JP3330675B2 - 通信装置及び音声・画像通信装置 - Google Patents

通信装置及び音声・画像通信装置

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JP3330675B2
JP3330675B2 JP15026593A JP15026593A JP3330675B2 JP 3330675 B2 JP3330675 B2 JP 3330675B2 JP 15026593 A JP15026593 A JP 15026593A JP 15026593 A JP15026593 A JP 15026593A JP 3330675 B2 JP3330675 B2 JP 3330675B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、複数の通
信回線を同時に使用して音声、画像情報等を通信する、
音声・画像通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は、TTC標準JT−H320に
示されるテレビ電話・会議システムのブロック図の一部
を示すものであり、図において1は網インタフェース
部、2は多重分離部、3はビデオコーデック部、4はオ
ーディオコーデック部、5はシステム制御部である。図
21はTTC標準JT−H221に示される2B通信時
における多重パターン例を示すものである。
【0003】次に動作につてい説明する。図20におい
て、網インタフェース部1は、接続された通信網との間
で、あらかじめ定められた手順により呼の接続動作を実
行する。呼が接続されると、受信データ及び送信データ
が多重分離部2との間で受け渡され通信が開始される。
多重分離部では、CCITT勧告H.221に定められ
たフォーマットで受信されるデータ列に対して、受信フ
レーム同期、受信マルチフレーム同期を確立し、ビデオ
データはビデオコーデック部3へ、音声データはオーデ
ィオコーデック部4へ、多重制御情報であるBASコー
ド(詳細後述)をシステム制御部5へそれぞれ出力す
る。また、送信データについては上記と逆に受け渡さ
れ、多重分離部2及び網インタフェース部1を経由し
て、通信回線に送出される。
【0004】図20に示すテレビ電話・会議装置はIS
DN回線に接続されて動作するが、ISDN回線では基
本インタフェースが2B+Dと呼ばれるように、通信上
は独立した2つのBチャネル(2つの64Kbps回
線)と呼制御等に用いられる1つのDチャネルからなっ
ている。しかし、図20に示すテレビ電話・会議装置は
この2つのBチャネルを、通信データに対しては1つの
128Kbps通信回線として見かけ上扱いながら動作
する。
【0005】図21は2B通信時のデータ配置例を示す
ものであり、図において第1チャネルとある範囲のデー
タは2つのBチャネルのうちの第1のチャネルにおいて
通信されるデータを示している。また、付加チャネルと
ある範囲のデータは2つのBチャネルのうちの第2のチ
ャネルにおいて通信されるデータを示している。各チャ
ネル内のデータは1から8のビット番号と、1から80
のオクテット番号でその多重位置が表現される。図中の
A1、A2等Aで表されている各データは音声データを
示している。また、V1、V2等Vで表されている各デ
ータはビデオデータを示している。また、FASは図2
1に示す8ビットX80オクテットのフレーム構造の区
切りを示すためのフレーム同期情報を、BASはこのフ
レーム中のどの様なデータが(例えば音声データ)どの
様に(例えば48Kbpsデータとして)多重されてい
るかを示す多重制御情報である。
【0006】図21において、送信側では第1チャネル
と付加チャネルへのデータ多重時は、各チャネルのオク
テット位置が時間的に揃っているものとして処理し、例
えば、音声データはA1、A2、A3・・・と言うよう
な時間的に連続したデータを図に示すように第1チャネ
ルのビット1、ビット2、ビット3、・・・というよう
に多重する。また、ビデオデータについては、V1、V
2、V3と言うような時間的に連続したデータを、図中
にあるようにV1は第1チャネルのビット7に、V2は
付加チャネルのビット1に、V3は付加チャネルのビッ
ト2・・・というように多重する。
【0007】このため、受信側ではこれらの多重された
データを正しく分離するため、第1チャネル及び付加チ
ャネルの受信データを図21にあるのと同じように各チ
ャネルのオクテット位置を合わせる必要がある。一般的
にISDN回線のような回線交換網では接続された呼毎
にその網内での接続経路が決まるため、2B通信時は各
チャネルの網内を伝送される時間が異なってくる。この
ことから、チャネル間の伝送遅延時間差を何らかの手段
で補正する必要がある。前述した図21でのFASに
は、この時間差補正のための基準点を与えるものとし
て、8ビットX80オクテットのフレーム毎に与えられ
るフレーム番号と、16フレームを1区切りとして与え
られるマルチフレーム番号とが規定されており、受信側
では受信した各チャネルのFASを解読することで、今
受信したデータがどのマルチフレームのどのフレームの
ものであるかを認識し、両チャネル間の伝送遅延時間差
がどれだけ存在するかを認識し、時間差補正を実現す
る。
【0008】次に、図22は特開平4−57436号公
報に示されているISDN回線を用いた通信装置を示す
ブロック図であり、図において6はISDNインタフェ
ース回路、7はB1チャネル同期パターン1検出回路、
8はB2チャネル同期パターン1検出回路、9はB1チ
ャネル同期パターン2検出回路、10はB2チャネル同
期パターン2検出回路、11はB1チャネル同期パター
ン3検出回路、12はB2チャネル同期パターン3検出
回路、13はBチャネルデータ蓄積回路、14はデータ
蓄積入出力制御回路、15は切替回路、16は画像コー
デック装置、17はISDN回線、18は同期パターン
送出回路、19は切替回路である。図22は、チャネル
間の伝送遅延時間差を補正することを目的とした装置で
ある。図22の装置の動作詳細については特開平5−5
7436号公報にある通りであるが、この装置では前述
したFASでのフレーム番号等は用いず、第1、第2及
び第3の同期パターンを用いており、概略は次のような
ものである。
【0009】発呼側では、第1チャネル及び付加チャネ
ルがともに接続されると、同期パターン送出回路18か
ら第1の同期パターンが、切替器19経由ISDNイン
タフェース回路6に出力され、ISDNインタフェース
回路6からこの第1の同期パターンが第1チャネル及び
付加チャネル送出される。着呼側では、第1チャネル及
び付加チャネルがともに接続されると、同期パターン送
出回路18から第1の同期パターンが切替器19経由I
SDNインタフェース回路6に出力され、その後第2の
同期パターンが同じく切替器19経由ISDNインタフ
ェース回路6に出力される。ISDNインタフェース回
路6からはこの第1及び第2の同期パターンが第1チャ
ネル及び付加チャネルに送出される。
【0010】次に発呼側では、ISDNインタフェース
回路6から出力されるデータをB1チャネル同期パター
ン1検出回路7、B2チャネル同期パターン1検出回路
8が監視し、同期パターン1を検出すると、B1チャネ
ル同期パターン1検出回路7はB1チャネル同期パター
ン2検出回路9を起動する。また、B2チャネル同期パ
ターン1検出回路8は、B2チャネル同期パターン2検
出回路10を起動する。これら同期パターン2検出回路
9及び10が同期パターン2を検出すると、B1チャネ
ル同期パターン2検出回路9はB1チャネル同期パター
ン3検出回路11を起動する。また、B2チャネル同期
パターン2検出回路10はB2チャネル同期パターン3
検出回路12を起動する。同時に同期パターン送出回路
18からの送出パターンをそれまでの第1の同期パター
ンから第2の同期パターンへ変更し、その後さらに第3
の同期パターンに変更する。
【0011】着呼側では、ISDNインタフェース回路
6から出力されるデータをB1チャネル同期パターン1
検出回路7、B2チャネル同期パターン1検出経路8が
監視し、同期パターン1を検出すると、B1チャネル同
期パターン1検出回路7は、B1チャネル同期パターン
2検出回路9を起動する。また、B2チャネル同期パタ
ーン1検出回路8は、B2チャネル同期パターン2検出
回路10を起動する。これら同期パターン2検出回路9
及び10が同期パターン2を検出すると、B1チャネル
同期パターン2検出回路9は、B1チャネル同期パター
ン3検出回路11を起動する。またB2チャネル同期パ
ターン2検出回路10は、B2チャネル同期パターン3
検出回路12を起動する。
【0012】以上の動作を発呼側及び着呼側が行うこと
で、着呼側では、発呼側から送出された第2の同期パタ
ーンの検出が同期パターン2検出回路9及び10におい
てどれだけの時間差が存在するかにより伝送遅延時間差
を認識する。また、発呼側では着呼側から送出された第
3の同期パターンの検出が同期パターン3検出回路11
及び12においてどれだけの時間差が存在するかにより
伝送遅延時間差を認識する。
【0013】チャネル間の遅延時間差がある場合は、時
間的に早く到着している方のチャネルの受信データをB
チャネルデータ蓄積回路13にその時間差分だけ蓄積す
る。そして、時間的に遅く到着している方の受信データ
タイミングにあわせて切替回路15を経由して出力する
ことで最終的に遅延時間差を補正したデータを得てい
る。
【0014】以上の図22に基づく装置の場合は、前述
した通り図21でのFAS、BASを用いていない場合
のものであり、このFAS、BASを用いた通信制御の
場合は次のような実時間処理が必要となる。
【0015】図21に示すフレーム構造を有するデータ
の場合、フレーム内にデータがどのように多重されてい
るかはBASコードを解読する事でわかることは前述の
通りであるが、このBASコードによる多重パターン指
定は、図21に示すフレーム2つ毎に変更することが許
されており、受信側ではこの受信BASコードを常に監
視解読し、次に予想される多重パターンの変更に備えて
いなければならない。また、このBASコードは、1フ
レーム中に多重される8ビットパターンは1つの意味し
か持たないため(例えば、あるBASコードは伝送速度
が64Kbpsであるということを示す、別なBASコ
ードは音声データが48Kbpsで多重されているとい
うことを示す、また別なBASコードは映像データが多
重されているということを示す等)、送信側では、その
時の多重状況を受信側に伝えるために常に送信BASコ
ードを更新し続ける必要がある。さらに、受信側でBA
Sコードを解読しても、受信データを例えば音声と画像
とその他のデータと言うように分離するタイミングは前
述の遅延時間補正後でなければならないことになる。こ
のような複雑な処理を行うため、このBASコードの操
作は一般的にはマイクロプロセサを用いたソフトウェア
処理で実現されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の音声・画像通信
装置は以上のように構成されているため、複数のチャネ
ル間の遅延時間差を考慮しながら実時間で受信BASコ
ードに基づく分離制御を実行するには、BASコードを
チャネル間の遅延時間差を補正後に処理する方法が簡単
である反面、時間補正用のバッファを用いることから、
まさに受信しつつあるBASコードを即座に処理できな
いため、例えばある時点から非フレームモードのデータ
を受信したような場合にその対応が遅れ、非フレームモ
ードであることを認識する前に受信同期が外れたと認識
してしまい正確な受信制御ができなくなる場合が生じる
という問題点があった。
【0017】あるいは、時間的に早く到着した方のデー
タを時間的に遅く到着した方のデータタイミングにあわ
せるためには時間的に早く到着したデータの一部を廃棄
して時間補正する必要があることから、受信BASコー
ドの時間的な連続性が保たれないという問題点があっ
た。
【0018】また遅延時間補正前にBASコードを認識
するようにすると実際の分離制御を必要とするまで(遅
延時間差分の時間)分離制御を一時保留しなければなら
ないことから、ソフトウェアの処理負荷が増大し、マイ
クロプロセサや周辺回路を高速化する必要が生じ、高コ
ストの装置になってしまうなどの問題点があった。たと
えば、現状のH221LSIでは受信BASコードを2
×B遅延吸収後に1つのプロセサが読みとり、H242
手順に従って受信の分離パターン変更を行っていた。こ
の受信BASコード読み取りは2×Bの遅延吸収後に行
っているため、遅延吸収の過程で生じる受信BASコー
ド欠落への対策としてBAS解読可となってからも一定
時間(5秒程度)BASコードの読み捨てを行ってお
り、最終的にAV通信可となるまでの時間が長くかかり
通信料金の無駄使いとなっていた。
【0019】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、受信しつつあるBASコード
を実時間で処理できるとともに、ソフトウェアの処理負
荷の増大をおさえ、コスト増加をおさえた通信装置及び
音声・画像通信装置を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】の発明に係る通信装置
は、以下の要素を有するものである。 (a)複数のチャネルから多重化された情報とその多重
化制御情報を有するデータを受信する受信手段、 (b)上記複数のチャネルから受信した各データの同期
を検出する同期検出手段、 (c)上記同期検出手段により検出された各データの同
期に基づいて、上記受信手段が受信したデータのチャネ
ル間の伝送遅延時間差を検出し、受信したデータの伝送
遅延時間差を補正して受信データを出力する遅延吸収手
段、 (d)上記同期検出手段により検出された各データの同
期に基づいて、上記受信手段が受信したデータから多重
化制御情報を分離する第1の分離手段。
【0021】の発明に係る通信装置は、第1の分離手
段により分離された多重化制御情報から受信したデータ
に多重化された情報を分離する分離情報を生成する手順
制御手段により生成された分離情報手段に基づいて、上
記遅延吸収手段から出力される受信データから多重化さ
れた情報を分離する第2の分離手段を備えたことを特徴
とするものである。
【0022】の発明に係る通信装置は、上記手順制御
手段が遅延吸収手段から出力される受信データに同期し
て分離情報を出力する副制御部を設けたことを特徴とす
るものである。
【0023】の発明に係る音声・画像通信装置は第1
の分離部と手順制御部を設けたことを特徴としており、
BASコード分離用の第1の分離部は、受信データ中の
BASコードを遅延時間差補正前にBASコードを分離
出力し、手順制御部に渡す。手順制御部はこのBASコ
ードに基づき、多重データを分離するための分離情報を
生成する。
【0024】の発明に係る音声・画像通信装置は、手
順制御部に加えて、副制御部を設けたものであり、副制
御部は手順制御部から設定される分離情報を遅延吸収回
路から得られる遅延時間差分保持し、その後に第2の分
離部に出力する。
【0025】の発明に係る音声・画像通信装置は、受
信フレーム同期検出部が各フレームごとの同期を検出す
るとともに、マルチフレームの同期も検出を行い、遅延
吸収回路はフレーム単位及びマルチフレーム単位で伝送
遅延を吸収することを特徴とするものである。
【0026】
【作用】の発明における通信装置においては、第1の
分離手段が受信手段により受信したデータから直接多重
化制御情報を分離する。この第1の分離手段が多重化制
御情報を分離するデータは、伝送遅延時間差を補正され
た受信データではなく、回線から受信手段が受信したデ
ータであるため、時間差を補正するための一部廃棄を行
わないデータから分離が行われる。従って、多重制御情
報の連続性が常に保たれる。このため、多重化制御情報
は常に解読可能となり、従来のように伝送遅延時間差を
補正した後の受信データから多重化制御情報を解読する
場合に比べて、効率良く多重化制御情報を解読すること
が可能になる。
【0027】の発明における通信装置においては、手
順制御手段が前述した第1の分離手段から分離された多
重化制御情報に基づいて、分離情報を生成し、第2の分
離手段に出力する。従って、第2の分離手段が多重化さ
れた情報を分離する際には、手順制御手段により第1の
分離手段により分離された多重化制御情報に基づく分離
情報が利用可能になっている。このため、遅延吸収手段
により伝送遅延時間差を補正された受信データは、手順
制御手段からの分離情報に基づいて即座に複数の情報に
分離することが可能になる。又、遅延吸収手段と手順制
御手段は平行して実行されるため、手順制御手段の実行
を司るCPU等の負荷を減少させることができる。
【0028】の発明における通信装置においては、手
順制御手段が副制御部を有し、副制御部が遅延吸収手段
から出力される受信データに同期して分離情報を出力す
るため、手順制御手段は多重化制御情報から分離情報を
生成する作業のみを行うため、さらに、手順制御手段を
実行させるCPU等の負荷が減少する。一方副制御部
は、手順制御手段から出力される分離情報を遅延吸収手
段から出力される受信データに同期して出力させる動作
を行うため、副制御部の動作は単純なため、小規模なC
PU等で実現することが出来る。
【0029】の発明に係る音声・画像通信装置は、ま
ず第1の分離部がBASコード等の多重制御情報を分離
し、吸収遅延回路と手順制御部が受信したデータからの
遅延補正を行うとともに、手順制御部が分離情報を平行
して生成する。そして第2の分離部は遅延補正がされた
受信データに対して、手順制御部からの分離情報に基づ
いてデータを分離する。このように多重制御情報を第1
の分離部で先に分離することにより、多重制御情報の解
析に基づく分離情報の生成と、複数チャネルからのデー
タの遅延補正が同時に行え、BASコード等の多重制御
情報に基づく手順制御に時間的な欠落が生じることな
く、かつ正確な分離制御を実現することができる。この
ようにして、通信装置間の接続時間を短縮することがで
きる。
【0030】の発明における音声・画像通信装置にお
いては、副制御部を設けたことを特徴としている。副制
御部は、手順制御部から設定される分離情報を遅延吸収
回路から得られる遅延時間差分保持し、その後に第2の
分離部に出力するため、手順制御部では受信BASコー
ドを実時間で処理できる一方で、分離制御は遅延補正後
におこなわれるため、BASコードに基づく手順制御に
時間的な欠落が生じることがなくなり、かつ正確な分離
制御を実現できる。
【0031】の発明における音声・画像通信装置は、
受信データがフレーム構造を用いて送られてくる場合で
あって、かつマルチフレーム構造を用いている場合に
も、遅延を吸収することができる。
【0032】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図を
用いて説明する。図1において、101は第1の回線接
続部であるB1 I/F部、102は第1の回線から受
信したデータの受信同期を確立する同期検出部、103
は第1の回線から受信したデータ中のBASコードを分
離するBASコード分離部である。104は第2の回線
接続部であるB2 I/F部、105は第2の回線から
受信したデータの受信同期を確立する同期検出部、10
6は第2の回線から受信したデータ中のBASコードを
分離するBASコード分離部、107は第1及び第2の
受信データ間の伝送遅延時間差を補正する遅延吸収回
路、108は受信BASコードに基づいて分離制御情報
を出力する手順制御部、109は遅延補正後のデータを
各ファシリティデータ毎に分離するファシリティデータ
分離部である。
【0033】図1において、第1の回線から受信される
データ201は、B1 I/F部101にて電気的なレ
ベル変換を受け、信号202となる。この信号202
は、同期検出部102においてFASの検出が行われる
ことで、フレーム同期及びマルチフレーム同期がとら
れ、この同期検出部102からは受信データのフレーム
タイミング及びマルチフレームタイミングが信号204
として、BASコード分離タイミング信号が信号203
としてそれぞれ出力される。BASコード分離部103
では、信号202中に存在するBASコードを同期検出
部102からの信号203に基づいて分離し、分離した
BASコードを信号205として出力する。また、第2
の回線から受信されるデータ206は、B2 I/F部
104にて電気的なレベル変換を受け、信号207とな
る。この信号207は、同期検出部105においてFA
Sの検出が行われることで、フレーム同期及びマルチフ
レーム同期がとられ、この同期検出部105からは受信
データのフレームタイミング及びマルチフレームタイミ
ングが信号209として、BASコード分離タイミング
信号が信号208としてそれぞれ出力される。BASコ
ード分離部106では、信号207中に存在するBAS
コードを同期検出部105からの信号208に基づいて
分離し、分離したBASコードを信号210として出力
する。
【0034】次に遅延吸収回路107では、信号202
と信号207との間の伝送遅延時間差を同期検出部10
2及び105からの信号204及び209に基づいて判
断し、時間的により早く到着している方のデータを両信
号間の時間差分だけ一時蓄積し、時間差を補正したいわ
ゆるバルクデータの形式とした信号212として出力す
る。また、この遅延時間差がどれだけ存在するかを信号
211として出力する。手順制御部108では、BAS
コード分離部103及び106から得られる受信BAS
コード情報である信号205及び210に基づいて対局
との間の手順制御に必要な情報を得、必要に応じてファ
シリティデータの分離情報を生成する。手順制御部は例
えばマイクロプロセサを用いたソフトウェアで制御され
るような構成になっており、この分離情報は遅延吸収回
路107から与えられる遅延時間差信号211に基づい
てその外部への出力が一定時間保留され、時間経過後に
分離情報信号213として出力される。この分離制御情
報出力の一時保留は、例えばタイマ割込を用いて行われ
る。ファシリティデータ分離部109は、遅延吸収回路
から出力されるバルク形式データ信号212を手順制御
部からの信号213に基づいて複数のファシリティデー
タ信号214、215、216等に分離出力する。
【0035】次に図2を用いてこの実施例における送信
側装置の構成について説明する。図2において300は
ファシリティデータを多重化するファシリティデータ多
重部、302はBASコードを多重化するBASコード
多重部、303は多重化されたデータを二つのチャネル
に分離する1/2速度変換部、304及び305はそれ
ぞれのチャネルにおいて内部クロックから回線のクロッ
クへクロックの乗せ換えを行うクロック乗せ換え部であ
る。400は回線と接続されたターミナルアダプタであ
る。
【0036】次に図3、図4、図5は図2に示したE、
F、Gにおけるデータのタイミングチャートを示す図で
ある。図3、図4、図5に示すタイミングチャートは2
×Bのタイミングを示す図である。図3はファシリティ
データ多重部300から出力される送信データTDのタ
イミングチャートを示しており、内部クロックが128
KHzで動作している場合を示している。タイミング生
成部301はファシリティデータ多重部300に対し
て、送信マルチフレームパルスTMFP、送信フレーム
パルスTFP、送信オクテットパルスTOCTを供給す
る。ファシリティデータ多重部は送信オクテットパルス
に従って、送信データの各ビットを同期させて出力す
る。又送信フレームパルスは位置フレームの先頭を示す
パルスであり、送信マルチフレームパルスは16フレー
ムからなるマルチフレームの先頭を示すパルスである。
【0037】次に図4はBASコード多重部302から
出力される送信データ、T・DAのタイミングを示す図
である。図3と異なる点は、送信データの第8ビット目
にFASあるいはBASが多重化されている点である。
【0038】次に図5は1/2速度変換部303によ
り、各チャネル毎により分割された送信データのタイミ
ングチャートを示している。1/2速度変換部では、1
28KHzで送られてきたデータを二つのチャネルから
なる64KHzのデータに分離する。図に示すように、
送信データT1・DA及びT2・DAは64KHzのク
ロックに同期している。なお、1/2速度変換部303
で行われる分離により連続した16ビットのデータは、
第1から第8ビット目までがT1・DAとなり、第9か
ら第16ビットまでのデータがT2・DAのデータとな
る。その際、連続する16ビットのデータが並列的に送
信されるのではなく、第1〜第8ビット目のデータは一
つ前に存在したデータの第9〜第16ビットと並列的に
送信される。又第9〜第16ビット目のデータは次に送
信される第1〜第8ビット目のデータと平行して送信さ
れる。
【0039】次に図6〜図9は、図2に示した送信側装
置において、2×56Kbpsの場合のタイミングチャ
ートを示す図である。2×56Kbps場合は送信する
ビットが14ビットである点が前述した2Bの場合と異
なる点である。従って、FAS、BASのビット1は第
7ビット目である。また、使用する内部クロックは12
8KHzの代わりに112KHzを用いる。更に1/2
速度変換部は112KHzのデータを二つのチャネルか
ら成る56KHzのデータに変換する。図6、図7、図
8はそれぞれ前述した図3、図4、図5にそれぞれ対応
しているのでここではその説明を省略する。
【0040】図9は2×56Kbpsの場合のクロック
乗せ換え部304または305から出力されるデータの
タイミングチャートを示す図である。図9(a)は回線
クロックが64KHzの場合を示している。回線クロッ
クが64KHzの場合には56KHzのデータを乗せる
ためにダミーのビットを負荷する。このダミーのビット
はすべて1がたてられて送信される。図9(b)は回線
クロックが56KHzの場合を示している。回線クロッ
クが56KHzの場合には、ダミーのビットを負荷する
ことなく、7ビット単位のデータがそのまま送出され
る。このように、回線クロックが64KHzの場合と、
56KHzの場合によって、送信されるデータは異な
る。クロック乗せ換え部304、または305は回線の
クロックの種類によって図9(a)または(b)に示し
たようなデータ形式にして送信データを回線クロックの
乗せて送出する。
【0041】次に図10は2×56Kbpsの場合の速
度変換のタイミングチャートを示す図である。図10に
示すタイミングは図6〜図8に示したタイミングチャー
トを一つにまとめたものである。図において黒三角で示
した1ビット目はそれぞれ同じ対応するデータを示して
いる。又、白三角の8ビット目はそれぞれ対応する同じ
データを示している。ここで特に特徴となる点は、1/
2速度変換部において、データが分離される場合には、
黒三角で示した1ビット目と白三角で示した8ビット目
が同時に出力されるのではなく、図10に示すように、
黒三角の1ビット目はそれ以前に出力されるべき、デー
タの8ビット目(図中Xで示す)と同時に出力される。
一方白三角の8ビット目は次に出力されるデータの1ビ
ット目(図中Yで示す)と同時に出力される点である。
次に図11を用いて受信側装置のインタフェース部及び
同期検出部について説明する。ターミナルアダプタ40
0が回線からデータを受信すると、ターミナルアダプタ
は2チャネルのデータをそれぞれクロック乗せ換え部1
01及び104に出力する。クロック乗せ換え部は回線
クロックに同期したデータを受信側装置の内部クロック
に同期したデータに変換する。同期検出部102および
105はこれら内部クロックに同期したデータを入力し
同期を検出する。また、受信したデータがマルチフレー
ムである場合には、FASの一部を用いてふられたマル
チフレーム番号を検出する。このようにフレームの同期
及びマルチフレームの同期が検出されると同期検出部1
02および105は同期信号SYNC1およびSYNC
2を出力する。また、同期検出部102および105は
データを受信するたびに、その数をカウントし、カウン
トした値をCNT1およびCNT2として出力する。
【0042】次に図12は遅延吸収回路107の内部構
成を示すブロック図である。図12において500は同
期信号SYNC1およびSYNC2を入力して、二つの
チャネルから入力された受信データの位相差を比較する
マルチフレーム位相差比較部である。501は同期検出
部102でカウントされたカウント値に基づいて書き込
みアドレスを発生する書き込みアドレス生成部、503
は同期検出部105からのカウント値に基づいて書き込
みアドレスを生成する書き込みアドレス生成部である。
502は受信データを直列並列変換する直列並列変換
部、504は同様に受信したデータを直列並列変換する
直列並列変換部である。508は読み出しアドレス生成
部、509は位相差を吸収した後のデータの読み出しタ
イミングを生成するタイミング生成部、510は受信デ
ータを書き込む、あるいは受信したデータを読み出すラ
ム制御部である。
【0043】511は直列並列変換部、502および5
04で並列に変換されたデータのいずれかを選択するセ
レクタ、507は書き込みアドレス生成部501および
503と読み出しアドレス生成部508からのアドレス
のうち、いずれかのアドレスを選択するセレクタであ
る。512は受信したデータを格納するラムである。5
13および514はラム512から読み出した並列デー
タを直列データに変換する並列直列変換部である。51
5は並列直列変換部513および514から出力される
直列データのいずれかを選択するセレクタである。
【0044】次に動作について説明する。ふたつのチャ
ネルから入力されたデータは、直列並列変換部502、
及び504により並列データに変換され、セレクタ51
1により順にラム512に格納される。これらの格納ア
ドレスは、書き込みアドレス生成部501及び503に
より生成される。一方マルチフレーム位相差比較部50
0は同期信号SYNC1及びSYNC2を入力し、その
位相差を検出する。その検出結果に基づきタイミング生
成部509が位相差を吸収した読み出しタイミングを生
成する。
【0045】また、読み出しアドレス生成部508はラ
ム512に格納されたデータの読み出しアドレスを生成
する。セレクタ507は書き込みアドレス生成部と読み
出しアドレス生成部で生成されたアドレスのうち何れか
を選び、ラムへのデータの格納あるいは読み出しのアド
レスを選択する。ラム制御部510はマルチフレーム位
相差比較部からの位相差に基づいて、ラムの読み書きを
制御するためラムに対してチップセレクトアウトプット
イネーブル、ライトイネーブル等の制御信号を生成す
る。読み出しアドレス生成部508により、データがラ
ム512から読み出された場合には、並列直列変換部5
13及び514により、並列データが直列データに変換
される。515のセレクタは二つの並列直列変換部から
の直列データのいずれかを選択し、受信データとしてフ
ァシリティデータ部分離部109に出力する。
【0046】次に図13はクロック乗せ換え部101及
び104に入力されるデータ及び出力されるデータのタ
イミングチャート図である。図13は2×Bの場合のタ
イミングを示している。回線が64KHzの回線クロッ
クを用いている場合、データは8ビット単位に入力され
る。クロック乗せ換え部は回線クロック64KHzに同
期したデータを入力し、64KHzの内部クロックに同
期したデータを出力する。またクロック乗せ換え部は、
回線が56KHzの場合は、56KHzの内部クロック
を用いてデータのクロック乗せ換えを行う。
【0047】次に図14はラム512に対するデータの
書き込み及び読み出しのタイミングを示す図である。図
13に示すように125マイクロセカンドの間には8ビ
ットのデータが入力される。直列並列変換部502およ
び504はこの8ビットのデータを直列並列変換し、ラ
ム512に書き込む。一方並列直列変換部は読み出しア
ドレス生成部508からのアドレスに従ってデータを読
み出す。これらのデータの書き込み及び読み出しは、図
14に示すように64KHzのクロックの1クロック分
を用いて行われる。
【0048】図14においては、64KHzのクロック
の最初の2クロックでふたつのチャネルからのデータを
ラム512に書き込み、次の2クロックでラム512か
らデータを読み出す場合を示している。残りの4クロッ
ク分はラムの読み出しには使用していない空いている時
間である。ラム512への書き込みアドレスは、書き込
みアドレス生成部501と503により生成される。ま
た、読み出しアドレスは読み出しアドレス生成部508
により生成される。この読み出しアドレス生成部による
アドレスの生成はマルチフレーム位相差比較部500か
らの位相差に基づいて行われるため、書き込む際には位
相がずれてラム512に書き込まれるが、読み出される
場合には位相差が吸収された形で読み出される。
【0049】次に図15は遅延吸収回路107から出力
される受信データのタイミングチャートを示す図であ
る。読み出しアドレス生成部508は、読みだしアドレ
スを生成するとともに、受信マルチフレームパルスRM
FP、受信フレームパルスRFP、受信オクテットパル
スROCTをファシリティデータ分離部109に出力す
る。遅延吸収回路107から出力される受信データRD
は、並列直列変換部513、及び514でシリアルに変
換されたデータをセレクタでセレクトすることにより、
図15に示すように二つのチャネルからの受信データを
連結した形式で構成される。
【0050】次に図17〜図18は2×56Kbpsの
場合のタイミングチャートを示す図である。図16〜図
18は前述した図13〜図15にそれぞれ対応している
ため、ここではその説明を省略する。前述した2×Bの
場合と異なる点はクロックが112KHzあるいは56
KHzを用いていること、及びデータの構成が8ビット
ではなく、7ビットを用いているという点である。以上
のようにこの実施例はBASコード分離部を受信データ
のインタフェース部と遅延吸収回路の間に設け、遅延吸
収を行う前にBASコードを分離することを大きな特徴
としている。
【0051】この実施例によればBASコード分離部を
遅延吸収回路の前段に配置したことにより、受信BAS
コードを実時間で確実に処理できるとともに、手順処理
部で生成する分離情報のファシリティデータ分離部への
出力を手順処理部内で一定時間保留するようにしたの
で、分離制御を正しいタイミングで処理できる。
【0052】実施例2.なお、上記実施例では手順制御
部にて生成された分離情報の出力を手順制御部内で一定
時間保留するような構成になっていたが、手順制御部の
プロセサの処理負荷が重い場合で、分離情報を手順制御
部内で一定時間保持するような処理を実現しずらいとい
う場合には、手順制御部とは独立した小規模な制御部を
配置することでも同様の効果が得られる。
【0053】図19はこのような構成例を示したもの
で、図において110は副制御部であり、遅延吸収回路
からの遅延時間差信号211と手順制御部108からの
分離情報213を入力とし、分離情報213を入力され
ると、それを一時記憶し、遅延時間差信号211により
示される時間経過後に分離情報217としてファシリテ
ィデータ分離部109に出力するように動作する。ま
た、手順制御部108は、BASコード分離部103及
び106からの信号205及び210を受けると、対局
との間の手順制御に必要な情報を得、必要に応じてファ
シリティデータの分離情報を生成し、副制御部110に
出力する。この場合、手順制御部からの分離情報213
の出力は直ちに行われる。上記副制御部は、手順制御部
と同様に例えばマイクロプロセサを用いて構成するが、
その処理機能が手順制御部に比較して非常に少ないた
め、特別な高性能プロセサを用いる必要はなく、ごく単
純な1チップCPUでもよい。
【0054】次に前述した手順制御部をCPUを用いて
構成し、副制御部を副CPUを用いて構成した場合の具
体例について説明する。例えば、図19に示したように
受信BASの取出し口を2×B遅延吸収前とする。ま
た、遅延吸収回路とファシリティデータ分離部109及
び副制御部のための副CPUをH221LSI内に設け
る。H242手順制御(シーケンスの判断)を行う手順
制御部はH221LSIの外に配置される主CPUが行
い、遅延吸収前のBASをもとに分離パターン変更の有
無を判断し、必要に応じて変更分離パターンをH221
LSI内の副CPUへ設定する。H221LSI内副C
PUは、主CPUから与えられた変更分離パターンを2
×B遅延吸収に要する時間分保持し、その時間経過後に
分離制御部へその情報を設定するというようにし、主C
PUは2×B遅延吸収処理時間を特に意識する必要がな
いようにする。
【0055】こうして、遅延吸収に伴なう時間待ち制御
を副CPUにて行うので主CPUの負荷増大なしに、受
信BASを確実に処理できるようになる。副CPU自体
の制御は単純なため、小規模な組込みCPUでH221
LSIを実現できる。また、接続時間を短縮できる。ま
た、受信BASの欠落を防止するとともに、CPUでの
処理負荷を増大させず、AV通信を必要最小限の時間で
可能とするH221受信BAS制御回路を得ることがで
きる。以上のように、この実施例によれば、手順制御部
での処理負荷が重い場合であれば手順制御部とは独立し
た副制御部を配置し副制御部内で分離情報を一定時間保
留するようにしたので、手順制御部の処理負荷の増大な
しに分離制御を正しいタイミングで処理でき、かつコス
トの増大をおさえることができる音声・画像通信装置を
得られる。
【0056】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば多重制御
情報を実時間で処理できるとともに、ソフトウェアの処
理負荷の増大を押さえ、コスト増加を押さえた通信装置
を得ることができる。また、H221 2×B通信時の
受信BASに対する分離パターン変更制御とH242手
順制御を2つのプロセサ(主プロセサと副プロセサ)で
分担して行い、2×B遅延吸収処理に伴なうBASコー
ドの欠落を防止して、AD通信可となるまでの時間を減
らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による音声・画像通信装置
の多重分離部を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例による送信側装置のブロッ
ク図である。
【図3】この発明の一実施例による送信側装置の2×B
タイミング図である。
【図4】この発明の一実施例による送信側装置の2×B
タイミング図である。
【図5】この発明の一実施例による送信側装置の2×B
タイミング図である。
【図6】この発明の一実施例による送信側装置の2×5
6Kbpsタイミング図である。
【図7】この発明の一実施例による送信側装置の2×5
6Kbpsタイミング図である。
【図8】この発明の一実施例による送信側装置の2×5
6Kbpsタイミング図である。
【図9】この発明の一実施例による送信側装置の2×5
6Kbpsタイミング図である。
【図10】この発明の一実施例による送信側装置の2×
56Kbpsタイミング図である。
【図11】この発明の一実施例による受信側装置のブロ
ック図である。
【図12】この発明の一実施例による遅延吸収回路を示
すブロック図である。
【図13】この発明の一実施例による送信側装置の2×
Bタイミング図である。
【図14】この発明の一実施例による送信側装置の2×
Bタイミング図である。
【図15】この発明の一実施例による送信側装置の2×
Bタイミング図である。
【図16】この発明の一実施例による送信側装置の2×
56Kbpsタイミング図である。
【図17】この発明の一実施例による送信側装置の2×
56Kbpsタイミング図である。
【図18】この発明の一実施例による送信側装置の2×
56Kbpsタイミング図である。
【図19】この発明の他の実施例による音声・画像通信
装置の多重分離部を示すブロック図である。
【図20】従来の音声・画像通信装置を示すブロック図
である。
【図21】従来及びこの発明の実施例で用いられる通信
回線上のデータ多重フォーマットを示す図である。
【図22】従来のチャネル間遅延時間差補正を行う装置
のブロック図である。
【符号の説明】
101 B1 I/F部 102 同期検出部 103 BASコード分離部 104 B2 I/F部 105 同期検出部 106 BASコード分離部 107 遅延吸収回路 108 手順制御部 109 ファシリティデータ分離部 110 副制御部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数のチャネルから多重化された情報と
    その多重化制御情報を有するデータを受信する受信手
    と、 記複数のチャネルから受信した各データの同期を検出
    する同期検出手段と、 記同期検出手段により検出された各データの同期に基
    づいて、上記受信手段が受信したデータのチャネル間の
    伝送遅延時間差を検出し、受信したデータの伝送遅延時
    間差を補正して受信データを出力する遅延吸収手段と、 記同期検出手段により検出された各データの同期に基
    づいて、上記受信手段が受信したデータから多重化制御
    情報を分離する第1の分離手段と、 上記第1の分離手段により分離された多重化制御情報か
    ら、受信したデータに多重化された情報を分離する分離
    情報を生成する手順制御手段と、 上記手順制御手段により生成された分離情報に基づい
    て、上記遅延吸収手段から出力される受信データから多
    重化された情報を分離する第2の分離手段とを備えたこ
    とを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 上記手順制御手段は、さらに、上記遅延
    吸収手段により出力される受信データに同期して上記分
    離情報を出力する副制御部を有することを特徴とする請
    求項記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 N回路(N=2以上の整数)の通信回線
    接続部と、 N回路の受信フレーム同期検出部と、 これらN回路受信データ間の伝送路上の伝送遅延時間差
    を検出し、この遅延時間差情報を出力するとともに、こ
    れらN回路受信データ間の伝送遅延時間差を補正して受
    信データを出力する遅延吸収回路と、 前記通信回線接続部と前記遅延吸収回路との間に配置さ
    れ、受信データ中に存在する多重制御情報を分離する第
    1の分離部と、 この多重制御情報に基づき多重制御情報以外の多重デー
    タを分離するための分離情報を生成し、前記伝送遅延時
    間差経過後に分離情報を出力する手順制御部と、 受信データ中に多重されている複数のデータを前記分離
    情報に基づいて分離する第2の分離部を備えた音声・画
    像通信装置。
  4. 【請求項4】 N回路(N=2以上の整数)の通信回線
    接続部と、 N回路の受信フレーム同期検出部と、 これらN回路受信データ間の伝送路上の伝送遅延時間差
    を検出し、この遅延時間差情報を出力するとともに、こ
    れらN回路受信データ間の伝送遅延時間差を補正して受
    信データを出力する遅延吸収回路と、 前記通信回線接続部と前記遅延吸収回路との間に配置さ
    れ、受信データ中に存在する多重制御情報を分離する第
    1の分離部と、 この多重制御情報に基づき多重制御情報以外の多重デー
    タを分離するための分離情報を生成する手順制御部と、 この分離情報を前記遅延吸収回路から得られる遅延時間
    差情報に従った時間一時的に保存した後出力する副制御
    部と、 受信データ中に多重されている複数のデータを前記分離
    情報に基づいて分離する第2の分離部を備えた音声・画
    像通信装置。
  5. 【請求項5】 上記受信フレーム同期検出部は、各フレ
    ーム毎の同期検出と、マルチフレームの同期検出を行な
    うとともに、上記遅延吸収回路は、フレーム単位及びマ
    ルチフレーム単位で伝送遅延を吸収することを特徴とす
    る請求項又は記載の音声・画像通信装置。
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