JPH10324257A - パワーステアリングポンプ機構 - Google Patents

パワーステアリングポンプ機構

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Publication number
JPH10324257A
JPH10324257A JP9152903A JP15290397A JPH10324257A JP H10324257 A JPH10324257 A JP H10324257A JP 9152903 A JP9152903 A JP 9152903A JP 15290397 A JP15290397 A JP 15290397A JP H10324257 A JPH10324257 A JP H10324257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
pump
bearing
power steering
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9152903A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Higuchi
俊一 樋口
Kazuhiro Maki
和博 牧
Kimitoshi Kato
公敏 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP9152903A priority Critical patent/JPH10324257A/ja
Publication of JPH10324257A publication Critical patent/JPH10324257A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーステアリングポンプのシャフトの摩耗が
防止され、かつ製造コストが安価なパワーステアリング
ポンプ機構の提供。 【解決手段】パワーステアリング用オイルを供給するポ
ンプ1、ポンプ1のシャフト2、シャフト2を支持する
ベアリング3、ベアリング3とポンプ1との間に配設さ
れ、シャフト2に当接してポンプ1が収容された側の空
間を封止するオイルシール4を備え、ベアリング3とオ
イルシール4間の空間とハウジング6外部とを連通し
て、該空間に侵入したエンジンオイルを流下させ排出す
る排出通路5を設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーステアリン
グ装置のパワーシリンダに圧油を供給するパワーステア
リングポンプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、パワーステアリングポンプ機
構は、エンジンからポンプ駆動力を得るため及びエンジ
ンルーム内のスペースの都合上、エンジンルーム内にお
いて、エンジンオイルが上方より落下し、パワーステア
リングポンプを収容するハウジング内にエンジンオイル
が侵入容易な位置に配設される。エンジンオイルはスラ
ッジを含んでおり、このようなエンジンオイルがパワー
ステアリング用オイルに混入することを防止するため、
パワーステアリングポンプと、前記ポンプを駆動するシ
ャフトを回転自在に支持するベアリングの間には、該ポ
ンプが収容されたハウジング内の空間を封止するための
オイルシールが配設される。このオイルシールは環状の
舌状部を備え、この舌状部が前記シャフトの外周面に当
接してシール機能を発揮する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパワーステアリングポンプ機構によれば、エンジン
オイル中に含有されるカーボンスラッジが、前記舌状部
とシャフトの間に溜まって、オイルシールの舌状部に当
接するシャフト部分に摩耗が発生することが分かった。
【0004】上記事情に鑑み、本発明の課題は、パワー
ステアリングポンプのシャフトの摩耗が防止され、かつ
製造コストが安価なパワーステアリングポンプ機構を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は第1の視点において、ハンドル操舵力を低
減させるために、ステアリング機構にパワーシリンダが
付設されたパワーステアリング装置において、ハウジン
グ内に収容され、前記パワーシリンダにパワーステアリ
ング用オイルを供給するポンプと、前記ポンプに駆動力
を伝達するシャフトと、前記ハウジング端部に係止さ
れ、前記シャフトを回転自在に支持するベアリングと、
前記ベアリングと前記ポンプとの間に配設され、前記シ
ャフトに当接して該ポンプ側の前記ハウジング内の空間
を封止するオイルシールと、を備え、前記ベアリングの
鉛直方向下方に、該ベアリングと前記オイルシール間の
空間と、該ハウジング外部とを連通して、該ベアリング
と該オイルシールの間に侵入したエンジンオイルを流下
させ排出するための排出通路を設けたことを特徴とす
る。
【0006】また、第2の視点は、第1の視点に基づ
き、前記排出通路は、少なくとも前記ベアリングの鉛直
方向下側の外周面に沿って前記ハウジングに形成された
ことを特徴とする。
【0007】また、第3の視点は、第1の視点に基づ
き、前記オイルシールは前記シャフトと同心に配設さ
れ、径方向内方に突出して該シャフトの外周面に当接す
る環状舌部を備え、前記エンジンオイルと前記パワース
テアリング用オイルの混合を防止することを特徴とす
る。
【0008】以下、本発明を完成するに至った経緯を説
明する。本発明者らは、オイルシールの舌状部に当接す
るシャフト部分に摩耗が発生すること、この摩耗の原因
は、エンジンオイル中に含有されるカーボンスラッジ
が、前記舌状部とシャフトの間に溜まって、シャフトの
回転に伴いシャフトを研摩するためであること、を見出
した。このようなシャフト摩耗を防止するために、例え
ば、下記の対策が考えられる。第1には、オイルシー
ルの舌状部へのエンジンオイルの侵入を完全に防止す
る。第2には、シャフトの表面硬度を高くして、シャ
フトの耐摩耗性を向上させる。より具体的には第1の対
策に関して、シール機能を有するベアリングを採用し
て、ベアリングからオイルシール側へのエンジンオイル
の侵入を防ぐ。第2の対策に関して、シャフト表面に
硬質クロムメッキを施す。
【0009】しかしながら、前記第1の対策によって
も、オイルシール側へのエンジンオイルの侵入を完全に
防止することが困難であると共に、ハウジング内の凹状
空間にベアリングを挿入する際に、凹状空間内の空気が
排出されにくくなり、ベアリングの組付けが困難になる
という別の問題が生じる。前記第2の対策によれば、シ
ャフトの摩耗は減少するが、シャフトの製造コストが大
きく上昇するため、この対策は工業的には不適である。
そこで、本発明者らは鋭意研究を進めた結果、所定位置
にエンジンオイルを排出するための穴を設けることによ
り、シャフト摩耗が激減することを見出し、本発明を完
成するに至ったのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の好
ましい実施の形態を説明する。図1は、本発明のパワー
ステアリングポンプ機構を説明するための断面図、図2
は、図1に示した排出通路を説明するための模式図であ
る。図1に示したパワーステアリングポンプ機構におい
ては、互いにボルト止めされた2つの部材からなるハウ
ジング6内に、ベーン型のポンプ1と、ポンプ1のロー
タに駆動力を伝達するシャフト2と、ハウジング6の端
部に係止され、シャフト2を回転自在に支持するボール
ベアリング3と、ボールベアリング3とポンプ1との間
にシャフト2と同心に配され、シャフト2の外周面に当
接してポンプ1側の空間を封止するオイルシール4と、
が収容されている。なお、ハウジング6は、エンジンか
らポンプ1の駆動力を得るため、及びエンジンルームの
スペースの都合上、エンジンオイルが鉛直方向上方より
降りかかる位置に取り付けられている。
【0011】ポンプ1は、ハンドル操作に対応して流路
を切り替えるコントロールバルブを介してステアリング
機構に作用するパワーシリンダにパワーステアリング用
オイルを圧送する。さらに、ポンプ1の上方には流量調
整弁7が付設され、流量調整弁7は、エンジンの高速回
転時、余剰のパワーステアリング用オイルをタンクにバ
イパスする。シャフト2はエンジンのフライホイールに
よって駆動されるはすばギアに噛合している。ボールベ
アリング3の両側面には、シールド板3bがそれぞれ取
り付けられているが、ボールベアリング3をハウジング
6の凹部に挿入する際に空気の抜け道を確保するため
に、ボールベアリング3の内輪とシールド3bとの間に
は所定の隙間が形成されている。この隙間などを介し
て、エンジンオイルはオイルシール4側に侵入可能であ
る。オイルシール4の内周面には、径方向内方にしてシ
ャフト2の外周面に当接する環状の舌状部4aがシャフ
ト軸方向に二つ形成されている。さらに、ボールベアリ
ング3の鉛直方向下側のハウジングには、ポールベアリ
ング3のポンプ1側の側面から鉛直方向下方側の外周面
に沿って延在してハウジング6端面において開口する排
出通路5が穿設されている。排出通路5は、該ハウジン
グ内における該ベアリングと該オイルシール間の空間
と、該ハウジング外部とを連通する。排出通路5はボー
ルベアリング3の内輪とシールド板3aとの間の隙間よ
り、鉛直方向下方に位置している。
【0012】図2を参照して、排出通路5の機能を詳細
に説明する。パワーステアリングポンプ機構を収容する
ハウジング6はエンジンオイルが降りかかる位置に配置
され、また、ボールベアリング3の組み付けの都合上、
ボールベアリング3は完全に密閉されていない。このた
め、ボールベアリング3の内輪とシールド板3aの隙間
からスラッジを含んだエンジンオイルが、ハウジング6
内のボールベアリング3とオイルシール4の間の空間に
侵入する。しかし、侵入したエンジンオイルは、該ポン
プ1側側面に沿って穿設され、さらにポールベアリング
3の鉛直方向下方側の外周面に沿って穿設された排出通
路5を通じて、ハウジング6外に重力によって速やかに
自然排出される。従って、オイルシール4の舌状部4a
にスラッジが溜まることがなく、シャフト2の摩耗が防
止される。本実施形態の機構を適用した実機における耐
久試験(回転数2000rpm×300h、エンジン取
り付け時を想定し、エンジンオイル(劣化油)が上方よ
り降りかかる状態にて実施したシャフト摩耗再現試験)
の結果、シャフト摩耗量はゼロであった。これに対し、
排出通路5を設けなかった場合には、スラッジがオイル
シールの舌状部とシャフト外周面の間に溜まり、シャフ
ト摩耗量は46μmであった。
【0013】以上説明した本発明の一実施の形態におい
ては、排出通路は、その加工を容易にするため、ボール
ベアリングのポンプ側側面から鉛直方向下方側外周面に
沿って鍵状に穿設されているが、他の実施形態として、
排出通路をベアリングの前記側面に沿って鉛直方向下方
へ直線状に穿設してもよい。ボールベアリングの前記外
周面に沿った通路部分より鉛直方向下方に向かう通路を
穿設してもよい。ボールベアリングとオイルシールの間
であれば、排出通路をボールベアリングの前記側面から
離間して鉛直方向下方へ直線状に穿設してもよい。ま
た、ハウジングを切削加工せず、予めハウジングに排出
通路を設けておいてもよく、ハウジングと他部材(例え
ば、ボールベアリング)との隙間を、排出通路としても
よい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、排出通路を所定位置に
設けたことにより、パワーステアリングポンプ機構を収
容するハウジング内に侵入するスラッジを含んだエンジ
ンオイルが自然排出されるため、ポンプのシャフトの摩
耗量が激減される。しかも、この排出通路は簡単な加工
によって形成できるため製造コストが安価である。とこ
ろで、非密閉型のボールベアリングは、これを前記ハウ
ジング内に収容する際に該ハウジング内の空気がボール
ベアリングが有する隙間より排出されるため、ボールベ
アリングの組み付け力を低減することができる。本発明
によれば、非密閉型のボールベアリングを用いた場合で
あっても、侵入したエンジンオイルが前記排出通路を通
して速やかに排出されるから、このような利点を有する
非密閉型ボールベアリングを用いることができ、安全か
つ迅速にボールベアリングの組み付けを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る、パワーステアリン
グポンプ機構を説明するための断面図である。
【図2】図1に示した排出通路を説明するための模式図
である。
【符号の説明】
1 ポンプ(パワーステアリングポンプ) 2 シャフト 3 ボールベアリング 3a シールド板 4 オイルシール 4a 舌状部 5 排出通路 6 ハウジング 7 流量調整弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドル操舵力を低減させるために、ステ
    アリング機構にパワーシリンダが付設されたパワーステ
    アリング装置において、 ハウジング内に収容され、前記パワーシリンダにパワー
    ステアリング用オイルを供給するポンプと、前記ポンプ
    に駆動力を伝達するシャフトと、前記ハウジング端部に
    係止され、前記シャフトを回転自在に支持するベアリン
    グと、前記ベアリングと前記ポンプとの間に配設され、
    前記シャフトに当接して該ポンプ側の前記ハウジング内
    の空間を封止するオイルシールと、を備え、 前記ベアリングの鉛直方向下方に、該ベアリングと前記
    オイルシール間の空間と、該ハウジング外部とを連通し
    て、該ベアリングと該オイルシールの間に侵入したエン
    ジンオイルを流下させ排出するための排出通路を設けた
    ことを特徴とするパワーステアリングポンプ機構。
  2. 【請求項2】前記排出通路は、少なくとも前記ベアリン
    グの鉛直方向下側の外周面に沿って前記ハウジングに形
    成されたことを特徴とする請求項1記載のパワーステア
    リングポンプ機構。
  3. 【請求項3】前記オイルシールは、前記シャフトと同心
    に配設され、径方向内方に突出して該シャフトの外周面
    に当接する環状舌部を備え、前記エンジンオイルと前記
    パワーステアリング用オイルの混合を防止することを特
    徴とする請求項1又は2記載のパワーステアリングポン
    プ機構。
JP9152903A 1997-05-27 1997-05-27 パワーステアリングポンプ機構 Withdrawn JPH10324257A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9152903A JPH10324257A (ja) 1997-05-27 1997-05-27 パワーステアリングポンプ機構

Applications Claiming Priority (1)

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JP9152903A JPH10324257A (ja) 1997-05-27 1997-05-27 パワーステアリングポンプ機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10324257A true JPH10324257A (ja) 1998-12-08

Family

ID=15550661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9152903A Withdrawn JPH10324257A (ja) 1997-05-27 1997-05-27 パワーステアリングポンプ機構

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JP (1) JPH10324257A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013212918A (ja) * 2012-04-03 2013-10-17 Toyota Industries Corp バッテリ式フォークリフト

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013212918A (ja) * 2012-04-03 2013-10-17 Toyota Industries Corp バッテリ式フォークリフト

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040803