JPH10320962A - 記録媒体のインデックス構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体のインデックスラベルに代わるイン
デックス構造を提供する。 【解決手段】 記録媒体に格納されるファイルの内容を
表すファイル名等を、記録媒体自体に視覚的に表示する
インデックス構造である。インデックス構造は、細長い
磁性微粒子を含む磁性シート１４と、磁性シートの表面
に設けられ、磁性シートを保護する透明フィルム１６
と、磁性シートの裏面に設けられ、磁性シートに対し磁
気シールドを行う磁気シールドシート１８とから構成さ
れている。磁性微粒子の色と、磁性シートの下地面との
色は異なっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピーディス
クなどの記録媒体のインデックス表示に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】現在、フロッピーディスクにおいては、
インデックスラベルをフロッピーディスクに貼付け、そ
のラベルにフロッピーディスクにおけるファイル名等格
納ファイル内容を示す事柄（以下、ファイル名等とい
う）を記載して保管内容の記録としていた。したがっ
て、ファイル名等を追加・変更した場合には、インデッ
クスラベルに記載したファイル名等を書き直すか、イン
デックスラベルを貼り替え、貼り替えられた新しいイン
デックスラベルに変更されたファイル名等を記載し直し
ている。

【０００３】これは、手作業で行われることが一般的で
あるが、特開昭６２−２１１７７１号公報および特開平
４−２５２３６２号公報には、フロッピーディスクに貼
るラベルをフロッピーディスクの内容を読取って自動的
にインデックスラベルを作成するものが開示されてい
る。これら従来技術は、インデックスラベルの作成は機
械的に行われるものの、フロッピーディスクに貼った
り、あるいは貼り替えるのは依然として手作業で行われ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】インデックスラベルを
フロッピーディスクに張り付ける場合には、フロッピー
ディスクの記録内容が変わったときには、それに応じて
インデックスラベルの表示を追加・変更する必要があ
る。また、場合によってはインデックスラベルを貼り替
えることも必要になる場合がある。

【０００５】このようなインデックスラベルの記載の追
加・変更、さらにはインデックスラベルの貼り替えは、
フロッピーディスクのファイル名等の追加・変更とは別
作業であるため面倒である。

【０００６】また、インデックスラベルをフロッピーデ
ィスクの内容から自動的に作成するものであっても、イ
ンデックスラベルを貼ったり、貼り替えたりすることは
依然として手作業であり、面倒である。

【０００７】そのためインデックスラベルの記載の追加
・変更や貼り替えの煩雑さから新しいフロッピーを使用
してセーブしてしまうことが多く、フロッピーディスク
の管理量が多くなると共に資源を無駄使いするという問
題点があった。

【０００８】本発明の目的は、インデックスラベルに代
わるインデックス構造を提供することにある。

【０００９】本発明の他の目的は、このようなインデッ
クス構造を備える記録媒体を提供することにある。

【００１０】本発明のさらに他の目的は、記録媒体のイ
ンデックス構造に文字を表示できるコンピュータを提供
することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体に格
納されるファイルの内容を表すファイル名等を、記録媒
体自体に視覚的に表示するインデックス構造であって、
記録媒体の一部に設けられ、磁気的に文字を表示できる
手段を備えている。

【００１２】磁気的に文字を表示できる手段は、細長い
磁性微粒子を含む磁性シートと、磁性シートの表面に設
けられ、磁性シートを保護する透明フィルムと、磁性シ
ートの裏面に設けられ、前記磁性シートに対し磁気シー
ルドを行う磁気シールドシートとから構成されている。

【００１３】磁性微粒子の色と、磁性シートの下地面と
の色を異ならせることにより、文字表示が可能となる。

【００１４】本発明は、また、このようなインデックス
構造を備える記録媒体である。

【００１５】さらに本発明のコンピュータは、インデッ
クス構造を有する記録媒体に格納されているファイル名
等を読出す手段と、記録媒体のインデックス構造に磁界
を印加して文字を書込む記録ヘッドと、読出し手段によ
り読出したファイル名等をインデックス表示用の文字デ
ータに変換して、記録ヘッドへ供給する手段とを備えて
いる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。

【００１７】図１は、本発明の記録媒体の一例であるフ
ロッピーディスク１０の斜視図である。フロッピーディ
スクの表面にはインデックス部１２が設けられている。

【００１８】図２は、インデックス部１２の構造を示す
一部切欠き部分断面図である。フロッピーディスク１０
の従来のインデックスラベルを貼る面（以下、単に表面
という）の側にインデックス部１２が設けられている。
インデックス部１２は、磁性シート１４の一方の面に透
明フィルム１６を、他方の面に磁気シールドシート１８
を設けた構造である。

【００１９】透明フィルム１６は、フロッピーディスク
の表面側に設けられており、磁性シートを保護するため
のものである。

【００２０】磁性シート１４は、図３に示すように、粘
性液体２０中に細長い磁性微粒子２２を封入した構造の
ものであり、具体的には透明な２枚のシートの間に、磁
性微粒子と粘性液体とを封入したセルを多数配列したも
のがある。磁性シートの構造は、これに限られるもので
はなく、細長い磁性微粒子が粘性液体中に封入されたも
のであれば、いかなる構造であってもよい。例えば、細
長い微粒子が粘性液体中に封入されたマイクロカプセル
をシート上に塗布したものであってもよい。

【００２１】磁気シールドシート１８は、フロッピーデ
ィスクの磁気記録媒体（図示せず）に磁気的な影響を与
えないように、磁性シート１４をシールドするためのも
のである。

【００２２】図４は、インデックス部１２における文字
表示の原理を説明するための図である。後述するＦＤド
ライバ内に設けられた、インデックス書込み用の記録ヘ
ッド３８によってＮ極またはＳ極の磁界をインデックス
部１２に対し垂直に加えると、磁性シート１４の磁性微
粒子２２が図において縦方向に配向される。磁性微粒子
２２の色を、磁性シート１４の下地面との色を異ならせ
ておけば、磁性微粒子２２が縦方向に配向された部分で
は磁性シートの表面から見ると下地色が透けて見える。
その他の部分は、磁性微粒子の配向方向がバラバラであ
るから、磁性微粒子の色が見える。したがって、下地の
色と磁性微粒子の色との組合せによって文字等を表示す
ることができる。

【００２３】図５は、図１のフロッピーディスクのイン
デックス部にファイル名等を表示させる装置、すなわち
パーソナルコンピュータの構成を示す。

【００２４】フロッピーディスク１０にデータをセーブ
するとき、フロッピーディスクの磁気記録媒体にはファ
イル名等が格納される。ＣＰＵ３０は、ＦＤドライバ３
１内のＦＤコントローラ３２を介して、フロッピーディ
スクから磁気記録媒体用磁気ヘッド３４を用いてファイ
ル名等を読取る。ＣＰＵは読取ったファイル名等をデー
タ変換インタフェース３６により、インデックス表示用
の文字データに変換し、ＦＤコントローラ３２を介し
て、インデックス用記録ヘッド３８へ供給される。記録
ヘッド３８で、前述したようにインデックス部１２の磁
性シート１４の面に垂直な磁界を加え、磁性シート１４
に文字を書込む。

【００２５】記録ヘッド３８は、静止状態にあるインデ
ックス部１２に対して可動に支持されており、磁性シー
トの面を２次元方向に走査して、文字を書込むものとす
る。書込まれた文字は、フロッピーディスクの磁気記録
媒体に格納されたファイル名等と一致している。

【００２６】また、ファイル名等を追加・変更したよう
な場合には、追加・変更されたファイル名等の文字デー
タが、データ変換インタフェース３６から記録ヘッド３
８へ送られ、インタフェース部の表示を書き直すことに
なる。

【００２７】

【発明の効果】本発明によれば、フロッピーにセーブさ
れているファイル名等とインタフェース部で表示してい
る内容が必ず一致する。その理由は、フロッピーディス
クにデータをセーブするとき同時にインデックス部の表
示も一緒に書込まれるからである。

【００２８】また本発明によれば、ファイル名等を変更
・追加した場合でも、同様の内容でインデックス部が書
き直されるので、従来のようにインデックスラベルを貼
り替えるというような面倒な作業が不要となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の記録媒体の一例であるフロッピーディ
スクの斜視図である。

【図２】インデックス部の構造を示す一部切欠き部分断
面図である。

【図３】磁性シートの構造の概略を示す図である。

【図４】インデックス部における文字表示の原理を説明
するための図である。

【図５】図１のフロッピーディスクのインデックス部に
ファイル名等を表示させるパーソナルコンピュータの構
成を示す図である。

【符号の説明】

１０ フロッピーディスク １２ インデックス部 １４ 磁性シート １６ 透明フィルム １８ 磁気シールドシート ２０ 粘性液体 ２２ 磁性微粒子 ３０ ＣＰＵ ３１ ＦＤドライバ ３２ ＦＤコントローラ ３３ ＦＤドライバ ３４ 磁気ヘッド ３６ データ変換インタフェース ３８ 記録ヘッド

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】記録媒体に格納されるファイルの内容を表
   すファイル名等を、記録媒体自体に視覚的に表示するイ
   ンデックス構造であって、 記録媒体の一部に設けられ、磁気的に文字を表示できる
   手段を備えるインデックス構造。
2. 【請求項２】前記磁気的に文字を表示できる手段は、細
   長い磁性微粒子を含む磁性シートを有することを特徴と
   する請求項１記載のインデックス構造。
3. 【請求項３】前記磁気的に文字を表示できる手段は、 前記磁性シートの表面に設けられ、磁性シートを保護す
   る透明フィルムと、 前記磁性シートの裏面に設けられ、前記磁性シートに対
   し磁気シールドを行う磁気シールドシートと、をさらに
   有することを特徴とする請求項２記載のインデックス構
   造。
4. 【請求項４】前記磁性微粒子の色と、前記磁性シートの
   下地面との色が異なることを特徴とする請求項２または
   ３記載のインデックス構造。
5. 【請求項５】請求項１〜４のいずれかに記載のインデッ
   クス構造を備える記録媒体。
6. 【請求項６】前記記録媒体は、フロッピーディスクであ
   ることを特徴とする請求項５記載の記録媒体。
7. 【請求項７】請求項５記載の記録媒体に格納されている
   ファイル名等を読出す手段と、 前記記録媒体のインデックス構造に磁界を印加して文字
   を書込む記録ヘッドと、 前記読出し手段により読出したファイル名等をインデッ
   クス表示用の文字データに変換して、前記記録ヘッドへ
   供給する手段と、を備えることを特徴とするコンピュー
   タ。
8. 【請求項８】請求項６記載の記録媒体に格納されている
   ファイル名等を読出す読出しヘッドと、 前記記録媒体のインデックス構造に磁界を印加して文字
   を書込む記録ヘッドと、 前記読出し手段により読出したファイル名等をインデッ
   クス表示用の文字データに変換して、前記記録ヘッドへ
   供給する手段と、を備えることを特徴とするコンピュー
   タ。