JPH10329338A - インク吐出装置 - Google Patents

インク吐出装置

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JPH10329338A
JPH10329338A JP9146187A JP14618797A JPH10329338A JP H10329338 A JPH10329338 A JP H10329338A JP 9146187 A JP9146187 A JP 9146187A JP 14618797 A JP14618797 A JP 14618797A JP H10329338 A JPH10329338 A JP H10329338A
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JP
Japan
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ink
tank
print head
carriage
replenishment
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JP9146187A
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English (en)
Inventor
Yasuhide Sonoda
康英 園田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高速印字が可能であってインクタンク
の交換頻度が低く、しかもインク補充動作中であること
や補充インク残量が少ないことを表示できるようにして
使い勝手を向上させることを目的とする。 【解決手段】 キャリッジに搭載された印字ヘッド13
と、印字ヘッド13と流体的に結合したインクタンク1
6と、インクタンク16にインクを補充するインク補充
タンク40を備えるとともに、インク補充動作をしてい
る間、インク補充動作中であることを表示する表示手段
64を設け、プリンタが印字を行っていなくてもインク
補充動作中であるということを確認可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ,複写機,ファクシミリ等に利用される印字用の
インク吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンタは、記録
時の静寂性が保てることや低コストでカラー印字が可能
であることから、家庭用やオフィス用コンピュータの出
力用プリンタとして広く利用されるようになった。この
インクジェットプリンタにおいては、プリント操作の効
率化を図るために印字速度の高速化が一つの重要な課題
となっている。
【0003】図8は従来のインクジェットプリンタに使
用されているインクタンクの構成例を示す図である。
【0004】図8において、1はインク吸収体、2はこ
のインク吸収体1を収納するインク保持容器、3はイン
ク保持容器2に取り付ける印字ヘッド、4はインク吸収
体1に組み込まれたフィルター、5はインク吸収体1を
外気に臨ませるための大気連通孔、6はインク吸収体1
からインクを印字ヘッド3に供給するためのインク供給
口である。
【0005】インク吸収体1は、ポリエーテルポリオー
ルとトルエンジイソシアネート及びシリコン、第3級ア
ミン等を混合発泡させ、発泡後に爆発法により除膜処理
を施した連通状のエーテル系の発泡ウレタンよりなり、
毛細管力によりインクを吸収保持する。このインク吸収
体1は、任意の体積分だけ圧縮加工され、インク保持容
器2内にほぼ隙間が無い状態で挿入保持されている。
【0006】インク保持容器2は、印字時に記録媒体上
を往復移動するキャリッジの上に、印字時に印字ヘッド
3が記録媒体と平行になるよう装着される。そして、印
字ヘッド3はインク保持容器2に接着保持され、印字信
号に対応してインクを選択的に記録媒体へ吐出し、記録
媒体上にドットのマトリックスで構成した絵や文字を形
成する。なお、インクの吐出方法としては、インク中に
配設したヒーターの加熱によりインク中に所望のサイズ
の気泡を形成しその圧力によりインク液滴を記録媒体へ
吐出する方法や、ピエゾ素子の変動による体積変化でイ
ンクを吐出させる方法がよく知られている。
【0007】フィルター4は、印字ヘッド3の直上部に
位置し、インク供給口6に超音波溶着等でかしめられて
いる。フィルター4付近のインク吸収体1は、局部的に
圧縮されるため他の部分より毛細管力が強くなり、保持
されたインクはフィルター4近傍に集まりやすくなる。
また、フィルター4は、インク吸収体1に保持されたイ
ンクが印字ヘッド3へ供給される際、ゴミや気泡等によ
り印字ヘッド3のインク吐出口が目詰まりするのを防止
する。大気連通孔5は、インク保持容器2内と大気を連
通させることによって、インク容積の減少に伴う急激な
圧力変化を防止する。
【0008】このような従来のインクタンクでは、印字
ヘッド3とインク保持容器2が一体となった形態である
ため、インク保持容器2内のインクが消費されてしまう
と、印字ヘッド3がまだ使用可能であるにもかかわらず
新品のインクタンクと交換しなければならない。これに
対し、印字ヘッド3とインク保持容器2とを分離可能に
したヘッド分離型インクタンクも既に提案されている。
【0009】図9はこのようなヘッド分離型インクタン
クの構成を示す図であり、これはインク保持部7と印字
ヘッド部8に分離可能としたものである。インク保持部
7は、インク吸収体1を内包したインク保持容器2と、
インク保持容器2内へ大気を導入するための大気連通孔
5と、印字ヘッド部8と係合させるためにインク保持容
器2の側面に形成された突起9と、印字ヘッド部8のイ
ンク供給口6へインクを供給するためのインク供給穴1
0で構成されている。印字ヘッド部8は、印字ヘッド保
持部材11に接着固定された印字ヘッド3、印字ヘッド
3へインクを供給するためのインク供給口6、インク供
給口6の直上部に超音波溶着等でかしめられたフィルタ
ー4から構成されている。更に、印字ヘッド部8内にイ
ンク保持部7が挿入された際にインク保持部7を係合保
持するため、インク保持部7の突起9に対応した位置に
係合穴12が設けられている。インク保持部7と印字ヘ
ッド部8が係合される際、インク供給口6とフィルター
4はインク保持部7のインク供給穴10を通してインク
吸収体1を圧縮押圧する。印字ヘッド部8とインク保持
部7のキャリッジ上への搭載方法としては、印字ヘッド
部8をキャリッジへ搭載した後にインク保持部7を印字
ヘッド部8へ搭載する方法、印字ヘッド部8とインク保
持部7を係合させた状態で搭載する方法がある。
【0010】以上のようなヘッド分離型インクタンク
は、インク保持部7と印字ヘッド部8が分離可能である
ため、インク吸収体1内のインクが消費されてしまった
場合はインク保持部7のみを交換すればよいので、より
経済的である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘッド
分離型インクタンクであっても、インクがなくなると使
用者が頻繁にインクタンクを交換しなければならない。
また、インクタンクを大容量化すると、プリンタに搭載
されるインクの全重量がキャリッジに加わるためキャリ
ッジが重くなり、印字速度を上げることが非常に困難で
ある。また、キャリッジが大型化することにより装置が
大型化し高価なものともなる。
【0012】これに対し、インクタンクにインクを補充
することができるインク補充手段を設けたインク吐出装
置は、インクタンクが空になったときにインク補充手段
から自動的にインクを供給することができる。
【0013】ところが、インク補充動作を行っている間
は、インク補充手段とインクタンクとが連結状態にある
ため、キャリッジを停止させた状態に保持しなければな
らない。このため、キャリッジが一時的ではあるものの
全く動かない状態となってしまうので、使用者はインク
吐出装置が動作エラーを起こしているものと勘違いし、
電源を切ってしまうことが考えられる。
【0014】本発明において解決すべき課題は、小型で
高速印字が可能であってインクタンクの交換頻度が低
く、しかもインク補充動作中であることや補充インク残
量が少ないことを表示できるようにして使い勝手を向上
させ得るインク吐出装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャリッジ上
に搭載された印字ヘッドと、インクを保持して印字ヘッ
ドと流体的に結合したインクタンクと、このインクタン
クにインクを補充するインク補充手段を備えたインク吐
出装置であって、インク補充手段が動作している間、イ
ンク補充動作中であることを表示する表示手段を設けた
ことを特徴とする。
【0016】本発明によれば、インク補充の期間では表
示手段によって補充動作中であることを表示できるの
で、キャリッジが停止したままとなっているときでも作
動エラーではないことを使用者に知らせることができ、
動作エラーを発生していると勘違いすることのない使い
勝手とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、キャリ
ッジ上に搭載された印字ヘッドと、インクを保持して印
字ヘッドと流体的に結合したインクタンクと、このイン
クタンクにインクを補充するインク補充手段を備えたイ
ンク吐出装置であって、インク補充手段が動作している
間、インク補充動作中であることを表示する表示手段を
設けたものであり、プリンタが印字を行っていなくても
インク補充動作中であるということが使用者にすぐわか
るため、誤ってインク補充動作を中断させたりすること
がないという作用を有する。
【0018】請求項2に記載の発明は、表示手段は、イ
ンクの残量を検出するインク残量検知手段と、そのイン
ク残量が所定のインク量よりも少なくなった場合にイン
クの残量が少ないことを表示する残量表示手段を有する
ものであり、インク吐出装置の外装内に設置されたイン
ク補充手段のインクが少ないことで、インク供給用の穴
が目詰まりすることを防止するという作用を有する。
【0019】請求項3に記載の発明は、インク補充手段
は、記録媒体上からキャリッジが待避した後、インク補
充動作を開始するものであり、インク補充時にインクの
ミストが飛散し記録媒体を汚すのを防ぐという作用を有
する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について図を用
いて説明する。図1は、本発明の実施形態のインク吐出
装置における印字ヘッド,ヘッドブロック,インクタン
ク及びキャリッジの結合状態を示す断面図である。
【0021】本実施の形態における印字ヘッド13は、
抵抗体であるインク自身を気泡発生のアクチュエータと
し、電気信号に応じてインク自身に通電し沸騰現象を生
じせしめるための熱エネルギーを発生させる電極を用い
て記録を行う通電式インクジェット方式のものである。
【0022】図1において、印字ヘッド13は、その駆
動用として近傍に配置したドライバIC(図示せず)の
温度上昇を防止するため、アルミニウム等を素材とした
放熱板14上に接着保持され、この放熱板14はポリカ
ーボネート等の合成樹脂製のヘッドブロック15に接着
固定されている。インクタンク16は、ヘッドブロック
15の位置決めリブ(図示せず)に沿ってヘッドブロッ
ク15内に着脱自在に挿入され、更にヘッドブロック1
5がキャリッジ18に着脱自在に搭載された後、キャリ
ッジ18に回転自在に保持されたタンクカバー19によ
りヘッドブロック15へ固定される。ヘッドブロック1
5のインクタンク16からのインクを供給するインク供
給口20−1には、記録ヘッド13へインクを供給する
際、ごみや余分な気泡による印字ヘッド13の目詰まり
を防止する為にフィルター21が超音波溶着等で固定さ
れている。更にフィルター21上部にはインクタンク1
6との接合部からの大気の連通を防止するため、EPD
M等の弾性部材22が圧入保持されている。
【0023】以上の構成により、キャリッジ18にヘッ
ドブロック15を固定した状態でインクタンク16及び
ヘッドブロック15とインクタンク16との同時交換が
可能である。
【0024】図2は印字ヘッド13の配置及び印字動作
を説明するための斜視図である。図2において、記録媒
体23をピックアップローラ24を用いてプラテン25
の後方から前方へ給紙し、キャリッジ18の移動方向に
対して押圧するフィードローラ26によって記録媒体2
3をプラテン25へ固定する。
【0025】キャリッジ18は、印字面に平行に配置さ
れたキャリッジガイド27及びキャリッジシャフト28
に支持されるとともに、左右の一対の側板29に回転支
持されたプーリ30とドライブプーリ31に連結された
タイミングベルト32と係合し、ピックアップローラ2
4より給紙された記録媒体23に対し左右方向に往復移
動する。このタイミングベルト32は、ドライブプーリ
31を介して駆動モータ33の出力軸の回転が伝達さ
れ、駆動モータ33の正逆回転に連動してその回転駆動
が制御される。
【0026】なお、34はフォトカプラーであり、これ
はキャリッジ18の突起35を検知して駆動モータ33
の回転方向の切り替え等を行うホームポジション検出手
段として機能する。そして、画像記録信号は、印字ヘッ
ド13を搭載するキャリッジ18の移動にタイミングを
計って印字ヘッド13に送られ、記録媒体23上の所定
の位置でインク滴を吐出させて記録を行う。
【0027】更に、36はキャップ部材であり、キャッ
プ内開口を介して印字ヘッド13のインク吐出部(図示
せず)の乾燥したインクによる目詰まり回復、インクタ
ンク16内のインクをインク吐出部(図示せず)までイ
ンクを供給するために印字ヘッド13の吸引動作を行
う。
【0028】37はクリーニングブレードであり、印字
ヘッド13に対して上下方向に移動し、キャップ部材3
6で吸引されたとき、または印字後の印字ヘッド13の
表面に付着した余分なインクを取り除く。吸引回復、ブ
レード等のタイミングは、キャリッジ18がホームポジ
ション側領域にきた時、フォトカプラー34によりホー
ムポジション検出信号を検知して、所望の処理によって
所定のタイミングでモータの回転動作を制御して行われ
るよう構成されている。
【0029】40はインク補充タンクであり、これはキ
ャリッジ18のホームポジションの反対側の上部に配置
されたタンクホルダー41に着脱自在に保持され、この
タンクホルダー41はサブフレーム42と側板29に回
転自在に保持され、通常はキャリッジ18へ付勢ばね3
8(図3参照)によって付勢されている。図示しないス
テッピングモータにカムギヤが回転連動され、このステ
ッピングモータの回転運動をタンクホルダー41の上下
運動へ変換する。
【0030】ここでは、インク補充タンク40はホーム
位置の反対側の上部に配置しているが、補充時の印字ヘ
ッド13からのインク漏れをキャップ部材36で防止す
る場合、ホームポジション側への配置が望ましい。どち
らにしても記録媒体23上から待避した状態でインク補
充動作を行うので、インク補充時にインクミストが発生
しても記録媒体23を汚すことがない。
【0031】図3はインク補充部の詳細を示す断面図で
ある。キャリッジ18がタンクホルダー41の下部付近
の所定の位置にきて停止すると、ステッピングモータ
(図示せず)の回転に伴いカムギア(図示せず)が連動
回転し、付勢ばね38によって付勢されているタンクホ
ルダー41は、回転下降する。このとき、タンクホルダ
ー41に上下動作が可能なように保持され、ばね43に
常に下側へ押圧され、インク供給用の穴の開いたバルブ
46が、キャリッジ18に搭載されたインクタンク16
のインク補充口47に接触する。更に、タンクホルダー
41が下降すると、バルブ46がインク袋48の供給口
49に圧入されているOリング50内を上方に移動し、
Oリング50部がインク袋48の供給口49で揺動可能
に保持された栓部材53を押し上げ、インク袋48内の
インクがばね52(図4参照)によって押圧されて、バ
ルブ46からインクタンク16内へ補充される。
【0032】図4はインク補充タンクの構成を示す詳細
図であり、同図に示すように、インク袋48は、ポリプ
ロピレンやポリエチレンテレフタレート等のプラスティ
ックフィルムに空気バリア性の高いアルミ蒸着フィルム
等を多層にラミネートしたフイルムの3辺をヒートシー
ル等で密着封止し、残りの一辺に硬質のインク供給部材
54を溶着したものであり、このインク袋48がインク
補充容器51で保護されている。
【0033】タンクホルダー41がインク補充を行うた
めに回転下降すると、タンクホルダー41の下部に設置
されたスイッチ(図示せず)が入り、インク補充動作を
行っている間、図2に示すように表示パネル64に設置
されたLED65が点灯する。このスイッチは機械的な
接触式のものでもよく、発光素子と受光素子を利用した
非接触式のものでもよい。また、表示手段は、前述のよ
うなLED65でもよく、デイスプレイや液晶パネルに
文字や絵でインク補充中であることを表示してもよい。
【0034】インク補充動作中に使用者が電源を切って
しまうと、インク補充タンク40の栓部材53が開いた
状態で動作を中断してしまうので、インク袋48内のイ
ンクが全て流れ出てしまうことになる。これに対し、L
ED65等のような表示手段を備えることによって、キ
ャリッジ18が動かないままでインク補充の期間であっ
て印字が中断されていることを使用者に知らしめること
がことができ、インク補充動作中に使用者が誤って電源
を切ったりすることはない。
【0035】インクタンク16へのインク補充に従い、
インク袋48が萎んでいき、所定量以下のインク残量に
なるとインク袋48の外側から押圧するばね52どうし
が接触する。そして、これらのばね52どうしの間の電
気抵抗低下によりインク残量が少ないことを検知し、前
記表示手段に表示する構造になっている。
【0036】このインク残量検知手段は、電気抵抗低下
によるものでもよく、インク袋48が凹んでいくことに
よる静電容量変化を検出するものでもよく、機械的な接
触式のスイッチでも発光素子と受光素子を利用したもの
でもよい。いずれにしても、インク袋48内のインク残
量が少ないことをユーザーに知らしめることができると
ともに、インク残量が少ないことを検知した後、プリン
ター本体やコンピュータのメモリに印字データを記憶し
たまま印字を中止することができるので、印字途中で突
然インク切れになったりすることがない。
【0037】また、インク袋48内のインクが完全にな
くなった状態で長時間放置すると、バルブ46に設けら
れているインク供給用の穴46−2内に残留したインク
が乾燥し、固形物が析出してインク供給用の穴46−2
を詰まらせてしまう可能性がある。そして、このインク
供給用の穴46−2が詰まってしまうと、インク袋48
を新品に取り替えてもインクが出ないという重大欠陥に
なることがある。これを防止するために、インク袋48
内のインクが完全になくなる前に使用者にインク袋48
の交換を促す表示手段が非常に有効である。
【0038】以上のように本実施の形態のインク吐出装
置は、キャリッジ18上のインクタンク16とインク補
充タンク40に分離しているため、キャリッジ18を小
型化、軽量化することが可能であり、ひいてはキャリッ
ジ18の高速、高精度動作により印字スピードの高速化
が実現できる。さらに、インク補充タンク40内のイン
ク容量を大きくすることができ、低ランニングコストで
ユーザーが使用しやすいインク補充タンク40を提供す
ることができる。
【0039】図5はインクタンク16の構成の詳細を示
す分解斜視図である。55はインク供給液室であり、イ
ンクタンクベース56と可動壁である可とう性で接着層
がポリプロピレン及び空気のバリア性が高いアルミニウ
ムを蒸着したフィルム等を多層にしたラミネートフィル
ム57で構成され、インクタンクベース56はラミネー
トフィルム57とヒートシールが容易なように同材料の
ポリプロピレン等の樹脂でできており、ヘッドブロック
15へインクを供給するためのインク供給口20が形成
されている。ラミネートフィルム57のインク供給液室
55側の一部には、インク供給液室55内を均一な負圧
にするためのばね58に反力を与える薄板の樹脂ででき
た剛体板59がヒートシールされている。
【0040】60はインク補充液室であり、インクタン
クベース56に接合されたインクタンクカバー56−2
とラミネートフィルム57で構成され、インクタンクカ
バー56−2はインクタンクベース56とヒートシール
が容易なように同材料の樹脂でできており、上部にイン
ク補充容器51からインクが補充される際、インク補充
液室60内の空気と充填インクを置換しやすいように楕
円形状のインク充填口61が設けられている。
【0041】インク供給液室55とインク補充液室60
の2つの部屋に仕切られたこのインクタンク16は、イ
ンク補充液室60内に充填されたインクをインク供給液
室55へ送るための連通路62が設けられており、この
連通路62にはヘッドブロック15のインク供給口20
−1に設けられたフィルター21よりも毛細管力が強い
親水性のフィルター63が超音波溶着等で接合されてい
る。
【0042】ここで、インク補充液室60にインクが充
填され、インク供給液室55内へインクを移動させる手
順を図6を用いて説明する。
【0043】図6の(a)はインク供給液室55にイン
クが充填された直後の状態図であり、ここで外気と接触
しているフィルター63部にはインク供給液室55に内
包されたばね58の内部負圧によりメニスカスが形成さ
れている。つまり、インクのメニスカスでインク供給液
室55内の負圧を保っている。ここで、インクがヘッド
ブロック15へ供給され続け、インク供給液室55内の
インクが減少すると、可動壁であるラミネートフィルム
57に溶着されている剛体板59はインクの減少容積分
だけインク供給液室55の容積が減少する方向へ移動す
る。
【0044】更にインクが減少し、図6の(b)で示す
ようにインク補充位置まで減少するとインク補充容器5
1からインク補充液室60へインク充填口61を通じて
インクが所定量補充される。インクが補充された状態が
図6の(c)であり、このときインク供給液室55内の
負圧はばね58の変形分だけ上昇しており、更に連通路
62に設けられたフィルター63は親水性の材料であ
り、フィルター63部のインク供給液室55内のインク
とインク補充液室60のインクが、インクの粘性と補充
されたインクの水頭圧でつながり、インク供給液室55
内にインクを急速に吸引する。
【0045】インク補充液室60のインクがインク供給
液室55に吸引されると、図6の(a)の状態に再びも
どる。
【0046】以上のように、インク供給液室55とイン
ク補充液室60を可とう性のラミネートフィルム57で
仕切ることで、インクタンク16のインク補充体積の効
率を良くすることが可能であり、更にインクタンク16
内に負圧発生のための弾性部材であるばね58を用いる
ことで、容易に補充インクをインク補充液室60からイ
ンク供給液室55へ吸引させることができる。
【0047】更に、図7で示すように、ブラック、シア
ン、マゼンタ、イエロー等のインクを使用する場合に、
文字や罫線等の印字のため使用頻度の最も高いブラック
のインク補充タンク40及びインクタンク16の容量を
大きくすることでインク補充タンク40の交換回数の低
減やインクタンク16への1回あたりの補充動作で印字
できる印字量を多くでき、ひいては印字のスループット
の速度を向上させ、ブラックのランニングコストを低く
することが可能である。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明では、プリンタが印字を
行っていなくてもインク補充動作中であるということが
使用者に直ぐに判るため、誤ってインク補充動作を中断
させたりすることがなく、使い勝手の向上が図られる。
【0049】請求項2の発明では、インク吐出装置の外
装内に設置されたインク補充手段のインクが少ないこと
によるインク供給用の穴の目詰まりを防止でき、常に安
定した良好な印字が得られる。
【0050】請求項3の発明では、インク補充時にイン
クのミストが飛散して記録媒体を汚すことがないので、
より一層最適な印字処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のインク吐出装置における
印字ヘッド,ヘッドブロック,インクタンク及びキャリ
ッジの結合状態を示す断面図
【図2】印字ヘッドの配置及び印字動作を説明するため
の斜視図
【図3】インク補充部の詳細を示す断面図
【図4】インク補充タンクの構成を示す詳細図
【図5】インクタンクの構成の詳細を示す分解斜視図
【図6】インクタンクの動作原理を示す図
【図7】インク吐出装置のタンク配置説明図であって、
(a)は正面図、(b)は平面図
【図8】従来のインクジェットプリンタに使用されてい
るインクタンクの構成例を示す図
【図9】従来のヘッド分離型インクタンクの構成を示す
【符号の説明】
1 インク吸収体 2 インク保持容器 3,13 印字ヘッド 4 フィルター 5 大気連通孔 6 インク供給口 7 インク保持部 8 印字ヘッド部 9 突起 10 インク供給穴 11 印字ヘッド保持部材 12 係合穴 14 放熱板 15 ヘッドブロック 16 インクタンク 18 キャリッジ 19 タンクカバー 20 インク供給口 21 フィルター 22 弾性部材 23 記録媒体 24 ピックアップローラー 25 プラテン 26 フィードローラ 27 キャリッジガイド 28 キャリッジシャフト 29 側板 30 プーリ 31 ドライブプーリ 32 タイミングベルト 33 駆動モータ 34 フォトカプラー 35 突起 36 キャップ部材 37 クリーニングブレード 38 付勢バネ 39 クリーニング用モータ 40 インク補充タンク 41 タンクホルダー 42 サブフレーム 43,52,58 バネ 46 バルブ 47 インク補充口 48 インク袋 49 供給口 50 Oリング 51 インク補充容器 53 栓部材 54 インク供給部材 55 インク供給液室 56 インクタンクベース 57 ラミネートフィルム 59 剛体板 60 インク補充液室 61 インク充填口 62 連通路 63 フィルター 64 表示パネル 65 LED

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリッジ上に搭載された印字ヘッドと、
    インクを保持して印字ヘッドと流体的に結合したインク
    タンクと、このインクタンクにインクを補充するインク
    補充手段を備えたインク吐出装置であって、インク補充
    手段が動作している間、インク補充動作中であることを
    表示する表示手段を設けたことを特徴とするインク吐出
    装置。
  2. 【請求項2】表示手段は、インクの残量を検出するイン
    ク残量検知手段と、そのインク残量が所定のインク量よ
    りも少なくなった場合にインクの残量が少ないことを表
    示する残量表示手段を有することを特徴とする請求項1
    記載のインク吐出装置。
  3. 【請求項3】インク補充手段は、記録媒体上からキャリ
    ッジが待避した後、インク補充動作を開始することを特
    徴とする請求項1または2記載のインク吐出装置。
JP9146187A 1997-06-04 1997-06-04 インク吐出装置 Pending JPH10329338A (ja)

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