JPH10319350A - 偏光照明装置及び投射型表示装置 - Google Patents

偏光照明装置及び投射型表示装置

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JPH10319350A
JPH10319350A JP9149984A JP14998497A JPH10319350A JP H10319350 A JPH10319350 A JP H10319350A JP 9149984 A JP9149984 A JP 9149984A JP 14998497 A JP14998497 A JP 14998497A JP H10319350 A JPH10319350 A JP H10319350A
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Japan
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light
polarized light
polarization
polarized
polarization conversion
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JP9149984A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Suzuki
鉄二 鈴木
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光束の幅を広げることなく光源光を有効に活
用するとともに、ムラのない均一で良好な照明を行う。 【解決手段】 光源10の不定偏光光は、第1及び第2
のレンズアレイ12,14によって集光され、2次光源
が得られる。各2次光源の光は、偏光変換素子アレイ1
6の第1の偏光分離面16Aによって偏光分離され、P
波は透過し、S波は反射される。反射されたS波は、第
2の偏光分離面16Bで反射され、1/4波長板16C
で偏光面が回転するとともにミラー16Dで反射され、
P波となって第2の偏光分離面16Bに入射する。P波
は、第2の偏光分離面16Bを透過する。このため、偏
光変換素子アレイ16からは、P波となった偏光光が出
力される。この光は、出射側レンズ18及びフィールド
レンズ20によって平行光化されて空間光変調素子22
を照明する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光源から出力さ
れた光の偏光方向を揃えて照明する偏光照明装置及びこ
れを用いた投射型表示装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】液晶パネルなどの空間光変調素子を用いた
投射型表示装置は、光源から供給された照明光の偏光状
態を変調して画像を投射するが、直線偏光光しか利用で
きない。このため、光源から出力された不定偏光光の半
分以上が無駄になっている。このような不都合を改善す
るものとしては、特公平8−30790号公報に開示さ
れた偏光変換光学系がある。これによれば、不定偏光光
は、偏光ビームスプリッタによって、直進するP偏光光
と反射するS偏光光とに偏光分離される。そして、反射
した偏光光の進行方向を直進光と揃えるとともに、波長
板で回転させて偏光方向も揃えることで、光利用率の向
上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような背景技術には、次のような不都合がある。 (1)照明光束が横方向に広がるため、空間光変調素子
や偏光ビームスプリッタなどの光学部材に入射する照明
光の角度が大きくなって、コントラスト比が低下してし
まう。 (2)直進光と変換光とによって2重像が生じたり、照
度ムラが生ずることがある。
【0004】この発明は、以上の点に着目したもので、
光束の幅を広げることなく光源光を有効に活用するとと
もに、ムラのない均一で良好な照明を行うことができる
偏光照明装置及び投射型表示装置を提供することを、そ
の目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明の偏光照明装置は、不定偏光光を出射する
光源(10);複数の集光レンズ(12A)が配列されてお
り、前記光源から出射された不定偏光光をそれら集光レ
ンズで集光して複数の2次光源像を形成する第1のレン
ズアレイ(12);複数の集光レンズ(14A)が配列され
ており、前記2次光源像の形成位置近傍に配置された第
2のレンズアレイ(14);この第2のレンズアレイに隣
接して配置されており、入射光を偏光変換する偏光変換
素子アレイ(16);を備えており、前記偏光変換素子ア
レイは、前記第2のレンズアレイの集光レンズにそれぞ
れ対応する偏光変換素子が配列されており、各偏光変換
素子は、対応する集光レンズから出射された不定偏光光
を第1及び第2の偏光光に分離する第1の偏光分離手段
(16A);第2の偏光光の偏光変換を行って第1の偏光
光と偏光方向を揃える1/4波長板(16C);この1/
4波長板に入射した第2の偏光光を反射するためのミラ
ー(16D);前記第1の偏光分離手段によって分離され
た第2の偏光光を前記1/4波長板に入射させるととも
に、前記ミラーによって反射されて1/4波長板を通過
した光を前記第1の偏光光と進行方向を揃えて出射する
第2の偏光分離手段(16B);を備えたことを特徴とす
る。
【0006】他の発明は、不定偏光光を出射する光源;
複数の集光レンズが配列されており、前記光源から出射
された不定偏光光をそれら集光レンズで集光して複数の
2次光源像を形成する第1のレンズアレイ;複数の集光
レンズが配列されており、前記2次光源像の形成位置近
傍に配置された第2のレンズアレイ;この第2のレンズ
アレイに隣接して配置されており、入射光を偏光変換す
る偏光変換素子アレイ(50);を備えており、前記偏光
変換素子アレイは、前記第2のレンズアレイの集光レン
ズにそれぞれ対応する偏光変換素子が配列されており、
各偏光変換素子は、対応する集光レンズから出射された
不定偏光光を第1及び第2の偏光光に分離する偏光分離
手段(50A);この偏光分離手段における第2の偏光光
の出射側に設けられており、第2の偏光光の偏光変換を
行って第1の偏光光と偏光方向を揃える1/2波長板
(50B);この1/2波長板の光出射側に設けられてお
り、前記1/2波長板によって偏光変換された偏光光
を、前記第1の偏光光と進行方向を揃えて出射するミラ
ー手段(50C);を備えたことを特徴とする。主要な形
態によれば、前記ミラー手段の前記第2のレンズアレイ
側に遮光板(50G)が設けられる。
【0007】更に他の発明によれば、不定偏光光を出射
する光源;複数の集光レンズが配列されており、前記光
源から出射された不定偏光光をそれら集光レンズで集光
して複数の2次光源像を形成する第1のレンズアレイ;
前記2次光源像の形成位置近傍にそれぞれ配置されてお
り、各2次光源像の光を第1及び第2の偏光光に分離す
るとともに、第2の偏光光の偏光変換を行って第1の偏
光光と偏光方向を揃えて出射する偏光変換素子が複数配
列された偏光変換素子アレイ(16,50);前記各偏光変
換素子から入射した光を照明領域に出射する第2のレン
ズアレイ(60);を備えており、前記第2のレンズアレ
イは、前記偏光変換素子から入射した光のうち、第1の
偏光光(LA)を照明領域に出射するための複数の第1の
集光レンズ(60A);偏光変換後の第2の偏光光(LB)
を照明領域に出射するための複数の第2の集光レンズ
(60B);を備えており、前記第1及び第2の集光レン
ズを、出射光による照明領域が略一致する光学設定とし
たことを特徴とする。
【0008】本発明の投射型表示装置は、前記いずれか
の偏光照明装置を備えており、前記偏光照明装置から出
射された照明光を画像信号に基づいて偏光変調する変調
手段(22,32);これによって変調された光を投射して
画像を表示する投射手段(23,24,30,34);を備えたこ
とを特徴とする。
【0009】この発明の前記及び他の目的,特徴,利点
は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0010】
【発明の実施の形態】
【実施形態1】以下、発明の実施の形態について詳細に
説明する。最初に、図1〜図4を参照しながら実施形態
1について説明する。図1には、本形態にかかる偏光照
明装置と、それを使用した投射型表示装置の主要構成が
示されている。同図において、光源10の照明光出射側
には、第1のレンズアレイ12,第2のレンズアレイ1
4が順に設けられている。この第2のレンズアレイ14
の光出射側には、偏光変換素子アレイ16が設けられて
いる。偏光変換素子アレイ16の光出射側には、出射側
レンズ18,フィールドレンズ20が順に配置されてお
り、更にその出射側に液晶バルブなどの空間光変調素子
22が設けられている。空間光変調素子22の光出射側
には、偏光板23及び投射レンズ24を介してスクリー
ン26が配置されている。
【0011】これらのうち、光源10は、ランプ10A
とリフレクタ10Bを主要構成としており、ランプ10
Aから出力された光は、そのまま直進するか、あるいは
リフレクタ10Bで反射されて、レンズアレイ12に入
射するようになっている。第1のレンズアレイ12は、
図2(A)に平面を示すように、四角形状の集光レンズ
12Aを、光源10の照明範囲10Cに多数配列した構
成となっている。各集光レンズ12Aは入射した光を集
光して出力するので、各々を2次光源と考えることがで
きる。
【0012】次に、第2のレンズアレイ14は、第1の
レンズアレイ12の焦点距離に相当する位置に配置され
ている。第2のレンズアレイ14は、図2(B)に平面
を示すように、前記集光レンズ12Aに対応した複数の
集光レンズ14Aが配列されており、第1のレンズアレ
イ12と同様の構成となっている。第1のレンズアレイ
12の集光レンズ12Aによって集光出力された光は、
第2のレンズアレイ14の集光レンズ14Aによって更
に集光されて、偏光変換プリズムアレイ16に入射す
る。これら、第1及び第2のレンズアレイ12,14に
よって、インテグレータ光学系が構成されている。
【0013】偏光変換素子アレイ16は、図3(A)に
拡大して示すように、集光レンズ14Aから入射した光
を偏光分離する第1の偏光分離面16A,これによって
反射された光を更に反射する第2の偏光分離面16B,
これによって反射された光の偏光面を回転させるための
1/4波長板16C,これによる回転後の光を反射する
ミラー16Dを含む偏光変換素子によって構成されてい
る。偏光分離面16A,16Bは、プリズム16E,1
6Fの接合によって形成されている。このような偏光変
換素子は、集光レンズ14Aに対応して複数配列されて
いる。なお、偏光変換素子は、集光レンズ14A毎に個
別に設けてよい。しかし、偏光分離面16A,16Bを
得るためのプリズム16E,16Fや、1/4波長板1
6C,ミラー16Dを、図3(B)示すようにストライ
プ状に形成すると、組み立てなどの点から好都合であ
る。また、図3(A)に点線で示すように、プリズム1
6Eを2つのプリズム16EA,16EBで構成しても
よいし、プリズム16Fを2つのプリズム16FA,1
6FBで構成してもよい。
【0014】出射側レンズ18及びフィールドレンズ2
0は、偏光変換素子アレイ16から供給された光を平行
光化して空間光変調素子22に照射するためのものであ
る。偏光板23は、入射光からS波の成分を取り出すた
めのものである。投射レンズ24は、入射光をスクリー
ン26に投射して画像を表示するためのものである。
【0015】次に、以上のように構成された本形態の作
用を説明する。光源10のランプ10Aから出力された
不定偏光光は、直進するか、もしくはリフレクタ10B
で反射されて第1のレンズアレイ12に入射する。第1
のレンズアレイ12では、各集光レンズ12Aによって
入射光が集光される。集光された光は、第2のレンズア
レイ14の対応する集光レンズ14Aにそれぞれ入射す
る。第2のレンズアレイ14でも、各集光レンズ14A
によって入射光が集光される。
【0016】集光された光は、偏光変換素子アレイ16
に入射し、最初に第1の偏光分離面16Aによって偏光
分離される。すなわち、入射光中のP波は第1の偏光分
離面16Aを透過し、S波は反射される。反射されたS
波は、第2の偏光分離面16Bに入射するが、ここでも
反射され、1/4波長板16Cに入射する。1/4波長
板16Cでは、入射したS波の偏光面が回転する。位相
回転後の光は、ミラー16Dで反射されて再び1/4波
長板16Cに入射し、これを透過して第2の偏光分離面
16Bに入射する。このとき、前記1/4波長板16C
による位相回転によってP波に偏光変換されているた
め、光は第2の偏光分離面16Bを透過するようにな
る。
【0017】このようにして、偏光変換素子アレイ16
からは、P波となった偏光光が出力される。この光は、
出射側レンズ18及びフィールドレンズ20によって平
行光化されて空間光変調素子22に入射する。空間光変
調素子22では、入射光が画像信号に基づいて偏光変調
され、S波が含まれるようになる。変調後の光は、偏光
板23に入射する。偏光板23では、入射光中の画像信
号に対応するS波成分が透過し、これが投射レンズ24
を介してスクリーン26に投影される。これによって、
画像信号に相当する画像がスクリーン26上に投射表示
されることとなる。
【0018】図4には、反射型の空間光変調素子を用い
た形態が示されている。この場合は、フィールドレンズ
20の光射出側に偏光ビームスプリッタ30を設け、そ
の光透過側に、反射型の空間光変調素子32を配置す
る。一方、偏光ビームスプリッタ30の反射光射出側に
投射レンズ34及びスクリーン36を配置する。上述し
たように、偏光変換素子アレイ16の出力光はP波とな
っているので、偏光ビームスプリッタ30を透過し、空
間光変調素子32に入射する。空間光変調素子32で
は、例えば液晶の作用によって画像信号に対応した偏光
変調が行われ、S波が生成される。このS波は、偏光ビ
ームスプリッタ30で反射され、更には投影レンズ34
によってスクリーン36に投影される。
【0019】以上のように、本形態では、レンズアレイ
によるインテグレータと、偏光変換素子アレイとを組み
合わせることによって、入射光中のS波をP波に偏光変
換する。このため、光源光の利用率が大幅に向上すると
ともにコントラスト比も向上し、均一なスクリーン投射
像を得ることができる。また、インテグテータ光学系を
利用しているため、光束の幅が広がることもなく、照度
ムラや2重像の発生といった不都合もない。偏光変換に
よって光が効果的に利用されているため、装置内に余分
な熱が蓄積しないという利点もある。更に、空間光変調
素子や偏光ビームスプリッタに入射する光束の角度特性
が、空間光変調素子の面内でも均一となる。
【0020】
【実施形態2】次に、図5〜図6を参照しながら実施形
態2について説明する。この形態は、前記実施形態1の
偏光変換素子アレイの部分を図示のように変更したもの
で、他の部分は実施形態1と同様の構成となっている。
図5には図1に対応する投射型表示装置が示されてお
り、図6(A)にはその偏光変換素子アレイが拡大して
示されている。これらの図において、偏光変換素子アレ
イ50は、上述した第2のレンズアレイ14の集光レン
ズ14Aの光射出側に設けられた偏光分離面50A,こ
の偏光分離面50Aの光反射側に設けられた1/2波長
板50B,この1/2波長板50Bの光射出側に設けら
れたミラー面50Cを含む偏光変換素子によって構成さ
れている。偏光分離面50Aは、偏光ビームスプリッタ
50Dによって形成されており、ミラー面50Cは、反
射ミラープリズム50Eによって形成されている。
【0021】このように、本形態における偏光変換素子
アレイ50は、偏光ビームスプリッタ50Dと反射ミラ
ープリズム50Eの間に、1/2波長板50Bを挟んだ
構成となっている。なお、1/2波長板50Bの接合
に、光学ガラスなどによって形成されたプリズム材料と
屈折率マッチングのとれた接着剤を用いるようにする
と、1/2波長板50Bの界面反射がなくなって好都合
である。本形態においても、偏光変換素子は、集光レン
ズ14A毎に個別に設けてよい。しかし、偏光分離面5
0Aを得るための偏光ビームスプリッタ50Dや、1/
2波長板50B,ミラー面50Cを得るための反射ミラ
ープリズム50Eを、図6(A)の紙面方向にストライ
プ状に形成してもよい。
【0022】次に、本形態の作用を説明する。第2のレ
ンズアレイ14の各集光レンズ14Aによって集光され
た光は、偏光変換素子アレイ50に入射し、最初に偏光
分離面50Aによって偏光分離される。すなわち、入射
光中のP波は偏光分離面50Aを透過し、S波は反射さ
れる。反射されたS波は、1/2波長板50Bに入射す
る。1/2波長板50Bでは、入射したS波の偏光面が
回転しP波となる。位相回転後の光は、ミラー面50C
で反射される。このようにして、偏光変換素子アレイ5
0からは、P波となった偏光光が出力される。以後は、
前記形態1と同様である。
【0023】なお、本形態において、ミラー面50Cの
光源側に遮光板50Gを設けるとよい。ミラー面50C
に光が入射すると、S波の光がミラー面50C,偏光分
離面50Aで反射されて出力されてしまう。これが、P
波成分に混入するとコントラストの低下などの原因とな
る。そこで、遮光板50Gを設けるようにする。
【0024】また、偏光ビームスプリッタ50Dや反射
ミラープリズム50Eの光が通る界面のうち、空気に露
出する部位の表面に反射防止膜を蒸着するとよい。ガラ
ス表面への蒸着は高温プロセスの使用が可能であるの
で、反射防止膜として多層膜を形成することができる。
このようにすることで、ガラス表面を極めて低い反射率
とすることができる。
【0025】この形態によっても、前記形態と同様の効
果を得ることができる。また、本形態では、柔らかい部
分である波長板がプリズムで挟まれているので、傷が付
きにくいという利点もある。図4に示した反射型の空間
光変調素子に対しても、同様に適用可能である。
【0026】図6(B)には変形例が示されており、1
/2波長板50Bが偏光ビームスプリッタ50Dの透過
光出射側に設けられている。同図(A)では前記形態1
と同様にP波が出力されるが、この例ではS波が出力さ
れる点で異なる。すなわち、偏光分離面50Aを透過し
たP波は、1/2波長板50BによってS波となる。ま
た、偏光分離面50Aで反射されたS波は、ミラー面5
0Cで反射されてそのまま出力される。
【0027】
【実施形態3】次に、図7〜図10を参照しながら実施
形態3について説明する。上述した偏光変換素子アレイ
によれば、偏光分離面を直進する光と偏光分離面で反射
される光がある。前記形態1では、図7(A)に示すよ
うに、偏光分離面16Aを透過して直進した偏光光LA
と、偏光分離面16A,16B,ミラー16Dでそれぞ
れ反射されて偏光光LAと進行方向が揃えられた偏光光
LBとが存在する。前記形態2では、図7(B)に示す
ように、偏光分離面50Aを透過して直進した偏光光L
Aと、偏光分離面50A,ミラー面50Cで反射されて
偏光光LAと進行方向が揃えられた偏光光LBとが存在
する。
【0028】これらLA及びLBを比較すると、直進光
LAと反射光LBとでは光路長が異なる。このため、同
図(C)に示すように、偏光光LAと偏光光LBとで照
明する範囲が異なるようになる。すなわち、直進した偏
光光LAの照明範囲よりも、反射した偏光光LBの照明
範囲の方が広くなってしまう。なお、ESは、空間光変
調素子の画素エリアである。本形態は、このような点に
着目したものである。
【0029】図8には図5に対応する投射型表示装置が
示されており、図9にはその偏光変換素子アレイ及び第
2のレンズアレイが拡大して示されている。これらの図
において、偏光変換素子アレイ50は、上述した実施形
態2と同様の構成となっている。
【0030】ところで、本形態では、第2のレンズアレ
イ60が、偏光変換素子アレイ50の光出射側に設けら
れている。そして、偏光変換素子アレイ50の偏光ビー
ムスプリッタ50Dを直進した偏光光LAの射出側には
集光レンズ60Aが設けられており、偏光分離面50
A,ミラー面50Cで反射された偏光光LBの射出側に
は集光レンズ60Bが設けられている。すなわち、本形
態では、第1のレンズアレイ12の集光レンズ12Aに
対して、第2のレンズアレイ60の集光レンズ60A,
60Bが対応している。例えば、第1のレンズアレイ1
2の集光レンズ12Aが図10(A)のような平面配列
であるとすると、第2のレンズアレイ60の集光レンズ
60A,60Bは、同図(B)に示すような配列とな
る。
【0031】更に本形態では、集光レンズ60Aから出
射される偏光光LAと、集光レンズ60Bから出射され
る偏光光LBとが略同一の照明範囲となるように光学設
定が行われている。具体的には、偏光光LA,LBの光
路差を補正するように、集光レンズ60A,60Bの曲
率半径が設定されている。
【0032】次に、本形態の作用を説明する。第1のレ
ンズアレイ12の各集光レンズ12Aによって集光され
た光は、偏光変換素子アレイ50に入射する。偏光変換
素子アレイ50では、前記形態2と同様の偏光変換が行
われ、P波となった偏光光LA,LBがそれぞれ出力さ
れる(図7(B)参照)。これらのうち、直進した偏光
光LAは、第2のレンズアレイ60の集光レンズ60A
に入射し、反射した偏光光LBは、集光レンズ60Bに
入射する。これら集光レンズ60A,60Bをそれぞれ
透過した偏光光60A,60Bは、出射側レンズ18及
びフィールドレンズ20によって平行光化された後、空
間光変調素子22に入射し、その画像エリアES(図7
(C)参照)を照明する。
【0033】この場合において、上述したように、集光
レンズ60A,60Bは、偏光光LA,LBの光路差を
補正するようなレンズ特性となっている。このため、偏
光光LA,LBは、空間光変調素子22の画像エリアE
Sを含む略同一範囲を照明するようになる。従って、光
が効率的に活用され、良好な照明が可能となる。
【0034】
【他の実施形態】この発明には数多くの実施の形態があ
り、以上の開示に基づいて多様に改変することが可能で
ある。例えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記形態では、空間光変調素子に対してP波の照
明光を入射しているが、空間光変調素子の手前に1/2
波長板を入れてS波の照明光を入射するようにしてもよ
い。 (2)前記形態3では、図6(A)に示した偏光変換素子
アレイを用いたが、図3に示したものや図6(B)に示
したものを用いてもよい。 (3)前記形態では、光源から出力された光を色分解す
ることなく空間光変調素子に照明したが、偏光変換後の
照明光を例えばR(赤),G(緑),B(青)に色分解
し、各色毎に設けた空間光変調素子で変調して合成する
ようにすれば、カラーの画像表示も可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果がある。 (1)2次光源像から出射された不定偏光光を第1及び
第2の偏光光に分離するとともに、第2の偏光光を波長
板を利用して偏光変換し、ミラーを利用して前記第1の
偏光光と進行方向を揃えて出射することとしたので、光
束の幅を広げることなく光源光を有効に活用するととも
に、ムラのない均一で良好な照明を行うことができる。 (2)偏光変換のない光と偏光変換された光の光路を考
慮した出射レンズ構成としたので、両者による照明範囲
が略同一となり、光が効率的に活用されて良好な照明が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を透過型の空間光変調素子に適用した
実施形態1を示す図である。
【図2】前記形態1におけるレンズアレイの対応関係を
示す図である。
【図3】前記形態1における偏光変換素子アレイを拡大
して示す図である。
【図4】前記形態1を反射型の空間光変調素子の適用例
を示す図である。
【図5】実施形態2の構成を示す図である。
【図6】前記形態2における偏光変換素子アレイを拡大
して示す図である。
【図7】前記形態1,2における照明範囲を示す図であ
る。
【図8】実施形態3の構成を示す図である。
【図9】前記形態3における偏光変換素子アレイを拡大
して示す図である。
【図10】前記形態3におけるレンズアレイの対応関係
を示す図である。
【符号の説明】
10…光源 12,14,60…レンズアレイ 12A,14A,60A,60B…集光レンズ 16,50…偏光変換素子アレイ 16A,16B,50A…偏光分離面 16C…1/4波長板 16D…ミラー 16E,16F…プリズム 18…出射側レンズ 20…フィールドレンズ 22,32…空間光変調素子 23…偏光板 24,34…投射レンズ 26,36…スクリーン 30,50D…偏光ビームスプリッタ 50B…1/2波長板 50C…ミラー面 50E…反射ミラープリズム 50G…遮光板 ES…空間光変調素子の画像エリア LA…直進偏光光 LB…反射偏光光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不定偏光光を出射する光源;複数の集光
    レンズが配列されており、前記光源から出射された不定
    偏光光をそれら集光レンズで集光して複数の2次光源像
    を形成する第1のレンズアレイ;複数の集光レンズが配
    列されており、前記2次光源像の形成位置近傍に配置さ
    れた第2のレンズアレイ;この第2のレンズアレイに隣
    接して配置されており、入射光を偏光変換する偏光変換
    素子アレイ;を備えており、 前記偏光変換素子アレイは、前記第2のレンズアレイの
    集光レンズにそれぞれ対応する偏光変換素子が配列され
    ており、 各偏光変換素子は、 対応する集光レンズから出射された不定偏光光を第1及
    び第2の偏光光に分離する第1の偏光分離手段;第2の
    偏光光の偏光変換を行って第1の偏光光と偏光方向を揃
    える1/4波長板;この1/4波長板に入射した第2の
    偏光光を反射するためのミラー;前記第1の偏光分離手
    段によって分離された第2の偏光光を前記1/4波長板
    に入射させるとともに、前記ミラーによって反射されて
    1/4波長板を通過した光を前記第1の偏光光と進行方
    向を揃えて出射する第2の偏光分離手段;を備えたこと
    を特徴とする偏光照明装置。
  2. 【請求項2】 不定偏光光を出射する光源;複数の集光
    レンズが配列されており、前記光源から出射された不定
    偏光光をそれら集光レンズで集光して複数の2次光源像
    を形成する第1のレンズアレイ;複数の集光レンズが配
    列されており、前記2次光源像の形成位置近傍に配置さ
    れた第2のレンズアレイ;この第2のレンズアレイに隣
    接して配置されており、入射光を偏光変換する偏光変換
    素子アレイ;を備えており、 前記偏光変換素子アレイは、前記第2のレンズアレイの
    集光レンズにそれぞれ対応する偏光変換素子が配列され
    ており、 各偏光変換素子は、 対応する集光レンズから出射された不定偏光光を第1及
    び第2の偏光光に分離する偏光分離手段;この偏光分離
    手段における第2の偏光光の出射側に設けられており、
    第2の偏光光の偏光変換を行って第1の偏光光と偏光方
    向を揃える1/2波長板;この1/2波長板の光出射側
    に設けられており、前記1/2波長板によって偏光変換
    された偏光光を、前記第1の偏光光と進行方向を揃えて
    出射するミラー手段;を備えたことを特徴とする偏光照
    明装置。
  3. 【請求項3】 前記ミラー手段の前記第2のレンズアレ
    イ側に遮光板を設けたことを特徴とする請求項2記載の
    偏光照明装置。
  4. 【請求項4】 不定偏光光を出射する光源;複数の集光
    レンズが配列されており、前記光源から出射された不定
    偏光光をそれら集光レンズで集光して複数の2次光源像
    を形成する第1のレンズアレイ;前記2次光源像の形成
    位置近傍にそれぞれ配置されており、各2次光源像の光
    を第1及び第2の偏光光に分離するとともに、第2の偏
    光光の偏光変換を行って第1の偏光光と偏光方向を揃え
    て出射する偏光変換素子が複数配列された偏光変換素子
    アレイ;前記各偏光変換素子から入射した光を照明領域
    に出射する第2のレンズアレイ;を備えており、 前記第2のレンズアレイは、 前記偏光変換素子から入射した光のうち、第1の偏光光
    を照明領域に出射するための複数の第1の集光レンズ;
    偏光変換後の第2の偏光光を照明領域に出射するための
    複数の第2の集光レンズ;を備えており、 前記第1及び第2の集光レンズを、出射光による照明領
    域が略一致する光学設定としたことを特徴とする偏光照
    明装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4のいずれかに記
    載の偏光照明装置を備えており、 前記偏光照明装置から出射された照明光を画像信号に基
    づいて偏光変調する変調手段;これによって変調された
    光を投射して画像を表示する投射手段;を備えたことを
    特徴とする投射型表示装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507774A (ja) * 2000-08-24 2004-03-11 ウェイビエン・インコーポレイテッド 投影ディスプレイ用偏光回復システム
KR100644586B1 (ko) * 1999-11-06 2006-11-13 삼성전자주식회사 프로젝터용 균일광 조명장치
JP2010151858A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Seiko Epson Corp 照明装置、プロジェクタ、偏光変換素子
JP2014130269A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Jvc Kenwood Corp 画像表示装置および画像表示方法
CN109388007A (zh) * 2017-08-02 2019-02-26 精工爱普生株式会社 照明装置和投影仪

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