JPH10323245A - 音響・映像機器収納ラック - Google Patents

音響・映像機器収納ラック

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JPH10323245A
JPH10323245A JP17086897A JP17086897A JPH10323245A JP H10323245 A JPH10323245 A JP H10323245A JP 17086897 A JP17086897 A JP 17086897A JP 17086897 A JP17086897 A JP 17086897A JP H10323245 A JPH10323245 A JP H10323245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
cast iron
frame
vibration
granular material
Prior art date
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Pending
Application number
JP17086897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Kondo
泰彦 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Takaoka Co Ltd
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Takaoka Co Ltd filed Critical Aisin Takaoka Co Ltd
Priority to JP17086897A priority Critical patent/JPH10323245A/ja
Publication of JPH10323245A publication Critical patent/JPH10323245A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本来の音質や映像を良好に再現する。 【解決手段】枠体1の矩形状枠部3に鋳鉄粉末10を充
填した第1粉粒体室9を形成し、支柱4に鋳鉄粉末を充
填した第2粉粒体室を形成する。棚板を制振材から形成
すると共に、矩形状枠部3の四隅部に棚板を支承する先
尖状支持部材6を立設し、さらに、支柱4の底部に先尖
脚を設ける。棚板は音響・映像機器から発生する振動を
吸収して著しく減衰させる。先尖脚は床から枠体1に伝
播される振動を略遮断する。枠体1の第1粉粒体室9に
装入した鋳鉄粉末10および第2粉粒体室に装入した鋳
鉄粉末が先尖状支持部材6および/または先尖脚を介し
て伝播した振動を吸収して減衰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響機器または映
像機器を収納するラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】音響・映像機器収納ラックとして、実開
平1−95893号公報に示すようなものがあり、この
ものは、天板、棚板、底板、側板の全部または一部が、
10〜30℃における振動損失係数が0.02以上であ
るエポキシ樹脂、ポリアミド樹脂および無機充填材とか
らなる樹脂板から形成されている。また、通常、音響・
映像機器収納ラックの底板には、移動用のキャスターが
設けられている(例えば、実開平3−27783号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】音響・映像機器に内蔵
されたモータまたはスピーカから振動が発生するが、従
来の音響・映像機器収納ラックでは、該振動を吸収し、
減衰させることが不十分であり、該収納ラックの天板、
底板、側板の全部または一部が該振動と共振作用を起こ
すことがあり、本来の音質や映像を十分に再現できない
という問題点がある。 また、従来の該収納ラックは、
床から該収納ラックに伝播される振動を遮断することも
不十分であり、再現される音質や映像に悪影響を与える
という問題点がある。そこで、本発明は該両問題点を解
消するためになされたものであり、音響・映像機器から
発生する振動を吸収して減衰させると共に、床から伝播
される振動を遮断し、本来の音質や映像を良好に再現で
きる音響・映像機器収納ラックを提供することを課題と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、直方体状の枠
体に棚板を設けた音響・映像機器収納ラックにおいて、
該枠体に鋳鉄粉末を主要成分とする粉粒体を装入した粉
粒体室を形成すると共に、該棚板を制振材から形成し、
該枠体の隅部に該棚板を支承する先尖状支持部材を設
け、該支柱の底部に先尖脚を設けたことを特徴とする。
【0005】音響映像機器から発生する振動は、棚板に
伝播され、該棚板を成形する制振板に吸収され、振動エ
ネルギが熱エネルギに変化して消散する。また、床から
枠体に伝播される振動は、枠体の支柱の底部に設けられ
た先尖脚によって該枠体への伝播が略遮断され、しかも
先尖状支持部材および/または該先尖脚を介して該枠体
に伝播した振動は、該枠体の粉粒体室に装入した粉粒体
に吸収され、振動エネルギが熱エネルギに変化して消散
する。
【0006】
【発明の実施の形態】枠体の粉粒体室は、枠体全体に形
成してもよく、枠体の一部に形成してもよい。粉粒体室
に装入する粉粒体は、黒鉛を含む鋳鉄を主要成分とし、
一般的には鋳鉄粉末を採用できるが、砂粒子や鋼粒子等
の他の粉粒体が混在されていても良い。鋳鉄としては、
特に片状黒鉛をもつねずみ鋳鉄が好ましいが、場合によ
っては球状黒鉛をもつ鋳鉄、塊状黒鉛をもつ鋳鉄、粒径
が小さな共晶黒鉛をもつ鋳鉄、ばら状黒鉛をもつ鋳鉄、
芋虫状黒鉛をもつ鋳鉄、過大なキッシュ状黒鉛をもつ鋳
鉄でもよい。鋳鉄のマトリックスとしては、パーライ
ト、フェライト、オーステナイト、ベイナイト等を少な
くとも1種含む鉄組織を適宜選択できる。鋳鉄粉末とし
ては、鋳物製品の表面から剥離、脱落した鋳鉄粉末を採
用できる。この場合には鋳鉄製品を得る際において、シ
ョットやグリット等の投射材を鋳鉄製品(砂型鋳物、金
型鋳物)の表面に投射して、鋳物製品の表面層(一般的
には黒皮層)から剥離、脱落した粒子を用いることがで
きる。場合によっては鋳鉄粉末としては、鋳鉄溶湯を空
気中あるいは非酸化性雰囲気においてアトマイズして形
成され黒鉛を含むアトマイズ粉末、鋳鉄塊を機械的に破
砕した破砕粉末を採用してもよい。鋳鉄を主要成分とす
る粉粒体の粒径は、適宜選択できるが、一般的には、平
均粒径が小さい粉粒体では、制振効果は確保できるもの
の粉粒体の製造環境を害することになり易く、また平均
粒径が大きい粉粒体では、制振性能が低下する傾向とな
る。これらを考慮して、平均粒径は30〜700μmと
することが望ましい。
【0007】制振材としては、一対のハードボード間
に、有機バインダ100重量部に対して金属粉末を25
〜300重量部添加した接着剤層を介在させ、加圧成形
して得られるハードボード成形体の表面に、メラミン、
アクリル、塩化ビニルのいずれか1種を被覆したものが
好適に使用できる。該ハードボードとしては、日本工業
規格「繊維板」A5905に準拠したものが用いられ
る。該有機バインダとしては、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアクリルエス
テル樹脂、アミノ樹脂、ユリア樹脂、フェノール樹脂の
1種または2種以上が用いられる。該金属粉末として
は、アルミニウム、銅、黄銅、亜鉛、チタン、ステンレ
ス、鋼、鋳鉄またはその合金が用いられ、好ましくは粒
径が50μm以下のものを用いる。該金属粉末の添加量
を有機バインダ100重量部に対して25重量部未満と
すると音響振動に対する制振効果が低減するため下限を
25重量部とし、300重量部を超えるとハードボード
成形体のかさ比重が大きくなり可撓性も失われる。該被
覆層としては、メラミン、アクリル、塩化ビニルのいず
れか1種が用いられ、被覆層は音質向上を図ると共に、
外観を良好にし、特に易酸化性の鉄粉等を用いた場合、
酸化防止を図り、経時による外観不良を防止することが
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜3に示すように、本発明の音響・映像機器
収納ラックは、直方体状の骨組みを有する枠体1と棚板
2とから形成されている。枠体1は、矩形状枠部3と支
柱4とを備え、矩形状枠部3と支柱4とが係合する矩形
状枠部3の四隅部にはコーナー部材5が配設され、該コ
ーナー部材5に棚板2を支承する炭素鋼製の先尖状支持
部材6が立設されている。支柱4の底部には先尖脚7が
設けられている。
【0009】矩形状枠部3は、四角形断面を有するパイ
プ状の枠柱8が組み合わされて形成されている。枠柱8
の両端部内側には仕切板11が溶接され、仕切板11の
間には鋳鉄粉末10が充填された第1粉粒体室9が形成
されている。また、隣接する枠柱8の間にはコーナー部
材5が溶接され、該コーナー部材5を介して隣接する枠
柱8が固定されている。支柱4は、四角形断面を有する
パイプ状をなし、両端部内側には仕切板14が溶接さ
れ、仕切板14の間には鋳鉄粉末13が充填された第2
粉粒体室12が形成されている。また、支柱4上端およ
び支柱4下端には蓋体15、16が嵌装され、下端側の
蓋体16には先尖脚7が螺着されている。枠柱8と支柱
4とは、枠柱8の下面17端縁と支柱4とが溶接されて
固定されている。
【0010】棚板2は、制振材から形成され、該制振材
は一対のハードボード間にフェノール樹脂100重量部
に対して鋳鉄粉末(粒径50μm以下)200重量部を
添加した接着剤層を介在させ、加圧成形して得られるハ
ードボード成形体(厚さ12mm)の表面に厚さ1.0
mmのメラミンシートを貼着して形成される制振板(厚
さ14mm)である。
【0011】棚板2には適宜、音響・映像機器が載置さ
れ、該機器から発生する振動は、棚板2に伝播され、棚
板2を形成する制振材に吸収され、振動エネルギが棚板
2の接着剤層中の鋳鉄粉末との相互の摩擦によって熱エ
ネルギに変化して消散する。また、床から枠体1に伝播
される振動は、枠体1の底部に設けられた先尖脚7によ
って枠体1への伝播が略遮断され、しかも先尖状支持部
材6および/または先尖脚7を介して枠体1に伝播した
振動は、枠体1の第1粉粒体室9および第2粉粒体室1
2に充填された鋳鉄粉末10、13により吸収され、振
動エネルギが熱エネルギに変化して消散する。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、制振材製の棚板が音響
・映像機器から発生する振動を吸収して著しく減衰させ
ると共に、先尖脚が床から枠体に伝播される振動を略遮
断し、しかも枠体の粉粒体室に装入した粉粒体が先尖支
持部材および/または先尖脚を介して伝播した振動を吸
収して減衰させ、さらに先尖状支持部材が棚板のガタつ
きを防止すると共に、先尖脚が枠体のガタつきを防止す
るので、音響・映像機器システム等の電気的改善をする
ことなく、簡単な構成のラックによって本来の音質や映
像を良好に再現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音響・映像機器収納ラックの斜視
図である。
【図2】図1の音響・映像機器収納ラックの棚板を取り
除いた状態の一部断面平面図である。
【図3】図1の音響・映像機器収納ラックの一部断面正
面図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 棚板 6 先尖状支持部材 7 先尖脚 9 第1粉粒体室 10 鋳鉄粉末 12 第2粉粒体室 13 鋳鉄粉末

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直方体状の枠体に棚板を設けた音響・映像
    機器収納ラックにおいて、 該枠体に鋳鉄粉末を主要成分とする粉粒体を装入した粉
    粒体室を形成すると共に、該棚板を制振材から形成し、
    該枠体の隅部に該棚板を支承する先尖状支持部材を設
    け、該支柱の底部に先尖脚を設けたことを特徴とする音
    響・映像機器収納ラック。
JP17086897A 1997-05-23 1997-05-23 音響・映像機器収納ラック Pending JPH10323245A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17086897A JPH10323245A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 音響・映像機器収納ラック

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JP17086897A JPH10323245A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 音響・映像機器収納ラック

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JPH10323245A true JPH10323245A (ja) 1998-12-08

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ID=15912808

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JP17086897A Pending JPH10323245A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 音響・映像機器収納ラック

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