044】ここで特に本例の板バネ61の先端側64
には、内側に向かって折り曲げられる折り曲げ部64a
が形成されており、板バネ61はこの折り曲げ部64a
においてスプール30,40の中径軸部35,45と小
径軸部36,46の間の段面に線接触状に当接する構造
となっている。
【0045】そしてこの板バネ61,61の弾性力によ
って各スプール30,40は両シェル10と20の前側
部11と21側に向って軸方向に押圧されてフランジ部
33,43が前側部11と21の内面側に圧接され、か
つ、フランジ部33,43の係合溝33a,43aが係
合突起17aと27a、17bと27bに係合し、これ
により各スプール30,40の不要な回転即ち空転が防
止されてインクリボン50の弛みが阻止される。
【0046】尚、プリントメディアカートリッジ1をプ
リンタに装填した状態では、プリンタの回転駆動軸が各
スプール30,40の大径円筒部32,42に挿入され
ることで各スプール30,40が板バネ61,61の弾
性力に抗して押し込まれ、これによって各スプール3
0,40はフランジ部33,43が両シェル10と20
の前側部11と21の内面側から離れて回転可能な状態
となる。
【0047】さらに供給側スプール30の中径軸部35
にはコードリング70が嵌合されて取り付けられてい
る。このコードリング70の外周面の半部はギヤ部71
となっており、残りの半部にはインクリボン50に関す
る情報(インクリボンの種類、サイズ、感度など)をバ
ーコード形式で印刷したコードラベル72が貼着されて
いる。このコードリング70に対応して両シェル10と
20の後部には切り欠き部19と29が形成されてお
り、ここからコードリング70の一部が外部に露出され
るようになっている。
【0048】以上の如く構成されるプリントメディアカ
ートリッジ1において、巻き取り側スプール40をロア
ーシェル10に組み付けるときの作業工程を図10及び
図11を参照して説明する(供給側スプール30の場合
も同様である)。
【0049】この作業では先ず図10及び図11の
(A)に示すように、板バネ61をロアーシェル10の
上方から後側部12の内面側に沿わせて落とし込むよう
に軸受け部18bに組み付ける。このとき板バネ61
は、前述した如く一対の脚部62aと62bで軸受け部
18bを挟む状態に組み付けられ、ここで一対の突片部
63aと63bの間隔が軸受け部18bの横幅寸法より
若干狭く形成されているため、突片部63aと63bの
弾性によって軸受け部18bに対し確実に固定すること
ができる。
【0050】このように板バネ61を軸受け部18bに
固定した後、同図(B)から(C)に示すようにスプー
ル40を真上から落とし込むようにしてロアーシェル1
0に組み付ける。
【0051】このスプール40の組み付けにおいては、
小径軸部46を軸受け部18bに挿入して回転自在に支
持させるようにするが、ここで軸受け部18bは上方側
が開放した略半円筒状に形成されていることにより、小
径軸部46を上方から落とし込むようにして挿入するこ
とができる。
【0052】さらにこのスプール40の組み付けにおい
ては、スプール40の小径軸部46を上方から板バネ6
1の孔部65に挿通し、中径軸部45と小径軸部46の
間の段面が孔部65に掛止される状態となることで板バ
ネ61の先端側64が弾性変形して撓み、これによって
スプール40に対し空転を防止するための弾性力が付与
される状態となる。
【0053】このようにしてスプール40がロアーシェ
ル10に組み付られた状態では、図10(C)で明らか
な如く板バネ61の折り曲げ部64aが、スプール40
の軸中心とほぼ等しい高さ位置においてスプール40の
中径軸部45と小径軸部46の間の段面と当接し、この
ため板バネ61の弾性力が確実にスプール40の軸方向
に向かって加わる状態となるので、組み立てライン上を
搬送する途中で振動等が加わっても、スプール40がロ
アーシェル10から外れてしまうことはない。
【0054】そして以上の如くして板バネ61及び各ス
プール30,40が組み付けられたロアーシェル10に
アッパーシェル20を被せるように合体させることによ
りプリントメディアカートリッジ1の組み立てが完了
し、この状態では図7及び図8に示す如くアッパーシェ
ル20の突柱28a,28bにより各スプール30,4
0の小径軸部36,46が軸受け部18a,18b内で
ガタつかないように位置規制される状態で回転自在に支
持される。
【0055】以上、本発明の実施の形態の一例について
説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるもので
はない。例えば板バネ61の折り曲げ部64aは、スプ
ール40の軸中心とほぼ等しい高さ位置においてスプー
ル40と当接するようになっているが、それより上方の
高さ位置においてスプール40と当接するようにしても
よい。
【0056】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く本発明のプリ
ントメディアカートリッジは、板バネのスプールと当接
箇所に折り曲げ部を形成することにより、板バネの弾性
力が確実にスプールの軸方向に向かって加わる構造とし
たので、組み立てライン上を搬送する途中で振動等が加
わっても、ロアーシェルからスプールが外れてしまうよ
うなことはない。このため本発明によるプリントメディ
アカートリッジの組み立て工程では、従来の如くロアー
シェルにスプールを組み付けた直後にアッパーシェルを
ロアーシェルに被せる必要がなくなるので、組み立て工
程の時間的な余裕ができ、組み立て作業性が良好とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリントメディアカートリッジの斜視図であ
る。
【図2】同、分解斜視図である。
【図3】同、供給側スプールの収納部の縦断側面図であ
る。
【図4】同、巻き取り側スプールの収納部の縦断側面図
である。
【図5】従来例のプリントメディアカートリッジにおけ
る板バネの説明図で、(A)は正面図、(B)は側面
図、(C)は平面図である。
【図6】同、板バネ及びスプールの組み付けを説明する
縦断側面図である。
【図7】同、板バネ及びスプールの組み付けを説明する
要部の斜視図である。
【図8】同、スプールがロアーシェルから外れる状態を
説明する縦断側面図である。
【図9】本発明によるプリントメディアカートリッジに
おける板バネの説明図で、(A)は正面図、(B)は側
面図、(C)は平面図である。
【図10】同、板バネ及びスプールの組み付けを説明す
る縦断側面図である。
【図11】同、板バネ及びスプールの組み付けを説明す
る要部の斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥‥プリントメディアカートリッジ、2‥‥‥カー
トリッジ本体、10‥‥‥ロアーシェル、18a,18
b‥‥‥軸受け部、20‥‥‥アッパーシェル、30‥
‥‥供給側スプール、35‥‥‥中径軸部、36‥‥‥
小径軸部、40‥‥‥巻き取り側スプール、45‥‥‥
中径軸部、46‥‥‥小径軸部、50‥‥‥インクリボ
ン(プリントメディア)、61‥‥‥板バネ、64a‥
‥‥折り曲げ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアーシェルとアッパーシェルを合体し
    て構成されるカートリッジ本体の内部にプリントメディ
    アを巻装するスプールが回転自在に収納され、 このスプールは、板バネの弾性力によって軸方向に押圧
    されることで空転が防止される構造を有してなるプリン
    トメディアカートリッジにおいて、 上記板バネの上記スプールとの当接箇所に折り曲げ部を
    形成することにより、上記板バネの弾性力が確実に上記
    スプールの軸方向に向かって加わる構造としたことを特
    徴とするプリントメディアカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記板バネの折り曲げ部は、上記スプー
    ルの軸中心と等しいか、それより上方の高さ位置におい
    て上記スプールと当接することを特徴とする請求項1に
    記載のプリントメディアカートリッジ。
JP14403797A 1997-06-02 1997-06-02 プリントメディアカートリッジ Pending JPH10329379A (ja)

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