JPH10325000A - 鋼帯の連続洗浄方法及びその装置 - Google Patents

鋼帯の連続洗浄方法及びその装置

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JPH10325000A
JPH10325000A JP9831298A JP9831298A JPH10325000A JP H10325000 A JPH10325000 A JP H10325000A JP 9831298 A JP9831298 A JP 9831298A JP 9831298 A JP9831298 A JP 9831298A JP H10325000 A JPH10325000 A JP H10325000A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で連続して供給される鋼帯の脱脂又は酸
洗等の際に、具体的な対象物に対する最適な電流反転の
周期及び比率を設定することができると共に、鋼帯の搬
送速度、電流の反転回数及び電解液の電導度にかかわら
ず、酸洗後の鋼帯の表面の肌荒れを抑え、初期の光沢を
充分に維持可能な高速電流反転法による鋼帯の連続洗浄
方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 鋼帯11を連続的にアルカリ又は酸性の
電解液中に浸漬し、対極12d、12e、14d、14
eとの間に正及び負の電圧を短時間で交互に印加する鋼
帯の連続洗浄方法であって、電解液中での正の電圧を印
加する時間比率を0.05以上0.95未満としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、焼鈍又は
めっき処理の前処理として実施する鋼帯の脱脂、付着し
たゴミ等の除去、又は酸洗等において、特に、電解酸洗
後の鋼帯の表面の肌荒れを抑え、初期の光沢を充分に維
持可能な高速電流反転法による鋼帯の連続洗浄方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼帯の焼鈍、表面処理の際に、表
面に付着している油脂、ゴミ等の汚れを予めアルカリ性
(場合によっては、酸性)の洗浄液中で通電して電解洗
浄することが行われている。この電解洗浄では、正の電
圧を加えた側から酸素ガスが、負の電圧を加えた側から
水素ガスが発生し、その機械的な力によって汚れを金属
表面から剥離する作用を有するので、ガス発生量の多い
負の電圧を加えた方が汚れの除去効果が大きいことな
る。更には、錆防止の観点からは、残存する塩素を極力
少なくする必要があり、塩素イオンがアニオンなので、
負の電圧を加えた方が、錆防止効果が大きく発錆率が少
ないことになる。ところが、鉄粉等の金属は負の電圧を
加えた側(即ち、負極)に付着するので、正の電圧を加
えた側の方が鉄粉等の付着が少ないという特徴がある。
従って、一般には種々の事情から電解の極性を決めてい
るが、電流が直流であるので、長時間電解すると、電極
に油脂分が付着し、更には、アルカリ電解液として珪酸
ソーダを使用する場合には、シリカが電極に付着して電
気抵抗が増すので、数時間毎に極性を切り換えて電解洗
浄を行っている。
【0003】しかしながら、極性を切り換えると、汚れ
防止、塩素付着防止と鉄粉等金属付着防止のバランスが
崩れ、製品品質のバラツキ及び後工程の操業悪化をもた
らすという問題がある。そこで、例えば、特開昭60
−116800号公報に記載のように、被処理金属及び
不溶性対極をそれぞれ脱脂液中に浸漬し、被処理金属と
不溶性対極との間に0.1HZ 以上の周期の高速度で負
及び正の電圧を交互に印加することにより、金属表面の
脱脂及び活性化を行うことが提案されている。また、
特開昭60−159200号公報には、被研摩金属及び
不溶性対極をそれぞれ電解研摩液中に浸漬し、被研摩金
属と対極との間に正及び負の電圧を交互に印加すると共
に、その周波数を変化させることにより不動態化が防止
され、溶解が促進されるために、低濃度の研摩液及び低
浴温度でも平滑鏡面が得られ、さらに正の電圧を印加し
た被研摩金属に対して負の電圧を印加する反転比率を変
化させることにより、金属の種類を問わず金属の表面研
摩を行なう電流反転電解による電解研摩方法が開示され
ている。更には、特公平5−35240号公報には、
正及び負の電極を複数順次配置し、電解槽30内の電解
液31を介して鋼帯32に間接的に給電することで、正
及び負の電圧を反転して鋼帯32を洗浄する間接通電方
式の連続洗浄プロセスが開示されている(図8参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載の、の方法は、金属製品の電解洗浄を行う
ものであって、いずれもバッチ式の洗浄方法である。従
って、製鉄所で実際に行っている連続式の洗浄ラインに
対しては、洗浄対象物である鋼帯が高速(例えば、20
0m/min)で移動するので、そのまま当てはめて適
用することはできない。即ち、鋼帯を電解槽に連続的に
供給し、内部に設けられている不溶性対極との間に通電
して洗浄を行う場合には、不溶性対極の長さ、鋼帯の搬
送速度にも密接な関係があり、これらのことについて
は、全く開示されていない。の方法では、正及び負の
電解時間が電極の長さLA 、LK と鋼帯32の搬送速度
(又はラインスピード)で決定されるため、ラインスピ
ードが変化する場合には、最適な電解時間から外れ、所
定の洗浄効果が得られない。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、高速で連続して供給される鋼帯の脱脂又は酸洗
等の際に、鋼帯の搬送速度、電流の反転回数及び電解液
の電導度にかかわらず、酸洗後の鋼帯の表面の肌荒れを
抑え、初期の光沢を充分に維持可能な高速電流反転法に
よる鋼帯の連続洗浄方法及びその装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の鋼帯の連続洗浄方法は、対極を備えたアルカリ性
又は酸性の電解液中に鋼帯を連続的に浸漬して、前記対
極と前記鋼帯との間に電源の正負を入れ換えて通電し前
記鋼帯の洗浄を行う鋼帯の連続洗浄方法であって、前記
電源の正負の入換えを短時間に行って、流れる電流を矩
形波状とし、前記電解液中での前記鋼帯が正極となる時
間比率が0.05以上0.95未満の範囲とした。ここ
で、時間比率を0.05以上で0.95未満としている
のは、時間比率が0.05未満では、陰極直流電解時と
同等以下の鋼帯からのFe溶出量となり、充分な洗浄効
果が得られず、一方時間比率が0.95以上では、陽極
直流電解時と同等以下の鋼帯からのFe溶出量となり、
充分な洗浄効果が得られないことに加え、酸洗後の鋼帯
表面の肌荒れが醜く、洗浄に引き続き行なわれるめっき
後の外観が著しく低下するためである。
【0007】請求項2記載の鋼帯の連続洗浄方法は、請
求項1記載の鋼帯の連続洗浄方法において、前記鋼帯が
正極となる時間を短時間として、前記鋼帯の表面に形成
される不動態の成長を防止しながら、付着するスケール
の洗浄、及びSi、Mnを含む鋼中成分の濃化層の除去
を行う。請求項3記載の鋼帯の連続洗浄方法は、請求項
1又は2記載の鋼帯の連続洗浄方法において、前記鋼帯
が前記電解液を通過する期間中の前記正極及び負極の電
圧の反転を2回以上で10回未満とする。ここで、正及
び負の電圧の反転を2回以上で10回未満としているの
は、反転が2回未満では、鋼帯からのFe溶出量が少な
いため、充分な洗浄効果が得られず、一方反転が10回
以上では、Fe溶出量が多過ぎて酸洗後の鋼帯表面の肌
荒れが醜く、洗浄に引き続き行なわれるめっき後の外観
が著しく低下するためである。具体的には光沢維持率を
70%以上確保するためである。
【0008】請求項4記載の鋼帯の連続洗浄方法は、請
求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼帯の連続洗浄方法
において、前記鋼帯が前記電解液を通過する期間中の通
電時間を、100msec以上900msec以下とす
る。ここで、正及び負の電圧の印加時間を100mse
c以上で900msec以下としているのは、印加時間
(又は通電時間)が100msec未満では、鋼帯から
のFe溶出量が少ないため、充分な洗浄効果が得られ
ず、一方印加時間が900msecを超えると、Fe溶
出量が多過ぎて酸洗後の鋼帯表面の肌荒れが醜く、洗浄
に引き続き行なわれるめっき後の外観が著しく低下する
ためである。具体的には光沢維持率70%以上を確保す
るためである。請求項5記載の鋼帯の連続洗浄方法は、
請求項1又は2記載の鋼帯の連続洗浄方法において、前
記鋼帯が前記電解液を通過する期間中の前記正極及び負
極の電圧の反転を2回以上で4回未満とし、更に、前記
鋼帯が前記電解液を通過する期間中の通電時間を、10
0msec以上400msec以下とする。ここで、鋼
帯が電解液を通過する期間中の正及び負の電圧の反転が
2回以上で4回未満とし、かつ正及び負の電圧の通電時
間を100msec以上で400msec以下としてい
るのは、電圧の反転が2回未満で、かつ電圧の通電時間
を100msec未満とした場合、鋼帯からのFe溶出
量が少ないため、充分な洗浄効果が得られず、一方電圧
の反転が4回を超え、かつ電圧の通電時間が400ms
ecを超えた場合、Fe溶出量が多過ぎて酸洗後の鋼帯
表面の肌荒れが醜く、洗浄に引き続き行なわれるめっき
後の外観が著しく低下するためである。具体的には光沢
維持率90%を確保するためである。
【0009】請求項6記載の鋼帯の連続洗浄方法は、鋼
帯をアルカリ性の電解液中に連続して供給し、前記鋼帯
の洗浄面を正極と負極に交互に切り換えて、前記鋼帯の
洗浄を行う鋼帯の連続洗浄方法において、前記鋼帯に電
流を流す電源に、正負の入換えを短時間に行って通電す
る電流を矩形波状とし、前記電解液中での前記鋼帯が負
極となる時間比率が0.05以上0.95以下の範囲に
している。なお、より好ましくは時間比率を0.4〜
0.6とする。ここで、時間比率を0.05以上で0.
95以下としているのは、時間比率が0.05未満又は
0.95を超えると電極の汚れが除去されず、電解電圧
が上昇してしまうからである。
【0010】請求項7記載の鋼帯の連続洗浄装置は、ア
ルカリ又は酸性の電解液を貯留する電解槽と、該電解槽
の上部に配置された通電ロールを含む転回ロールと、前
記電解槽の内部に配置されたシンクロールと、前記電解
槽内に前記転回ロールと前記シンクロールによってガイ
ドされる鋼帯の表裏面から隙間を有して配置される不溶
性の対極と、該対極と前記通電ロールとの間に電圧を加
える電源とを有する鋼帯の連続洗浄装置において、前記
電源に、前記通電ロールを介して電流が流れる前記鋼帯
と、前記対極との正極及び負極の極性を短時間で切り換
えて、流れる電流を矩形波状とする電源供給装置を用い
ている。請求項8記載の鋼帯の連続洗浄装置は、請求項
7記載の鋼帯の連続洗浄装置において、前記電解槽は竪
型となって、前記対極は垂直方向に通過する前記鋼帯の
表裏面側にそれぞれ設けられている。
【0011】請求項9記載の鋼帯の連続洗浄装置は、請
求項7又は8記載の鋼帯の連続洗浄装置において、前記
電解槽中の前記対極の実質有効長さをL(m)とし、前
記鋼帯の通板速度をS(m/sec)とした場合、Lと
Sとの関係が以下の式を満足する範囲に設定している。 0.1・S < L < 4.5・S ここで、Lが、0.1・S以下の場合には、電解時間が
短過ぎて鋼帯からのFe溶出量が少ないため、充分な洗
浄効果が得られず、一方Lが、4.5・S以上の場合に
は、電解時間が長くなり過ぎて酸洗後の鋼帯表面の肌荒
れが醜く、洗浄に引き続き行なわれるめっき後の外観が
著しく低下するためである。具体的には光沢維持率90
%以上を確保するためである。なお、係数0.1は電圧
の反転が2回で、かつ電圧の通電時間を100msec
とした場合、また係数4.5は電圧の反転が10回で、
かつ電圧の通電時間を900msecとした場合で決定
されている。
【0012】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る鋼帯の連続洗浄装置の概略構成図である。図1
に示すように、連続洗浄装置の一例である連続電解洗浄
装置10は、鋼帯11が順次浸漬される電解槽の一例で
ある電解脱脂タンク12、第1のリンズタンク13、電
解槽の一例である電解酸洗タンク14及び第2のリンズ
タンク15と、それぞれのタンク12、13、14、1
5の低部に配置されて鋼帯11の搬送方向を転向するシ
ンクロール12a、13a、14a、15aと、連続電
解洗浄装置10の上流側から下流側へ鋼帯11を順次そ
れぞれのタンク12、13、14、15に導入又は排出
するための転回ロール12b(兼通電ロール)、12
c、13b、13c、14b(兼通電ロール)、14
c、15b、15cと、電解脱脂タンク12及び電解酸
洗タンク14内を下降及び上昇する鋼帯11の表裏面を
隙間を有して、挟んで設けられた不溶性の対極の一例で
ある電極12d、12e、14d、14eと、通電ロー
ル12b、14bと電極12d(12e)、14d(1
4e)との間に高速電流を反転して供給し、鋼帯11と
電極12d、12e、14d、14eとの正極及び負極
の極性を短時間で切り換える電源供給装置16、16a
とを有して構成されている。以下、これらについて詳し
く説明する。
【0013】電解脱脂タンク12は、一般構造用圧延鋼
材製の鋼板からなる容器で、内部に電解液としてNaO
H、オルソー珪酸ソーダ等を貯留している。第1のリン
ズタンク13は、一般構造用圧延鋼材製の鋼板とゴムラ
イニングからなる容器で、内部には、電解脱脂タンク1
2で処理された鋼帯11を洗浄する水を貯留している。
電解酸洗タンク14は、一般構造用圧延鋼材製の鋼板に
ゴムライニングを施した容器で、内部に電解液としてH
2 SO4 等を貯留している。第2のリンズタンク15
も、一般構造用圧延鋼材製の鋼板にゴムライニングを施
した容器で、内部には、電解酸洗タンク14で処理され
た鋼帯11を洗浄する水を貯留している。通電ロール1
2b、14bは、一般構造用圧延鋼材にクロムめっきを
施したローラーからなり、それぞれ電源供給装置16、
16aに接続されており、電極12d、12e、14
d、14eを介して電源供給装置16、16aから制御
された高速電流が反転されて供給される。シンクロール
12a、13a、14a、15aは、ウレタン等の一般
に用いる樹脂製のローラーからなり、それぞれのタンク
12、13、14、15の低部に配置されて鋼帯11の
搬送方向を下向きから上向きに転向するようになってい
る。
【0014】それぞれの転回ロール12c、13b、1
3c、14c、15b、15cは、例えば、ウレタン樹
脂製のローラーからなり、鋼帯11をそれぞれのタンク
12、13、14、15に導入又は排出するようになっ
ている。電極12d、12e、14d、14eは白金製
或いはTi表面に白金コーティングされたもの等からな
り、それぞれ電源供給装置16、16aに接続されてお
り、通電ロール12b、14bを介して電源供給装置1
6、16aから制御された高速電流が反転されて供給さ
れる。なお、電極12d、12e、14d、14eの長
さは図1に示すように、L/2とし、電解脱脂タンク1
2及び電解酸洗タンク14内にそれぞれ2個設けて、電
解脱脂タンク12及び電解酸洗タンク14内での実質有
効長さがLとなるようにしている。電源供給装置16、
16aは交流電流の極数を高速(本実施の形態では10
0msec〜900msec)で切り換えることが可能
なサイリスター制御を取り入れた公知の電源制御装置か
らなり、電流密度が2〜100A/dm2 、正負の電圧
の印加時間(即ち、鋼帯11が電解液を通過する期間中
の通電時間)を100msec〜900msec、正の
電圧を印加する時間比率(即ち、陽極電解比率)を0〜
1に調整可能な構成としている。
【0015】次いで、本発明の一実施の形態に係る鋼帯
の連続電解洗浄装置10を用いた鋼帯の連続洗浄方法に
ついて説明する。板の厚みが6mm以下に圧延された鋼
帯11は連続電解洗浄装置10に搬送されて、NaO
H、オルソー珪酸ソーダ等が貯留されている連続電解洗
浄装置10の電解脱脂タンク12に浸漬され、通電ロー
ル12bを介して鋼帯11及び電極12d、12eに電
源供給装置16から制御された高速電流が反転されて供
給される。鋼帯11は、高速電流が反転されて供給され
る正電流により表面が溶解させられ、一方負電流により
間欠的に水素ガスが発生して、鋼帯11の表面に付着し
ている油脂類が離脱させられると共に、不動態化が防止
されることによって、溶解が促進されることになる。電
解脱脂タンク12において電解脱脂処理された鋼帯11
は、第1のリンズタンク13に導入されて、鋼帯11の
表面に付着している油脂及び脱脂液類が水洗される。
【0016】第1のリンズタンク13から排出された鋼
帯11は、次いで硫酸が貯留されている電解酸洗タンク
14に浸漬され、通電ロール14bを介して鋼帯11及
び電極14d、14eに電源供給装置16aから制御さ
れた高速電流が反転されて供給される。高速電流が反転
されて短時間で供給される正電流により鋼帯11の表面
が溶解させられ、一方負電流により間欠的に水素ガスが
発生して、鋼帯11の表面に付着している油脂及びスケ
ール類及びSi、Mnを含む鋼中成分の濃化層が離脱さ
せられると共に、不動態化が防止されることによって、
溶解が促進されることになる。電解酸洗タンク14にお
いて電解処理された鋼帯11は、第2のリンズタンク1
5に導入されて、鋼帯11の表面に付着している油脂、
スケール及び酸洗液類が水洗された後、焼鈍又はめっき
処理の為に、連続電解洗浄装置10の下流側に搬送され
る。
【0017】したがって、本発明の一実施の形態に係る
鋼帯の連続電解洗浄装置10においては、搬送中の鋼帯
11に、通電ロール14b及び電極14d、14eを介
して電源供給装置16aにより電解液中に高速電流を反
転して供給しているので、 対象物の違いによって洗浄効果を最大にする最適な電
流反転の周期及び比率の値が設定ができ、 正及び負の電解時間が電極の長さや鋼帯のラインスピ
ードと関係なく決定できるので、ラインスピードが変化
しても、最適な電解時間に調整できるため、所定の洗浄
効果が得られ、引き続き行なわれるめっきの光沢性が向
上する。 たとえラインスピードが速く、電解時間が短くなる場
合でも、電源供給装置によって簡単に最適な条件に設定
できるので、設備スペースが小さくて済む。
【0018】図5は本発明の一実施の形態に係る鋼帯の
連続洗浄装置の他の例である連続電解洗浄装置20(連
続洗浄装置の一例)の概略構成図である。連続電解洗浄
装置20においては、鋼帯11はアルカリ電解液21を
貯留した電解槽22に入り、対極する電極23、23a
との間に電解電流を流すが、電解電流は、電源24から
電極23、23aを通じて鋼帯11に供給され、通電ロ
ール(兼転回ロール)25、25aから電源24に戻る
ように構成されている。なお、符号26、26aは転回
ロールを表している。また電源24は、パルス電源でも
又は高速電流反転電源でもよい。なお、電極23、23
aの長さはLとしている。次に、連続電解洗浄装置20
を用いた鋼帯の連続洗浄方法について図5を参照しなが
ら説明する。鋼帯11は、電解槽22中のオルソ珪酸ソ
ーダ、苛性ソーダ等のアルカリ電解液21に連続的に搬
送、浸漬されながら、通電ロール25を介して鋼帯11
及び電極23、23aに電源24から電圧が短時間に正
と負で交互に切り換わる矩形波状の電流が供給される。
従って、電極23、23aの表面では、水の電気分解に
よる酸素、水素が発生すると共に、正に帯電しているシ
リカ等や負に帯電している圧延油成分等が吸着するが、
電圧が短時間に正と負で交互に切り換わるため、厚く堆
積することはない。この結果、電極23、23aの表面
の電気抵抗はほとんど上昇しない。
【0019】
【実施例】本発明の一実施の形態に係る鋼帯の連続洗浄
装置を用いて実施した鋼帯の連続洗浄方法の実施例の結
果について説明する。連続電解洗浄装置10を用いて行
った実施例における前提条件は以下の通りとした。連続
電解洗浄装置10の電解脱脂タンク12の条件として、
NaOHの温度は70℃、電源供給装置16の条件とし
て、電流密度は10A/dm2 、正の電圧を印加する時
間比率(即ち、陽極電解比率=陽極電解時間/(陽極電
解時間+陰極電解時間))は0.05〜0.95、周波
数は30HZ 、電解時間(電流印加時間)は100〜1
000msecとし、さらに電極12d、12eは白金
製でサイズは幅80mm、長さ1.5m、厚さ20mm
とした。また、電解酸洗タンク14の条件として、硫酸
の温度は50℃、電源供給装置16aの条件として、電
流密度は10A/dm2 、陽極電解比率は0.05〜
0.95、周波数は30HZ 、電解時間(電流印加時
間)は100〜1000msecとし、さらに電極14
d、14eは白金製でサイズは幅80mm、長さ1.5
m、厚さ20mmとした。第1のリンズタンク13及び
第2のリンズタンク15の水は純水を使用した。処理し
た鋼帯11は、普通鋼(又はステンレス鋼)で、ライン
スピードは500mpmであった。
【0020】以上の条件で実施した結果を図2〜図4及
び表1に示す。図2は、反転する正負の電圧の陽極電解
比率と酸洗時の鋼帯の溶解能力(Fe溶出量)との関係
を示すグラフである。図2に示すように、鋼帯11の電
解酸洗時の陽極電解比率を増加させることにより、Fe
溶出量(単位はmg/dm2 )が増加していくことが判
る。しかし、陽極電解比率が0.95以上になると、酸
洗後の鋼帯表面が荒れ、光沢が著しく低下するため、陽
極電解比率は0.95未満とする必要がある。また、図
2中のFe溶出量が0の線は陰極直流電解時のFe溶出
量を基準として示しており、陽極電解比率が0.05未
満では陰極直流電解時と同等以下のFe溶出量となるた
め充分な洗浄効果が得られない。
【0021】図3、図4は鋼帯11をアルカリ脱脂後、
高速電流反転電解法にて電解酸洗処理を実施した場合の
酸洗前後の鋼帯11の光沢度の変化を示す図である。図
3は電流反転回数と光沢維持率との関係を示す図であ
り、図に示すように、1つの対極との間の電解における
正負の電圧の反転を、2回以上で10回未満とすること
で、酸洗後も初期光沢の80%を確保できる、すなわち
酸洗時の肌荒れの防止が可能となることが判る。なお、
光沢維持率=(初期光沢−|初期光沢−酸洗後光沢|)
/初期光沢×100%である。特に、電圧の反転を2回
以上で4回未満とすると、全く光沢が低下しない酸洗処
理が行なえることから、1つの対極との間の電解におけ
る反転回数は2回以上で4回未満とすることが望まし
い。図4は電流印加時間と光沢維持率との関係を示す図
であり、図に示すように、電流の印加時間を100ms
ec〜900msecとすることで、充分な光沢の維持
が可能となる。さらに、電流の印加時間を100mse
c〜400msecと限定することで、全く光沢が低下
しない酸洗処理が行なえることが判る。
【0022】
【表1】
【0023】表1は連続電解洗浄後の処理にめっきを施
す場合の陽極電解比率と酸洗後及び電気めっき後の鋼帯
の表面状態の関係を示す表である。電気めっきのような
薄いめっき皮膜では酸洗後の鋼帯の表面状態がめっき後
にも残留するため、特に酸洗後に高い光沢維持率を確保
する必要があり、陽極電解比率を0.3未満として、光
沢維持率を90%以上とする必要がある。また、陽極電
解比率が0.05未満では陰極直流電解時と同等以下の
Fe溶出量となり、充分な洗浄効果が得られない。さら
に、鋼帯の通板速度をS(m/sec)とした場合、前
記対極の実質有効長さL(m)は0.1・S以下では、
洗浄時間が短く充分な洗浄効果が得られず、4.5・S
以上では、Fe溶出量が増大し、酸洗後鋼帯11の表面
が肌荒れを起こし、初期の光沢を維持できなくなる。
【0024】次に、連続電解洗浄装置20を用いて行っ
た実施例について、図6及び図7を参照して説明する。
図6は本実施例に使用した実験装置30の概略構成図、
図7は鋼板に負の電圧を印加する時間比率と電解洗浄1
0分経過後の電解電圧の上昇との関係を説明するグラフ
である。実験装置30においては、アルカリ電解液21
を貯留した電解槽31内に、鋼板32と電極33とを対
極させて、鋼板32及び電極33に電源34から電圧が
短時間に正と負で交互に切り換わる電流が供給される。
鋼板32と電極33との間の電圧は電圧計35によって
測定した。実施例における前提条件は以下の通りとし
た。アルカリ電解液21として、鋼帯の電解洗浄ライン
で1万トン程度の鋼帯を洗浄した液(仕込み時には、オ
ルソ珪酸ソーダ2%)を使用し、温度は80℃で一定と
した。電流密度は23A/dm2 、鋼板32に負の電圧
を印加する時間比率は0〜1.0、周波数は30Hz、
電解時間は10分、洗浄した鋼板32は普通鋼で板幅は
100mm、長さは200mm、厚さは1.0mmとし
た。
【0025】以上の条件で実施した結果について図7に
示す。鋼板32に負の電圧を印加する時間比率とは、
(負の電圧を印加する時間)/(負の電圧を印加する時
間+正の電圧を印加する時間)である。図7に示すよう
に、負の電圧を印加する時間比率が0.05から0.9
5の範囲では電解電圧の上昇が小さく、0.05未満又
は0.95を超えると電解電圧が上昇し、その結果、実
験終了後の電極33及び鋼板32に油分やシリカ等が付
着し、電気抵抗の高い状態になる。特に、負の電圧を印
加する時間比率が0.4〜0.6の範囲では電解電圧の
上昇が1Vと極めて小さいことが判る。従って、本実施
の形態に係る鋼帯の連続洗浄方法においては、電極表面
に付着する電気絶縁体である油脂成分やシリカ等を減少
させて、電解電圧の上昇を防止することができるので、
極性切り換えによる製品の品質や後工程の操業性の悪化
を防止することができると共に、極性切り換え中の電解
洗浄の生産性の低下を防止することができる。
【0026】前記実施の形態に係る連続電解洗浄装置お
いては、電解脱脂タンク及び電解酸洗タンクに設けられ
る電極は竪型としているが、設置スペースに余裕があれ
ば、横型とすることもできる。特に、竪型の電極の場合
は、鋼帯の電解の際に発生するガスの電極への滞留によ
る電解の不均一化を防止できると共に、ラインの高速化
に伴って前記の傾向がより顕著となることを防止できる
ことから、好ましい結果が得られる。
【0027】
【発明の効果】請求項1〜5記載の鋼帯の連続洗浄方法
においては、電源の正負の入換えを短時間に行って、流
れる電流を矩形波状とし、電解液中での鋼帯が正極とな
る時間比率が0.05以上0.95未満の範囲としてい
るので、充分な洗浄効果が得られると共に、酸洗後の鋼
帯表面の光沢度が維持できる。特に、請求項2記載の鋼
帯の連続洗浄方法においては、鋼帯が正極となる時間を
短時間として、鋼帯の表面に形成される不動態の成長を
防止しながら、付着するスケールの洗浄、及びSi、M
nを含む鋼中成分の濃化層の除去を行うので、さらに充
分な洗浄効果が得られると共に、酸洗後の鋼帯表面の光
沢度が維持できる。請求項3記載の鋼帯の連続洗浄方法
においては、鋼帯が電解液を通過する期間中の正極及び
負極の電圧の反転を2回以上で10回未満とするので、
さらに充分な洗浄効果が得られ、光沢維持率が70%以
上を確保できる。
【0028】請求項4記載の鋼帯の連続洗浄方法におい
ては、鋼帯が電解液を通過する期間中の通電時間を、1
00msec以上900msec以下とするので、さら
に充分な洗浄効果が得られ、光沢維持率が70%以上を
確保できる。請求項5記載の鋼帯の連続洗浄方法におい
ては、鋼帯が電解液を通過する期間中の正極及び負極の
電圧の反転を2回以上で4回未満とし、更に、鋼帯が電
解液を通過する期間中の通電時間を、100msec以
上400msec以下とするので、さらに充分な洗浄効
果が得られ、光沢維持率90%以上を確保できる。請求
項6記載の鋼帯の連続洗浄方法においては、鋼帯に電流
を流す電源に、正負の入換えを短時間に行って通電する
電流を矩形波状とし、電解液中での鋼帯が負極となる時
間比率が0.05以上0.95以下の範囲にしているの
で、電極表面に付着する電気絶縁体である油脂成分やシ
リカ等を減少させて、電解電圧の上昇を防止することが
でき、その結果、極性切り換えによる製品の品質や後工
程の操業性の悪化を防止することができると共に、極性
切り換え中の電解洗浄の生産性の低下を防止することが
できる。
【0029】請求項7〜9記載の鋼帯の連続洗浄装置に
おいては、電源に、通電ロールを介して電流が流れる鋼
帯と、対極との正極及び負極の極性を短時間で切り換え
て、流れる電流を矩形波状とする電源供給装置を用いて
いる。従って、従来の間接通電方式の場合には、正及び
負の電解時間が電極の長さと鋼帯の搬送速度(又はライ
ンスピード)で決定されるため、ラインスピードが変化
する場合には、最適な電解時間から外れ、所定の洗浄効
果が得られなかったり、また、電流の反転回数が電極の
数で決定されるため、反転回数を増やす場合には、設備
投資費用が高くなったが、本実施の形態では、電解槽の
上流側に設置した通電ロールと対極との間に正及び負の
電圧を短時間で交互に印加する電源供給装置を設けてい
るので、上述の問題を解決することができる。特に、請
求項8記載の鋼帯の連続洗浄装置においては、電解槽は
竪型となって、対極は垂直方向に通過する鋼帯の表裏面
側にそれぞれ設けられているので、鋼帯の電解時に発生
するガスの電極面への滞留を防止できるため、電解の安
定化が図れると共に、設置スペースが小さくて済み、設
備費が低減できる。請求項9記載の鋼帯の連続洗浄装置
においては、電解槽中の対極の実質有効長さを所定の範
囲に設定しているので、充分な洗浄効果が得られ、光沢
維持率を高くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る鋼帯の連続洗浄装
置の一例である連続電解洗浄装置の概略構成図である。
【図2】反転する正及び負の電圧の陽極電解比率と酸洗
時の鋼帯の溶解能力(Fe溶出量)との関係を示すグラ
フである。
【図3】電流反転回数と光沢維持率との関係を示す図で
ある。
【図4】電流印加時間と光沢維持率との関係を示す図で
ある。
【図5】本発明の一実施の形態に係る鋼帯の連続洗浄装
置の他の例である連続電解洗浄装置の概略構成図であ
る。
【図6】同連続電解洗浄装置の実施例に使用した実験装
置の概略構成図である。
【図7】鋼板に負の電圧を印加する時間比率と電解電圧
の上昇との関係を説明するグラフである。
【図8】従来例に係る間接通電方式の連続洗浄プロセス
の説明図である。
【符号の説明】 10 連続電解洗浄装置(連続洗浄装置) 11 鋼帯 12 電解脱脂
タンク(電解槽) 12a シンクロール 12b 通電ロール(兼転回ロール) 12c 転回ロ
ール 12d 電極 12e 電極 13 第1のリンズタンク 13a シンク
ロール 13b 転回ロール 13c 転回ロ
ール 14 電解酸洗タンク(電解槽) 14a シンク
ロール 14b 通電ロール(兼転回ロール) 14c 転回ロ
ール 14d 電極 14e 電極 15 第2のリンズタンク 15a シンク
ロール 15b 転回ロール 15c 転回ロ
ール 16 電源供給装置 16a 電源供
給装置 20 連続電解洗浄装置(連続洗浄装置) 21 アルカリ電解液 22 電解槽 23 電極 23a 電極 24 電源 25 通電ロー
ル(兼転回ロール) 25a 通電ロール(兼転回ロール) 26 転回ロー
ル 26a 転回ロール 30 実験装置 31 電解槽 32 鋼板 33 電極 34 電源 35 電圧計

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対極を備えたアルカリ性又は酸性の電解
    液中に鋼帯を連続的に浸漬して、前記対極と前記鋼帯と
    の間に電源の正負を入れ換えて通電し前記鋼帯の洗浄を
    行う鋼帯の連続洗浄方法であって、 前記電源の正負の入換えを短時間に行って、流れる電流
    を矩形波状とし、 前記電解液中での前記鋼帯が正極となる時間比率が0.
    05以上0.95未満の範囲としたことを特徴とする鋼
    帯の連続洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記鋼帯が正極となる時間を短時間とし
    て、前記鋼帯の表面に形成される不動態の成長を防止し
    ながら、付着するスケールの洗浄、及びSi、Mnを含
    む鋼中成分の濃化層の除去を行う請求項1記載の鋼帯の
    連続洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記鋼帯が前記電解液を通過する期間中
    の前記正極及び負極の電圧の反転を2回以上で10回未
    満とする請求項1又は2記載の鋼帯の連続洗浄方法。
  4. 【請求項4】 前記鋼帯が前記電解液を通過する期間中
    の通電時間を、100msec以上900msec以下
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼帯の連続
    洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記鋼帯が前記電解液を通過する期間中
    の前記正極及び負極の電圧の反転を2回以上で4回未満
    とし、更に、前記鋼帯が前記電解液を通過する期間中の
    通電時間を、100msec以上400msec以下と
    する請求項1又は2記載の鋼帯の連続洗浄方法。
  6. 【請求項6】 鋼帯をアルカリ性の電解液中に連続して
    供給し、前記鋼帯の洗浄面を正極と負極に交互に切り換
    えて、前記鋼帯の洗浄を行う鋼帯の連続洗浄方法におい
    て、 前記鋼帯に電流を流す電源に、正負の入換えを短時間に
    行って通電する電流を矩形波状とし、 前記電解液中での前記鋼帯が負極となる時間比率が0.
    05以上0.95以下の範囲にしたことを特徴とする鋼
    帯の連続洗浄方法。
  7. 【請求項7】 アルカリ又は酸性の電解液を貯留する電
    解槽と、該電解槽の上部に配置された通電ロールを含む
    転回ロールと、前記電解槽の内部に配置されたシンクロ
    ールと、前記電解槽内に前記転回ロールと前記シンクロ
    ールによってガイドされる鋼帯の表裏面から隙間を有し
    て配置される不溶性の対極と、該対極と前記通電ロール
    との間に電圧を加える電源とを有する鋼帯の連続洗浄装
    置において、 前記電源に、前記通電ロールを介して電流が流れる前記
    鋼帯と、前記対極との正極及び負極の極性を短時間で切
    り換えて、流れる電流を矩形波状とする電源供給装置を
    用いたことを特徴とする鋼帯の連続洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記電解槽は竪型となって、前記対極は
    垂直方向に通過する前記鋼帯の表裏面側にそれぞれ設け
    られている請求項7記載の鋼帯の連続洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記電解槽中の前記対極の実質有効長さ
    をL(m)とし、前記鋼帯の通板速度をS(m/se
    c)とした場合、LとSとの関係が以下の式を満足する
    範囲に設定した請求項7又は8記載の鋼帯の連続洗浄装
    置。 0.1・S < L < 4.5・S
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