JPH10323049A - Pwmコンバータの制御装置 - Google Patents

Pwmコンバータの制御装置

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JPH10323049A
JPH10323049A JP9140949A JP14094997A JPH10323049A JP H10323049 A JPH10323049 A JP H10323049A JP 9140949 A JP9140949 A JP 9140949A JP 14094997 A JP14094997 A JP 14094997A JP H10323049 A JPH10323049 A JP H10323049A
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Geihou Chin
芸峰 陳
Akio Imayanada
明夫 今柳田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構成が簡単で、安定度の高い基準正弦波生成装
置を提供することにある。 【解決手段】電源検出周波数をローパスフィルタを通し
て平均周波数を求め、電圧ゼロクロス時の電源位相と基
準正弦波の位相との差を増幅して基準正弦波周波数増分
を求め、電源平均周波数と前記周波数増分を加算するこ
とによって、基準正弦波の周波数とする。基準正弦波の
周波数を積分することにより、基準正弦波の位相を得て
基準正弦波を生成するよう構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅制御によ
り交流を直流に変換するコンバータの制御装置に係わ
り、特に交流基準正弦波を安定に生成する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般的にコンバータの交流制御では、正
弦波の指令値を作成するために電源電圧と同期した基準
正弦波の生成を必要とする場合が多い。このため,電源
電圧のゼロクロス点を検出して、電源の周波数と位相と
一致させるように基準正弦波の周波数と位相を調整する
制御装置を設ける必要がある。
【0003】基準正弦波の位相を調整するために,従来
では主に二種類の方法が使われている。一番目の方法
は、最も単純に電源がゼロクロスする度に、基準正弦波
の位相を検出点での電源位相でリセットし、その後電源
周波数の見積値の周波数を累加(積分)することで位相
を求める方法である。もう一つの方法の原理は図2のブ
ロック線図に示されている。
【0004】図2において、7は位相制御器で、電源電
圧ゼロクロス時の電源電圧位相値(θcross)とそ
の時点の基準正弦波の位相値(θc)との偏差を増幅し
て、周波数増分(Δωc)を出力する。6は周波数制御
ループで、基準正弦波の周波数(ωc)が与えられた指
令値に一致するように、指令値と基準正弦波周波数との
偏差を増幅して、基準正弦波の周波数を更新して調整す
る。その指令値は位相制御器7の出力(Δωc)と電源
周波数(ゼロクロス周波数)の検出値(ωs)との和か
らなる。41は積分器で周波数制御ループ6から出力の
基準正弦波の周波数を累加して、位相(θc)を求め
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、次に示
すような課題がある。第1の方法は簡単であるが、電源
周波数が正確に分からず、または変動があるとき、基準
正弦波周波数が電源周波数とのずれが生じ、次のゼロク
ロス直前に位相誤差がたまり,ゼロクロス点でリセット
されると、基準正弦波が不連続になり、切れ込みが出る
ので、交流制御ループに悪影響が与える。これに対して
第2の方法では、基準正弦波の位相がリセットすること
なく、波形が連続的になるが、構成は周波数と位相の二
重ループとなり、複雑である。それに、位相誤差にオフ
セットを残さないために、位相制御器か周波数増幅器か
或いは両方に積分器を入れなけれならず、積分器41を
含めると、ループの次数が2以上となる。従って、ルー
プの安定余裕の確保が難しく、電源変動等が生じたとき
崩れやすくなる。
【0006】本発明は上述した点に鑑みて創案されたも
ので、その目的とするところは、これらの欠点を解決
し、構成が簡単で、安定に基準正弦波を発生できるPW
Mコンバータの制御装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】つまり、その目的を達成
するための手段は、交流電源から直流に変換するPWM
コンバータ変換器と、該電源電圧のゼロクロス周期検出
器と、該ゼロクロス検出時刻を基準として正弦波交流指
令を生成する基準正弦波生成器と、交流制御量を該交流
指令値に一致させるように変換器を構成する半導体スイ
ッチ素子の開閉信号を出力する交流制御器とを備えてな
るPWM制御コンバータの基準正弦波生成器において、
電源電圧ゼロクロス周波数検出値をローパスフィルタを
通して電源平均周波数(ωsバー)を求める第1の手段
と、ゼロクロス時の電源電圧位相と基準正弦波の位相と
の偏差を増幅して得る増分周波数(Δωc)を求める第
2の手段と、前記第1の手段で求められた電源平均周波
数と第2の手段で求められた基準正弦波増分周波数とを
加算して基準正弦波の周波数(ωc)を求める第3の手
段を設け、前記第3の手段の出力に基づいて基準正弦波
を生成することにある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳述する。図1は本発明の一実施例を示すブロ
ック図であり、図1において、第1の手段1で電源の周
波数を推定し、第2の手段2で基準正弦波の位相が電源
電圧の位相とずれた場合、位相を加減速させる増分周波
数を生成する。そして、第3の手段3で第1手段1と第
2の手段2の出力を加算することによって、基準正弦波
の周波数ωcを求める。基準正弦波の位相は第3の手段
3で求めた基準正弦波周波数を積分器4によって得られ
ることができる。かような構成において、電源電圧角周
波数をωsで表すと、位相θsは(1)式のようにな
る。
【0009】
【数1】
【0010】ただし、tは時間変数で、電源電圧がゼロ
クロスした時始点0と定義している。電源周波数は電圧
が前回と今回のゼロクロスの期間をタイマで測ることに
よって得られるが、電圧変動或いはスイッチングリップ
ル、ノイズ等により、毎回の値が変わることが考えられ
る。毎回測った周波数を直接に基準正弦波位相の演算に
使うと、上記の理由で穏やかな基準正弦波を得ることが
難しい。本発明の第1の手段1は測った周波数値をロー
パスして平均周波数ωsを求める手段で、この手段で得
た平均周波数はスイッチングリップルや電圧変動等の影
響を除去した理想の電源周波数と考えられる。これを位
相の算出に使えば、安定な基準正弦波を得ることができ
る。また、電源周波数が変化した場合、平均演算による
僅かな遅れで、平均周波数が電源周波数にオフセットな
く追従できることが明らかである。ローパスフィルタに
ついては、種種のものを適用してもよいが、(2)式に
示した一時遅れフィルタは最も単純である。
【0011】
【数2】
【0012】ただし、sはラプラス演算子を表し、τは
ローパスフィルタの時定数である。基準正弦波の位相θ
cは(1)式と同じ形で(2)式のように計算できる。
【0013】
【数3】
【0014】しかし、このやり方ではゼロクロス検出点
で毎回θcをθcrossにリセットする必要がある。
θcrossは電源が定常状態の仮定で検出回路定数か
ら算出された値で、上述電源変動やスイッチングリップ
ル等がある場合、周波数と同じような不具合が起る。ま
た,平均周波数と電源周波数ωsとのずれがある場合、
基準正弦波の位相は電源の位相から徐々に離れていく。
リセットすると、従来の技術に述べたように波形が不連
続になる不具合が出る。
【0015】基準正弦波の位相を連続的に生成するため
に、ゼロクロス点でもリセットせずに今までの値をベー
スに累算する。位相のずれを防ぐために、本発明の第2
の手段2では、ゼロクロス点での電源位相θcross
とその時点の基準正弦波の位相との差を増幅し、基準正
弦波周波数の増分Δωcを計算する。そして、第3の手
段3で、その周波数増分を電源周波数平均値に加算する
ことによって、基準正弦波の周波数を算出し、位相の進
むスピードを加減速させ、位相差を徐々にゼロへ収束す
るようにさせる。
【0016】図1において、第2の手段2の増幅器は一
般的にPI制御器で構成することができるが、第1の手
段1の出力は電源周波数の定常値と一致しているので、
積分制御器がなくても、すなわち単純に比例器で構成し
ても、理論的に位相誤差オフセットが残らない。積分器
を使用せず済むので、ループの次数は4の積分器一個で
1となる。従って、安定性が常に確保されている。
【0017】上述のように、本発明の第1の手段1では
電源の周波数をオフセット無く推定することができると
ともに、安定な基準正弦波の生成を可能とする。第2の
手段2では位相同期初期誤差があるとき、その誤差を無
くすように基準正弦波周波数を加減速させる。第3の手
段3では、第1及び第2の手段の出力を加算して、基準
正弦波の周波数とすることによって、安定で誤差オフセ
ットの残らない基準正弦波生成装置を構成する。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、構
成が簡単で、波形の安定度の高い基準正弦波を生成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基準正弦波の生成原理一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】従来の基準正弦波の生成原理を説明のため示し
たブロック図である。
【符号説明】
1 第1の手段 2 第2の手段 3 第3の手段 4,41 積分器 5,51 電源電圧ゼロクロス時のサンプリン
グ&ホールダ 6 従来技術の周波数制御器 7 従来技術の位相制御器 T 時間変数 τ ローハ゜スフィルタの時定数 ωs 電源周波数検出値 ωsバー 電源周波数平均値 Δωc 基準正弦波周波数増分 ωc 基準正弦波周波数 θc 基準正弦波の位相 θcross 電源ゼロクロス時の位相

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源から直流に変換するPWMコン
    バータ変換器と、該電源電圧のゼロクロス周期検出器
    と、該ゼロクロス検出時刻を基準として正弦波交流指令
    を生成する基準正弦波生成器と、交流制御量を該交流指
    令値に一致させるように変換器を構成する半導体スイッ
    チ素子の開閉信号を出力する交流制御器とを備えてなる
    PWM制御コンバータの基準正弦波生成器において、電
    源電圧ゼロクロス周波数検出値をローパスフィルタを通
    して電源平均周波数(ωsバー)を求める第1の手段
    と、ゼロクロス時の電源電圧位相と基準正弦波の位相と
    の偏差を増幅して得る増分周波数(Δωc)を求める第
    2の手段と、前記第1の手段で求められた電源平均周波
    数と第2の手段で求められた基準正弦波増分周波数とを
    加算して基準正弦波の周波数(ωc)を求める第3の手
    段を設け、前記第3の手段の出力に基づいて基準正弦波
    を生成することを特徴とするPWMコンバータの制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117092457A (zh) * 2023-02-02 2023-11-21 特变电工山东鲁能泰山电缆有限公司 一种电缆交流耐压局放测试外同步信号的滤波方法及装置

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CN117092457A (zh) * 2023-02-02 2023-11-21 特变电工山东鲁能泰山电缆有限公司 一种电缆交流耐压局放测试外同步信号的滤波方法及装置

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