JPH10321269A - 片線開閉用分岐コネクタ - Google Patents

片線開閉用分岐コネクタ

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JPH10321269A
JPH10321269A JP9143545A JP14354597A JPH10321269A JP H10321269 A JPH10321269 A JP H10321269A JP 9143545 A JP9143545 A JP 9143545A JP 14354597 A JP14354597 A JP 14354597A JP H10321269 A JPH10321269 A JP H10321269A
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勝久 森
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 被覆したまま通電中もケーブルの分岐作業を
安全且つ迅速に行う。 【解決手段】 高導電性材料からなる3個のコンタクト
1…と合成樹脂製の本体2からなり、コンタクトは、V
VFケーブルの絶縁外皮31と絶縁内皮32を切断して
通電線33に接触する切り込み部を両端部に形成すると
共に、背面を絶縁性素材14で被覆し、本体は折り畳み
部で連結した半割り形状の本体構成体2a,2bと連結
帯25で本体構成体2aに連結したカバー体26とから
なり、本体構成体2aには幹線VVFケーブル3を挿通
する溝21と、負荷分岐用VVFケーブル3'の端部を
収納する一端部が遮蔽壁で終端する溝21'及び開閉器
用片線分岐VVFケーブル3''の端部を収納する一端部
が遮蔽壁で終端する溝21''とを平行して形成し、コン
タクトを挿入して切り込み部が所定の各通電線と接触す
るために、通電線に跨がって挿入穴を穿設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般に電力線と
して使用されている単一の通電線を絶縁被覆した複数本
の芯線を平行に配置し、その外周部を絶縁外皮で被覆し
たVVFケーブルを対象とし、この様なVVFケーブル
の幹線から負荷接続用の分岐線と、接続された負荷を離
れたところからON,OFFするための開閉器用の片線
分岐線とを分岐接続する際に、仮に幹線VVFケーブル
が通電中であっても、当該幹線及び各分岐線の夫々の通
電線の極性を統一して誤り無く接続すると共に、極めて
単純な動作で分岐接続を可能とするコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの様なVVFケーブルに別の
VVFケーブルを接続して分岐する場合、通常一般には
先ず幹線側のVVFケーブルの途中の分岐点の絶縁を取
り去って正極側通電線と負極側通電線を露出させ、更に
同様にして分岐線側の各VVFケーブルについても絶縁
を除去して通電線を露出させた後、幹線VVFケーブル
の一方の通電線と開閉器用片線分岐VVFケーブルの一
方の通電線、及び幹線VVFケーブルの他方の通電線と
負荷分岐用VVFケーブルの一方の通電線、並びに負荷
分岐用VVFケーブルの他方の通電線と開閉器用片線分
岐VVFケーブルの他方の通電線、を夫々一組づつと
し、各組み合わせの通電線を閉端絶縁キャップに内装さ
れている金属スリーブ内に挿入してその上から加圧工具
によって加圧し金属スリーブを加圧変形させて圧着接続
し、必要に応じて絶縁テープを巻き付けたりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような前者の手
段では、主線が活線の場合には、電線接続作業の前に感
電防止の必要性から必ず通電を止めて施工しなければな
らず、その間は停電状態が余儀なくされ、しかも、電線
接続作業に於いて相互に接続されるべき各ケーブルの芯
線の組み合わせが特定されているので作業が非常に手数
のかかるものであり、その結果工事時間が長くなって作
業効率が悪いという解決すべき課題を有していた。
【0004】そこで、本発明は、上記した従来の開閉用
ケーブル並びに負荷接続用ケーブルの接続工法の有する
問題点を解消するために、前記VVFケーブルの被覆を
除去すること無く、各ケーブルの分岐接続作業が必要と
される都度部品数が少ない構造簡単なコネクタを使用し
て極性の誤接続等を無くし、且つ幹線ケーブルが例え通
電中であっても安全且つ迅速に分岐接続作業を行うこと
ができるようにした片線開閉用分岐コネクタを提供する
事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の片線開閉用分岐コネクタを、実施例の外観及
び構造の記述に於いて使用する記号を用いて説明する
と、幹線VVFケーブル3から負荷分岐用VVFケーブ
ル3' と開閉器用片線分岐VVFケーブル3''とを分岐
接続させるために使用するコネクタであって、3個のコ
ンタクト1…と、合成樹脂製の本体2とからなり、前記
コンタクト1は高導電性材料からなり且つ前記各VVF
ケーブル3の絶縁外皮31と絶縁内皮32とを切断して
当該ケーブルの接続すべき通電線33に接触する切り込
み部11が両端部に形成されると共に、背面が絶縁性素
材14で被覆されており、前記本体2は折り畳み部24
で連結された半割り形状の本体構成体2a,2bと連結
帯25で本体構成体2aに連結されたカバー体26とか
らなり、本体構成体2aには前記幹線VVFケーブル3
が挿通されるための幅が当該VVFケーブル3の最大幅
にほぼ等しい溝21と、負荷分岐用VVFケーブル3'
の端部が収納される幅が当該VVFケーブル3'の最大
幅にほぼ等しく且つ一端部が遮蔽壁28で終端する溝2
1´及び前記開閉器用片線分岐VVFケーブル3''の端
部が収納される幅が当該開閉器用片線分岐VVFケーブ
ル3''の最大幅にほぼ等しく且つ一端部が遮蔽壁28で
終端する溝21''とが平行して形成されると共に、前記
コンタクト1…を挿入して前記切り込み部11が所定の
各通電線33と接触させるために、平行して配置された
各VVFケーブルのうち、幹線VVFケーブル3の一方
の通電線33と開閉器用片線分岐VVFケーブル3''の
一方の通電線33、及び幹線VVFケーブル3の他方の
通電線33と負荷分岐用VVFケーブル3'の一方の通
電線33、並びに負荷分岐用VVFケーブル3'の他方
の通電線33と開閉器用片線分岐VVFケーブル3''の
他方の通電線33に夫々跨がって挿入穴23,23',
23''が穿設された構成となっている。
【0006】
【発明の実施の形態】このような構成とした片線開閉用
分岐コネクタを実施するに当たっては、コンタクト1
は、例えば硬質の銅合金板の様に、VVFケーブル3の
通電線33に使用されている軟銅よりも硬度が高く導電
性に優れている素材を使用するのが好ましい。コンタク
ト1は単に1枚の平板でもよいが、側面から見た断面形
状をほぼ逆U字形とし、2つの平行な片を有する形状と
することにより、前記通電線33と2か所で接触される
ことになり、電気的接続も機械的にも安定した接続状態
となる。この場合、切り込み部11の近傍に絶縁外皮3
1を切断して隣接する芯線の絶縁内皮32,32の間に
入り込んで、夫々を分離する切断刃13を形成しておく
と作業が容易となる。
【0007】コンタクト1の切り込み部11の切り込み
幅は、コンタクト1をVVFケーブル3に押圧させるこ
とによって、切断刃13と協動してケーブルの絶縁外皮
31と絶縁内皮32とを切り裂き、切り込み部11の対
抗する内側面に於て通電線33と通電を行わせるもので
あるから、通電線33の太さよりも少し狭い幅とし、通
電線33を押圧力によって塑性変形させながら両側から
強固に圧接挟持させるようにする。尚、コンタクト1の
板厚と切り込み部11の幅は押圧力によって受けた通電
線33の塑性変形量に関係し、通電線33との接触状態
に於て、接触面積が通電線33の断面積以上の面積とな
るように設定しておくのがよい。又、切り込み部11は
挿入方向に対して傾斜させることによって、通電線が圧
接挟持されたときに1本のケーブル中の正負の通電線が
相互に離反するように作用して、短絡などの事故を防止
することができる。
【0008】又、圧着作業時にコンタタクト1と加圧工
具との絶縁状態を保持するために、コンタタクト1の上
面は、ナイロン等比較的強度の高い樹脂からなる絶縁樹
脂板14によって被覆される。
【0009】コネクタ本体2は、ほぼ同形の半割り形の
2つの本体構成体2a,2bとカバー体26とからなる
が、折り畳み部24及び連結帯25で連結された形状と
して、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹
脂素材で全体を一体成型する。本体構成体2aに形成さ
れている溝21,21',21''は相互に各溝の中心間
を適宜な間隔を隔てて平行に配置されるが、この溝2
1,21',21''は、本体構成体2a,2bをほぼ同
形の半割り形とする場合は本体構成体2bにも設ければ
よい。或いは本体構成体2aのみにVVFケーブルが収
納し得る深さの溝を形成し、本体構成体2bは単なる覆
い蓋のような形状としてもよい。
【0010】又、上記3本の溝のうち、負荷分岐用VV
Fケーブル3'及び開閉器用片線分岐VVFケーブル
3''が収納される溝は、雨水の侵入等事故原因となる外
部要因から内部を保護するために遮蔽壁28で終端され
る。この遮蔽壁28は本体構成体2aと一体成型しても
よいが、溝の内側の所定の位置、例えば溝の端部近傍等
に嵌合溝28aを形成し、これに別途製作した遮蔽壁2
8を嵌合して取り付けてもよい。
【0011】本体構成体2aには、前述のようにコンタ
タクト1を挿入して幹線VVFケーブル3の一方の通電
線33と開閉器用片線分岐VVFケーブル3''の一方の
通電線33、及び幹線VVFケーブル3の他方の通電線
33と負荷分岐用VVFケーブル3' の一方の通電線3
3、並びに負荷分岐用VVFケーブル3'の他方の通電
線33と開閉器用片線分岐VVFケーブル3''の他方の
通電線33、の各組み合わせとなった通電線と通電線と
を夫々接触接続させるために、対応する通電線に跨がっ
て挿入穴23,23',23''が穿設されている。この
挿入穴23,23',23''の幅は前記コンタタクト1
が挿入され得る寸法であり、長さは通電線の組み合わせ
によって決まる夫々の組の通電線33間の間隔に対応し
た長さのコンタタクト1が挿入され得る寸法となる。
【0012】尚、上記挿入穴の長さ、言い換えればコン
タタクト1の長さは当該コンタタクト1の両端部に設け
られた切り込み部11間の間隔に関連し、この切り込み
部11間の間隔は接続するべき通電線と通電線との間隔
に対応するので、本体2の内部に配置された上記の3本
のケーブルの相互の間隔とケーブルの配列順序及びケー
ブル内に平行する2本の芯線間の間隔によって決定され
る事はいうまでもない。又、3本のケーブルの配列順序
については、その詳細を実施例の項で説明するが、一事
例として幹線VVFケーブル3と負荷分岐用VVFケー
ブル3'は、3本平行して設けられた溝のうち、例えば
溝21と溝21''の如く両サイドの溝に、芯線の極性が
同一方向となるように夫々配置し、開閉器用片線分岐V
VFケーブル3''は中間の溝21'に配置するのがコン
タクトの規格化の点で最も合理的である。
【0013】コネクトの装着作業としては、本体構成体
2aの溝21,21',21''の内部に幹線のVVFケ
ーブル3、負荷分岐用VVFケーブル3' 及び開閉器用
片線分岐VVFケーブル3''を上記一事例に従って夫々
載置する。この時、幹線のVVFケーブル3は本体2の
内部を貫通して連続しているが、負荷分岐用VVFケー
ブル3'及び開閉器用片線分岐VVFケーブル3''は当
該コネクタの部位で分岐するので、その切断端面は前記
遮蔽壁28に当接させて載置する。次いで本体構成体2
bを本体構成体2aの上に覆い被せるようにして合体さ
せ、コンタクト1を挿入穴23,23',23''から挿
入して圧着工具Aで押圧すると、切り込み部11は切断
刃13と協動してケーブルの絶縁外皮31と絶縁内皮3
2を切り裂いて通電線33を補足し、当該通電線33を
押圧力によって塑性変形させながら両側から強固に圧接
挟持する。コンタクト1の挿入後にカバー体26を本体
構成体2aの背後から被せ、前記3か所の挿入穴から雨
水等が侵入することを防止する。
【0014】
【実施例】図1〜図11は本発明の第1実施例を示し、
図1〜図2は本体の一部を仮想線で表現して装着状態の
本体内部構造を示す斜視図及びケーブルとの接続関係を
示す説明用の配線図、図3〜図6は同実施例の構成部品
を外観を示す斜視図、図7〜図9は装着作業を段階的に
示す作業工程説明図、図10は装着作業完了時のコンタ
クトと通電線との接触状態を示す断面図、図11は組み
立て完了後の外観斜視図である。
【0015】第1実施例に於いて、図3〜図4に示すよ
うに、コンタクト1は例えば燐青銅のような硬質で電気
伝導度が優れた銅合金板により、側面から見た断面形状
をほぼ逆U字形とし、2つの平行な片を有する形状とし
ている。この様にすることで通電線33と2か所で接触
されることになり、電気的にも機械的にも安定した接続
状態となる効果がある。
【0016】又、コンタクト1の切り込み部11の切り
込み幅は、コンタクト1をVVFケーブル3に押圧させ
て、当該押圧力によって通電線33を塑性変形させなが
ら両側から強固に圧接挟持させるのであるから、通電線
33の太さよりも少し狭い幅となっている。尚、コンタ
クト1の板厚と切り込み部11の間隔とは押圧力によっ
て受けた通電線33の塑性変形量に関係し、通電線33
との接触状態に於て、接触面積が通電線33の断面積以
上の面積となるように設定されている。
【0017】又、この実施例では、コンタクト1の切り
込み部11の近傍に絶縁外皮31を切断して隣接する芯
線の絶縁内皮32,32の間に入り込んで、夫々を分離
する切断刃13が設けられているが、これは逆U字形の
平行する2面の間隙に存在する絶縁外皮31を長さ方向
に切断することによって作業が容易となる特徴を有す
る。更にVVFケーブルの両芯線間隔を広げるように切
り込み部11は少し傾斜させて形成されている。
【0018】尚、図示は省略するが、コンタクト1の変
形例として正面形状が第1実施例のコンタクト1と同一
で、単に1枚の金属板からなる構造としたものも考える
事ができる。本来のコンタクト1と同じく、挿入時に押
圧力を受ける端縁部(切り込み部11,11とは反対
側)は絶縁性素材14で被覆されている。この変形例は
安価に製造し得ることが特長である。
【0019】本体2は、第1実施例では半割り形状とし
て、本体構成体2aには3本のVVFケーブルを収納す
るための溝21,21',21''が形成されていると共
に、本体構成体2aに形成されているのと同構造の溝が
本体構成体2bにも形成されて、合体させたときに上下
対称形をなす構造となっている。本発明の実施態様とし
てはこの構造の他に、本体構成体2aのみにVVFケー
ブルが収納し得る深さの溝を形成し、本体構成体2bは
単なる覆い蓋のような形状としてもよい。
【0020】又、上記3本の溝のうち、負荷分岐用VV
Fケーブル3' 及び開閉器用片線分岐VVFケーブル
3''が収納される溝21',21''の終端部に遮蔽壁2
8が設けられているが、この遮蔽壁28は本体構成体2
aと一体成型してもよいが、図5に於いて一部の遮蔽壁
28に示すように、溝の内側の所定の位置、例えば溝の
端部近傍等に嵌合溝28aを形成し、これに別途製作し
た遮蔽壁28を嵌合して取り付けてもよい。この様な嵌
合溝28aをすべての溝に形成しておく事により、3本
のVVFケーブル3,3',3''と溝21,21',2
1''との相互の対応自由度が大きくなる特徴を有する。
【0021】幹線VVFケーブル3と他の分岐線のVV
Fケーブル3',3''との接続作業は、先ず本体構成体
2aの溝21に幹線VVFケーブル3を、溝21' に負
荷分岐用VVFケーブル3'を、又、溝21''に開閉器
用片線分岐VVFケーブル3''を夫々収納する。この
時、負荷分岐用VVFケーブル3'の極性を幹線VVF
ケーブル3の極性と一致させるために、開閉器用片線分
岐VVFケーブル3''の極性は任意であってもよいが、
少なくとも当該幹線VVFケーブル3と負荷分岐用VV
Fケーブル3'とはケーブルの極性表示マーク34が同
一のサイドとなるようにして配置する。
【0022】次ぎに、本体構成体2bを本体構成体2a
の上に覆い被せるようにして、フック27aをフック環
27bに引っ掛けて合体させ、3個のコンタクト1…を
夫々挿入穴23,23',23''から挿入して(図8)
圧着工具Aで押圧すると(図9)、切り込み部11は切
断刃13と協動してケーブルの絶縁外皮31と絶縁内皮
32とを切り裂いて通電線33を補足し、通電線33を
塑性変形させながら強固に圧接挟持する。コンタクト1
挿入後にカバー体26を本体構成体2aに被せてフック
29aをフック環29bに引っ掛けて固定し、外部環境
から内部を保護する。図11及び図1に作業完了後の外
観と本体の一部分を仮想線で表した内部の状態とを示
す。又、図1に於けるX−X断面を図10に示す。同図
に於けるLは負荷、Sは開閉器である。
【0023】本発明のコネクタ内部における3本のケー
ブル配置は上記配置に拘わることなく任意であってよい
が、上記説明並びに図1〜図2、図7〜図9に示されて
いる本第1実施例のケーブル配置は、3個のコンタクト
のうち2個が同一形状ですむ点で最も合理的であると考
えられる。即ち、3本のケーブルの配置が実施例と異な
る場合は、コンタクト1により相互に接続されるべき2
本の通電線の相互位置が変化し、これに対応して3個の
コンタクトの長さが全て異なって部品の製造管理に手数
が掛かると言う事態が生じ得る。ただし、開閉器用片線
分岐VVFケーブル3''及び負荷分岐用VVFケーブル
3'の引き出し方向は、その時の都合により極性に対す
る配慮が成されている限り任意である事は言うまでもな
い。
【0024】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例の構
造のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の
構成要件を備え、本発明にいう目的を達成し、以下にい
う効果を有する範囲内において適宜改変して実施するこ
とができるものである。
【0025】
【発明の効果】本発明の片線開閉用分岐コネクタは上記
のごとく構成されたものであるから、コンタクトをVV
Fケーブルに対して圧入するだけの簡単な操作によっ
て、仮に主線が活線であっても通電を遮断させること無
く、安全且つ確実に負荷接続用並びに負荷から隔たった
場所から開閉するための各分岐線を分岐接続させること
ができる。又、コンタクトの切り込み部により1本のケ
ーブル中の通電線を相互に離間させるように作用するの
で、正負両通電線間の絶縁は完全であり安全性を高める
ことができる。
【0026】上記各分岐側のケーブルの端部は遮蔽壁に
当接されているので通電線は周囲から電気的に隔離さ
れ、短絡や漏電などの事故を確実に防止することができ
る。
【0027】更に、構成部品が少なく、しかも本体は一
体成型された簡単な構造であるから安価に提供できると
共に、配線作業が簡単であるため工事に対する経費が少
なくてすむと言う効果をも得られるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の一部分を仮想線で表現し
て、装着状態の本体内部構造を示す斜視図。
【図2】同、第1実施例とケーブルとの接続関係を示す
説明用の配線図。
【図3】同、コンタクトの外形斜視図。
【図4】同、コンタクトの外形斜視図。
【図5】同、本体の組み立て前の外形の斜視図。
【図6】同、別方向から見た本体の組み立て前の外形の
斜視図。
【図7】コネクト装着作業開始時の分解斜視図。
【図8】コネクト装着作業中の分解斜視図。
【図9】圧着工程を示す斜視図。
【図10】コンタクトと通電線との接触状態を示す断面
図。
【図11】組み立て完了後の外観斜視図。
【符号の説明】
1 コンタクト 2 本体 2a 本体構成体 2b 本体構成体 21 溝 21' 溝 21'' 溝 23 挿入穴 23' 挿入穴 23'' 挿入穴 24 折り畳み部 25 連結帯 26 カバー体 28 遮蔽壁 3 主線側のVVFケーブル 3´ 分岐側のVVFケーブル 3´ 分岐側のVVFケーブル 31 絶縁外皮 32 絶縁内皮 33 通電線 A 圧着工具 L 負荷 S 開閉器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幹線VVFケーブル(3)から負荷分岐用
    VVFケーブル(3')と開閉器用片線分岐VVFケーブル
    (3'')とを分岐接続させるために使用するコネクタであ
    って、3個のコンタクト(1)…と、合成樹脂製の本体(2)
    とからなり、前記コンタクト(1)は高導電性材料からな
    り且つ前記各VVFケーブル(3)の絶縁外皮(31)と絶縁
    内皮(32)とを切断して当該ケーブルの接続すべき通電線
    (33)に接触する切り込み部(11)が両端部に形成されると
    共に、背面が絶縁性素材(14)で被覆されており、前記本
    体(2)は折り畳み部(24)で連結された半割り形状の本体
    構成体(2a),(2b)と連結帯(25)で本体構成体(2a)に連結
    されたカバー体(26)とからなり、本体構成体(2a)には前
    記幹線VVFケーブル(3)が挿通されるための幅が当該
    VVFケーブル(3)の最大幅にほぼ等しい溝(21)と、負
    荷分岐用VVFケーブル(3')の端部が収納される幅が当
    該VVFケーブル(3')の最大幅にほぼ等しく且つ一端部
    が遮蔽壁(28)で終端する溝(21')及び前記開閉器用片線
    分岐VVFケーブル(3'')の端部が収納される幅が当該
    開閉器用片線分岐VVFケーブル(3'')の最大幅にほぼ
    等しく且つ一端部が遮蔽壁(28)で終端する溝(21'')とが
    平行して形成されると共に、前記コンタクト(1)…を挿
    入して前記切り込み部(11)が所定の各通電線(33)と接触
    させるために、平行して配置された各VVFケーブルの
    うち、幹線VVFケーブル(3)の一方の通電線(33)と開
    閉器用片線分岐VVFケーブル(3'')の一方の通電線(3
    3)、及び幹線VVFケーブル(3)の他方の通電線(33)と
    負荷分岐用VVFケーブル(3')の一方の通電線(33)、並
    びに負荷分岐用VVFケーブル(3')の他方の通電線(33)
    と開閉器用片線分岐VVFケーブル(3'')の他方の通電
    線(33)とに夫々跨がって挿入穴(23),(23'),(23'')が
    穿設されている片線開閉用分岐コネクタ。
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