JPH10328051A

JPH10328051A - スプーンの保持機能付き容器

Info

Publication number: JPH10328051A
Application number: JP14616397A
Authority: JP
Inventors: Iwao Fukazawa; 巌深澤; Sakura Fukazawa; さくら深澤
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-06-04
Filing date: 1997-06-04
Publication date: 1998-12-15

Abstract

(57)【要約】【課題】容器内に納めるスプーンが不使用時に内容物
に触れたり、内容物に悪影響を与えず、しかもスプーン
の着脱操作性を向上させたスプーンの保持機能付き容器
を提供する。【課題を解決する手段】砂糖、小麦粉等の粉粒体を収
納する蓋付きの容器であって、上記蓋５の内壁面５Ａに
片持状の係止片１０をその脚部１０Ａにて固着し、上記
係止片と内壁面５Ａとの隙間Ｅにてスプーン２０の柄部
２０Ａを着脱可能に弾性保持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スプーンを保持す
る機能を付した粉粒体の容器に関し、特に、蓋の内壁面
に固着した係止片と内壁面との隙間にて柄部を弾性保持
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、実開平４ー７３３３３号公報にあ
るように、食品等の容器の外壁面又は内壁面に着脱式の
スプーン入れを装着させ、これにスプーンを差し入れる
ものがある。更に、実開平６ー３８４２号公報は、砂糖
等の容器の外壁の一方に、支点を軸にワンタッチで開閉
する蓋を設けた取手を設け、内壁の所定位置に突起を設
けて、把手を設けたスプーンの環を掛け止めるようにし
たものである。

【０００３】

【発明が解決しょうとする課題】上記実開平４ー７３３
３３号公報によると、スプーン入れを容器外壁に装着す
ると、これに入れるスプーンが外気にさらされて、汚れ
るという欠点がある。だからといって、容器内にスプー
ン入れを装着すると、容器の容積を狭めるばかりか、ス
プーン入れ内に粉粒状体が入り込み、やがてスプーンを
挿入することが難しくなる。更に、実開平６ー３８４２
号公報によると、容器内の突起にスプーンの環を掛け止
める構成であるから、内容物がスプーンに付着してしま
い、スプーンにこびりついて取れなくなる欠点がある。
また、内容物の量に応じてスプーンと突起との関係角度
が変化し、掛け止めにくくなったり、外れ易くなったり
する欠点がある。また、環を持つ特殊スプーンでないと
使用不可能である。

【０００４】本発明は、上記従来の容器に見られる問題
点に鑑みてなされたもので、容器内に納めるスプーンが
不使用時に内容物に触れたり、内容物に悪影響を与え
ず、しかもスプーンの着脱操作性を向上させたスプーン
の保持機能付き容器を提供することを目的とするもので
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の請求項１記載のスプーンの保持機能付き容器
は、砂糖、小麦粉等の粉粒体を収納する蓋付きの容器で
あって、上記蓋の内壁面に片持状の係止片をその脚部に
て固着し、上記係止片と内壁面との隙間にてスプーンの
柄部を着脱可能に弾性保持するようにしたことを特徴と
するものである。

【０００６】また、請求項２記載のスプーンの保持機能
付き容器は、請求項１記載のスプーンの保持機能付き容
器において、上記係止片は、スプーンの柄部の凹状断面
に対応して、凸状部を有し、これにより柄部を係止する
ようにしたことを特徴とするものである。

【０００７】また、請求項３記載のスプーンの保持機能
付き容器は、請求項１または２記載のスプーンの保持機
能付き容器において、蓋の内壁面の一方の隅角部にスプ
ーンのすくい部の保持部を形成し、係止片を蓋の内壁面
の中央部より上記隅角部と反対側に片寄った位置に配置
し、スプーンを上記保持部と係止片とで蓋の内壁面内に
傾斜して保持するようにしたことを特徴とするものであ
る。

【０００８】また、請求項４記載のスプーンの保持機能
付き容器は、請求項３記載のスプーンの保持機能付き容
器において、蓋の内壁面外周に鍔縁を設けてその一方の
隅角部をスプーンのすくい部の保持部としたことを特徴
とするものである。

【０００９】

【発明の作用】上記請求項１によると、砂糖、小麦粉等
の粉粒体を収納する蓋付きの容器において、上記蓋の内
壁面に固着した係止片と内壁面との隙間によりスプーン
の柄部が着脱可能に弾性保持される。そして、上記蓋の
開口操作により、蓋が開口すると、蓋の内壁面の係止片
に保持されたスプーンが表われる。このスプーンを手に
取って、柄部を係止片から外すことで容易に着脱操作さ
れる。また、スプーンの使用後は、蓋の内壁面と係止片
との隙間にスプーンの柄部を挿入することでワンタッチ
で装着できる。更に、蓋を閉じてもスプーンが内容物に
触れることなく、スプーンに内容物が付着するのを防止
でき、清潔に容器内に納められる。

【００１０】また、上記請求項２によると、蓋裏面に固
着した係止片は、スプーンの凹状断面の柄部を確実に係
止することができる凸状断面形状に形成されているか
ら、スプーン柄部の保持が確実となり、蓋の頻繁な開閉
操作によっても外れることはない。また、係止片に対す
るスプーンの着脱操作は、弾性のある係止片により円滑
・容易に行える。

【００１１】また、上記請求項３によると、容器本体の
蓋の内壁面の一方の隅角部に設けた保持部によりスプー
ンのすくい部を係止するから、スプーン柄部を係止片に
保持時に、スプーンすくい部が蓋の保持部に係止されて
安定し、蓋の頻繁な開閉操作によっても外れない。ま
た、係止片は、内壁面の一方側に片寄った位置に配置さ
れているから、スプーン柄部は係止片との着脱操作に必
要な広い空間が蓋の裏面に作られ、着脱作業を容易にす
る。

【００１２】また、上記請求項４によると、容器の蓋の
外周に鍔縁を設け、この隅角部を保持部としたから、ス
プーンの柄部を係止片に保持時において、スプーンすく
い部が隅角部の鍔縁に係止されて安定し、蓋の頻繁な開
閉操作によっても外れることはない。また、鍔部を保持
部として利用しているから、係止片を取付けるだけの簡
単な構成で上記機能を実現できる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるスプーンの
保持機能付き容器の実施形態を図面により説明する。図
１は本発明の第１実施形態を示すスプーンの保持機能付
き容器の斜視図であり、図２，３は係止片の断面図、図
４はスプーンの保持作用を示す正面図である。

【００１４】本発明のスプーンの保持機能付き容器１０
０は、砂糖等の容器本体１の外壁の一方に取手７を設
け、更に、蓋５が支軸３により取付けられている。上記
蓋５は支軸３を旋回軸にして、ワンタッチで開閉され
る。上記蓋５の内壁面５Ａに片持状の係止片１０をその
脚部１０Ａで固着し、上記係止片１０と内壁面５Ａとの
隙間Ｅにてスプーン２０の柄部２０Ａを着脱可能に弾性
保持するようにしたものである。

【００１５】続いて、その詳細を説明する。図１，２に
おいて、係止片１０は、蓋５の内壁面５Ａにその脚部１
０Ａを固着し、クリップ部１０Ｂを内壁面５Ａに対して
平行に配置させ、保持空間の隙間Ｅを形成している。上
記クリップ部１０Ｂの中央位置には、スプーン２０の柄
部２０Ａの凹状断面２０Ｂに対応した凸状部１０Ｃを有
し、これにより柄部２０Ａを着脱可能に保持するように
なっている。勿論、両者１０Ｃ，２０Ｂを圧接して弾性
保持させるのが好ましい。

【００１６】更に、図３に示す変形実施形態のように、
係止片１０のクリップ部１０Ｂを平坦形状とし、内壁面
５Ａに対して平行に配置させ、保持空間の隙間Ｅを形成
してもよい。この実施形態においては、スプーン２０の
柄部２０Ａを着脱可能に弾性保持することが望ましい。

【００１７】そして、上記係止片１０は、蓋５の内壁面
５Ａの中央部５Ｃより反対側（図示において左側）に片
寄った位置に配置されている。また、蓋５の内壁面５Ａ
の一方の隅角部（図示において右下側）には、スプーン
２０のすくい部２０Ｃを支持する保持部５Ｂ´を形成し
ている。上記保持部５Ｂ´は、蓋５の内壁面５Ａの外周
に設けた鍔縁５Ｂを利用している。これにより、図１，
４に示すように、上記係止片１０と保持部５Ｂ´とで、
スプーン２０を蓋５の内壁面５Ａ内に傾斜した姿勢で保
持する。

【００１８】本発明のスプーンの保持機能付き容器１０
０は、上記のように構成されており、以下のように作用
して使用される。まず、砂糖、小麦粉等の粉粒体を収納
する蓋付きの容器本体１において、図１〜３に示すよう
に、上記蓋５の内壁面５Ａに固着した係止片１０と内壁
面５Ａとの隙間Ｅにてスプーン２０の柄部２０Ａが着脱
可能に弾性保持される。そして、上記蓋５の開口操作に
より、蓋が開口すると、蓋５の内壁面５Ａに設けた係止
片１０に保持されたスプーン２０が表われる。このスプ
ーン２０を手に取って、柄部２０Ａを係止片１０から外
すことで容易に着脱操作される。また、スプーンの使用
後は、蓋の内壁面５Ａと係止片１０との隙間Ｅにスプー
ン２０の柄部２０Ａを挿入することで、スプーン２０を
ワンタッチで装着できる。更に、蓋５を閉じてもスプー
ン２０が内容物に触れることなく、清潔に容器内に納め
られる。

【００１９】そして、蓋５の裏面に固着した凸状係止片
１０は、凸状断面形状に形成されているから、スプーン
の凹状柄部２０Ａを確実に係止でき、且つスプーン柄部
の保持が確実となり、蓋５の頻繁な開閉操作によっても
外れることはない。また、係止片１０に対するスプーン
２０の着脱操作は、弾性のある係止片１０により円滑・
容易に行える。

【００２０】また、係止片１０は、図４に示すように、
内壁面５Ａの中央部５Ｃより、すくい部２０Ｃを支持す
る保持部５Ｂ´を設けた隅角部と反対側に片寄った位置
に配置されている。これにより、スプーン２０は実線で
示す傾斜姿勢に保持されている。そして、スプーン２０
の係止片１０に対する着脱時には、スプーン２０の柄部
２０Ａは２点鎖線２０Ａ´のように、広い中央部５Ｃ側
の空間に旋回されて操作されるので、その着脱作業を容
易にする。

【００２１】また、容器本体１の蓋５の外周に鍔縁５Ｂ
を設け、この隅角部を保持部５Ｂ´としたから、スプー
ン２０の柄部２０Ａを係止片１０との保持時において、
スプーンすくい部２０Ｃが隅角部の保持部５Ｂ´に係止
されて安定し、蓋の頻繁な開閉操作によっても外れるこ
とはない。

【００２２】上記第１実施形態によると、以下の効果を
奏する。まず、上記蓋５の内壁面５Ａに固着した係止片
１０と内壁面との隙間Ｅにてスプーン２０の柄部２０Ａ
を着脱可能に弾性保持されるとともに、スプーンの柄部
をワンタッチで操作できる。更に、蓋を閉じてもスプー
ンが内容物に触れないから、内容物がスプーンに付着す
ることが防止され、清潔に容器内に納められるという効
果がある。

【００２３】また、蓋５の裏面５Ａの係止片１０は、ス
プーンの柄部２０Ａを確実に係止することができる凸状
の断面形状に形成されているから、スプーンの凹状柄部
の保持が確実となり、蓋の頻繁な開閉操作によっても外
れることはない。

【００２４】また、係止片１０は、内壁面５Ａの一方側
に片寄った位置に配置されているから、スプーン柄部２
０Ａの係止片１０との着脱操作を広い空間により容易に
することができる。

【００２５】更に、容器本体１の蓋５の外周に設けた鍔
縁５Ｂを利用した保持部５Ｂ´によりスプーンのすくい
部２０Ｃを係止するから、スプーン柄部を係止片に保持
時に、スプーンすくい部２０Ｃが蓋の保持部５Ｂ´に係
止されて安定し、蓋の頻繁な開閉操作によっても外れな
い効果がある。また、鍔部５Ｂを保持部として利用して
いるから、係止片１０を取付けるだけの簡単な構成で上
記機能を実現できる。

【００２６】本発明は上記第１実施形態に限定されず、
発明の要旨内での設計変更が可能である。例えば、スプ
ーン２０のすくい部２０Ｃを蓋５の上側（蓋の自由端
側）に向けて保持させる姿勢にしても良い。また、蓋５
は、容器１と別体で分離できるようにしたものでもよ
い。また、容器に収容される粉粒体としては、砂糖，小
麦粉，塩等の食品材料に限らず、粉石鹸等でもよい。

【００２７】また、他の実施形態として、図５に示す第
２実施形態のように、スプーンのすくい部２０Ｃを係止
する保持部５Ｂ´を蓋５の内壁面５Ａに固着した保持部
３０によって構成しても良い。この第２実施形態による
と、図５に示す実線のようにスプーン２０は、係止片１
０と保持部３０によって保持される。そして、スプーン
２０の係止片１０に対する着脱時には、スプーン２０は
２点鎖線２０Ａ´のように、広い中央部５Ｃの空間に旋
回され、その着脱作業が容易となる。

【００２８】上記第２実施形態によると、上記第１実施
形態と同様な作用効果が発揮される。特に、係止片１０
と保持部３０によって構成すると、蓋５の鍔縁５Ｂを必
要としないから、容器の構成を簡素化できる。

【００２９】更に、図６に示す第３実施形態のように、
スプーン２０を垂直姿勢の上下位置で係止片１０と保持
部５Ｂ´によって保持するようにしても良い。

【００３０】この第３実施形態によると、図６に示す実
線のようにスプーン２０は、係止片１０と保持部５Ｂ´
によって保持される。そして、スプーン２０の係止片１
０に対する着脱時には、スプーン２０は２点鎖線２０Ａ
´のように、旋回させて着脱作業が行われる。

【００３１】上記第３実施形態によると、スプーン２０
の着脱操作がワンタッチで簡潔に行える。また、スプー
ン２０の弾性保持が確保され、蓋を閉じてもスプーンが
内容物に触れないから、内容物のスプーンへの付着が防
止でき、清潔に容器内に納められるという効果が発揮さ
れる。

【００３２】

【発明の効果】請求項１によると、蓋の内壁面に固着し
た係止片と内壁面との隙間にてスプーンの柄部を着脱可
能に弾性保持するから、蓋の裏面に設けた係止片に対し
てスプーンの柄部をワンタッチで装着できる効果が発揮
される。そして、蓋を閉じてもスプーンが内容物に触れ
ないから、内容物のスプーンへの付着が防止でき、清潔
に容器内に納められるという効果が発揮される。

【００３３】請求項２によると、蓋裏面の係止片はスプ
ーンの柄部を確実に係止することができる断面形状に形
成されているから、スプーンの柄部の保持が確実とな
り、蓋の頻繁な開閉操作によっても外れることはない効
果が発揮される。

【００３４】請求項３によると、容器本体の蓋の内壁面
の一方の隅角部に設けた保持部によりスプーンのすくい
部を係止するから、スプーン柄部を係止片に保持時に、
スプーンすくい部が蓋の保持部に係止されて安定し、蓋
の頻繁な開閉操作によっても外れない。また、係止片
は、内壁面の片側に片寄った位置に配置されているか
ら、スプーン柄部の係止片との着脱操作が一層容易とな
る効果が発揮される。

【００３５】請求項４によると、容器の蓋の外周に鍔縁
を設け、この隅角部を保持部としたから、スプーンの柄
部を係止片に保持時において、スプーンすくい部が隅角
部の鍔縁に係止されて安定し、蓋の頻繁な開閉操作によ
っても外れない効果が発揮される。また、鍔部を保持部
として利用しているから、係止片を取付けるだけの簡単
な構成で上記機能を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態を示す図で、スプーンの
保持機能付き容器の斜視図である。

【図２】本発明の第１実施形態を示す図で、係止片の断
面図である。

【図３】本発明の変形実施形態を示す図で、係止片の断
面図である。

【図４】本発明の第１実施形態を示す図で、スプーンの
保持作用の正面図である。

【図５】本発明の第２実施形態を示す図で、スプーンの
保持作用の正面図である。

【図６】本発明の第３実施形態を示す図で、スプーンの
保持作用の正面図である。

【符号の説明】

１容器本体５蓋５Ａ内壁面５Ｂ鍔縁５Ｂ´ 保持部５Ｃ中央空間部７取手１０係止片１０Ａ脚部１０Ｂクリツプ部１０Ｃ凸状部２０スプーン２０Ａ柄部２０Ｂ凹状断面２０Ｃすくい部３０保持部１００保持機能付き容器Ｅ隙間

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】砂糖、小麦粉等の粉粒体を収納する蓋付
きの容器であって、上記蓋の内壁面に片持状の係止片を
その脚部にて固着し、上記係止片と内壁面との隙間にて
スプーンの柄部を着脱可能に弾性保持するようにしたこ
とを特徴とするスプーンの保持機能付き容器。
【請求項２】上記係止片は、スプーンの柄部の凹状断
面に対応して、凸状部を有し、これにより柄部を係止す
るようにしたことを特徴とする請求項１記載のスプーン
の保持機能付き容器。
【請求項３】蓋の内壁面の一方の隅角部にスプーンの
すくい部の保持部を形成し、係止片を蓋の内壁面の中央
部より上記隅角部と反対側に片寄った位置に配置し、ス
プーンを上記保持部と係止片とで蓋の内壁面内に傾斜し
て保持するようにしたことを特徴とする請求項１または
２記載のスプーンの保持機能付き容器。
【請求項４】蓋の内壁面外周に鍔縁を設けてその一方
の隅角部をスプーンのすくい部の保持部としたことを特
徴とする請求項３記載のスプーンの保持機能付き容器。