JPH10320990A - 高電圧発生回路 - Google Patents

高電圧発生回路

Info

Publication number
JPH10320990A
JPH10320990A JP14341597A JP14341597A JPH10320990A JP H10320990 A JPH10320990 A JP H10320990A JP 14341597 A JP14341597 A JP 14341597A JP 14341597 A JP14341597 A JP 14341597A JP H10320990 A JPH10320990 A JP H10320990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
type well
charge pump
high voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14341597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3408948B2 (ja
Inventor
Kaihei Itsushiki
海平 一色
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP14341597A priority Critical patent/JP3408948B2/ja
Publication of JPH10320990A publication Critical patent/JPH10320990A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3408948B2 publication Critical patent/JP3408948B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板バイアス効果を防ぎ、回路のオペレーシ
ョン方法を変更することなく、必要な正負の高電圧を得
ることが可能な高電圧発生回路を提供する。 【解決手段】図示しない制御回路に接続された正電圧チ
ャージポンプ回路1と、正電圧チャージポンプ回路1か
ら出力される電圧を電源とするリングオシレータ2と、
リングオシレータ2の発振信号を電極の一端で受ける容
量素子3と、容量素子3の電極の他端に接続された整流
用素子4と、正電圧チャージポンプ1の出力と整流素子
4を経た出力とを切り替えて出力する切替え回路5とが
順次接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、EEPROM、フ
ラッシュEEPROMなどの電気的に書込み消去可能な
不揮発性半導体記憶装置などに配される電圧発生回路と
して、又は基板バイアス発生装置として利用するのに適
する電圧発生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】EEPROM、フラッシュEEPROM
などの電気的に書込み消去可能な不揮発性半導体記憶装
置は、そのメモリセルのフローティングゲートから電子
を引き抜く(消去する)ときに、信頼性を高めるため
に、ゲート電極に負の電圧を与え、ソースあるいはドレ
インの拡散層に正の電圧を与え、フローティングゲート
から拡散層へ電子を引き抜いている。
【0003】メモリセルの消去時に必要なコントロール
ゲート/フローティングゲート/拡散層間の電位差は、
フローティングゲートと拡散層とのオーバーラップ量や
酸化膜厚によって異なるが、12〜18Vが必要であ
る。通常、拡散層に5V前後の正の電圧、コントロール
ゲートに−10〜−15V程度の負の電圧を印加するこ
とでメモリセルの消去を実現している。拡散層に与える
電圧が低い理由として、拡散層とウェルとの耐圧が低い
こと、バンド間トンネリング現象による信頼性の低下を
防止することが挙げられる。
【0004】メモリセルの書込み消去時に必要となる、
電源電圧以上の高電圧を発生させるために、チャージポ
ンプ回路(昇圧回路)が使われている。特に、負の電圧
を発生させるチャージポンプ回路では、図1に示すよう
に、複数のPチャネルMOS(以下、PMOSという)
トランジスタ21を直列に接続するとともに、各PMO
Sトランジスタ21のゲートをそのPMOSトランジス
タ21のソースに接続し、一端のPMOSトランジスタ
21のソースには、低電圧Vss(GND)を供給し、
各PMOSトランジスタ21のソースには容量22の一
端を接続し、各容量22の他端には、相補的なクロック
信号φ1、φ2が、各隣り合う容量に交互に供給される
構成とし、PMOSトランジスタ21列の最終ドレイン
端から負の高電圧−Vppを得る構成になっている。
【0005】このようなPMOSトランジスタを用いた
チャージポンプ回路では、電圧を次段へ転送する際に、
しきい値電圧分の昇圧ロスが発生する。このロスを少な
くするためには、低いしきい値電圧のPMOSトランジ
スタを新規に用意する必要がある。ところが、ハーフミ
クロン世代以降のMOSトランジスタでは、ウェル濃度
が濃くなってきており、チャージポンプ回路のようにソ
ース電圧が上昇し、相対的に基板バイアスがかかったよ
うな使い方になる回路においては、基板バイアス効果に
よるしきい値の上昇に基づく昇圧ロスが、段を重ねるほ
ど大きくなり、出力電圧をメモリセルの書込みや消去に
必要な電圧まで上昇させることができなくなってしま
う。また、同時に、ソース/ドレイン拡散層とウェルと
の接合耐圧も低くなるため、メモリセルの書込みや消去
に必要な電圧まで耐圧がもたない。これらの2つの問題
は、デバイスが小さくなっても消去に必要な電界は変わ
らないので、必要とされる電圧もさほど下げることがで
きず、大きな問題である。
【0006】この基板バイアス効果による昇圧ロスを解
決する方法として、いくつかの方法が提案されている。
一つの方法として、ゲートに印加する電圧を通常のVc
cよりも高い電圧を加え、その昇圧ロスを防ぐものがあ
る(特開平5−28785)。この方法では、基板バイ
アス効果による昇圧ロスを防ぐことはできるが、ゲート
に印加する電圧を発生するために、本来のチャージポン
プ回路とは別のポンプ回路を持つ必要があり、チップ面
積の増大をもたらす。
【0007】また、上記従来技術と同様に、ゲートに印
加するバイアスを大きくすることで基板バイアス効果を
受けることなく昇圧する別の方法が提案されている(特
開平3−86065)。この方法は、昇圧用MOSトラ
ンジスタのソースとゲート部分とを容量を介して接続
し、基準クロック電位にプラスして後段の電位を与える
ことで、基板バイアス効果を防ぐような構成になってい
る。しかし、この方法においても、ゲートバイアス昇圧
用の容量を各段に設ける必要があることや、クロック信
号とゲート部分との電位を切り離すためのトランジスタ
を各段に設ける必要がある等、チップの面積増大が避け
られない。
【0008】また、この昇圧ロスを解決する別の方法と
して、チャージポンプ回路に用いる素子として、MOS
トランジスタではなく、PNダイオードを用いるものが
提案されている。しかし、このチャージポンプ回路には
縦方向の寄生npnバイポーラトランジスタが存在して
おり、これを正の電圧の昇圧に用いる場合、PNダイオ
ードは基板バイアス効果を受けないので問題なく昇圧で
きるが、負の電圧の昇圧に用いる場合、その寄生バイポ
ーラトランジスタをオンさせるような電圧関係で使うこ
とになり、整流作用が損なわれてしまうという問題があ
るので、負の電圧の昇圧には適さない。また、ウェルに
ソース電圧と同じバイアスを加えて基板バイアス効果を
相殺する方法もあるが、負の電圧の昇圧においては、P
Nダイオード型チャージポンプ回路と同じく、寄生np
nバイポーラトランジスタが作動してしまい、整流動作
が行えなくなるのでこれも負の電圧の昇圧には適さな
い。
【0009】ところで、従来の半導体記憶装置には、一
般的には必要とされる電圧1条件に対して1個のチャー
ジポンプ回路が設計搭載されている。ところが、フラッ
シュメモリでは、フラッシュメモリの書込み消去時にコ
ントロールゲートに印加する電圧に、書込み時に正の高
電圧、消去時に負の高電圧が必要であるため、1つのコ
ントロールゲートに対して、2種類のチャージポンプ回
路が配されている。チャージポンプ回路は、図1、3に
示すように、ポンプアップ用の容量素子が各段に必要で
あり、容量素子は大きな面積を要するので、2種類のチ
ャージポンプ回路を設けることは、チップ面積の増大に
大きな影響を与える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題を解
決するために、本発明の第一の目的は、基板バイアス効
果による昇圧ロスを受けることなく昇圧でき、また、回
路のオペレーション方法を変更することなく、必要な負
の電圧を得ることが可能な高電圧発生回路を提供するこ
とである。
【0011】本発明の第二の目的は、フラッシュメモリ
の書込み消去時に用いる正負2種類の高電圧を1種類の
チャージポンプ回路による高電圧で実現することによ
り、チップ面積の増大を防ぐことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、チャージポン
プ回路を備えて正の高電圧を発生させる昇圧回路と、そ
の昇圧回路から出力される電圧を電源とするリングオシ
レータを備えた発振回路と、その発振回路の発振信号を
電極の一端で受ける容量素子と、その容量素子の電極の
他端に接続され、負の電圧を発生させる整流素子とを備
え、前記容量素子の前記他端を出力端として負の高電圧
を出力する高電圧発生回路である。
【0013】正の高電圧を負の高電圧に変換する構成を
用いることで、PMOSトランジスタを配したチャージ
ポンプ回路を用いて負の高電圧を直接発生する方法にお
ける基板バイアス効果による昇圧ロスと耐圧の問題を避
けて、負の高電圧を発生することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】高電圧発生回路の昇圧回路とし
て、P型シリコン基板内のN型ウェル内に形成されたP
型ウェル内に形成されたNチャネルMOSトランジスタ
(以下NMOSという)を昇圧用素子として備え、その
NMOSトランジスタのソース電極と、そのトランジス
タに形成されているP型ウェルとが、同電圧になるよう
に接続されているチャージポンプ回路、又は、P型シリ
コン基板内のN型ウェル内に形成されたP型ウェルと、
そのP型ウェルに形成されたN型拡散層とのPN接合に
よって形成されるPNダイオードを昇圧用素子として備
えたチャージポンプ回路を用いるのが好ましい。これに
より、高電圧をより耐性の高いウェル/ウェル間で受け
ることができ、また基板バイアス効果を受けずに負の高
電圧を発生することができる。
【0015】高電圧発生回路の整流素子として、N型ウ
ェルとそのN型ウェル内に形成されたP型ウェルとのP
N接合によって形成されるPNダイオード、または、P
型ウェルと、そのP型ウェル内に形成されたN型ウェル
とのPN接合によって形成されるPNダイオードを用い
るのが好ましい。これにより、発生した高電圧をより耐
性の高いウェル/ウェル間で受けるので、より高い電圧
を扱うことができる。高電圧発生回路の負の高電圧の出
力と、その昇圧回路の正の高電圧の出力とを選択する切
替え回路を備えることで、正負の高電圧を得るための高
電圧発生回路は2種類を必要とせず、1種類ですむの
で、チップ面積の縮小が図れる。
【0016】
【実施例】図2に本発明の一実施例の負の高電圧発生回
路のブロック図を示す。図示しない制御回路に接続され
た正電圧チャージポンプ回路1と、正電圧チャージポン
プ回路1から出力される電圧を電源とするリングオシレ
ータ2と、リングオシレータ2の発振信号を電極の一端
で受ける容量素子3と、容量素子3の電極の他端に接続
され、負の電圧に変換する整流素子4とが順次接続され
ている。
【0017】メモリセル消去の信号が制御回路に送られ
ると、制御回路からの信号で、正電圧チャージポンプ回
路1中のクロック回路が起動し、その発振信号をクロッ
ク周波として正電圧チャージポンプ回路1に印加され、
正電圧チャージポンプ回路1ではクロック周波に応じて
一段ごとに電源が汲み上げられて所定の電圧まで上昇す
る。この電圧がリングオシレータ2の電源として印加さ
れることによって、リングオシレータ2が発振を始め
る。このときリングオシレータ2の出力電源は、正の基
準電圧Vssと正の高電圧Vpp(正確にはリングオシ
レータ2中のインバータのしきい値電圧分低い)との間
で発振している。この発振電圧を容量素子3の一端に接
続しその容量素子3の他端からも発振電圧に相当する電
圧を出力させ、この端子側に整流素子4を付加すること
で負の高電圧を出力する。このとき負の高電圧は発振波
形になっており、実効的な電圧印加時間が減ることにな
るが、フラッシュメモリでは、通常100ミリ秒から数
秒という長い時間での消去が行なわれているので、実用
上、問題にならない。
【0018】次に、同実施例における各回路1〜4につ
いて具体例を挙げて説明する。図3に正電圧チャージポ
ンプ回路1の一例を示す。P型シリコン基板内のN型ウ
ェル内に形成されたP型ウェル内に形成された、複数の
NMOSトランジスタ41が直列に接続されているとと
もに、各NMOSトランジスタ41のゲート及びソース
がそれぞれNMOSトランジスタ41が形成されている
P型ウェルに接続されている。各NMOSトランジスタ
41のソースには容量42の一端が接続され、各容量4
2の他端には、相補的に入力されるクロック信号φ1、
φ2が、各隣り合う容量に交互に供給される構成となっ
ている。入力端となる一端のNMOSトランジスタ41
のソースには、電源電圧Vccが供給され、NMOSト
ランジスタ41列の最終ドレイン端から正の高電圧Vp
pを得る構成になっている。
【0019】入力側の一端のNMOSトランジスタ41
のソースに、電源電圧Vccが供給され、ソースとゲー
トとが同電圧になるのでチャネルが導通状態になり、ソ
ースからドレインが同電圧になる。クロック信号φ1が
ローからハイに切り換わったとき、その入力段のNMO
Sトランジスタ41ではドレイン電圧が容量42により
押し上げられ、ドレインでのPN接合が逆バイアス状態
となってそのNMOSトランジスタ41がオフとなる。
入力段のNMOSトランジスタ41の押し上げられたド
レイン電圧は次段のNMOSトランジスタ41のソース
電圧となる。そして、相補的に入力されるクロック信号
φ1、φ2がポンプアップ用の容量42に加わること
で、各NMOSトランジスタ41のソース側の電圧がク
ロック信号φ1、φ2に応じて上昇していく。段を重ね
るごとに電圧は上昇し、NMOSトランジスタ41列の
最終ドレイン端から正の高電圧Vppを得る。
【0020】各NMOSトランジスタ41のソースとゲ
ートとがそのNMOSトランジスタ41のP型ウェルと
同電圧になるように設定されているため、基板バイアス
効果が生じない。ドレイン電圧は、ソース電圧に比べ、
NMOSトランジスタ41のしきい値電圧に相当する電
圧の低下を生じるが、このしきい値電圧は、しきい値電
圧上昇の原因である基板バイアス効果が防止されている
ので、ソース電圧が上昇していく後の段においても一定
である。MOSトランジスタのしきい値は、0.5V前
後の低い値であるため、昇圧ロスは非常に少ない。さら
にこのしきい値電圧は、その製造時のチャネルドープ工
程で比較的簡単に制御することができ、この値を0Vに
近づけることも可能である。ただし、0V以下(完全デ
プレッション化)にすると常時導通状態になるため、整
流作用を保つことができなくなる。
【0021】もう一つの正の電圧を発生させるチャージ
ポンプ回路として、PN接合を使ったダイオードを用い
たチャージポンプ回路がある。PN接合では、その接合
間で約0.68Vの伝達ロスが発生するが、構造的に基
板バイアス効果の影響を受けないため、より高い電圧ま
で昇圧することが可能である。また、PN接合の製造
は、P型ウェルに対するN型拡散層がそのまま使えるた
め、専用の製造プロセス設計をする必要もない。また、
チャージポンプ回路では、ポンプアップ用の容量が不可
欠であるが、図3に示したようなMOSデバイスの酸化
膜を利用してもよいし、ポリシリコンやメタルなどの配
線材料間の構造を使った容量を用いてもよい。また、デ
ータ消去時間の速さを問わない場合は接合容量を使うこ
とも可能である。
【0022】図4は、同実施例における、リングオシレ
ータ、容量素子及び整流素子からなる部分であり、チャ
ージポンプ回路で作り出した正の高電圧Vppを負の高
電圧−Vppに変換する負の電圧発生部の回路図であ
る。リングオシレータ35は、チャージポンプ回路で作
り出された高電圧Vppを基準電圧Vssとの間で発振
させるためのものである。リングオシレータ35ではP
MOSトランジスタ35aとNMOSトランジスタ35
bを直列につないでインバータを構成したものを一段と
して、奇数段つなぐことで発振回路が構成されている。
リングオシレータ35の出力側の端子には容量31の一
端31aが接続され、容量31の他端31bにはダイオ
ード33が接地端子Vssに対して接続されている。
【0023】リングオシレータ35は、発振電圧を作り
出すだけであるので、用いる各MOSトランジスタのゲ
ート幅を長くする必要はなく、また、段数についても安
定した発振が達成できればよく、実施例では、5段でそ
の目的を達成できた。むろん3段であっても発振が安定
していれば問題はなく、また、回路面積的に有利であ
る。また、適当な抵抗値が得られるならば、PMOSト
ランジスタ35aの代わりに、たとえば、ウェル抵抗や
ポリシリコン抵抗などの抵抗素子を用いてもよい。
【0024】図4の回路動作を説明すると、リングオシ
レータ35はチャージポンプ回路からの電圧Vppが印
加されると自励的に発振を始める。リングオシレータ3
5から発振された発振電圧は、容量31の一端31aに
送られる。そして、容量31の他端31bからは、発振
電圧に応じた電圧が発生する。容量31とダイオード3
3により、容量31の他端31bの電圧が基準値Vss
よりも高くなろうとすると、ダイオード33を介して接
地電極と同電圧Vssになり、容量31の一端31aの
電圧がVppからVssへと下がると、容量31が電荷
量を保存するために、容量31の他端31bの電圧は負
の電圧(約−Vpp)に下がる。このとき、ダイオード
33には逆方向のバイアスが印加されることになり、V
ss以下に下がった他端31bの電圧が変化することは
ない。次に、容量31の一端31a側の電圧が再びVp
pまで上昇すると、容量31が電荷量を保存するため
に、容量31の31bの電圧は負の電圧から0Vまで電
圧が上昇する。以降、この繰り返しによって容量31の
出力端である一端31bから、基準電圧Vssと負の電
圧約−(Vpp−しきい値電圧)の発振電圧が得られ
る。図5にこのときに得られる波形図の一例を示す。ダ
イオード33には高電圧が印加される。ダイオード33
をより高い電圧で使用するために、図6に示すようなト
リプルウェル構造を使い、整流素子の高い電圧がかかる
部分をウェル33p/ウェル33n間とするのが好まし
い。このような構造をとることにより、ハーフミクロン
世代以降の低電圧デバイスにおいても高い電圧を扱うこ
とができる。
【0025】図7は、整流素子の他の例を示す。容量3
1の他端31bの配線にPMOSトランジスタ34が接
地端子に対して接続されている。動作は図4のダイオー
ド33と同じである。耐圧が保つレベルであれば、この
ようにPMOSトランジスタ34を用いることもでき
る。
【0026】図8に本発明の他の実施例の電圧発生回路
構成図を示す。図1と同一部分には同一符号を付す。図
示しない制御回路に接続された正電圧チャージポンプ回
路1と、正電圧チャージポンプ回路1から出力される電
圧を電源とするリングオシレータ2と、リングオシレー
タ2の発振信号を電極の一端で受ける容量素子3と、容
量素子3の電極の他端に接続された整流用素子4と、正
電圧チャージポンプ1の出力と整流素子4を経た出力と
を切り替えて出力する切替え回路5とが順次接続されて
いる。
【0027】メモリセルの消去の信号が制御回路に送ら
れると、制御回路からの信号で、正電圧チャージポンプ
回路1中のクロック回路が起動し、その発振信号に応じ
て、正電圧チャージポンプ回路1内で電圧が所定の電圧
まで上昇する。正の電圧を必要とする場合には、切替え
回路5により、正電圧チャージポンプ回路1内で発生し
た正の高電圧を直接出力する。負の電圧を必要とする場
合には切替え回路5により、整流素子4を介して出力す
る。切り替え回路5には、たとえば、図9に示すような
インバータ回路が用いられる。
【0028】図8のように、高電圧発生回路に含まれる
正電圧チャージポンプ回路1の正の電圧の出力と、整流
素子4を介しての負の電圧の出力とを切り替えて出力さ
せることができるような切替え回路5を加えることで、
1個のチャージポンプ回路で正負の高電圧を作りだすこ
とができる。従来技術の負の電圧を発生させるチャージ
ポンプ回路に相当する部分が、本発明のリングオシレー
タ2、容量3及び整流素子4に相当するが、リングオシ
レータ2はチャージポンプ回路に比べて非常に小さく、
容量素子3及び整流素子4も各1個ずつで済むため、負
の電圧を発生させるチャージポンプ回路を準備するより
も遥かに少ない面積で済む。
【0029】
【発明の効果】本発明は、正の高電圧を負の高電圧に変
換する構成を用いることで、負の高電圧を直接発生する
PMOSトランジスタを配したチャージポンプ回路の問
題点を避けて負の高電圧を発生することができる。ま
た、チャージポンプ回路に用いる素子に、P型シリコン
基板内のN型ウェル内に形成されたP型ウェル内に形成
されたNMOSトランジスタを用い、また、NMOSト
ランジスタのソース電極と、そのトランジスタが形成さ
れているP型ウェルとが、同電圧になるように接続され
ているチャージポンプ回路を用いることで、基板バイア
ス効果を受けることなく電圧を昇圧することができると
ともに、高電圧をより耐性の高いウェル/ウェル間で受
けることができるので、電圧マージンの大きな負の電圧
発生回路を提供できる。また、高電圧発生回路に、負の
高電圧の出力と正の高電圧の出力とを選択できる切替え
回路を備えたことで、1個のチャージポンプ回路で正負
の高電圧を作り出すことができる。従来の負の電圧を発
生するチャージポンプ回路に相当する部分が、本発明に
おける電圧発生回路のリングオシレータ、容量素子及び
整流素子に相当するが、リングオシレータはチャージポ
ンプ回路に比べて非常に小さく、また、容量素子及び整
流素子も各1個で済むため、負の電圧を発生するチャー
ジポンプ回路を準備するよりも遥かに少ない面積で済
み、チップ面積の縮小が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のPMOSトランジスタを使ったチャー
ジポンプ回路の一例を示す回路図である。
【図2】 本発明による負の高電圧発生装置の一実施例
を示すブロック図である。
【図3】 同実施例の昇圧回路のNMOSトランジスタ
を使ったチャージポンプ回路の一例を示す回路図であ
る。
【図4】 同実施例の、リングオシレータ、容量素子及
び整流素子からなる負の高電圧発生部の構成図の一例を
示す回路図である。
【図5】 同実施例の容量前後での電圧波形の一例を示
す図である。
【図6】 同実施例の整流素子に用いるPNダイオード
の構造の一例を表す断面図である。
【図7】 同実施例の整流素子の一例を示す回路構成図
である。
【図8】 本発明による高電圧発生装置の他の実施例を
示すブロック図である。
【図9】 同実施例の切替え回路の一例のインバータを
示す回路図である。
【符号の説明】
1 正電圧チャージポンプ 2、35 リングオシレータ 3 容量素子 4 整流素子 5 切替え回路 31、42 容量 33 ダイオード 41 NMOSトランジスタ φ1、φ2 クロック信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】 電圧
  1. 【請求項1】 チャージポンプ回路を備えて正の高電圧
    を発生させる昇圧回路と、該昇圧回路から出力される電
    圧を電源とするリングオシレータを備えた発振回路と、
    該発振回路の発振信号を電極の一端で受ける容量素子
    と、該容量素子の電極の他端に接続され、負の電圧を発
    生させる整流素子とを備え、前記容量素子の前記他端を
    出力端として負の高電圧を出力することを特徴とする高
    電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 前記昇圧回路のチャージポンプ回路は、
    P型シリコン基板内のN型ウェル内に形成されたP型ウ
    ェル内に形成されたNチャネルMOSトランジスタを昇
    圧用素子として備え、前記NチャネルMOSトランジス
    タのソース電極と、そのトランジスタが形成されている
    P型ウェルとが、同電圧になるように接続されている請
    求項1記載の高電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 前記昇圧回路のチャージポンプ回路は、
    P型シリコン基板内のN型ウェル内に形成されたP型ウ
    ェルと、そのP型ウェルに形成されたN型拡散層とのP
    N接合によって形成されるPNダイオードを昇圧用素子
    として備えた請求項1記載の高電圧発生回路。
  4. 【請求項4】 前記整流素子はN型ウェルとそのN型ウ
    ェル内に形成されたP型ウェルとのPN接合によって形
    成されるPNダイオード、または、P型ウェルと、その
    P型ウェル内に形成されたN型ウェルとのPN接合によ
    って形成されるPNダイオードを用いたものである請求
    項1記載の高電圧発生回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の高電圧発生回路の負の高
    電圧の出力と、前記昇圧回路の正の高電圧の出力とを選
    択する切替え回路を備えたことを特徴とする高電圧発生
    回路。
JP14341597A 1997-05-16 1997-05-16 高電圧発生回路 Expired - Fee Related JP3408948B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14341597A JP3408948B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 高電圧発生回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14341597A JP3408948B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 高電圧発生回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10320990A true JPH10320990A (ja) 1998-12-04
JP3408948B2 JP3408948B2 (ja) 2003-05-19

Family

ID=15338241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14341597A Expired - Fee Related JP3408948B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 高電圧発生回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3408948B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3408948B2 (ja) 2003-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3385960B2 (ja) 負電圧チャージポンプ回路
EP0485016B1 (en) Integrated charge pump circuit with back bias voltage reduction
US6603346B2 (en) Semiconductor booster circuit having cascaded MOS transistors
JP2718375B2 (ja) チャージポンプ回路
US6888399B2 (en) Semiconductor device equipped with a voltage step-up circuit
US6184741B1 (en) Bidirectional charge pump generating either a positive or negative voltage
JP2628724B2 (ja) 電圧増倍器集積回路と整流器素子
US7439795B2 (en) Charge pump circuit with reduced parasitic capacitance
JP3342730B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US5994949A (en) Negative voltage charge pump particularly for flash EEPROM memories
JP3184065B2 (ja) 半導体集積回路装置及び電子機器
JP5537307B2 (ja) チャージポンプ回路、不揮発性メモリ、データ処理装置、及びマイクロコンピュータ応用システム
US20050162214A1 (en) Semiconductor device
JPH1011989A (ja) 半導体装置
JPH0152906B2 (ja)
JPH11308856A (ja) チャージポンプ回路装置
JPH11503261A (ja) 電圧増倍のための装置
JPH09266281A (ja) 昇圧回路
US7242053B1 (en) EEPROM device with voltage-limiting charge pump circuit
JP3408948B2 (ja) 高電圧発生回路
JPH07298607A (ja) 半導体昇圧回路
JP2000057790A (ja) 電圧発生回路
US6552397B1 (en) Charge pump device formed on silicon-on-insulator and operation method
JP2003060042A (ja) 半導体装置
JP3354713B2 (ja) 半導体昇圧回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090314

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100314

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140314

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees