JPH10325436A - サスペンションシリンダ - Google Patents
サスペンションシリンダInfo
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- JPH10325436A JPH10325436A JP15285097A JP15285097A JPH10325436A JP H10325436 A JPH10325436 A JP H10325436A JP 15285097 A JP15285097 A JP 15285097A JP 15285097 A JP15285097 A JP 15285097A JP H10325436 A JPH10325436 A JP H10325436A
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- Japan
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- hole
- suspension cylinder
- space
- vertical hole
- piston
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィルターを用いずに連通孔からダストリン
グ後側空間に異物が入らないようにする。 【解決手段】 車体側25と走行装置側26との間に取り付
けられるサスペンションシリンダ1 において、ピストン
4 が、外周にシール12及びシールよりも車体側に位置す
るダストリング14を有し、ピストンの上端に一端が開口
し他端がダストリングとシールとの間の空間17に開口し
た連通孔18を有し、連通孔が、空間側開口よりも下方に
位置する下方部位21を有する。下方部位が、サスペンシ
ョンシリンダの揺動の範囲で空間側開口よりも下方に位
置する。連通孔は、縦穴19と、縦穴に交わり空間に開口
する横穴20とにより形成される。下方部位は、縦穴に連
続して下方に延びる下部穴により形成する。縦穴と下部
穴とを同軸同径に形成する。別の構成で下方部位は、空
間側開口にプラグを固定して横穴の底壁よりも上方に貫
通部を設けて形成する。
グ後側空間に異物が入らないようにする。 【解決手段】 車体側25と走行装置側26との間に取り付
けられるサスペンションシリンダ1 において、ピストン
4 が、外周にシール12及びシールよりも車体側に位置す
るダストリング14を有し、ピストンの上端に一端が開口
し他端がダストリングとシールとの間の空間17に開口し
た連通孔18を有し、連通孔が、空間側開口よりも下方に
位置する下方部位21を有する。下方部位が、サスペンシ
ョンシリンダの揺動の範囲で空間側開口よりも下方に位
置する。連通孔は、縦穴19と、縦穴に交わり空間に開口
する横穴20とにより形成される。下方部位は、縦穴に連
続して下方に延びる下部穴により形成する。縦穴と下部
穴とを同軸同径に形成する。別の構成で下方部位は、空
間側開口にプラグを固定して横穴の底壁よりも上方に貫
通部を設けて形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車体と
走行装置との間に用いられる油圧式のサスペンションシ
リンダに関する。
走行装置との間に用いられる油圧式のサスペンションシ
リンダに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のサスペンションシリンダは、シ
リンダチューブと、このシリンダチューブに挿入される
ピストンと、このピストンに連結されるロッドと、ピス
トンの外周に取り付けられ、シリンダチューブ内を2つ
の圧力室に区画するシールとを有する。サスペンション
シリンダにおいては、埃、塵等の異物がシリンダチュー
ブ内周とピストン外周との間に入り込むと、ピストンが
摺動した際に、シリンダチューブ内周を傷つける。シリ
ンダチューブ内周の傷はシールを傷つけてシール漏れの
原因となる。
リンダチューブと、このシリンダチューブに挿入される
ピストンと、このピストンに連結されるロッドと、ピス
トンの外周に取り付けられ、シリンダチューブ内を2つ
の圧力室に区画するシールとを有する。サスペンション
シリンダにおいては、埃、塵等の異物がシリンダチュー
ブ内周とピストン外周との間に入り込むと、ピストンが
摺動した際に、シリンダチューブ内周を傷つける。シリ
ンダチューブ内周の傷はシールを傷つけてシール漏れの
原因となる。
【0003】上述の異物に起因するシール漏れを防止す
るものとして、実開昭63−75603号公報に開示さ
れているように、異物混入防止機構を用いたものがあ
る。この異物混入防止機構は、シールリングを備えてい
るピストンの外周に取り付けられたダストリングと、こ
のダストリングとシールリングとの間の空間を圧力室に
接続する連通孔と、連通孔に取り付けられたフィルター
とを有する。
るものとして、実開昭63−75603号公報に開示さ
れているように、異物混入防止機構を用いたものがあ
る。この異物混入防止機構は、シールリングを備えてい
るピストンの外周に取り付けられたダストリングと、こ
のダストリングとシールリングとの間の空間を圧力室に
接続する連通孔と、連通孔に取り付けられたフィルター
とを有する。
【0004】前記ダストリングは、ピストンの外周端部
に取り付けられ、シリンダチューブ内周に圧接してお
り、シリンダチューブ内周とピストン外周との間に異物
が入り込むのを防止する。連通孔は、上記空間と圧力室
とを連通するから、ダストリングの両側面に作用する圧
力を同圧にしており、ダストリングの脱落を防止する。
フィルターは、連通孔を通じて前記空間に異物が入るこ
とを防止する。
に取り付けられ、シリンダチューブ内周に圧接してお
り、シリンダチューブ内周とピストン外周との間に異物
が入り込むのを防止する。連通孔は、上記空間と圧力室
とを連通するから、ダストリングの両側面に作用する圧
力を同圧にしており、ダストリングの脱落を防止する。
フィルターは、連通孔を通じて前記空間に異物が入るこ
とを防止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ターと、このフィルターを連通孔に取り付ける部材とが
必要である。また、フィルターを連通孔に取り付ける作
業工程が必要となるという問題があった。本発明は、フ
ィルターを用いずに、連通孔から前記空間に異物が入る
ことを軽減できるサスペンションシリンダの異物侵入防
止機構を提供することを目的とする。
ターと、このフィルターを連通孔に取り付ける部材とが
必要である。また、フィルターを連通孔に取り付ける作
業工程が必要となるという問題があった。本発明は、フ
ィルターを用いずに、連通孔から前記空間に異物が入る
ことを軽減できるサスペンションシリンダの異物侵入防
止機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手段は、
車体と走行装置との間に取り付けられるサスペンション
シリンダにおいて、ピストンが、外周に環状のシール及
びこのシールよりも前記車体側に位置するダストリング
を有し、ピストンの上端に一端が開口し他端がダストリ
ングとシールとの間の空間に開口した連通孔を有し、こ
の連通孔が、前記空間側開口よりも下方に位置する下方
部位を有することを特徴とする(請求項1)。
車体と走行装置との間に取り付けられるサスペンション
シリンダにおいて、ピストンが、外周に環状のシール及
びこのシールよりも前記車体側に位置するダストリング
を有し、ピストンの上端に一端が開口し他端がダストリ
ングとシールとの間の空間に開口した連通孔を有し、こ
の連通孔が、前記空間側開口よりも下方に位置する下方
部位を有することを特徴とする(請求項1)。
【0007】連通孔は、ピストンの上側室と、ダストリ
ングとシールとの間の空間とを連通しているから、ダス
トリングの両側の圧力が常に同じとなり、これによって
ダストリングがピストンの上側室へ脱出することを防止
する。作動油に混入した異物は、沈下するもの(例えば
切り粉)がシリンダ内周とピストン外周との間に入る可
能性のあるものであり、またシリンダチューブ内周を傷
つける可能性の高いものである。下方部位を設けたか
ら、ピストン上側室から連通孔に異物が入っても、下方
部位に異物が沈下して溜まり、シールとダストリングと
の間の空間へ異物が入ることを防止できる。また、フィ
ルターを省略でき、部品点数を減らすことができ、フィ
ルターの組付け作業も省略できる。また、フィルターを
設けないから、フィルターの目詰まりによる問題も生じ
ない。すなわち、ピストン上側室の圧力が低下したとき
前記目詰まりがあると、前記空間の圧力がピストン上側
室の圧力よりも高く保持されることがあり、これによっ
てダストリングが脱落する恐れがあるが、この恐れがな
くなる。
ングとシールとの間の空間とを連通しているから、ダス
トリングの両側の圧力が常に同じとなり、これによって
ダストリングがピストンの上側室へ脱出することを防止
する。作動油に混入した異物は、沈下するもの(例えば
切り粉)がシリンダ内周とピストン外周との間に入る可
能性のあるものであり、またシリンダチューブ内周を傷
つける可能性の高いものである。下方部位を設けたか
ら、ピストン上側室から連通孔に異物が入っても、下方
部位に異物が沈下して溜まり、シールとダストリングと
の間の空間へ異物が入ることを防止できる。また、フィ
ルターを省略でき、部品点数を減らすことができ、フィ
ルターの組付け作業も省略できる。また、フィルターを
設けないから、フィルターの目詰まりによる問題も生じ
ない。すなわち、ピストン上側室の圧力が低下したとき
前記目詰まりがあると、前記空間の圧力がピストン上側
室の圧力よりも高く保持されることがあり、これによっ
てダストリングが脱落する恐れがあるが、この恐れがな
くなる。
【0008】前記手段において、前記サスペンションシ
リンダが、所定範囲で揺動可能に取り付けられ、前記下
方部位が、前記揺動の範囲では常に前記空間側開口より
も下方に位置する構成とするのがよい(請求項2)。こ
の構成では、サスペンションシリンダを揺動しても下方
部位は、空間側開口よりも常に下方に位置するから、異
物は下方部位に沈下し、下方部位に沈下した異物は前記
空間へ入り込み難い。
リンダが、所定範囲で揺動可能に取り付けられ、前記下
方部位が、前記揺動の範囲では常に前記空間側開口より
も下方に位置する構成とするのがよい(請求項2)。こ
の構成では、サスペンションシリンダを揺動しても下方
部位は、空間側開口よりも常に下方に位置するから、異
物は下方部位に沈下し、下方部位に沈下した異物は前記
空間へ入り込み難い。
【0009】前記手段において、前記連通孔は、サスペ
ンションシリンダの軸方向に延びる縦穴と、この縦穴に
交わり前記空間に開口する横穴とにより形成される構成
とするのがよい(請求項3)。
ンションシリンダの軸方向に延びる縦穴と、この縦穴に
交わり前記空間に開口する横穴とにより形成される構成
とするのがよい(請求項3)。
【0010】前記手段において、前記下方部位は、前記
縦穴に連続して下方に延びる下部穴により形成される構
成とするのがよい(請求項4)。この構成では、油圧の
加除等により前記通路内に極めて僅かな量の流れが生じ
るが、その油の流れから下方部位を外して設けたことに
なるから、前記通路に入った異物は沈下して下方部位に
入り易く、一旦入ると出難い。
縦穴に連続して下方に延びる下部穴により形成される構
成とするのがよい(請求項4)。この構成では、油圧の
加除等により前記通路内に極めて僅かな量の流れが生じ
るが、その油の流れから下方部位を外して設けたことに
なるから、前記通路に入った異物は沈下して下方部位に
入り易く、一旦入ると出難い。
【0011】前記手段において、前記縦穴と前記下方部
位とが同軸同径に形成される構成とするのがよい(請求
項5)。この構成では、縦穴と下方部位とを連続して設
けたから、縦穴と下方部位との加工を同じ加工で行うこ
と、つまり機械加工で縦穴をより深く加工することで下
方部位を形成できる。
位とが同軸同径に形成される構成とするのがよい(請求
項5)。この構成では、縦穴と下方部位とを連続して設
けたから、縦穴と下方部位との加工を同じ加工で行うこ
と、つまり機械加工で縦穴をより深く加工することで下
方部位を形成できる。
【0012】前記手段において、連通孔はサスペンショ
ンシリンダの軸方向に延びる縦穴と、この縦穴に交わり
前記空間に開口する横穴とにより形成され、前記下方部
位は、前記空間側開口にプラグを固定し、このプラグに
貫通部を形成し、この貫通部の縦穴側開口を前記横穴の
底壁よりも上方に位置させることによって形成される構
成とするのがよい(請求項6)。この構成では、下方部
位が、少なくとも横穴の底壁から貫通部の縦穴側開口位
置までの深さに形成され、連通孔の横穴に入った異物は
この部分に溜まり、貫通部を通って空間側へ入り難い。
ンシリンダの軸方向に延びる縦穴と、この縦穴に交わり
前記空間に開口する横穴とにより形成され、前記下方部
位は、前記空間側開口にプラグを固定し、このプラグに
貫通部を形成し、この貫通部の縦穴側開口を前記横穴の
底壁よりも上方に位置させることによって形成される構
成とするのがよい(請求項6)。この構成では、下方部
位が、少なくとも横穴の底壁から貫通部の縦穴側開口位
置までの深さに形成され、連通孔の横穴に入った異物は
この部分に溜まり、貫通部を通って空間側へ入り難い。
【0013】前記手段において、サスペンションシリン
ダのシリンダチューブが車体に取り付けられ、ロッドが
走行装置に取り付けられる構成とするのがよい(請求項
7)。この構成では、シリンダチューブが上側で、ロッ
ドが下側に位置するから、ロッドの摺動面に異物が付着
し難く、シリンダチューブ内に異物が入ることを軽減で
きる。
ダのシリンダチューブが車体に取り付けられ、ロッドが
走行装置に取り付けられる構成とするのがよい(請求項
7)。この構成では、シリンダチューブが上側で、ロッ
ドが下側に位置するから、ロッドの摺動面に異物が付着
し難く、シリンダチューブ内に異物が入ることを軽減で
きる。
【0014】本発明の第2の手段は、車体と走行装置と
の間に取り付けられるサスペンションシリンダにおい
て、サスペンションシリンダが、車体と走行装置との間
に重力方向に対して傾いて取り付けられ、ピストンが、
外周に環状のシール及びこのシールよりも前記車体側に
位置するダストリングを有し、一端がピストンの上端に
開口し他端がダストリングとシールとの間の空間に開口
した連通孔を有し、この連通孔が、ピストンの軸方向に
形成された縦穴と、この縦穴と直交する横穴とにより形
成されると共に前記縦穴と横穴の直交する位置を前記空
間側開口よりも下方に位置する下方部位に形成したこと
を特徴とする(請求項8)。
の間に取り付けられるサスペンションシリンダにおい
て、サスペンションシリンダが、車体と走行装置との間
に重力方向に対して傾いて取り付けられ、ピストンが、
外周に環状のシール及びこのシールよりも前記車体側に
位置するダストリングを有し、一端がピストンの上端に
開口し他端がダストリングとシールとの間の空間に開口
した連通孔を有し、この連通孔が、ピストンの軸方向に
形成された縦穴と、この縦穴と直交する横穴とにより形
成されると共に前記縦穴と横穴の直交する位置を前記空
間側開口よりも下方に位置する下方部位に形成したこと
を特徴とする(請求項8)。
【0015】連通孔は、ピストンの上側室と、ダストリ
ングとシールとの間の空間とを連通しているから、ダス
トリングの両側の圧力が常に同じとなり、これによって
ダストリングがピストンの上側室へ脱出することを防止
する。下方部位の横穴は、縦穴と直交する位置から空間
側開口に向かって上向きに傾斜しているから、異物が横
穴を通って上昇しにくい。従って、作動油に混入した異
物がピストン上側室から連通孔に入っても、下方部位に
沈下して溜まり、シールとダストリングとの間の空間へ
異物が入ることを防止する。また、連通路に対するフィ
ルターを省略でき、部品点数を減らすことができ、フィ
ルターの組付け作業も省略できる。また、フィルターを
設けないから、フィルターの目詰まりによる問題も生じ
ない。
ングとシールとの間の空間とを連通しているから、ダス
トリングの両側の圧力が常に同じとなり、これによって
ダストリングがピストンの上側室へ脱出することを防止
する。下方部位の横穴は、縦穴と直交する位置から空間
側開口に向かって上向きに傾斜しているから、異物が横
穴を通って上昇しにくい。従って、作動油に混入した異
物がピストン上側室から連通孔に入っても、下方部位に
沈下して溜まり、シールとダストリングとの間の空間へ
異物が入ることを防止する。また、連通路に対するフィ
ルターを省略でき、部品点数を減らすことができ、フィ
ルターの組付け作業も省略できる。また、フィルターを
設けないから、フィルターの目詰まりによる問題も生じ
ない。
【0016】本発明の第3の手段は、車体と走行装置と
の間に取り付けられるサスペンションシリンダにおい
て、ピストンが、外周に環状のシール及びこのシールよ
りも前記車体側に位置するダストリングを有し、一端が
ピストンの上端に開口し他端がダストリングとシールと
の間の空間に開口した連通孔を有し、この連通孔が、ピ
ストンの軸方向に形成された縦穴と、この縦穴と交わる
横穴とにより形成され、前記縦穴と横穴との交わる位置
が前記空間側開口よりも下方に位置する下方部位として
形成されたことを特徴とする(請求項9)。
の間に取り付けられるサスペンションシリンダにおい
て、ピストンが、外周に環状のシール及びこのシールよ
りも前記車体側に位置するダストリングを有し、一端が
ピストンの上端に開口し他端がダストリングとシールと
の間の空間に開口した連通孔を有し、この連通孔が、ピ
ストンの軸方向に形成された縦穴と、この縦穴と交わる
横穴とにより形成され、前記縦穴と横穴との交わる位置
が前記空間側開口よりも下方に位置する下方部位として
形成されたことを特徴とする(請求項9)。
【0017】連通孔は、ピストンの上側室と、ダストリ
ングとシールとの間の空間とを連通しているから、ダス
トリングの両側の圧力が常に同じとなり、これによって
ダストリングがピストンの上側室へ脱出することを防止
する。下方部位の横穴は、縦穴と直交する位置から空間
側開口に向かって上向きに傾斜しているから、異物が横
穴を通って上昇しにくい。従って、作動油に混入した異
物がピストン上側室から連通孔に入っても、下方部位に
沈下して溜まり、シールとダストリングとの間の空間へ
異物が入ることを防止する。また、連通路に対するフィ
ルターを省略でき、部品点数を減らすことができ、フィ
ルターの組付け作業も省略できる。また、フィルターを
設けないから、フィルターの目詰まりによる問題も生じ
ない。
ングとシールとの間の空間とを連通しているから、ダス
トリングの両側の圧力が常に同じとなり、これによって
ダストリングがピストンの上側室へ脱出することを防止
する。下方部位の横穴は、縦穴と直交する位置から空間
側開口に向かって上向きに傾斜しているから、異物が横
穴を通って上昇しにくい。従って、作動油に混入した異
物がピストン上側室から連通孔に入っても、下方部位に
沈下して溜まり、シールとダストリングとの間の空間へ
異物が入ることを防止する。また、連通路に対するフィ
ルターを省略でき、部品点数を減らすことができ、フィ
ルターの組付け作業も省略できる。また、フィルターを
設けないから、フィルターの目詰まりによる問題も生じ
ない。
【0018】前記手段において、サスペンションシリン
ダが所定範囲で揺動可能に取り付けられ、サスペンショ
ンシリンダが揺動する所定範囲で、下方部位が常に前記
空間側開口よりも下方に位置する構成とするのがよい
(請求項10)。この構成では、サスペンションシリン
ダを揺動しても下方部位は、空間側開口よりも常に下方
に位置するから、異物は下方部位に沈下し、下方部位に
沈下した異物は前記空間へ入り込み難い。
ダが所定範囲で揺動可能に取り付けられ、サスペンショ
ンシリンダが揺動する所定範囲で、下方部位が常に前記
空間側開口よりも下方に位置する構成とするのがよい
(請求項10)。この構成では、サスペンションシリン
ダを揺動しても下方部位は、空間側開口よりも常に下方
に位置するから、異物は下方部位に沈下し、下方部位に
沈下した異物は前記空間へ入り込み難い。
【0019】前記手段において、前記下方部位は、前記
縦穴に連続して下方に延びる下部穴により形成される構
成とするのがよい(請求項11)。この構成では、油圧
の加除等により前記通路内に極めて僅かな量の油の流れ
が生じるが、その油の流れから下方部位を外して設けた
ことになるから、前記通路に入った異物は沈下して下方
部位に入り易く、一旦入ると出難い。
縦穴に連続して下方に延びる下部穴により形成される構
成とするのがよい(請求項11)。この構成では、油圧
の加除等により前記通路内に極めて僅かな量の油の流れ
が生じるが、その油の流れから下方部位を外して設けた
ことになるから、前記通路に入った異物は沈下して下方
部位に入り易く、一旦入ると出難い。
【0020】前記手段において、前記縦穴と前記下方部
位とが、同軸同径に形成された構成とするのがよい(請
求項12)。この構成では、縦穴と下方部位とが連続し
た同じ穴であるから、縦穴と下方部位との加工を同じ加
工で行うこと、つまり機械加工で縦穴をより深く加工す
ることで下方部位を形成できる。
位とが、同軸同径に形成された構成とするのがよい(請
求項12)。この構成では、縦穴と下方部位とが連続し
た同じ穴であるから、縦穴と下方部位との加工を同じ加
工で行うこと、つまり機械加工で縦穴をより深く加工す
ることで下方部位を形成できる。
【0021】前記手段において、サスペンションシリン
ダのシリンダチューブが車体に取り付けられ、ロッドが
走行装置に取り付けられる構成とするのがよい(請求項
13)。この構成では、シリンダチューブが上側で、ロ
ッドが下側に位置するから、ロッドの摺動面に異物が付
着し難く、シリンダチューブ内に異物が入ることを軽減
できる。
ダのシリンダチューブが車体に取り付けられ、ロッドが
走行装置に取り付けられる構成とするのがよい(請求項
13)。この構成では、シリンダチューブが上側で、ロ
ッドが下側に位置するから、ロッドの摺動面に異物が付
着し難く、シリンダチューブ内に異物が入ることを軽減
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図
1、図2を用いて説明する。このサスペンションシリン
ダ1は、自動車、例えば、ラフテレンクレーンの車体側
25と走行装置側26の間に設けられるもので、シリン
ダチューブ2、ヘッドカバー3、ピストン4、ピストン
ロッド5、ロッドカバー6等からなり、圧油の給排ポー
ト7、8を備えている。
1、図2を用いて説明する。このサスペンションシリン
ダ1は、自動車、例えば、ラフテレンクレーンの車体側
25と走行装置側26の間に設けられるもので、シリン
ダチューブ2、ヘッドカバー3、ピストン4、ピストン
ロッド5、ロッドカバー6等からなり、圧油の給排ポー
ト7、8を備えている。
【0023】シリンダチューブ2は、図において上端に
溶接されたヘッドカバー3を有し、内部にピストン4を
収容され、そのピストン4にピストンロッド5がねじ結
合され、下端にピストンロッド5が貫通したロッドカバ
ー6を取り付けてある。ピストン4の外周にはピストン
4の上側室10と下側室11とを油密に区画する環状の
シール12と、この他にウエアーリング13と、ダスト
リング14とが装着されている。上側室10に対する圧
油の給排通路15がヘッドカバー3に穿設され、給排ポ
ート7に接続し、下側室11に対する圧油の給排通路1
6がシリンダチューブ2に穿設され、給排ポート8に接
続している。なお、ピストンロッド5とロッドカバー6
との間にも油密保持のためのシールが設けられている
が、説明を省略する。
溶接されたヘッドカバー3を有し、内部にピストン4を
収容され、そのピストン4にピストンロッド5がねじ結
合され、下端にピストンロッド5が貫通したロッドカバ
ー6を取り付けてある。ピストン4の外周にはピストン
4の上側室10と下側室11とを油密に区画する環状の
シール12と、この他にウエアーリング13と、ダスト
リング14とが装着されている。上側室10に対する圧
油の給排通路15がヘッドカバー3に穿設され、給排ポ
ート7に接続し、下側室11に対する圧油の給排通路1
6がシリンダチューブ2に穿設され、給排ポート8に接
続している。なお、ピストンロッド5とロッドカバー6
との間にも油密保持のためのシールが設けられている
が、説明を省略する。
【0024】ピストン4には、図2に拡大して示すよう
に、上側室10からダストリング14とシール12との
間の空間17に達する連通孔18が設けられている。連
通孔18はピストン4の軸方向に沿った縦穴19と、こ
の縦穴19に直角な横穴20とからなり、縦穴19の上
端が上側室10に開口し、縦穴19の下端部付近に横穴
20の一端が接続し他端が前記空間17に開口してい
る。縦穴19の下端部は横穴20と交わる位置よりも少
し下方へ延長した下部穴を形成してあって、この下部穴
を下方部位21として設けてある。この連通孔18は1
個が設けられ、その位置は、図1に示すように、通常傾
斜して設置されるサスペンションシリンダ1の傾斜に対
し、ピストン4の端面が高くなる側である。図2におい
て、27はピストン4とピストンロッド5とを結合して
いるねじ部である。
に、上側室10からダストリング14とシール12との
間の空間17に達する連通孔18が設けられている。連
通孔18はピストン4の軸方向に沿った縦穴19と、こ
の縦穴19に直角な横穴20とからなり、縦穴19の上
端が上側室10に開口し、縦穴19の下端部付近に横穴
20の一端が接続し他端が前記空間17に開口してい
る。縦穴19の下端部は横穴20と交わる位置よりも少
し下方へ延長した下部穴を形成してあって、この下部穴
を下方部位21として設けてある。この連通孔18は1
個が設けられ、その位置は、図1に示すように、通常傾
斜して設置されるサスペンションシリンダ1の傾斜に対
し、ピストン4の端面が高くなる側である。図2におい
て、27はピストン4とピストンロッド5とを結合して
いるねじ部である。
【0025】このサスペンションシリンダ1は、上側室
10と下側室11との間を図示しない絞りを介して接続
することにより、車両走行時の衝撃吸収および減衰作用
をする。減衰のみを目的とする場合は、上側室10と下
側室11とを接続する通路はサスペンションシリンダ内
に形成してもよい。また、サスペンションシリンダ1
は、上側室10に圧油を供給し、下側室11から油を排
出することによってピストン4が下方へ移動し、その逆
に圧油を給排することによりピストンが上方へ移動す
る。ピストン4が移動するとき上側室10の油圧が上昇
あるいは下降させられる。
10と下側室11との間を図示しない絞りを介して接続
することにより、車両走行時の衝撃吸収および減衰作用
をする。減衰のみを目的とする場合は、上側室10と下
側室11とを接続する通路はサスペンションシリンダ内
に形成してもよい。また、サスペンションシリンダ1
は、上側室10に圧油を供給し、下側室11から油を排
出することによってピストン4が下方へ移動し、その逆
に圧油を給排することによりピストンが上方へ移動す
る。ピストン4が移動するとき上側室10の油圧が上昇
あるいは下降させられる。
【0026】上述のように、サスペンションシリンダの
作動に際し、上側室10の油圧の変動に対して連通孔1
8を介して空間17にも油圧が作用するから、ダストリ
ング14には両側から同じ圧力が作用することになり、
ダストリング14が設置されている部分から脱出するよ
うな圧力は受けない。従ってダストリング14は常に良
好に異物除去作用をする状態にある。
作動に際し、上側室10の油圧の変動に対して連通孔1
8を介して空間17にも油圧が作用するから、ダストリ
ング14には両側から同じ圧力が作用することになり、
ダストリング14が設置されている部分から脱出するよ
うな圧力は受けない。従ってダストリング14は常に良
好に異物除去作用をする状態にある。
【0027】また、上側室10に異物、例えば切り粉等
が存在する場合は、その異物が連通孔18内に入ること
があり得るが、空間17には到達しない。すなわち、サ
スペンションシリンダ1が図1に示す斜めの状態で使用
される場合、連通孔18に入った異物は沈下して下方部
位21に溜まり、そこに止まる。その理由は、問題とな
る異物が油の比重よりも大きいため油中で沈み、連通孔
18に入った異物は連通孔18の底である下方部位21
に沈み、横穴20の空間17側開口が下方部位21より
も高い位置にあるから、そこから出難く、空間17には
到達しないのである。この実施の形態の下方部位21
は、図2に示すように、サスペンションシリンダ1が鉛
直な使用状態があるとすれば、下方部位21と横穴20
の空間17側開口の下縁との落差が下方部位21の深さ
であり、これによって異物が空間17に達することを防
止できる。
が存在する場合は、その異物が連通孔18内に入ること
があり得るが、空間17には到達しない。すなわち、サ
スペンションシリンダ1が図1に示す斜めの状態で使用
される場合、連通孔18に入った異物は沈下して下方部
位21に溜まり、そこに止まる。その理由は、問題とな
る異物が油の比重よりも大きいため油中で沈み、連通孔
18に入った異物は連通孔18の底である下方部位21
に沈み、横穴20の空間17側開口が下方部位21より
も高い位置にあるから、そこから出難く、空間17には
到達しないのである。この実施の形態の下方部位21
は、図2に示すように、サスペンションシリンダ1が鉛
直な使用状態があるとすれば、下方部位21と横穴20
の空間17側開口の下縁との落差が下方部位21の深さ
であり、これによって異物が空間17に達することを防
止できる。
【0028】また、サスペンションシリンダ1が揺動可
能に取り付けられ、この揺動範囲で下方部位21が常に
空間17側開口よりも下方に位置するようにすれば、下
方部位21に沈下した異物は空間17に入り込み難い。
その一つの手段として、サスペンションシリンダ1が揺
動する面に対して横穴20を垂直になるように形成すれ
ば、サスペンションシリンダ1が約180°揺動する範
囲で、下方部位21は空間17側開口よりも下方に位置
できる。また、このサスペンションシリンダ1のピスト
ン4とピストンロッド5との結合が、仮に図示の状態よ
りも軸線の回りに±90°の範囲で回転変位した位置で
あったとしても、下方部位21は常に空間17側開口よ
りも下方に位置する。
能に取り付けられ、この揺動範囲で下方部位21が常に
空間17側開口よりも下方に位置するようにすれば、下
方部位21に沈下した異物は空間17に入り込み難い。
その一つの手段として、サスペンションシリンダ1が揺
動する面に対して横穴20を垂直になるように形成すれ
ば、サスペンションシリンダ1が約180°揺動する範
囲で、下方部位21は空間17側開口よりも下方に位置
できる。また、このサスペンションシリンダ1のピスト
ン4とピストンロッド5との結合が、仮に図示の状態よ
りも軸線の回りに±90°の範囲で回転変位した位置で
あったとしても、下方部位21は常に空間17側開口よ
りも下方に位置する。
【0029】また、図1に示すように通常の傾いた使用
状態では、横穴20の空間17側開口の下縁を通る水平
線よりも下側となり、その分異物が空間17に到達し難
い。従って、通常の傾斜した使用状態はサスペンション
シリンダ1の伸縮でその傾斜角度が変化するが、つまり
揺動するが、仮に鉛直に近い状態まで変化したとしても
異物が空間17に到達することを防止する作用は確保で
きる。
状態では、横穴20の空間17側開口の下縁を通る水平
線よりも下側となり、その分異物が空間17に到達し難
い。従って、通常の傾斜した使用状態はサスペンション
シリンダ1の伸縮でその傾斜角度が変化するが、つまり
揺動するが、仮に鉛直に近い状態まで変化したとしても
異物が空間17に到達することを防止する作用は確保で
きる。
【0030】更に、前記上側室10の油圧の変動は、そ
の変動に基づくシール12の微小な変形若しくは変位に
より極めて少ない量ではあるが連通孔18を油が出入り
する事態を生じ、上側室10と空間17との間に油の流
れが生じるが、縦穴19を延長形成した下部穴である下
方部位21は、その流れから外れた位置であり、一旦、
下方部位21に入った異物は流れによって動かされるこ
とがなく、そこから出難い。従って、下方部位21に沈
下した異物は空間17に到達しない。
の変動に基づくシール12の微小な変形若しくは変位に
より極めて少ない量ではあるが連通孔18を油が出入り
する事態を生じ、上側室10と空間17との間に油の流
れが生じるが、縦穴19を延長形成した下部穴である下
方部位21は、その流れから外れた位置であり、一旦、
下方部位21に入った異物は流れによって動かされるこ
とがなく、そこから出難い。従って、下方部位21に沈
下した異物は空間17に到達しない。
【0031】第1の実施の形態の下方部位21は、縦穴
19の下端延長部、すなわち下部穴で形成されたもので
あるが、この延長部は径を異ならせても差し支えない
が、縦穴と同じ径で単に縦穴19を延長形成したものの
方が加工が容易である。
19の下端延長部、すなわち下部穴で形成されたもので
あるが、この延長部は径を異ならせても差し支えない
が、縦穴と同じ径で単に縦穴19を延長形成したものの
方が加工が容易である。
【0032】連通孔及び下方部位の形態としては、この
他に図3、又は図4に示すようなものがある。図3は第
2の実施の形態を示し、連通孔18aがピストン14の
軸方向に沿った縦穴19aとその下端に直角な横穴20
aとからなり、横穴20aの空間17側の開口部にプラ
グ30を設け、プラグ30の軸方向中心に貫通部31と
して小孔を穿設した構成である。この場合、下方部位2
1aは、図示のように貫通部31の縦穴19a側開口位
置よりも下側の横穴20aの部分、つまり貫通部31の
縦穴19a側開口位置から横穴20aの底壁までであ
る。なお、プラグ30に設ける貫通部31は、中心部の
小孔に限らず、上方へ偏心したものであっても、またプ
ラグの上縁部を切り欠いた形状の切り欠き部であっても
よい。他の部分は第1の実施の形態と同じであり、同じ
部分は同じ図面符号で示して説明を省略する。
他に図3、又は図4に示すようなものがある。図3は第
2の実施の形態を示し、連通孔18aがピストン14の
軸方向に沿った縦穴19aとその下端に直角な横穴20
aとからなり、横穴20aの空間17側の開口部にプラ
グ30を設け、プラグ30の軸方向中心に貫通部31と
して小孔を穿設した構成である。この場合、下方部位2
1aは、図示のように貫通部31の縦穴19a側開口位
置よりも下側の横穴20aの部分、つまり貫通部31の
縦穴19a側開口位置から横穴20aの底壁までであ
る。なお、プラグ30に設ける貫通部31は、中心部の
小孔に限らず、上方へ偏心したものであっても、またプ
ラグの上縁部を切り欠いた形状の切り欠き部であっても
よい。他の部分は第1の実施の形態と同じであり、同じ
部分は同じ図面符号で示して説明を省略する。
【0033】この第2の実施の形態も、下方部位21a
に沈下した異物は、貫通部31の空間17側開口よりも
下方部位21aの方が低いので空間17には到達しな
い。また、図1に示したように傾斜した使用状態であっ
ても第1の実施の形態と同様に異物が空間17に到達す
ることを防止する作用は損なわれない。
に沈下した異物は、貫通部31の空間17側開口よりも
下方部位21aの方が低いので空間17には到達しな
い。また、図1に示したように傾斜した使用状態であっ
ても第1の実施の形態と同様に異物が空間17に到達す
ることを防止する作用は損なわれない。
【0034】図3は第3の実施の形態を示し、連通孔1
8bがピストン14の軸方向に沿った縦穴19bとその
下端に鋭角で交わる横穴20bとからなり、横穴20b
が空間17側の開口から斜めに下降して縦穴19bの下
端に接続している。この場合、下方部位21bは、図示
のように横穴20bの空間17側の開口下縁を通る水平
面より下側部分である。他の部分は第1の実施の形態と
同じであり、同じ部分は同じ図面符号で示して説明を省
略する。
8bがピストン14の軸方向に沿った縦穴19bとその
下端に鋭角で交わる横穴20bとからなり、横穴20b
が空間17側の開口から斜めに下降して縦穴19bの下
端に接続している。この場合、下方部位21bは、図示
のように横穴20bの空間17側の開口下縁を通る水平
面より下側部分である。他の部分は第1の実施の形態と
同じであり、同じ部分は同じ図面符号で示して説明を省
略する。
【0035】この第3の実施の形態も、下方部位21b
に沈下した異物は、貫通部31の空間17側開口よりも
下方部位21bの方が低いので空間17には到達しな
い。また、図1に示したように傾斜した使用状態であっ
ても第1の実施の形態と同様に異物が空間17に到達す
ることを防止する作用は損なわれない。
に沈下した異物は、貫通部31の空間17側開口よりも
下方部位21bの方が低いので空間17には到達しな
い。また、図1に示したように傾斜した使用状態であっ
ても第1の実施の形態と同様に異物が空間17に到達す
ることを防止する作用は損なわれない。
【0036】第2の実施の形態は、異物が連通孔を通っ
て空間側へ向かう最終の部分で空間への侵入を防止する
から、それ以前に設けられる、第1の実施の形態の下方
部位21である縦穴延長形成部と併用したり、第3の実
施の形態の下方部位21bの部分を形成する斜めの横穴
と併用してもい。
て空間側へ向かう最終の部分で空間への侵入を防止する
から、それ以前に設けられる、第1の実施の形態の下方
部位21である縦穴延長形成部と併用したり、第3の実
施の形態の下方部位21bの部分を形成する斜めの横穴
と併用してもい。
【0037】実施の形態で示したサスペンションシリン
ダは、ラフテレンクレーンに適用するものを示したが、
一般的には建設機械の車輪走行する形式のもの、例えば
トラッククレーン等に適用できる。
ダは、ラフテレンクレーンに適用するものを示したが、
一般的には建設機械の車輪走行する形式のもの、例えば
トラッククレーン等に適用できる。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、フィルターを
用いないでシールとダストリングとの間の空間への異物
の侵入を防止でき、従って、フィルターを省略して部品
点数を減らすことができ、フィルターの組付け作業も省
略でき、また、フィルターの目詰まりによるダストリン
グ脱落の恐れをなくすという効果を奏する。請求項2、
又は請求項3に記載の発明は、サスペンションシリンダ
が揺動してもシールとダストリングとの間の空間へ異物
が入ることを軽減できる効果を奏する。請求項4に記載
の発明は、異物が下方部位に入り易く出難いから、異物
がシールとダストリングとの間の空間に入り難い効果を
奏する。請求項5に記載の発明は、下方部位を形成しや
すい効果を奏する。請求項6に記載の発明は、異物が連
通孔を通って空間側へ向かう最終の部分で空間への侵入
を防止するから、それ以前に設けられる異物侵入防止手
段と組み合わせることができる効果を奏する。請求項7
に記載の発明は、シリンダチューブ内にロッド側から異
物が入ることを軽減できる効果を奏する。請求項8、請
求項9に記載の発明は、フィルターを用いないでシール
とダストリングとの間の空間への異物が入ることを防止
でき、従って、フィルターを省略して部品点数を減らす
ことができ、フィルターの組付け作業も省略でき、ま
た、フィルターの目詰まりによるダストリング脱落の恐
れをなくすという効果を奏する。請求項10に記載の発
明は、サスペンションシリンダが揺動してもシールとダ
ストリングとの間の空間へ異物が入ることを軽減できる
効果を奏する。請求項11に記載の発明は、異物が下方
部位に入り易く出難いから、異物が前記空間に入り難い
効果を奏する。請求項12に記載の発明は、下方部位を
形成しやすい効果を奏する。請求項13に記載の発明
は、シリンダチューブ内にロッド側から異物が入ること
を軽減できる効果を奏する。
用いないでシールとダストリングとの間の空間への異物
の侵入を防止でき、従って、フィルターを省略して部品
点数を減らすことができ、フィルターの組付け作業も省
略でき、また、フィルターの目詰まりによるダストリン
グ脱落の恐れをなくすという効果を奏する。請求項2、
又は請求項3に記載の発明は、サスペンションシリンダ
が揺動してもシールとダストリングとの間の空間へ異物
が入ることを軽減できる効果を奏する。請求項4に記載
の発明は、異物が下方部位に入り易く出難いから、異物
がシールとダストリングとの間の空間に入り難い効果を
奏する。請求項5に記載の発明は、下方部位を形成しや
すい効果を奏する。請求項6に記載の発明は、異物が連
通孔を通って空間側へ向かう最終の部分で空間への侵入
を防止するから、それ以前に設けられる異物侵入防止手
段と組み合わせることができる効果を奏する。請求項7
に記載の発明は、シリンダチューブ内にロッド側から異
物が入ることを軽減できる効果を奏する。請求項8、請
求項9に記載の発明は、フィルターを用いないでシール
とダストリングとの間の空間への異物が入ることを防止
でき、従って、フィルターを省略して部品点数を減らす
ことができ、フィルターの組付け作業も省略でき、ま
た、フィルターの目詰まりによるダストリング脱落の恐
れをなくすという効果を奏する。請求項10に記載の発
明は、サスペンションシリンダが揺動してもシールとダ
ストリングとの間の空間へ異物が入ることを軽減できる
効果を奏する。請求項11に記載の発明は、異物が下方
部位に入り易く出難いから、異物が前記空間に入り難い
効果を奏する。請求項12に記載の発明は、下方部位を
形成しやすい効果を奏する。請求項13に記載の発明
は、シリンダチューブ内にロッド側から異物が入ること
を軽減できる効果を奏する。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す部分縦断面図
である。
である。
【図2】図1の主要部拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す主要部の縦断
面拡大図である。
面拡大図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す主要部の縦断
面拡大図である。
面拡大図である。
1 サスペンションシリンダ 2 シリンダチューブ 3 ヘッドカバー 4 ピストン 5 ピストンロッド 6 ロッドカバー 7 給排ポート 8 給排ポート 10 上側室 11 下側室 12 シール 13 ウエアーリング 14 ダストリング 15 給排通路 16 給排通路 17 空間 18 連通孔 18a 連通孔 18b 連通孔 19 縦穴 19a 縦穴 19b 縦穴 20 横穴 20a 横穴 20b 横穴 21 下方部位 21a 下方部位 21b 下方部位 25 車体側 26 走行装置側 30 プラグ 31 貫通部
Claims (13)
- 【請求項1】 車体と走行装置との間に取り付けられる
サスペンションシリンダにおいて、ピストンが、外周に
環状のシール及びこのシールよりも前記車体側に位置す
るダストリングを有し、ピストンの上端に一端が開口し
他端がダストリングとシールとの間の空間に開口した連
通孔を有し、この連通孔が、前記空間側開口よりも下方
に位置する下方部位を有することを特徴とするサスペン
ションシリンダ。 - 【請求項2】 前記サスペンションシリンダが、所定範
囲で揺動可能に取り付けられ、前記下方部位が、前記揺
動の範囲では常に前記空間側開口よりも下方に位置する
構成であることを特徴とする請求項1に記載のサスペン
ションシリンダ。 - 【請求項3】 前記連通孔は、サスペンションシリンダ
の軸方向に延びる縦穴と、この縦穴に交わり前記空間に
開口する横穴とにより形成されることを特徴とする請求
項1、請又は求項2に記載のサスペンションシリンダ。 - 【請求項4】 前記下方部位は、前記縦穴に連続して下
方に延びる下部穴により形成されることを特徴とする請
求項3に記載のサスペンションシリンダ。 - 【請求項5】 前記縦穴と前記下方部位とが同軸同径に
形成されることを特徴とする請求項4に記載のサスペン
ションシリンダ。 - 【請求項6】 連通孔はサスペンションシリンダの軸方
向に延びる縦穴と、この縦穴に交わり前記空間に開口す
る横穴とにより形成され、前記下方部位は、前記空間側
開口にプラグを固定し、このプラグに貫通部を形成し、
この貫通部の縦穴側開口を前記横穴の底壁よりも上方に
位置させることによって形成されることを特徴とする請
求項1に記載のサスペンションシリンダ。 - 【請求項7】 サスペンションシリンダのシリンダチュ
ーブが車体に取り付けられ、ロッドが走行装置に取り付
けられることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
3、請求項4、請求項5、または請求項6に記載のサス
ペンションシリンダ。 - 【請求項8】 車体と走行装置との間に取り付けられる
サスペンションシリンダにおいて、サスペンションシリ
ンダが、車体と走行装置との間に重力方向に対して傾い
て取り付けられ、ピストンが、外周に環状のシール及び
このシールよりも前記車体側に位置するダストリングを
有し、一端がピストンの上端に開口し他端がダストリン
グとシールとの間の空間に開口した連通孔を有し、この
連通孔が、ピストンの軸方向に形成された縦穴と、この
縦穴と直交する横穴とにより形成されると共に前記縦穴
と横穴の直交する位置を前記空間側開口よりも下方に位
置する下方部位に形成したことを特徴とするサスペンシ
ョンシリンダ。 - 【請求項9】 車体と走行装置との間に取り付けられる
サスペンションシリンダにおいて、ピストンが、外周に
環状のシール及びこのシールよりも前記車体側に位置す
るダストリングを有し、一端がピストンの上端に開口し
他端がダストリングとシールとの間の空間に開口した連
通孔を有し、この連通孔が、ピストンの軸方向に形成さ
れた縦穴と、この縦穴と交わる横穴とにより形成され、
前記縦穴と横穴との交わる位置が前記空間側開口よりも
下方に位置する下方部位に形成したことを特徴とするサ
スペンションシリンダ。 - 【請求項10】 サスペンションシリンダが所定範囲で
揺動可能に取り付けられ、サスペンションシリンダが揺
動する所定範囲で、下方部位が常に前記空間側開口より
も下方に位置することを特徴とする請求項8、又は請求
項9に記載のサスペンションシリンダ。 - 【請求項11】 下方部位は、縦穴に連続して下方に延
びる下部孔により形成されることを特徴とする請求項
8、請求項9、又は請求項10に記載のサスペンション
シリンダ。 - 【請求項12】 前記縦穴と前記下方部位とが、同軸同
径に形成された構成を特徴とする請求項8、請求項9、
請求項10、又は請求項11に記載のサスペンションシ
リンダ。 - 【請求項13】 サスペンションシリンダのシリンダチ
ューブが車体に取り付けられ、ロッドが走行装置に取り
付けられることを特徴とする請求項8、請求項9、請求
項10、請求項11、又は請求項12に記載のサスペン
ションシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15285097A JPH10325436A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | サスペンションシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15285097A JPH10325436A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | サスペンションシリンダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10325436A true JPH10325436A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15549503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15285097A Pending JPH10325436A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | サスペンションシリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10325436A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10480477B2 (en) * | 2011-07-11 | 2019-11-19 | Ford Global Technologies, Llc | Electric current based engine auto stop inhibit algorithm and system implementing same |
-
1997
- 1997-05-26 JP JP15285097A patent/JPH10325436A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10480477B2 (en) * | 2011-07-11 | 2019-11-19 | Ford Global Technologies, Llc | Electric current based engine auto stop inhibit algorithm and system implementing same |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20041013 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 |