JPH10320694A - 車両用地図表示装置 - Google Patents

車両用地図表示装置

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JPH10320694A
JPH10320694A JP12830397A JP12830397A JPH10320694A JP H10320694 A JPH10320694 A JP H10320694A JP 12830397 A JP12830397 A JP 12830397A JP 12830397 A JP12830397 A JP 12830397A JP H10320694 A JPH10320694 A JP H10320694A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナビゲーションシステムにおいて、地図画面
をスクロールさせた場合に指定位置近傍の詳細地図を損
なうことなく現在位置を同時に表示する。 【解決手段】 制御部16は、位置評定センサ部10で
評定された現在位置を地図データとともに表示部20上
に表示する。ユーザが操作部24を用いて地図をスクロ
ールさせて任意の位置近傍の詳細地図を表示させる際、
現在位置表示が画面から外れる場合がある。この時、制
御部16は、現在位置近傍の地図縮尺を部分的に小さく
して現在位置表示を画面内におさめる。これにより、ユ
ーザが確認したい任意位置近傍の詳細地図データを表示
させつつ、現在位置を表示できるので相対的位置関係を
容易に把握することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用地図表示装
置、特にスクロール中心等の指定位置と現在位置等の表
示必要位置を同時に表示する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の現在位置を検出して地
図データ上に重畳表示する地図表示装置がナビゲーショ
ンシステム等に用いられている。このような地図表示装
置においては、ユーザが任意位置の地図データを確認し
たいと欲して地図データをスクロールすること等が多
く、この場合、スクロールに伴って現在位置が表示画面
上から外れてしまって、ユーザの確認したい指定位置と
車両の現在位置との関係が不明確になってしまう。
【0003】そこで、例えば特開平8−339163号
公報のように、地図スクロール中においても現在位置と
表示地図との関係を把握し易くするためにスクロール中
心と現在位置とを同時に表示する範囲の地図を地図記憶
装置から読み出して表示する技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術ではスクロール中心と現在位置との距離が大きく
なる程、両者を同時に表示するために必要となる地図の
縮尺が小さくなって、ユーザが確認したい指定位置(つ
まりスクロール中心)の詳細が分かりにくくなる問題が
あった。
【0005】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、ユーザの指定位置
近傍の詳細を表示するとともに、現在位置等の表示必要
位置をも同時に表示して両者の位置関係を容易に把握す
ることができる車両用地図表示装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、地図データを表示する表示手段と、
地図上の任意位置を指定する指定手段と、指定位置近傍
の地図データの表示範囲外に表示必要位置が存在する場
合に、前記地図データのうち前記表示必要位置近傍の縮
尺を部分変更して前記指定位置近傍の地図データ及び前
記表示必要位置を表示する表示制御手段とを有すること
を特徴とする。表示された地図全体の縮尺を変更するの
ではなく、指定位置周辺の所定領域はその縮尺を維持し
つつ表示必要位置近傍の縮尺のみを部分変更することに
より、指定位置近傍の詳細地図を表示しつつ表示必要位
置を同時に表示できる。なお、「表示範囲外」とは、実
際に表示範囲を超えているため表示されない場合の他、
表示範囲の境界近傍に位置して近い将来に表示されなく
なる場合も含まれる。
【0007】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記表示制御手段は、前記読み出した地図データの
うち前記指定位置と前記表示必要位置を結ぶ直線と直交
し、かつ、前記指定位置を中心とする表示範囲内楕円に
接する接線に対して前記表示必要位置側の縮尺を部分変
更することを特徴とする。これにより、指定位置近傍の
地図データを確実に確保しつつ表示必要位置との位置関
係を正確に把握できる。
【0008】また、第3の発明は、第1、第2の発明に
おいて、前記表示制御手段は、前記指定位置から前記表
示必要位置に向かうに従って縮尺を小さくすることを特
徴とする。縮尺を徐々に小さくすることで縮尺変更境界
における表示上の不整合及びユーザに与える違和感を抑
制することができる。
【0009】また、第4の発明は、第1〜第3の発明に
おいて、前記表示必要位置は、車両の現在位置であるこ
とを特徴とする。これにより、指定位置と現在位置との
相対的位置関係を容易に把握することが可能となり、指
定位置までの運転の円滑化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
【0011】図1には、本実施形態の構成ブロック図が
示されている。基本構成は公知のナビゲーション装置と
ほぼ同様であり、位置評定センサ部10は、GPS等の
絶対位置センサや車輪速センサ、ジャイロセンサ等の相
対位置センサで構成され、車両の現在位置を検出して制
御部16に供給する。CD−ROM等の地図データ記憶
部18には、道路地図表示及び経路探索に必要な道路情
報(道路種別や道のり等)が格納されており、マイクロ
コンピュータで構成される制御部16はこれらのデータ
を用いてCRTや液晶等の表示部20に地図データと現
在位置を重畳して表示する。また、制御部16は地図デ
ータ記憶部18に記憶された道路情報を読み出して入力
された目的地までの最適経路を公知のダイクストラ法等
により探索して表示部20に表示するとともに、音声出
力部22から案内音声を出力する。操作部24はユーザ
が目的地等を入力し、あるいは表示部20に表示された
地図をスクロールさせて任意位置近傍の地図を表示させ
る際に用いるものであり、任意位置の指定手段として機
能する。なお、制御部16が地図データ記憶部18の道
路情報を用いて目的地までの経路を探索するのではな
く、入力された目的地データを送信器で情報センタ等に
送り、情報センタ側でその目的地までの経路を探索して
経路データを制御部16に返信する構成とすることも可
能である。
【0012】このような構成において、例えばユーザが
目的地までの経路上の状況を確認したいと欲して表示部
20上に表示された地図をスクロールさせた場合、スク
ロールに伴って現在位置が画面内から外れてしまう場合
がある。このような場合、現在表示されている地図デー
タの縮尺を小さくしてより広域の地図データを表示部2
0上に表示させることで、指定位置と現在位置を共に表
示させることもできるが、広域地図データでは詳細な情
報が判別できなくなる。
【0013】そこで、制御部16は、ユーザが操作部2
4を操作して地図をスクロールさせる際、現在位置表示
が画面から外れる場合には現在位置近傍の縮尺を部分変
更(部分的に縮尺を小さくして)指定位置近傍の詳細な
情報を損なうことなく現在位置表示を可能にしている。
【0014】図2には、制御部16の処理フローチャー
トが示されている。ユーザがスクロールスイッチSWを
操作すると(S101)、表示部20に表示されている
地図データを1コマずつスクロールさせる(S10
2)。そして、現在の地図は詳細情報表示縮尺か否かを
判定する(S103)。現在の地図の縮尺が所定値(例
えば1/80000)より小さく(つまり広範な地図デ
ータが既に表示されている)、スクロールしても現在位
置表示が画面から外れるおそれがない場合には何ら処理
を行わない。一方、現在の地図縮尺が所定値よりも大き
く、詳細情報表示地図である場合には、さらに現在位置
表示マークの画面内における位置(x、y)が所定範囲
内にあるか否かが判定される。この判定は、現在位置表
示が画面から外れる可能性があるか否かを確認するため
のものであり、具体的には図3に示すように画面の4隅
の座標を(X0、Y0)、(X0、Y1)、(X1、Y
0)、(X1、Y1)とし、現在位置表示マークの大き
さとスクロール1コマ分の移動量を加算して得られる値
をαとした場合、
【数1】X0+α<x<X1−α かつ、
【数2】Y0+α<y<Y1−α を満たすか否かを判定する(S104)。これらの不等
式を満たす範囲は、図3において点線で囲まれた領域で
あり、この場合には現在位置表示は確実に表示画面内に
あるので処理を行わない。一方、上記の不等式を満たさ
ない場合には、次回のスクロールでは現在位置表示が画
面から外れて表示されなくなるので実質的に表示範囲外
と判定され、後述するような方法で現在位置近傍の画面
(現在地画面と称する)を作成して(S105)、表示
中の地図画面に挿入する(S106)。もちろん、S1
04の処理で、実際に現在位置表示が表示範囲から外れ
たか否か、つまり
【数3】X0<x<X1 かつ
【数4】Y0<y<Y1 を満たすか否かを判定してもよい。
【0015】図4には、S105における処理である現
在地画面作成処理が模式的に示されている。図4(A)
は現在位置表示100が画面200から外れた場合を示
しており、指定位置、すなわち表示範囲中心は符号30
0で示されている。この場合、制御部16は表示範囲中
心300と現在位置表示100を結ぶ直線と直交し、か
つ指定位置である表示範囲中心300を中心として表示
範囲200内の楕円400の接線500と表示範囲20
0で囲まれた三角形領域600内におさまるように、接
線500に対して現在位置側の地図データ縮尺を部分的
に増大させる。すると、図中矢印で示すように現在位置
表示100と表示範囲中心300との表示上の距離が縮
まり、図4(B)に示すように現在位置表示100が表
示範囲中心300とともに表示されることになる。ここ
で着目すべきことは、表示範囲200の三角領域600
以外は元の地図データの縮尺が維持されていることであ
り、従って指定位置である表示範囲中心300近傍は詳
細な情報が表示されたままであり、ユーザはこの詳細情
報を視認しつつ現在位置を確認することができる。
【0016】なお、図4(B)に示すように、制御部1
6は接線500に対して現在位置側の地図データの縮尺
を部分変更する際に、指定位置から現在位置に向かうに
従って徐々に小さくしている(つまり、指定位置からの
距離に応じて縮尺を小さくしている)。これは、接線5
00の両側で縮尺が異なるため、ユーザに対して違和感
が生じないようにするためである。もちろん、現在位置
近傍の地図の縮尺を接線500に対して一様に小さくす
ることも可能である。また、現在位置近傍の地図の縮尺
を部分的に小さくして現在位置画面を作成する際に、表
示する道路種別を間引いて表示することも好適である。
具体的には、県道以下の道路を間引いて国道のみを表示
する等である。指定位置とともに現在位置を表示するの
は、指定位置と現在位置との相対的な位置関係をユーザ
が容易に把握できるようにするためであり、ユーザにと
っては現在位置近傍の詳細な地図データは必ずしも必要
ではないからである。
【0017】図5には、以上述べた一連の処理による地
図データの変化の様子が示されている。図5(A)はあ
る縮尺を有する詳細地図データが現在位置表示100及
び目的地までの案内経路700と共に表示されている。
この状態からユーザが経路上の任意位置近傍の地図デー
タ(あるいは情報センタから送られた交通情報データ)
を確認したいとして地図を右上にスクロールさせると図
5(B)に示す画面となり、現在位置表示100が画面
200の左下に位置して、従来のようにこのまま縮尺を
維持してスクロールを続けると次に現在位置が画面20
0から外れてしまう状態となる。すると、制御部16が
上述した処理を行って新たな現在地画面を作成するの
で、図5(C)に示すようにさらに右上にスクロールさ
せても現在位置近傍の地図の縮尺が部分的に小さくなっ
て表示100は画面200内に表示され続け、表示範囲
中心の指定位置と現在位置との相対的位置関係を把握す
ることができる。
【0018】以上、本発明の実施形態について表示必要
位置として現在位置を例にとり説明したが、本発明はこ
れに限定されることなく、画面上に表示される必要あり
と認められる任意の位置を用いることができる。このよ
うな位置としては、例えば目的地を挙げることができ、
目的地近傍の地図縮尺を部分的に小さくして指定位置と
目的地を画面上に同時表示させることもできる。さら
に、現在位置近傍の地図縮尺と目的地近傍の地図縮尺を
ともに部分的に小さくして指定位置、現在位置、及び目
的地をともに画面上に表示させることも考えられる。
【0019】また、上記実施形態では、指定位置である
表示範囲中心300を中心とした楕円400の接線50
0を基準としたが、楕円400の代わりに円、あるいは
多角形を用いてもよく、楕円400の半径も指定位置近
傍の詳細地図データを損なわない範囲内で任意に設定し
てよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればユ
ーザの指定位置近傍の詳細を表示するとともに、現在位
置等の表示必要位置をも同時に表示して両者の位置関係
を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の構成ブロック図である。
【図2】 実施形態の処理フローチャートである。
【図3】 実施形態の表示範囲と現在位置との関係を示
す説明図である。
【図4】 実施形態の現在地画面作成処理の説明図であ
る。
【図5】 実施形態のスクロール時の処理を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 位置評定センサ部、16 制御部、18 地図デ
ータ記憶部、20 表示部、22 音声出力部、24
操作部、100 現在位置表示、200 表示範囲、3
00 表示範囲中心(指定位置)、400 楕円、50
0 接線、600 三角領域、700 案内経路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図データを表示する表示手段と、 地図上の任意位置を指定する指定手段と、 指定位置近傍の地図データの表示範囲外に表示必要位置
    が存在する場合に、前記地図データのうち前記表示必要
    位置近傍の縮尺を部分変更して前記指定位置近傍の地図
    データ及び前記表示必要位置を表示する表示制御手段
    と、 を有することを特徴とする車両用地図表示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示制御手段は、前記地図データの
    うち前記指定位置と前記表示必要位置を結ぶ直線と直交
    し、かつ、前記指定位置を中心とする表示範囲内楕円に
    接する接線に対して前記表示必要位置側の縮尺を部分変
    更することを特徴とする請求項1記載の車両用地図表示
    装置。
  3. 【請求項3】 前記表示制御手段は、前記指定位置から
    前記表示必要位置に向かうに従って縮尺を小さくするこ
    とを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の車両用
    地図表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示必要位置は、車両の現在位置で
    あることを特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記
    載の車両用地図表示装置。
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