JPH10326616A - アルカリ蓄電池 - Google Patents

アルカリ蓄電池

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JPH10326616A
JPH10326616A JP9138120A JP13812097A JPH10326616A JP H10326616 A JPH10326616 A JP H10326616A JP 9138120 A JP9138120 A JP 9138120A JP 13812097 A JP13812097 A JP 13812097A JP H10326616 A JPH10326616 A JP H10326616A
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nickel
nickel hydroxide
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oxide compound
hydroxide
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Koji Yamamura
康治 山村
Tokukatsu Akutsu
徳勝 阿久津
Masumi Katsumoto
真澄 勝本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正極活物質である水酸化ニッケルの利用率が
高く、高温状態での過放電においても優れた容量回復率
を有するアルカリ蓄電池を提供する。 【解決手段】活物質の主体である水酸化ニッケル粉末
に、MXCoO2(xは0<x≦1,MはLi,Na,K
のうちの少なくとも1種の元素)と酸化ニッケル化合物
や酸化マンガン化合物を添加してアルカリ蓄電池用ニッ
ケル正極とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルカリ蓄電池の正
極に関し、特にニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル
・水素蓄電池やニッケル・亜鉛蓄電池のようなペースト
式ニッケル正極の活物質の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ蓄電池の負極材料としては、カ
ドミウムの他に亜鉛、鉄、水素などがある。現在のとこ
ろカドミウム極と水素極が主体であるが、エネルギー密
度を高めることが可能な金属水素化物、つまり水素吸蔵
合金を負極に使ったニッケル−水素蓄電池に関しては、
その製法などに多くの提案がされている。
【0003】一方、正極としては一部空気極や酸化銀極
なども取り上げられているが、そのほとんどは水酸化ニ
ッケルを主としたニッケル極である。その形態はポケッ
ト式から焼結式、さらにはペースト式へと移り変わって
特性が向上し、密閉化が可能になるとともに用途も広が
った。上記ペースト式ニッケル極は、活物質である水酸
化ニッケル粉末に、コバルト、カドミウム等の粉末を添
加し、結着材、水等を加えて粘調なペースト状態にし、
これを空間率の高い多孔体(芯材)に充填して作成され
る。このニッケル極は焼結式のものに比べ、エネルギー
密度が高いという特徴がある。
【0004】しかし、ペースト式ニッケル極は焼結式に
比べて水酸化ニッケルの利用率が低く、これを改善する
ために金属コバルトや水酸化コバルト等を添加し、導電
性の高い高次酸化状態のコバルト水酸化物を形成してい
る。特開平1−200555号公報では、水酸化ニッケ
ルの利用率を向上させるために前記水酸化ニッケルを主
とする活物質の粒子表面に水酸化コバルトを形成してア
ルカリ共存下で加熱処理を行うことにより導電性の高い
高次酸化状態のコバルト酸化物CoOOHやCoO等を
活物質粒子表面に形成することが開示されている。ま
た、このほかに水酸化ニッケルを主とする活物質の粒子
表面に導電性の高い高次酸化状態のコバルト酸化物を形
成する方法も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アルカリ蓄電池用正極およびその製造方法では、水酸化
ニッケルの利用率は向上するものの、電池を高温状態で
過放電したときの容量低下が著しいという問題があっ
た。
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、正極の活物質である水酸化ニッケルの利用率の
向上を図るとともに、電池を高温状態で過放電したとき
の容量低下を防止するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、正極中に水酸化ニッケルを主とする正極
活物質と、一般式MXCoO2(xは0<x≦1,MはL
i,Na,Kのうちの少なくとも1種の元素)で示され
るコバルト複合酸化物と2価を超える原子価を有する酸
化ニッケル化合物とからなる混合物を水酸化ニッケルの
総量の2〜30重量%含むことを特徴とする。
【0008】また、本発明では正極が水酸化ニッケルを
主とする活物質と、一般式MXCoO2(xは0<x≦
1,MはLi,Na,Kのうちの少なくとも1種の元
素)で示されるコバルト複合酸化物と3価以上の原子価
を有する酸化マンガン化合物とからなる混合物を水酸化
ニッケルの総量の2〜30重量%含むことを特徴とする
ものである。
【0009】さらに本発明は、正極が水酸化ニッケルを
主とする活物質と、一般式MXCoO2(xは0<x≦
1,MはLi,Na,Kのうちの少なくとも1種の元
素)で示されるコバルト複合酸化物と2価を超える原子
価を有する酸化ニッケル化合物と3価以上の原子価を有
する酸化マンガン化合物とからなる混合物を水酸化ニッ
ケルの総量の2〜30重量%含むことを特徴とするもの
でもある。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1の発明では、水酸化ニッ
ケルを主とするアルカリ蓄電池用正極活物質に、導電性
の高い一般式MXCoO2(xは0<x≦1,MはLi,
Na,Kのうちの少なくとも1種の元素)で示されるコ
バルト複合酸化物と2価を超える原子価を有する酸化ニ
ッケル化合物とからなる混合物を添加したものである。
【0011】一般式MXCoO2で示されるコバルト複合
酸化物は導電性が高く、水酸化ニッケルの利用率を高め
ることができる。
【0012】さらに、この高導電性の酸化物中に2価を
超える原子価を有する酸化ニッケル化合物(例えば、N
iO,Ni(OH)2,NiOOH等の化合物、または
コバルトが含まれるこれら化合物、さらにこれら化合物
とにLi,Na,Kをドープ、あるいは反応させた化合
物)を添加すると、電池充電時に前記酸化ニッケル化合
物は、γ型のニッケルの原子価数が3価を超える、非常
に酸化状態の高い酸化ニッケル化合物に酸化される。こ
の非常に酸化状態の高い酸化ニッケル化合物は、通常、
電池の充放電に寄与しているβ型のNiOOHに比べ、
放電し難い特性がある。
【0013】このためβ型NiOOHの放電が終了し、
電池が過放電状態になっても、コバルト複合酸化物と2
価を超える原子価を有する酸化ニッケル化合物とからな
る混合物中の酸化ニッケル化合物が高い酸化状態(γ
型)を維持し、コバルト複合酸化物の還元による分解を
防いでいる。
【0014】つまり、請求項1の発明によれば、水酸化
ニッケルの利用率が高く、電池を高温状態で過放電した
ときでも、その容量低下を防止することができる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1に記載の正極
中における高い導電性を有するコバルト複合酸化物と酸
化ニッケル化合物とからなる混合物の混合割合を規定し
たものであり、この範囲にすることにより、上記の作用
効果を発揮することができる。
【0016】請求項3の発明は、コバルト複合酸化物と
酸化ニッケル化合物とからなる混合物の層を水酸化ニッ
ケルを主とする活物質の粒子表面に形成することによ
り、少ない混合物量で高い水酸化ニッケルの利用率を得
ることができる。
【0017】請求項4の発明は、水酸化ニッケルを主と
する活物質に、導電性の高い一般式MXCoO2(xは0
<x≦1,MはLi,Na,Kのうちの少なくとも1種
の元素)で示されるコバルト複合酸化物と3価以上の原
子価を有する酸化マンガン化合物とからなる混合物を添
加したものである。
【0018】前述したようにコバルト複合酸化物は導電
性が高く、水酸化ニッケルの利用率を高めることができ
る。さらに、この高導電性の酸化物中に3価を越える原
子価を有する酸化マンガン化合物(例えば、MnOO
H,Mn23,MnO2等の化合物、またはコバルトが
含まれるこれら化合物、さらにこれら化合物とLi,N
a、Kをドープ、あるいは反応した化合物)を添加する
と、正極β型NiOOHの放電が終了し、電池が過放電
状態になっても、コバルト複合酸化物と3価以上の原子
価を有する酸化マンガン化合物とからなる混合物中の酸
化マンガン化合物が高い酸化状態を維持し、コバルト複
合酸化物の還元による分解を防いでいる。
【0019】請求項5の発明は、請求項4に記載の正極
活物質において、高い導電性を有するコバルト複合酸化
物と酸化マンガン化合物とからなる混合物の混合割合を
規定したものであり、この範囲にすることにより、上記
に記載の作用効果を発揮することができる。
【0020】請求項6の発明は、コバルト複合酸化物と
酸化マンガン化合物とからなる混合物の層を水酸化ニッ
ケルを主とする活物質の粒子表面に形成することによ
り、少ない混合物もしくは化合物量で高い水酸化ニッケ
ルの利用率を得ることができる。
【0021】請求項7の発明は、水酸化ニッケルを主と
する活物質に、導電性の高い一般式MXCoO2(xは0
<x≦1,MはLi,Na,Kのうちの少なくとも1種
の元素)で示されるコバルト複合酸化物と2価を超える
原子価を有する酸化ニッケル化合物と、さらに3価以上
の原子価を有する酸化マンガン化合物とからなる混合物
を添加したものである。
【0022】高導電性のコバルト複合酸化物中に2価を
超える原子価を有する酸化ニッケル化合物(例えば、N
iO、Ni(OH)2,NiOOH等の化合物、または
コバルトが含まれるこれら化合物、さらに、これら化合
物とLi,Na,Kをドープ、あるいは反応した化合
物)と、さらに3価を超える原子価を有する酸化マンガ
ン化合物(例えば、MnOOH,Mn23,MnO2
の化合物、また、コバルトが含まれるこれら化合物、さ
らにこれら化合物とLi,Na,Kをドープ、あるいは
反応した化合物)を添加すると、正極β型NiOOHの
放電が終了し、電池が過放電状態になっても、前記混合
物もしくは化合物中の酸化ニッケル化合物や酸化マンガ
ン化合物が高い酸化状態を維持し、コバルト複合酸化物
の還元による分解を防いでいる。この構成でも活物質で
ある水酸化ニッケルの利用率が高く、電池を高温状態で
過放電したときの容量低下を防止することができる。
【0023】請求項8の発明は、請求項7に記載の正極
活物質において、高い導電性を有するコバルト複合酸化
物と酸化ニッケル化合物と酸化マンガン化合物とからな
る混合物の混合割合を規定したものである。
【0024】請求項9の発明は、コバルト複合酸化物と
酸化ニッケル化合物と酸化マンガン化合物とからなる混
合物の層を水酸化ニッケルを主とする活物質の粒子表面
に形成することにより、少ない混合物量で高い水酸化ニ
ッケルの利用率を得ることができる。
【0025】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面とともに
説明する。
【0026】(実施例1)一般式LiCoO2で示され
るコバルト複合酸化物と2価を越える原子価を有する酸
化ニッケル化合物とからなる混合物を作成した。
【0027】硫酸コバルトCoSO4・7H2Oと硫酸ニ
ッケルNiSO4・6H2Oを所定量の水に溶解して混
合、冷却した。この混合溶液にコバルトを酸化するのに
必要な量の過酸化水素水を酸化剤として加えて混合し、
金属塩水溶液を作成した。
【0028】上記金属塩水溶液をpH12以上の水酸化
ナトリウム水溶液中に滴下して、コバルトとニッケルの
水酸化物混合物(A)の沈殿を作成した。この際、pH
値を12以上に保つため水酸化ナトリウム水溶液も滴下
した。また、中和熱による水溶液温度の上昇により、過
酸化水素が生成したコバルトやニッケルの水酸化物によ
って分解するために、水溶液温度は0℃程度にまで冷却
した。
【0029】上記水酸化物混合物(A)を遠心分離器で
回収し、この化合物中のコバルトとニッケルの総量に対
して等モル量以上の水酸化リチウムを含む水溶液と混
合、煮沸し、LiCoO2と酸化ニッケル化合物とから
なる混合物(B)を作成した。
【0030】混合物(B)の酸化ニッケル化合物量が水
酸化ニッケル換算量で10重量%以下の場合、X線回折
パターンはほとんどLiCoO2と同じであった。酸化
ニッケル化合物量の多い場合、X線回折パターンはLi
CoO2とNi(OH)2の回折パターンを示した。
【0031】上記混合物(B)と水を高速回転する粉砕
攪拌羽根を有する高分散装置を用いて分散処理を行い、
懸濁溶液(C)を作成した。
【0032】次に、上記懸濁溶液(C)を用いて作成し
た水酸化ニッケル正極と、一般式MmNi3.55Co0.75
Mn0.4Al0.3(Mmはミッシュメタル、La,Ce等
よりなる)水素吸蔵合金粉末からなる負極を用いて、ニ
ッケル−水素蓄電池を作成し、その特性を評価した。
【0033】電池の作成方法、試験方法および、その結
果を以下に記述する。
【0034】水酸化コバルトと水酸化亜鉛を共晶した水
酸化ニッケル粉末に上記懸濁溶液(C)の所定量(重量
%)と、酸化亜鉛1重量%を加えて充分に混合撹拌し、
さらに水を加えてペースト状にし、芯材をなす平均ポア
サイズ150μm、多孔度95%、厚さ1.0mmの発
泡状ニッケルシートに充填した。これを90℃で乾燥
し、ローラプレスで加圧し、さらにその表面にフッ素樹
脂粉末をコーティングして電極を作成した。これらの電
極を幅3.5cm、長さ11cm、厚さ0.7〜0.8
mmに調整し、リードを所定の位置に取り付けて正極板
とした。その容量は約1500mAhとした。
【0035】負極物質としてはMmNi3.55Co0.75
0.4Al0.3合金を用いた。粒径53μm以下の合金粉
末を80℃の31%KOHアルカリ溶液中に1時間投入
して、アルカリ可溶分を取り除く合金の表面活性化処理
を施した。
【0036】上記の処理を施した合金試料粉末にカルボ
キシメチルセルロースの希水溶液を加え、混合撹拌して
ペースト状にし、これを平均ポアサイズ150μm、多
孔度95%、厚さ1.0mmの発泡状ニッケルシートに
充填した。これを90℃で乾燥し、ローラプレスで加圧
し、さらにその表面にフッ素樹脂粉末をコーティングし
て電極を作成した。これらの電極を幅3.5cm、長さ
14.5cm、厚さ約0.4mmに調整し、負極板とし
た。
【0037】前記正極板1、負極板2および親水性を付
与したポリプロピレン不織布からなるセパレータ3とを
組み合わせ全体を渦巻状に捲回して、4/5Aサイズの
ニッケルメッキした鋼製の電池ケース4内に収納した。
比重1.3の水酸化カリウム水溶液に水酸化リチウムを
30g/l溶解したアルカリ電解液を2.35ml注入
後、ケース4の開口部を封口板5で封口して図1に示す
密閉形電池を作成した。
【0038】なお図中6は、封口板5との間で安全弁7
を加圧状態で収容した正極端子キャップであり、封口板
5とは溶接されていてその周縁にはガスケット8が設置
されている。9は封口板5の下面と正極板1とを電気的
につなぐコネクタリードである。
【0039】また、比較として水酸化リチウムと反応さ
せていないコバルトとニッケルの水酸化物混合物(A)
を用いて、上記と同様の方法で正極、さらに密閉型電池
を作成した。
【0040】このようにして作成した電池を20℃にお
いて0.1C(10時間率、例えば1500mAhの電
池では電流150mA)で150%まで充電し、0.2
Cで終止電圧1.0Vまで放電し、放電終了後45℃で
5日間放置した。
【0041】放置後、45℃において0.2Cで120
%充電、0.2Cで1.0Vまでの充放電サイクルを1
0〜20サイクル行って化成処理し、試験電池とした。
【0042】この試験電池で以下の試験を行った。
【0043】(1)水酸化ニッケル利用率 これは20℃の温度下で充電電流0.1C(0.15
A)で150%まで充電し、休止1時間後、0.2Cで
1.0Vまで放電した時の放電容量を測定し、これを正
極中の水酸化ニッケルの理論容量(水酸化ニッケルのニ
ッケル価数が1だけ変化したときの電気量)と比較して
次の(式1)により水酸化ニッケル利用率を求めた。
【0044】
【式1】水酸化ニッケル利用率=(放電容量/理論容
量)×100 (2)20℃での1C(1.5A)充放電試験 これは20℃の温度下で0.2C(0.3A)で終止電
圧1.0Vまで放電した後、充電電流1Cで120%
(1.2時間)充電し、休止1時間後、1Cで1.0V
まで放電したときの放電容量を測定し、1C放電時の水
酸化ニッケル利用率とした。
【0045】(3)高温状態での過放電特性試験 これは20℃,0.2Cで1.0Vまで放電した後、1
kΩの外部負荷をつないで65℃で2ヵ月保存し、保存
前後の20℃,1C充放電試験での放電容量を測定し、
水酸化ニッケルの理論容量と比較して、過放電後の水酸
化ニッケル利用率とした。
【0046】まず、酸化ニッケル化合物量を水酸化ニッ
ケル換算量で10重量%とした混合物(B)の添加量を
0〜30重量%とし、20℃,0.2Cと1C放電時の
正極の水酸化ニッケル利用率を調べた。
【0047】図2にその結果を示す。
【0048】混合物(B)の添加量が0重量%の正極を
用いた電池の水酸化ニッケル利用率は70%程度であっ
たが、混合物(B)を添加することにより利用率は次第
に上昇し、添加量が15重量%以上ではほぼ一定となり
95%の利用率を示した。
【0049】1C放電時の利用率は、添加量20重量%
以上で約90%を示した。
【0050】このように正極活物質の水酸化ニッケルの
利用率が上昇しても、電池の絶対容量は正極中の水酸化
ニッケル量で決まるため、混合物(B)の添加量が多く
なると、相対的に水酸化ニッケル量は減少して電池の容
量が低下する。このため混合物(B)の添加量を最少限
に抑えて、水酸化ニッケル量の確保と、その利用率を向
上させることが好ましく、混合物(B)の添加量は2〜
30重量%が適当であった。
【0051】また、水酸化物混合物(A)を15重量%
添加した正極を用いた電池の水酸化ニッケル利用率は8
8%と混合物(B)を用いた電池に比べ、低い値を示し
た。このことよりオキシ水酸化コバルトをコバルト酸リ
チウムのような複合酸化物に変える必要があることがわ
かった。
【0052】次に、酸化ニッケル化合物量を水酸化ニッ
ケル換算量で0〜50重量%とした混合物(B)を15
重量%添加した正極を作成し、それら電池の20℃にお
ける1C放電時の水酸化ニッケル利用率と、65℃での
過放電後の1C放電時の水酸化ニッケル利用率を調べ
た。
【0053】図3にその結果を示す。
【0054】酸化ニッケル化合物を含まない混合物
(B)であるLiCoO2の1C放電時の水酸化ニッケ
ル利用率は高いが、65℃での過放電後の1C放電時の
水酸化ニッケル利用率は86%と低下した。LiCoO
2と酸化ニッケル化合物を混合して混合物(B)とする
ことにより1C放電時の水酸化ニッケル利用率は若干低
下するが、65℃での過放電後の1C放電時の水酸化ニ
ッケル利用率は高くなった。
【0055】混合物(B)の酸化ニッケル化合物量が水
酸化ニッケル換算量で40重量%になると、1C充放電
時の放電率が80%を下回る。このため酸化ニッケル化
合物は水酸化ニッケル換算量で40重量%以下が適量で
ある。
【0056】(実施例2)水酸化コバルトと水酸化亜鉛
を共晶した水酸化ニッケル粉末を、一般式Na0. 6Co
2で示されるコバルト複合酸化物と3価を越える原子
価を有する酸化マンガン化合物とからなる混合物で被覆
して水酸化ニッケル粉末を作成した。
【0057】これは以下の方法で調整した。硫酸コバル
トCoSO4・7H2Oと硫酸マンガンMnSO4・5H2
Oを所定量、水に溶解し、混合、冷却した。この混合溶
液にコバルト、マンガンを酸化するのに必要な量の過酸
化水素水を加えて混合し、金属塩水溶液を作成した。
【0058】次に、pH12以上の水酸化ナトリウム水
溶液中に所定量の水酸化コバルトと水酸化亜鉛を共晶し
た水酸化ニッケル粉末を入れ、分散攪拌させながら、上
記金属塩水溶液を徐々に所定量滴下して、水酸化ニッケ
ル粉末の表面にコバルトとマンガンの水酸化物の混合沈
殿物を作成した。この水酸化ニッケル粉末を水酸化ニッ
ケル粉末(D)とする。この際、pH値を12以上に保
つため水酸化ナトリウム水溶液も徐々に滴下した。ま
た、中和熱による水溶液温度の上昇によって過酸化水素
が生成したコバルトやマンガンの水酸化化合物により分
解するために、水溶液温度は0℃程度にまで冷却した。
【0059】上記水酸化ニッケル粉末(D)を分離、回
収し、この化合物中のコバルトとマンガンの総量に対し
て等モル量以上の水酸化ナトリウムを含む水溶液を加え
て混合後、120℃で加熱乾燥してNa0.6CoO2と酸
化マンガン化合物とからなる混合物で表面を被覆した水
酸化ニッケルを作成した。この水酸化ニッケル粉末を水
酸化ニッケル粉末(E)とする。
【0060】混合物のX線解析を行うために、水酸化ニ
ッケル粉末を混合分散していない水酸化ナトリウム水溶
液でコバルトとマンガンの水酸化物の混合物を沈殿させ
てNa0.6CoO2と酸化マンガン化合物とからなる混合
物だけを作成し、その解析を行った。
【0061】酸化マンガン化合物を添加することによ
り、Na0.6CoO2のピーク強度の減少が認められた。
酸化マンガン化合物のオキシ水酸化マンガン換算量が1
0重量%以下の場合、X線回折パターンでは若干未反応
のCoOOHが認められたが、ほぼNa0.6CoO2の回
折パターンを示した。酸化マンガン化合物量の多い混合
物のX線解析ではNa0.6CoO2以外に、Na0.9Mn
2,Na4Mn1427・9H2O,MnCoO2.5等の化
合物の存在が認められた。
【0062】次に、上記水酸化ニッケル粉末(E)、さ
らに比較のために水酸化ニッケル(D)を用いて作成し
た水酸化ニッケル正極と一般式MmNi3.55Co0.75
0. 4Al0.3(Mmはミッシュメタル、La,Ce等よ
りなる)水素吸蔵合金粉末からなる負極を用いて、実施
例1と同様の方法でニッケル−水素蓄電池を作成し、実
施例1と同様の評価を行った。
【0063】まず、酸化マンガン化合物量をオキシ水酸
化マンガン換算量で5重量%としたNa0.6CoO2と酸
化マンガン化合物とからなる混合物の添加量を0〜30
重量%とし、20℃,0.2Cと1C放電時の水酸化ニ
ッケル利用率を調べた。
【0064】図4にその結果を示す。
【0065】Na0.6CoO2と酸化マンガン化合物とか
らなる混合物で表面を被覆していない水酸化ニッケルを
用いた電池の水酸化ニッケルの利用率は70%程度であ
ったが、Na0.6CoO2と酸化マンガン化合物とからな
る混合物で水酸化ニッケル粉末表面を被覆することによ
り利用率は次第に上昇し、添加量15重量%以上ではほ
ぼ一定となり約96%の利用率を示した。1C放電時の
水酸化ニッケル利用率は添加量20重量%以上で約90
%を示した。
【0066】このように正極の水酸化ニッケルの利用率
が上昇しても、電池の絶対容量は正極中の水酸化ニッケ
ル量で決まるため、Na0.6CoO2と酸化マンガン化合
物とからなる混合物の添加量が多くなると、相対的に水
酸化ニッケル量が減少して電池の容量は低下する。この
ためNa0.6CoO2と酸化マンガン化合物とからなる混
合物の添加量を最少限に抑えて、水酸化ニッケル量の確
保と、その利用率を向上させることが好ましく、混合物
の添加量は2〜30重量%が適当であった。
【0067】また、水酸化ニッケル粉末(D)を用いた
電池の正極利用率は91%であり、水酸化ニッケル粉末
(E)を用いた電池に比べ、低い値を示した。このこと
よりオキシ水酸化コバルトやオキシ水酸化マンガンをコ
バルト酸ナトリウムやマンガン酸ナトリウムのような複
合酸化物に変える必要があることがわかった。
【0068】次に、Na0.6CoO2と酸化マンガン化合
物とからなる混合物の添加量を15重量%とし、その混
合物中に含まれる酸化マンガン化合物量をオキシ水酸化
マンガン換算量で0〜30重量%とし、20℃,1C放
電時の水酸化ニッケル利用率と65℃、過放電後の1C
放電時の水酸化ニッケル利用率を調べた。
【0069】図5にその結果を示す。
【0070】酸化マンガン化合物を含まないNa0.6
oO2の1C放電時の水酸化ニッケル率は高いが、65
℃で過放電後の1C放電時の水酸化ニッケル利用率は7
6%と低下した。一方、Na0.6CoO2と酸化マンガン
化合物を混合することにより1C放電時の水酸化ニッケ
ル利用率は若干低下するが、65℃で過放電後の1C放
電時の水酸化ニッケル利用率は高くなった。
【0071】Na0.6CoO2と酸化マンガン化合物とか
らなる混合物中の酸化マンガン化合物量がオキシ水酸化
マンガン換算量で20重量%以上となると、1C充放電
時の水酸化ニッケル利用率が80%を下回る。このこと
から酸化マンガン化合物量はオキシ水酸化マンガン換算
量で20重量%以下が適量である。
【0072】(実施例3)実施例1と同様の方法で一般
式LiCoO2で示されるコバルト複合酸化物と2価を
越える原子価を有する酸化ニッケル化合物と3価以上の
原子価を有する酸化マンガン化合物とからなる混合物を
作成した。
【0073】これは次の方法で調整した。すなわち硫酸
コバルトCoSO4・7H2Oと硫酸ニッケルNiSO4
・6H2Oと硫酸マンガンMnSO4・5H2Oを所定量
水に溶解し、混合、冷却した。この混合溶液にコバルト
とマンガンを酸化するに必要な量の過酸化水素水を加え
て混合し、金属塩水溶液を作成した。
【0074】上記金属塩水溶液をpH12以上の水酸化
ナトリウム水溶液中に滴下して、コバルト、ニッケル、
マンガンの水酸化物混合物の沈殿を作成した。この混合
物を水酸化物混合物(F)とした。この際、pH値を1
2以上に保つため水酸化ナトリウム水溶液も滴下した。
また、中和熱による水溶液温度の上昇によって過酸化水
素が生成したコバルト、ニッケル、マンガンの水酸化物
により分解するために、水溶液温度は0℃程度にまで冷
却した。
【0075】上記水酸化物混合物(F)を遠心分離器で
回収し、この化合物中のコバルト、ニッケル、マンガン
の総量に対して等モル量以上の水酸化リチウムを含む水
溶液を加えて混合、煮沸し、LiCoO2と酸化ニッケ
ル化合物と酸化マンガン化合物とからなる混合物(G)
を作成した。
【0076】混合物(G)の酸化ニッケル化合物の水酸
化ニッケル換算量と酸化マンガン化合物のオキシ水酸化
マンガン換算量の総量が10重量%以下の場合、X線回
折パターンはほとんどLiCoO2と同じであったが、
酸化ニッケル化合物や酸化マンガン化合物量の多い場合
ではX線回折パターンはLiCoO2とNi(OH)2
LiMn24,MnCoO2.5等の回折パターンを示し
た。
【0077】上記混合物(G)と水を高速回転する粉砕
攪拌羽根を有する高分散装置を用いて分散処理を行い、
混合物(G)の懸濁溶液(H)を作成した。
【0078】次に、上記の高分散処理を行った懸濁溶液
(H)を用いて作成した水酸化ニッケル正極と、一般式
MmNi3.55Co0.75Mn0.4Al0.3(Mmはミッシュ
メタル、La,Ce等よりなる)水素吸蔵合金粉末から
なる負極を用いて、実施例1と同様の方法でニッケル−
水素蓄電池を作成し、実施例1と同様の評価を行った。
【0079】また、比較のために水酸化物混合物(F)
を用いて、上記と同様の方法で電池を作成し、特性を評
価した。
【0080】酸化ニッケル化合物量が水酸化ニッケル換
算量で15重量%、酸化マンガン化合物量がオキシ水酸
化マンガン換算量で5重量%として混合物(G)の添加
量を0〜30重量%とし、20℃における0.2Cと1
C放電時の水酸化ニッケル利用率を調べた。
【0081】図6にその結果を示す。
【0082】混合物(G)の添加量が0重量%の正極を
用いた電池の水酸化ニッケル利用率は70%程度であっ
たが、混合物(G)を添加することにより利用率は次第
に上昇し、添加量が15重量%以上ではほぼ一定となり
96%の利用率を示した。
【0083】1C放電時の水酸化ニッケル利用率は添加
量20重量%以上で約90%の放電率を示した。
【0084】しかし、正極の水酸化ニッケルの利用率が
上昇しても、電池の絶対容量は正極中の水酸化ニッケル
量で決まるため、この混合物(G)の添加量が多くなる
と、相対的に水酸化ニッケル量が減少して電池の容量は
低下する。このため混合物(G)の添加量を最少限に抑
えて、水酸化ニッケル量の確保と、その利用率を向上さ
せることが好ましく、混合物の添加量は2〜30重量%
が適当であった。
【0085】また、混合物(F)を15重量%添加した
正極を用いた電池の水酸化ニッケル利用率は87%と混
合物(G)を用いた電池に比べ、低い値を示した。この
ことよりオキシ水酸化コバルトやオキシ水酸化マンガン
をコバルト酸リチウムやマンガン酸リチウムのような複
合酸化物に変える必要があることがわかった。
【0086】次に、酸化マンガン化合物をオキシ水酸化
マンガン換算量で5重量%、酸化ニッケル化合物量を水
酸化ニッケル換算量で0〜50重量%とした混合物
(G)を15重量%添加した正極を作成し、それら電池
の20℃における1C放電時の水酸化ニッケルの利用率
と65℃での過放電後の1C放電時の水酸化ニッケル利
用率を調べた。
【0087】図7にその結果を示す。
【0088】混合物(G)の酸化ニッケル化合物の水酸
化ニッケル換算量と酸化マンガン化合物のオキシ水酸化
マンガン換算量が総量で40重量%となると、1C放電
時の水酸化ニッケル利用率が80%を下回る。従って前
記水酸化ニッケル換算量と前記オキシ水酸化マンガン換
算量の総量は40重量%以下が適量である。
【0089】以上の実施例では、一般式MxCoO2で示
されるコバルト複合酸化物のMとしてLi,Naについ
てのみ述べたが、Kについても同様の効果を得ることが
できる。また、負極として水素吸蔵合金を用いたニッケ
ル−水素蓄電池について述べたが、負極としてカドミウ
ムや亜鉛を用いたアルカリ蓄電池においても同様の効果
を得ることができる。
【0090】
【発明の効果】以上、本発明によれば、活物質である水
酸化ニッケルの利用率が高く、かつ高温状態での過放電
においても優れた容量回復率を有する優れたアルカリ蓄
電池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒型電池の基本構成図
【図2】LiCoO2と酸化ニッケル化合物とからなる
混合物の添加量と0.2Cおよび1C放電時の水酸化ニ
ッケル利用率との関係図
【図3】LiCoO2と酸化ニッケル化合物とからなる
混合物中の酸化ニッケル化合物の水酸化ニッケル換算量
と、65℃での過放電前後の1C放電時の水酸化ニッケ
ル利用率との関係図
【図4】Na0.6CoO2と酸化マンガン化合物からなる
混合物の添加量と0.2Cおよび1C放電時の水酸化ニ
ッケル利用率との関係図
【図5】Na0.6CoO2と酸化マンガン化合物からなる
混合物中の酸化マンガン化合物のオキシ水酸化マンガン
換算量と65℃での過放電前後の1C放電時の水酸化ニ
ッケル利用率との関係図
【図6】LiCoO2と酸化ニッケル化合物と酸化マン
ガン化合物とからなる混合物の添加量と0.2Cおよび
1C放電時の水酸化ニッケル利用率との関係図
【図7】LiCoO2と酸化ニッケル化合物と酸化マン
ガン化合物とからなる混合物中の酸化ニッケル化合物の
水酸化ニッケル換算量とマンガン化合物のオキシ水酸化
マンガン換算量の総量と、65℃での過放電前後の1C
放電時の水酸化ニッケル利用率との関係図
【符号の説明】
1 正極板 2 負極板 3 セパレータ 4 電池ケース 5 封口板 6 正極端子キャップ 7 安全弁 8 ガスケット 9 コネクタリード

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正極と、負極と、アルカリ電解液とから構
    成されたアルカリ蓄電池であり、前記正極は水酸化ニッ
    ケルを主とする活物質と、一般式MXCoO2(xは0<
    x≦1,MはLi,Na,Kのうちの少なくとも1種の
    元素)で示されるコバルト複合酸化物と2価を超える原
    子価を有する酸化ニッケル化合物とからなる混合物を前
    記水酸化ニッケルの総量の2〜30重量%含むことを特
    徴とするアルカリ蓄電池。
  2. 【請求項2】酸化ニッケル化合物の量が、前記混合物の
    重量に対して水酸化ニッケル換算量で1〜40重量%の
    範囲であることを特徴とする請求項1記載のアルカリ蓄
    電池。
  3. 【請求項3】混合物により前記水酸化ニッケルを主とす
    る活物質の粒子表面が被覆されていることを特徴とする
    請求項1記載のアルカリ蓄電池。
  4. 【請求項4】正極と、負極と、アルカリ電解液とから構
    成されたアルカリ蓄電池であり、前記正極は水酸化ニッ
    ケルを主とする活物質と、一般式MXCoO2(xは0<
    x≦1,MはLi,Na,Kのうちの少なくとも1種の
    元素)で示されるコバルト複合酸化物と3価以上の原子
    価を有する酸化マンガン化合物とからなる混合物を前記
    水酸化ニッケルの総量の2〜30重量%含むことを特徴
    とするアルカリ蓄電池。
  5. 【請求項5】酸化マンガン化合物の量が、前記混合物の
    重量に対してオキシ水酸化マンガン換算量で1〜20重
    量%の範囲であることを特徴とする請求項4記載のアル
    カリ蓄電池。
  6. 【請求項6】混合物により前記水酸化ニッケルを主とす
    る活物質の粒子表面が被覆されていることを特徴とする
    請求項4記載のアルカリ蓄電池。
  7. 【請求項7】正極と、負極と、アルカリ電解液とから構
    成されたアルカリ蓄電池であり、前記正極は水酸化ニッ
    ケルを主とする活物質と、一般式MXCoO2(xは0<
    x≦1,MはLi,Na,Kのうちの少なくとも1種の
    元素)で示されるコバルト複合酸化物と2価を超える原
    子価を有する酸化ニッケル化合物と3価以上の原子価を
    有する酸化マンガン化合物とからなる混合物を前記水酸
    化ニッケルの総量の2〜30重量%含むことを特徴とす
    るアルカリ蓄電池。
  8. 【請求項8】酸化ニッケル化合物の量が、前記混合物の
    重量に対して水酸化ニッケル換算量で1〜40重量%の
    範囲であり、酸化マンガン化合物の量が、前記混合物の
    重量に対してオキシ水酸化マンガン換算量で1〜20重
    量%の範囲であり、かつ、前記水酸化ニッケル換算量と
    前記オキシ水酸化マンガン換算量の総量が前記混合物の
    重量に対して40重量%以下であることを特徴とする請
    求項7記載のアルカリ蓄電池。
  9. 【請求項9】前記混合物により前記水酸化ニッケルを主
    とする粒子表面が被覆されたことを特徴とする請求項7
    記載のアルカリ蓄電池。
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