JPH10324044A - 記録装置及びその作動エラー表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば複写機，ラインプリンタ等のインクジ
ェット方式又はインクリボン方式等の画像記録装置にお
いて、装置に作動エラーを生じたとき、そのエラーの種
類や内容を使用者に分かり易く表示／通知する低コスト
の手段を提供する。 【解決手段】 このため、プリンタエンジン３０３がエ
ラーを検知すると、プリンタ制御部３０４を介して、エ
ラーの種類に応じて、記録ヘッドモータ６０１を駆動
し、エラー内容に対応するエラー表示ガイド１０２位置
まで記録ヘッド１０１を移動させる命令をプリンタエン
ジン３０３へ指示するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機，ファクシ
ミリ，プリンタ等の情報処理システムにおいて、文字，
画像等の情報を被記録媒体上に記録するための記録装置
及びこの記録装置の作動エラー表示方法に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えばインクジェット方式又はイ
ンクリボン方式のこの種の記録装置においては、記録モ
ードや印字方法をユーザに表示するために、オペレーシ
ョンパネル上に発光ダイオード（ＬＥＤ）や液晶表示器
（ＬＣＤ）等の表示手段を搭載し、その表示パターンに
よって記録装置の様々な状態を表現している。そして、
当然ながら、装置の作動エラーが発生した場合も、その
エラーの種類や内容をＬＣＤもしくはＬＥＤ等のパター
ンで表示し、ユーザの対応によるエラーからの復帰や、
あるいはユーザが支援センタからの支援を受けるための
手助けとしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなＬＣＤ等を搭載すれば、文字表現が可能になり、
図４〜６において後述するように、ユーザに対し、比較
的分かり易くエラー状態を示すことができるが、ＬＣＤ
はそのコストが比較的高く、装置製品の価格を低く抑え
たい要望に反する。またＬＥＤ表示方法では、そのＬＥ
Ｄの数や表示パターンによっては、ユーザにエラーの実
質的内容が判り難く、しかもパターンの数が限定される
ため、多くのエラー内容種類を効果的に実現できないと
いう欠点があった。

【０００４】また、現在ではホストコンピュータと記録
装置間において、双方向通信が可能なシステムが望まれ
ており、双方向通信システムにおいては、ホストコンピ
ュータ上でプリンタの作動状態のほとんどを表示可能で
あるため、記録装置上のＬＣＤやＬＥＤ等を必要としな
くなっている。

【０００５】このような状況から、コスト削減、ないし
は製品価格の低下のために、最近の記録装置においては
ＬＥＤの個数を極力少なくし、１個ないし２個というシ
ステムが主流となりつつある。しかしながら、一方で
は、依然として片方向通信しかサポートしないホストコ
ンピュータも存在し、これらのホストコンピュータを持
つユーザに対して、どのようにしてエラーの内容を示す
のかが問題となっている。

【０００６】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、以上のような問題点を低コストで解決
するための手段の提供を目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、以下の各項（１）〜（４）のいずれかに示すよう
な記録装置及びその作動エラー表示方法を提供すること
により、前記目的を達成しようとするものである： （１）入力画像データに基づいて被記録媒体上の水平方
向へ画像を記録するための記録手段と、前記被記録媒体
を垂直方向へ搬送するための搬送手段と、前記記録手段
及び前記搬送手段の駆動を制御する制御手段とを有する
記録装置において、装置作動エラー発生時には、前記記
録装置の前記画像の記録に必要な可動部分のいずれかを
所定の位置まで移動させることにより、使用者にそのエ
ラーの種類を通知するエラー表示手段を有することを特
徴とする記録装置及びその作動エラー表示方法。

【０００８】（２）前記記録手段は、インク又はインク
リボンを用いて入力画像を前記被記録媒体上へ記録する
ための記録ヘッドと、この記録ヘッドを水平方向へ駆動
するための記録ヘッドモータとにより構成され、前記エ
ラーの種類に応じて前記記録ヘッドを所定の位置まで移
動させることにより、前記使用者にそのエラーの種類を
通知するエラー表示手段を有することを特徴とする前項
（１）記載の記録装置及びその作動エラー表示方法。

【０００９】（３）前記搬送手段は、紙送りローラと、
この紙送りローラを駆動するための紙送りモータとによ
り構成され、エラー発生時には、前記紙送りモータがそ
のエラーの種類に応じて前記紙送りローラを所定の位置
まで移動させることにより、前記使用者にそのエラーの
種類を通知するエラー表示手段を有することを特徴とす
る前項（１）記載の記録装置及びその作動エラー表示方
法。

【００１０】（４）前記記録手段は、インク又はインク
リボンを用いて入力画像を被記録媒体上へ記録するため
の記録ヘッドと、この記録ヘッドを水平方向へ駆動する
ための記録ヘッドモータとにより構成され、前記搬送手
段は、紙送りローラと、この紙送りローラを駆動するた
めの紙送りモータとにより構成され、前記エラー発生時
には、その駆動可能なモータにより選択的に前記記録ヘ
ッドモータ又は紙送りモータを、前記エラーの種類に応
じて所定の位置まで移動させることにより、前記使用者
にそのエラーの種類を通知するエラー表示手段を持つこ
とを特徴とする前項（１）記載の記録装置及びその作動
エラー表示方法。

【００１１】

【作用】以上のような本発明構成により、新たにＬＥＤ
やＬＣＤ等を追装する必要がなく、その分コスト増を招
くことなしに、使用者に詳しくエラーの種類や内容を通
知することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、複
数の実施例に基づいて詳細に説明する。

【００１３】

【実施例】まず前提として、図５に、従来の記録装置の
一例であるインクジェット方式のラインプリンタの要部
外観図を、また図４にそのエラー表示制御動作を説明す
るブロック構成図を示す。

【００１４】図４において、このラインプリンタは、ホ
ストコンピュータ３０１からの入力画像データを受信す
ると、そのデータは内部メモリにあるデータ解析部３０
２によって解析され、印字データと紙送りデータとに変
換された後、プリンタエンジン３０３へ送信される。

【００１５】プリンタエンジン３０３は、受信した印字
データに基づいて、図５に示す水平方向へ記録ヘッドモ
ータ６０１を駆動して記録ヘッド１０１を移動させなが
ら１ライン分の印字を実行し、紙送りデータに基づいて
垂直方向へ紙送りモータ６０２を駆動して紙送りローラ
１０３を回転させ、被記録媒体を移動させる。この一連
の作業を繰り返すことによって一枚分の印字を完成させ
る構造となっている。

【００１６】このとき、図４に示すプリンタエンジン３
０３がエラーを検知すると、プリンタ制御部３０４へエ
ラーの種類が報告され、プリンタ制御部３０４は、エラ
ーの種類に応じてＬＥＤ点灯パターンを決定し、プリン
タエンジン３０３へエラー表示を指示する構造となって
いる。この結果、図６（ａ）に示す初期状態から図６
（ｂ）にその一例を示すように、オペレーションパネル
５０１上のＬＥＤにエラーが表示される。

【００１７】以上の従来例の図４に対して、図３に、本
発明に基づく記録装置の一実施例である図５に示した従
来例と同様のラインプリンタのエラー表示制御動作を説
明するブロック構成図を示す。このラインプリンタは、
前記従来のプリンタと同様の制御によって印字を実行し
ているが、図３に示すように、プリンタエンジン３０３
がエラーを検知すると、プリンタ制御部３０４へエラー
の種類が報告され、プリンタ制御部３０４は、エラーの
種類に応じて印字を実行するために必要な可動部の一つ
である記録ヘッドモータ６０１（図５）を駆動し、その
要部構成図を図１（ａ）に示すように、エラーの内容に
対応する表示位置まで記録ヘッド１０１を移動させる命
令を図３のプリンタエンジン３０３へ指示し、エラー表
示ガイド１０２との組み合わせによってユーザにエラー
の種類を正確に通知するよう構成したものである。

【００１８】（他の実施例）以上の他に、印字を実行す
るために必要な可動部の一つとして搬送手段を利用する
ことも考えられる。この場合、プリンタ制御部３０４は
エラーの報告を受信すると、エラーの種類に応じて印字
を実行するために必要な可動部の一つである図５の紙送
りモータ６０２を駆動し、図２（ａ），（ｂ）に示すよ
うに、各エラーの内容に対応するエラー表示ガイド１０
３位置まで紙送りローラ１０４を回転させる命令をプリ
ンタエンジン３０３へ指示し、ユーザにエラーの種類を
通知する。

【００１９】あるいはまた、エラーの種類によっては、
図５における記録ヘッドモータ６０１や紙送りモータ６
０２を駆動させられないエラーが発生する場合も考えら
れる。この場合、図示は省略するが、図３のプリンタ制
御部３０４は、受信したエラーの種類に応じて記録ヘッ
ドモータ６０１又は紙送りモータ６０２のいずれか駆動
可能な方のモータを利用し、エラーを表示することによ
って、ユーザにエラーの種類を通知することも可能であ
る。

【００２０】

【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、記録装置の作動エラーの内容の表示に、通常の印字
に必要な可動部分を利用するため、モード等を表示する
ためのＬＥＤ等だけではエラー内容を効果的に表示でき
ないために、新たにＬＥＤやＬＣＤ等を追装したりする
必要がなく、その分、コスト上昇を避けることができ、
かつ、使用者に分かり易くエラー内容を通知することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 実施例記録装置のエラー表示手段要部の構成
図

【図２】 （ａ）他の実施例のエラー表示手段と（ｂ）
その紙送りローラ

【図３】 実施例記録装置のエラー表示制御ブロック構
成図

【図４】 従来のエラー表示制御ブロック構成図

【図５】 従来例記録装置の外観図

【図６】 （ａ），（ｂ）従来のエラー表示例図

【符号の説明】

１０１ 記録ヘッド １０２ エラー表示ガイド（記録ヘッド用） １０３ エラー表示ガイド（紙送りローラ用） １０４ 紙送りローラ ３０１ ホストコンピュータ ３０２ データ解析部 ３０３ プリンタエンジン ３０４ プリンタ制御部 ５０１ 従来例のオペレーションパネル ６０１ 記録ヘッドモータ ６０２ 紙送りモータ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力画像データに基づいて被記録媒体上
   の水平方向へ画像を記録するための記録手段と、前記被
   記録媒体を垂直方向へ搬送するための搬送手段と、前記
   記録手段及び前記搬送手段の駆動を制御する制御手段と
   を有する記録装置において、 装置作動エラー発生時には、前記記録装置の前記画像の
   記録に必要な可動部分のいずれかを所定の位置まで移動
   させることにより、使用者にそのエラーの種類を通知す
   るエラー表示手段を有することを特徴とする記録装置及
   びその作動エラー表示方法。
2. 【請求項２】 前記記録手段は、インク又はインクリボ
   ンを用いて入力画像を前記被記録媒体上へ記録するため
   の記録ヘッドと、この記録ヘッドを水平方向へ駆動する
   ための記録ヘッドモータとにより構成され、前記エラー
   の種類に応じて前記記録ヘッドを所定の位置まで移動さ
   せることにより、前記使用者にそのエラーの種類を通知
   するエラー表示手段を有することを特徴とする請求項１
   記載の記録装置及びその作動エラー表示方法。
3. 【請求項３】 前記搬送手段は、紙送りローラと、この
   紙送りローラを駆動するための紙送りモータとにより構
   成され、エラー発生時には、前記紙送りモータがそのエ
   ラーの種類に応じて前記紙送りローラを所定の位置まで
   移動させることにより、前記使用者にそのエラーの種類
   を通知するエラー表示手段を有することを特徴とする請
   求項１記載の記録装置及びその作動エラー表示方法。
4. 【請求項４】 前記記録手段は、インク又はインクリボ
   ンを用いて入力画像を被記録媒体上へ記録するための記
   録ヘッドと、この記録ヘッドを水平方向へ駆動するため
   の記録ヘッドモータとにより構成され、前記搬送手段
   は、紙送りローラと、この紙送りローラを駆動するため
   の紙送りモータとにより構成され、前記エラー発生時に
   は、その駆動可能なモータにより選択的に前記記録ヘッ
   ドモータ又は紙送りモータを、前記エラーの種類に応じ
   て所定の位置まで移動させることにより、前記使用者に
   そのエラーの種類を通知するエラー表示手段を持つこと
   を特徴とする請求項１記載の記録装置及びその作動エラ
   ー表示方法。