JPH10322731A - 多方向多重通信システム - Google Patents

多方向多重通信システム

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JPH10322731A
JPH10322731A JP12716497A JP12716497A JPH10322731A JP H10322731 A JPH10322731 A JP H10322731A JP 12716497 A JP12716497 A JP 12716497A JP 12716497 A JP12716497 A JP 12716497A JP H10322731 A JPH10322731 A JP H10322731A
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JP
Japan
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signal
subscriber line
dial pulse
subscriber
station
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Application number
JP12716497A
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English (en)
Inventor
Susumu Ikeda
享 池田
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NEC Communication Systems Ltd
Original Assignee
NEC Communication Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局と複数の端局間で行うシグナル信号伝
送の高速化を実現できる多方向多重通信システムを提供
する。 【解決手段】 本多方向多重通信システムは、上位局2
と、上位局との間で加入者線により接続された基地局1
と、加入者線毎に設けられた端局10とを有し、音声信
号を伝送する多重化通話伝送路100を基地局と端局と
の間に有する多方向多重通信システムである。本システ
ムは、リンギング信号又はダイヤルパルス信号からなる
シグナル信号を加入者線から受信し、受信したシグナル
信号を音声信号とは相互に異なるように予め設定された
デジタルパターンの情報信号に変換し、通話伝送路に出
力する第1の出力手段と、通話伝送路から受信した信号
から情報信号を抽出し、抽出した情報信号に従ってシグ
ナル信号を加入者線に出力する第2の出力手段とを、そ
れぞれ、基地局と端局とに備えている。シグナル信号
は、変換情報信号として通話伝送路を介して伝送され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多方向多重通信シ
ステムに関し、更に詳細には、リンギング信号又はダイ
ヤルパルス信号からなるシグナル信号の伝送遅延の解消
を図った多方向多重通信システム関するものである。
【0002】
【従来の技術】多方向多重通信システムは、加入者線毎
に設けられた端局、基地局及び上位局を介在させて、複
数の加入者間で多方向で通信するシステムであって、伝
送路、例えば端局と基地局との間に設けられた伝送路で
は信号は多重化されている。多方向多重通信システムの
シグナル伝送方式は、従来から研究が進み、例えば、特
開平56−154898号公報は、加入者が通話時に使
用する音声タイムスロットを音声情報路として使用する
か、シグナル信号の情報路として使用するかの選択を通
話路制御装置の制御により切り替える技術を開示してい
る。
【0003】従来のシグナル伝送方式の構成 図10を参照しつつ、前掲公報記載のシグナル伝送方式
を説明する。図10は、従来のシグナル伝送方式の一例
を示すブロック図である。本シグナル伝送方式では、加
入者端末600からの送受信のために、アナログ・デジ
タル変換器602、信号抽出装置603、信号挿入装置
604、通話路制御装置607が設けてある。加入者端
末600は、例えば電話機であり、音声信号の入出力、
リンギングの受信、ダイヤルパルスの送出等を行う。加
入者回路601は、加入者端末600とアナログ・デジ
タル変換器602との間の音声信号の2線/4線変換を
行い、端末系制御装置606からのリンギング情報に従
って加入者端末600にリンギングを出力し、更には、
加入者端末600からのダイヤルパルスを受信し、その
情報を端末系制御装置606へ出力する。アナログ・デ
ジタル変換器602は、音声信号のアナログ・デジタル
変換を行う。信号抽出装置603は、時分割通話路60
5からのデジタル音声信号をアナログ・デジタル変換器
602に中継し、また、通話路制御装置607から時分
割通話路605の通話路に出力されたシグナルを抽出
し、端末系制御装置606へ出力する。
【0004】信号挿入装置604は、アナログ・デジタ
ル変換器602からのデジタル音声を時分割通話路60
5に中継し、また、信号端末系制御装置606からのシ
グナルを通話路に挿入し、時分割通話路605に出力す
る。時分割通話路605は、通常、デジタル音声信号の
通話路であるが、通話路制御装置607の指示に従って
通話路を通話路制御装置607に接続し、信号挿入装置
604が通話路に挿入したシグナルを通話路制御装置6
07に伝送し、また通話路制御装置607からのシグナ
ルを信号抽出装置603に伝送する。端末系制御装置6
06は、加入者回路601からのダイヤルパルス情報
を、シグナルに変換して信号挿入装置604に出力し、
また、信号抽出装置603からのシグナルをリンギング
情報に変換して、加入者回路601へ出力する。通話路
制御装置607は、時分割通話路605の通話路制御
と、送受信するシグナルの制御を行う。
【0005】従来のシグナル伝送方式の動作 加入者端末600と他方の加入者端末間で通話路が設定
されている場合を例にして、従来のシグナル伝送方式の
動作を説明する。この場合には、図10に示すように、
加入者端末600の音声信号は、加入者回路601で2
線/4線変換され、アナログ・デジタル変換器602に
よりアナログ・デジタル変換される。時分割通話路60
5方向の音声信号は信号挿入装置604を介して、及び
時分割通話路605からの音声信号は信号抽出装置60
3を介して、それぞれ、時分割通話路605と接続し、
通話制御装置607の制御により、時分割通話路605
内に通話路が設定される。以上の構成により、加入者端
末600は、他方の信号抽出装置、及び信号挿入装置と
接続し、同様の音声通話路を経由して他方の加入者端末
間で音声信号が送受される。
【0006】(1)加入者端末600から他方の加入者
端末へシグナルを送信する場合 例えばダイヤルパルスをシグナルとすると、加入者端末
600からのダイヤルパルスを加入者回路601が受信
する。次いで、加入者回路601は、ダイヤルパルス情
報を端末系制御装置606へ出力する。端末制御装置6
06は、ダイヤルパルス情報をシグナルに変換し、信号
挿入装置604へ出力する。信号挿入装置604は、受
信したシグナルを通話路に挿入し、時分割通話路605
へ出力する。通話路制御装置607は、通話路にシグナ
ルが挿入される予め決められた時間に時分割通話路60
5を制御して、信号挿入装置604と他方の信号抽出装
置とを接続している通話路を信号挿入装置604と通話
路制御装置607に接続し、シグナルを受信し、情報を
検出する。また、通話路制御装置607は、受信した情
報からシグナルを他方の加入者端末に中継する必要があ
ると判断すると、時分割通話路605の通話路を制御
し、通話路制御装置607と他方の信号抽出装置間の通
話路を設定しシグナルを出力する。
【0007】(2)他方の加入者端末から加入者端末6
00へシグナルを送信する場合 例えばリンギングをシグナルとすると、通話路制御装置
607が、時分割通話路605から受信した他方の加入
者端末からのシグナルを加入者端末600に中継する必
要があるかどうかを判断し、必要があると判断した際に
は、時分割通話路605の通話路を制御し、通話路制御
装置607と信号抽出装置603間の通話路を設定して
シグナルを出力する。信号抽出装置603は、通話路か
らシグナルを抽出すると、端末系制御装置606に抽出
したシグナルを出力する。端末系制御装置606は、受
信したシグナルをリンギング情報に変換し、加入者回路
601へ出力する。加入者回路601は、受信したリン
ギング情報に従って加入者端末600へリンギングを出
力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシグナ
ル伝送方式による多方向多重通信システムでは、伝送遅
延が発生し易いという問題がった。即ち、通話路制御装
置607が全ての通話路に対する時分割通話路605の
切り替え制御を行うために、通話路制御装置607が同
時に複数の加入者へのシグナル信号を出力する場合に、
及び同時に複数の加入者からのシグナル信号を受信する
場合に、通話路制御装置607による制御に時間を要す
るので、伝送遅延が生じる。そこで、本発明の目的は、
基地局と複数の端局間で行うシグナル信号伝送の高速化
を実現できる多方向多重通信システムを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、伝送遅延が
生じる原因を追求した結果、従来の多方向多重通信シス
テムのシグナル伝送方式では、シグナル信号を同時に伝
送する加入者が多ければ多いほど、通話路制御装置60
7が、通話時に本来使用するはずの通話路を音声情報路
として使用するか、又はシグナル信号の情報路として使
用するかの切り替え制御と、送受信するシグナル信号の
制御とを同時に複数の加入者について行うことが必要に
なり、処理に時間がかかることが判った。上記目的を達
成するために、得た知見に基づいて、本発明に係る多方
向多重通信システムは、上位局と、第1の加入者線によ
り上位局に接続された基地局と、一方で音声信号を伝送
する多重化通話伝送路を介して基地局に接続され、他方
で第2の加入者線毎に設けられた端末と接続する端局と
を有する多方向多重通信システムにおいて、リンギング
信号又はダイヤルパルス信号からなるシグナル信号を第
2の加入者線から受信し、受信したシグナル信号を音声
信号とは相互に異なるように予め設定されたデジタルパ
ターンの情報信号に変換し、通話伝送路に出力する第1
の出力手段と、通話伝送路から受信した信号から情報信
号を抽出し、抽出した情報信号に従ってシグナル信号を
第2の加入者線に出力する第2の出力手段とを、それぞ
れ、基地局と端局とに備え、シグナル信号の変換情報信
号を通話伝送路を介して伝送することを特徴としてい
る。
【0010】本発明の多方向多重通信システムのシグナ
ル伝送方式では、音声信号を伝送する通話伝送路を使用
しシグナル信号を伝送しているので、加入者線毎に独立
して処理を行うため、シグナル信号の伝送遅延が少な
く、また、シグナル伝送用の伝送路が必要ない。
【0011】本発明の好適な実施態様では、通話伝送路
が時分割多重化された信号を伝送する。
【0012】更に、本発明の好適な実施態様では、第1
の出力手段が、第2の加入者線から受信した信号からシ
グナル信号を検出する手段と、シグナル信号を情報信号
に変換する手段と、通話伝送路に情報信号を挿入する手
段とを備え、第2の出力手段が、通話路を介して受信し
た信号から情報信号を抽出する手段と、情報信号をシグ
ナル信号に変換する手段と、シグナル信号に従って、リ
ンギング、又はダイルパルスを送出する手段とを備えて
いる。また、具体的には、第2の加入者線の端末は、電
話機又は下位局である。更には、上位局が電話交換機で
ある。
【0013】加入者線から受信した信号からシグナル信
号を検出する手段は、例えば、図2に示すリンギング検
出器112、図3に示すダイヤルパルス検出器201、
図7に示すダイヤルパルス検出器116及び図8に示す
ダイヤルパルス検出器201である。シグナル信号を情
報信号に変換する手段は、例えば、図2に示すリンギン
グシグナル送出器115、図3に示すダイヤルパルスシ
グナル送出器205、図7に示すダイヤルパルスシグナ
ル送出器117及び図8に示すダイヤルパルスシグナル
送出器205である。通話伝送路に情報信号を挿入し、
抽出する手段は、例えば、図2に示すシグナル挿入抽出
器110、図3に示すシグナル挿入抽出器204、図7
に示すシグナル挿入抽出器110及び図8に示すシグナ
ル挿入抽出器204である。情報信号をシグナル信号に
変換する手段は、例えば、図2に示すダイヤルパルスシ
グナル検出器113、図3に示すリンギングシグナル検
出器206、図7に示すダイヤルパルスシグナル検出器
及び113及び図8に示すダイヤルパルスシグナル検出
器207である。シグナル信号に従って、リンギング、
又はダイルパルスを送出する手段は、例えば、図2に示
すダイヤルパルス送出器114、図3に示すリンギング
送出器202、図7に示すダイヤルパルス送出器114
及び図8に示すダイヤルパルス送出器208である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、例を
挙げて、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明す
る。実施形態例1 本実施形態例は、本発明の実施の形態の一つの例であっ
て、図1は本実施形態例の構成を示すブロック図であ
る。実施形態例1の全体的な構成 本実施形態例では、本発明に係るシグナル伝送システム
は、図1に示すように、基地局1、上位局2、複数(3
個のみ図示)の端局10、20、30、各端局にそれぞ
れ接続された複数(3個のみ図示)の電話機11、2
1、31及びそれらを接続する線で構成されている。上位局 上位局2は、電話交換機であり、加入者線12、加入者
線22、加入者線32により基地局1と接続する。基地局 基地局1は、上位局2がそれぞれ加入者線12、加入者
線22、加入者線32に出力するアナログ音声信号をデ
ジタル音声信号に変換し、時分割多重した後、伝送路1
00に出力する。また、基地局1は、端局10、端局2
0、端局30から伝送路100に出力されたデジタル音
声信号を受信分離し、アナログ音声信号に変換した後、
端局10からの音声信号を加入者線12に、端局20か
らの音声信号を加入者線22に、端局30からの音声信
号を加入者線32に出力する。また、基地局1は、上位
局1がそれぞれ加入者線12、加入者線22、加入者線
32に出力するリンギングを検出し、各リンギング情報
をシグナル信号に変換する。そして、基地局1は、加入
者線12と加入者線13の通話伝送路として使用してい
るタイムスロットに加入者線12のシグナル信号を、加
入者線22と加入者線23の通話伝送路として使用して
いるタイムスロットに加入者線22のシグナル信号を、
加入者線32と加入者線33の通話伝送路として使用し
ているタイムスロットに加入者線32のシグナル信号
を、それぞれ、挿入し、伝送路100に出力する。更に
は、基地局1は、伝送路100の通話路として使用して
いるタイムスロットに端局10、端局20、端局30が
出力したシグナル信号から、ダイヤルパルス情報を検出
し、検出したダイヤルパルス情報に従って各ダイヤルパ
ルスを加入者線12、加入者線22、加入者線32に出
力する。
【0015】伝送路 伝送路100は、各信号がタイムスロットに時分割多重
されたTime Division Multiple
x(TDM)/Time DivisionMulti
ple Access(TDMA)方式による多方向デ
ジタル信号伝送路である。基地局1から端局10、端局
20、端局30方向のTDM方式伝送路は、基地局1か
らの信号を端局10、端局20、端局30に伝送する。
端局10、端局20、端局30から基地局1方向のTD
MA方式伝送路は、端局10からの送信信号、端局2か
らの送信信号、端局3からの送信信号を多重した信号を
基地局1に伝送する。
【0016】端局 端局10、端局20、端局30は、基地局1から伝送路
100に出力されたデジタル音声信号を受信し、アナロ
グ音声信号に変換した後、それぞれ加入者線13、加入
者線23、加入者線33を介して電話機11、電話機2
1、電話機31に出力する。また、各端局は、加入者線
13、加入者線23、加入者線33を介して、それぞ
れ、電話機11、電話機21、電話機31からのアナロ
グ音声信号を受信し、デジタル音声信号に変換した後、
伝送路100に出力する。更に、各端局は、基地局1が
伝送路100の通話路として使用しているタイムスロッ
トに出力したシグナル信号から、リンギング情報を検出
し、検出したリンギング情報に従って各リンギングを加
入者線13、加入者線23、加入者線33に出力する。
また、各端局は、電話機11、電話機21、電話機31
がそれぞれ加入者線13、加入者線23、加入者線33
に出力したダイヤルパルスを検出し、各ダイヤルパルス
情報をシグナル信号として、加入者線13と加入者線1
2の通話伝送路として使用しているタイムスロットに加
入者線13のシグナル信号を、加入者線23と加入者線
22の通話伝送路として使用しているタイムスロットに
加入者線23のシグナル信号を、加入者線33と加入者
線32の通話伝送路として使用しているタイムスロット
に加入者線33のシグナル信号を、それぞれ、挿入し、
伝送路100に出力する。
【0017】次に、添付図面を参照しつつ、基地局1及
び端局10、20、30の構成を説明する。基地局の構成 図2は、本発明の実施形態例1の基地局1の構成例を示
すブロック図である。基地局1は、多重分離装置10
1、及び多重分離装置101に接続された各基地局加入
者回路102、103、104を備えている。多重分離
装置101は、伝送路100に多重されている加入者線
13、加入者線23、加入者線33のデジタル音声信号
を分離し、それぞれ、基地局加入者回路102、基地局
加入者回路103、基地局加入者回路104へ出力す
る。また、多重分離装置101は、基地局加入者回路1
02、基地局加入者回路103、基地局加入者回路10
4から受信したデジタル音声信号を多重し、伝送路10
0に出力する。基地局加入者回路102、基地局加入者
回路103及び基地局加入者回路104は、各々、同じ
構成であり、それぞれ、シグナル挿入抽出器、CODE
C、リンギング検出器、ダイヤルパルスシグナル検出
器、ダイヤルパルス送出器及びリンギングシグナル送出
器を備えている。また、基地局加入者回路102は加入
者線12と、基地局加入者回路103は加入者線22
と、基地局加入者回路104は加入者線32と、それぞ
れ接続する。
【0018】各基地局加入者回路のシグナル挿入抽出器
110は、多重分離装置101から受信したデジタル信
号が、デジタル音声信号か、又はシグナル信号かを識別
し、シグナル信号であればダイヤルパルスシグナル検出
器へ、デジタル音声信号であればCODEC(CODE
R(符号器) DECORDER(復号器)、以下同
じ)111へ、それぞれ出力する。また、シグナル挿入
抽出器110は、通常、CODEC111から受信した
デジタル音声信号を多重分離装置101へ出力するが、
リンギングシグナル送出器115からシグナル信号を受
信した場合には、CODEC111から受信したデジタ
ル音声信号に代えて、受信したシグナル信号を多重分離
装置101へ出力する。
【0019】CODEC111は、シグナル挿入抽出器
110から受信したデジタル音声信号をアナログ音声信
号に変換し、リンギング検出器112へ出力し、逆に、
リンギング検出器112から受信したアナログ音声信号
をデジタル音声信号に変換し、シグナル挿入抽出器11
0へ出力する。リンギング検出器112は、CODEC
111が出力したアナログ音声信号をダイヤルパルス送
出器114へ出力し、ダイヤルパルス送出器114が出
力したアナログ音声信号をCODEC111へ出力す
る。また、リンギング検出器112は、ダイヤルパルス
送出器114から受信したアナログ信号がリンギングの
場合、リンギング受信情報をリンギングシグナル送出器
115へ出力する。ダイヤルパルスシグナル検出器11
3は、シグナル挿入抽出器110から受信したシグナル
信号からダイヤルパルス送出情報を検出し、ダイヤルパ
ルス送出の指示をダイヤルパルス送出器114に出力す
る。ダイヤルパルス送出器114は、リンギング検出器
112が出力したアナログ音声信号を加入者線12へ出
力し、加入者線12から受信したアナログ音声信号及び
リンギングをリンギング検出器112へ出力する。ま
た、ダイヤルパルス送出器114は、ダイヤルパルスシ
グナル検出器113からの指示に従い加入者線12にダ
イヤルパルスを出力する。リンギングシグナル送出器1
15は、リンギング検出器112から受信したリンギン
グ受信情報からシグナル信号を生成し、シグナル挿入抽
出器110へ出力する。
【0020】端局の構成 図3は本発明の実施形態例1の端局10の構成例を示す
ブロック図である。端局10、端局20、端局30の構
成は、各々、同一である。ダイヤルパルス検出器201
は、加入者線13から受信したアナログ音声信号をリン
ギング検出器201へ出力し、リンギング送出器202
から受信したアナログ音声信号及びリンギングを加入者
線13へ出力し、また、加入者線13からダイヤルパル
スを受信したダイヤルパルス受信情報をダイヤルパルス
シグナル送出器205へ出力する。リンギング送出器2
02は、ダイヤルパルス検出器201から受信したアナ
ログ音声信号をCODEC203へ出力し、逆にCOD
EC203から受信したアナログ音声信号をダイヤルパ
ルス検出器201へ出力する。また、リンギング送出器
202は、リンギングシグナル検出器206からの指示
に従ってダイヤルパルス送出器201にリンギングを出
力する。
【0021】CODEC203は、リンギング送出器2
02から受信したアナログ音声信号をデジタル音声信号
に変換してシグナル挿入抽出器204へ出力し、逆に、
シグナル挿入抽出器204から受信したデジタル音声信
号をアナログ音声信号に変換しリンギング送出器202
へ出力する。シグナル挿入抽出器204は、通常、CO
DEC203から受信したデジタル音声信号を伝送路1
00へ出力するが、ダイヤルパルスシグナル送出器20
5からシグナル信号を受信した場合には、CODEC2
03から受信したデジタル音声信号に代えて、受信した
シグナル信号を伝送路100へ出力する。また、シグナ
ル挿入抽出器204は、伝送路100から受信したデジ
タル信号がデジタル音声信号か、シグナル信号かを識別
し、シグナル信号であればリンギングシグナル検出器
へ、デジタル音声信号であればCODEC203へそれ
ぞれ出力する。ダイヤルパルスシグナル送出器205
は、ダイヤルパルス検出器201から受信したダイヤル
パルス受信情報からシグナル信号を生成し、シグナル挿
入抽出器204へ出力する。リンギングシグナル検出器
206は、シグナル挿入抽出器204から受信したシグ
ナル信号からリンギング送出情報を検出し、リンギング
送出の指示をリンギング送出器202に出力する。
【0022】実施形態例1の動作 次に、図1、図2、図3、図4、及び図5を参照しつ
つ、実施形態例1の動作を説明する。音声信号の伝送 上位局2から電話機11、電話機21、電話機31への
アナログ音声信号は、次のようにして、伝送される。先
ず、電話交換機からなる上位局2は、図1に示すよう
に、各電話機11、21、31へのアナログ音声信号を
それぞれ加入者線12、22、32に出力する。次い
で、基地局1は、それぞれ加入者線12、加入者線2
2、加入者線32から受信したアナログ音声信号をデジ
タル音声信号に変換し、時分割多重した後、伝送路10
0に出力する。続いて、伝送路100は、基地局1から
受信したデジタル音声信号をTDM方式による通話伝送
路により端局10、端局20、端局30に伝送する。端
局10、端局20、端局30は、伝送路100から受信
したデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換した
後、それぞれ加入者線13、加入者線23、加入者線3
3を介して電話機11、電話機21、電話機31に出力
する。
【0023】逆に、電話機11、電話機21、電話機3
1から上位局2へのアナログ音声信号は、次のようにし
て、伝送される。先ず、端局10、端局20、端局30
が、それぞれ、加入者線13、加入者線23、加入者線
33を介して受信した電話機11、電話機21、電話機
31からのアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換
した後、伝送路100に出力する。続いて、伝送路10
0は、端局10、端局20、端局30から受信したデジ
タル音声信号をTDMA方式による通話伝送路により基
地局1に伝送する。次いで、基地局1は、伝送路100
から受信したデジタル音声信号を分離し、アナログ音声
信号に変換した後、加入者線12、22、32を介し
て、それぞれ、端局10、20、30から受信した音声
信号を上位局2に出力する。
【0024】リンギング信号の伝送 上位局2は、電話機11への着信を加入者線12に、電
話機21への着信を加入者線22に、電話機31への着
信を加入者線32に、それぞれリンギングの出力を行
う。基地局1は、上位局1がそれぞれ加入者線12、加
入者線22、加入者線32に出力したリンギングを検出
し、各リンギング情報をシグナル信号として、加入者線
12と加入者線13の通話伝送路として使用しているタ
イムスロットに加入者線12のシグナル信号を、加入者
線22と加入者線23の通話伝送路として使用している
タイムスロットに加入者線22のシグナル信号を、加入
者線32と加入者線33の通話伝送路として使用してい
るタイムスロットに挿入し伝送路100に加入者線32
のシグナル信号を、それぞれ、出力する。端局10、端
局20、端局30は、伝送路100の通話伝送路として
使用しているタイムスロットに基地局1が出力したシグ
ナル信号からリンギング情報を検出し、検出したリンギ
ング情報に従って各リンギングを加入者線13、加入者
線23、加入者線33に出力する。
【0025】ダイヤルパルス信号の伝送 端局10、端局20、端局30は、電話機11、電話機
21、電話機31がそれぞれ加入者線13、加入者線2
3、加入者線33に出力するダイヤルパルスを検出し、
各ダイヤルパルス情報をシグナル信号として、加入者線
13と加入者線12の通話伝送路として使用しているタ
イムスロットに加入者線13のシグナル信号を、加入者
線23と加入者線22の通話伝送路として使用している
タイムスロットに加入者線23のシグナル信号を、加入
者線33と加入者線32の通話伝送路として使用してい
るタイムスロットに加入者線33のシグナル信号を、そ
れぞれ、挿入し、伝送路100に出力する。基地局1
は、端局10、端局20、端局30が伝送路100の通
話伝送路として使用しているタイムスロットに出力した
シグナル信号から、ダイヤルパルス情報を検出し、検出
したダイヤルパルス情報に従って各ダイヤルパルスを加
入者線12、加入者線22、加入者線32に出力する。
【0026】加入者線12にアナログ音声信号が出力さ
れた場合、図2に示すように、アナログ音声信号は、基
地局加入者回路102に入力され、ダイヤルパルス送出
器114、リンギング検出器112を経由し、CODE
C111により受信される。CODEC111は受信し
たアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換しシグナ
ル挿入抽出器110へ出力する。加入者線12にリンギ
ングが出力された場合、リンギングは、基地局加入者回
路102に入力され、ダイヤルパルス送出器114を経
由しリンギング検出器112により受信される。リンギ
ング検出器112は、リンギングを受信している間、リ
ンギング受信中を示すリンギング受信情報をリンギング
シグナル送出器115へ出力する。
【0027】リンギング受信情報を受信したリンギング
シグナル送出器115は、リンギング受信情報の周期に
従って予め決められており、明らかにデジタル音声信号
とは異なるデジタルパターンで構成されているシグナル
信号、例えば01Hex.の連続パターンをシグナル挿
入抽出器110へ出力する。シグナル挿入抽出器110
は、リンギングシグナル送出器115からのシグナル信
号がない場合は、CODEC111から受信した音声信
号を多重分離装置101へ出力し、リンギングシグナル
送出器115からシグナル信号を受信した場合は、CO
DEC111から受信したデジタル音声信号に代えて、
シグナル信号を多重分離装置101へ出力する。基地局
加入者回路103及び基地局加入者回路104は、基地
局加入者回路102と同様に、デジタル音声信号かシグ
ナル信号を多重分離装置101に出力する。多重分離装
置101は、基地局加入者回路102、基地局加入者回
路103、基地局加入者回路104から受信したそれぞ
れのデジタル音声信号、又はシグナル信号を多重し、伝
送路100に出力する。
【0028】基地局の動作 ここで、図4を参照しつつ基地局1の動作を説明する。
図4は、加入者線のリンギングと伝送路のタイムスロッ
ト状態との関係を示すチャートであって、(A)、
(B)及び(C)は、それぞれ、加入者線12、22、
32のリンギング状態を示し、(D)、(E)及び
(F)は、それぞれ、伝送路100の加入者線12から
加入者線13方向の通話タイムスロット1の状態、伝送
路100の加入者線22から加入者線23方向の通話タ
イムスロット2の状態、及び伝送路100の加入者線3
2から加入者線33方向の通話タイムスロット3の状態
を示し、(G)、(H)及び(I)は、それぞれ、加入
者線13、23、33のリンギング状態を示すチャート
である。
【0029】基地局1が、(A)で示す加入者線12の
リンギングを受信すると、(D)で示す伝送路100の
通話タイムスロット1に、デジタル音声信号(V)に代
えて、リンギングの情報を示すシグナルが、一定の遅延
後、挿入される。同様に、基地局1が(B)で示す加入
者線22のリンギングを受信すると、(E)で示す伝送
路100の通話タイムスロット2に、デジタル音声信号
(V)に代えて、リンギングの情報を示すシグナルが、
一定の遅延後、挿入される。また、基地局1が(C)で
示す加入者線32のリンギングを受信すると、(F)で
示す伝送路100の通話タイムスロット3に、デジタル
音声信号(V)に代えて、リンギングの情報を示すシグ
ナルが、一定の遅延後、挿入される。
【0030】図3に示すように、端局10が伝送路10
0から受信したデジタル信号は、シグナル挿入抽出器2
04に入力される。シグナル挿入抽出器204は、受信
したデジタル信号がデジタル音声信号か、シグナル信号
かを識別し、シグナル信号であればリンギングシグナル
検出器206へ、デジタル音声信号であればCODEC
203へ出力する。CODEC203は、受信したデジ
タル音声信号をアナログ音声信号に変換しリンギング送
出器202へ出力する。リンギングシグナル検出器20
6は、シグナル挿入抽出器204から受信したシグナル
信号から、予め決められている、例えば01Hex.の
連続パターンからなるリンギング送出情報を検出し、リ
ンギング送出のタイミングの指示をリンギング送出器2
02に出力する。リンギング送出器202は、通常、C
ODEC203から受信したアナログ音声信号をダイヤ
ルパルス検出器201へ出力するが、リンギングシグナ
ル検出器206からのリンギング送出のタイミングの指
示を受信した場合には、リンギング送出のタイミングの
指示に従ってダイヤルパルス送出器201にリンギング
を出力する。ダイヤルパルス検出器201は、リンギン
グ送出器202から受信したアナログ音声信号、又はリ
ンギングを加入者線13へ出力する。
【0031】図4を参照しつつ更に説明する。端局10
が(D)で示す通話タイムスロット1のシグナルを受信
すると、一定の遅延後、(G)で示す加入者線13にリ
ンギングが出力される。同様に、端局20が(E)で示
す通話タイムスロット2のシグナルを受信すると、一定
の遅延後、(H)で示す加入者線23にリンギングが出
力され、また、端局30が(F)で示す通話タイムスロ
ット3のシグナルを受信すると、一定の遅延後(I)で
示す加入者線33にリンギングが出力される。
【0032】図3に示すように、加入者線13にアナロ
グ音声信号が出力された場合、アナログ音声信号は、端
局10に入力され、ダイヤルパルス検出器201、リン
ギング送出器202を経由し、CODEC203により
受信される。CODEC203は、受信したアナログ音
声信号をデジタル音声信号に変換し、シグナル挿入抽出
器204へ出力する。加入者線13にダイヤルパルスが
出力された場合、ダイヤルパルスは端局10に入力さ
れ、ダイヤルパルス検出器201により受信される。ダ
イヤルパルス検出器201はダイヤルパルスを受信して
いる間、ダイヤルパルス受信中を示すダイヤルパルス受
信情報をダイヤルパルス送出器205へ出力する。ダイ
ヤルパルス受信情報を受信したダイヤルパルス送出器2
05は、受信したダイヤルパルス受信情報の周期に基づ
いて、明らかにデジタル音声信号とは異なるデジタルパ
ターンに構成されている予め設定されたシグナル信号、
例えば801Hex.の連続パターンをシグナル挿入抽
出器204へ出力する。シグナル挿入抽出器204は、
ダイヤルパルス送出器205からのシグナル信号がない
場合は、CODEC203から受信した音声信号を伝送
路100へ出力し、ダイヤルパルス送出器205からシ
グナル信号を受信した場合は、CODEC203から受
信したデジタル音声信号に代えて、シグナル信号を伝送
路100へ出力する。
【0033】端局の動作 ここで、図5を参照しつつ端局の動作を説明する。図5
は、加入者線のダイヤルパルス状態と伝送路のタイムス
ロット状態との関係を示すチャートであって、(A)、
(B)及び(C)は、それぞれ、加入者線13、23、
33のダイヤルパルス状態を示し、(D)、(E)及び
(F)は、それぞれ、伝送路100の加入者線13から
加入者線12方向の通話タイムスロット1の状態、伝送
路100の加入者線23から加入者線22方向の通話タ
イムスロット2の状態、及び伝送路100の加入者線3
3から加入者線32方向の通話タイムスロット3の状態
を示し、(G)、(H)及び(I)は、それぞれ、加入
者線12、22、32のダイヤルパルス状態を示すチャ
ートである。
【0034】端局10が(A)で示す加入者線13のダ
イヤルパルスを受信すると、(D)で示す伝送路100
の通話タイムスロット1に、デジタル音声信号(V)に
代えて、ダイヤルパルスの情報を示すシグナルが、一定
の遅延後、挿入される。同様に、端局20が(B)で示
す加入者線23のダイヤルパルスを受信すると、(E)
で示す伝送路100の通話タイムスロット2に、デジタ
ル音声信号(V)に代えて、ダイヤルパルスの情報を示
すシグナルが、一定の遅延後、挿入される。また、端局
30が(C)で示す加入者線33のダイヤルパルスを受
信すると、(F)で示す伝送路100の通話タイムスロ
ット3に、デジタル音声信号(V)に代えて、ダイヤル
パルスの情報を示すシグナルが、一定の遅延後、挿入さ
れる。
【0035】基地局の各装置の動作 図2に示す基地局1の多重分離装置101は、伝送路1
00に多重されている加入者線13、加入者線23、加
入者線33の通話タイムスロットを分離し、それぞれの
デジタル信号を基地局加入者回路102、基地局加入者
回路103、基地局加入者回路104へ出力する。基地
局加入者回路102が多重分離装置101から受信した
デジタル信号は、シグナル挿入抽出器110に入力され
る。シグナル挿入抽出器110は、受信したデジタル信
号がデジタル音声信号か、シグナル信号かを識別し、シ
グナル信号であればダイヤルパルスシグナル検出器11
3へ、デジタル音声信号であればCODEC111へ出
力する。CODEC111は、受信したデジタル音声信
号をアナログ音声信号に変換し、リンギング検出器11
2を介してダイヤルパルス送出器114へ出力する。ダ
イヤルパルスシグナル検出器113は、予め決められて
いる、例えば01Hex.の連続パターンからダイヤル
パルス送出情報をシグナル挿入抽出器110から受信し
たシグナル信号から検出し、ダイヤルパルス送出のタイ
ミングの指示をダイヤルパルス送出器114に出力す
る。ダイヤルパルス送出器114は、通常、リンギング
検出器112から受信したアナログ音声信号を加入者線
12へ出力するが、ダイヤルパルスシグナル検出器11
3からのダイヤルパルス送出のタイミングの指示を受信
した場合には、ダイヤルパルス送出のタイミングの指示
に従って加入者線12にダイヤルパルスを出力する。
【0036】図5を参照して更に説明する。基地局1が
(D)で示す通話タイムスロット1のシグナルを受信す
ると、一定の遅延後、(G)で示す加入者線12にダイ
ヤルパルスが出力される。同様に、基地局1が(E)で
示す通話タイムスロット2のシグナルを受信すると、一
定の遅延後、(H)で示す加入者線22にダイヤルパル
スが出力され、また、基地局1が(F)で示す通話タイ
ムスロット3のシグナルを受信すると、一定の遅延後
(I)で示す加入者線32にダイヤルパルスが出力され
る。
【0037】実施形態例1の効果 実施形態例1では、シグナルの生成、解析処理を加入者
線ごとに個別に行うことにより、シグナル処理時間の短
縮が可能となり、シグナルの伝送遅延が短縮される。ま
た、基地局と端局間におけるリンギング及びダイヤルパ
ルス情報を伝送するシグナル伝送経路として、基地局側
加入者線の音声信号と端局側加入者線の音声信号を接続
する通話タイムスロットを使用することにより、シグナ
ル伝送用のタイムスロットが不要となり、タイムスロッ
トの有効利用が可能となる。
【0038】実施形態例2 本実施形態例は、本発明の実施の形態の別の例であっ
て、図6は本実施形態例の構成を示すブロック図であ
る。実施形態例2の全体的な構成 本実施形態例では、本発明に係るシグナル伝送システム
は、図6に示すように、基地局1、上位局2、複数(3
個のみ図示)の端局10、20、30、各端局にそれぞ
れ接続された複数(3個のみ図示)の下位局300、4
00、500及びそれらを接続する線で構成されてい
る。
【0039】上位局 上位局2は、電話交換機であり、加入者線12、加入者
線22、加入者線32により基地局1と接続する。基地局 基地局1は、上位局2がそれぞれ加入者線12、加入者
線22、加入者線32に出力するアナログ音声信号をデ
ジタル音声信号に変換し、時分割多重した後、伝送路1
00に出力する。また、基地局1は、端局10、端局2
0、端局30から伝送路100に出力されたデジタル音
声信号を受信分離し、アナログ音声信号に変換した後、
端局10からの音声信号を加入者線12に、端局20か
らの音声信号を加入者線22に、端局30からの音声信
号を加入者線32に出力する。また、基地局1は、上位
局2がそれぞれ加入者線12、加入者線22、加入者線
32に出力したダイヤルパルスを検出し、各ダイヤルパ
ルス情報をシグナル信号として、加入者線12と加入者
線13の通話伝送路として使用しているタイムスロット
に加入者線12のシグナル信号を、加入者線22と加入
者線23の通話伝送路として使用しているタイムスロッ
トに加入者線22のシグナル信号を、加入者線32と加
入者線33の通話伝送路として使用しているタイムスロ
ットに加入者線32のシグナル信号を、それぞれ、挿入
し、伝送路100に出力する。また、基地局1は、端局
10、端局20、端局30が伝送路100の通話路とし
て使用しているタイムスロットに出力したシグナル信号
から、ダイヤルパルス情報を検出し、検出したダイヤル
パルス情報に従って各ダイヤルパルスを加入者線12、
加入者線22、加入者線32に出力する。
【0040】伝送路 伝送路100は、各信号がタイムスロットに時分割多重
されたTime Division Multiple
x(TDM)/Time DivisionMulti
ple Access(TDMA)方式による多方向デ
ジタル信号伝送路である。基地局1から端局10、端局
20、端局30方向のTDM方式伝送路は、基地局1か
らの信号を端局10、端局20、端局30に伝送する。
逆に、端局10、端局20、端局30から基地局1方向
のTDMA方式伝送路は、端局10からの送信信号、端
局2からの送信信号、端局3からの送信信号を多重した
信号を基地局に伝送する。
【0041】端局 端局10、端局20、端局30は、基地局1から伝送路
100に出力されたデジタル音声信号を受信し、アナロ
グ音声信号に変換した後、それぞれ加入者線13、加入
者線23、加入者線33を介して下位局300、下位局
400、下位局500に出力する。また、端局は、加入
者線13、加入者線23、加入者線33を介して、それ
ぞれ、下位局300、下位局400、下位局500から
のアナログ音声信号を受信し、デジタル音声信号に変換
した後、伝送路100に出力する。更に、端局は、基地
局1が伝送路100の通話路として使用しているタイム
スロットに出力したシグナル信号から、ダイヤルパルス
情報を検出し、検出したダイヤルパルス情報に従って、
各ダイヤルパルスを加入者線13、加入者線23、加入
者線33に出力する。また、端局は、下位局300、下
位局400、下位局500がそれぞれ加入者線13、加
入者線23、加入者線33に出力するダイヤルパルスを
検出し、各ダイヤルパルス情報をシグナル信号として、
加入者線13と加入者線12の通話伝送路として使用し
ているタイムスロットに加入者線13のシグナル信号
を、加入者線23と加入者線22の通話伝送路として使
用しているタイムスロットに加入者線23のシグナル信
号を、加入者線33と加入者線32の通話伝送路として
使用しているタイムスロットに加入者線33のシグナル
信号を、それぞれ、挿入し、伝送路100に出力する。
【0042】次に、添付図面を参照しつつ、基地局1及
び端局10、20、30の構成を説明する。基地局の構成 図7は、本発明の実施形態例1の基地局1の構成例を示
すブロック図である。基地局1は、多重分離装置101
及び多重分離装置101に接続された各基地局加入者回
路102、103、104を備えている。多重分離装置
101は、伝送路100に多重されている加入者線1
3、加入者線23、加入者線33のデジタル音声信号を
分離し、基地局加入者回路102、基地局加入者回路1
03、基地局加入者回路104へ出力する。また、多重
分離装置101は、基地局加入者回路102、基地局加
入者回路103、基地局加入者回路104から受信した
デジタル音声信号を多重し、伝送路100に出力する。
基地局加入者回路102、基地局加入者回路103及び
基地局加入者回路104は、それぞれ、同じ構成であっ
て、それぞれ、シグナル挿入抽出器、CODEC、リン
ギング検出器、ダイヤルパルスシグナル検出器、ダイヤ
ルパルス送出器及びリンギングシグナル送出器を備えて
いる。また、基地局加入者回路102は加入者線12
と、基地局加入者回路103は加入者線22と、基地局
加入者回路104は加入者線32と接続する。
【0043】各基地局加入者回路のシグナル挿入抽出器
110は、多重分離装置101から受信したデジタル信
号が、デジタル音声信号か、又はシグナル信号かを識別
し、シグナル信号であればダイヤルパルスシグナル検出
器へ、デジタル音声信号であればCODEC111へ出
力する。また、シグナル挿入抽出器110は、通常、C
ODEC111から受信したデジタル音声信号を多重分
離装置101へ出力するが、ダイヤルパルスシグナル送
出器117からシグナル信号を受信した場合には、CO
DEC111から受信したデジタル音声信号に代えて、
シグナル信号を多重分離装置101へ出力する。COD
EC111は、シグナル挿入抽出器110から受信した
デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、ダイヤ
ルパルス検出器116へ出力し、ダイヤルパルス検出器
116から受信したアナログ音声信号をデジタル音声信
号に変換し、シグナル挿入抽出器110へ出力する。ダ
イヤルパルス検出器116は、CODEC111が出力
したアナログ音声信号をダイヤルパルス送出器114へ
出力し、ダイヤルパルス送出器114が出力したアナロ
グ音声信号をCODEC111へ出力する。また、ダイ
ヤルパルス検出器116は、ダイヤルパルス送出器11
4から受信した信号がダイヤルパルスの場合には、ダイ
ヤルパルス受信情報をダイヤルパルスシグナル送出器1
17へ出力する。
【0044】ダイヤルパルスシグナル検出器113は、
シグナル挿入抽出器110から受信したシグナル信号か
らダイヤルパルス送出情報を検出し、ダイヤルパルス送
出の指示をダイヤルパルス送出器114に出力する。ダ
イヤルパルス送出器114は、ダイヤルパルス検出器1
16が出力したアナログ音声信号を加入者線12へ出力
し、加入者線12から受信したアナログ音声信号及びダ
イヤルパルスをダイヤルパルス検出器116へ出力す
る。また、ダイヤルパルス送出器114は、ダイヤルパ
ルスシグナル検出器113からの指示に従って加入者線
12にダイヤルパルスを出力する。ダイヤルパルスシグ
ナル送出器117は、ダイヤルパルス検出器116から
受信したダイヤルパルス受信情報からシグナル信号を生
成し、シグナル挿入抽出器110へ出力する。
【0045】端局の構成 図8は本発明の実施形態例1の端局10の構成例を示す
ブロック図である。端局10、端局20、端局30の構
成は、各々、同一である。ダイヤルパルス送出器208
は、加入者線13から受信したアナログ音声信号をダイ
ヤルパルス検出器201へ出力し、ダイヤルパルス検出
器201から受信したアナログ音声信号を加入者線13
へ出力する。また、ダイヤルパルス送出器208は、ダ
イヤルパルスシグナル検出器207からのダイヤルパル
ス送出の指示に従い、加入者線13にダイヤルパルスを
送出する。ダイヤルパルス検出器201は、ダイヤルパ
ルス送出器208から受信したアナログ音声信号をCO
DEC203へ出力し、逆にCODEC203から受信
したアナログ音声信号をダイヤルパルス送出器208へ
出力する。CODEC203は、ダイヤルパルス検出器
201から受信したアナログ音声信号をデジタル音声信
号に変換して、シグナル挿入抽出器204へ出力し、ま
た、シグナル挿入抽出器204から受信したデジタル音
声信号をアナログ音声信号に変換しダイヤルパルス検出
器201へ出力する。
【0046】シグナル挿入抽出器204は、通常、CO
DEC203から受信したデジタル音声信号を伝送路1
00へ出力するが、ダイヤルパルスシグナル送出器20
5からシグナル信号を受信した場合、CODEC203
から受信したデジタル音声信号に代えて、受信したシグ
ナル信号を伝送路100へ出力する。また、シグナル挿
入抽出器204は、伝送路100から受信したデジタル
信号がデジタル音声信号かシグナル信号かを識別し、シ
グナル信号であればダイヤルパルスシグナル検出器20
7へ、デジタル音声信号であればCODEC203へ出
力する。ダイヤルパルスシグナル送出器205は、ダイ
ヤルパルス検出器201から受信したダイヤルパルス受
信情報からシグナル信号を生成して、シグナル挿入抽出
器204へ出力する。ダイヤルパルスシグナル検出器2
07は、シグナル挿入抽出器204から受信したシグナ
ル信号からダイヤルパルス送出情報を検出し、ダイヤル
パルス送出の指示をダイヤルパルス送出器208に出力
する。
【0047】実施形態例2の動作 次に、図6、図7、図8及び図9を参照しつつ、実施形
態例2の動作を説明する。先ず、電話交換機からなる上
位局2は、図6に示すように、各下位局300、40
0、500へのアナログ音声信号をそれぞれ加入者線1
2、22、32に出力する。一方、下位局300、下位
局400、下位局500は、上位局2との接続をそれぞ
れ加入者線13、加入者線23、加入者線33を介して
行う。
【0048】音声信号の伝送 上位局2からのアナログ音声信号は、次のようにして、
下位局300、下位局400、下位局500に伝送され
る。先ず、基地局1が、それぞれ加入者線12、加入者
線22、加入者線32から受信したアナログ音声信号を
デジタル音声信号に変換し、時分割多重した後、伝送路
100に出力する。伝送路100は、TDM方式による
通話伝送路により端局10、端局20、端局30に伝送
し、続いて、端局10、端局20、端局30が、受信し
たデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換した後、
それぞれ加入者線13、加入者線23、加入者線33を
介して下位局300、下位局400、下位局500に出
力する。
【0049】下位局300、下位局400、下位局50
0からのアナログ音声信号は、次のようにして、上位局
2に伝送される。先ず、端局10、端局20、端局30
が、加入者線13、加入者線23、加入者線33を介し
て、それぞれ、下位局300、下位局400、下位局5
00からのアナログ音声信号を受信し、デジタル音声信
号に変換した後、伝送路100に出力する。伝送路10
0は、デジタル音声信号をTDMA方式による通話伝送
路により基地局1に伝送し、基地局1が伝送路100か
ら受信したデジタル音声信号を分離し、アナログ音声信
号に変換した後、端局10からの音声信号は加入者線1
2を、端局20からの音声信号は加入者線22を、端局
30からの音声信号は加入者線32を介して上位局2に
出力することにより伝送される。
【0050】ダイヤルパルス信号の伝送 上位局2からのダイヤルパルスは、次のようにして、下
位局300、下位局400、下位局500に伝送され
る。先ず、上位局2は、下位局300へのダイヤルパル
スを加入者線12に、下位局400へのダイヤルパルス
を加入者線22に、下位局500へのダイヤルパルスを
加入者線32に、それぞれ、出力する。基地局1は、上
位局1がそれぞれ加入者線12、加入者線22、加入者
線32に出力したダイヤルパルスを検出し、シグナル信
号として、加入者線12のシグナル信号を加入者線12
と加入者線13の通話伝送路として使用しているタイム
スロットに各ダイヤルパルス情報を、加入者線22と加
入者線23の通話伝送路として使用しているタイムスロ
ットに加入者線22のシグナル信号を、加入者線32と
加入者線33の通話伝送路として使用しているタイムス
ロットに加入者線32のシグナル信号を、それぞれ、挿
入して、伝送路100に出力する。
【0051】端局10、端局20、端局30は、伝送路
100の通話伝送路として使用しているタイムスロット
に基地局1が出力したシグナル信号から、ダイヤルパル
ス情報を検出し、検出したダイヤルパルス情報に従って
各ダイヤルパルスを加入者線13、加入者線23、加入
者線33に出力する。また、端局10、端局20、端局
30は、下位局300、下位局400、下位局500が
それぞれ加入者線13、加入者線23、加入者線33に
出力するダイヤルパルスを検出し、各ダイヤルパルス情
報をシグナル信号として、加入者線13と加入者線12
の通話伝送路として使用しているタイムスロットに加入
者線13のシグナル信号を、加入者線23と加入者線2
2の通話伝送路として使用しているタイムスロットに加
入者線23のシグナル信号を、加入者線33と加入者線
32の通話伝送路として使用しているタイムスロットに
加入者線33のシグナル信号を、それぞれ、挿入し伝送
路100に出力する。基地局1は、端局10、端局2
0、端局30が伝送路100の通話伝送路として使用し
ているタイムスロットに出力したシグナル信号から、ダ
イヤルパルス情報を検出し、検出したダイヤルパルス情
報に従い各ダイヤルパルスを加入者線12、加入者線2
2、加入者線32に出力する。
【0052】図7に示すように、加入者線12にアナロ
グ音声信号が出力された場合、アナログ音声信号は、基
地局加入者回路105に入力され、ダイヤルパルス送出
器114、ダイヤルパルス検出器116を経由し、CO
DEC111により受信される。CODEC111は、
受信したアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換
し、シグナル挿入抽出器110へ出力する。加入者線1
2にダイヤルパルスが出力された場合、ダイヤルパルス
は、基地局加入者回路105に入力され、ダイヤルパル
ス送出器114を経由しダイヤルパルス検出器116よ
り受信される。ダイヤルパルス検出器116は、ダイヤ
ルパルスを受信している間、ダイヤルパルス受信中を示
すダイヤルパルス受信情報を、ダイヤルパルスシグナル
送出器117へ出力する。ダイヤルパルス受信情報を受
信したダイヤルパルスシグナル送出器117は、ダイヤ
ルパルス受信情報の周期に基づいて、明らかにデジタル
音声信号とは異なるデジタルパターンで構成されてい
る、予め設定されたシグナル信号、例えば80Hex.
の連続パターンをシグナル挿入抽出器110へ出力す
る。シグナル挿入抽出器110は、ダイヤルパルスシグ
ナル送出器117からのシグナル信号がない場合は、C
ODEC111から受信した音声信号を多重分離装置1
01へ出力し、ダイヤルパルスシグナル送出器117か
らシグナル信号を受信した場合は、CODEC111か
ら受信したデジタル音声信号に代えて、シグナル信号を
多重分離装置101へ出力する。基地局加入者回路10
6及び基地局加入者回路107は、基地局加入者回路1
05と同様に、デジタル音声信号、又はシグナル信号を
多重分離装置101に出力し、多重分離装置101は、
基地局加入者回路105、基地局加入者回路106、基
地局加入者回路107から受信したそれぞれのデジタル
音声信号、又はシグナル信号を多重し、伝送路100に
出力する。
【0053】基地局の動作 ここで、図9を参照しつつ基地局1の動作を説明する。
図9は、加入者線のダイヤルパルスと伝送路のタイムス
ロット状態との関係を示すチャートであって、(A)、
(B)及び(C)は、それぞれ、加入者線12、22、
32のダイヤルパルス状態を示し、(D)、(E)及び
(F)は、それぞれ、伝送路100の加入者線12から
加入者線13方向の通話タイムスロット1の状態、伝送
路100の加入者線22から加入者線23方向の通話タ
イムスロット2の状態、及び伝送路100の加入者線3
2から加入者線33方向の通話タイムスロット3の状態
を示し、(G)、(H)及び(I)は、それぞれ、加入
者線13、23、33のダイヤルパルス状態を示すチャ
ートである。
【0054】図9に示すように、基地局1が(A)で示
す加入者線12のダイヤルパルスを受信すると、(D)
で示す伝送路100の通話タイムスロット1に、デジタ
ル音声信号(V)に代えて、ダイヤルパルスの情報を示
すシグナルが、一定の遅延後、挿入される。同様に、基
地局1が(B)で示す加入者線22のダイヤルパルスを
受信すると、(E)で示す伝送路100の通話タイムス
ロット2に、デジタル音声信号(V)に代えて、ダイヤ
ルパルスの情報を示すシグナルが、一定の遅延後、挿入
され、また、基地局1が(C)で示す加入者線32のダ
イヤルパルスを受信すると、(F)で示す伝送路100
の通話タイムスロット3に、デジタル音声信号(V)に
代えて、ダイヤルパルスの情報を示すシグナルが、一定
の遅延後、挿入される。
【0055】図8に示すように、端局10が伝送路10
0から受信したデジタル信号は、シグナル挿入抽出器2
04に入力される。シグナル挿入抽出器204は、受信
したデジタル信号がデジタル音声信号か、シグナル信号
かを識別し、シグナル信号であればダイヤルパルスシグ
ナル検出器207へ、デジタル音声信号であればCOD
EC203へ出力する。CODEC203は、受信した
デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、ダイヤ
ルパルス検出器201を介してダイヤルパルス送出器2
08へ出力する。ダイヤルパルスシグナル検出器207
は、予め決められている、例えば80Hex.の連続パ
ターンからダイヤルパルス送出情報をシグナル挿入抽出
器204から受信したシグナル信号から検出し、ダイヤ
ルパルス送出のタイミングの指示をダイヤルパルス送出
器208に出力する。ダイヤルパルス送出器208は、
通常、ダイヤルパルス検出器201から受信したアナロ
グ音声信号を加入者線13へ出力するが、ダイヤルパル
スシグナル検出器207からのダイヤルパルス送出のタ
イミングの指示を受信した場合には、ダイヤルパルス送
出のタイミングの指示に従って加入者線13にダイヤル
パルスを出力する。
【0056】端局の動作 図9に示すように、端局10が(D)で示す通話タイム
スロット1のシグナルを受信すると、ダイヤルパルス
が、一定の遅延後、(G)で示す加入者線13に出力さ
れる。同様に、端局20が(E)で示す通話タイムスロ
ット2のシグナルを受信すると、ダイヤルパルスが、一
定の遅延後、(H)で示す加入者線23に出力され、ま
た、端局30が(F)で示す通話タイムスロット3のシ
グナルを受信すると、ダイヤルパルスが、一定の遅延
後、(I)で示す加入者線33に出力される。
【0057】図8に示すように、下位局300、下位局
400、下位局500から上位局2方向の信号伝送は次
にように行われる。加入者線13にアナログ音声信号が
出力された場合、実施形態例1と同様に、アナログ音声
信号は、端局10に入力され、ダイヤルパルス送出器2
08、ダイヤルパルス検出器201を経由し、CODE
C203より受信される。CODEC203は、受信し
たアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換しシグナ
ル挿入抽出器204へ出力する。
【0058】加入者線13にダイヤルパルスが出力され
た場合、ダイヤルパルスは、端局10に入力し、ダイヤ
ルパルス検出器201により受信される。ダイヤルパル
ス検出器201は、ダイヤルパルスを受信している間、
ダイヤルパルス受信中を示すダイヤルパルス受信情報
を、ダイヤルパルス送出器205へ出力する。ダイヤル
パルス受信情報を受信したダイヤルパルス送出器205
は、ダイヤルパルス受信情報の周期に従って、予め決め
られており、明らかにデジタル音声信号と異なるデジタ
ルパターンで構成されているシグナル信号、例えば80
Hex.の連続パターンをシグナル挿入抽出器204へ
出力する。シグナル挿入抽出器204は、ダイヤルパル
ス送出器205からのシグナル信号がない場合は、CO
DEC203から受信した音声信号を伝送路100へ出
力し、ダイヤルパルス送出器205からシグナル信号を
受信した場合は、CODEC203から受信したデジタ
ル音声信号に代えて、シグナル信号を伝送路100へ出
力する。
【0059】基地局の各装置の動作 図7に示すように、多重分離装置101は、伝送路10
0に多重されている加入者線13、加入者線23、加入
者線33の通話タイムスロットを分離し、それぞれのデ
ジタル信号を基地局加入者回路105、基地局加入者回
路106、基地局加入者回路107へ出力する。基地局
加入者回路105が多重分離装置101から受信したデ
ジタル信号は、シグナル挿入抽出器110に入力され
る。シグナル挿入抽出器110は、受信したデジタル信
号がデジタル音声信号か、シグナル信号かを識別し、シ
グナル信号であればダイヤルパルスシグナル検出器11
3へ、デジタル音声信号であればCODEC111へ出
力する。CODEC111は、受信したデジタル音声信
号をアナログ音声信号に変換しダイヤルパルス検出器1
12を介してダイヤルパルス送出器114へ出力する。
ダイヤルパルスシグナル検出器113は、予め決められ
ている、例えば80Hex.の連続パターンからダイヤ
ルパルス送出情報をシグナル挿入抽出器110から受信
したシグナル信号から検出し、ダイヤルパルス送出のタ
イミングの指示をダイヤルパルス送出器114に出力す
る。ダイヤルパルス送出器114は、通常ダイヤルパル
ス検出器112から受信したアナログ音声信号を加入者
線12へ出力するが、ダイヤルパルスシグナル検出器1
13からのダイヤルパルス送出のタイミングの指示を受
信すると、ダイヤルパルス送出のタイミングの指示に従
い加入者線12にダイヤルパルスを出力する。
【0060】実施形態例2の効果 実施形態例2では、シグナルの生成、解析処理を加入者
線ごとに個別に行うことにより、シグナル処理時間の短
縮ができ、シグナルの伝送遅延が少なくなる効果があ
る。また、基地局と端局間において双方向のダイヤルパ
ルス情報を伝送するシグナル伝送にも、第1の実施の形
態と同様な、シグナル伝送用のタイムスロットが不要と
なり、タイムスロットの有効利用が可能である。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、第1には、一つの制御
装置が複数のシグナル信号の伝送処理を行うのではな
く、加入者線毎に個別にシグナル信号の伝送処理を行う
ので、シグナル信号の伝送遅延が短縮する。第2には、
音声信号を伝送する通話伝送路を使用し、シグナル信号
を伝送しているので、シグナル伝送用の伝送路が不要に
なると共に伝送路のタイムスロットが有効活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例1の構成を示すブロック図
である。
【図2】実施形態例1の基地局の構成を示すブロック図
である。
【図3】実施形態例1の端局の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】実施形態例1の加入者線のリンギング状態と、
伝送路の通話タイムスロットの状態との関係を示すチャ
ートである。
【図5】実施形態例1の加入者線のダイヤルパルス状態
と、伝送路の通話タイムスロットの状態とのとの関係を
示すチャートである。
【図6】本発明の実施形態例2の構成を示すブロック図
である。
【図7】実施形態例2の基地局の構成を示すブロック図
である。
【図8】実施形態例2の端局の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】実施形態例1の加入者線のダイヤルパルス状態
と、伝送路の通話タイムスロットの状態とのとの関係を
示すチャートである。
【図10】従来のシグナル伝送方式システムの構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 基地局 2 上位局 10 端局 11 電話機 12 加入者線 13 加入者線 20 端局 21 電話機 22 加入者線 23 加入者線 30 端局 31 電話機 32 加入者線 33 加入者線 100 伝送路 101 多重分離装置 102 基地局加入者回路 103 基地局加入者回路 104 基地局加入者回路 105 基地局加入者回路 106 基地局加入者回路 107 基地局加入者回路 110 シグナル挿入抽出回路 111 CODEC 112 リンギング検出器 113 ダイヤルパルスシグナル検出器 114 ダイヤルパルス送出器 115 リンギングシグナル送出器 116 ダイヤルパルス検出器 117 ダイヤルパルスシグナル送出器 201 ダイヤルパルス検出器 202 リンギング送出器 203 CODEC 204 シグナル挿入抽出器 205 ダイヤルパルスシグナル送出器 206 リンギングシグナル検出器 207 ダイヤルパルスシグナル検出器 208 ダイヤルパルス送出器 300 下位装置 400 下位装置 500 下位装置 600 加入者端末 601 加入者回路 602 アナログ・デジタル変換器 603 信号抽出装置 604 信号挿入装置 605 時分割通話路 606 端末系制御装置 607 通話路制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位局と、第1の加入者線により上位局
    に接続された基地局と、一方で音声信号を伝送する多重
    化通話伝送路を介して基地局に接続され、他方で第2の
    加入者線毎に設けられた端末と接続する端局とを有する
    多方向多重通信システムにおいて、 リンギング信号又はダイヤルパルス信号からなるシグナ
    ル信号を第2の加入者線から受信し、受信したシグナル
    信号を音声信号とは相互に異なるように予め設定された
    デジタルパターンの情報信号に変換し、通話伝送路に出
    力する第1の出力手段と、 通話伝送路から受信した信号から情報信号を抽出し、抽
    出した情報信号に従ってシグナル信号を第2の加入者線
    に出力する第2の出力手段とを、それぞれ、基地局と端
    局とに備え、 シグナル信号の変換情報信号を通話伝送路を介して伝送
    することを特徴とする多方向多重通信システム。
  2. 【請求項2】 通話伝送路が時分割多重化された信号を
    伝送することを特徴とする請求項1に記載の多方向多重
    通信システム。
  3. 【請求項3】 第1の出力手段が、 第2の加入者線から受信した信号からシグナル信号を検
    出する手段と、 シグナル信号を情報信号に変換する手段と、 通話伝送路に情報信号を挿入する手段とを備え、 第2の出力手段が、 通話路を介して受信した信号から情報信号を抽出する手
    段と、 情報信号をシグナル信号に変換する手段と、 シグナル信号に従って、リンギング、又はダイルパルス
    を送出する手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の多方向多重通信システム。
  4. 【請求項4】 第2の加入者線の端末は、電話機又は下
    位局であることを特徴とする請求項1から3のうちのい
    ずれか1項に記載の多方向多重通信システム。
  5. 【請求項5】 上位局が電話交換機であることを特徴と
    する請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の多方
    向多重通信システム。
JP12716497A 1997-05-16 1997-05-16 多方向多重通信システム Pending JPH10322731A (ja)

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