JP3211277B2 - インクジェット記録用紙 - Google Patents
インクジェット記録用紙Info
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- JP3211277B2 JP3211277B2 JP25113391A JP25113391A JP3211277B2 JP 3211277 B2 JP3211277 B2 JP 3211277B2 JP 25113391 A JP25113391 A JP 25113391A JP 25113391 A JP25113391 A JP 25113391A JP 3211277 B2 JP3211277 B2 JP 3211277B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- recording paper
- intermediate layer
- paper
- ink jet
- Prior art date
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は水性インクによる記録に
適したインクジェット記録用紙に関し、特に記録時のイ
ンク吸収による用紙のボコツキを抑えたインクジェット
記録用紙に関する。
適したインクジェット記録用紙に関し、特に記録時のイ
ンク吸収による用紙のボコツキを抑えたインクジェット
記録用紙に関する。
【０００２】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、騒音が少な
く、高速記録が可能であり、且つ多色化が容易なため各
種プリンタとして多方面で利用されている。インクジェ
ット記録用紙としては、上質紙やコート紙等、いわゆる
普通紙が使用できるように記録装置やインク組成面から
の改良努力がなされてきている。
く、高速記録が可能であり、且つ多色化が容易なため各
種プリンタとして多方面で利用されている。インクジェ
ット記録用紙としては、上質紙やコート紙等、いわゆる
普通紙が使用できるように記録装置やインク組成面から
の改良努力がなされてきている。
【０００３】しかし現時点では未だ満足し得るものには
至っておらず、また記録のより高速化、高精細化といっ
た記録装置面の性能向上や、記録のフルカラー化といっ
た用途の拡大に伴い記録用紙に対してより高度な特性が
要求されている。
至っておらず、また記録のより高速化、高精細化といっ
た記録装置面の性能向上や、記録のフルカラー化といっ
た用途の拡大に伴い記録用紙に対してより高度な特性が
要求されている。
【０００４】即ち、記録用紙としてはインクの吸収が早
く、しかも滲んだり、汚れが発生したりしないこと。イ
ンクドットの横方向への拡散が必要以上に大きくなく、
且つ均一であること。インクドットの濃度が高く、しか
も鮮明であること。更に記録画像が保存中の光や空気中
の酸素等の影響で変色又は退色しないこと、等が要求さ
れている。
く、しかも滲んだり、汚れが発生したりしないこと。イ
ンクドットの横方向への拡散が必要以上に大きくなく、
且つ均一であること。インクドットの濃度が高く、しか
も鮮明であること。更に記録画像が保存中の光や空気中
の酸素等の影響で変色又は退色しないこと、等が要求さ
れている。
【０００５】これらの要求に対し、従来からいくつかの
提案がなされてきた。例えば、基材上にインク吸収性の
良い顔料と結着剤とを主体とする被覆層（インク受容
層）を設ける工夫はインクジェット記録用紙の開発初期
より試みられており、顔料としてはシリカ系顔料が一般
的に用いられてきた（特開昭５２−９０７４号、同５５
−５１５８３号、同５６−１４８５８３号、同５８−７
２４９５号）。また、インク受容層に水溶性高分子塗布
層を用いたり（特開昭５５−１４４１７２号、特開昭５
５−１４６７８６号）、塩基性ラテックスポリマーを用
いる提案（特開昭５７−３６６９２号）もある。更にイ
ンク受容性を改良するため、インク受容層を構成する顔
料として多孔性顔料の利用も試みられてきた（特開昭５
８−１１０２８７）。
提案がなされてきた。例えば、基材上にインク吸収性の
良い顔料と結着剤とを主体とする被覆層（インク受容
層）を設ける工夫はインクジェット記録用紙の開発初期
より試みられており、顔料としてはシリカ系顔料が一般
的に用いられてきた（特開昭５２−９０７４号、同５５
−５１５８３号、同５６−１４８５８３号、同５８−７
２４９５号）。また、インク受容層に水溶性高分子塗布
層を用いたり（特開昭５５−１４４１７２号、特開昭５
５−１４６７８６号）、塩基性ラテックスポリマーを用
いる提案（特開昭５７−３６６９２号）もある。更にイ
ンク受容性を改良するため、インク受容層を構成する顔
料として多孔性顔料の利用も試みられてきた（特開昭５
８−１１０２８７）。
【０００６】また、インクも単に染料を蒸留水に溶かし
ただけでなく、界面活性剤や少量の有機溶剤、モノエタ
ノールアミン等のアルカリ性物質を添加するといった、
浸透性を高めるための工夫が色々なされている。
ただけでなく、界面活性剤や少量の有機溶剤、モノエタ
ノールアミン等のアルカリ性物質を添加するといった、
浸透性を高めるための工夫が色々なされている。
【０００７】しかし、その為にインク中の水分はインク
受容層だけに留まらず、基材にまで浸透し易くなってお
り、特に基材として普通紙を使用した場合基材が水分に
よって伸ばされて、印字中に記録紙がぼこつき、甚だし
い場合には記録紙とインキノズルヘッドがぶつかって、
記録紙が汚れたり破れたりすることもある。こういった
現象は、記録紙の単位面積あたりに打ち込むインクの量
が増加するほど起こりやすくなるものである。
受容層だけに留まらず、基材にまで浸透し易くなってお
り、特に基材として普通紙を使用した場合基材が水分に
よって伸ばされて、印字中に記録紙がぼこつき、甚だし
い場合には記録紙とインキノズルヘッドがぶつかって、
記録紙が汚れたり破れたりすることもある。こういった
現象は、記録紙の単位面積あたりに打ち込むインクの量
が増加するほど起こりやすくなるものである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】最近、インクジェット
によるカラー記録が注目されはじめてきたが、インクジ
ェットプリンタで表現できる色の数を増やす為にはイン
クの混色が必要であり、それは記録紙の単位面積あたり
に打ち込むインクの量が必然的に増加することを意味し
ている。そこで、前述のような印字中に記録紙がぼこつ
くといった現象を改良することが課題となってきた。
によるカラー記録が注目されはじめてきたが、インクジ
ェットプリンタで表現できる色の数を増やす為にはイン
クの混色が必要であり、それは記録紙の単位面積あたり
に打ち込むインクの量が必然的に増加することを意味し
ている。そこで、前述のような印字中に記録紙がぼこつ
くといった現象を改良することが課題となってきた。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、普通紙基材の
表面に多孔性顔料と接着剤を主成分とするインク受容層
を設けたインクジェット記録用紙において、基材とイン
ク受容層の間に顔料とガラス転移点が３０〜６０℃の接
着剤を含有する中間層を設けたことを特徴とするインク
ジェット記録用紙である。
表面に多孔性顔料と接着剤を主成分とするインク受容層
を設けたインクジェット記録用紙において、基材とイン
ク受容層の間に顔料とガラス転移点が３０〜６０℃の接
着剤を含有する中間層を設けたことを特徴とするインク
ジェット記録用紙である。
【００１０】
【作用】本発明のインクジェット記録用紙の基材として
は、例えばアート紙、コート紙、軽量コート紙、微塗工
紙、キャストコート紙等の光沢タイプ、ダルタイプ、マ
ットタイプ等の塗工紙、及び、上質紙、中質紙、スーパ
ーカレンダー処理紙、片艶原紙等の非塗工紙等が好まし
く使用される。
は、例えばアート紙、コート紙、軽量コート紙、微塗工
紙、キャストコート紙等の光沢タイプ、ダルタイプ、マ
ットタイプ等の塗工紙、及び、上質紙、中質紙、スーパ
ーカレンダー処理紙、片艶原紙等の非塗工紙等が好まし
く使用される。
【００１１】かかる普通紙からなる基材とインク受容層
の間に形成される、顔料と、３０〜６０℃のガラス転移
点を有する接着剤を含有する特定の中間層は、一般に、
この物質を含有する塗液を、例えばブレードコーター、
エアナイフコーター、バーコーター、ロッドブレードコ
ーター、ロールコーター、グラビアコーター、カーテン
コーター等、公知の各種塗抹方式で基材に塗布乾燥する
方法で形成される。
の間に形成される、顔料と、３０〜６０℃のガラス転移
点を有する接着剤を含有する特定の中間層は、一般に、
この物質を含有する塗液を、例えばブレードコーター、
エアナイフコーター、バーコーター、ロッドブレードコ
ーター、ロールコーター、グラビアコーター、カーテン
コーター等、公知の各種塗抹方式で基材に塗布乾燥する
方法で形成される。
【００１２】かかる中間層の形成によって、印字中の記
録紙のぼこつきの発生が抑制される理由は、必ずしも明
らかではないが以下のように推察される。即ち、本発明
の中間層で使用される接着剤は、一般の紙塗工用の接着
剤に比較して、かなり高いガラス転移点を有しているた
め、これと顔料とを組み合わせて形成される中間層は、
曲げ、即ち、ぼこつきに対して高い抵抗強度を示し、結
果的に得られる記録用紙のぼこつきをの発生を効果的に
抑制するものと推測される。上記の如き特定のガラス転
移点を外れた接着剤を使用して中間層を設けても、本発
明の所望の効果を得ることはできない。
録紙のぼこつきの発生が抑制される理由は、必ずしも明
らかではないが以下のように推察される。即ち、本発明
の中間層で使用される接着剤は、一般の紙塗工用の接着
剤に比較して、かなり高いガラス転移点を有しているた
め、これと顔料とを組み合わせて形成される中間層は、
曲げ、即ち、ぼこつきに対して高い抵抗強度を示し、結
果的に得られる記録用紙のぼこつきをの発生を効果的に
抑制するものと推測される。上記の如き特定のガラス転
移点を外れた接着剤を使用して中間層を設けても、本発
明の所望の効果を得ることはできない。
【００１３】一般に塗布層に強い表面強度を与える為に
は、ガラス転移点が低いほうが望ましく、例えばアート
紙やコート紙等の通常の印刷用塗被紙では、０℃以下の
ガラス転移点を持つ接着剤が好ましく使用されている。
は、ガラス転移点が低いほうが望ましく、例えばアート
紙やコート紙等の通常の印刷用塗被紙では、０℃以下の
ガラス転移点を持つ接着剤が好ましく使用されている。
【００１４】しかし、本発明のインクジェット記録用紙
では、接着剤のガラス転移点が３０℃未満に低くなる
と、ぼこつきの抑制という本発明の所望の改良効果を得
ることはできない。これは、ガラス転移点が３０℃未満
では、顔料に対する結合力は充分に発揮されても、塗布
層の曲げに対する強度が不足する為と推測される。もっ
とも、中間層を構成する接着剤のガラス転移点が６０℃
を越えてより高くなると、顔料に対する結合力が不足し
て中間層の強度が低下し、紙の動きに負けてしまうた
め、やはり本発明の所望の効果を得ることはできない。
では、接着剤のガラス転移点が３０℃未満に低くなる
と、ぼこつきの抑制という本発明の所望の改良効果を得
ることはできない。これは、ガラス転移点が３０℃未満
では、顔料に対する結合力は充分に発揮されても、塗布
層の曲げに対する強度が不足する為と推測される。もっ
とも、中間層を構成する接着剤のガラス転移点が６０℃
を越えてより高くなると、顔料に対する結合力が不足し
て中間層の強度が低下し、紙の動きに負けてしまうた
め、やはり本発明の所望の効果を得ることはできない。
【００１５】そのため、本発明の中間層では、３０〜６
０℃、より好ましくは４０〜５５℃のガラス転移点を有
する接着剤が選択的に使用されるものである。
０℃、より好ましくは４０〜５５℃のガラス転移点を有
する接着剤が選択的に使用されるものである。
【００１６】また、このように特定のガラス転移点を有
する接着剤の使用割合は、中間層を構成する全固形分の
５重量％以上にするのが望ましく、特に５〜５５重量％
程度の範囲で調整するのがより好ましい。
する接着剤の使用割合は、中間層を構成する全固形分の
５重量％以上にするのが望ましく、特に５〜５５重量％
程度の範囲で調整するのがより好ましい。
【００１７】更に、本発明の中間層にジルコニウム系架
橋剤を添加し、接着剤を架橋させて強度を増すことも、
ぼこつきの防止に良好な効果をもたらす。ここでいうジ
ルコニウム系架橋剤とは、例えば（ＮＨ4 ）2 ＺｒＯ
（ＣＯ3 ）2 、ＺｒＯＣｌ2 ・８Ｈ2 Ｏ、ＺｒＯ（Ｏ
Ｈ）Ｃｌ・ｎＨ2 Ｏ、ＺｒＯＳＯ4 ・ｎＨ2 Ｏ、ＺｒＯ
（ＮＯ3 ）2 ・ｎＨ2 Ｏ、ＺｒＯＣＯ3 ・ｎＨ2 Ｏ、Ｚ
ｒＯ（ＯＨ）2 ・ｎＨ2 Ｏ、ＺｒＯ（Ｃ2 Ｈ3 Ｏ2 ）2
等である。
橋剤を添加し、接着剤を架橋させて強度を増すことも、
ぼこつきの防止に良好な効果をもたらす。ここでいうジ
ルコニウム系架橋剤とは、例えば（ＮＨ4 ）2 ＺｒＯ
（ＣＯ3 ）2 、ＺｒＯＣｌ2 ・８Ｈ2 Ｏ、ＺｒＯ（Ｏ
Ｈ）Ｃｌ・ｎＨ2 Ｏ、ＺｒＯＳＯ4 ・ｎＨ2 Ｏ、ＺｒＯ
（ＮＯ3 ）2 ・ｎＨ2 Ｏ、ＺｒＯＣＯ3 ・ｎＨ2 Ｏ、Ｚ
ｒＯ（ＯＨ）2 ・ｎＨ2 Ｏ、ＺｒＯ（Ｃ2 Ｈ3 Ｏ2 ）2
等である。
【００１８】尚、顔料の使用割合は、中間層を構成する
全固形分の３０重量％以上にするのが望ましく、特に４
５重量％以上の配合で優れたぼこつきの改良効果が達成
される。中間層に用いられる顔料としては、カオリン、
タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、硫酸バリウム、尿素
・ホルムアルデヒド系樹脂微粒子、ポリスチレン系樹脂
微粒子、ベンゾグアナミン系樹脂微粒子等の、無機ある
いは有機系の顔料類が挙げられるが、特に、カオリン等
の平板状の顔料が好ましく用いられる。
全固形分の３０重量％以上にするのが望ましく、特に４
５重量％以上の配合で優れたぼこつきの改良効果が達成
される。中間層に用いられる顔料としては、カオリン、
タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、硫酸バリウム、尿素
・ホルムアルデヒド系樹脂微粒子、ポリスチレン系樹脂
微粒子、ベンゾグアナミン系樹脂微粒子等の、無機ある
いは有機系の顔料類が挙げられるが、特に、カオリン等
の平板状の顔料が好ましく用いられる。
【００１９】そして、中間層の塗工量が乾燥重量で５ｇ
／ｍ2 以上、好ましくは８〜２５ｇ／ｍ2 程度の範囲で
調整される。また、中間層塗液中には、必要に応じて、
例えば酸化防止剤、染料、消泡剤、界面活性剤、帯電防
止剤、潤滑剤、その他の助剤を適宜添加しても良く、要
求される機能によっては、中間層を２層以上に分けて塗
布することも可能である。
／ｍ2 以上、好ましくは８〜２５ｇ／ｍ2 程度の範囲で
調整される。また、中間層塗液中には、必要に応じて、
例えば酸化防止剤、染料、消泡剤、界面活性剤、帯電防
止剤、潤滑剤、その他の助剤を適宜添加しても良く、要
求される機能によっては、中間層を２層以上に分けて塗
布することも可能である。
【００２０】かかる中間層上に形成されるインク受容層
は、充分なインク受容性を発揮するため、多孔性で、且
つ微粒子状の顔料を主成分とするものであることが好ま
しい。インク受容層を構成する多孔性顔料は、ＢＥＴ法
での比表面積（窒素法）が好ましくは２００ｍ2 ／ｇ以
上であり、且つインク受容層用塗液中、分散粒子状で
０．５〜１５μｍ（コールターカウンター、ＡＰ＝５０
μｍでの測定値）の平均粒子径を有するものが好ましく
用いられる。特に比表面積が２５０ｍ2 ／ｇ以上で、且
つ平均粒子径が２〜１０μｍの多孔性顔料は、水性イン
ク媒体の基材への効率的な移行及び着色成分の保持にも
効果的に寄与するため望ましい。因みに比表面積が小さ
いと、インク受容性が不足し、滲んだり、汚れが発生す
る場合もあり、平均粒子径が０．５μｍ以下になると記
録像の鮮明性が失われてしまい、くすんだ記録像となる
場合がある。また、平均粒子径が１５μｍを越えるとイ
ンクドットの横方向への拡がりが不均一になったり記録
像の鮮明性が失われる恐れもある。
は、充分なインク受容性を発揮するため、多孔性で、且
つ微粒子状の顔料を主成分とするものであることが好ま
しい。インク受容層を構成する多孔性顔料は、ＢＥＴ法
での比表面積（窒素法）が好ましくは２００ｍ2 ／ｇ以
上であり、且つインク受容層用塗液中、分散粒子状で
０．５〜１５μｍ（コールターカウンター、ＡＰ＝５０
μｍでの測定値）の平均粒子径を有するものが好ましく
用いられる。特に比表面積が２５０ｍ2 ／ｇ以上で、且
つ平均粒子径が２〜１０μｍの多孔性顔料は、水性イン
ク媒体の基材への効率的な移行及び着色成分の保持にも
効果的に寄与するため望ましい。因みに比表面積が小さ
いと、インク受容性が不足し、滲んだり、汚れが発生す
る場合もあり、平均粒子径が０．５μｍ以下になると記
録像の鮮明性が失われてしまい、くすんだ記録像となる
場合がある。また、平均粒子径が１５μｍを越えるとイ
ンクドットの横方向への拡がりが不均一になったり記録
像の鮮明性が失われる恐れもある。
【００２１】さらに、筆記性付与、機器適性付与、イン
ク吸収性コントロール、記録紙の外観コントロール、塗
料適性コントロール、塗料物性コントロール、乾燥性コ
ントロール等の各種適性付与等のため、必要に応じて、
顔料、接着剤類、各種助剤類等を添加してインク受容層
用塗液として、種々の基材上に塗抹乾燥されてインクジ
ェット記録用紙が得られる。
ク吸収性コントロール、記録紙の外観コントロール、塗
料適性コントロール、塗料物性コントロール、乾燥性コ
ントロール等の各種適性付与等のため、必要に応じて、
顔料、接着剤類、各種助剤類等を添加してインク受容層
用塗液として、種々の基材上に塗抹乾燥されてインクジ
ェット記録用紙が得られる。
【００２２】インク受容層用の顔料としては、例えば微
粉シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミ
ニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、
アルミナ、リトポン等の無機系顔料、スチレン系プラス
ティックピグメント、マイクロカプセル系顔料、尿素樹
脂系顔料、メラミン樹脂系顔料等の有機系又は有機／無
機複合系顔料等、一般の顔料コーティング分野で公知の
顔料類が例示される。
粉シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミ
ニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、
アルミナ、リトポン等の無機系顔料、スチレン系プラス
ティックピグメント、マイクロカプセル系顔料、尿素樹
脂系顔料、メラミン樹脂系顔料等の有機系又は有機／無
機複合系顔料等、一般の顔料コーティング分野で公知の
顔料類が例示される。
【００２３】また、インク受容層用の接着剤類として
は、例えば酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カゼイ
ン、大豆蛋白等の天然または半合成高分子類、ポリビニ
ルアルコール及びその誘導体、ポリエチレンイミン系樹
脂、ポリビニルピロリドン系樹脂、ポリ（メタ）アクリ
ル酸またはその共重合体、無水マレイン酸共重合体、ア
クリルアミド系樹脂、（メタ）アクリル酸エステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、（不飽
和）ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹
脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒ
ドリン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等の合成水溶性
樹脂類、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタク
リレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合体
ラテックス類、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテ
ックス類、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系
重合体ラテックス類、あるいはこれらの各種重合体にア
ニオン性基及び／又はカチオン性基を付与した官能基含
有変性重合体ラテックス類等に代表される当該技術分野
での公知の樹脂類が例示され、単独あるいは併用して用
いられる。これら接着剤類の使用量は、求められる記録
媒体の記録適性、使用適性、インク受容層用塗液の塗抹
適性等を勘案して任意に選択可能であるが、一般的に
は、顔料類に対し、１〜２００重量％、好ましくは５〜
５０重量％の範囲で添加され使用される。
は、例えば酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カゼイ
ン、大豆蛋白等の天然または半合成高分子類、ポリビニ
ルアルコール及びその誘導体、ポリエチレンイミン系樹
脂、ポリビニルピロリドン系樹脂、ポリ（メタ）アクリ
ル酸またはその共重合体、無水マレイン酸共重合体、ア
クリルアミド系樹脂、（メタ）アクリル酸エステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、（不飽
和）ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹
脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒ
ドリン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等の合成水溶性
樹脂類、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタク
リレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合体
ラテックス類、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテ
ックス類、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系
重合体ラテックス類、あるいはこれらの各種重合体にア
ニオン性基及び／又はカチオン性基を付与した官能基含
有変性重合体ラテックス類等に代表される当該技術分野
での公知の樹脂類が例示され、単独あるいは併用して用
いられる。これら接着剤類の使用量は、求められる記録
媒体の記録適性、使用適性、インク受容層用塗液の塗抹
適性等を勘案して任意に選択可能であるが、一般的に
は、顔料類に対し、１〜２００重量％、好ましくは５〜
５０重量％の範囲で添加され使用される。
【００２４】更に必要に応じ、顔料分散剤、増粘剤、流
動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、浸透剤、湿潤
剤、熱ゲル化剤、滑剤、青味付け等の色調調整用の染
料、顔料、蛍光染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、クエ
ンチャー剤、防腐剤、防黴剤、帯電防止剤、バインダー
類の耐水化剤、架橋剤等、当該技術分野での公知の各種
助剤類を添加し、インク受容層用塗液とする。
動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、浸透剤、湿潤
剤、熱ゲル化剤、滑剤、青味付け等の色調調整用の染
料、顔料、蛍光染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、クエ
ンチャー剤、防腐剤、防黴剤、帯電防止剤、バインダー
類の耐水化剤、架橋剤等、当該技術分野での公知の各種
助剤類を添加し、インク受容層用塗液とする。
【００２５】以上述べた各種成分を含む塗布液が、凝集
等により均一に分散した液にならない場合、または要求
される品質によっては、同一または２液以上の塗液を使
用し、２回以上の塗抹を行うことにより目的とするイン
ク受容層を得ることもできる。これらインク受容層塗液
は、バーコーター、エアナイフコーター、ブレードコー
ター、ロッドブレードコーター、ロールコーター、ブラ
ッシュコーター、カーテンコーター、グラビアコータ
ー、キャストコーター、スプレー装置等、公知の各種塗
抹方式を利用して、常法により塗抹されるが、塗被量は
インク受容性及び保存性等、記録特性を満足させるかぎ
り、不必要に多くする必要はなく、一般的には１〜３０
ｇ／ｍ2 、好ましくは２〜８ｇ／ｍ2 塗布される。
等により均一に分散した液にならない場合、または要求
される品質によっては、同一または２液以上の塗液を使
用し、２回以上の塗抹を行うことにより目的とするイン
ク受容層を得ることもできる。これらインク受容層塗液
は、バーコーター、エアナイフコーター、ブレードコー
ター、ロッドブレードコーター、ロールコーター、ブラ
ッシュコーター、カーテンコーター、グラビアコータ
ー、キャストコーター、スプレー装置等、公知の各種塗
抹方式を利用して、常法により塗抹されるが、塗被量は
インク受容性及び保存性等、記録特性を満足させるかぎ
り、不必要に多くする必要はなく、一般的には１〜３０
ｇ／ｍ2 、好ましくは２〜８ｇ／ｍ2 塗布される。
【００２６】かくして得られたインクジェット記録用紙
はそのままでも使用できるが、必要により例えばスパー
カレンダー、グロスカレンダー等で加圧及び／又は加熱
ロールニップ間を通し、常法により表面を平滑化するこ
ともできる。又、必要により、記録用紙の表面及び／又
は裏面に帯電防止処理や筆記適性、印刷適性付与処理等
の表面処理を行っても良いし、塗工層や基材の任意の位
置に紫外線吸収剤、酸化防止剤等の助剤類を含有させ、
記録像の保存性を更に改良する等の工夫も可能なことは
言うまでもない。
はそのままでも使用できるが、必要により例えばスパー
カレンダー、グロスカレンダー等で加圧及び／又は加熱
ロールニップ間を通し、常法により表面を平滑化するこ
ともできる。又、必要により、記録用紙の表面及び／又
は裏面に帯電防止処理や筆記適性、印刷適性付与処理等
の表面処理を行っても良いし、塗工層や基材の任意の位
置に紫外線吸収剤、酸化防止剤等の助剤類を含有させ、
記録像の保存性を更に改良する等の工夫も可能なことは
言うまでもない。
【００２７】
【実施例】以下に、本発明をより具体的に説明するため
に実施例を記載するが、無論これらに限定されるもので
はない。又、文中の「部」及び「％」は、特に断らない
かぎり、それぞれ固形分に換算した「重量部」及び「重
量％」を表す。
に実施例を記載するが、無論これらに限定されるもので
はない。又、文中の「部」及び「％」は、特に断らない
かぎり、それぞれ固形分に換算した「重量部」及び「重
量％」を表す。
【００２８】実施例１ （中間層塗料の調製）カオリン〔商品名：ウルトラホワ
イト−９０、Ｅ．Ｍ．Ｃ．社製〕９０部、重質炭酸カル
シウム〔商品名：ＢＦ−１００、備北粉化（株）製〕１
０部を水に分散し、固形分濃度５０％とした。更に、こ
れに接着剤として、ガラス転移点４５℃のアクリルエマ
ルジョン〔商品名：アロンＡ−１０４、東亜合成（株）
製〕２０部を添加し、水を加えて固形分濃度３５％とし
た。
イト−９０、Ｅ．Ｍ．Ｃ．社製〕９０部、重質炭酸カル
シウム〔商品名：ＢＦ−１００、備北粉化（株）製〕１
０部を水に分散し、固形分濃度５０％とした。更に、こ
れに接着剤として、ガラス転移点４５℃のアクリルエマ
ルジョン〔商品名：アロンＡ−１０４、東亜合成（株）
製〕２０部を添加し、水を加えて固形分濃度３５％とし
た。
【００２９】これを、坪量８４ｇ／ｍ2 、ステキヒトサ
イズ度２秒の上質紙上に乾燥重量１５ｇ／ｍ2 となるよ
うに塗抹乾燥し、中間層を形成した。
イズ度２秒の上質紙上に乾燥重量１５ｇ／ｍ2 となるよ
うに塗抹乾燥し、中間層を形成した。
【００３０】（インク受容層塗料の調製）カチオン系染
料固着剤〔商品名：スミレーズレジン＃１００１、住友
化学（株）製〕２０部を添加した水中に、市販の微粉シ
リカ〔商品名：ファインールＸ−３７、徳山曹達（株）
製〕１００部を分散し、これに変性ポリビニルアルコー
ル〔商品名：クラレ Ｒ−ポリマー Ｒ−１１３０、
（株）クラレ製〕２０部を溶解液として加え、更に蛍光
染料、消泡剤を添加して、固形分濃度１５％のインク受
容層用塗液を調製した。
料固着剤〔商品名：スミレーズレジン＃１００１、住友
化学（株）製〕２０部を添加した水中に、市販の微粉シ
リカ〔商品名：ファインールＸ−３７、徳山曹達（株）
製〕１００部を分散し、これに変性ポリビニルアルコー
ル〔商品名：クラレ Ｒ−ポリマー Ｒ−１１３０、
（株）クラレ製〕２０部を溶解液として加え、更に蛍光
染料、消泡剤を添加して、固形分濃度１５％のインク受
容層用塗液を調製した。
【００３１】これを、中間層上に、乾燥重量６ｇ／ｍ2
となるように塗抹乾燥し、インク受容層を形成した後、
スーパーカレンダー処理をしてインクジェット記録用紙
を得た。
となるように塗抹乾燥し、インク受容層を形成した後、
スーパーカレンダー処理をしてインクジェット記録用紙
を得た。
【００３２】かくして得られたインクジェット記録用紙
に、インクジェットプリンタ〔商品名：カラー イメー
ジジェットＩＯ−７３５Ｘ、シャープ（株）製〕にて混
色プリントを行い、そのぼこつきの程度を評価し、その
結果を表１に示した。
に、インクジェットプリンタ〔商品名：カラー イメー
ジジェットＩＯ−７３５Ｘ、シャープ（株）製〕にて混
色プリントを行い、そのぼこつきの程度を評価し、その
結果を表１に示した。
【００３３】実施例２ 実施例１において、中間層塗料に、更に炭酸ジルコニー
ルアンモニウム〔商品名：ジルコゾールＡＣ−７、第一
稀元素化学工業（株）製〕６部添加した以外は実施例１
と同様にして得たインクジェット記録用紙の印字中のぼ
こつきの評価を行い、その結果を表１に示した。
ルアンモニウム〔商品名：ジルコゾールＡＣ−７、第一
稀元素化学工業（株）製〕６部添加した以外は実施例１
と同様にして得たインクジェット記録用紙の印字中のぼ
こつきの評価を行い、その結果を表１に示した。
【００３４】実施例３ 実施例１に於ける中間層の接着剤を、ガラス転移点−５
℃から６５℃までの、いくつかのラテックスに変更し
て、インクジェット記録用紙を作成し、評価した結果を
図１に示した。
℃から６５℃までの、いくつかのラテックスに変更し
て、インクジェット記録用紙を作成し、評価した結果を
図１に示した。
【００３５】実施例４ 実施例１に於ける中間層の顔料を、軽質炭酸カルシウム
〔商品名：タマパール１２３、奥多摩鉱業（株）製〕と
した以外は実施例１と同様にして得たインクジェット記
録用紙の印字中のぼこつきの評価を行い、その結果を表
１に示した。
〔商品名：タマパール１２３、奥多摩鉱業（株）製〕と
した以外は実施例１と同様にして得たインクジェット記
録用紙の印字中のぼこつきの評価を行い、その結果を表
１に示した。
【００３６】実施例５ 実施例１に於ける中間層の顔料を、微粉シリカ〔商品
名：ファインールＸ−３７、徳山曹達（株）製〕１００
部、固形分濃度１５％、乾燥重量１０ｇ／ｍ2 とした以
外は実施例１と同様にして得たインクジェット記録用紙
の印字中のぼこつきの評価を行い、その結果を表１に示
した。
名：ファインールＸ−３７、徳山曹達（株）製〕１００
部、固形分濃度１５％、乾燥重量１０ｇ／ｍ2 とした以
外は実施例１と同様にして得たインクジェット記録用紙
の印字中のぼこつきの評価を行い、その結果を表１に示
した。
【００３７】比較例１ 実施例１に於ける中間層を設けなかった以外は、実施例
１と同様にして、インクジェット記録用紙を作成し、評
価した結果を表１に示した。
１と同様にして、インクジェット記録用紙を作成し、評
価した結果を表１に示した。
【００３８】
【表１】
【００３９】
【発明の効果】各実施例の結果から明らかなように、本
発明のインクジェット記録用紙はいずれも良好な結果が
得られた。
発明のインクジェット記録用紙はいずれも良好な結果が
得られた。
【図１】図１は実施例３の評価結果を図示したものであ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−245588（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−7189（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−3777（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−274587（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−133685（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−259882（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−104878（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−258980（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−134285（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−134287（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−249384（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−67190（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−93193（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41M 5/00 B41J 2/01
Claims (2)
- 【請求項１】普通紙基材の表面に多孔性顔料と接着剤を
主成分とするインク受容層を設けたインクジェット記録
用紙において、基材とインク受容層の間に顔料とガラス
転移点が３０〜６０℃の接着剤を含有する中間層を設け
たことを特徴とするインクジェット記録用紙。 - 【請求項２】中間層がジルコニウム系架橋剤を含有する
請求項１記載のインクジェット記録用紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25113391A JP3211277B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | インクジェット記録用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25113391A JP3211277B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | インクジェット記録用紙 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0585035A JPH0585035A (ja) | 1993-04-06 |
| JP3211277B2 true JP3211277B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=17218167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25113391A Expired - Lifetime JP3211277B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | インクジェット記録用紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3211277B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1714792A1 (en) | 2005-03-28 | 2006-10-25 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Inkjet recording medium and method for producing the same |
| JP5210110B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2013-06-12 | 三菱製紙株式会社 | インクジェット記録材料 |
| JP5414097B2 (ja) * | 2009-03-27 | 2014-02-12 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録媒体 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP25113391A patent/JP3211277B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0585035A (ja) | 1993-04-06 |
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