JPH1032561A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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Publication number
JPH1032561A
JPH1032561A JP8189592A JP18959296A JPH1032561A JP H1032561 A JPH1032561 A JP H1032561A JP 8189592 A JP8189592 A JP 8189592A JP 18959296 A JP18959296 A JP 18959296A JP H1032561 A JPH1032561 A JP H1032561A
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JP
Japan
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unit
slave
frequency
slave unit
wireless communication
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Application number
JP8189592A
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English (en)
Inventor
Kazuya Taki
和也 滝
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1032561A publication Critical patent/JPH1032561A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 妨害電波の影響をほとんど受けることなく、
各子機とISDN回線とが通信できる無線通信システム
を提供すること。 【解決手段】 親機10はホップ番号1の周波数f1に
おいて、占有時間tの経過後、送信用情報スロットT
1、送信用制御スロットTC1で音声データ信号、制御
信号を第1子機32へ送信し,受信用情報スロットR
1、受信用制御スロットRC1で音声データ信号、制御
信号を第1子機から受信する。続いて、送信用情報スロ
ットT2、送信用制御スロットTC2、送信用情報スロ
ットT2でファックスデータ信号、制御信号、ファック
スデータ信号を第2子機44へ送信し、次いで、受信用
制御スロットRC2で制御信号を第2子機から受信し、
ホップする。ISDN回線からのファックスデータはデ
ータ量が多いので2スロットを使用して第2子機に送信
し、第2子機からは制御信号のみ受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、親機と、該親機に
無線通信可能な2以上の子機とを備えた無線通信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、親機と、該親機に無線通信可能な
2以上の子機とを備えた無線通信システムとしては、例
えば、特開平7−193861号公報に開示されたコー
ドレス電話システムが知られている。
【0003】かかるコードレス電話システムにおいて、
親機は、複数の公衆回線にそれぞれ接続されたNCU
と、各NCUに接続されたS/N(2線−4線変換回
路)と、各S/Nに接続されたコーデックと、コードレ
スの子機との間で時分割方式で送受信するRF部と、公
衆回線との通話の時はコーデックと無線通信部とを接続
していずれか一方から入力されるデジタル信号を速度変
換すると共に時分割多重あるいは時分割分離していずれ
か他方へ送出するデジタル信号処理回路を有している。
【0004】このコードレス電話システムでは、親機と
子機との無線区間が時分割多重デジタル方式であるた
め、複数の子機との無線通信が同時に可能で、この場
合、親機のデジタル信号処理回路は、受信されたデジタ
ル信号を時分割分離し、コーデック、S/N及びNCU
を介して、所定の公衆回線に送出する。また、NCUに
着信したアナログ信号はコーデックがデジタル信号に変
換し、デジタル信号処理回路が、入力されるそれぞれの
デジタル信号を時分割多重してRF部から各子機へと送
信する。このように、1台の親機で複数の子機と同時に
外線通話することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ードレス電話システムでは、一の搬送周波数を利用して
時分割方式で通信を行っているため、その搬送周波数が
妨害電波によって妨害されたときには、すべての子機に
おいて通話不能となるおそれがあった。
【0006】また、ISDN回線と子機とを親機を介し
て接続した無線通信システムは知られていなかった。本
発明は上記課題に鑑みなされたものであり、妨害電波の
影響をほとんど受けることなく、各子機とISDN回線
とが通信できる無線通信システムを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するために、請求項1記載の発明は、複数の情報
チャネルを有するISDN回線に接続された親機と、該
親機との無線通信が可能な2以上の子機とを備えた無線
通信システムであって、前記親機は、前記子機の各々に
つき時分割方式で且つ周波数ホッピング方式で双方向通
信を行うと共に前記ISDN回線の各情報チャネルと双
方向通信を行うことにより、各子機と前記ISDN回線
の各情報チャネルとを接続可能としたことを特徴とす
る。
【0008】かかる無線通信システムでは、親機を介し
て各子機とISDN回線の各情報チャネルとが接続され
ている。ここでISDN(Integrated Se
rvices Digital Network)とは
サービス総合デジタル通信網のことをいい、例えばIN
Sネット64やINSネット1500がある。更に、例
えば前者についてみれば、(2B+D)即ち、64kb
psの情報チャネル(Bチャネル)2本と、16kbp
sの信号チャネル(Dチャネル)1本を利用するもので
ある。
【0009】この無線通信システムでは、子機と親機と
は時分割方式で且つ周波数ホッピング方式で双方向通信
を行う。また、ISDN回線の各情報チャネルと親機と
は双方向通信を行う。このため、各子機とISDN回線
の各情報チャネルとは親機を介して接続可能である。
【0010】かかる無線通信システムによれば、親機−
子機間は時分割且つ周波数ホッピング方式で双方向通信
を行うので、ある妨害電波によりある周波数の通信が妨
害されたとしても、他の周波数の通信は影響を受けず、
結果として各子機とISDN回線の各情報チャネルとの
通信はほとんど途切れることはないという効果が得られ
る。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の無
線通信システムであって、親機と各子機とは、2以上の
情報スロットからなるフレームを一単位として時分割方
式で且つ周波数ホッピング方式で双方向通信を行い、通
信情報が非音声情報の場合には、非音声情報の送り側は
前記ISDN回線のチャネルが単位時間当りに伝送する
データ量を2以上の情報スロットを用いて送信し、非音
声情報の受け側は同じく2以上の情報スロットを用いて
これを受信することを特徴とする。
【0012】かかる無線通信システムでは、親機−子機
間の双方向通信は、親機、子機とも2以上の情報スロッ
トからなるフレームを一単位として行われる。例えば、
親機、子機のフレームが各々2つの情報スロットからな
るとすれば下記表1のようになる。
【0013】
【表1】
【0014】ここで、通信情報がファックスデータ信号
やPCデータ信号等の非音声情報の場合、例えば、親機
が送り側とすると、親機はISDN回線のチャネルが単
位時間当りに伝送するデータ量を表1の2つの情報スロ
ットを用いて送信し、受け側の子機が、これを同じく2
つの情報スロットを用いて受信する。具体的には、IS
DN回線のチャネルが単位時間当りに伝送するデータ量
が64kbpsならば、2つの情報スロットのデータ量
も64kbpsとなるように(例えば各情報スロットが
32kbpsとなるように)する。
【0015】また、例えば、フレームが4つの情報スロ
ットからなるとすれば、送り側はISDN回線のチャネ
ルが単位時間当りに伝送するデータ量を2つ〜4つの情
報スロットを用いて送信し、受け側の子機はこれと同数
の情報スロットを用いて受信する。
【0016】かかる無線通信システムによれば、1つの
情報スロットが単位時間当りに伝送するデータ量を、I
SDN回線のチャネルが単位時間当りに伝送するデータ
量より小さくしたとしても、非音声情報を滞らせること
なくスムーズに送受できる。また、伝送速度を小さくで
きるため、システムを低コストで提供できるという効果
が得られる。
【0017】尚、請求項2において、通信情報が音声情
報の場合には、音声情報の送り側は前記ISDN回線の
チャネルが単位時間当りに伝送するデータ量を1つの情
報スロットに収まるように圧縮して送信し、音声情報の
受け側はこの圧縮情報を伸張し元の状態に戻すようにし
てもよい。この場合、親機と子機は、例えば交互に送り
側、受け側となって双方向通信を行うことができるた
め、音声情報を滞らせることなくスムーズに送受でき
る。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の無線通信システムであって、前記親機は、前
記ISDN回線から送られる各子機毎に設定されたサブ
アドレスに基づいて、着信すべき子機を選択することを
特徴とする。かかる無線通信システムでは、各子機には
サブアドレスと呼ばれる子番号が設定されている。発呼
側はこのサブアドレスと子機との対応関係に基づいて、
着信させたい子機のサブアドレスを付加してISDN回
線に送信する。すると、親機は、ISDN回線から送ら
れるサブアドレスに基づいて着信すべき子機を選択す
る。そして、親機は、選択した子機と時分割方式でしか
も周波数ホッピング方式を採用して双方向通信を行うと
ともにISDN回線と双方向通信を行うことにより、こ
の子機とISDN回線とを接続する。
【0019】具体的には、例えば親機の電話番号が01
23456789で、第1の子機がサブアドレス=1、
第2の子機がサブアドレス=2、…であるとき、発呼側
が第1の子機を指定しようとすれば、たとえば0123
456789*1とダイヤルする。親機は末尾のサブア
ドレスから第1の子機を選択し、この第1の子機を呼び
出す。
【0020】かかる無線通信システムによれば、請求項
1又は請求項2の効果が得られるうえ、発呼側がサブア
ドレスによって着信すべき子機を指定してきた場合に
は、親機はその指定に従って着信すべき子機を選択して
呼び出すため、発呼側と着信すべき子機とがスムーズに
接続されるという効果が得られる。
【0021】尚、このサブアドレスは、後で設定変更で
きるように構成してもよい。即ち、例えば、親機の記憶
手段(例えばRAM等)に記憶されている子機番号とサ
ブアドレスの対応表を親機の設定変更手段(例えば操作
パネル等)により書き換え可能に構成してもよい。これ
により、子機の運用を柔軟に行うことができ、子機の使
用者の変更等によるサブアドレスの変更をISDN管理
者に依存せずに行うことができる。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項
3のいずれかに記載の無線通信システムであって、前記
親機は、前記ISDN回線から送られるHLCに基づい
て、着信すべき子機を選択することを特徴とする。ここ
で、HLC(High Layer Compatib
ility)は、着信する子機の種類を指定することの
できるメッセージであり、着信する子機を絞ることがで
きる。当然ながらHLCは発呼側が設定し、着信側へ送
られる。
【0023】かかる無線通信システムでは、発呼側は着
信させたい子機の種類をHLCで指定したうえでこのH
LCを付加してISDN回線に送信する。すると、親機
は、ISDN回線から送られるHLCに基づいて着信す
べき子機を選択する。そして、親機は、選択した子機と
時分割方式でしかも周波数ホッピング方式を採用して双
方向通信を行うとともにISDN回線と双方向通信を行
うことにより、この子機とISDN回線とを接続する。
【0024】かかる無線通信システムによれば、請求項
1〜請求項3のいずれかの効果が得られるうえ、発呼側
がHLCによって着信すべき子機を指定してきた場合に
は、親機はその指定に従って着信すべき子機を選択して
呼び出すため、発呼側と着信すべき子機とがスムーズに
接続されるという効果が得られる。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の無線通信システムであって、前記
親機は、前記ISDN回線から送られる各子機毎に設定
されたダイヤルイン番号に基づいて、着信すべき子機を
選択することを特徴とする。ここで、ダイヤルイン番号
は、アナログ網に接続されたアナログ通信機はサブアド
レスやHLCを送ることができないため、その代わりと
して、代表番号のほかに割り当てられたダイヤル番号の
ことである。
【0026】かかる無線通信システムでは、発呼側のア
ナログ通信機は着信させたい子機のダイヤルイン番号を
アナログ網を介してISDN回線に送信する。すると、
親機は、ISDN回線から送られるダイヤルイン番号に
基づいて着信すべき子機を選択する。そして、親機は、
選択した子機と時分割方式でしかも周波数ホッピング方
式を採用して双方向通信を行うとともにISDN回線と
双方向通信を行うことにより、この子機とISDN回線
とを接続する。
【0027】具体的には、例えば代表番号が01234
5の場合、第1の子機がダイヤルイン番号=01234
5−6781、第2の子機のダイヤルイン番号=012
345−6782であるとき、発呼側が第1の子機を指
定しようとすれば、012345−6781とダイヤル
する。親機はこのダイヤルイン番号から第1の子機を選
択し、この第1の子機を呼び出す。
【0028】かかる無線通信システムによれば、請求項
1〜請求項4のいずれかの効果が得られるうえ、発呼側
がダイヤルイン番号によって着信すべき子機を指定して
きた場合には、親機はその指定に従って着信すべき子機
を選択して呼び出すため、発呼側と着信すべき子機とが
スムーズに接続されるという効果が得られる。
【0029】尚、このダイヤルイン番号は、後で設定変
更できるように構成してもよい。即ち、例えば、親機の
記憶手段(例えばRAM等)に記憶されている子機番号
とダイヤルイン番号の対応表を親機の設定変更手段(例
えば操作パネル等)により書き換え可能に構成してもよ
い。これにより、子機の運用を柔軟に行うことができ、
子機の使用者の変更等によるダイヤルイン番号の変更を
ISDN管理者に依存せずに行うことができる。
【0030】請求項6記載の発明は、請求項3〜請求項
5のいずれかに記載の無線通信システムであって、親機
は、着信すべき子機が応答しない場合、着信すべき子機
と同じ機能を備えた他の子機を選択することを特徴とす
る。かかる無線通信システムでは、発呼側は、着信させ
たい子機のサブアドレスを付加してISDN回線に送信
するか、着信させたい子機の種類をHLCで指定したう
えでこのHLCを付加してISDN回線に送信するか、
着信させたい子機のダイヤルイン番号をアナログ網を介
してISDN回線に送信する。すると、親機は、ISD
N回線から送られるサブアドレス、HLC、ダイヤルイ
ン番号のいずれかに基づいて着信すべき子機を選択す
る。このとき、着信すべき子機が応答しない場合、例え
ばその子機のオペレータが不在であるとか、他の子機と
通信中である等の場合、親機はその子機と同じ機能を備
えた他の子機を選択する。例えば、着信すべき子機がフ
ァクシミリ専用機の場合には他のファクシミリ専用機を
選択し、電話専用機の場合には他の電話専用機を選択す
る。
【0031】かかる無線通信システムによれば、発呼側
の希望する子機が応答しない場合、その子機と同じ機能
を有する子機を選択するため、発呼側が送信しようとす
る情報を確実に子機に受信させることができるという効
果が得られる。請求項7記載の発明は、請求項1〜請求
項6のいずれかに記載の無線通信システムであって、各
子機は、ある周波数にて自己と親機との送受を終えた
後、周波数ホップ動作を行い、他の子機が親機と送信又
は受信を行っている期間を利用してホップ後の周波数を
安定化させることを特徴とする。
【0032】かかる無線通信システムでは、親機は各子
機との双方向通信を時分割方式で行うため、既に親機と
の送受を終えた子機は、他の子機が親機と送信又は受信
を行っている期間は待機していることになる(この期間
を以下「待機期間」と称する)。そこで、このような子
機は、ある周波数にて自己と親機との送受終了時から親
機が次の周波数にホップするまでの任意の時点で周波数
ホップ動作を行い、その後親機との通信が開始されるま
での期間を利用してホップ後の周波数で安定化させる。
【0033】ところで、例えば、図16に示すように、
ある周波数f1にて、親機が各子機と送受1単位ずつの
双方向通信を順次時分割方式で行い、その後次の周波数
f2にホップする場合、子機がある周波数f1にて自己
と親機との双方向通信が終った後、そのまま周波数f1
を維持し、親機と同タイミングで次の周波数f2にホッ
プするとすれば、ホップ後の周波数f2が安定化するま
での時間(以下「占有時間」と称する)は通信不能のた
め、この占有時間経過後に親機と通信せざるを得なかっ
た。この占有時間は転送レートの向上等を考慮すればで
きる限り短くする必要があるため、子機に用いる周波数
発振器(周波数をホップさせるための発振器)は高性能
であることが要求され高価なものが必要となり、無線通
信システム全体のコストアップにつながっていた。
【0034】これに対して、請求項7記載の無線通信シ
ステムによれば、子機は上述した通り待機期間を利用し
てホップ後の周波数で安定化させればよいため、安定化
に要する時間は通常の占有時間に比して十分長くするこ
とができ、それゆえ子機に用いる周波数発振器は高性能
であることを要求されずその分低価格化が可能となる。
このため、子機のコストダウンが可能となり、その結果
無線通信システムを安価に提供できるという効果が得ら
れる。
【0035】ここで、請求項7において、各子機は、あ
る周波数にて自己と親機との送受を終えた後、直ちに周
波数ホップ動作を行ってもよい。この場合、各子機にお
いて、ホップ後の周波数で安定化させるための期間は、
自己と親機との送受終了時から次回の自己と親機との送
受開始時までとなり、最長となる。このため、子機の周
波数発振器は高性能が要求されず、かなり低価格なもの
まで使用可能となる。
【0036】また、親機は、すべての子機の各々につき
送受1単位ずつの双方向通信を順次時分割方式で行った
後、周波数ホップ動作を行ってもよい。ここで、送受1
単位ずつの双方向通信とは、親機が送信スロットにおい
てある子機に送信したすぐ後に受信スロットにおいてそ
の子機から受信することをいう(送受の順序が逆でもよ
い)。親機はある周波数にて一の子機と送受1単位の双
方向通信を行った後、同周波数にて別の子機と送受1単
位の双方向通信を行い、すべての子機との双方向通信が
終了した後、周波数ホップ動作を行う。このため、既に
親機との送受1単位の双方向通信を終えた子機は、他の
子機が親機と送受1単位の双方向通信を行っている期間
は待機していることになる。
【0037】このとき、親機は、すべての子機の各々に
つき送受1単位ずつの双方向通信を順次時分割方式で行
う際、各子機との双方向通信が終了する毎に周波数ホッ
プ動作を行ってもよい。この場合、親機の周波数ホップ
動作が頻繁に行われるため、第三者が通信情報を傍受す
ることが困難となり、秘匿性が高くなる。
【0038】更に、親機は、すべての子機の各々につき
時分割方式で順次送信(又は受信)したのち、すべての
子機の各々につき時分割方式で順次受信(又は送信)
し、その後周波数ホップ動作を行ってもよい。この場
合、親機は、ある周波数において、一の子機に送信し、
続いて別の子機に送信し、最後の子機まで送信し終えた
後、一方の子機から受信し、続いて別の子機から受信
し、最後の子機から受信し終えた後、周波数ホップ動作
を行う(送信、受信の順序が逆でもよい)。このため、
親機がすべての子機の各々につき送受1単位ずつの双方
向通信を順次時分割方式で行った後、周波数ホップ動作
を行う場合と比べると、親機の送受切替の回数が少なく
すむため、結果的に転送レートが上がる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはい
うまでもない。 [第1実施例]図1は第1実施例の無線通信システムの
概略構成を表すブロック図、図2は親機の送受信器の概
略構成を表すブロック図、図3は親機の通信単位として
のフレームを表す説明図である。
【0040】本実施例の無線通信システムは、図1に示
すように、ISDN回線2と、1台の親機10と、2台
の子機(第1子機32と第2子機44)から構成され、
親機10は各子機32、44とISDN回線2とを接続
している。親機10は、チャネル制御器16、圧縮伸張
器17、データ変換器18、時分割制御器20、送受信
器22及びアンテナ24を備え、DSU(Digita
lServices Unit:デジタル回線接続装
置)4を介してISDN回線2に接続されている。
【0041】ISDN回線2は、64kbpsのBチャ
ネル2本(それぞれB1、B2という)と16kbps
のDチャネル1本を利用することができる。Bチャネル
は情報伝送用に、Dチャネルは通信制御およびパケット
交換方式による情報伝送に使用される。これらのチャネ
ルはTDD(Time Division Duple
x:時分割多重)により多重化されている。DSU4と
親機10との間は送受とも192kbpsの速度で通信
が行われる。
【0042】この親機10につき、ISDN回線2から
入力された信号をアンテナ24から送信する場合につい
て説明する。ISDN回線2の音声信号は、64Kbp
sのデジタル信号で伝送される。例えば、B1チャネル
から送られてきたこのデジタル信号はチャネル制御器1
6で取り出され、圧縮伸張器17により1/2に圧縮さ
れて、音声データ信号として時分割制御器20へ出力さ
れる。一方、ISDN回線2のファックス信号は、同じ
く64Kbpsのデジタル信号で伝送される。例えばB
2チャネルから送られてきたG4規格のファックス信号
は、チャネル制御器16で取り出され、データ変換器1
8により2値信号に変換され所定のパケットに分割され
誤り検出符号が付与されて、ファックスデータ信号とし
て時分割制御器20へ出力される。
【0043】時分割制御器20は、入力された音声デー
タ信号とファックスデータ信号を図示しないバッファメ
モリに蓄積し、順次読み出して一連のシリアルデータ信
号に合成し、合成データ信号として出力する。この合成
データ信号は、送受信器22により高周波信号に変換さ
れ、周波数ホッピング方式でアンテナ24から送信され
る。
【0044】ここで、送受信器22は、図2のように構
成されている。尚、図2は要部ブロックのみを記載し、
フィルタ等の個別の部品については周知であるため省略
した。この送受信器22では、変調器61において、搬
送波が合成データ信号によって例えば周波数シフトキー
イング方式で変調され、中間周波数信号を出力する。こ
の中間周波数信号は、周波数変換器62において、PL
L回路69からの局部発信周波数により、所定の周波数
の高周波信号に変換される。このとき、PLL回路69
から発信される局部発信周波数は、制御器70によって
制御される。即ち、制御器70は、ランダムな周波数が
所定の順序で配列されたホッピングパターンに基づいて
PLL回路69に制御信号を出力し、PLL回路69
は、この制御信号に応じた局部発信周波数を出力するの
である。周波数変換器62において変換された高周波信
号は、増幅器63で増幅された後、送受切替スイッチ6
4を通過し、アンテナ24から送信される。
【0045】続いて、親機10につき、アンテナ24で
受信した信号をISDN回線2に出力する場合について
説明する。親機10のアンテナ24で受信された高周波
信号(即ち、第1子機32から送信された高周波信号及
び第2子機44から送信された高周波信号)は、送受信
器22の増幅器66で増幅され、周波数変換器67にお
いてPLL回路69からの局部発信周波数を使って高周
波信号が中間周波数信号に変換され、復調器68で復調
され、復調後の合成データ信号が時分割制御器20へ出
力される。
【0046】時分割制御器20は、この合成データ信
号、即ち音声データ信号とファックスデータ信号とが時
分割で合成された信号のうち、音声データ信号は圧縮伸
張器17に、ファックスデータ信号はデータ変換器18
に振り分ける。そして、音声データ信号は、圧縮伸張器
17において2倍に伸張され64Kbpsの音声信号に
変換されて、チャネル制御器16によりISDN回線2
のチャネルB1に送出される。一方、ファックスデータ
信号は、データ変換器18においてパケットを組み合わ
され、例えばG4ファックス規格の信号(64Kbp
s)に変換されて、チャネル制御器16によりISDN
回線2のB2チャネルに送出される。
【0047】次に、第1子機32について説明する。第
1子機32は電話機であり、図1に示すようにアンテナ
33、送受信器34、圧縮伸張器35、A/D相互変換
器36、スピーカ38及びマイク39を備えている。第
1子機32のマイク39から入力された音声は、A/D
相互変換器36で64Kbpsのデジタル信号に変換さ
れた後、圧縮伸張器35で1/2に圧縮されて音声デー
タ信号に変換され、送受信器34により高周波信号に変
換され、アンテナ33から送信される。一方、アンテナ
33で受信された高周波信号は、送受信器34で音声デ
ータ信号のみ取り出され、圧縮伸張器35で2倍に伸張
された後、A/D相互変換器36でアナログ音声信号に
変換され、スピーカ38へ出力される。尚、送受信器3
4は、親機10の送受信器22と略同じ構成であり、周
波数ホッピング方式で送受信するものである。
【0048】次に、第2子機44について説明する。第
2子機44はファクシミリ専用機であり、図1に示すよ
うにアンテナ46、送受信器48、データ変換器50、
プリンタ部52、スキャナ部54を備えている。第2子
機44のスキャナ部54から読み込まれた画像データ
は、データ変換器50でファックスデータ信号に変換さ
れ、さらに、送受信器48により高周波信号に変換さ
れ、アンテナ46から送信される。一方、アンテナ46
で受信された高周波信号は、送受信器48でファックス
データ信号のみ取り出され、ファックスデータ信号はデ
ータ変換器50で画像信号に変換されプリンタ部52か
ら出力される。尚、送受信器48は、親機10の送受信
器22と略同じ構成であり、周波数ホッピング方式で送
受信するものである。
【0049】親機10は、図3に示すフレームを1単位
として通信動作を行う。このフレームは、占有時間t
(周波数ホッピング方式においてホップ後の周波数で安
定化するための時間)、第1子機32との間で情報信号
をやり取りするための2つの情報スロットSL1inf
SL1inf 第1子機32との間で制御信号をやり取りす
るための2つの制御スロットSL1ctr 、SL1ctr
2子機44との間で情報信号をやり取りするための2つ
の情報スロットSL2inf 、SL2inf 第2子機44と
の間で制御信号をやり取りするための2つの制御スロッ
トSL2ctr 、SL2ctr からなる。親機10はこのフ
レームの各スロットの順に従って第1子機32、第2子
機44との間で送受信を時分割方式で行う。
【0050】本実施例では、各情報スロットSL
inf 、SL2inf は各々32Kbpsの速度で信号を
伝送する。また、各制御スロットSL1ctr 、SL2
ctr は4Kbps〜10数Kbps程度の速度で信号を
伝送する。従って、全体では128kbps以上、16
0kbps以下の伝送速度とすればよい。
【0051】なお、制御信号は親子機間の通信を制御す
るためのデータ信号(例えばID、同期信号、呼出信
号、確認信号、再送要求信号等)であり、ISDN回線
2のDチャネルで行われる通信制御とは独立したもので
ある。また、DチャネルによるISDN自体の通信制御
は親機が行うため、Dチャネルの情報をそのまま子機に
伝送する必要がなく、機器構成が簡単となる。
【0052】次に、本無線通信システムにおける通信手
順について説明する。本無線通信システムでは、親機1
0と第1及び第2子機32、44とは、時分割方式且つ
周波数ホッピング方式で双方向通信を行っている。ま
た、親機10とISDN回線2とは、有線による双方向
通信を行っている。この結果、親機10は、各子機3
2、44とISDN回線2とを接続している。
【0053】親機10と各子機32、44との双方向通
信につき、図4(a)〜(c)のフローチャート及び図
5のタイムチャートに基づいて説明する。尚、親機10
と各子機32、44とのフローチャートにおけるステッ
プ番号のうち下2桁が一致している処理については略同
時に行われていることを表す。また、親機10と各子機
32、44はいずれも同じホッピングパターンを有して
いる(下記表2参照)。
【0054】
【表2】
【0055】また、親機10と各子機32、44とは同
期がとれているものとして説明を進める。同期の取り方
については、例えば、初期時点で各子機32、44は周
波数f1で待ち受けており、親機10はホッピングパタ
ーンに従って周波数を切り替えているが周波数f1のと
きに同期信号を出すようにしておくことにより、各子機
32、44はいずれ同期信号を受信して同期を取ること
ができる。
【0056】更に、ここでは、ISDN回線2のB1チ
ャネルと第1子機32とが音声のやり取りを行い、IS
DN回線2のB2チャネルと第2子機44とがファック
スのやり取り(第2子機44がファックスの着信側とす
る)を行うものとする。まず、親機10の処理について
図4(a)のフローチャートに基づいて説明する。処理
が開始されると、ある周波数で安定化した状態で、親機
10の制御器70は、送受切替スイッチ64を増幅器6
3側に切り替えて送信状態とし(S101)、時分割制
御器20がバッファメモリから読み出した音声データ信
号、制御信号をこの順序で時分割で第1子機32へ送信
する(S102、S103)。即ち、図5に示すよう
に、音声データ信号は送信用情報スロットT1、制御信
号は送信用制御スロットTC1で第1子機32へ送信す
る。尚、制御信号には、例えば、ID、同期信号、呼出
信号、受信したことを表す確認信号、受信エラーのとき
再送を要求するための要求信号等が含まれる。
【0057】続いて、送受切替スイッチ64を増幅器6
6側に切り替えて受信状態とし(S104)、第1子機
32からの音声データ信号、制御信号をこの順序で時分
割で受信する(S105、S106)。即ち、図5に示
すように、音声データ信号は受信用情報スロットR1、
制御信号は受信用制御スロットRC1で受信する。
【0058】続いて、送受切替スイッチ64を増幅器6
3側に切り替えて送信状態とし(S107)、時分割制
御器20がバッファメモリから読み出したファックスデ
ータ信号、制御信号、ファックスデータ信号をこの順序
で時分割で第2子機44へ送信する(S108、S10
9、S110)。即ち、図5に示すように、ファクシミ
リデータ信号は2つの送信用情報スロットT2、制御信
号は送信用制御スロットTC2で第2子機44へ送信す
る。ここでは、親機10はISDN回線2のB2チャネ
ルからのファックス信号を第2子機44へ送るため、2
つの情報スロットを共に送信用として使用する。また、
ISDN回線2のB2チャネルの伝送速度は64Kbp
sであり、親機10の1つの送信用情報スロットT2の
伝送速度は32Kbpsでこれを2つ使用しているた
め、単位時間当たりに伝送するデータ量は、2つの送信
用情報スロットT2とISDN回線2のB2チャネルと
で一致する。
【0059】続いて、送受切替スイッチ64を増幅器6
6側に切り替えて受信状態とし(S111)、第2子機
44からの制御信号を受信用制御スロットRC2で受信
する(S112)。その後、制御器70は、周波数をホ
ップさせる(S113)。即ち、表2に示したホッピン
グパターンのうち次列(次のホップ番号)の周波数を読
み出し、これに対応した局部発信周波数をPLL回路6
9から周波数変換器62に出力させる。そして、ホップ
後の周波数が安定するのに要する時間即ち占有時間の経
過を待って、S101以下の処理を繰り返す。
【0060】次に、第1子機32の処理について図4
(b)のフローチャートに基づいて説明する。第1子機
32は、送受信器34の図示しない送受切替スイッチを
受信側に切り替えて受信を待機している状態で、親機1
0からの音声データ信号、制御信号をこの順序で時分割
で受信する(S202、S203)。即ち、図5に示す
ように、音声データ信号は受信用情報スロットR1、制
御信号は受信用制御スロットRC1で受信する。
【0061】続いて、送受信器34の図示しない送受切
替スイッチを送信側に切り替えて送信状態とし(S20
4)、親機10へ音声データ信号、制御信号をこの順序
で時分割で送信する(S205、S206)。即ち、図
5に示すように、音声データ信号は送信用情報スロット
T1、制御信号は送信用制御スロットTC1で送信す
る。
【0062】その後、直ちに周波数をホップさせ(S2
07)、次いで送受信器34の図示しない送受切替スイ
ッチを受信側に切り替えて受信を待機する(S20
8)。即ち、親機10と第2子機44とが双方向通信を
行う期間を利用して、ホップ後の周波数で安定化させつ
つ受信を待機する。その後再びS202以下の処理を行
う。
【0063】次に、第2子機44の処理について図4
(c)のフローチャートに基づいて説明する。第2子機
44は、送受信器48の図示しない送受切替スイッチを
受信側に切り替えて受信を待機する(S301)。即
ち、親機10と第1子機32とが双方向通信を行う期間
を利用して、ホップ後の周波数(S313参照)で安定
化させつつ受信を待機する。この状態で、親機10から
のファックスデータ信号、制御信号、ファックスデータ
信号をこの順序で時分割で受信する(S308、S30
9、S310)。即ち、図5に示すように、ファックス
データ信号は2つの受信用情報スロットR2、R2、制
御信号は受信用制御スロットRC2で受信する。
【0064】続いて、送受信器48の図示しない送受切
替スイッチを送信側に切り替えて送信状態とし(S31
1)、親機10へ制御信号を送信する(S312)。即
ち、図5に示すように、制御信号は送信用制御スロット
TC2で送信する。その後、直ちに周波数をホップさせ
(S313)、再びS301以下の処理を行う。
【0065】以上のように親機10及び第1、第2子機
32、44が無線通信を行ったときのタイムチャートを
図5に示す。このタイムチャートによれば、親機10
は、例えばホップ番号1の周波数f1(上記表2参照)
において、占有時間tの経過後、送信用情報スロットT
1、送信用制御スロットTC1で音声データ信号、制御
信号を第1子機32へ送信し、次いで受信用情報スロッ
トR1、受信用制御スロットRC1で音声データ信号、
制御信号を第1子機32から受信する。続いて、送信用
情報スロットT2、送信用制御スロットTC2、送信用
情報スロットT2でファックスデータ信号、制御信号、
ファックスデータ信号を第2子機44へ送信し、次いで
受信用制御スロットRC2で制御信号を第2子機44か
ら受信する。その後、ホップ番号2の周波数f2(上記
表2参照)にホップする。
【0066】また、第1子機32は、周波数f1におい
て、受信用情報スロットR1、受信用制御スロットRC
1で音声データ信号、制御信号を親機10から受信し、
次いで送信用情報スロットT1、送信用制御スロットT
C1で音声データ信号、制御信号を親機10へ送信し、
その後、直ちに周波数ホップ動作を行って次列即ちホッ
プ番号2の周波数f2にホップする。ここで、第1子機
32は、親機10と第2子機44が双方向通信を行って
いる期間(斜線で表示)を利用して、ホップ後の周波数
f2で安定化させ、その後、この周波数f2で再び親機
10と双方向通信を開始する。
【0067】更に、第2子機44は、周波数f1にホッ
プした後、親機10と第1子機32が双方向通信を行っ
ている期間(斜線で表示)を利用して、この周波数f1
で安定化する。その後、周波数f1において、受信用情
報スロットR2、受信用制御スロットRC2、受信用情
報スロットR2でファックスデータ信号、制御信号、フ
ァックスデータ信号を親機10から受信し、次いで送信
用制御スロットTC2で制御信号を親機10へ送信し、
その後直ちに周波数ホップ動作を行って次列即ちホップ
番号2の周波数f2にホップし、受信状態で待機する。
【0068】以上のように本実施例の無線通信システム
では、第1、第2子機32、44は親機10を介してI
SDN回線2のB1チャネル、B2チャネルと接続され
ている。ここで、各子機32、44と親機10とは時分
割方式でしかも周波数ホッピング方式を採用して双方向
通信を行うため、ある妨害電波によりある周波数の通信
が妨害されたとしても、その周波数における1フレーム
分の通信が妨害されるにとどまり、他の周波数の通信は
影響を受けない。その結果、第1、第2子機32、44
とISDN回線2との通信はほとんど途切れることがな
いという効果が得られる。
【0069】また、親機−第1子機間では情報スロット
を交互に送信用、受信用として用いることにより音声デ
ータ信号をスムーズに送受でき、一方、親機−第2子機
間では送り側(親機10側)の情報スロットを2つとも
送信用とし、受け側(第2子機44側)の情報スロット
を2つとも受信用とし、両情報スロットはISDN回線
2のB2チャネルが単位時間当たりに伝送するデータ量
に一致する量を伝送するため、ファックスデータ信号を
滞らせることなくスムーズに送受できるという効果が得
られる。
【0070】更に、第1子機32及び第2子機44は、
他方の子機が親機10と通信している期間を利用してホ
ップ後の周波数で安定化させるため、安定化に要する時
間を十分長くとることができ、それゆえ周波数発振器で
あるPLL回路は高性能であることを要求されず、その
分低価格化が可能となる。このため、第1子機32及び
第2子機44のコストダウンが可能となり、ひいては無
線通信システムを安価に提供できるという効果が得られ
る。
【0071】上記実施例では、第2子機44がファック
スの着信側として説明したが、第2子機44がファック
スの送信側の場合には、図6のタイムチャートのよう
に、第2子機44が2つの情報スロットを送信用とし
(送信用情報スロットT2、T2)、親機10が2つの
情報スロットを受信用とする(受信用スロットR2、R
2)。この場合も上記実施例と同様の効果が得られる。
【0072】尚、上記第1実施例の変形例(その1)と
して、図7のタイムチャートのように、親機−第1子機
間では第1実施例と同様、情報スロットを交互に送信
用、受信用として用い、一方、親機−第2子機間でも情
報スロットを交互に送信用、受信用として用いてもよ
い。この場合、親機10から第2子機44への送信速度
は32Kbps(つまり、情報スロット1つ分)である
ため、ファックスデータ信号の送信時間は2倍になる。
【0073】上記第1実施例の変形例(その2)とし
て、親機10は第1子機32、第2子機44からの送信
信号の有無、ISDN回線2のB1、B2チャネルから
の送信信号の有無を絶えずモニターし、例えば、第2子
機44及びISDN回線2のB2チャネルのいずれから
も信号が送信されてこない場合には、親機10のタイム
スロットのうち第2子機44と双方向通信を行うための
スロット(図5中、T2、TC2、R2、RC2)は空
き状態となるため、この空きスロットを利用して第1子
機32と双方向通信を行うようにしてもよい。このと
き、音声データは圧縮する必要がなくなるため、音質が
向上する。ただし、この変形例では、第1又は第2子機
32、44の周波数発振器としてのPLL回路は、ホッ
プ後の周波数で短時間のうちに安定化する必要があるた
め、第1実施例と比べて高性能であることが要求され
る。
【0074】上記実施例の変形例(その3)として、図
8のタイムチャートのように、親機10は、ある周波数
f1において、占有時間tの経過後、送信用情報スロッ
トT1、送信用制御スロットTC1で音声データ信号、
制御信号を第1子機32へ送信し、次いで送信用情報ス
ロットT2、送信用制御スロットTC1でファックスデ
ータ信号、制御信号を第2子機44へ送信する。続い
て、受信用情報スロットR1、受信用制御スロットRC
2で音声信号、制御信号を第1子機32から受信し、次
いで送信用情報スロットT2でファックスデータ信号を
第2子機44へ送信し、受信用制御スロットRC1で制
御信号を第2子機44から受信する。その後、周波数ホ
ッピングテーブルの次列の周波数にホップする。
【0075】また、第1子機32は、ある周波数f1に
おいて、受信用情報スロットR1、受信用制御スロット
RC1で音声データ信号、制御信号を親機10から受信
し、次いで親機10から第2子機44への送信期間は待
機し(空きスロット)、次いで送信用情報スロットT
1、送信用制御スロットTC1で音声データ信号、制御
信号を親機10へ送信し、その後、直ちに周波数ホップ
動作を行って次列の周波数f2にホップする。ここで、
第1子機32は、親機10から第2子機44への送信期
間(斜線で表示)を利用して、ホップ後の周波数f2で
安定化させる。
【0076】更に、第2子機44は、周波数f1にホッ
プした後、親機10から第1子機32への送信期間を利
用して、この周波数f1で安定化する。その後、周波数
f1において、受信用情報スロットR2、受信用制御ス
ロットR2でファックスデータ信号、制御信号を親機1
0から受信し、次いで第1子機32から親機10への送
信期間は待機し(空きスロット)、次いで受信用情報ス
ロットR2でファックスデータ信号を親機10から受信
し、送信用制御スロットTC2で制御信号を親機10へ
送信する。その後直ちに周波数ホップ動作を行って次列
即ちホップ番号2の周波数f2にホップし、受信状態で
待機する。
【0077】このように変形例(その3)では、上記実
施例と同様、親機−第2子機間では送り側(親機10
側)の情報スロットを2つとも送信用とし、受け側(第
2子機44側)の情報スロットを2つとも受信用とする
ことにより、ISDN回線2のB2チャネルが単位時間
当たりに伝送するデータ量に一致する量を伝送する。
【0078】この変形例(その3)によれば、上記第1
実施例と同様の効果が得られるほか、親機10は送受切
替回数が少なくなるため、制御が容易になるという効果
も得られる。尚、上記変形例(その3)では、第2子機
44がファックスの着信側として説明したが、第2子機
44がファックスの送信側の場合には、図9のタイムチ
ャートのように、第2子機44が2つの情報スロットを
送信用とし(送信用情報スロットT2、T2)、親機1
0が2つの情報スロットを受信用とする(受信用スロッ
トR2、R2)。この場合も上記変形例(その3)と同
様の効果が得られる。
【0079】上記第1実施例の変形例(その4)とし
て、図10のタイムチャートのように、第1実施例の変
形例(その3)と同様、親機10において、先2つの情
報スロットを第1子機32への送信用及び第2子機44
への送信用とし、後2つの情報スロットを第1子機から
の受信用及び第2子機44からの送信用として用いても
よい。この場合、親機10から第2子機44への送信速
度は32Kbps(つまり、情報スロット1つ分)であ
るため、上記変形例(その3)に比してファックスデー
タ信号の送信時間は2倍になる。
【0080】上記第1実施例の変形例(その5)とし
て、図11のタイムチャートのように、親機10は周波
数f1で第1子機32との送受を終えた後、周波数ホッ
プ動作を行い、次の周波数g1で第2子機44との送受
を行ってもよい。この場合、親機10、第1子機32、
第2子機44のホッピングテーブルは下記表3のように
なる。
【0081】
【表3】
【0082】この変形例(その5)の場合、図11に示
すように、第1子機32は、周波数f1で親機10と双
方向通信を行った後、直ちに周波数ホップ動作を行い、
親機10と第2子機44が双方向通信を行っている期間
(斜線で表示)を利用してホップ後の周波数f2で安定
化し、この周波数f2で親機10と双方向通信を行う。
【0083】また、第2子機44は、親機10と第1子
機32が双方向通信を行っている期間(斜線で表示)を
利用してホップ後の周波数g1で安定化し、この周波数
g1で親機10と双方向通信を行い、その後直ちに周波
数ホップ動作を行う。この変形例(その5)では、上記
第1実施例の効果に加えて、親機10の周波数ホップ動
作が頻繁に行われるため、第三者が通信情報を傍受する
ことが困難となり、秘匿性がより高くなるという効果が
得られる。
【0084】その他の変形例として、各子機はいずれも
電話専用機であってもよいし、いずれもファクシミリ専
用機であってもよい。前者の場合には、図7又は図10
のタイムチャートを採用することが好ましい。後者の場
合には、ファックスの送り側は2つの情報スロットを共
に送信用としファックスの受け側は2つの情報スロット
を共に受信用とすることが好ましい。 [第2実施例]第2実施例の無線通信システムは、図1
2に示すように、親機10に対して、電話専用機である
第1子機32、ファクシミリ専用機である第2子機44
に加えて、第3子機32’(第1子機32と同じも
の)、第4子機44’(第2子機44と同じもの)を備
えている。
【0085】この第2実施例の無線通信システムの通信
手順について図13のフローチャートに基づいて説明す
る。図13は、ISDN回線2のDチャネルから送信信
号を受信したときの親機10の処理である。まず、親機
10は、ISDN回線2からサブアドレスを受信したか
否かを判断する(S401)。本実施例の無線通信シス
テムでは、各子機にはサブアドレスと呼ばれる子番号が
設定されている。ここでは、親機10の電話番号が01
23456789で、第1子機32がサブアドレス=
1、第2子機44がサブアドレス=2、……に設定され
ている。発呼側は、サブアドレスを指定する場合には0
123456789*n(n=1、2、3、4)とダイ
ヤルする。例えば、発呼側が電話での通話を希望する場
合にはn=1又は3、ファックス送信を希望する場合に
はn=2又は4としてダイヤルする。親機10は末尾に
「*n」が付されているか否かによってサブアドレスを
受信したか否かを判断する。
【0086】S401で、サブアドレスを受信したなら
ば(S401でYES)、サブアドレスに対応する子機
を呼び出し(S402)、呼び出した子機が所定時間内
に応答したか否かを判断し(S403)、応答したなら
ば(S403でYES)、その応答した子機と双方向通
信を行い(S437)、この双方向通信が終了したら本
処理を終える。S403で、呼び出した子機が所定時間
内に応答しなければ(S403でNO)、その子機と同
じ機能を有する別の子機を呼び出す(S404)。例え
ば、サブアドレスに対応する子機が第1子機32の場合
には同じ機能を有する別の子機として第3子機32’が
呼び出され、サブアドレスに対応する子機が第2子機4
4の場合には同じ機能を有する別の子機として第4子機
44’が呼び出される。
【0087】そして、呼び出した子機が所定時間内に応
答したか否かを判断し(S405)、応答したならば
(S405でYES)、前述のS437へ進み、応答し
なければ(S405でNO)、親機10と無線通信可能
なすべての子機を一斉に呼び出し(S435)、いずれ
かの子機が応答したか否かを判断し(S436)、応答
したならば(S436でYES)、前述のS437へ進
み、応答しなければ(S4436でNO)、S435に
戻り、一斉呼び出しを続ける。
【0088】一方、S401で、サブアドレスを受信し
ていなければ(S401でNO)、ISDN回線2から
データ種別コードを受信したか否かを判断し(S43
0)、データ種別コードを受信したならば(S430で
YES)、そのデータ種別コードが音声かファックスか
を判断する(S431)。
【0089】S431でデータ種別コードが音声なら
ば、電話機能を有する子機、ここでは第1子機32及び
第3子機32’を呼び出す(S432)。そして、いず
れかの子機から所定時間内に応答があったか否かを判断
し(S434)、応答があったならば(S434でYE
S)、その応答した子機と双方向通信を行い(S43
7)、応答がなければ(S434でNO)、前述のS4
35以下の処理を行う。
【0090】また、S431でデータ種別コードがファ
ックスならば、ファックス機能を有する子機、ここでは
第2子機44及び第4子機44’を呼び出す(S43
3)。そして、前述のS434以下の処理を行う。尚、
親機10と各子機との双方向通信は、第1実施例で説明
した通り、時分割方式且つ周波数ホッピング方式で行わ
れる。
【0091】かかる第2実施例の無線通信システムによ
れば、第1実施例の効果に加えて、発呼側がサブアドレ
スによって着信すべき子機を指定してきた場合には、親
機10はその指定に従って着信すべき子機を選択して呼
び出すため、発呼側と着信すべき子機とがスムーズに接
続されるという効果が得られる。
【0092】また、発呼側の希望する子機が応答しない
場合には、親機10はその子機と同じ機能を有する子機
を選択して呼び出すため、発呼側が送信しようとする情
報を確実に子機に受信させることができるという効果が
得られる。更に、発呼側がサブアドレスによって着信す
べき子機を指定しない場合には、データ種別コードを判
断し、音声コードであれば電話機である子機を、ファッ
クスコードであればファクシミリ機である子機を選択し
て呼び出すため、上記と同様、発呼側が送信しようとす
る情報を確実に子機に受信させることができるという効
果が得られる。
【0093】本実施例では、サブアドレスは、使用者の
都合で自由に変更可能であり、例えば第1子機32のサ
ブアドレスを1から2に変更し、第2子機44のサブア
ドレスを2から1に変更できる。このような変更を行う
には、親機10の記憶手段(図示しないRAM等)に記
憶されている子機とサブアドレスとの対応表を操作パネ
ル(図示せず)によって書き換えるだけでよい。この場
合、ISDN管理者に連絡し処理を依頼する必要はな
く、便利である。例えば、ファックスで出力していた画
像をプリンタから出力したい場合、ファックスのサブア
ドレスをプリンタに付与することでプリンタから出力で
きる。 [第3実施例]第3実施例の無線通信システムは、第2
実施例と同様の構成からなる。
【0094】この第3実施例の無線通信システムの通信
手順について図14のフローチャートに基づいて説明す
る。図14は、ISDN回線2から送信信号を受信した
ときの親機10の処理である。尚、第2実施例と同様の
処理については、同じステップ番号で表示した。
【0095】まず、親機10は、ISDN回線2のDチ
ャネルからHLCを受信したか否かを判断する(S41
1)。HLCは、着信する子機の種類を指定することの
できるメッセージであり、発呼側はこのHLCを設定す
ることにより、着信する子機を絞ることができる。
【0096】S411で、HLCを受信したならば(S
411でYES)、HLCに対応する子機を呼び出し
(S412)、呼び出した子機が所定時間内に応答した
か否かを判断し(S413)、応答したならば(S41
3でYES)、その応答した子機と双方向通信を行い
(S437)、この双方向通信が終了したら本処理を終
える。S413で、呼び出した子機が所定時間内に応答
しなければ(S413でNO)、その子機と同じ機能を
有する別の子機を呼び出す(S414)。例えば、HL
Cに対応する子機が第1子機32の場合には同じ機能を
有する別の子機として第3子機32’が呼び出され、H
LCに対応する子機が第2子機44の場合には同じ機能
を有する別の子機として第4子機44’が呼び出され
る。
【0097】そして、呼び出した子機が所定時間内に応
答したか否かを判断し(S415)、応答したならば
(S415でYES)、前述のS437へ進み、応答し
なければ(S415でNO)、親機10と無線通信可能
なすべての子機を一斉に呼び出し(S435)、いずれ
かの子機が応答したか否かを判断し(S436)、応答
したならば(S436でYES)、前述のS437へ進
み、応答しなければ(S4436でNO)、S435に
戻り、一斉呼び出しを続ける。
【0098】一方、S411で、HLCを受信していな
ければ(S411でNO)、S430〜S437の処理
を行う。これらの処理については第2実施例で既述した
ため、その説明を省略する。尚、親機10と各子機との
双方向通信は、第1実施例で説明した通り、時分割方式
且つ周波数ホッピング方式で行われる。
【0099】かかる第3実施例の無線通信システムによ
れば、第1実施例の効果に加えて、発呼側がHLCによ
って着信すべき子機を指定してきた場合には、親機10
はその指定に従って着信すべき子機を選択して呼び出す
ため、発呼側と着信すべき子機とがスムーズに接続され
るという効果が得られる。
【0100】また、発呼側の希望する子機が応答しない
場合には、親機10はその子機と同じ機能を有する子機
を選択して呼び出すため、発呼側が送信しようとする情
報を確実に子機に受信させることができるという効果が
得られる。更に、発呼側がHLCによって着信すべき子
機を指定しない場合には、データ種別コードを判断し、
音声コードであれば電話機である子機を、ファックスコ
ードであればファクシミリ機である子機を選択して呼び
出すため、上記と同様、発呼側が送信しようとする情報
を確実に子機に受信させることができるという効果が得
られる。 [第4実施例]第4実施例の無線通信システムは、第2
実施例と同様の構成からなる。
【0101】この第4実施例の無線通信システムの通信
手順について図15のフローチャートに基づいて説明す
る。図15は、ISDN回線2から送信信号を受信した
ときの親機10の処理である。尚、第2実施例と同様の
処理については、同じステップ番号で表示した。
【0102】まず、親機10は、ISDN回線2からダ
イヤルイン番号を受信したか否かを判断する(S42
1)。本実施例の無線通信システムでは、各子機にはダ
イヤルイン番号が設定されている。発呼側がアナログ通
信機の場合、この発呼側は着信させたい子機のダイヤル
イン番号をアナログ網を介してISDN回線2に送信す
ることができる。ここでは、代表番号が012345
で、第1子機32がダイヤルイン番号=012345−
6781、第2子機44がダイヤルイン番号=0123
45−6782、……に設定されている。発呼側は、ダ
イヤルイン番号を指定する場合には012345−67
8n(n=1、2、3、4)とダイヤルする。例えば、
発呼側が電話での通話を希望する場合にはn=1又は
3、ファックス送信を希望する場合にはn=2又は4と
してダイヤルする。
【0103】S421で、ダイヤルイン番号を受信した
ならば(S421でYES)、ダイヤルイン番号に対応
する子機を呼び出し(S422)、呼び出した子機が所
定時間内に応答したか否かを判断し(S423)、応答
したならば(S423でYES)、その応答した子機と
双方向通信を行い(S437)、この双方向通信が終了
したら本処理を終える。S423で、呼び出した子機が
所定時間内に応答しなければ(S423でNO)、その
子機と同じ機能を有する別の子機を呼び出す(S42
4)。例えば、ダイヤルイン番号に対応する子機が第1
子機32の場合には同じ機能を有する別の子機として第
3子機32’が呼び出され、ダイヤルイン番号に対応す
る子機が第2子機44の場合には同じ機能を有する別の
子機として第4子機44’が呼び出される。
【0104】そして、呼び出した子機が所定時間内に応
答したか否かを判断し(S425)、応答したならば
(S425でYES)、前述のS437へ進み、応答し
なければ(S425でNO)、親機10と無線通信可能
なすべての子機を一斉に呼び出し(S435)、いずれ
かの子機が応答したか否かを判断し(S436)、応答
したならば(S436でYES)、前述のS437へ進
み、応答しなければ(S4436でNO)、S435に
戻り、一斉呼び出しを続ける。
【0105】一方、S421で、ダイヤルイン番号を受
信していなければ(S421でNO)、S430〜S4
37の処理を行う。これらの処理については第2実施例
で既述したため、その説明を省略する。尚、親機10と
各子機との双方向通信は、第1実施例で説明した通り、
時分割方式且つ周波数ホッピング方式で行われる。
【0106】かかる第4実施例の無線通信システムによ
れば、第1実施例の効果に加えて、発呼側がダイヤルイ
ン番号によって着信すべき子機を指定してきた場合に
は、親機10はその指定に従って着信すべき子機を選択
して呼び出すため、発呼側と着信すべき子機とがスムー
ズに接続されるという効果が得られる。
【0107】第4実施例では、ダイヤルイン番号は、使
用者の都合で自由に変更可能であり、例えば第1子機3
2のダイヤルイン番号を012345−6782に変更
し、第2子機44のダイヤルイン番号を012345−
6781に変更できる。このような変更を行うには、親
機10の記憶手段(図示しないRAM等)に記憶されて
いる子機とダイヤルイン番号との対応表を操作パネル
(図示せず)によって書き換えるだけでよい。この場
合、ISDN管理者に連絡し処理を依頼する必要はな
く、便利である。例えば、ファックスで出力していた画
像をプリンタから出力したい場合、ファックスのダイヤ
ルイン番号をプリンタに付与することでプリンタから出
力できる。
【0108】また、発呼側の希望する子機が応答しない
場合には、親機10はその子機と同じ機能を有する子機
を選択して呼び出すため、発呼側が送信しようとする情
報を確実に子機に受信させることができるという効果が
得られる。更に、発呼側がダイヤルイン番号によって着
信すべき子機を指定しない場合には、データ種別コード
を判断し、音声コードであれば電話機である子機を、フ
ァックスコードであればファクシミリ機である子機を選
択して呼び出すため、上記と同様、発呼側が送信しよう
とする情報を確実に子機に受信させることができるとい
う効果が得られる。
【0109】尚、上記第2〜第4実施例のフローチャー
トは、サブアドレス、HLC又はダイヤルイン信号のい
ずれか1つを受信したときの親機10の処理を説明した
が、例えば、親機10はこれらのいずれか2つ以上につ
いて受信したか否かを判断してもよい。具体的には、例
えば、親機10は、まず、ISDN回線2からダイヤル
イン番号を受信したか否かを判断し(図15のS421
参照)、受信したならば図15のS422〜S425の
処理を行い、受信しなければ、続いてサブアドレスを受
信したか否かを判断し(図13のS401参照)、受信
したならば図13のS402〜S405の処理を行い、
受信しなければ、続いてHLCを受信したか否かを判断
し(図14のS411参照)、受信したならば図14の
S412〜S415の処理を行い、受信しなければ、図
14のS430〜S437の処理を行うようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の無線通信システムの概略構成を
表すブロック図である。
【図2】 第1実施例の親機の送受信器の概略構成を表
すブロック図である。
【図3】 第1実施例の親機の通信単位としてのフレー
ムを表す説明図である。
【図4】 親機と各子機との双方向通信のフローチャー
トであり、(a)は親機の処理、(b)は第1子機、
(c)は第2子機の処理を表す。
【図5】 親機と各子機との双方向通信のタイムチャー
トである。
【図6】 第2子機がファックスの送信側の場合のタイ
ムチャートである。
【図7】 第1実施例の変形例(その1)のタイムチャ
ートである。
【図8】 第1実施例の変形例(その3)のタイムチャ
ートである。
【図9】 第1実施例の変形例(その3)において、第
2子機がファックスの送信側の場合のタイムチャートで
ある。
【図10】 第1実施例の変形例(その4)のタイムチ
ャートである。
【図11】 第1実施例の変形例(その5)のタイムチ
ャートである。
【図12】 第2実施例の無線通信システムの概略構成
図である。
【図13】 第2実施例の親機の処理を表すフローチャ
ートである。
【図14】 第3実施例の親機の処理を表すフローチャ
ートである。
【図15】 第4実施例の親機の処理を表すフローチャ
ートである。
【図16】 親機と子機が同タイミングで周波数ホップ
動作を行う場合の一例を表すタイムチャートである。
【符号の説明】
2・・・ISDN回線、4・・・DSU、10・・・親
機、16・・・チャネル制御器、17・・・圧縮伸張
器、18・・・データ変換器、20・・・時分割制御
器、22・・・送受信器、24・・・アンテナ、32・
・・第1子機、33・・・アンテナ、34・・・送受信
器、35・・・圧縮伸張器、36・・・A/D相互変換
器、38・・・スピーカ、39・・・マイク、44・・
・第2子機、46・・・アンテナ、48・・・送受信
器、50・・・データ変換器、52・・・プリンタ部、
54・・・スキャナ部、61・・・変調器、62・・・
周波数変換器、63・・・増幅器、64・・・送受切替
スイッチ、66・・・増幅器、67・・・周波数変換
器、68・・・復調器、69・・・PLL回路、70・
・・制御器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報チャネルを有するISDN回
    線に接続された親機と、 該親機との無線通信が可能な2以上の子機とを備え、 前記親機は、前記子機の各々につき時分割方式で且つ周
    波数ホッピング方式で双方向通信を行うと共に前記IS
    DN回線の各情報チャネルと双方向通信を行うことによ
    り、各子機と前記ISDN回線の各情報チャネルとを接
    続可能としたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 親機と各子機とは、2以上の情報スロッ
    トからなるフレームを一単位として時分割方式で且つ周
    波数ホッピング方式で双方向通信を行い、 通信情報が非音声情報の場合には、非音声情報の送り側
    は前記ISDN回線のチャネルが単位時間当りに伝送す
    るデータ量を2以上の情報スロットを用いて送信し、非
    音声情報の受け側は同じく2以上の情報スロットを用い
    てこれを受信することを特徴とする請求項1記載の無線
    通信システム。
  3. 【請求項3】 前記親機は、前記ISDN回線から送ら
    れる各子機毎に設定されたサブアドレスに基づいて、通
    信すべき子機を選択することを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 前記親機は、前記ISDN回線から送ら
    れるHLC(HighLayer Compatibi
    lity)に基づいて、通信すべき子機を選択すること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の無
    線通信システム。
  5. 【請求項5】 前記親機は、前記ISDN回線から送ら
    れる各子機毎に設定されたダイヤルイン番号に基づい
    て、通信すべき子機を選択することを特徴とする請求項
    1〜請求項4のいずれかに記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】 前記親機は、通信すべき子機が応答しな
    い場合、通信すべき子機と同じ機能を備えた他の子機を
    選択することを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれ
    かに記載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】 前記各子機は、ある周波数にて自己と親
    機との送受を終えた後、周波数ホップ動作を行い、他の
    子機が親機と送信又は受信を行っている期間を利用して
    ホップ後の周波数で安定化することを特徴とする請求項
    1〜請求項6のいずれかに記載の無線通信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008545292A (ja) * 2005-05-10 2008-12-11 マイクロソフト コーポレーション 周辺機器用のゲームコンソール無線プロトコル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008545292A (ja) * 2005-05-10 2008-12-11 マイクロソフト コーポレーション 周辺機器用のゲームコンソール無線プロトコル
JP4698732B2 (ja) * 2005-05-10 2011-06-08 マイクロソフト コーポレーション 周辺機器用のゲームコンソール無線プロトコル
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