JPH10329255A - 記録材 - Google Patents
記録材Info
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- JPH10329255A JPH10329255A JP9141915A JP14191597A JPH10329255A JP H10329255 A JPH10329255 A JP H10329255A JP 9141915 A JP9141915 A JP 9141915A JP 14191597 A JP14191597 A JP 14191597A JP H10329255 A JPH10329255 A JP H10329255A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- absorbing polymer
- recording material
- ink
- anionic
- Prior art date
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- Pending
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- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、インクの性質に影響されずに高速
印刷が可能な記録材を提供を目的とする。 【解決手段】 基材上にインク受容層を形成した記録材
において、インク受容層中にアニオン性吸水ポリマーと
カチオン性吸水ポリマーを共に含有することを特徴とす
る記録材。
印刷が可能な記録材を提供を目的とする。 【解決手段】 基材上にインク受容層を形成した記録材
において、インク受容層中にアニオン性吸水ポリマーと
カチオン性吸水ポリマーを共に含有することを特徴とす
る記録材。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インク、中で
もインクジェット記録における記録特性が良好である記
録材に関する。更に詳細には、水性インクの性質に関わ
らずに高速印刷可能な汎用性のある記録材に関する。
もインクジェット記録における記録特性が良好である記
録材に関する。更に詳細には、水性インクの性質に関わ
らずに高速印刷可能な汎用性のある記録材に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、コンピューターの性能向上および
コンピューターの普及とともに、ハードコピー技術が急
速に発達した。ハードコピーの記録方式としては、昇華
転写記録方式、電子写真方式、インクジェット方式等の
方式が知られている。インクジェット方式によるプリン
ターは、ノズルから被記録紙に向けてインク液滴を高速
で噴射する方式である。カラー化、小型化がしやすいこ
と、印字騒音が低いことから、オフィス、ホーム、パー
ソナルコンピューター等の端末として、近年急速に普及
しつつある。更に、銀塩写真に迫る印画品質の向上、大
型化の容易さから、大型看板等の産業分野への応用が期
待されている。
コンピューターの普及とともに、ハードコピー技術が急
速に発達した。ハードコピーの記録方式としては、昇華
転写記録方式、電子写真方式、インクジェット方式等の
方式が知られている。インクジェット方式によるプリン
ターは、ノズルから被記録紙に向けてインク液滴を高速
で噴射する方式である。カラー化、小型化がしやすいこ
と、印字騒音が低いことから、オフィス、ホーム、パー
ソナルコンピューター等の端末として、近年急速に普及
しつつある。更に、銀塩写真に迫る印画品質の向上、大
型化の容易さから、大型看板等の産業分野への応用が期
待されている。
【０００３】インクジェット方式による印刷は、ハード
の性能だけではなくインクの性質、記録材の性質、更に
インクと記録材の相性により大きく作用される。インク
ジェット記録に使用されるインクとしては、像を形成す
る記録剤と該記録剤を分散又は溶解させるための液媒体
（主に水）を必須成分とし、各種の分散剤、界面活性
剤、粘度調整剤、比抵抗調整剤、ｐＨ調整剤、防カビ
剤、記録剤の溶解又は分散安定化剤等を必要に応じて添
加されている。記録剤としては、直接染料、反応染料、
酸性染料、塩基性染料、食用色素、分散染料、各種の顔
料が使用されている。その為、インク製造メーカー及び
インクの種類により性質が大きく異なる。インクジェッ
ト記録に使用される記録材としては、無機顔料と水溶性
樹脂を含むインク受容層を形成した記録材、水溶性樹脂
を主体とするインク受容層を形成した記録材等が提案さ
れている。また、インク受容層中に吸収速度の向上、耐
水性、耐湿性等を改善させるための様々な添加剤が提案
されている。
の性能だけではなくインクの性質、記録材の性質、更に
インクと記録材の相性により大きく作用される。インク
ジェット記録に使用されるインクとしては、像を形成す
る記録剤と該記録剤を分散又は溶解させるための液媒体
（主に水）を必須成分とし、各種の分散剤、界面活性
剤、粘度調整剤、比抵抗調整剤、ｐＨ調整剤、防カビ
剤、記録剤の溶解又は分散安定化剤等を必要に応じて添
加されている。記録剤としては、直接染料、反応染料、
酸性染料、塩基性染料、食用色素、分散染料、各種の顔
料が使用されている。その為、インク製造メーカー及び
インクの種類により性質が大きく異なる。インクジェッ
ト記録に使用される記録材としては、無機顔料と水溶性
樹脂を含むインク受容層を形成した記録材、水溶性樹脂
を主体とするインク受容層を形成した記録材等が提案さ
れている。また、インク受容層中に吸収速度の向上、耐
水性、耐湿性等を改善させるための様々な添加剤が提案
されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
記録材では近年の高速印刷化に対応できないと共に特定
のインクにしか良好な印刷ができない。これは、使用す
るインクは各メーカーにより特性が異なる為である。イ
ンクの吸収速度を向上させるために、インク受容層にカ
チオン或いはアニオン等の極性基を有するポリマーを添
加させる必要がある。しかし、これらのイオン性を付与
することにより特定のインクにしか対応することができ
ず、特にｐＨの異なるインクに対して素早く吸収するこ
とができない。本発明は、以上の問題点を解決する為に
創案されたものであり、インクの性質に影響されずに高
速印刷が可能な記録材の提供を目的とする。
記録材では近年の高速印刷化に対応できないと共に特定
のインクにしか良好な印刷ができない。これは、使用す
るインクは各メーカーにより特性が異なる為である。イ
ンクの吸収速度を向上させるために、インク受容層にカ
チオン或いはアニオン等の極性基を有するポリマーを添
加させる必要がある。しかし、これらのイオン性を付与
することにより特定のインクにしか対応することができ
ず、特にｐＨの異なるインクに対して素早く吸収するこ
とができない。本発明は、以上の問題点を解決する為に
創案されたものであり、インクの性質に影響されずに高
速印刷が可能な記録材の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的は基材上にイ
ンク受容層を形成した記録材において、インク受容層中
にアニオン性吸水ポリマーとカチオン性吸水ポリマーを
共に含有させることにより達成できる。
ンク受容層を形成した記録材において、インク受容層中
にアニオン性吸水ポリマーとカチオン性吸水ポリマーを
共に含有させることにより達成できる。
【０００６】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、基材となるものは特に限定されるものではな
く、例えば天然紙、合成紙、布、不織布、木材、金属、
プラスティックフィルム、ガラス、人工皮革、天然皮革
およびこれらの任意の２種類以上のものを貼り合わせた
ものが挙げられる。この中でも平面性よりプラスティッ
クフィルムが好ましく、更に、耐熱性のあるポリエステ
ルフィルムが好ましい。本発明においては、このような
基材上にインク受容層を設けることにより、記録材が得
られる。
おいて、基材となるものは特に限定されるものではな
く、例えば天然紙、合成紙、布、不織布、木材、金属、
プラスティックフィルム、ガラス、人工皮革、天然皮革
およびこれらの任意の２種類以上のものを貼り合わせた
ものが挙げられる。この中でも平面性よりプラスティッ
クフィルムが好ましく、更に、耐熱性のあるポリエステ
ルフィルムが好ましい。本発明においては、このような
基材上にインク受容層を設けることにより、記録材が得
られる。
【０００７】インク受容層としては、アニオン性吸水ポ
リマーとカチオン性吸水ポリマーを共に含有させる必要
がある。共に含有させる方法としては特に限定するされ
るものではないが、一方の吸水性ポリマー含むコート液
を塗布乾燥した後にもう一方の吸水性ポリマーを含むコ
ート液を塗布乾燥させる方法、エマルジョンの状態で両
吸水ポリマーをコート液内に存在させて塗布乾燥させる
方法等が挙げられる。吸水ポリマーとしては、自重の５
０〜１０００倍程度の吸水性を有するものが好適に使用
できるが、インク受容層中で粒子として存在する性質の
ものが好ましい。粒子として存在することによりそれぞ
れの極性基が影響せずに本発明の目的を達成しやすくな
る。粒子の径としては特に限定は無いが、５０μ以下が
好ましい。更に好ましくは、１０μ以下が好ましい。粒
径が大きい場合にはインク受容層の表面に大きな突起が
形成されて質感が悪くなる。
リマーとカチオン性吸水ポリマーを共に含有させる必要
がある。共に含有させる方法としては特に限定するされ
るものではないが、一方の吸水性ポリマー含むコート液
を塗布乾燥した後にもう一方の吸水性ポリマーを含むコ
ート液を塗布乾燥させる方法、エマルジョンの状態で両
吸水ポリマーをコート液内に存在させて塗布乾燥させる
方法等が挙げられる。吸水ポリマーとしては、自重の５
０〜１０００倍程度の吸水性を有するものが好適に使用
できるが、インク受容層中で粒子として存在する性質の
ものが好ましい。粒子として存在することによりそれぞ
れの極性基が影響せずに本発明の目的を達成しやすくな
る。粒子の径としては特に限定は無いが、５０μ以下が
好ましい。更に好ましくは、１０μ以下が好ましい。粒
径が大きい場合にはインク受容層の表面に大きな突起が
形成されて質感が悪くなる。
【０００８】吸水性ポリマーの製造方法としては特に限
定はないが、具体例として以下が挙げられる。水溶性ビ
ニル単量体及び架橋性単量体を含有する水溶液を、疎水
性界面活性剤を含む有機分散中に乳化重合させてラジカ
ル重合開始剤等を用いて重合させて吸水性ポリマーの油
中水型（Ｗ／Ｏ型）エマルジョンを製造できる。このエ
マルジョンを乾燥固化させて吸水ポリマーを分離した後
にインク受容層を形成するコート液に混合させても良い
が、Ｗ／Ｏ型エマルジョンの場合には、アニオン性とカ
チオン性を混合してもゲル化を発生しないため、エマル
ジョンのままインク受容層を形成するコート液に用いる
ことが好ましい。
定はないが、具体例として以下が挙げられる。水溶性ビ
ニル単量体及び架橋性単量体を含有する水溶液を、疎水
性界面活性剤を含む有機分散中に乳化重合させてラジカ
ル重合開始剤等を用いて重合させて吸水性ポリマーの油
中水型（Ｗ／Ｏ型）エマルジョンを製造できる。このエ
マルジョンを乾燥固化させて吸水ポリマーを分離した後
にインク受容層を形成するコート液に混合させても良い
が、Ｗ／Ｏ型エマルジョンの場合には、アニオン性とカ
チオン性を混合してもゲル化を発生しないため、エマル
ジョンのままインク受容層を形成するコート液に用いる
ことが好ましい。
【０００９】水溶性ビニル単量体としては、カチオン性
吸水ポリマーの場合にはジメチルアミノエチル（メタ）
アクリレート、ジエチルアミノエチル（メタ）アクリレ
ートなどのジアルキルアミノアルキル（メタ）アクリレ
ートの中和塩又は４級化物、ジメチルアミノメチル（メ
タ）アクリルアミド及びジメチルアミノプロピル（メ
タ）アクリルアミドなどのようなジアルキルアミノアル
キル（メタ）アクリルアミドなどが挙げられる。アニオ
ン性吸水ポリマーの場合には、（メタ）アクリル酸、２
−アクリルアミド−２−メチルプロパンスルホン酸、ビ
ニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、イタコン酸、マ
レイン酸、フマール酸、アリールスルホン酸などが挙げ
られる。架橋性単量体としては、水溶性ビニル単量体と
共重合可能なものであればよく、例えば、Ｎ，Ｎ‘―メ
チレンビス（メタ）アクリルアミド、ジビニルベンゼ
ン、（メタ）アクリル酸ビニルなどのジビニル化合物、
メチロール（メタ）アクリルアミドなどのビニルメチロ
ール化合物、アクロレインなどのビニルアルデヒド化合
物及びメチルアクリルアミドグリコレートメチルエーテ
ルなどが挙げられる。これらの吸水性ポリマーとして
は、アニオン性ではアコジェル−Ａ（三井サイテック株
式会社製）、カチオン性ではアコジェルーＣ（三井サイ
テック株式会社製）が市販されている。
吸水ポリマーの場合にはジメチルアミノエチル（メタ）
アクリレート、ジエチルアミノエチル（メタ）アクリレ
ートなどのジアルキルアミノアルキル（メタ）アクリレ
ートの中和塩又は４級化物、ジメチルアミノメチル（メ
タ）アクリルアミド及びジメチルアミノプロピル（メ
タ）アクリルアミドなどのようなジアルキルアミノアル
キル（メタ）アクリルアミドなどが挙げられる。アニオ
ン性吸水ポリマーの場合には、（メタ）アクリル酸、２
−アクリルアミド−２−メチルプロパンスルホン酸、ビ
ニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、イタコン酸、マ
レイン酸、フマール酸、アリールスルホン酸などが挙げ
られる。架橋性単量体としては、水溶性ビニル単量体と
共重合可能なものであればよく、例えば、Ｎ，Ｎ‘―メ
チレンビス（メタ）アクリルアミド、ジビニルベンゼ
ン、（メタ）アクリル酸ビニルなどのジビニル化合物、
メチロール（メタ）アクリルアミドなどのビニルメチロ
ール化合物、アクロレインなどのビニルアルデヒド化合
物及びメチルアクリルアミドグリコレートメチルエーテ
ルなどが挙げられる。これらの吸水性ポリマーとして
は、アニオン性ではアコジェル−Ａ（三井サイテック株
式会社製）、カチオン性ではアコジェルーＣ（三井サイ
テック株式会社製）が市販されている。
【００１０】アニオン性吸水ポリマーとカチオン性吸水
ポリマーの比率としては、重量比で１０／９０〜９０／
１０が好ましく、２０／８０〜８０／２０がより好まし
い。アニオン性吸水性ポリマーの比率が小さい場合に
は、アルカリ性のインク、特に顔料を分散したアルカリ
性のインクの吸収性が低下し滲みが発生する。逆にカチ
オン性吸水ポリマーの比率が小さい場合には、酸性のイ
ンク又はアニオン性の染料が溶解されたインクの吸収性
が低下して滲みが発生する。
ポリマーの比率としては、重量比で１０／９０〜９０／
１０が好ましく、２０／８０〜８０／２０がより好まし
い。アニオン性吸水性ポリマーの比率が小さい場合に
は、アルカリ性のインク、特に顔料を分散したアルカリ
性のインクの吸収性が低下し滲みが発生する。逆にカチ
オン性吸水ポリマーの比率が小さい場合には、酸性のイ
ンク又はアニオン性の染料が溶解されたインクの吸収性
が低下して滲みが発生する。
【００１１】インク受容層中には表面強度の向上の為に
各種の樹脂を混合させることが好ましい。混合させる方
法としては、吸水ポリマーを主体とするコート膜上に塗
布するオーバーコート法、或いはコート液の段階で吸水
ポリマーと混合させて塗布乾燥させる方法がある。好ま
しくは製造行程の少ない後者の方法である。
各種の樹脂を混合させることが好ましい。混合させる方
法としては、吸水ポリマーを主体とするコート膜上に塗
布するオーバーコート法、或いはコート液の段階で吸水
ポリマーと混合させて塗布乾燥させる方法がある。好ま
しくは製造行程の少ない後者の方法である。
【００１２】混合する樹脂としては、各種のものが使用
できるが、具体的には、ポリエステル系樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、アクリル系樹
脂、メラミン樹種、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ
ビニルピロリドン、メチルセルロース等の化合物及びそ
れらの混合等が適用可能である。好ましくは、インク受
容層の耐水性を向上できる非水溶性の樹脂であるアクリ
ル系樹脂が挙げられる。吸水ポリマーと混合する樹脂の
比率としては、重量比で９９／１〜２５／７５が好まし
い。より好ましくは９５／５〜４０／６０である。混合
する樹脂の比率が高い場合には吸水能力が低下し、少な
すぎると膜強度向上の効果がでない。本発明においてカ
チオン性吸水ポリマーとは、分子中にカチオン性基を有
するポリマーであって自重以上の水分を吸収することが
可能なポリマーのことである。
できるが、具体的には、ポリエステル系樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、アクリル系樹
脂、メラミン樹種、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ
ビニルピロリドン、メチルセルロース等の化合物及びそ
れらの混合等が適用可能である。好ましくは、インク受
容層の耐水性を向上できる非水溶性の樹脂であるアクリ
ル系樹脂が挙げられる。吸水ポリマーと混合する樹脂の
比率としては、重量比で９９／１〜２５／７５が好まし
い。より好ましくは９５／５〜４０／６０である。混合
する樹脂の比率が高い場合には吸水能力が低下し、少な
すぎると膜強度向上の効果がでない。本発明においてカ
チオン性吸水ポリマーとは、分子中にカチオン性基を有
するポリマーであって自重以上の水分を吸収することが
可能なポリマーのことである。
【００１３】本発明においてアニオン性吸水ポリマーと
は、分子中にアニオン性基を有するポリマーであって、
自重以上に水分を吸収することが可能なポリマーのこと
である。
は、分子中にアニオン性基を有するポリマーであって、
自重以上に水分を吸収することが可能なポリマーのこと
である。
【００１４】インク受容層には各種の添加剤をインク吸
収能力及び他の物性を損なわない程度に加えても構わな
い。例えば、蛍光染料、可塑剤、紫外線吸収剤、無機顔
料、有機顔料、界面活性剤、カチオン性ポリマー等が挙
げられる。
収能力及び他の物性を損なわない程度に加えても構わな
い。例えば、蛍光染料、可塑剤、紫外線吸収剤、無機顔
料、有機顔料、界面活性剤、カチオン性ポリマー等が挙
げられる。
【００１５】インク受容層を設ける方法は特に限定され
る物ではないが、グラビアコート方式、キスコート方
式、ディップ方式、スプレイコート方式、カーテンコー
ト方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方式、
リバースロールコート方式、バーコート方式など通常用
いられている方法が適用できる。コート量は特に限定さ
れないが１ｇ／ｍ2 から５０ｇ／ｍ2 であることが好ま
しい。インク受容層上に必要に応じて各種の加工を施し
てもかまわない。例えば、光沢処理、粘着加工、隠蔽性
調節層の形成、紫外線吸収層の形成等が挙げられる。イ
ンク受容層の反対面に各種の加工を施しても構わない。
例えば、帯電防止処理、粘着加工、隠蔽性付与層、紫外
線吸収層、ハードコート等が挙げられる。
る物ではないが、グラビアコート方式、キスコート方
式、ディップ方式、スプレイコート方式、カーテンコー
ト方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方式、
リバースロールコート方式、バーコート方式など通常用
いられている方法が適用できる。コート量は特に限定さ
れないが１ｇ／ｍ2 から５０ｇ／ｍ2 であることが好ま
しい。インク受容層上に必要に応じて各種の加工を施し
てもかまわない。例えば、光沢処理、粘着加工、隠蔽性
調節層の形成、紫外線吸収層の形成等が挙げられる。イ
ンク受容層の反対面に各種の加工を施しても構わない。
例えば、帯電防止処理、粘着加工、隠蔽性付与層、紫外
線吸収層、ハードコート等が挙げられる。
【００１６】本発明の記録材に対して使用されるインク
は、水を主成分とする水系インクであれば使用できる。
像を形成する記録剤と該記録剤を分散又は溶解させるた
めの液媒体（主成分が水）であればよく、必要に応じて
各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、比抵抗調整
剤、ｐＨ調整剤、防カビ剤、記録剤の溶解又は分散安定
化剤等を添加してもかまわない。記録剤としては、直接
染料、反応染料、酸性染料、塩基性染料、食用色素、分
散染料、各種の顔料が使用できる。また、インクのｐＨ
としては、本発明の記録材では広い範囲で対応でき、ｐ
Ｈ＝３〜１２でも問題なく吸収することができる。かく
して得られた記録材は、インクの性質に影響されずに高
速印刷が可能な記録材となった。
は、水を主成分とする水系インクであれば使用できる。
像を形成する記録剤と該記録剤を分散又は溶解させるた
めの液媒体（主成分が水）であればよく、必要に応じて
各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、比抵抗調整
剤、ｐＨ調整剤、防カビ剤、記録剤の溶解又は分散安定
化剤等を添加してもかまわない。記録剤としては、直接
染料、反応染料、酸性染料、塩基性染料、食用色素、分
散染料、各種の顔料が使用できる。また、インクのｐＨ
としては、本発明の記録材では広い範囲で対応でき、ｐ
Ｈ＝３〜１２でも問題なく吸収することができる。かく
して得られた記録材は、インクの性質に影響されずに高
速印刷が可能な記録材となった。
【００１７】実施例 次に本発明の実施例および比較例を示す。まず、本発明
に用いる測定・評価方法を以下に示す。 １）印刷方法 下記の６種類のプリンター（インク）を使用して印刷し
た （ａ）ｅｎＣＡＤ製ＮｏｖａＪｅｔＰＲＯと純正のイン
ク（２０６８６４ＧＯ、２０６８６３ＧＯ、２０６８６
２ＧＯ、２０６８６１ＧＯ）を使用し、噴射レート７５
００Ｈｚ、４パス、双方向で印刷。 （ｂ）ｅｎＣＡＤ製ＮｏｖａＪｅｔＰＲＯと純正のイン
ク（２０５１４０ＧＡ、２０５１４１ＧＡ、２０５１４
２ＧＡ、２０５１４３ＧＡ）を使用し、噴射レート７５
００Ｈｚ、４パス、双方向で印刷。 （ｃ）ヒューレットパッカード製ＨＰ―７５０Ｃと純正
のインク（５１６４５Ａ、５１６４４Ｃ、５１６４４
Ｍ、５１６４４Ｙ）を使用し、コート紙・高速モードで
印刷。 （ｄ）ローランド製ＣＶ−７０と純正の顔料インク（Ｐ
Ｇ−ＢＫ、ＰＧ−ＹＥ、ＰＧ−ＣＹ、ＰＧ−ＭＧ）を使
用し、ＢＩＦＩＮＥモードで印刷。 （ｅ）エプソン製ＰＭ−７００Ｃと純正インク（ＭＩＪ
Ｃ７、ＰＭＩＣ１Ｃ）を使用し、光沢フィルム、スーパ
ーファインモードで印刷。 （ｆ）武藤工業株式会社製ＲＪ−１３００と純正インク
（ＲＪＷ−ＩＮ−ＢＫ、ＲＪＷ−ＩＮ−ＭＡ、ＲＪＷ−
ＩＮ−ＹＥ、ＲＪＷ−ＩＮ−ＣＹ）を使用して、双方
向、インク量普通で印刷。
に用いる測定・評価方法を以下に示す。 １）印刷方法 下記の６種類のプリンター（インク）を使用して印刷し
た （ａ）ｅｎＣＡＤ製ＮｏｖａＪｅｔＰＲＯと純正のイン
ク（２０６８６４ＧＯ、２０６８６３ＧＯ、２０６８６
２ＧＯ、２０６８６１ＧＯ）を使用し、噴射レート７５
００Ｈｚ、４パス、双方向で印刷。 （ｂ）ｅｎＣＡＤ製ＮｏｖａＪｅｔＰＲＯと純正のイン
ク（２０５１４０ＧＡ、２０５１４１ＧＡ、２０５１４
２ＧＡ、２０５１４３ＧＡ）を使用し、噴射レート７５
００Ｈｚ、４パス、双方向で印刷。 （ｃ）ヒューレットパッカード製ＨＰ―７５０Ｃと純正
のインク（５１６４５Ａ、５１６４４Ｃ、５１６４４
Ｍ、５１６４４Ｙ）を使用し、コート紙・高速モードで
印刷。 （ｄ）ローランド製ＣＶ−７０と純正の顔料インク（Ｐ
Ｇ−ＢＫ、ＰＧ−ＹＥ、ＰＧ−ＣＹ、ＰＧ−ＭＧ）を使
用し、ＢＩＦＩＮＥモードで印刷。 （ｅ）エプソン製ＰＭ−７００Ｃと純正インク（ＭＩＪ
Ｃ７、ＰＭＩＣ１Ｃ）を使用し、光沢フィルム、スーパ
ーファインモードで印刷。 （ｆ）武藤工業株式会社製ＲＪ−１３００と純正インク
（ＲＪＷ−ＩＮ−ＢＫ、ＲＪＷ−ＩＮ−ＭＡ、ＲＪＷ−
ＩＮ−ＹＥ、ＲＪＷ−ＩＮ−ＣＹ）を使用して、双方
向、インク量普通で印刷。
【００１８】２）画質 数種類の写真調の画像を上記の６種類の方法により記録
し、記録画像の品質を目視により○△×の３段階で評価
した。 ○：滲み等が無く細部まで表現されており鮮明な銀塩写
真に類似した鮮明な画像 ×：滲みにより細部が表現されておらず、鮮明では無い
写真調の画像 △：○と×の中間
し、記録画像の品質を目視により○△×の３段階で評価
した。 ○：滲み等が無く細部まで表現されており鮮明な銀塩写
真に類似した鮮明な画像 ×：滲みにより細部が表現されておらず、鮮明では無い
写真調の画像 △：○と×の中間
【００１９】実施例１ ポリエステル系合成紙クリスパーＧ２３２３（東洋紡績
株式会社製）上に下記のコート液をバーコートにより塗
布し、１６０℃で３分間乾燥し記録材を得た。塗布量は
乾燥後で１５ｇ／ｍ2 であった。 アニオン性吸水ポリマー ４０重量％ （三井サイテック株式会社製アコジェル−Ａ、固形分濃度４０％） カチオン性吸水ポリマー ４０重量％ （三井サイテック株式会社製アコジェル−Ｃ、固形分濃度４０％） アクリル系樹脂 ２０重量％ （ＤＩＣ製アクリディックＡ−１３００、固形分濃度６０％） 実施例２、３ 表１に記載の混合比であること以外は実施例１と同様に
記録材を得た。 比較例１、２ 表１に記載の混合比であること以外は実施例１と同様に
記録材を得た。
株式会社製）上に下記のコート液をバーコートにより塗
布し、１６０℃で３分間乾燥し記録材を得た。塗布量は
乾燥後で１５ｇ／ｍ2 であった。 アニオン性吸水ポリマー ４０重量％ （三井サイテック株式会社製アコジェル−Ａ、固形分濃度４０％） カチオン性吸水ポリマー ４０重量％ （三井サイテック株式会社製アコジェル−Ｃ、固形分濃度４０％） アクリル系樹脂 ２０重量％ （ＤＩＣ製アクリディックＡ−１３００、固形分濃度６０％） 実施例２、３ 表１に記載の混合比であること以外は実施例１と同様に
記録材を得た。 比較例１、２ 表１に記載の混合比であること以外は実施例１と同様に
記録材を得た。
【００２０】実施例の説明 実施例１から３はカチオン性吸水ポリマーとアニオン性
吸水ポリマーを共に含む為に全てのプリンターで良好な
画質を記録できた。比較例１、２は本発明の範囲外であ
り、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー単独であ
るため、全てのプリンターで良好な画質を記録できなか
った。
吸水ポリマーを共に含む為に全てのプリンターで良好な
画質を記録できた。比較例１、２は本発明の範囲外であ
り、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー単独であ
るため、全てのプリンターで良好な画質を記録できなか
った。
【００２１】
【発明の効果】本発明は、インクの性質に影響されずに
高速印刷が可能な記録材を提供する。
高速印刷が可能な記録材を提供する。
【００２２】
【表１】
【００２３】
【表２】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 利武 滋賀県大津市堅田二丁目１番１号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 佐々木 靖 滋賀県大津市堅田二丁目１番１号 東洋紡 績株式会社総合研究所内
Claims (7)
- 【請求項１】基材上にインク受容層を形成した記録材に
おいて、インク受容層中にアニオン性吸水ポリマーとカ
チオン性吸水ポリマーを共に含有することを特徴とする
記録材。 - 【請求項２】請求項１記載の吸水ポリマーが吸水性樹脂
粒子であることを特徴とする記録材。 - 【請求項３】請求項１記載のアニオン性吸水ポリマーと
カチオン性吸水ポリマーの重量比が２０／８０から８０
／２０であることを特徴とする記録材。 - 【請求項４】請求項１記載の吸水ポリマーが水溶性ビニ
ル単量体と架橋性単量体との水溶液を疎水性界面活性剤
を用いて有機分散媒中に乳化分散した後に重合して合成
することを特徴とする記録材。 - 【請求項５】請求項１記載の基材がポリエステル系フィ
ルムであることを特徴とする記録材。 - 【請求項６】請求項１乃至５記載の記録材をインクジェ
ット記録に使用することを特徴とする記録材。 - 【請求項７】請求項１記載の吸収性ポリマーの水吸収性
が自重の５０〜１０００倍であることを特徴とする記録
材。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9141915A JPH10329255A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 記録材 |
| DE1998602332 DE69802332T2 (de) | 1997-05-30 | 1998-04-03 | Aufzeichnungsmaterial |
| EP98106105A EP0881091B1 (en) | 1997-05-30 | 1998-04-03 | Recording material |
| US09/057,764 US6039444A (en) | 1997-05-30 | 1998-04-09 | Recording material |
| CN98101355A CN1125729C (zh) | 1997-05-30 | 1998-04-10 | 记录材料 |
| TW87107793A TW386944B (en) | 1997-05-30 | 1998-05-20 | Recording material |
| KR1019980019679A KR19980087488A (ko) | 1997-05-30 | 1998-05-29 | 기록재 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9141915A JPH10329255A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 記録材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10329255A true JPH10329255A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15303132
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9141915A Pending JPH10329255A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 記録材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10329255A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106394053A (zh) * | 2016-08-29 | 2017-02-15 | 安徽奥斯博医疗仪器设备有限公司 | 一种喷墨打印接受介质 |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP9141915A patent/JPH10329255A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106394053A (zh) * | 2016-08-29 | 2017-02-15 | 安徽奥斯博医疗仪器设备有限公司 | 一种喷墨打印接受介质 |
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