JPH1032878A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JPH1032878A
JPH1032878A JP8189593A JP18959396A JPH1032878A JP H1032878 A JPH1032878 A JP H1032878A JP 8189593 A JP8189593 A JP 8189593A JP 18959396 A JP18959396 A JP 18959396A JP H1032878 A JPH1032878 A JP H1032878A
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slave
unit
slave unit
master
wireless communication
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JP8189593A
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Inventor
Kazuya Taki
和也 滝
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 妨害電波の影響をほとんど受けることなく各
子機とISDN回線とが通信できる直接拡散式の無線通
信システムを提供すること。 【解決手段】 複数チャンネルを有するISDN回線に
接続される親機10とその親機10と無線通信する複数
の子機32、44とは時分割方式且つ直接拡散方式で双
方向通信を行う。ここで、親機−子機間通信で使用する
拡散符号と、子機−子機間通信で使用する拡散符号とは
互いに異なっているものを使用する。このため、同じ周
波数帯で使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、親機と、該親機に
無線通信可能な2以上の子機とを備えた無線通信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、親機と、該親機に無線通信可能な
2以上の子機とを備えた無線通信システムとしては、例
えば、特開平7−193861号公報に開示されたコー
ドレス電話システムが知られている。
【0003】かかるコードレス電話システムにおいて、
親機は、複数の公衆回線にそれぞれ接続されたNCU
と、各NCUに接続されたS/N(2線−4線変換回
路)と、各S/Nに接続されたコーデックと、コードレ
スの子機との間で時分割方式で送受信するRF部と、公
衆回線との通話の時はコーデックと無線通信部とを接続
していずれか一方から入力されるデジタル信号を速度変
換すると共に時分割多重あるいは時分割分離していずれ
か他方へ送出するデジタル信号処理回路を有している。
【0004】このコードレス電話システムでは、親機と
子機との無線区間が時分割多重デジタル方式であるた
め、複数の子機との無線通信が同時に可能で、この場
合、親機のデジタル信号処理回路は、受信されたデジタ
ル信号を時分割分離し、コーデック、S/N及びNCU
を介して、所定の公衆回線に送出する。また、NCUに
着信したアナログ信号はコーデックがデジタル信号に変
換し、デジタル信号処理回路が、入力されるそれぞれの
デジタル信号を時分割多重してRF部から各子機へと送
信する。このように、1台の親機で複数の子機と同時に
外線通話することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ードレス電話システムでは、一の搬送周波数を利用して
時分割方式で通信を行っているため、その搬送周波数が
妨害電波によって妨害されたときには、すべての子機に
おいて通話不能となるおそれがあった。
【0006】また、ISDN回線と子機とを親機を介し
て接続した無線通信システムは知られていなかった。本
発明は上記課題に鑑みなされたものであり、妨害電波の
影響をほとんど受けることなく、各子機とISDN回線
とが通信できる無線通信システムを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するために、請求項1記載の発明は、複数の情報
チャネルを有するISDN回線に接続された親機と、該
親機との無線通信が可能な2以上の子機とを備え、前記
親機は、子機の各々につき時分割方式で且つ直接拡散方
式で双方向通信を行うと共に前記ISDN回線の各情報
チャネルと双方向通信を行うことにより、各子機と前記
ISDN回線の各情報チャネルとを接続することを特徴
とする。
【0008】かかる無線通信システムでは、親機を介し
て各子機とISDN回線の各情報チャネルとが接続され
ている。ここでISDN(Integrated Se
rvices Digital Network)とは
サービス総合デジタル通信網のことをいい、たとえばI
NSネット64やINSネット1500がある。更にた
とえば前者についてみれば、(2B+D)即ち、64k
bpsの情報チャネル(Bチャネル)2本と、16kb
psの信号チャネル(Dチャネル)1本を利用するもの
である。
【0009】この無線通信システムでは、子機と親機と
は時分割方式でしかも直接拡散方式を採用して双方向通
信を行う。また、ISDN回線の各情報チャネルと親機
とは双方向通信を行う。このため、各子機とISDN回
線の各チャネルとは親機を介して接続可能である。
【0010】この無線通信システムでは、子機と親機と
は時分割方式でしかも直接拡散方式を採用して双方向通
信を行う。このため、かかる無線通信システムによれ
ば、混信しにくく、希望波だけ高いS/Nで受信可能で
あり、各子機とISDN回線とが通信できるという効果
が得られる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の無
線通信システムであって、前記複数の子機は、互いに時
分割方式且つ直接拡散方式で双方向通信が可能であり、
子機−子機間の直接拡散は、親機−子機間の直接拡散に
用いる拡散符号とは異なる拡散符号により行うことを特
徴とする。
【0012】かかる無線通信システムによれば、子機−
子機間の直接拡散は、親機−子機間の直接拡散に用いる
拡散符号とは異なる拡散符号により行うため、両者の双
方向通信を同じ周波数帯で行ったとしても互いに干渉し
合うことがないという効果が得られる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の無線通信システムであって、前記親機が送信
している間は前記子機は送信しないことを特徴とする。
一般に、親機が送信する際の出力は子機が送信する際の
出力よりも大きいため、例えば、親機−子機間の双方向
通信で親機が送信する場合、同時に、子機−子機間の双
方向通信で子機が送信するとすれば、親機の送信によっ
て子機−子機間の送受信が妨害されるおそれがある。こ
のため、請求項3では、親機が送信している間は子機は
送信しないこととして、このようなおそれを解消したの
である。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項
3のいずれかに記載の無線通信システムであって、前記
親機は、前記ISDN回線から送られる各子機毎に設定
されたサブアドレスに基づいて、着信すべき子機を選択
することを特徴とする。かかる無線通信システムでは、
各子機にはサブアドレスと呼ばれる子番号が設定されて
いる。発呼側はこのサブアドレスと子機との対応関係に
基づいて、着信させたい子機のサブアドレスを付加して
ISDN回線に送信する。すると、親機は、ISDN回
線から送られるサブアドレスに基づいて着信すべき子機
を選択する。そして、親機は、選択した子機と時分割方
式でしかも直接拡散方式を採用して双方向通信を行うと
ともにISDN回線と双方向通信を行うことにより、こ
の子機とISDN回線とを接続する。
【0015】具体的には、例えば親機の電話番号が01
23456789で、第1の子機がサブアドレス=1、
第2の子機がサブアドレス=2、…であるとき、発呼側
が第1の子機を指定しようとすれば、たとえば0123
456789*1とダイヤルする。親機は末尾のサブア
ドレスから第1の子機を選択し、この第1の子機を呼び
出す。
【0016】かかる無線通信システムによれば、請求項
1〜3のいずれかの効果が得られるうえ、発呼側がサブ
アドレスによって着信すべき子機を指定してきた場合に
は、親機はその指定に従って着信すべき子機を選択して
呼び出すため、発呼側と着信すべき子機とがスムーズに
接続されるという効果が得られる。
【0017】尚、後から使用者の都合でサブアドレスを
設定変更できるように構成してもよい。例えば、親機に
サブアドレス設定変更手段と対応関係記憶手段とを設け
て、サブアドレス設定変更手段(操作パネル等)により
サブアドレスと子機との対応づけを変更し、その変更し
た対応関係を対応関係記憶手段(RAM等)に記憶する
ようにしてもよい。具体的には上記例において第1の子
機のサブアドレスを1から2に変更し、第2の子機のサ
ブアドレスを2から1に変更してもよい。この場合に
は、より自由度の高い運用が可能となる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の無線通信システムであって、前記
親機は、前記ISDN回線から送られるHLCに基づい
て、着信すべき子機を選択することを特徴とする。ここ
で、HLC(High Layer Compatib
ility)は、着信する子機の種類を指定することの
できるメッセージであり、着信する子機を絞ることがで
きる。当然ながらHLCは発呼側が設定し、着信側へ送
られる。
【0019】かかる無線通信システムでは、発呼側は着
信させたい子機の種類をHLCで指定したうえでこのH
LCを付加してISDN回線に送信する。すると、親機
は、ISDN回線から送られるHLCに基づいて着信す
べき子機を選択する。そして、親機は、選択した子機と
時分割方式でしかも直接拡散方式を採用して双方向通信
を行うとともにISDN回線と双方向通信を行うことに
より、この子機とISDN回線とを接続する。
【0020】かかる無線通信システムによれば、請求項
1〜請求項4のいずれかの効果が得られるうえ、発呼側
がHLCによって着信すべき子機を指定してきた場合に
は、親機はその指定に従って着信すべき子機を選択して
呼び出すため、発呼側と着信すべき子機とがスムーズに
接続されるという効果が得られる。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
5のいずれかに記載の無線通信システムであって、前記
親機は、前記ISDN回線から送られる各子機毎に設定
されたダイヤルイン番号に基づいて、着信すべき子機を
選択することを特徴とする。ここで、ダイヤルイン番号
は、アナログ網に接続されたアナログ通信機はサブアド
レスやHLCを送ることができないため、その代わりと
して、代表番号のほかに割り当てられたダイヤル番号の
ことである。
【0022】かかる無線通信システムでは、発呼側のア
ナログ通信機は着信させたい子機のダイヤルイン番号を
アナログ網を介してISDN回線に送信する。すると、
親機は、ISDN回線から送られるダイヤルイン番号に
基づいて着信すべき子機を選択する。そして、親機は、
選択した子機と時分割方式でしかも直接拡散方式を採用
して双方向通信を行うとともにISDN回線と双方向通
信を行うことにより、この子機とISDN回線とを接続
する。
【0023】具体的には、例えば代表番号が01234
5の場合、第1の子機がダイヤルイン番号=01234
5−6781、第2の子機のダイヤルイン番号=012
345−6782であるとき、発呼側が第1の子機を指
定しようとすれば、012345−6781とダイヤル
する。親機はこのダイヤルイン番号から第1の子機を選
択し、この第1の子機を呼び出す。
【0024】尚、後から使用者の都合でダイヤルイン番
号を設定変更できるように構成してもよい。例えば、親
機にダイヤルイン番号設定変更手段と対応関係記憶手段
とを設けて、ダイヤルイン番号設定変更手段(操作パネ
ル等)によりダイヤルイン番号と子機との対応づけを変
更し、その変更した対応関係を対応関係記憶手段(RA
M等)に記憶するようにしてもよい。具体的には上記例
において第1の子機のダイヤルイン番号を012345
−6782に変更し、第2の子機のダイヤルイン番号を
012345−6781に変更してもよい。この場合に
は、ISDN回線管理者に依存しない自由度な運用が可
能となる。
【0025】かかる無線通信システムによれば、請求項
1〜請求項5のいずれかの効果が得られるうえ、発呼側
がダイヤルイン番号によって着信すべき子機を指定して
きた場合には、親機はその指定に従って着信すべき子機
を選択して呼び出すため、発呼側と着信すべき子機とが
スムーズに接続されるという効果が得られる。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項3〜請求項
6のいずれかに記載の無線通信システムであって、親機
は、着信すべき子機が応答しない場合、着信すべき子機
と同じ機能を備えた他の子機を選択することを特徴とす
る。かかる無線通信システムでは、発呼側は、着信させ
たい子機のサブアドレスを付加してISDN回線に送信
するか、着信させたい子機の種類をHLCで指定したう
えでこのHLCを付加してISDN回線に送信するか、
あるいは、着信させたい子機のダイヤルイン番号をアナ
ログ網を介してISDN回線に送信する。すると、親機
は、ISDN回線から送られるサブアドレス、HLC、
ダイヤルイン番号のいずれかに基づいて着信すべき子機
を選択する。このとき、着信すべき子機が応答しない場
合、例えばその子機のオペレータが不在であるとか、他
の子機と通信中である等の場合、親機はその子機と同じ
機能を備えた他の子機を選択する。例えば、着信すべき
子機がファクシミリ機の場合には他のファクシミリ機を
選択し、電話機の場合には他の電話機を選択する。尚、
サブアドレス、HLC、ダイヤルイン番号と子機との対
応は、親機に記憶でき、後から自由に変更することがで
きるように構成してもよい。例えば、親機に設定変更手
段と対応関係記憶手段とを設けて、設定変更手段(操作
パネル等)によりサブアドレス、HLC、ダイヤルイン
番号と子機との対応づけを変更し、その変更した対応関
係を対応関係記憶手段(RAM等)に記憶するようにし
てもよい。
【0027】かかる無線通信システムによれば、発呼側
の希望する子機が応答しない場合、その子機と同じ機能
を有する子機を選択するため、発呼側が送信しようとす
る情報を確実に子機に受信させるできるという効果が得
られる。請求項8記載の発明は、請求項1〜請求項7の
いずれかに記載の無線通信システムであって、親機と各
子機とは、2以上の情報スロットからなるフレームを一
単位として時分割方式で且つ直接拡散方式で双方向通信
を行い、通信情報が非音声情報の場合には、非音声情報
の送り側は前記ISDN回線のチャネルが単位時間当り
に伝送するデータ量を2以上の情報スロットを用いて送
信し、非音声情報の受け側は同じく2以上の情報スロッ
トを用いてこれを受信することを特徴とする。
【0028】かかる無線通信システムでは、親機−子機
間の双方向通信は、親機、子機とも2以上の情報スロッ
トからなるフレームを一単位として行われる。例えば、
親機、子機のフレームが各々2つの情報スロットからな
るとすれば下記表1のようになる。
【0029】
【表1】
【0030】ここで、通信情報がファックスデータ信号
やPCデータ信号等の非音声情報の場合、例えば、親機
が送り側とすると、親機はISDN回線のチャネルが単
位時間当りに伝送するデータ量を表1の2つの情報スロ
ットを用いて送信し、受け側の子機が、これを同じく2
つの情報スロットを用いて受信する。具体的には、IS
DN回線のチャネルが単位時間当りに伝送するデータ量
が64kbpsならば、2つの情報スロットのデータ量
も64kbpsとなるように(例えば各情報スロットが
32kbpsとなるように)する。
【0031】また、例えば、フレームが4つの情報スロ
ットからなるとすれば、送り側はISDN回線のチャネ
ルが単位時間当りに伝送するデータ量を2つ〜4つの情
報スロットを用いて送信し、受け側の子機はこれと同数
の情報スロットを用いて受信する。
【0032】かかる無線通信システムによれば、1つの
情報スロットが単位時間当りに伝送するデータ量を、I
SDN回線のチャネルが単位時間当りに伝送するデータ
量より小さくしたとしても、非音声情報を滞らせること
なくスムーズに送受できる。また、伝送速度を小さくで
きるため、システムを低コストで提供できるという効果
が得られる。
【0033】尚、請求項8において、通信情報が音声情
報の場合には、音声情報の送り側は前記ISDN回線の
チャネルが単位時間当りに伝送するデータ量を1つの情
報スロットに収まるように圧縮して送信し、音声情報の
受け側はこの圧縮情報を伸張し元の状態に戻すようにし
てもよい。この場合、親機と子機は、例えば交互に送り
側、受け側となって双方向通信を行うことができるた
め、音声情報を滞らせることなくスムーズに送受でき
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはい
うまでもない。
【0035】[第1実施例]図1は第1実施例の無線通
信システムの概略構成を表すブロック図、図2は親機の
送受信器の概略構成を表すブロック図、図3は親機の通
信単位としてのフレームを表す説明図である。
【0036】本実施例の無線通信システムは、図1に示
すように、ISDN回線2と、1台の親機10と、2台
の子機(第1子機32と第2子機44)から構成され、
親機10は各子機32、44とISDN回線2とを接続
している。親機10は、チャネル制御器16、データ変
換器18、時分割制御器20、送受信器22及びアンテ
ナ24を備え、DSU(Digital Servic
es Unit:デジタル回線接続装置)4を介してI
SDN回線2に接続されている。
【0037】ISDN回線2は、64kbpsのBチャ
ネル2本(それぞれB1、B2という)と16kbps
のDチャネル1本を利用することができる。Bチャネル
は情報伝送用に、Dチャネルは通信制御およびパケット
交換方式による情報伝送に使用される。これらのチャネ
ルはTDD(Time Division Duple
x:時分割多重)により多重化されている。DSU4と
親機10との間は送受とも192kbpsの速度で通信
が行われる。
【0038】この親機10につき、ISDN回線2から
入力された信号をアンテナ24から送信する場合につい
て説明する。ISDN回線2の音声信号は、64kbp
sのデジタル信号で伝送される。例えば、B1チャネル
から送られてきたこのデジタル信号はチャネル制御器1
6で取り出され、音声データ信号として時分割制御器2
0へ出力される。一方、ISDN回線2のファックス信
号は、同じく64kbpsのデジタル信号で伝送され
る。例えばB2チャネルから送られてきたG4規格のフ
ァックス信号は、チャネル制御器16で取り出され、デ
ータ変換器18により2値信号に変換され所定のパケッ
トに分割され誤り検出符号が付与されて、ファックスデ
ータ信号として時分割制御器20へ出力される。
【0039】時分割制御器20は、入力された音声デー
タ信号とファックスデータ信号を図示しないバッファメ
モリに蓄積し、順次読み出して一連のシリアルデータ信
号に合成し、合成データ信号として出力する。この合成
データ信号は、送受信器22により高周波信号に変換さ
れ、直接拡散方式でアンテナ24から送信される。
【0040】ここで、送受信器22は、図2のように構
成されている。尚、図2は要部ブロックのみを記載し、
フィルタ等の個別の部品については周知であるため省略
した。この送受信器22では、拡散器65において、合
成データ信号に拡散符号発生器66から出力される拡散
符号が掛け合わされ、拡散処理が行われる。次いで、変
調器67において、搬送波が合成データ信号で例えば位
相シフトキーイング方式で変調され、中間周波数信号を
発生する。この中間周波数信号は周波数変換器68で所
定の周波数の高周波信号に変換される。即ち、周波数変
換器68では中間周波数とPLL回路69からの局部発
信周波数とが加え合わされ、所定の周波数に変換され
る。その後、増幅器70で増幅された後、送受切替スイ
ッチ71を通過し、アンテナ24から送信される。
【0041】続いて、親機10につき、アンテナ24で
受信した信号をISDN回線2に出力する場合について
説明する。親機10のアンテナ24で受信された信号
は、送受切替スイッチ71を通過し、送受信器22の増
幅器72で増幅され、周波数変換器73で中間周波数に
変換される。即ち、周波数変換器73では高周波信号の
周波数からPLL回路69からの局部発信周波数が差し
引かれ、中間周波数となる。その後、この中間周波数信
号は、復調器74で復調され、逆拡散器75で逆拡散処
理が行われ、合成データ信号として時分割制御器20へ
出力される。
【0042】時分割制御器20は、この合成データ信
号、即ち音声データ信号とファックスデータ信号とが時
分割で合成された信号のうち、音声データ信号とファッ
クスデータ信号とを振り分ける。即ち、音声データ信号
は、チャネル制御器16によりISDN回線2のチャネ
ルB1に送出される。一方、ファックスデータ信号は、
データ変換器18においてパケットを組み合わされ、例
えばG4ファックス規格の信号に変換されて、チャネル
制御器16によりISDN回線2のB2チャネルに送出
される。
【0043】次に、第1子機32について説明する。第
1子機32は電話機であり、図1に示すようにアンテナ
33、送受信器34、A/D相互変換器36、スピーカ
38及びマイク39を備えている。第1子機32のマイ
ク39から入力された音声は、A/D相互変換器36で
64kbpsのデジタル信号に変換された後、送受信器
34により拡散され、アンテナ33から送信される。一
方、アンテナ33で受信された信号は、送受信器34で
逆拡散された後音声データ信号のみ取り出され、A/D
相互変換器36でアナログ音声信号に変換され、スピー
カ38へ出力される。尚、送受信器34は、親機10の
送受信器22と略同じ構成であり、直接拡散方式で送受
信するものである。
【0044】次に、第2子機44について説明する。第
2子機44はファクシミリ専用機であり、図1に示すよ
うにアンテナ46、送受信器48、データ変換器50、
プリンタ部52、スキャナ部54を備えている。第2子
機44のスキャナ部54から読み込まれた画像データ
は、データ変換器50でファックスデータ信号に変換さ
れ、さらに、送受信器48により拡散され、アンテナ4
6から送信される。一方、アンテナ46で受信された信
号は、送受信器48で逆拡散された後ファックスデータ
信号のみ取り出され、ファックスデータ信号はデータ変
換器50で画像信号に変換されプリンタ部52から出力
される。尚、送受信器48は、親機10の送受信器22
と略同じ構成であり、逆拡散方式で送受信するものであ
る。
【0045】親機10は、図3に示すフレームを1単位
として通信動作を行う。このフレームは、子機との間で
情報信号をやり取りするための4つの情報スロットSL
inf及び子機との間で制御信号をやり取りするための4
つの制御スロットSLctr から構成されている。親機1
0はこのフレームの各スロットの順に従って第1子機3
2、第2子機44との間で送受信を時分割方式で行う。
【0046】本実施例では、4つの情報スロットSL
inf は各々64kbpsの速度で信号を伝送する。ま
た、4つの制御スロットSLctr は各々4kbps〜1
0数kbps程度の速度で信号を伝送する。従って、親
機−子機間の伝送速度は、全体では256kbps以
上、320kbps(又は500kbps)以下とすれ
ばよい。
【0047】なお、制御信号は親子機間の通信を制御す
るためのデータ信号(例えばID、同期信号、呼出信号
など)であり、ISDN回線2のDチャネルで行われる
通信制御とは独立したものである。また、Dチャネルに
よるISDN自体の通信制御は親機10が行う。例え
ば、Dチャネルを介して親機10が相手側からの呼出を
受けると、親機10はDチャネルを介して相手側に呼出
中を示す信号を送る一方、呼出信号を含む制御信号を子
機に送る。親機10はDチャネルの情報をそのまま子機
に伝送する必要がなく、機器構成が簡単となる。
【0048】次に、本無線通信システムにおける通信手
順について説明する。本無線通信システムでは、親機1
0と第1及び第2子機32、44とは、時分割方式且つ
直接拡散方式で双方向通信を行っている。また、親機1
0とISDN回線2とは、有線による双方向通信を行っ
ている。この結果、親機10は、各子機32、44とI
SDN回線2の各チャネルB1、B2とを接続してい
る。
【0049】親機10と各子機32、44との双方向通
信につき、図4のフローチャート及び図5のタイムチャ
ートに基づいて説明する。尚、親機10と各子機32、
44とのフローチャートにおけるステップ番号のうち下
2桁が一致している処理については略同時に行われてい
ることを表す。また、親機10と各子機32、44はい
ずれも同じ拡散符号により拡散・逆拡散を行うものと
し、親機10と各子機32、44とは同期がとれている
ものとして説明を進める。更に、ここでは、ISDN回
線2のB1チャネルと第1子機32とが音声のやり取り
を行い、ISDN回線2のB2チャネルと第2子機44
とがファックスのやり取り(第2子機44がファックス
の着信側とする)を行うものとする。
【0050】まず、親機10の処理について図4(a)
のフローチャート及び図5のタイムチャートに基づいて
説明する。処理が開始されると、親機10は、送受切替
スイッチ71を増幅器70側に切り替えて送信状態とし
(S101)、制御信号及び時分割制御器20がバッフ
ァメモリから読み出した音声データ信号をこの順序で時
分割で第1子機32へ送信する(S102、S10
3)。即ち、図5に示すように、制御信号は送信用制御
スロットTCB1で、音声データ信号は送信用情報スロ
ットTB1で第1子機32へ送信する。
【0051】続いて、制御信号及び時分割制御器20が
バッファメモリから読み出したファックスデータ信号を
この順序で時分割で第2子機44へ送信する(S10
4、S105)。即ち、図5に示すように、制御信号は
送信用制御スロットTCB2で、ファクシミリデータ信
号は送信用情報スロットTB2で第2子機44へ送信す
る。
【0052】続いて、送受切替スイッチ71を増幅器7
2側に切り替えて受信状態とし(S106)、第1子機
32から制御信号及び音声データ信号をこの順序で時分
割で受信する(S107、S108)。即ち、図5に示
すように、制御信号は受信用制御スロットRCB1で、
音声データ信号は受信用情報スロットRB1で受信す
る。
【0053】続いて、第2子機44から制御信号及び確
認信号(ファクシミリデータ信号を受信したことを表す
信号、以下同じ)をこの順序で時分割で受信する(S1
09、S110)。即ち、図5に示すように、制御信号
は受信用制御スロットRCB2で、確認信号は受信用情
報スロットRB2で受信する。その後、S101以下の
処理を繰り返す。
【0054】次に、第1子機32の処理について同じく
図4(b)のフローチャート及び図5のタイムチャート
に基づいて説明する。第1子機32は、送受信器34の
図示しない送受切替スイッチを受信側に切り替えて受信
を待機している状態で、親機10から制御信号及び音声
データ信号をこの順序で時分割で受信する(S202、
S203)。即ち、図5に示すように、制御信号は受信
用制御スロットRCH1で、音声データ信号は受信用情
報スロットRH1で受信する。
【0055】続いて、送受信器34の図示しない送受切
替スイッチを送信側に切り替えて送信状態とし(S20
4)、親機10と第2子機44との通信が終わるまで待
機し、その後、親機10へ制御信号及び音声データ信号
をこの順序で時分割で送信する(S207、S20
8)。即ち、図5に示すように、制御信号は送信用制御
スロットTCH1で、音声データ信号は送信用情報スロ
ットTH1で送信する。
【0056】その後、送受信器34の図示しない送受切
替スイッチを受信側に切り替えて受信状態とし(S20
9)、親機10と第2子機44との通信が終わるまで待
機し、その後、再びS202以下の処理を行う。次に、
第2子機44の処理について同じく図4(c)のフロー
チャート及び図5のタイムチャートに基づいて説明す
る。第2子機44は、送受信器48の図示しない送受切
替スイッチを受信側に切り替えて受信状態とし(S30
1)、親機10と第1子機32との通信が終わるまで待
機し、その後、親機10から制御信号及びファックスデ
ータ信号をこの順序で時分割で受信する(S304、S
305)。即ち、図5に示すように、制御信号は受信用
制御スロットRCP2、ファックスデータ信号は受信用
情報スロットRP2で受信する。
【0057】続いて、送受信器48の図示しない送受切
替スイッチを送信側に切り替えて送信状態とし(S30
6)、親機10と第1子機32との通信が終わるまで待
機し、その後、親機へ制御信号及び確認信号をこの順序
で時分割で送信する(S309、S310)。即ち、図
5に示すように、制御信号は送信用制御スロットTCP
2で、確認信号は送信用情報スロットTP2で送信す
る。その後、再びS301以下の処理を行う。
【0058】以上のように本実施例の無線通信システム
では、第1及び第2子機32、44は親機10を介して
ISDN回線2のB1チャネル、B2チャネルと接続さ
れている。ここで、各子機32、44と親機10とは時
分割方式でしかも直接拡散方式を採用して双方向通信を
行うため、混信を少なくでき、多くの電波が混在する中
で希望波だけ高いS/Nで受信できるという効果が得ら
れる。
【0059】また、直接拡散方式を用いているため、数
100kbps以上の高速データ伝送においても、妨害
の影響を受けにくく、信頼性の高いデータ伝送を行うこ
とができ、この点でISDNに適している。尚、以上は
ISDN回線2のB1チャネル、B2チャネルが同時に
使用される場合について述べたが、例えばB2チャネル
が使用されていない場合には、親機10の送信スロット
TCB2、TB2、受信スロットRCB2、RB2、並
びに第1子機32の空きスロットを用いて、親機10と
第1子機32間で制御信号及び音声データ信号のやり取
りを行ってもよい。
【0060】また、制御スロットの位置は情報スロット
の前である必要はなく、後であってもよいし、途中でも
よいし、複数に分割して各データに多重化してもよい。
更に、図5のタイムチャートにおいて、親機10の受信
用情報スロットRB2を送信用情報スロットTB2とし
て第2子機44へファックスデータ信号を送信するよう
にし、第2子機44の送信用情報スロットTP2を受信
用情報スロットRP2として親機10からのファックス
データ信号を受信するようにしてもよい。つまり、ファ
ックスの着信側である第2子機44に対して、親機10
が2つの情報スロットを共に送信用として通信を行って
もよい。この際、2つめの情報スロットは再送要求が生
じたときのみ使用してもよい。また、誤り訂正符号の付
与によりデータ量が増加した分を2スロットに分割して
もよい。尚、この場合、第2子機44は確認信号を送信
用制御スロットTCP2で送信する。
【0061】更にまた、各子機はいずれも電話機であっ
てもよいし、いずれもファクシミリ機であってもよい。 [第2実施例]第2実施例の無線通信システムは、第1
実施例と同様の構成である。ただし、第1実施例では、
図3の各情報スロットSLinf は各々64kbpsの速
度で信号を伝送したが、本実施例では各々32kbps
の速度で信号を伝送する。この場合、親機−子機間の伝
送速度は、全体では128kbps以上、160kbp
s以下とすればよい。
【0062】本実施例の親機10は、図6に示すよう
に、チャネル制御器16と時分割制御器20との間に圧
縮伸張器17が配設されている。この圧縮伸張器17
は、チャネル制御器16で取り出された音声信号を1/
2に圧縮して時分割制御器20へ出力し、時分割制御器
20から入力された音声信号を2倍に伸張してチャネル
制御器16へ出力するものである。また、本実施例の第
1子機32は、送受信器34とA/D相互変換器36と
の間に圧縮伸張器35が配設されている。この圧縮伸張
器35は、A/D相互変換器36から入力された音声信
号を1/2に圧縮して送受信器34に出力し、送受信器
34で取り出された音声信号を2倍に伸張してA/D相
互変換器36に出力するものである。その他の構成は第
1実施例と同様である。
【0063】本実施例の無線通信システムの通信手順に
つき、図7のタイムチャートに基づいて説明する。ここ
では、第1実施例と同様、ISDN回線2のB1チャネ
ルと第1子機32とが音声のやり取りを行い、ISDN
回線2のB2チャネルと第2子機44とがファックスの
やり取り(第2子機44がファックスの着信側とする)
を行うものとする。
【0064】このタイムチャートによれば、親機10は
送信用制御スロットTCB1及び送信用情報スロットT
B1で制御信号及び音声データ信号を第1子機32へ送
信し、第1子機32はこれを受信用制御スロットRCH
1及び受信用情報スロットRH1で受信する。
【0065】次に、親機10は送信用制御スロットTC
B2及び送信用情報スロットTB2で制御信号及びファ
クシミリデータ信号を第2子機44へ送信し、第2子機
44はこれを受信用制御スロットRCP2及び受信用情
報スロットRP2で受信する。
【0066】次に、第1子機32は送信用制御スロット
TCH1及び送信用情報スロットTH1で制御信号及び
音声データ信号を親機10へ送信し、親機10はこれを
受信用制御スロットRCB1及び受信用情報スロットR
B1で受信する。次に、第2子機44は送信用制御スロ
ットTCP2で制御信号を親機10へ送信し、親機10
はこれを受信用制御スロットRCB2で受信する。次い
で、親機10は送信用情報スロットTB2でファクシミ
リデータ信号を第2子機44へ送信し、第2子機44は
これを受信用情報スロットRP2で受信する。
【0067】以上の第2実施例の無線通信システムによ
れば、第1実施例の効果に加えて、第1実施例に比して
1つの情報スロットの伝送速度が1/2のため、システ
ムを低コストで提供できるという効果が得られる。ま
た、親機−第1子機間で音声のやり取りを行う場合、圧
縮伸張器17、35で圧縮・伸張することにより、親機
10と第1子機32との間における単位時間当たりのデ
ータの伝送量は、ISDN回線2のB1チャネルのそれ
と一致させ、しかも、情報スロットを交互に送信用、受
信用として用いるため、音声データ信号をスムーズに送
受できる。
【0068】更に、親機−第2子機間でファックスのや
り取りを行う場合、送り側(親機10側)の情報スロッ
トを2つとも送信用とし、受け側(第2子機44側)の
情報スロットを2つとも受信用とし、両情報スロットは
ISDN回線2のB2チャネルが単位時間当たりに伝送
するデータ量に一致する量を伝送するため、ファックス
データ信号を滞らせることなくスムーズに送受できると
いう効果が得られる。
【0069】尚、本実施例では、データ伝送速度を1/
2にした分、拡散符号の長さを2倍にしてもよい。これ
により拡散率が2倍になり、多重化の増大、誤り率の低
下等の効果が得られる。また、第2子機44がISDN
回線2のB2チャネルにファックスを送信する場合に
は、図8に示すように、親機10に対して、第2子機4
4が2つの情報スロットを共に送信用として通信を行っ
てもよい。
【0070】[第3実施例]第3実施例では、第1実施
例の無線通信システムにおいて、図9に示すように、第
2子機44の代わりに第2子機56を用いて構成した以
外は、第1実施例と同様である。
【0071】本実施例の第2子機56は、PC(パーソ
ナルコンピュータ)60に接続されたワイヤレスアダプ
タであり、アンテナ57、送受信器58、送受制御器5
9を備えている。PC60から伝送されたPCデータ信
号は、第2子機56の送受制御器59で一旦バッファに
蓄えられ、必要な誤り訂正符号等が付与された後、適当
なパケットに分割され、さらに、送受信器58により拡
散されて、アンテナ57から送信される。一方、アンテ
ナ57で受信された信号は、送受信器58で逆拡散され
た後PCデータ信号のみが取り出され、さらに、送受制
御器59で一旦バッファに蓄えられ、誤り訂正等の処理
を行った後、PC60に伝送される。
【0072】尚、第2子機56とPC60との間は専用
コネクタやケーブル等により接続してもよいが、IrD
A等の非接触のデータ伝送手段により接続してもよい。
本実施例の無線通信システムの通信手順については、第
1実施例の第2子機44の代わりに第2子機56を用
い、ファクシミリデータ信号の代わりにPCデータ信号
を用いる以外は、第1実施例と同様であるため、その説
明を省略する。また、本実施例では、第1実施例と同様
の効果が得られる。
【0073】[第4実施例]本実施例の無線通信システ
ムでは、図10に示すように、親機10、第1子機3
2、第2子機132、第3子機232、第4子機332
から構成されている。ここで、第2〜第4子機132、
232、332は、第1子機32と同様の構成であるた
め、その説明を省略する。
【0074】本実施例の無線通信システムの通信手順に
ついて図11のタイムチャートに基づいて説明する。こ
こでは、ISDN回線2のB1チャネルと第1子機3
2、ISDN回線2のB2チャネルと第2子機132
が、親機10を介して音声のやり取りを行い、また、第
3子機232と第4子機332が子機同士で音声のやり
取りを行うものとする。
【0075】親機10は、送信用制御スロットTCB1
及び送信用情報スロットTB1で第1子機32に制御信
号及び音声データ信号を送信し、第1子機32は、これ
らの信号を受信用制御スロットRCH1及び受信用情報
スロットRH1で受信する。この間、第2〜第4子機1
32、232、332は待機している。
【0076】次に、親機10は、送信用制御スロットT
CB2及び送信用情報スロットTB2で第2子機132
に制御信号及び音声データ信号を送信し、第2子機13
2は、これらの信号を受信用制御スロットRCP2及び
受信用情報スロットRP2で受信する。この間、第1、
第3及び第4子機32、232、332は待機してい
る。次に、第1子機32は、送信用制御スロットTCH
1及び送信用情報スロットTH1で親機10に制御信号
及び音声データ信号を送信し、親機10は、これらの信
号を受信用制御スロットRCB1及び受信用情報スロッ
トRB1で受信する。この間、第2子機132は待機し
ているが、第3子機232は、送信用制御スロットTC
K1及び送信用情報スロットTK1で第4子機332に
制御信号及び音声データ信号を送信し、第4子機332
は、これらの信号を受信用制御スロットRCL1及び受
信用情報スロットRL1で受信する。
【0077】次に、第2子機132は、送信用制御スロ
ットTCP2及び送信用情報スロットTP2で親機10
に制御信号及び音声データ信号を送信し、親機10は、
これらの信号を受信用制御スロットRCB2及び受信用
情報スロットRB2で受信する。この間、第1子機32
は待機しているが、第4子機332は、送信用制御スロ
ットTCL1及び送信用情報スロットTL1で第3子機
232に制御信号及び音声データ信号を送信し、第3子
機232は、これらの信号を受信用制御スロットRCK
1及び受信用情報スロットRK1で受信する。
【0078】本実施例では、第3子機232と第4子機
332との無線通信に用いる拡散符号は、親機10と第
1子機32又は第2子機132との無線通信に用いる拡
散符号と異なる。このため、同じ周波数帯を同時に用い
ても、相互に干渉せずに通信を行うことができる。
【0079】また、親機10は各子機32、132、2
32、332と比較して大きな出力で送信を行い、一
方、各子機32、132、232、332は必要最小限
となるように送信出力制御を行っている。このため、第
3子機232と第4子機332は、受信時に親機10か
らの過大な出力による妨害が生じないよう、親機10が
送信しているスロットにおいては送受信を行わない。こ
の結果、遠近問題が生じず、安定性、信頼性の高い通信
が可能となるという効果が得られる。
【0080】ここで、送信出力制御とは、例えば、受信
側の通信機において、送信側の通信機の送信信号を受信
し、該送信信号の強度と所定値(例えば、通信のために
最小限必要な強度値)とを比較し、送信信号の強度が所
定値を越える場合には、送信側に対して送信信号の出力
強度を下げるように出力制御信号を制御スロットで送
り、送信信号の強度が所定値を越えない場合には、その
ような出力制御信号を送らない(又は、そのときの出力
強度を維持するような出力制御信号を送る)という制御
をいう。
【0081】以上説明した第4実施例の変形例(その
1)として、親機10も送信出力制御を行うように構成
してもよい。即ち、親機10と双方向通信を行う第1子
機32又は第2子機132は、親機10の送信信号の強
度と所定値(例えば、子機−子機間の通信時の送信信号
の強度)とを比較し、親機10の送信信号の強度が所定
値を越える場合には、親機10に対して送信信号の出力
強度を下げるように出力制御信号を送信用制御スロット
で送り、所定値を越えない場合には出力制御信号を送ら
ない。
【0082】この場合、親機10の送信信号の強度は、
子機−子機間の通信時の送信信号の強度と略同等になる
ため、図12に示すように、親機10が第1子機32又
は第2子機132に送信している間に第3子機232と
第4子機332が送受信を行っても特に妨害を受けるこ
とがない。
【0083】上記第4実施例の変形例(その2)とし
て、無線通信システムが、親機10、第1子機32、第
2子機56(図9参照)、第3子機156(第2子機5
6と同様の構成、ただしPCではなくプリンタに接続さ
れているもの)から構成され、このときの親機10が変
形例(その1)と同様、送信出力制御を行うものであっ
てもよい。
【0084】この無線通信システムの通信手順について
図13のタイムチャートに基づいて説明する。親機10
は送信用制御スロットTCB1、送信用情報スロットT
B1で制御信号及び音声データ信号を第1子機32へ送
信し、第1子機32はこれらを受信用制御スロットRC
H1、受信用情報スロットRH1で受信する。この間、
第2子機56は送信用制御スロットTCP1、送信用情
報スロットTP1で制御信号及びPCデータ信号を第3
子機156へ送信し、第3子機156はこれらを受信用
制御スロットRCL1、受信用情報スロットRL1で受
信する。
【0085】次に、第1子機32は送信用制御スロット
TCH1、送信用情報スロットTH1で制御信号及び音
声データ信号を親機10へ送信し、親機10はこれらを
受信用制御スロットRCB1、受信用情報スロットRB
1で受信する。この間、第3子機156は送信用制御ス
ロットTCL1、送信用情報スロットTL1で制御信号
及び確認信号を第2子機56へ送信し、第2子機56は
これらを受信用制御スロットRCP1、受信用情報スロ
ットRP1で受信する。
【0086】次に、親機10は送信用制御スロットTC
B2、送信用情報スロットTB2で制御信号及びPCデ
ータ信号を第2子機56へ送信し、第2子機56はこれ
らを受信用制御スロットRCP1、受信用情報スロット
RP1で受信する。次に、第2子機56は送信用制御ス
ロットTCP2、送信用情報スロットTP2で制御信号
及びPCデータ信号を親機10へ送信し、親機10はこ
れらを受信用制御スロットRCB2、受信用情報スロッ
トRB2で受信する。
【0087】この場合も、上記変形例(その1)と同
様、親機10の送信信号の強度は、送信出力制御により
子機−子機間の通信時の送信信号の強度と略同等になる
ため、親機10が第1子機32に送信している間に第2
子機56と第3子機156が送受信を行っても特に妨害
を受けることがない。また、第2子機56は、PCによ
るパソコン通信と同時にプリンタへの出力が可能とな
り、かつ、これによりデータ伝送速度の低下が生じるこ
ともない。
【0088】[第5実施例]第5実施例の無線通信シス
テムは、図14に示すように、親機10に対して、電話
専用機である第1子機32、ファクシミリ専用機である
第2子機44に加えて、第3子機32’(第1子機32
と同じもの)、第4子機44’(第2子機44と同じも
の)を備えている。
【0089】この第5実施例の無線通信システムの通信
手順について図15のフローチャートに基づいて説明す
る。図15は、ISDN回線2から送信信号を受信した
ときの親機10の処理である。まず、親機10は、IS
DN回線2のDチャネルからサブアドレスを受信したか
否かを判断する(S401)。本実施例の無線通信シス
テムでは、各子機にはサブアドレスと呼ばれる子番号が
設定されている。ここでは、親機10の電話番号が01
23456789で、第1子機32がサブアドレス=
1、第2子機44がサブアドレス=2、……に設定され
ている。発呼側は、サブアドレスを指定する場合には0
123456789*n(n=1、2、3、4)とダイ
ヤルする。例えば、発呼側が電話での通話を希望する場
合にはn=1又は3、ファックス送信を希望する場合に
はn=2又は4としてダイヤルする。親機10は末尾に
「*n」が付されているか否かによってサブアドレスを
受信したか否かを判断する。
【0090】S401で、サブアドレスを受信したなら
ば(S401でYES)、サブアドレスに対応する子機
を呼び出し(S402)、呼び出した子機が所定時間内
に応答したか否かを判断し(S403)、応答したなら
ば(S403でYES)、その応答した子機と双方向通
信を行い(S437)、双方向通信終了後、本処理を終
える。S403で、呼び出した子機が所定時間内に応答
しなければ(S403でNO)、その子機と同じ機能を
有する別の子機を呼び出す(S404)。例えば、サブ
アドレスに対応する子機が第1子機32の場合には同じ
機能を有する別の子機として第3子機32’が呼び出さ
れ、サブアドレスに対応する子機が第2子機44の場合
には同じ機能を有する別の子機として第4子機44’が
呼び出される。
【0091】そして、呼び出した子機が所定時間内に応
答したか否かを判断し(S405)、応答したならば
(S405でYES)、前述のS437へ進み、応答し
なければ(S405でNO)、親機10と無線通信可能
な子機を一斉に呼び出し(S435)、いずれかの子機
が応答したか否かを判断し(S436)、応答したなら
ば(S436でYES)、前述のS437へ進み、応答
しなければ(S4436でNO)、S435に戻り、一
斉呼び出しを続ける。
【0092】一方、S401で、サブアドレスを受信し
ていなければ(S401でNO)、ISDN回線2から
データ種別コードを受信したか否かを判断し(S43
0)、データ種別コードを受信したならば(S430で
YES)、そのデータ種別コードが音声かファックスか
を判断する(S431)。
【0093】S431でデータ種別コードが音声なら
ば、電話機能を有する子機、ここでは第1子機32及び
第3子機32’を呼び出す(S432)。そして、いず
れかの子機から所定時間内に応答があったか否かを判断
し(S434)、応答があったならば(S434でYE
S)、その応答した子機と双方向通信を行い(S43
7)、応答がなければ(S434でNO)、前述のS4
35以下の処理を行う。
【0094】また、S431でデータ種別コードがファ
ックスならば、ファックス機能を有する子機、ここでは
第2子機44及び第4子機44’を呼び出す(S43
3)。そして、前述のS434以下の処理を行う。尚、
親機10と各子機との双方向通信は、第1実施例で説明
した通り、時分割方式且つ直接拡散方式で行われる。
【0095】かかる第5実施例の無線通信システムによ
れば、第1実施例の効果に加えて、発呼側がサブアドレ
スによって着信すべき子機を指定してきた場合には、親
機10はその指定に従って着信すべき子機を選択して呼
び出すため、発呼側と着信すべき子機とがスムーズに接
続されるという効果が得られる。
【0096】また、発呼側の希望する子機が応答しない
場合には、親機10はその子機と同じ機能を有する子機
を選択して呼び出すため、発呼側が送信しようとする情
報を確実に子機に受信させることができるという効果が
得られる。更に、発呼側がサブアドレスによって着信す
べき子機を指定しない場合には、データ種別コードを判
断し、音声コードであれば電話機である子機を、ファッ
クスコードであればファクシミリ機である子機を選択し
て呼び出すため、上記と同様、発呼側が送信しようとす
る情報を確実に子機に受信させることができるという効
果が得られる。
【0097】[第6実施例]第6実施例の無線通信シス
テムは、第5実施例と同様の構成からなる。この第6実
施例の無線通信システムの通信手順について図16のフ
ローチャートに基づいて説明する。図16は、ISDN
回線2から送信信号を受信したときの親機10の処理で
ある。尚、第5実施例と同様の処理については、同じス
テップ番号で表示した。
【0098】まず、親機10は、ISDN回線2のDチ
ャネルからHLCを受信したか否かを判断する(S41
1)。HLCは、着信する子機の種類を指定することの
できるメッセージであり、発呼側はこのHLCを設定す
ることにより、着信する子機を絞ることができる。
【0099】S411で、HLCを受信したならば(S
411でYES)、HLCに対応する子機を呼び出し
(S412)、呼び出した子機が所定時間内に応答した
か否かを判断し(S413)、応答したならば(S41
3でYES)、その応答した子機と双方向通信を行い
(S437)、双方向通信終了後、本処理を終える。S
413で、呼び出した子機が所定時間内に応答しなけれ
ば(S413でNO)、その子機と同じ機能を有する別
の子機を呼び出す(S414)。例えば、HLCに対応
する子機が第1子機32の場合には同じ機能を有する別
の子機として第3子機32’が呼び出され、HLCに対
応する子機が第2子機44の場合には同じ機能を有する
別の子機として第4子機44’が呼び出される。
【0100】そして、呼び出した子機が所定時間内に応
答したか否かを判断し(S415)、応答したならば
(S415でYES)、前述のS437へ進み、応答し
なければ(S415でNO)、親機10と無線通信可能
なすべての子機を一斉に呼び出し(S435)、いずれ
かの子機が応答したか否かを判断し(S436)、応答
したならば(S436でYES)、前述のS437へ進
み、応答しなければ(S4436でNO)、S435に
戻り、一斉呼び出しを続ける。
【0101】一方、S411で、HLCを受信していな
ければ(S411でNO)、S430〜S437の処理
を行う。これらの処理については第5実施例で既述した
ため、その説明を省略する。尚、親機10と各子機との
双方向通信は、第1実施例で説明した通り、時分割方式
且つ直接拡散方式で行われる。
【0102】かかる第6実施例の無線通信システムによ
れば、第1実施例の効果に加えて、発呼側がHLCによ
って着信すべき子機を指定してきた場合には、親機10
はその指定に従って着信すべき子機を選択して呼び出す
ため、発呼側と着信すべき子機とがスムーズに接続され
るという効果が得られる。
【0103】また、発呼側の希望する子機が応答しない
場合には、親機10はその子機と同じ機能を有する子機
を選択して呼び出すため、発呼側が送信しようとする情
報を確実に子機に受信させることができるという効果が
得られる。更に、発呼側がHLCによって着信すべき子
機を指定しない場合には、データ種別コードを判断し、
音声コードであれば電話機である子機を、ファックスコ
ードであればファクシミリ機である子機を選択して呼び
出すため、上記と同様、発呼側が送信しようとする情報
を確実に子機に受信させることができるという効果が得
られる。
【0104】[第7実施例]第7実施例の無線通信シス
テムは、第5実施例と同様の構成からなる。この第7実
施例の無線通信システムの通信手順について図17のフ
ローチャートに基づいて説明する。図17は、ISDN
回線2から送信信号を受信したときの親機10の処理で
ある。尚、第5実施例と同様の処理については、同じス
テップ番号で表示した。
【0105】まず、親機10は、ISDN回線2からダ
イヤルイン番号を受信したか否かを判断する(S42
1)。本実施例の無線通信システムでは、各子機にはダ
イヤルイン番号が設定されている。発呼側がアナログ通
信機の場合、この発呼側は着信させたい子機のダイヤル
イン番号をアナログ網を介してISDN回線2に送信す
ることができる。ここでは、代表番号が012345
で、第1子機32がダイヤルイン番号=012345−
6781、第2子機44がダイヤルイン番号=0123
45−6782、……に設定されている。発呼側は、ダ
イヤルイン番号を指定する場合には012345−67
8n(n=1、2、3、4)とダイヤルする。例えば、
発呼側が電話での通話を希望する場合にはn=1又は
3、ファックス送信を希望する場合にはn=2又は4と
してダイヤルする。
【0106】S421で、ダイヤルイン番号を受信した
ならば(S421でYES)、ダイヤルイン番号に対応
する子機を呼び出し(S422)、呼び出した子機が所
定時間内に応答したか否かを判断し(S423)、応答
したならば(S423でYES)、その応答した子機と
双方向通信を行い(S437)、双方向通信終了後、本
処理を終える。S423で、呼び出した子機が所定時間
内に応答しなければ(S423でNO)、その子機と同
じ機能を有する別の子機を呼び出す(S424)。例え
ば、ダイヤルイン番号に対応する子機が第1子機32の
場合には同じ機能を有する別の子機として第3子機3
2’が呼び出され、ダイヤルイン番号に対応する子機が
第2子機44の場合には同じ機能を有する別の子機とし
て第4子機44’が呼び出される。
【0107】そして、呼び出した子機が所定時間内に応
答したか否かを判断し(S425)、応答したならば
(S425でYES)、前述のS437へ進み、応答し
なければ(S425でNO)、親機10と無線通信可能
なすべての子機を一斉に呼び出し(S435)、いずれ
かの子機が応答したか否かを判断し(S436)、応答
したならば(S436でYES)、前述のS437へ進
み、応答しなければ(S4436でNO)、S435に
戻り、一斉呼び出しを続ける。
【0108】一方、S421で、ダイヤルイン番号を受
信していなければ(S421でNO)、S430〜S4
37の処理を行う。これらの処理については第5実施例
で既述したため、その説明を省略する。尚、親機10と
各子機との双方向通信は、第1実施例で説明した通り、
時分割方式且つ直接拡散方式で行われる。
【0109】かかる第7実施例の無線通信システムによ
れば、第1実施例の効果に加えて、発呼側がダイヤルイ
ン番号によって着信すべき子機を指定してきた場合に
は、親機10はその指定に従って着信すべき子機を選択
して呼び出すため、発呼側と着信すべき子機とがスムー
ズに接続されるという効果が得られる。
【0110】また、発呼側の希望する子機が応答しない
場合には、親機10はその子機と同じ機能を有する子機
を選択して呼び出すため、発呼側が送信しようとする情
報を確実に子機に受信させることができるという効果が
得られる。更に、発呼側がダイヤルイン番号によって着
信すべき子機を指定しない場合には、データ種別コード
を判断し、音声コードであれば電話機である子機を、フ
ァックスコードであればファクシミリ機である子機を選
択して呼び出すため、上記と同様、発呼側が送信しよう
とする情報を確実に子機に受信させることができるとい
う効果が得られる。
【0111】尚、上記第5〜第7実施例のフローチャー
トは、サブアドレス、HLC又はダイヤルイン信号のい
ずれか1つを受信したときの親機10の処理を説明した
が、例えば、親機10はこれらのいずれか2つ以上につ
いて受信したか否かを判断してもよい。具体的には、例
えば、親機10は、まず、ISDN回線2からダイヤル
イン番号を受信したか否かを判断し(図17のS421
参照)、受信したならば図17のS422〜S425、
S435〜S437の処理を行い、受信しなければ、続
いてサブアドレスを受信したか否かを判断し(図15の
S401参照)、受信したならば図15のS402〜S
405、S435〜S437の処理を行い、受信しなけ
れば、続いてHLCを受信したか否かを判断し(図16
のS411参照)、受信したならば図16のS412〜
S415、S435〜S437の処理を行い、受信しな
ければ、S430〜S437の処理を行うようにしても
よい。
【0112】この場合、サブアドレス、HLC、ダイヤ
ルイン番号と子機との対応は、親機10のRAM等の記
憶手段に記憶されており、この対応づけは親機10の操
作パネル(図示せず)を操作することにより、後から変
更できるように構成されていてもよい。これにより、I
SDN管理者に依存することなく、対応づけを自由に変
更できるため、使用者の都合に応じて自由な運用が可能
になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の無線通信システムの概略構成を
表すブロック図である。
【図2】 第1実施例の親機の送受信器の概略構成を表
すブロック図である。
【図3】 第1実施例の親機の通信単位としてのフレー
ムを表す説明図である。
【図4】 親機と各子機との双方向通信のフローチャー
トであり、(a)は親機の処理、(b)は第1子機、
(c)は第2子機の処理を表す。
【図5】 親機と各子機との双方向通信のタイムチャー
トである。
【図6】 第2実施例の無線通信システムの概略構成図
である。
【図7】 第2実施例のタイムチャートである。
【図8】 第2実施例の変形例のタイムチャートであ
る。
【図9】 第3実施例の無線通信システムの概略構成図
である。
【図10】 第4実施例の無線通信システムの概略構成
図である。
【図11】 第4実施例のタイムチャートである。
【図12】 第4実施例の変形例(その1)のタイムチ
ャートである。
【図13】 第4実施例の変形例(その2)のタイムチ
ャートである。
【図14】 第5実施例の無線通信システムの概略構成
図である。
【図15】 第5実施例の親機の処理を表すフローチャ
ートである。
【図16】 第6実施例の親機の処理を表すフローチャ
ートである。
【図17】 第7実施例の親機の処理を表すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2・・・ISDN回線、10・・・親機、16・・・チ
ャネル制御器、17・・・圧縮伸張器、18・・・デー
タ変換器、20・・・時分割制御器、22・・・送受信
器、24・・・アンテナ、32・・・第1子機、33・
・・アンテナ、34・・・送受信器、35・・・圧縮伸
張器、36・・・A/D相互変換器、38・・・スピー
カ、39・・・マイク、44・・・第2子機、46・・
・アンテナ、48・・・送受信器、50・・・データ変
換器、52・・・プリンタ部、54・・・スキャナ部、
56・・・第2子機、57・・・アンテナ、58・・・
送受信器、59・・・送受制御器、65・・・拡散器、
66・・・拡散符号発生器、67・・・変調器、68・
・・周波数変換器、69・・・PLL回路、70・・・
増幅器、71・・・送受切替スイッチ、72・・・増幅
器、73・・・周波数変換器、74・・・復調器、75
・・・逆拡散器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報チャネルを有するISDN回
    線に接続された親機と、 該親機との無線通信が可能な2以上の子機とを備え、 前記親機は、前記子機の各々につき時分割方式で且つ直
    接拡散方式で双方向通信を行うと共に前記ISDN回線
    の各情報チャネルと双方向通信を行うことにより、各子
    機と前記ISDN回線の各情報チャネルとを接続可能と
    したことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 前記2以上の子機は、互いに時分割方式
    且つ直接拡散方式で双方向通信が可能であり、子機−子
    機間の直接拡散は、親機−子機間の直接拡散に用いる拡
    散符号とは異なる拡散符号により行うことを特徴とする
    請求項1記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 前記親機が送信している間は前記子機は
    送信しないことを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 前記親機は、前記ISDN回線から送ら
    れる各子機毎に設定されたサブアドレスに基づいて、通
    信すべき子機を選択することを特徴とする請求項1〜請
    求項3のいずれかに記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 前記親機は、前記ISDN回線から送ら
    れるHLC(HighLayer Compatibi
    lity)に基づいて、通信すべき子機を選択すること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の無
    線通信システム。
  6. 【請求項6】 前記親機は、前記ISDN回線から送ら
    れる各子機毎に設定されたダイヤルイン番号に基づい
    て、通信すべき子機を選択することを特徴とする請求項
    1〜請求項5のいずれかに記載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】 前記親機は、通信すべき子機が応答しな
    い場合、通信すべき子機と同じ機能を備えた他の子機を
    選択することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれ
    かに記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】 親機と各子機とは、2以上の情報スロッ
    トからなるフレームを一単位として時分割方式で且つ直
    接拡散方式で双方向通信を行い、 通信情報が非音声情報の場合には、非音声情報の送り側
    は前記ISDN回線のチャネルが単位時間当りに伝送す
    るデータ量を2以上の情報スロットを用いて送信し、非
    音声情報の受け側は同じく2以上の情報スロットを用い
    てこれを受信することを特徴とする請求項1〜請求項7
    のいずれかに記載の無線通信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512734A (ja) * 2003-11-10 2007-05-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ P2p型通信システムにおけるp2p妨害を軽減する方法及び装置

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JP2007512734A (ja) * 2003-11-10 2007-05-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ P2p型通信システムにおけるp2p妨害を軽減する方法及び装置

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