JPH10322662A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH10322662A
JPH10322662A JP10068919A JP6891998A JPH10322662A JP H10322662 A JPH10322662 A JP H10322662A JP 10068919 A JP10068919 A JP 10068919A JP 6891998 A JP6891998 A JP 6891998A JP H10322662 A JPH10322662 A JP H10322662A
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Kenichi Ikeda
賢市 池田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】単一の記録再生ヘッドを用いて、ディジタル動
画像の記録中に既に記録されたディジタル動画像の再生
を行うビデオディスク装置を提供する。 【解決手段】記録用および再生用のバッファメモリ14
および19と、光ディスク18上の記録と再生を時分割
で交互に行うための制御を行うコントローラ23を有
し、光ディスク18の記録領域への記録時および再生領
域からの再生時と光ヘッド17が両領域間をアクセス中
に入力されるディジタル動画像データをメモリ14に書
き込み、メモリ14に蓄えられた動画像データを平均ビ
ットレートの2倍以上の速度で読み出して記録し、再生
領域に記録されている動画像データを平均ビットレート
の2倍以上の速度で再生してメモリ19に書き込み、記
録再生時と光ヘッド17が両領域間をアクセス中に、メ
モリ19に蓄えられたディジタル動画像データを所定の
ビットレートで読み出してモニタ21に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像データまた
は音声データ等のディジタル連続データの記録再生を行
うディスク装置に係り、特に記録と再生を時分割で交互
に行う機能を有するディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MPEGに代表されるディジタル動画像
圧縮技術を用いて、光ディスク等の蓄積媒体によりディ
ジタル動画像の記録再生を行うビデオディスク装置の開
発が進められている。
【0003】従来の光ディスクを用いたビデオディスク
装置によると、ディジタル動画像圧縮器であるMPEG
エンコーダで圧縮されたディジタル動画像データ、ある
いは放送やCATV(ケーブルテレビ)などにより配送
されるディジタル動画像データは、バッフアメモリに一
旦記憶され、このバッファメモリにおいて、入力される
ディジタル動画像データのビットレート(1秒間に送ら
れるビット容量)と光ディスクの記録再生速度(1秒間
に記録/再生できるビット容量)の差が調整される。通
常、入力されるディジタル動画像データのビットレート
は、光ディスクの記録再生速度より遅い。
【0004】ところで、このようなビデオディスク装置
の一つの使用形態として、記録中に既に記録されている
動画像を再生することができれば、実用上非常に有効と
考えられる。例えば、タイマ録画を行っている途中に帰
宅して、録画されている番組を録画を続けながら最初か
ら再生したいことがある。
【0005】しかし、従来のビデオディスク装置では、
録画を終了してからでないと、記録されている動画像を
再生することはできない。すなわち、ディジタル動画像
の記録中には、動画像の再生を同時に行うことはできな
い。これを解決するために、従来では記録と再生にそれ
ぞれ独立した光ヘッドを備えることにより同時記録再生
機能を実現しているが、この方法は複数の光ヘッドを用
いるためにコストが上昇する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のディスク装置では、基本的にディジタル動画像等の記
録中に既に記録された動画像等の再生を行うことはでき
ず、また、このような同時記録再生を実現しようとする
と、複数の光ヘッドなどの記録再生ヘッドを使用しなけ
ればならないために、システムのコストが高くなってし
まうという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、単一の記録再
生ヘッドを用いて、動画像データまたは音声データ等の
ディジタル連続データの記録中に既に記録されたディジ
タル連続データの再生を行うことができるディスク装置
を提供することを目的とする。
【0008】本発明によると、所定のビットレートでデ
ィジタル連続データの入出力を行うディジタル連続デー
タ入出力部と、ディスク状記録媒体に対してディジタル
連続データの記録再生を行う記録再生部と、記録用ディ
ジタル連続データを一時的に蓄え、前記記録媒体から再
生されるディジタル連続データを一時的に蓄えるための
バッファメモリと、前記記録媒体上の所定の記録領域へ
のディジタル連続データの記録と該記録媒体上の所定の
再生領域からのディジタル連続データの再生を時分割で
交互に行う制御を行う制御部とを備え、前記制御部は、
記録領域への記録時および再生領域からの再生時と、記
録再生ヘッドが該記録媒体上の記録領域と再生領域の間
のアクセス中に、前記記録用ディジタル連続データを前
記バッファメモリに書き込み、記録領域への記録時に
は、バッファメモリに蓄えられた記録用ディジタル連続
データを記録用ディジタル連続データの平均ビットレー
トの2倍以上の記録速度で読み出して該記録領域に記録
し、再生領域からの再生時には、該再生領域に記録され
ているディジタル連続データを前記平均ビットレートの
2倍以上の再生速度で再生して前記バッファメモリに書
き込み、記録領域への記録時および前記再生領域からの
再生時と、記録再生ヘッドが該記録媒体上の記録領域と
再生領域の間をアクセス中に、該再生用バッファメモリ
に蓄えられたディジタル連続データを所定のビットレー
トで読み出して表示装置に出力する制御を行うディスク
装置が提供される。
【0009】また、記録領域への記録と再生領域からの
再生を時分割で交互に行う際の1回当たりの平均記録時
間をT1秒、平均再生時間をT2秒、記録媒体の最大ア
クセス時間(記録再生ヘッドが記録媒体の最内周から最
外周に移動するのに要するシーク時間に記録媒体が1回
転する時間を加えた時間)をS秒、入力されるディジタ
ル連続データの平均ビットレートをA(bps )としたと
き、記録速度を(T1+T2+2S)*A/T1bps 以
上とし、再生速度を(T1+T2+2S)*A/T2bp
s 以上に設定し、さらに記録用バッファメモリおよび再
生用バッファメモリの記憶容量の合計を(4*S+T1
+T2)*Aビット以上に設定する。
【0010】さらに、連続データ出力装置としての表示
装置の表示画面を分割して、記録領域に記録中のディジ
タル連続データとしてのディジタル動画像と再生領域か
ら再生中のディジタル動画像を同時に表示する。
【0011】このように構成される本発明のディスク装
置によれば、単一の記録再生ヘッドを用いて、ディジタ
ル連続データ(例えば動画像データ)の記録中に既に記
録されたディジタル連続データの再生を行うことができ
る。この理由を以下に説明する。
【0012】ディジタル連続データの平均ビットレート
A(bps )とし、ディスク状記録媒体の最大アクセス時
間(記録再生ヘッドが記録媒体の最内周から最外周に移
動する時間に記録媒体が1回転する時間を加えた時間)
をS秒とする。ディジタル連続データの記録と、既に記
録媒体に記録されたディジタルデータの再生を1つの記
録再生ヘッドで同時に行うためには、記録媒体への記録
と再生を時分割で、記録と再生の2つのディジタル連続
データの平均ビットレートを下回らない速度で行う必要
がある。すなわち、ある時間は記録媒体へのデジタル連
続データの記録を行い、ある時間は記録媒体からのデジ
タル連続データの再生を行うので、記録および再生の2
つのディジタル連続データを平均ビットレートA(bps
)で処理するためには、記録媒体の記録再生速度は少
なくとも2*A(bps )以上であることが必要となる。
【0013】さらに、記録再生ヘッドは1個であり、記
録媒体上の記録領域と再生領域の位置は同じとは限らな
いので、この記録と再生の切替えに領域間のアクセス時
間が生じる。例えば、「T1秒の記録」→「記録領域か
ら再生領域へのS秒のアクセス」→「T2秒の再生」→
「再生領域から記録領域へのS秒のアクセス」からなる
時分割手順を繰り返して記録、再生を行う場合には、こ
の1サイクルの時分割手順で2回の領域間のアクセスが
生じる。
【0014】従って、記録時はT1秒間の間に(T1+
T2+2S)秒間分の入力されるディジタル連続データ
を記録することになるので、記録媒体の記録速度は(T
1+T2+2S)*A/T1bps 以上となる。記録媒体
の再生速度も同様に(T1+T2+2S)*A/T2bp
s 以上となる。また、T1=T2のときは記録媒体の記
録再生速度は(2+2s/T1)*A(bps )以上とな
る。ここで、2S/T1*A(bps )が2回のアクセス
分に必要な記録再生速度の増分である。
【0015】一方、必要とされるバッファメモリ容量に
ついては、記録用バッファメモリの容量はアクセス時間
の2倍(記録領域と再生領域間の記録再生ヘッドの往復
時間)と記録媒体からの平均再生時間T2の和に連続デ
ータの平均転送速度を乗じたものであり、(2S+T
2)*Aビット以上必要になる。同様に、再生用バッフ
ァメモリの容量はアクセス時間の2倍(再生領域と記録
領域間の記録再生ヘッド移動の往復時間)と記録媒体へ
の平均記録時間T1の和に動画像データの平均転送速度
を乗じたものであり、(2S+T1)*Aビット以上必
要になる。したがって、バッファメモリに必要な容量は
記録用および再生用の合計で(4S+T1+T2)*A
ビット以上となる。
【0016】このような記録媒体の記録再生速度とバッ
ファメモリ容量の条件を満たした上で、ディジタル連続
データの記録時は、記録領域から再生領域に記録再生ヘ
ッドをS秒でアクセスして、ディジタル連続データを記
録媒体から平均T2秒再生し、再生領域から記録領域の
引き続き記録する半径位置にS秒で光ヘッドをアクセス
する間の記録すべきディジタル連続データを記録用バッ
ファメモリに記憶し、次の平均T1秒間に記録用バッフ
ァメモリからディジタル連続データを読み出して記録媒
体に書き込む。
【0017】一方、ディジタル連続データの再生時は、
記録媒体から平均T2秒間再生を行って再生用バッファ
メモリに記憶し、次に再生領域から記録領域に光ヘッド
をS秒でアクセスして、ディジタル連続データを記録媒
体ヘ平均T1秒間記録し、記録領域から再生領域の引き
続き記録する半径位置にS秒で記録再生ヘッドをアクセ
スする。2回のアクセス時間及び記録媒体への記録中の
再生すべきディジタル連続データは、再生用バッファメ
モリに記憶されたディジタル連続データを読み出して再
生する。
【0018】このような動作を繰り返すことにより、外
部から入力されるディジタル連続データは欠落すること
なく記録媒体に連続的に記録され、記録媒体から再生さ
れたディジタル連続データも欠落することなく連続的に
再生されるので、ディジタル連続データの記録と再生を
1つの記録再生ヘッドで同時に行うことが可能となる。
【0019】さらに、シーク失敗時にシークを再試行す
る場合は、記録領域への記録と再生領域からの再生を時
分割で交互に行う際の1回当たりの平均記録時間をT1
秒、平均再生時間をT2秒、記録媒体に対する最大アク
セス時間(記録再生ヘッドが記録媒体の最内周から最外
周に移動するのに要するシーク時間に記録媒体が1回転
する時間を加えた時間)をS秒、入力されるディジタル
連続データの平均ビットレートをA(bps )、シーク失
敗時の再試行の最大回数をNとしたとき、記録媒体への
ディジタル連続データの記録速度を(T1+T2+2*
S*(N+1))*A/T1(bps )以上とし、記録媒
体からのディジタル連続データの再生速度を(T1+T
2+2*S*(N+1))*A/T2(bps )以上と
し、さらに記録用バッファメモリおよび再生用バッファ
メモリの記憶容量の合計を(4*S*(N+1)+T1
+T2)*Aビット以上とすればよい。
【0020】また、連続データ出力手段としての表示装
置の画面を分割して記録中のデジタル連続データとして
のディジタル動画像データと再生中のディジタル動画像
データを同時に表示することによって、記録画像と再生
画像を同時に確認できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、本発明の一実施形態に係
るディスク装置であるビデオディスク装置の構成を示
す。このディスク装置は、アナログ画像入力部11、デ
ィジタル動画像データ圧縮器であるMPEGエンコーダ
12、ディジタル画像入力部13、記録用バッファメモ
リ14、切替部15、変復調器16、光ヘッド17、光
ディスク18、再生用バッファメモリ19、再生画像の
モニタのためのディジタル動画像データ伸長器であるM
PEGデコーダ20、再生画像または再生画像および記
録画像の両方を表示するためのモニタ21、記録画像の
モニタのためのディジタル動画像データ伸長器であるM
PEGデコーダ22および各部を制御するコントローラ
23および光ヘッド17を駆動するドライバ24からな
る。
【0022】なお、以下の説明においてMPEGエンコ
ーダ12、CATV、衛星放送などから配送されるディ
ジタル動画像データのビットレートは、平均で4Mbps
とする。また、光ディスク18におけるディジタル動画
像データの記録再生速度(データ転送速度)は12Mbp
s とする。さらに、光ディスク18は図2に示すよう
に、これからディジタル動画像データを記録する領域3
1と、これからディジタル動画像データを再生する領域
32が分かれているとする。記録用バッファメモリ14
および再生用バッファメモリ19の容量は、いずれも6
Mビットとする。
【0023】以下、本実施形態におけるディジタル動画
像データの記録および再生の同時処理について説明す
る。
【0024】(記録動作)まず、記録動作を説明する。
入力される動画像データ信号がNTSC信号のようなア
ナログ動画像信号であるとき、アナログ動画像信号はア
ナログ画像入力部11より入力され、MPEGエンコー
ダ12でディジタル変換及び画像の圧縮が行われた後、
ディジタル画像入力部13へ入力される。一方、CAT
V、衛星放送等から配送される既に圧縮されたディジタ
ル動画像データは、ディジタル画像入力部13へ直接入
力される。
【0025】ディジタル画像入力部13から入力される
ディジタル動画像データは、コントローラ23による書
き込み制御により記録用バッファメモリ14に例えば4
Mbps の速度(bit rate)で書き込まれる。記録用バッフ
ァメモリ14に適当な量のディジタル動画像データが書
き込まれると、コントローラ23の読み出し制御により
光ディスク18の記録速度である12Mbps で記録用バ
ッファメモリ14からディジタル動画像データが読み出
され、切替器15に入力される。ここで、切替器15は
記録時は記録用バッファメモリ14からのディジタル動
画像データを変復調器16に入力し、再生時は変復調器
16から出力されるディジタル動画像データを再生用バ
ッファメモリ19に入力するようにコントローラ23に
より切り替えられる。
【0026】記録用バッファメモリ14から読み出され
たディジタル動画像データは、切替器15によって変復
調器16に導かれ、ここで記録に適した信号に変調処理
されて図示しない半導体レーザ、対物レンズ、光検出器
などを主要な構成要素とする公知の光ヘッド17に入力
され、この光ヘッド17によって光ディスク18上に記
録される。この時、光ヘッド17のシーク動作および書
き込みのためのレーザ駆動はドライバ24を介してコン
トローラ23により行われる。
【0027】光ディスク18は記録再生可能な媒体であ
り、具体的には相変化記録媒体、光磁気記録媒体などで
ある。
【0028】光ディスク18の記録速度は、ディジタル
画像入力部13から入力されるディジタル動画像データ
のビットレートより速いため、記録用バッファメモリ1
4が空になることがあり、こうなると光ディスク18へ
の記録は中断され、記録用バッファメモリ14にディジ
タル動画像データを貯める動作から処理が繰り返され
る。従って、記録用バッファメモリ14へのディジタル
動画像データの入力は連続的に行われるが、光ディスク
18へのディジタル動画像データの記録は、記録用バッ
ファメモリ14からディジタル動画像データを間欠的に
読み出して間欠的に行われる。このようなバッファメモ
リ14に対しての動画像データの読み書きタイミングは
コントローラ23がバッファメモリ14のデータ記憶量
を入力のアドレスポインタを監視しながら行う。
【0029】例えば、記録用バッファメモリ14に記憶
されたディジタル動画像データが4Mビット以上貯まる
と、光ディスク18への記録を行うものとする。記録用
バッファメモリ14に4Mビット貯まると、記録用バッ
ファメモリ14からディジタル動画像データが12Mbp
s の速度で読み出されながら、ディジタル画像入力部1
3からのディジタル動画像データが4Mbps の速度で記
録用バッファメモリ14に書き込まれるので、記録用バ
ッファメモリ14は4Mビット/(12Mbps−4Mbps
)=0.5秒程度で空になり、光ディスク18への記
録は中断される。次の1秒間で記録用バッファメモリ1
4が4Mビットとなり、再び光ディスク18に記録が行
われる。
【0030】このように光ディスク18は記録時におい
て記録を中断している時間があり、この時間を利用して
再生が行われる。この再生時には、光ヘッド17の記録
領域31から再生領域32へのアクセス中と再生領域3
2から記録領域31へのアクセス中にディジタル動画像
データ入力部13から入力されたディジタル動画像デー
タは、4Mbps の速度で記録用バッファメモリ14に書
き込まれる。
【0031】(再生動作)次に、再生動作を説明する。
光ディスク18から光ヘッド17で再生された再生信号
は、変復調器16でディジタル動画像データに復調され
る。復調されたディジタル動画像データは、切替器15
を経て再生用バッファメモリ19に12Mbps の速度で
書き込まれる。同時に、バッファメモリ19から4Mbp
s の速度でディジタル動画像データが読み出され、MP
EGデコーダ20で伸長されてモニタ21に出力され
る。
【0032】光ディスク18の再生速度はディジタル動
画像データのビットレートより速いため、再生用バッフ
ァメモリ19が満杯になることがあり、このとき、コン
トローラ23はドライバ24を制御し、バッファメモリ
19に記憶されたディジタル動画像データが適当な量に
減るまで再生を中断する。このとき、再生を中断した記
録領域のアドレス情報をコントローラ23は記録し、再
度再生の時にこの記録領域を記録したアドレス情報に従
ってシークする。これにより、再生用バッファメモリ1
9からのディジタル動画像データの読み出しは連続的に
行われるが、光ディスク18からのディジタル動画像デ
ータの再生は間欠に行われることになる。
【0033】例えば、再生用バッファメモリ19に記憶
されたディジタル動画像データが2Mビット以下になる
と、光ディスク18からの再生が行われるものとする。
その場合、再生用バッファメモリ19に12Mbps の速
度でディジタル動画像データが書き込まれながら、4M
bps の速度で再生用バッファメモリ19からディジタル
動画像データが読み出され、MPEGデコーダ20に入
力されるので、再生用バッファメモリ19は0.5秒程
度で2Mビット+(12Mbps −4Mbps )*0.5秒
=6Mビットと満杯になり、再生が中断される。次の1
秒で再生用バッファメモリ19が2Mビットとなるの
で、再び光ディスク18からディジタル動画像データが
再生される。
【0034】このように光ディスク18は再生時におい
て再生を中断している時間があり、この時間を利用して
記録が行われる。この記録時には、光ヘッド17の再生
領域32から記録領域31のアクセス中と記録領域31
から再生領域32へのアクセス中に再生用バッファメモ
リ19に蓄えられたディジタル動画データは、4Mbps
の速度で読み出され、MPEGデコーダ20に入力され
る。
【0035】図3は、本実施形態におけるディジタル動
画像データの同時記録再生の処理手順を示すフローチャ
ートである。同図に示されるように、まず、コントロー
ラ23が記録用バッファメモリ14(バッファメモリ
A)にディジタル動画像データが残っているか否かを確
認する(ステップS1)。ここで、記録用バッファメモ
リ14が空であれば、光ディスク18は記録を中断する
ので、次に光ディスク18から再生を行うべくドライバ
24は光ヘッド17を再生領域32に移動させる(ステ
ップS2)。光ヘッド17は再生領域32に記録されて
いるディジタル動画像データを再生し、変復調器16お
よび切替器15を介して再生用バッファメモリ19(バ
ッファメモリB)に転送し、そこに記憶する(ステップ
S3)。
【0036】次に、再生用バッファメモリ19に6Mビ
ット分のディジタル動画像データが記憶されたかどう
か、すなわち満杯か否かが調べられる(ステップS
4)。ここで、再生用バッファメモリ19が満杯であれ
ば、光ディスク18は再生を中断するので、次に光ディ
スク18に記録を行うべく光ヘッド17が記録領域31
に移動される(ステップS5)。記録用バッファメモリ
14内のディジタル動画像データをバッファメモリ14
が空になるまで光ディスク18上の記録領域31に記録
する(ステップS6〜S7)。以降、ステップS2に戻
り、上述した光ディスク18の記録と再生を交互に繰り
返す。
【0037】図4A、4Bは、本実施形態におけるディ
ジタル動画像データの同時記録再生時の記録用バッファ
メモリ14および再生用バッファメモリ19内のディジ
タル動画像データ量の時間変化を表した図である。この
例では、記録領域31と再生領域32間のアクセス時間
の平均を0.25秒とする。また、光ヘッド18は再生
領域32に位置しているものとする。同図を参照して、
本実施形態における同時記録再生時の動作を順を追って
詳しく説明する。
【0038】(1)まず最初は、再生用バッファメモリ
19内のディジタル動画像データが0なので、0.75
秒間にわたり光ディスク18よりディジタル動画像デー
タが12Mbps の速度で再生され、バッファメモリ19
に書き込まれる。
【0039】また、この0.75秒間には再生用バッフ
ァメモリ19に光ディスク18から再生されたディジタ
ル動画像データが書き込まれつつ、この再生用バッファ
メモリ19から4Mbps の速度でディジタル動画像デー
タが読み出され、MPEGデコーダ20に出力されるの
で、バッファメモリ19内に残るディジタル動画像デー
タは(12Mbps −4Mbps )*0.75秒=6Mビッ
トとなる。
【0040】さらに、この0.75秒間には光ディスク
18への記録は行われないので、ディジタル画像入力部
13から4Mbps *0.75秒=3Mビットのディジタ
ル動画像データが記録用バッファメモリ14に書き込ま
れる。
【0041】(2)次の0.25秒間で、再生領域32
から記録領域31に光ヘッド17を移動させてアクセス
を行う。このアクセス中、光ディスク18では記録、再
生ともに行われないので、記録用バッファメモリ14内
のディジタル動画像データは3Mビット+4Mbps *
0.25秒=4Mビットとなり、再生用バッファメモリ
19内のディジタル動画像データは6Mビット−4Mbp
s *0.25秒=5Mビットとなる。
【0042】(3)続く0.5秒間は、ディジタル画像
入力部13から4Mbps の速度でディジタル動画像デー
タが記録用バッファメモリ14に書き込まれつつ、この
記録用バッファアメモリ14から12Mbps の速度でデ
ィジタル動画像データが読み出され、光ディスク18に
記録される。この0.5秒間の経過後は、記録用バッフ
ァメモリ14内のディジタル動画像データは4Mビット
−(12Mbps −4Mbps )*0.5秒=0となる。
【0043】また、この0.5秒間は光ディスク18か
らの再生は行われないので、再生用バッファメモリ19
に記憶されたディジタル動画像データは4Mbps の速度
でMPEGデコーダ20に送られ、バッファメモリ19
内のディジタル動画像データは5Mビット−4Mbps *
0.5秒=3Mビットとなる。
【0044】(4)続く0.25秒間では、記録領域3
1から再生領域32に光ヘッド17を移動させてアクセ
スを行う。このアクセス中、光ディスク18では記録、
再生ともに行われないので、記録用バッファメモリ14
内のディジタル動画像データは4Mbps *0.25秒=
1Mビットとなり、再生用バッファメモリ19内のディ
ジタル動画像データは3Mbps −2Mbps *0.25秒
=2Mビットとなる。
【0045】(5)続く0.5秒間は、光ディスク18
から前回の再生に引き続いてディジタル動画像データが
再生され、12Mbps の速度で再生用バッファメモリ1
9に書き込まれる。
【0046】また、この0.5秒間に再生用バッファメ
モリ19から4Mbps の速度でディジタル動画像データ
が読み出され、MPEGデコーダ20に出力されるの
で、このバッファメモリ19に残るディジタル動画像デ
ータは、2Mビット+(12Mbps −4Mbps )*0.
5秒=6Mビットとなる。
【0047】一方、この0.5秒間には光ディスク18
への記録が行われないので、1Mビット+4Mbps *
0.5秒=3Mビットのディジタル動画像データがディ
ジタル画像入力部13から記録用バッファメモリ19に
書き込まれる。
【0048】(6)次の0.25秒間は、再び再生領域
32から記録領域31に光ヘッド17を移動させてアク
セスを行う。このアクセス中、光ディスク18では記
録、再生ともに行われないので、記録用バッファメモリ
14内のディジタル動画像データは3Mビット+4Mbp
s *0.25秒=4Mビットとなり、再生用バッファメ
モリ19内のディジタル動画像データは6Mビット−4
Mbps *0.25秒=5Mビットとなる。
【0049】(7)続く0.5秒間は、ディジタル画像
入力部13から4Mbps の速度でディジタル動画像デー
タが記録用バッファメモリ14に書き込まれつつ、この
記録用バッファアメモリ14から12Mbps の速度でデ
ィジタル動画像データが読み出され、光ディスク18に
記録される。この0.5秒間の経過後、記録用バッファ
メモリのディジタル動画像データは、4Mビット−(1
2Mbps −4Mbps )*0.5秒=0となる。
【0050】また、この0.5秒間は光ディスク18か
らの再生が行われないので、再生用バッファメモリ19
に記憶されたディジタル動画像データが4Mbps の速度
で読み出されてMPEGデコーダ20に送られ、バッフ
ァメモリ19内のディジタル動画像データは5Mビット
−4Mbps *0.5秒=3Mビットとなる。
【0051】以降、記録領域31から再生領域32への
光ヘッド17のアクセス(0.25秒)→光ディスク1
8からのディジタル動画像データの再生(0.5秒)→
再生領域32から記録領域31への光ヘッド17のアク
セス(0.25秒)→光ディスク38へのディジタル動
画像データの記録(0.5秒)が繰り返される。
【0052】図4から分かるように、記録用バッファメ
モリ14内のディジタル動画像データは、バッファメモ
リ容量を越えることがなく、再生用バッファメモリ19
内のディジタル動画像データも、再生開始時を除いて0
とならない。このことは、ディジタル動画像データの記
録と再生が同時に行われていることを示す。
【0053】(光ディスクの記録再生速度について)次
に、本発明で必要な光ディスク18の記録再生速度につ
いて述べる。本実施形態におけるディジタル動画像デー
タの平均ビットレートはA=4bpsであり、光ディスク
18の最大アクセス時間(光ヘッド17が最内周から最
外周に移動するのに要するシーク時間に、光ディスク1
8が1回転する時間を加えた時間)は、S=0.25秒
である。
【0054】光ディスク18へのディジタル動画像デー
タの記録と、既に光ディスク18に記録されたディジタ
ル動画像データの再生を1つの光ヘッド17で同時に行
うためには、記録と再生を時分割で交互に、かつ記録お
よび再生されるディジタル動画像データの平均ビットレ
ートを下回らない速度で行う必要がある。すなわち、あ
る時間は光ディスク18へのディジタル動画像データの
記録を行い、ある時間は光ディスク18からディジタル
動画像データの再生を行うので、記録および再生される
ディジタル動画像データを平均ビットレート4Mbps で
処理するためには、光ディスク18の記録再生速度を少
なくとも2*4Mbps =8Mbps 以上とすることが必要
となる。
【0055】さらに、光ヘッド17は1個であり、また
光ディスク18上の記録領域31と再生領域32の位置
は同じとは限らないので、記録と再生の切替えに領域3
1,32間のアクセス時間が生じる。例えば、「記録」
→「アクセス」→「再生」→「アクセス」からなる時分
割手順を繰り返して記録、再生を行う場合には、1回の
時分割手順で2回のアクセスが生じる。従って、記録時
にはディジタル動画像データの光ディスク18への平均
0.5秒間の記録時間のうちに、再生時間と2回のアク
セスの間に入力されてくるディジタル動画像データを記
録しなければならない。
【0056】図4より、1回当たりの平均の記録時間は
0.5秒であり、再生時間は最初のみ0.75秒で、次
から0.5秒ずつになるので、1回当たりの平均の再生
時間は0.5秒、アクセス時間は0.25秒である。従
って、光ディスク18の記録速度は、(0.5+0.5
+2*0.25)*4/0.5bps =12Mbps 以上で
あればよい。光ディスク18の再生速度も同様に、
(0.5+0.5+2*0.25)*4/4Mbps =1
2Mbps 以上であればよい。ここで、4Mbps が2回の
アクセスに必要な記録再生速度の増分である。本実施形
態における光ディスク18の記録再生速度は12Mbps
であり、この条件を満たしている。
【0057】(バッファメモリの容量について)次に、
本発明において必要とされるバッファメモリ容量につい
て述べる。まず、記録用バッファメモリ14に必要な容
量は、アクセス時間の2倍(記録領域31と再生領域3
2間の光ヘッド17の往復時間)と光ディスク18から
の平均再生時間T2との和にディジタル動画像データの
平均転送速度を乗じたもので、(2S+T2)*Aビッ
ト=以上となる。本実施形態の場合、図4より再生時間
は最初のみ0.75秒で、次から0.5秒ずつになるの
で、平均再生時間を0.5秒とすれば、記録用バッファ
メモリ14に必要な容量は(2*0.25+0.5)*
4=4Mビット以上となる。
【0058】同様に、再生用バッファメモリ19に必要
な容量は、アクセス時間の2倍(再生領域32と記録領
域31間の光ヘッド17の往復時間)と光ディスク18
への平均記録時間T1との和にディジタル動画像データ
の平均転送速度を乗じたもので、(2S+T1)*Aビ
ット以上となる。本実施形態の場合、図4より平均記録
時間は0.5秒となるので、再生用バッファメモリ19
に必要な容量は(2*0.25+0.5)*4=4Mビ
ット以上となる。
【0059】従って、必要なバッファメモリ容量は記録
用バッファメモリ14および再生用バッファメモリ19
の合計で8Mビット以上となる。本実施形態では、記録
用バッファメモリ14および再生用バッファメモリ19
とも6Mビットであり、合計で12Mビットであるの
で、この条件を満たしている。
【0060】ただし、図4を見ると記録用バッファメモ
リ14は最大で4Mビットしか使用していないので、そ
の容量は4Mビットでよいことが分かる。また、再生用
バッファメモリ19についても、最初の再生時のみ6M
ビットの変化があるが、それ以降は最大で4Mビットの
変化量しかない。従って、バッファメモリ14,19の
容量は、メモリ制御の工夫次第で4Mビットにすること
も可能である。
【0061】このような光ディスク18の記録再生速度
とバッファメモリ容量の条件を満たした上で、ディジタ
ル動画像データの記録時は、記録領域31から再生領域
32に光ヘッド17をアクセスして、ディジタル動画像
データを光ディスク18から平均0.5秒間再生し、再
生領域32から記録領域31の引き続き記録する半径位
置に光ヘッド17をアクセスする間の記録すべきディジ
タル動画像データを記録用バッファメモリ14に記憶
し、次の平均0.5秒間に記録用バッファメモリ14か
らディジタル動画像データを読み出して光ディスク18
に書き込む。
【0062】一方、ディジタル動画像データの再生時
は、光ディスク18から平均0.5秒間再生を行って再
生用バッファメモリ19に記憶し、次に再生領域32か
ら記録領域31に光ヘッド17をアクセスして、ディジ
タル動画像データを光ディスク18ヘ平均0.5秒間記
録し、記録領域31から再生領域32の引き続き記録す
る半径位置に光ヘッド17をアクセスする。2回のアク
セス時間及び光ディスク18への記録中の再生すべきデ
ィジタル動画像データは、再生用バッファメモリ14に
記憶されたディジタル動画像データを読み出して再生す
る。
【0063】上記の記録および再生においては、光ディ
スクへの記録位置を正確に確保するためにセクタ単位で
記録再生が行われ、記録再生時のセクタアドレスと共に
データの読み書きが行われる。
【0064】このような動作を繰り返すことにより、外
部から入力されるディジタル動画像データは欠落するこ
となく光ディスク18に連続的に記録され、光ディスク
18から再生されたディジタル動画像データも欠落する
ことなく連続的に再生されるので、ディジタル動画像デ
ータの記録と再生を1つの光ヘッド17で同時に行うこ
とが可能となる。
【0065】(シーク失敗時の再試行)次に、シーク失
敗時の再試行について説明する。光ディスク18上に記
録されたアドレス情報を読むことができなどの理由で、
光ディスク18上のある記録領域から他の記録領域への
移動、つまりシークが失敗することがある。そのような
場合、本実施形態のビデオディスク装置では予め含めら
れた再試行回数を限度に再びシークを行う。このシーク
失敗時の再試行を考慮すると、ディジタル動画像データ
のビットレートをA(bps )とし、光ディスク18に対
する最大アクセス時間(光ヘッド17が光ディスク18
の最内周から最外周にシ一クする時間に光ディスク18
が1回転する時間を加えた時間)をS秒とし、シーク失
敗時の再試行の最大回数をNとしたとき、シーク時間を
最大(N+1)*S秒として、光ディスク18からの再
生速度およびバッファメモリ14,19の容量を見積も
ればよい。
【0066】従って、光ディスク18へのディジタル動
画像データの記録速度は、(T1+T2+2*S*(N
+1))*A/T1(bps )以上、光ディスク18から
のディジタル動画像データの再生速度は、(T1+T2
+2*S*(N+1))*A/T2(bps )以上で、バ
ッファメモリ14,19の記憶容量の合計が(4*S*
(N+1)+T1+T2)*Aビット以上であれば、光
ヘッド17のシークに再試行があっても、記録すべきデ
ィジタル動画像データを記録用バッファメモリ14に蓄
えておくことが可能であり、また再シーク時間分のディ
ジタル動画像データを予め再生用バッファメモリ19に
蓄えることが可能で、ディジタル動画像が途切れること
なく再生されるようにできることは明らかである。
【0067】(表示例)図5に、本実施形態におけるモ
ニタ21上の表示例を示す。モニタ21の画面40を2
つに分割して、記録画像41と再生画像42を分割して
同時に表示している。このようにすることにより、記録
画像41を見て記録が正常に行われていることを確認し
たり、現在どのような画像が記録されているかを確認し
つつ、既に記録されている画像を再生画像42として再
生することができる。
【0068】なお、本実施形態ではディジタル画像入力
部13からMPEGデコーダ22を経てモニタ21に記
録画像のデータが入力される構成となっているが、入力
動画像データがアナログのときは、MPEGエンコーダ
12、ディジタル画像入力部13、MPEGデコーダ2
2を経ずに直接モニタ21に入力しても良い。
【0069】(再生時のビットレート変更)前記の実施
形態では、例えは予約録画等でデジタル動画像の記録が
行われているとき、既に記録済みのデジタル動画像を記
録開始位置(記録開始時間)から記録を継続しながら再
生することを可能としている。従って例えば午後7時か
ら午後8時までの番組Aを予約録画し、使用者が午後7
時10分に帰宅したときでも使用者は番組Aの最初から
再生して見ることを可能にしている(タイムシフト機
能)。
【0070】この場合、動画像データの平均ビットレー
トは、記録も再生も同じであるので常に上の例では記録
位置と再生位置の時間軸は、10分間の差があることに
なる。従って使用者が番組Aを見終わるのは、午後8時
10分となる。
【0071】図7Aはこのことを示している。即ち、記
録再生ともビットレートが4Mbpsであるとすると、
記録より再生が10分遅れて始まるとき既に記録側は動
画時間軸の10分間の動画を記録している。図から常に
記録と再生の時間軸の差が10分であることがわかる。
例えば記録開始後60分では再生側は動画時間軸の50
分の動画を再生しており再生動画像と記録動画像とに1
0分の時間差があることが分かる。
【0072】ところで使用者が番組Aを10分遅れて再
生したが、再生終了時には、記録、再生が同時に終了す
る場合、即ち再生が記録に追い付く場合を説明する。
【0073】この場合、再生するデジタル動画像の平均
ビットレートが記録より高く設定される。例えば記録す
るデジタル動画像の平均ビットレートを4Mbpsとす
れば60分で記録する動画像データを50分間で再生す
ればよいから必要な再生時のビットレートは、60秒*
10*4Mbps/50秒*10=4.8Mbpsとな
る。
【0074】従って記録するデジタル動画像の平均ビッ
トレートが4Mbpsのときデジタル動画像の再生時の
平均ビットレートを4.8Mbpsとして記録、再生を
行えば午後8時にディスク上の再生位置が記録位置と一
致する。すなわち現在記録している動画像と現在再生し
ているデジタル動画像の位置(時間軸)が一致すること
になる。言い換えると再生が記録に追いつくことにな
る。図7Bは、この状態を示している。すなわち記録の
平均ビットレートが4Mbpsであり、再生の平均ビッ
トレートが4.8Mbpsであるとする。この条件で、
記録より再生が10分遅れて始まるとき既に記録側は動
画時間軸の10分の動画を記録している。記録より再生
のビットレートが高いので再生側は動画時間軸の60分
となり両者の時間が一致することが分かる。
【0075】一致した後は、再生するデジタル動画像の
平均ビットレートが4.8Mbpsのままであると無記
録部分を再生することになるので再生を中止し送信され
るデジタル画像を実時間で見るか、記録するデジタル動
画像のビットレートで記録デジタル動画像を再生するこ
とになる。
【0076】同時に記録再生するためのデイスクヘの記
録再生速度、及びバッファ容量は前実施形態のデジタル
動画像のビットレートを記録と再生で異なるものとして
算出すれば容易に求まる。なお、本装置の構成は図1と
同じとする。
【0077】記録するデジタル動画像の平均ビットレー
トAbit/s、再生するデジタル動画像の平均ビット
レートBbit/sとし、ビデオディスクの最大アクセ
ス時間(再内周から最外周に記録再生ヘッドがシークす
る時間にディスクが1回転する時間を加えた時間)をS
秒とする。デジタルデジタル動画像の記録とすでにディ
スクに記録されたデジタル動画像の再生を1つの記録再
生ヘッドで同時に行うためには、ディスクヘの記録と再
生を時分割で記録と再生の2つのデジタル動画像の平均
ビットレートを下回らない速度で行う必要がある。ある
時間は、動画像をディスクヘ記録し、ある時間は、ディ
スクから動画像の再生を行うので、2つの動画像を処理
するためには、(A+B)bit/s以上の記録再生速
度が必要となる。さらに記録再生ヘッドは、1個であ
り、ディスク上の録画領域と再生領域の位置は、同じと
は限らないのでこの録画と再生の切替えに領域間のアク
セス時間が生じる。例えは「T1秒記録」→「記録領域
から再生領域へのS秒のアクセス」→「T2秒の再生」
→「再生領域から記録領域へのS秒のアクセス]からな
る時分割手順を繰り返して録画、再生を行う場合には、
1回の時分割手順で2回のアクセスが生じる。
【0078】従って、記録時は、T1秒間の間に(T1
+T2+2S)秒間分の入力されるデジタル動画像デー
タを記録することになるので、記録媒体の記録速度は
(T1+T2+2S)*A/T1(bps)以上とな
る。記録媒体の再生速度も同様に(T1+T2+2s)
*B/T2(bps)以上となる。
【0079】一方、必要とされるバッファメモリ容量に
ついては、記録用バッファメモリの容量は、アクセス時
間の2倍(記録領域と再生領域の光ヘッド移動の往復時
間)とディスクからの平均再生時間T2の和に動画像の
平均転送速度をかけたもので(2S+T2)*Abit
以上必要になる。また同様に再生側のバッファ量は、ア
クセス時間の2倍(再生領域と記録領域の光ヘッド移動
の往復時間)とディスクからの平均記録時間T1の和に
動画像の平均転送速度をかけたもので(2S+T1)*
Bbit以上必要になる。従って、合計で(2S+T
2)*Abit+(2S+T1)*Bbit以上とな
る。
【0080】これらのディスクの記録再生速度とバッフ
ァ容量の条件を満たせば、デジタル動画像の記録側で
は、記録領域から再生領域に光ヘッドがS秒でアクセス
し、動画像をディスクから平均T2秒再生し、引き続き
光ヘッドが再生領域から記録領域に半径位置にS秒でア
クセスする間に記録すべきデジタル動画像は、バッファ
メモリに記憶され、次の平均T1秒間にバッファメモリ
からデジタル動画像が読み出され光ディスクに書き込ま
れる。デジタル動画像の再生側では、光ヘッドがディス
クから平均T2秒動画像を再生し、この再生動画像はバ
ッファメモリに記録され、次に光ヘッドが再生領域から
記録領域にS秒でアクセスし動画像をディスクヘ平均T
1秒記録し、引き続き光りヘッドが記録領域から再生領
域へ半径位置にS秒でアクセスする。2回のアクセス時
間及びディスクヘの記録中の再生すべきデジタル動画像
は、バッファメモリから再生される。これらを繰り返す
ことにより配送されるデジタル動画像は、欠落すること
なく光ディスクに連続に記録され、ディスクから再生さ
れたデジタル動画像も欠落することなく連続に再生され
る。さらにシーク失敗時に最大N回の再試行をする場合
の記録媒体の記録、再生速度およびバッファ容量の条件
は、最大アクセス時間Sを(N+1)S秒として換算す
ればよいから媒体の記録速度を(T1+T2+2*S*
(N+1))*A/T1bps以上とし、媒体の再生速
度を(T1+T2+2*S*(N+1))*B/T2b
ps以上、記録用バッファメモリおよび再生バッファメ
モリの記録容量の合計を(2*S*(N+1)十丁2)
*Aヒット十(2*S*(N+1)十T1)*Bビット
以上とすればよい。
【0081】上記実施形態では、ビデオディスク装置を
例として本発明を説明したが、この発明はオーディオ装
置に適用することが出来る。この場合、図6に示すよう
に、記録時には、オーディオ信号を出力する、例えば受
信器51からのオーディオ信号はA/D変換器52によ
りディジタル信号に変換され、バッファメモリ53に格
納される。このバッファメモリ53から読み出されたデ
ィジタルオーディオ信号は切替器54を介して変復調器
55に入力される。この変復調装置55により記録に適
した信号に変調され、記録再生装置56に入力され、こ
の記録再生装置により記録媒体に記録される。
【0082】再生時には、記録再生装置56により再生
された再生オーディオ信号が変復調装置55および切替
器54を介してバッファメモリ57に格納される。バッ
ファメモリ57から読み出される再生オーディオ信号は
D/A変換器58によりアナログオーディオ信号に変換
され、スピーカ59に出力される。
【0083】上記のようなオーディオ装置によってもバ
ッファメモリ53からのオーディオ信号が記録再生装置
56により録音されている間、再生側バッファメモリ5
7から読み出されるオーディオ信号がスピーカ59によ
り再生されるので録音中でも途絶えることなく音楽を聴
くことが出来る。
【0084】また、本実施形態では記録媒体が光ディス
クの場合について説明したが、ディスク状記録媒体を用
いて記録再生ヘッドによりデータの記録再生を行うもの
であれば原理的に使用可能であり、例えば磁気ディスク
装置(ハードディスク装置)やフロッピーディスク装置
でもよい。また、記録用バッファAおよび再生用バッフ
ァBは1チップ半導体メモリによって構成できる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば単
一の記録再生ヘッドを用いて、ディスク状記録媒体への
ディジタル動画像データの記録とディスクからのディジ
タル動画像データの再生を交互に繰返し行い、ディジタ
ル動画像データの記録中に既に記録されたディジタル動
画像の再生を行うことができる。
【0086】具体的には、本発明では記録媒体の記録再
生速度を記録するディジタル動画像データのビットレー
トと再生するビットレートの合計に記録領域と再生領域
を記録再生ヘッドが往復するアクセス時間を加えたビッ
トレートより速くし、また記録側に記録媒体からのディ
ジタル動画像データの再生中と記録再生ヘッドが記録領
域と再生領域を往復アクセスする時間に入力されてくる
ディジタル動画像データを記憶する容量の記録用バッフ
ァメモリを設け、再生側にはディジタル動画像データ記
録中と再生領域と記録領域の往復のアクセス時間にディ
ジタル動画像データ伸長器に送る容量のディジタル動画
像データを蓄えることができる再生用バッファメモリを
設けることによって、入力されるディジタル動画像デー
タを欠落させることなく記録媒体に連続的に記録し、記
録媒体から再生されたディジタル動画像データも欠落す
ることなく連続的に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るビデオディスク装置
の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における光ディスク上の記録領域お
よび再生領域を示す図。
【図3】同実施形態におけるディジタル動画像データの
記録再生の処理手順を示すフローチャート。
【図4】同実施形態におけるバッファメモリの内のディ
ジタル動画像データ量の変化を表した図。
【図5】同実施形態における表示例を示す図。
【図6】他の実施形態に従ったディスク装置のブロック
図。
【図7】動画像記録および再生の時間関係を説明する
図。
【符号の説明】
11…アナログ画像入力部 12…MPEGエンコーダ 13…ディジタル画像入力部 14…記録用バッファメモリ 15…切替部 16…変復調器 17…光ヘッド 18…光ヘッド 19…再生用バッファメモリ 20…MPEGデコーダ 21…モニタ 22…MPEGデコーダ 23…コントローラ 24…ドライバ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状記録媒体を用いて記録再生ヘッ
    ドによりディジタル連続データの記録および再生を行う
    ディスク装置において、 入力されるディジタル連続データを一時的に蓄えるため
    の記録用バッファメモリと、 前記記録媒体から再生されるディジタル連続データを一
    時的に蓄えるための再生用バッファメモリと、 前記記録媒体上の所定の記録領域へのディジタル連続デ
    ータの記録と該記録媒体上の所定の再生領域からのディ
    ジタル連続データの再生を時分割で交互に行う制御を行
    う制御手段とを備え、 前記制御手段は、 前記記録領域への記録時および前記再生領域からの再生
    時と、前記記録再生ヘッドが該記録媒体上の記録領域と
    再生領域の間をアクセス中に、前記入力されるディジタ
    ル連続データを前記記録用バッファメモリに書き込み、 前記記録領域への記録時には、前記記録用バッファメモ
    リに蓄えられたディジタル連続データを前記入力される
    ディジタル連続データの平均ビットレートの2倍以上の
    記録速度で読み出して該記録領域に記録し、 前記再生領域からの再生時には、該再生領域に記録され
    ているディジタル連続データを前記平均ビットレートの
    2倍以上の再生速度で再生して前記再生用バッファメモ
    リに書き込み、 前記記録領域への記録時および前記再生領域からの再生
    時と、前記記録再生ヘッドが該記録媒体上の記録領域と
    再生領域の間をアクセス中に、該再生用バッファメモリ
    に蓄えられたディジタル連続データを所定のビットレー
    トで読み出して表示装置に出力する制御を行うことを特
    徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】前記記録領域への記録と前記再生領域から
    の再生を時分割で交互に行う際の1回当たりの平均記録
    時間をT1秒、平均再生時間をT2秒、前記記録媒体の
    最大アクセス時間(前記記録再生ヘッドが前記記録媒体
    の最内周から最外周に移動するのに要するシーク時間に
    前記記録媒体が1回転する時間を加えた時間)をS秒、
    前記入力されるディジタル動画像データの平均ビットレ
    ートをA(bps)としたとき、 前記記録速度を(T1+T2+2S)*A/T1bps
    以上とし、前記再生速度を(T1+T2+2S)*A/
    T2bps以上としたことを特徴とする請求項1に記載
    のビデオディスク装置。
  3. 【請求項3】前記記録領域への記録と前記再生領域から
    の再生を時分割で交互に行う際の1回当たりの平均記録
    時間をT1秒、平均再生時間をT2秒、前記記録媒体の
    最大アクセス時間(前記記録再生ヘッドが前記記録媒体
    の最内周から最外周に移動するのに要するシーク時間に
    前記記録媒体が1回転する時間を加えた時間)をS秒、
    前記入力されるディジタル連続データの平均ビットレー
    トをA(bps)としたとき、 前記記録用バッファメモリおよび前記再生用バッファメ
    モリの記憶容量の合計を(4*S+T1+T2)*Aビ
    ット以上としたことを特徴とする請求項1または2に記
    載のディスク装置。
  4. 【請求項4】前記記録領域への記録と前記再生領域から
    の再生を時分割で交互に行う際の1回当たりの平均記録
    時間をT1秒、平均再生時間をT2秒、前記記録媒体に
    対する最大アクセス時間(前記記録再生ヘッドが前記記
    録媒体の最内周から最外周に移動するのに要するシーク
    時間に前記記録媒体が1回転する時間を加えた時間)を
    S秒、前記入力されるディジタル連続データの平均ビッ
    トレートをA(bps)、シーク失敗時の再試行の最大
    回数をNとしたとき、 前記記録媒体へのディジタル連続データの記録速度を
    (T1+T2+2*S*(N+1))*A/T1(bp
    s)以上とし、前記記録媒体からのディジタル連続デー
    タの再生速度を(T1+T2+2*S*(N+1))*
    A/T2(bps)以上としたことを特徴とする請求項
    1または3に記載のディスク装置。
  5. 【請求項5】前記記録領域への記録と前記再生領域から
    の再生を時分割で交互に行う際の1回当たりの平均記録
    時間をT1秒、平均再生時間をT2秒、前記記録媒体に
    対する最大アクセス時間(前記記録再生ヘッドが前記記
    録媒体の最内周から最外周に移動するのに要するシーク
    時間に前記記録媒体が1回転する時間を加えた時間)を
    S秒、前記入力されるディジタル連続データの平均ビッ
    トレートをA(bps)、シーク失敗時の再試行の最大
    回数をNとしたとき、 前記記録用バッファメモリおよび再生用バッファメモリ
    の記憶容量の合計を(4*S*(N+1)+T1+T
    2)*Aビット以上としたことを特徴とする請求項1に
    記載のビデオディスク装置。
  6. 【請求項6】前記表示装置の表示画面を分割して、前記
    記録領域に記録中のディジタル連続データと前記再生領
    域から再生中のディジタル連続データを動画像として同
    時に表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項に記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記連続データとして
    のデジタル動画像データの記録が再生より先に開始され
    るとき、入力される動画像データの平均ビットレートよ
    り高い平均ビットレートで再生し、ディスク上の再生位
    置がディスク上の記録位置と一致するとき、あるいは、
    入力動画像と再生動画像の位置(時間軸)とが一致する
    とき、再生する動画像データの平均ビットレートを入力
    される動画像データの平均ビットレートと同じにする
    か、再生を止める請求項1に記載のディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記記録領域への記録
    と前記再生領域からの再生を時分割で交互に行う際の1
    回あたりの平均記録時間をT1秒、平均記録時間をT2
    秒、前記記録媒体の最大アクセス時間(前記記録再生ヘ
    ッドが前記記録媒体の最内周から最外周に移動するに要
    するシーク時間に前記記録媒体が1回転する時間を加え
    た時間)をS秒、前記入力されるデジタル動画像データ
    の平均ビットレートをA(bps)とし、再生される動
    画像データの平均ビットレートをB(bps)としたと
    き、前記記録速度を(T1+T2+2*S)*A/T1
    bps以上に設定し、前記再生速度を(T1十T2+2
    *S)*B/T2bps以上に設定する請求項7に記載
    のディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記記録領域への記録
    と再生領域からの再生を時分割で交互に行う際の1回あ
    たり平均記録時間をT1秒、平均記録時間をT2秒、前
    記記録媒体の重大アクセス時間(前記記録再生ヘッドが
    前記記録媒体の最内周から最外周に移動するに要するシ
    ーク時間に前記記録再生ヘッドが前記記録媒体が1回転
    する時間を加えた時間)をS秒、前記入力されるデジタ
    ル動画像データの平均ビットレートをA(bps)と
    し、再生される動画像データのビットレートをB(bp
    s)としたとき、前記バッファメモリの記録再生容量の
    合計を(2*S+T2)*Aビット+(2*S+T1)
    *Bビット以上に設定する請求項7または8に記載のデ
    ィスク装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記記録領域への記
    録と再生領域からの再生を時分割で交互に行う際の1回
    当たりの平均記録時間をT1秒、平均記録時間をT2
    秒、前記記録媒体の最大アクセス時間(前記記録再生ヘ
    ッドが前記記録媒体の最内周から最外周に移動するに要
    するシーク時間に前記記録再生ヘッドが前記記録媒体が
    1回転する時間を加えた時間)をS秒、前記入力される
    デジタル動画像データの平均ビットレートをA(bp
    s)とし、再生される動画像データのビットレートをB
    (bps)とし、シーク失敗時の再試行最大回数をNと
    したとき、前記記録速度を(T1+T2+2*S*(N
    +1))*A/T1bps以上とし、前記再生速度をを
    (T1+T2+2*S*(N+1))*B/T2bps
    以上に設定する請求項7に記載のディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記記録領域への記
    録と再生領域からの再生を時分割で交互に行う際の1回
    当たりの平均記録時間をT1秒、平均記録時間をT2
    秒、前記記録媒体の最大アクセス時間(前記記録再生ヘ
    ッドが前記記録媒体の最内周から最外周に移動するに要
    するシーク時間に前記記録再生ヘッドが前記記録媒体が
    1回転する時間を加えた時間)をS秒、前記入力される
    デジタル動画像データの平均ビットレートをA(bp
    s)とし、再生される動画像データのビットレートをB
    (bps)としたとき、前記バッファメモリの記録再生
    容量の合計を(2*S*(N+1)*Aビット+(2*
    S*(N+1)+T1)*Bビット以上に設定する請求
    項7または8に記載のディスク装置。
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